ドキドキドキリコ初体験(74)
さて、このコンテンツは初体験を告白するページだ!
・・・と言っても、Hな事ばかりが初体験ではないぞ。世の中は、初体験のことで満ち満ちている。それを報告してもらいたい。例えば立ち食いそば屋に初めて入った初体験、母親を初めて背負った初体験、ファンレターを初めて書いた初体験、ビンタをくらった初体験、万引きで捕まった初体験・・・。大きな事でも、些細な事でも、アホアホな事でも何でもいい。
最近した事、昔の事、とにかく「初体験」にまつわるエピソードを送ってくれい。メールの題名は「初体験」で。ペンネームもな。ポイントは内容によって3ポイント?ー(無限大)だ。ドキドキしたその時の様子を報告してくれい!
はじめての石川さん&ニイヤン&ムキムキ君&ようこさんとセッション
さて「ザ・レポート」でも書いた2015/6/27の大阪・天王寺での石川さん間借りライヴ。このライヴは観客と石川さんが事前打ち合わせなしに即興セッションをしちゃうという観客も演者もある意味石川さんもドッキドキのイベントで、一体誰が何をしでかすのか、という楽しみないしは不安(笑)が味わえます。
私は恐ろしいことに、プロのミュージシャンの方々とセッションさせていただく事態と相成ったわけですが、何故ろくに楽器も弾けない社会不適合すれすれの愚図がそんな大それた真似を? というと、ビッグロウのニイヤンさんからお誘いをいただいたからです。
ちょうど1年前のこと、天満橋のホルモン鉄道ライヴの後。楽しい楽しい打ち上げが終わり終電を逃した我々は徹夜でたまオンリーカラオケをして過ごすこととなり、そこで偶然ハモりがしっくりきた私にニイヤンさんが想定外に感動されたらしく、何かの間違いで私を過大評価してしまいいつかセッションしよう、とお声をかけていただいていたのでした。
私からすればとんでもなく光栄なお話で、しかしあまりに実力差が激しすぎて成立しないのでは・・・ と尻込みしていたところに、今回の誰でもセッションライヴがやって来た、という訳です。
チャットバーやメールでも「セッション何します?」とノリノリのニイヤンさん。これは思い切ってやってみて、化けの皮が剥げるのを見ていただくしかないな・・・ と私は腹を決めました。その日はビッグロウの相方・うきうきさん=ムキムキ君さん・・・ って以下面倒なので敬称は恐れ多くも“君”で統一します(笑)、もお越しになることが判り、ああこれで私はいなくていい人だ、と少し安堵しましたがでも何もお役に立てないのも悔しいなぁ、なんてちぐはぐな気持ちになり困りました。
ほんで当日。第一部の動物園散歩が終わったあとニイヤンさんはすでに酒精を摂取、明日は大事な石川浩司&ビッグロウの御披露目なので酒が飲めないから今日飲んどかないと、と缶ビール片手に微笑。とはいえ有難いことにニイヤンさんは冷静で、私のいんちきギターのレベルを把握し、適当にストロークを合わせてくれたらOK、とのこと。よかったぁ、それなら曲によってはなんとか誤魔化しが利きそうです。
そしていよいよ第二部。天王寺のディープスポットのお客様と石川さんのディープなセッションのあと、4番手としてムキムキ&ニイヤン&ようこ(with オポム)が舞台へ進み出ます。ここではじめて投稿&ライヴ仲間の、クリスタルサウンドを奏でるマンドリン演奏家・でゅおめいぷるようこさんもこのチームであることが発覚しました。なんて贅沢なんだ。否、なんて無謀なことになってしまったんだ(戦慄)。
なるべく邪魔にならないよう、舞台後方に立ちます(ていうか会場が狭めでそうせざるを得ない、という理由も)。ちなみに事前に「この曲やろっか」と何曲か候補を聞いていたのですが、果たしてその通りになるか・・・ あら、ようこ
さんの出番は何曲かあとのようです。何を弾いてくださるのかな?
出だしはなんと石川さんもビックリの「はこにわ」!! これならストロークが楽ですし、リードはムキムキ君の三味線がバッチリはまります。嗚呼っしかしコーラスの打ち合わせなんかしないでぶっつけでやるので、ハモりがムキムキ君とかぶるかぶる(笑)!!
ムいてんのにかぶるって何(笑)!? みなさんプロ、私ド素人。私がでしゃばればでしゃばるほどまずくなるのは必定。なるべくコーラスの空き家ゾーンを地味に埋めるようにその場その場でパートを選んで調整します・・・ しっしまっ
た、「♪ 今すぐ着陸態勢に・・・」の部分のコードがわからない!! ストロークしか能がないくせにこれでは存在の意味無し笛。やけくそでベースラインをルートにコードを選び誤魔化します。わわっ演奏に必死で貴重な石川さんのコーラスとパーカッションが一切頭に入ってこない(泣)!! 最後のギター、ジャッジャ〜〜ンをどうにか合わせると会場
はレアな曲の出だしに拍手と歓声の嵐!! とはいえ私にはそれを喜ぶ余裕などなく、なんとか失敗が悪目立ちしなかった・・・ と冷や冷やしていました。石川さん曰くなんと20年ぶりにこの曲を演ったのだそうです!
ドキドキしつつ次の曲は、えっえっ、もう始まるの!? カポタストも用意できないうちにニイヤンさんが奏でるのは「かなしいずぼん」のCmのストローク!! 私は前日に買ったばかりの長い長ぁいストラップと相性が合わず、バレーコード(セーハ)を弾こうとすると肩からストラップがずり落ちてきてさっぱりわやなのですがもうこうなったら仕方ない、アコーディオンのメロディはムキムキ君が三味線で弾いている、空いてるパートはベース・・・!
と無謀にも私はギターでなんちゃってベースを即興で弾こうとしました・・・ がいかんせんアンプも無い単音のギターの低音弦、そのうえ演奏している場所が薄暗くってフレットがよく見えず、どこの何の音を弾いてんだかさっぱりわからなくなりました。結局ほとんど何も出来ないまま台詞部分に・・・ セリフ??
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!! 石川さんのレアなセリフが、なんとこの場で聴けてしまうのかっっっ!!!
・・・と思ったのも束の間、さすがにここはベースラインがないと・・・ と変な義務感に駆られ、なんちゃってベースをギターでさみしく弾きます。たぶん誰にも聴こえてませんが。すると三味線弾きかつベーシストでもあるムキムキ君が私のなんちゃってベースに気が付いたらしく、ちょっとでも音を客席へ届けようと前へ出るよう促されます。
石川さん「ォ奥さん・・・ あんたー、喫茶スターの女将でしょっ! 閉店前にぞろぞろと大挙して押しかけられて・・・」
なんかおもしろい語りで会場は爆笑しています。しかし私は上記の部分しか憶えてないほど必死で、とにかくヘマはこの際諦めて少しでもミスを減らしたい、という一心でした。
這う這うの体で2曲終了、足はガクガク震えています。
うむ、やはりなかなかの場違い感だ。そんなことをぼんやり考えてたらついにようこさん登場、演奏するのはなんの曲? おおっ、これは先日の神戸の大谷氏のライヴでもフロントアクト・ムキムキ&ニイヤンでようこさんを招いて演奏された、“スタッフ”なおさん作詩の「沖縄の歌」だ!! カポタストを4フレットにセットするニイヤンさん、私もそれを見て4フレットにカポを。
・・・・・・ってあれ? なんで私も演奏する気になってるの? 1回しか聴いたことないのに弾けるわけないだろうが?
そうです。ここで私は座るなりして演奏から離脱するべきだったのですが、ほぼ知らない曲だというのに、ステージに居るからには演奏しなきゃ、とテンパって即興で合わせようという勘違いも甚だしい愚行に出てしまったのです。
結局ニイヤンさんの押さえるコードを目ん玉ひん剥いて凝視し、あとは次のコードを予測して弾く、という素人にはいささか難易度の高い作業を続けました。8割がたは弾けてたかな・・・? でも2割は演奏の邪魔をしてたわけだしこれは完全に越権行為でした。反省します・・・。
そして次の曲。石川さんにもギターが必要な曲なのでニイヤンさんが渡します。私はニイヤンさんに促されますがここまでのへぼっぷりを見るととても弾ける気がしないので私のギターをニイヤンさんに託します。ほとんどなにも出来なかったけど、私の実力ならこんなもんか・・・ と気分はお役御免モードに。すると・・・
「じゃぁパーカッションもあるんで、誰か叩きたい人は叩いてください」
との石川さんの一声。その刹那、薄暗闇の中ニイヤンさんからだったか石川さんからだったかもはや忘れてしまいましたが、なんと、私に、パーカッションの、スティックが、渡されて、しまったのです・・・・・・!(この後の展開は「はじめてのパーカッション演奏」として投稿します)
曲が終わり、このチームの締めは「まちあわせ」。石川さんのオモチャを握り、テキトーなタイミングでキュウキュウ鳴らし、まっすぐに前だけを見つめます。そして息を吸い込んで・・・
「♪ 粉ーがつーいてーる、口ーのまーわりーにハムカツのーーーっ!!」
皆さんの足元にも及ばないふがいないセッションでしたが、これをさせて頂けただけでも私は幸せです・・・。
石川さんをはじめセッションしてくださった皆様、本当にありがとうございました!!
この日の私の至福の初体験は、さらに連鎖をしてゆきます。(オポムチャン)
(寸評)俺も何回か「誰でもセッション」やってるけど、一番怖いのはたまの曲をやられる時。
それぞれのオリジナル曲とかなら初めて聴くから多少失敗しても苦笑で許されるが、たまの曲は聴く方は当然出来るだろうと思われるから。
で、たいがいは元々たまのファンから入ったお客さんが多いので本人たちはたま曲を最近も聴いているかもしれないが、俺は逆にたまの曲なんて自発的には最近は聴いてないからね。本当に忘れてるけどお客さんからは簡単に出来ると思われちゃうんだよね。
そもそも4たまの時とはパーカッションの数も違うのでスネアも鐘もないから咄嗟に代用も考えなくちゃいけないしね。
今回も「はこにわ」なんて柳ちゃん脱退後はやってないから20年は多分演奏して無い。
「かなしいずぼん」もいきなり曲が始まってセリフの部分が来る2、3分の間に「奥さん、あんた○○でしょ」から何となくのオチまで考えなくちゃいけない。しかも演奏しながら。
でもそういう時は自分に「お前はプロなんだからなんとかしろ!」と自己暗示をかける。
この中で一番楽だったのはスタッフなお作詩の「沖縄の歌」だね。なんせ聴いたことが一度も無かったからね(笑)。 8ポイント。
はじめてのパーカッション演奏(しかも石川さんのやつ)
2015.6.27の大阪・天王寺の誰でもセッションの最中。無謀にも演奏者としてビッグロウのニイヤンさん達と石川さんの立つ舞台にあがってしまったところ、「夜の牛たちのダンスを見たかい」を演るまえに薄闇のなかスティックを渡されてしまった私。
えべっ!? あばっ!!!? 突然の事態に激しく混乱。私はしばらく目を大きくひん剥いて固まってしまいました。
前に出てきた割に歌もギターもろくに出来ず、この段階で何しに出てきたんだこいつ感がハンパなかった私に、叩いたこともないパーカッション、そ、そ、そそそそそれも石川さんの! あの! 移動式桶鍋搭載の!
各種ライヴで打ち鳴らされてきた・・・!! をた、た、たたた叩けと!?
しかし舞台に立っているのにイヤデスムリデスボクデキナイというのは一番かっこわるい事。それにこれは(周りがプロだらけとはいえ)今日一番パッとしない私に与えられたラストチャンスとも言えます。
音楽のプロとアマの差。最低限の技術は必要でしょうが実は差はそこにあるのではなく、“覚悟”の差なんじゃないか、と私は思うのです。
どうせもとより無能の我が身、無能なりのちんけな覚悟を示さなきゃ。
私は汗ダクダク、震える足であのパーカッションの前に立ちます。
石川さん「ではしばらく彼のパーカッションソロをお楽しみ下さい」
追い討ちをかけてくるサディスティックな石川さん(笑)、そう言ってイントロのアドリブギターをかき鳴らします。いつもより余計に挙動が不審化した私は半ばやけくそに桶・鍋・スネア・シンバル・タンバリンを乱打、しかし歌が始まるタイミングだけは聴き逃すまい、とテンパりつつも頭の何処かで冷静でした。
歌が始まると周りの伴奏は止んで石川さんのギターのみに。ここは抑えて。要所でそっとギターを添えるニイヤンさん。大丈夫だ。この人たちに雰囲気を合わせていれば・・・! 自分の感覚に任せて、空気を合わせることに集中しよう。
そこからはもう無我夢中で、何をどう叩いたかは憶えていません。ただ1つだけ憶えているのは、2番の「♪ そしたらそのてっぺんに突き刺さり〜」の突き刺さり、に合わせてシンバルをシャァァン、と打ったことです。何故だかそこだけは明確に、シンバルで突き刺さり感を出したいと考えて叩いた箇所でした。場の空気に合っていたかどうかは判りませんでしたが・・・。
パーカッションの経験はないにせよわずかにドラムの構成というものにはおぼろげに意識があり、基本的に1・3拍目にバスドラム、主に裏拍にスネア、場面の転換や盛り上げ処の1拍目にシンバル、くらいの幼稚な認識をしていたのですが・・・ このパーカッションセット、バスドラムがないのね(笑)。だから繰り上げ? 的にスネアを1拍目、裏にタンバリンを叩くという素人ならではの緊急処置、桶や鍋はまるで効果的に使えませんでした。これを変幻自在に操っていろんな声や楽器と即興でセッションなさる石川さんの偉大さに、判っていながらも改めて気付かされた体験でした。
曲が終わり、安堵の表情で舞台袖にはけます。自分のことに必死でほとんど演奏を憶えていません(笑)。こんなに近くで聴いてたのに勿体無い。
たぶん私のパーカッションだけ面白い演奏にはならなかったろうと「失礼しました・・・」なんて落ち込んでたら、意外と皆さんが誉めて下さったのには驚きました。はじめてにしては、というオマケ評価もあるでしょうし社交辞令も多分に含まれているでしょうが、憧れの石川さんの叩いてきたパーカッションに触れられただけでなく良かったよ、なんてお言葉まで頂戴し、本当に私は幸せ者です。
毎日ぜったい向いてない仕事でミスを連発し営業成績もどん底の、なんにもできないままおっさんになってしまった恥ずかしい物体の私。
生まれてきたのは確実に失敗でしたが、これだけははっきり言えます。
今日のライヴまで、生きてて、よかった。
と身に余る幸せを噛み締めていた私に、さらに予期せぬ嬉しい初体験がこのあと待ち受けていたのでした。(オポムチャン)
(寸評)パーカッション、センスあったよ。ぶっちゃけるとギターより良いかも。
歌いながら(おっ、いいとこでオカズ入れてくれてる・・・)と思ったよ。
あと『音楽のプロとアマの差。最低限の技術は必要でしょうが実は差はそこにあるのではなく、“覚悟”の差なんじゃないか、と私は思うのです。』これは真理だよ。 8ポイント。
はじめてのご本人のギターで「ガウディさん」歌唱
2015.6.27の天王寺誰でもセッションにおいてド素人にもかかわらず素晴らしい演奏家の皆様とセッションさせていただき、幸福の絶頂にいた私。ライヴが終わり、客席たる畳に座り込んでニイヤンさん・ムキムキ君らと談笑していると、ニイヤンさんが
「オポちゃんのギター、めっちゃイイ音するよね? ちょっと弾いてもいい?」
とおっしゃるのでケースから取り出して弾いてもらいます。ちなみに実家から盗んできた兄貴のなんかいいギターだったみたいで、楽器の音質に関してはひたすら無頓着な私にはどこが良いのかご説明いただいてもさっぱりわかりませんでした(笑)。
舞台前から酒精を摂取してご機嫌のニイヤンさん、たまの楽曲をあれこれ弾いてくださいます。
「金魚鉢」を爪弾かれるので慌ててカポタストを1フレットに挿し入れます。コーラスを入れると周りの関西石川さんライヴ組の面々も口ずさみます。なおさんも「私この曲が一番好きかもしれない」とお喜び。
興が乗ったニイヤンさん、「星を食べる」を弾きだします。滝本さんの音域は得意な私、調子に乗ってヴォーカルを取り、関西組の皆さんとフルコーラスを歌い切ってしまいました。会場もノリノリで拍手喝采! ライヴ後にプロ
のギターでカラオケ状態、という至極贅沢な時間。なんて、なんて私は幸せなのだろう。
そこへ片付けが一段落した石川さんがおいでになります。
「俺もそのギターちょっと弾いていい?」
もちろんです勿論です、今日一日で兄貴のギターはなんて価値のある存在になったのだろうか(笑)!!
「いい音するねぇ」とかっこいいギターソロを披露される石川さん! 女子キャアキャア。そのうちご自身の曲を爪弾かれます。「汽車には誰も乗っていない」の出だし、「カニバル」ではニイヤンさんと私がベースを「どぅーーんどぅーんどぅどぅっどぅーーーん」とか歌って(笑)セッションしますがBmがわからず中断、ほとんど指2本しか使ってないという「ガウディさん」へ移行します。
ニイヤンさんはたま時代のコード、石川さんはソロで歌うときのコードでセッション。微妙な違いがありますがふたつが合わさることでより深い和音になり、絶妙なマッチ具合が気持ちよくなって私はまたぞろ歌い出してしまいました。
「もっと声出していいよ」とどなたかにおっしゃっていただいたので音量を上げ、石川さんの歌い回しを模倣して続けます。周りの歌を知ってる皆さんも一緒に! ・・・・・・これ凄くないですか!!? ご本人のギター伴奏で、その方の歌を歌うなんて・・・・・・ そうそう体験できるものじゃないですよ!!! 長い距離の移動を経てのライヴも済んでお疲れでしょうに遊びに付き合ってくださる石川さんの寛大さがあってこそ、夢のカラオケ状態(笑)が実現したのです!! しかも「♪ アーアーアアアア〜」のところでアドリブまで入れて下さるという完成度の高さ・・・ これまた終わってからお客さんから歓声と拍手!!
なにこれ・・・・・・ なんでこんなに幸せなの・・・・・・?? 本当にそのうち罰が当たりそうな幸せっぷりです(笑)。
思い出しただけでもへらへらして身の回りのことが覚束なくなるレベルのハピネスを体験した私は、のちの1週間ほぼ人として機能しなくなり、身体があいてる時間は常に投稿文を書き続ける狂人になり果てたのでした・・・ ってあれっ、べつにいつもと変わらんか(笑)。ははは。
何度も言います。石川さん、ニイヤンさん、ムキムキ君、ようこさん、そして写真に収めてくださった関西組のみなさんとなおさん、本当にありがとうございました。
私はこの日のことを、ずっとずっと憶えていたいです。(オポムチャン)
(寸評)この日のことをずっとずっと憶えていなくてもいいけれど、ライブには来続けてください。
それが俺の幸せです(笑)。 7ポイント。
はじめての健さん
先だって国民的俳優の不器用な方が鬼籍に入られたところですが私の言う健さんとはもちろんそっちじゃありません。ヒロスエとぽっぽや演った方じゃないです。
そう、当HPでも画面下の方で満面の笑みでこちらを見つめていらっしゃる、ホルモン鉄道や大谷氏のCDのレコーディングエンジニアをご担当なさっている菱沼健さんのことですね。
2015.6.28の石川浩司&ビッグロウの前日、私はたぶんリーダーのニイヤンさんから「明日は健さんが来てくれるんよ」と聴かされていましたから、一度もお逢いしたこともないというのに曲のタイトルにまでなった石川さんの旧知の仲である伝説の人物と邂逅するかもしれない、という事態になんだかわくわくしてしまいました。
さて当日、新開地の一番星食堂で開場前に並んでいると、私の何人か後ろに何処かで見たようなメガネの男性が。おほっ、石川さんやニイヤンさんがご挨拶されている! 会話の端々に「健・・・」という単語がチラホラ聴こえる(笑)! これは間違いないでしょう。
と思っていたらニイヤンさんが私たちに「こちら、健さんです!」とご紹介を頂きました。
とはいえ此方は存じ上げていても相手方からはまるで接点がないので、お互い「あっ、ども・・・」的なリアクションしか出来ません(笑)。
開場してから、私の前の席に掛けられた健さん。折角お逢いしたので、もうなかなかお目にかかることはないと思って珍しく私から話しかけさせて頂きました。
オポ「今日は遠方遥々、お疲れ様でございます」
健さん「いやいや・・・」
オポ「鳶職・・・ ではいらっしゃらないんですよね?」
健さん「鳶じゃないけど建築関係ですね。妊娠もしてません」
実ににこやかにお話される健さん。素敵な小父様です。
健さん「一度音を聴いておこうと思ってね」
・・・ちょっとちょっとこれは解釈次第では意味深なフレーズじゃないですか!? まぁ下手な妄想は止しましょう。
途中からライヴに来たS子ちゃんも健さんに感激、「私「健さん」(←曲の方です)めっちゃ聴いてたんで、しかも今日ご本人の前で聴けるなんて最高です!!」とお喜び、再び「妊娠はしてません」とニコニコなさる健さん。こちらもニコニコしてしまいます。本当にいい笑顔をされる方ですね〜。
オポ「最近では大谷さんの最新アルバム『新譜』で「あっ! バントの構え!」っていうセリフも担当なさってますよね」
S子「エッあの声健さんなんですか!?」
健さん「よくご存知で」
オポ「ふふふ、チェックしてますよ〜・・・」
完全に変態だと思われたでしょうが当方変態なので特に問題は生じません。よかったぁ。
終演後も石川さんとビッグロウに囲まれて。
石川さん「健さんはつまんないライヴだと途中で帰っちゃうからね、今日は最後まで居てくれたね」
ニイヤン「そう聞いてたからメッチャ怖かったんすよ! 演りながらまだいらっしゃる、よかった〜って・・・」
健さん「昔大好きだったTさんとNちゃんのライヴがあったんだけど、あまりに面白くなくって5分で出てきました」
ひょえぇ!! ニコニコしててもさすが音にはシビアでいらっしゃる!!
健さん「今日、良かったよ」
ビッグロウ「ありがとうございます!」
石川さんも嬉しそう。実際ライヴの最中、ノリノリの健さんの背後を私は見つめていましたから、これは本音でしょう! 本当に最高のライヴでした・・・。
わけのわからん無関係者とも楽しくお話をしていただき、有り難うございました、健さん! 今後とも石川さんとビッグロウを宜しくお願いいたします!! 何様だ私は(笑)。(オポムチャン)
(寸評)健さんは元々高校の知久君の先輩で知久君をライブハウスに連れて来た人。
なので30年以上前の健さんがいなかったら知久君とも会えずたまも無かったかもしれない。
この日も事前に来ると連絡があったので埼玉から神戸までわざわざやって来てくれるので「招待にしとくよ」と言ったら「いや、俺は金を払う」と断固とした姿勢。
「金を払って観ないと文句が言えないから嫌だっ!」と。
そう、招待してもらったり無料で入って文句を言うのは筋違いというのが分かっているのだ。
ちょっと相談事もあり一緒に打ち上げに行ったがまぁビッグロウと話が合う合う。俺以上に。
久しぶりにニッコニコの「今週の健さん」を見たが、カメラは持って来てなかった・・・。 7ポイント。
はじめての焼売独り占め
学生時代。ぽつぽつと隔日で夜勤のアルバイトを始めたため、19の分際で親の脛齧りでちまちま小遣いをせしめていた罰当り&穀潰し状態からようやく脱した腐れ外道・私。
夜勤のアルバイトは隔日とはいえなかなかのお給料が頂戴できます。そのためせいぜい飲み代やごくたまの性的宿泊施設費、あと部活動費等の遊興費くらいしか使わない私には少しばかりの金銭的余裕が生じておりました(おいこらお前学費はぃ、と聞かれたらすいません、としか返答できません。すいません)。
私は3年・4年の頃は違法に原動機付バイク通学をしておったのですが、入学してしばらくは電車での往き来をしていました。
そこで毎夕、私を誘惑する危険な存在がありました。
そう、それは大阪・神戸・京都を結ぶ関西のメジャー私鉄たる阪急電車・十三駅の宝塚線ホームにまします、こちらではお馴染みのテイクアウト型中華点心販売店・「551の蓬莱」です。
なんで551なの? その数字の意味は? とかはめんどくさいのでネットで検索していただくとして、この蓬莱、私好みのアッブラアブラした食材をホッカホカで提供する素晴らしいお店で、豚まん(単なる肉まんを此方ではこう呼ばいます)・餃子・中華ちまき・肉団子・そしてともすれば中華よりも人気があるかもしれない多種多様のアイスキャンデー。
しかし私のお目当てはそのどれでもありません。
焼売!! そう、私は中華料理の中でも特に焼売が好きで、さらに此処蓬莱の焼売は1つ1つがでっかく肉パツパツ、はたち前後の私にとっては垂涎の品です。
販売単位は6個入り390円/10個入り650円の2種類、多く買ったからといって割引かれるわけではなく、1つ65円計算、っちゅうわっきゃね(という訳ですね)。
給料日を過ぎてホクホクの私は、学校の帰りに迷わず10個入りを購入、車内を551スメルで満たしながら残り4駅をやり過ごします。注釈するとこの551の各種食品は大変うまい反面激烈な脂臭さを放ち、満員の中では誰しもに「あっあいつが551買っとるんか」と察知されてしまう程の代物なのです。
10個入りということは、家族に手土産かい? 家に学費を入れない割には殊勝な学生じゃないか。とお思いの方がいらっしゃったら残念、はずれです。
自分で自由に使える金銭をいたずらに手にしてしまった私は、あろうことか巨きな焼売10個すべてを己が卑しい胃袋へ収めんと欲したのです。肉欲の権化。こう書くとなんか意味合いが違ってくるな(笑)。
他の乗客ともども551スメルを多分に吸い込みいささかダメージを受けつつ、自宅最寄り駅を降りて駐輪場へ。自転車で走行しながら食べるなんて曲芸は不器用者には自殺行為です、ひと気の少ない此処で、サドルに腰掛けて心ゆくまで焼売を堪能するのです。ぶひひ。
よかったなぁ。親からの小遣いならこんな使い方出来なかったけど、自分で稼いだお給料だもの。どう使おうが私の自由(家にお金を入れる、という発想がまるでない畜生にも劣る下衆)。先にテイクアウト型中華点心販売店とは書きましたが、蓬莱の商品は食べ歩き仕様ではなくお家でみんなで召し上がるタイプです。まさか帰宅途中で食べちゃうなんて想定はしておりません。つまりお箸など入っていないので、夕闇の中私は手づかみで脂だらけの焼売を次々と口中に放り込みます。
もっしゃ、もっしゃ。ガタンゴトン。通り過ぎる通勤急行が、私のべとべとの手指・口周りを照らします。うほほ。うほうほ。私は誰も邪魔が入らないのをいいことに、夢中で焼売を貪ります。幸せだなぁ。こんなに巨きな焼売10個、今夜きみは僕のもの。
嬉し・・・ い・・・・・・ な・・・ ・・・・・・ ・・・?
私に異変が生じました。
5個を超えたあたりで、なんだか、胸が苦しいのです。
なに? 恋? 焼売に? 豚肉の精に? 蓬莱の社長に? んなわきゃあるかい、単純に脂の摂りすぎで気持ち悪くなっとんのです。
当然ですがこの商品は道中で喰らうようにも1人で喰らうようにもデザインされていません。いくら若かったとはいえ、野菜っ気などほぼ無いに等しい肉・脂の塊を休みもなしに飲み物もなしに放り込まれれば胃袋サイドも抗議したくなるというものです。
それでも私は屈しません。自分のお金で買ったこの焼売。私以外の誰にも喰わせてやるものか。ぶひ。ぶひひひひひひ・・・・・・
7個目をようよう嚥下したところで屈しました。
私はようやく悟りました。目先の空腹と脂モノの喰いたさに負けて、1個50gの焼売を10個、つまり半キロ喰おうとしていた、それは無謀というか、もはや、あほだ。いま蓬莱のHPで確認してきましたが、ぜんぶ喰えば1120キロカロリーになるそうです。
もう、いいじゃないか。キチガイシュウマイストよ。そんなに食って、どうするんだ。余計にデブになるだけだ。分かち合うのだ、きみの富を。然り!
急に素直になった私はもたれる胃で夜道をチリンチリンと走り帰宅、「部活で先輩の差し入れが余ったからどうぞ〜」などと適当なウソを吐いて残りの焼売を家族に明け渡すやベッドに寝っ転がり、えずきつつ少し泣いたのでした。ぶひっく。オェッ。(オポムチャン)
(寸評)俺も551は大阪でよく食うけど焼売は食ったことないかも。
俺だったらもっと鬼畜なので家族にも渡さず冷凍しておいて別日に食うけどな・・・。 7ポイント。
はじめての風呂底の光景
小学校1年生の頃の話です。ネタが無いのをいいことに何処まで個人的回顧録を我らがアイドルのHPで垂れ流すんだ私は。毎度毎度恐れ入ります。
小学校といえば、プールでじょうずに泳げることが要求される初めてのコミュニティです。
しかし当時私は、幼稚園児の頃の度重なる中耳炎の罹患で耳まで水に浸かることに対して異常な恐怖心を抱いており、洗面器に顔付けするのが精一杯、頭全てごぶんと水中へもぐらせるなんて夢の股夢、なんじゃこりゃ、もとい夢のまた夢だったのです。
1年生になると、プールで頭全部もぐらないといけない。
そう聞かされた私は頭脳が恐怖でいっぱいになり、プール前健康チェックシートに虚偽の申告をして提出し何度かやり過ごしたのですが不審に思った担任がおかんに報告、見事に偽装がバレていやっちゅうほどほっぺたを抓り上げられたのでした。
その事件にいちはやく反応したのが、おとんです。
小1にしてこの卑怯さ! 男として恥ずかしい行為をすることが嫌いな親父は、さっそく風呂場で私を特訓することに決めました。
眩暈。吐き気。ビビり過ぎておかしくなってしまった私に対しても親父は容赦しません。
しかし私も、やれ、と言われたって恐怖の方が勝ってぜんぜんできません。顔の表面をちゃぷっ、と申し訳程度に浸して誤魔化そうとするばかりでした。
いよいよ業を煮やした気の短いおとん、私の頭をグイグイ風呂の湯に向かって押さえつけます。DVだ! これはもう家庭内暴力だ! なんて反論は私には出来ませんでしたしだいいちその時代にDVなんて概念は存在しませんでした(ほんとかよ)。
必死で抵抗を試みますが所詮は1年坊主の悪足掻き、ベソかいてあらがう私に構わず、一気にごぶんっ。
そこで口から泡をがばばばと吐きながら視た、水底。
風呂場のオレンジがかった照明の照らす、はじめて視るきいろい景色。
そも、水の中で目を開ける、という行為さえはじめてです。
極限の恐怖の中で視た、小汚い風呂釜ながらなんだか幻想的でもある光景。
未だに私の眼に、張り付いて残っているのです。
水中滞在は時間にして約3秒、ごべっへぁあっ!! と湯から帰還し涙と洟水でずべっしゃらになった私が与えられたものは、訓練に耐えた褒美として用意された、生協のパイナップルの缶ジュースでした。
きいろい景色を視た後に、きいろい飲料を渡された、きいろ好きの私。おあっ、今もまさに沖縄で購入した寝間着替わりの真っきいろいシークヮサーTシャツを着ておった。そして今夜もきいろの目立つ某HPに投稿をしているという奇妙な黄色ずくし。
閑話休題、このスパルタ水責めのおかげで私は耳まで水に浸かることが可能になり、次の「息継ぎ」という恐ろしい高等テクニックで頓挫するまでたのしいプールライフを満喫したのでした。あ、続きませんよこの話(笑)。昭和の親父に感謝。(オポムチャン)
(寸評)そうなんだよなー。厳格な躾とDVは紙一重。愛情があっても事故が起きることもある。
でも昨今の体罰とも言えないような軽いお仕置きまで規制するのは如何なものか。
まぁ微妙で難しい問題ではあるが、俺も体で覚えさせられて出来るようになったことあるからなあ。 7ポイント。
はじめての止まらん止まらん
これは自身の「おバカ」の紹介になると思うのだがあえてここへ。
この話に出てくる後輩が住んでいる最寄り駅は近鉄大阪線の「関屋」という駅で、止まる電車は、普通・準急・区間準急だったと思う。特急や急行、快速急行といったタイプの電車は止まらない。そしてこの駅へJR西大路から行くには、大阪まで行って環状線の外回りで鶴橋へ、ここで近鉄大阪線の大和八木方面に乗る事になる。
その日(6月22日)も夕方5時10分過ぎには鶴橋に到着し、近鉄大阪線のホームに居たのだ。いやー、さすがに関屋に行くのが3回目となると少しは乗り換えもなれてきたなあと、後輩と合流したら言えると思っていたのだ。
ところがこの日の目的は近鉄大和高田駅近くにある塩ラーメンの店。大和高田に行くにはこの時間だと5時22分の快速急行、だが実際の合流場所は関屋の改札前でここからは後輩の車。つまり、鶴橋からの電車は5時26分の準急に乗る事になるのだ。
ところが、俺が乗ろうとしてるホームの場所からは音声行き先案内が聞き取りにくい上、先に調べていたのは大和高田への一番早い電車。いやー、思い込みってすごいよ。何の疑いもなく5時22分の快速急行に、準急と思って乗った俺。
乗ってすぐに後輩に鶴橋を出た事をメールしたがしかーし、止まらん止まらん速い速い、何処まで行くねんこの電車。またこの車両も車掌さんの声が聞こえにくいんだわ。
そして二つ目の駅、大和高田って言ってへん?ここで降りなかったら次は大和八木。でも大和八木は大きい駅なのでここで降りた方が駅員も普通にホームに居て安全かと。
そして、やっぱり俺が降りた駅は大和八木。しっかり駅員に声をかけられ事情を説明し、大阪方面のホームへ案内してもらいましたー。
「先輩がこんなんやりはるん初体験でしょう。桜井市の同級生はどんな子かわかりませんけど、その子から罰があたったんですって(笑)」
俺が降りた大和八木から三つ先の駅が桜井。後輩のその言葉に妙に納得させられたのであった!(西大路)
(寸評)いやあ目の不自由な人にはやはり種類の多過ぎる列車というのも大変だよね。
おバカどころかよくぞひとりでどこでも(東京までも!)来られると思うよ。むしろお利口だよ! 6ポイント。
はじめての関空グルメ
先日掲載の「私のまわりのおバカさん」でも書いた関西国際空港へ突如思い立ってドライブに出かけた時にゲットした&現地で食した飲食物が印象的だったので、ひとつ誰も欲していないけどスピンオフ(←あまり意味がわかっていない)的投稿をいたしましょう。
まず売店で購入した関空とはさして関係ないドリンク3種。私は石川さんのようなコレクターではなく単なるドリンクマニアで、飲んだことのないものなら缶・ペットボトル・その他を問わず飲んでみたいめんどくさい奴なのです。
まずはJALが機内販売しているオリジナルドリンク「SKYTIME」シリーズのキウイ。280ml入りペットボトル、果汁3%ローヤルゼリー入り。飛行機にそうそう乗らないので知りませんでしたが何年振りかの復活だそうです。キウイのドリンクって珍しいから飛び付きました。ライトな感じで飲みやすく、ほんのりキウイ感は感じますが低果汁のりんご飲料に近い味わい。
お次は沖縄の南西食品株式会社の35COFFEE Bitter Sweet。185g缶。なに35って、と思ったら沖縄らしく珊瑚でロースト、焙煎したコーヒー豆を使ってるらしく、これを買った売上げの一部はは沖縄の珊瑚の再生活動に使われるというエココンセプト込みの商品。ミルクっ気が少なく確かにビタースウィート、今まで飲んだことのない味わいに新鮮な気分。ちと甘め。
最後は北海道、株式会社札幌グルメフーズの夕張メロン熟しぼり。190g缶、なんと驚きのメロン果汁30%入り!! メロンジュースにありがちな色だけ無果汁の奴らとは格が違います。お値段も他の2品より少しお高めの200円。こういうメロンものにありがちな結局なに味かわからないだだ甘さを回避すべくヨーグルトを混入して夕張メロンの甘酸っぱさを再現! なんか騙されてるような気もしないでもないけどこれが断トツでウマかった!!!
さて次は空港展望ホール内のレストラン、The Legend Of Concordeでいただいた夕飯。なんとここは機内食が食べられるという国内でも稀有なレストランらしいのですが、食べ放題でもない限りおひとり2500円もするメニューを注文できるほどオポム家は裕福ではありません。コジキッシュな精神性でなるべく安いメニューを・・・ と選んだのがパスタ・アラビアータ(サラダ・パン付)1080円。そしてぼうずは玉子のアレルギーがあるため一般のお子様ランチが食せず、食べるものが限られてきます。でもうどんの単品などはない様子・・・ あらっ、ヒレカツ丼セット1500円にならうどんが付いてる! 嫁はんがヒレカツ丼、ぼうずがうどんを食うことで決着を付けました。
店内には17時という半端な時間もあってか、メニューの少なさや高めの料金設定も相俟ってか我々意外に誰も見当たりません。しかし洋物の飛行機の発着は見放題です。水もセルフで飲み放題です(笑)。
あまり期待しないで運ばれてきたパスタを食すと・・・ うっ、ウマい!! 見事なゆで具合のアルデンティーノに、ピリ辛トマトソースが絶妙に絡む! これはいままで食べてきた安パスタとは一味違うぞっ!! ただ添付のパンのマーガリンを掬う匙が無い(笑)。
いっぽう嫁はんの方はぼうずに必死でうどんを食わせながらも、重厚なヒレカツを口中に放り込み、うっとりとしています。
「これは食べといた方がいいよ! ほれ食べ!!」
嗚呼・・・ 厚手のやわらかフィレ肉にサクサク衣、デミグラスソースに辛子が利いて最高のハーモニーだっ! どんどん喰い進もうとする私を嫁はんがあわてて止めました。曰くこれまでの人生でNo.1のカツレツだった、とのことです。そしてなにげにぼうず用にしたうどんもええダシしてる・・・ コシがあり美味だ・・・ でもお客、入ってないのよね・・・・・・
これだけの腕を持ちながら、シェフは果たして1日何人分の料理を提供するためにここに居るのだろう・・・ と嫁は少しく切ない気分になっていました。皆さん、味は保証しますから関空展望ホールへお越しの際は3Fのレストラン、入ってみてくださいね・・・!
以上、大変な浪費の代償としていただいたはじめての関空グルメレポでした。こうして見ると散財はしたもののなかなか有意義な旅だったなぁ。よかった。(オポムチャン)
(寸評)ほほお、食い倒れで有名な大阪の腹をも唸らせるのか。
関空はしばらく行ってないが覚えておこう。
でもこういうとこっていきなりシェフが変わって「あれ?」ということもある気がするが・・・。
まあ騙されたらオポムチャンがクネクネ踊りショーをするということで。 7ポイント。
はじめての電子ピアノゲット
なにかの間違いで結婚して以来借りていた古マンションを退転し、2014年から義叔父家の2階に住まうことになったオポム家。有難いことに今までに比べて空間的余裕が生まれ、欲を出した嫁はんは「いつかピアノを置きたいなぁ」などとのたまうようになりました。遠い昔少女だった頃にかじったピアノ、久々に練習しなおしてみたい、という思いは常々持っていたようです。
ところが問題は私の預金通帳で、ピアノというものは恐ろしいことにたいてい7桁の金子が必要となり、安月給の当方、そんなおったまげた金額を捻出できるようなゆとりある財政状況ではありません。38年の薄っぺらい人生で唯一の7桁支払いはせいぜいぼうずの学資保険が関の山です。だいいち加入した学資保険は満期でちょっと足つけて帰ってきますが、ピアノは買えばそれっきり、途中でいやんなったからって解約返戻金なぞ発生しないのです。
そんなわけで購入にはかぶりを振り続け、どうにか誤魔化し続けていたのですが、なんと実家にあった電子ピアノが不要で仕方ない、との親父からの一報を受け、早速私は頂戴する手筈を整えようとしました。
もともとこの電子ピアノは姪っ子のものでしたが、その姪の祖母から新しいピアノが寄贈され、余っちゃったと実家に無理矢理ぶちこまれた物なのでした。実は嫁はんは密かにこれを狙っていたようなのですが流石に自分からくださいな、と申し出るのは差し出がましいと思い、黙っていたようです。ようやく実家側がスペース取りの誰もよう弾かない楽器に嫌気がさしたところを、我々がうまい具合にゲット、という流れになったわけなのです。
運搬にあたり周りの力自慢を募りましたが私の友人はたいてい文弱な面々ばかり、唯一の筋肉系の中学からの友人・K山も毎日仕事終わりが22時半などとぬかし、そんな時間では親父もおかんも眠りこけています。
仕方なく5月の連休に、親父と2人で運び込むことにしました。
ふつうのピアノ違って電子ピアノは本体と土台が分離でき、なんとか狭い階段も通ることは出来たのですが、力自慢を募集してたことからも解るようにこの本体部分が滅茶苦茶重いのです。親父も工場で毎日重い品物を運んでいると言えどももう65、私も38とはいえ身体に芯が無くぐにゃぐにゃしているせいか平均的な男性の1/2程度の膂力しかありません。結局親父にリードしてもらい、よたよたと3階の親父の部屋から休憩をはさんで地べたまで下ろし、どうにか車に押し込みました。
入院中の叔父の元へ見舞いに伺っていた嫁はんは私からメールを受けてさぁ大変、病院での用事をさっさと切り上げて大阪モノレールに飛び乗りうちへ帰ってきてピアノ用のスペースを用意、掃除機をあてます。私があんまりもたもたしてピアノの搬入日を長々と先延ばしにしていたので、嫁も油断してぼうずの玩具や本などあれやこれやでスペースを塞いでしまっていたのです。そこへいきなり私から「今日ピアノ運びま〜す」なんてのんきなメールが来たもんだから青天の霹靂、血相変えて飛んできたわけです。しかしようやくの願いが叶うため、いつも行き当たりばったりな私に呆れつつも嫁はんは嬉しそうでした。
罰当たりにも65の父親を酷使して、ついに念願の電子ピアノが我が家にやって来ました。現在の住まいは細い道の走る住宅街のさなかにあるので大きな音は出せませんがそこは電子ピアノ(クラヴィノーヴァ、っていうんでしょうか)、イヤフォンをぶっ刺せば自分だけしか聴こえないし、音量もツマミでちっさくできるので深夜も白昼も弾き放題。
・・・とはいえ家事にぼうずの相手に忙しい嫁はん、落ち着いてピアノと向き合うヒマなんてありゃしません。結局実家と同じパターンで置物かよ・・・ とはいきませんよ、ピアノは習ったことないけど私はいんちき音感保持者。シンプルな楽曲の伴奏コード(和音)の即興解析はお手のものです。
さすがに基礎がまったくないので流麗には弾けませんが、つっかかえつつゆっくりと左手で楽曲のコードを叩き、右手でメロディを探ってそれっぽく演奏します。伴奏が単音の『まちあわせ』にコードを付けてみたり、小学校の校歌を思い出して簡略伴奏してみたり、これはいくらでも時間が潰せるステキツールがやってきたものです。簡単な伴奏程度ならギターみたいに指が痛くなっちゃわないのも魅力ですね。
ある日なかなか眠らないぼうずの寝床の横で、しっとりとたおやかに高音の鍵盤を使ってコード進行も完璧な『キン肉マン Go Fight!』をアドリブで弾くと、なんとぼうずは入眠し、逆に嫁はんからは笑けて眠れないからやめろ、と苦情をいただきました。おもしれえなぁ。ピアノ。(オポムチャン)
(寸評)うちの実家にも誰も弾かないピアノが置きっ放しだなあ。
重いから家を建てる時もそこだけ床を厚くしたらしいし。
俺が弾き語り出来ないたま時代の曲をカバーしていつか弾いておくれ。
まずは「カニバル」あたりからどうでっか? 7ポイント。
初めての相手の手で
ずいぶん前の事。
付き合っていた彼女と、5月の連休にマンションを借りて、しばらく同棲したことがありました。
それはなにを意味するのでしょう。
そういうホテルに入らなくてもそういうことができるということです。
一度の宿泊で8千円とられることもありません。
ひと月、7万円でいくらでも居られるなんて夢のような話です。
それほどまでに、そんなことばかり考えていたのです。
めくるめく日々でした。
休みの日は、朝から晩まで、いろんなことを楽しみました。
ある日、一方的に攻め手だった僕に、彼女が提案してきました。
たまには私もしてあげたい。
そんなこと初めてです。
僕は自分でいじくったり彼女にさしこんだりで達したことはありますが、どっちも自分のさじ加減です。
自分じゃない人の手で刺激してもらうなんて、新鮮です。
ぎこちなくもやわらかい手が、僕に触れます。
パジャマのズボンの上から、そっと撫でられるだけで、僕はうれしくて大きくなりました。
あんまりうれしくて、服から取り出して直に触れてもらいたくなりました。
でも彼女は上手ないじり方がわからないようです。
手を添えて、こうしてもらえたらうれしい、と教えてあげました。
不慣れながら、一生懸命手を動かす彼女。
その懸命な様子に、ますます僕はうれしくなって良くなってきました。
欲しいところにぎりぎり来ない、もどかしい感じ。
でも、それが逆に焦らされて、たまらなく興奮します。
ふだん、自分の意志で刺激するのとは全く違う、人に達するのをコントロールされている、初めての感覚。
高まっていくスピードも、自分でするのとでは違って徐々に、徐々に、なのです。
でも、でもそれが、ものすごく、いいっ。
ああああああああああ。
ちり紙で、僕のよろこびが受け止められました。
うれしいけれど恥ずかしいような、ちょっぴり屈辱みたいなものも感じつつ、僕は彼女にくちづけました。
クセになりそうな、初めての受け身な快感でした。(こっくん)
(寸評)勃起しますた。10ポイント。
初めての下着越しに上下
ずいぶん前の事。
付き合っていた彼女と同棲したことがありました。
誰にも邪魔されない空間で二人きり。
夢のような日々でした。
ある日、基本的にそういうことには受動的な彼女が、このまえの初めての攻め手に味を占めてか、こう提案してきました。
下着の上から、してみようか。
これではより焦らしの度合いが強まります。
だけどそれが、いいっ。
今日は下着から取り出してはいけない、というルールを作りました。
なんだか直接触れられない、という制限が、絶妙に僕をドキドキさせます。
いけないことをしているような、不思議な背徳感。
やさしくさわさわしていた手が、にわかに力を帯びます。
下着越しに盛り上がった部分をわしっとつかみ、上下にこしこしと動かします。
あああ。
あああああああ。
細くてやさしいきれいな指が、いま僕のきれいじゃないところをうれしくさせています。
はげしく高ぶってきました。
このままだと、下着の中に放ってしまいます。
「だめ、受け止めないと」
「だめ、今日は取り出しちゃいけないの」
「だめ、汚してしまう」
「汚してしまうの、見たい」
「だめ、だめ、あああああああああ」
………
僕は下着の中を、よろこびでとくとくと満たしてしまいました。
とほうもない、被虐感。
とてつもない、背徳感。
とんでもない、快感。
頬を染めて息を切らす僕を、彼女はうれしそうに見つめていました。
忘れられない、恥ずかしくて、情けなくて、気持ちいい、夜のことでした。(こっくん)
(寸評)完全に屹立しました。
その時の映像ないんすか? 10ポイント。
初めての大手出版社雑誌インタビュー
そういえば、わたくし波照間エロマンガ島、学生時代の友人でその後作家になったYさんの紹介で、1990年頃雑誌でインタビューを受けたことがあったんだ。内容は女装してクラブに行ったり、SMクラブで赤ちゃんプレイをしたり、そういう嗜好をもった人たちを集めてオーガナイザーとしてパーティーをしたり、と市井にそういう自由な変態さんがいる、というような内容だった。B社から出ていたファッション誌だったのだが、謝礼をもらっていろいろしゃべった記憶があります。今、バンコクにいてその雑誌を持ってないのですが、いつかまた読んでみたいなー。(波照間エロマンガ島)
(寸評)変態活動は25年以上なんすな。
よっ、ベテラン変態! 10ポイント。
はじめての学内宗教勧誘
かつて私の在籍した私立大学は歴史は古かれど徐々に新興に追い抜かれてその威光を失いつつある過去の大学で、されど学生数は西日本でも3本の指に入るようなマンモス学園でした。
しかし学生の数が多いということはそれだけ曲者の数も増えるということで、噂ですが大学通りの某コンビニは2ヶ月で30数万円の万引き被害に遭い閉店、学園祭で羽目を外して1人の女性に集団でハメを行い退学者が出るなど、人倫にもとる腐れ外道が多いことでも有名でした。
さて同じく人倫にもとる腐れ外道ながらも犯罪行為はせいぜい裏ビデオの購入が関の山の私、入学当初からご想像通り見知らぬ他人と軽妙なトークなどできようはずもなく瞬時に孤立、講義の合間は寂しさを紛らわすために当ても無くだだっぴろい学内を半ベソかきつつ彷徨しておったのですが、そんな気弱なひとり者を虎視眈々と見つめている者がいました。
そう、宗教信仰サークルです。
ご案内のとおり学生の数が多いと自然とへんな思想の奴、またへんな思想に乗せられちゃう奴の数も増えるわけで、数種類の宗教サークルがさびしがりを狙って活動していました。
私は親父から新興宗教の馬鹿馬鹿しさを重々叩き込まれており、折りしも私が入学したのは某ひげの教祖の集団が捕まった翌年です。はなっから嫌悪感バリバリなわけなのですが、そんな私にサークルの男が第1グラウンドで声を掛けてきました。
宗教「いつも1人なん?」
オポ「・・・・・・(ほっとけ、ぼけ)」
宗教「いま時間あるやんな?」
オポ「・・・昼終わったら講義です」
宗教「パンキョー(一般教養)やろ? あんなんサボったかて単位取れるって、ちょっとサークル覗きに来ぃな」
オポ「結構です」
宗教「いっぱい話あう子おるって、絶対」
オポ「・・・・・・(絶対あわんわ、かす)」
宗教「折角のキャンパスライフやで? 友達作って楽しくやった方がええやん」
オポ「・・・・・・(お前ら以外とならな)」
宗教「俺らこんなんしてるねん、手え、前に出してみて」
オポ「・・・・・・(めんどくさいので出す)」
宗教「・・・ほら・・・なんかあったかいもの、感じるやろ・・・?」
オポ「いえ、別に全然」
宗教「(無視して)この人と人の不思議な力のつながりで、みんなが幸せになれる研究を・・・」
オポ「講義なんでもう行っていいですか?」
宗教「そんなんサボりサボり!! 絶対こっち来た方が有意義な時間やって」
オポ「(手を振り払って)失礼します」
教祖やリーダーの金蔓にされるのはまっぴらごめんです。たとえその集いが仮に真面目な幸福の追求活動であったにせよ、そちらの諸君がなにかを信じてそのために自分の時間やお金を捧げるのは結構なことですが、それを人に無理矢理押し付けないで頂きたく存じます。幸せや喜びの価値がみんながみんな同じだと思うなら、それは大きな間違いです。私は自分で根暗で肥満体で変態で無能者で気違いで生まれてきたのは失敗だったと思っていますが、今、物凄く幸せです。大病も無く命があり、衣食住も最低限は満たせている。このうえで自分を不幸せと感じてなにかにすがろうとすることはあまりに烏滸がましい、と思っています。
“幸せ”なんて、そのひとの気持の持ち方ひとつなのです。だれかに奉仕したり、お金を払って得るものではないと思うのです。
なんかへんな流れになって来たのでこの辺でやめますが、この1件以降懲りた私は似たような勧誘が来ても話を聞くことさえも一切やめ、無駄にある目力で追っ払うようになりました。数か月後、私は生まれてはじめて自分の意志でやってみたい、と思った合唱団に入部、さびしんぼは卒業しましたが人としての品格を大幅に損なうこととなりました(笑)。今日も周りの人々をたくさん不幸にしながら、私は幸せに生きています。(オポムチャン)
(寸評)俺は実は自分の和光大学より筑波大学の方が余程回数的には通った。
浪人時代に家の近くの筑波大学に高校の親友がいて尚かつサークルに誘われたので筑波大生でも無いのにサークルに所属していたのだ。
奇しくもオポムチャンと同じ合唱団。芸能山城組の支部である筑波山城組だった。
その同じサークル内にも新興宗教に勧誘されて連れ去られた奴がいて、一時みんなで探しまくったこともある。
今は韓国にいるのかもしれないなあ・・・。 9ポイント。
はじめての具なし
先日。職場で課長が休暇なのに出勤してくれて、倉庫の整理から窓口の手伝いまでしてくださり、休みの日ぃまで出てきて仕事して下さるなんて、なんて仕事を愛してらっしゃるのだろうこのお方は、と感動してると、
「今日仕事したぶん、これからしばらくのあいだ1時間早く帰るからよろしく」
と。
へぁ?
この台詞は、つまり私が日々の仕事の後片付けをぜぇんぶ背負わないといけない、という意味と同義です。うそん。まじでか。聴いてへん聴いてへんなんて言っても話の通じる相手ではありません、問答無用で従わざるをえない私。というわけでここんところ手際が絶望的に悪い私が書類の検査やとりまとめをおこなうもんだから残業の連続、毎日がベリータイアドなのです。
身も心も疲弊して梅田の地下街を彷徨い、ふたたび辿り着いたのはエビバーガーの美味しい某バーガーショップ。ああ・・・ 連日の残業ですさんだ心に潤いを与えるもの、それはエビバーガー。食おう。今、エビバーガーを。なんなら2段重ねとかやっちゃおうか。ふふ。うふふふふふふ。
と狂人丸出しでメニュウを閲したところ、なんだか妙な違和感を覚えます。
ないのです。エビバーガーが・・・・・・・・・
なんでじゃい!? ここの看板商品みたいなもんやないけ! わしゃそのエビバーガーを楽しみにここまで這うてきたんじゃい・・・ とか心の叫びをひとしきり叫んだあとに見つけたものはセロテープならぬ販売停止中のシールと大きなポスター。
「エビバーガーからエビが消えた!? エビなしバーガー」
はい、またやりゃぁがりましたよ、このバーガー屋さん。
こないだは「つけ麺バーガー」なんていうハンバーガー屋の概念を覆す珍商品を展開、おちょくっとったらいかんどと喰ってみた私を感動の渦に巻き込んだという奇策を仕掛けてきました。前回の商品もたまげましたが、今回もやってくれましたよ、ご覧のとおり。いつも想像以上のトンパチぶりを見せてくれるその態度、嫌いじゃありません。
どうやらエビバーガーリニューアルの準備段階で現行のエビパティをやめるらしく、新しいエビパティの用意が間に合わなかったのでしょうか、全国各店舗の旧エビの在庫がなくなり次第切り替えるのでしょうか、苦肉の策? それとも、敢えての“なし”推し!? 「エビなしでもうまいんです。」なんて自信満々のコピーが躍っています。尋常の神経なら一斉リニューアルか発売停止になると思うんですが、まさかの《具なしで販売》。重ね重ね、いい度胸してます。
まあ具なしとはいえ元の商品にはタルタルソースとレタスが挟まっているので、「レタスタルタルサンド」ですね。これで210円取るのね。もう一度言いますがいい度胸です。
消耗しきった身体にこれ一品だと帰りの電車の中で侘しさに泣いてしまいそうなので、同じく210円のチーズインウィンナーロールも注文。せめて肉が食べたいと思うのは男の子の性。計420円も使っちゃってその上ドリンクなんか注文してやるものか、という風情の私を憐れんでお姉さんが頼んでもないのにお冷を付けてくれます。ふっ。同情は甘んじて頂戴しようじゃないか。
さて喰ってみましょう、エビなしバーガーという名のタルタルレタスサンドを。むしゃり。
・・・・・・・・・あれ?
これいつものパターンやん、文句を言おうとしてんのに、アリ、アリよこれ・・・・・・
ぷりっぷりのエビがなくても、いつものエビバーガーを食べてるような錯覚・・・ そうかっ! エビバーガーの本質はこのタルタルソースとレタスにあったのかっ!! でもなんでだろう、喰えば喰うほどなんだか心に虚しさが充填されていくんだ・・・ 確かにこれだけでもおいしいんです。美味しいんですよ? ただ、この「具なしバーガーというわけのわからない喰い物に210円払って食べておいしいと思っている自分」を俯瞰して見てる「冷静な自分」のまなざしが、ものすごく凍り付いてるのは・・・何故?
チーズインウィンナーロールは私を裏切りませんでした。いや、あの、エビなしバーガーにも、その、裏切られた、っちゅうわけじゃないんですが、なんだろこの気持ち。声にならないさけびとなって。こみあげる。春に。嗚呼。
いくぶんか気をおかしくして店を出、電車に乗り帰宅しました。おかしいなぁ、ウィンナーロールも食べたのに、車内で侘しさに落涙しそうになってるのは、誰? アハッ。あしたもおしごとがんばるぞ。えとね、4月にエビリニューアルしたそうでーす。もうエビなしはやってませーん。(オポムチャン)
(寸評)次に来るのは多分「バンズ無しカロリーオフバーガー」。
中身だけが、紙に包まれている。 7ポイント。
はじめてのキチパ
これむしろおバカじゃねえの? とか思いますがそいつはさておき、先日2015年5月16日(土)、京都河原町のタワーレコードにてパスカルズとふちがみとふなとのインストアライヴを楽しく拝見した後に、かねてからへんなもの好きの(失礼)奈良の蛙っ子・Mちゃんが参加者を募っていた「喫茶か〇ふね屋本店でキチガイパフェを食べようじゃないか会」を開催する運びとなりました。
事の発端はMちゃんがツィッターで、ソゥスウィートなクリームパフェの上に揚げ物(唐揚げ・エビフライ・豚カツ等)が豪快に乗っかった明らかに異常な食い物(以下キチパ)の写真をどっかから入手しアップ(ていうの?)したことから始まります。無論パフェ同様キチガイの私がこのパフェに似たなにかに激しく興味を持ったのは言うまでもありませんね。
その後も時折なにかに取り憑かれたように「キチパ食いてぇ・・・」的な呟きをこぼすMちゃん。てか、今度パスカルズ京都に来るじゃん。こ、これは千載一遇のチャンスでは!? とチャットバー・ウキュピで話を振ったところ、「キチガイとサシでキチパ食ってもねぇ・・・(すみません)」とやんわり罵倒されつつも、他に乗っかってくれる人が見つかれば食べに行こう! てな流れに。そらそうです、私がMちゃんなら絶対にこんな変態(私)と2人で差し向かって怪しいパフェなぞ突っつきたくありません。あまりにも絵面的にMちゃんが可哀想です。ちなみにMちゃんは果敢にも石川さんをも誘っていらっしゃいました。
そこへ有難いことに渡しに船、マンドリン演奏家のでゅおめいぷるようこさんがツィッターにて参戦を表明! また前日になっていきなり私の嫁はん・ぼうずもパスカルズ目当てで付いてくることになり、キチパの会はにわかに賑やかさを増してきたのでした。
インストアライヴは素敵な空間でした(別途レポートします)。さぁおなかも随分減って来た、来たるべき怪物相手に私の変態胃袋も準備万端です。さっそくタワレコから北へ徒歩5分程度のか〇ふね屋珈琲の本店へ(京都中に複数のお店を構えるか〇ふね屋さんですがキチパは本店のみの提供です)。そこへなんと、遠くからインストアライヴを聴きに来られたお2人・投稿者でもいらっしゃるちゃんこなべさんと、あのサイバーニュウニュウのメカエルビスさんにギターを習っていらっしゃるというすごいお姉さんも緊急参戦!! この参戦が、このあと偶然にもキチパ☆オールスターを導くことになろうとは・・・!
Mちゃんに導かれぞろぞろやって来たか〇ふね屋さんは、お店の中に入るまではいっけんふつうの喫茶店のように見えました。
ただ扉を開くと、そこには圧巻のパルフェ祭りが!!!
完全に人間の食う量ではない、もうこれ何ガロンだ? とか単位までおかしくなりそうな、狂おしい巨人パフェのサンプルがずらり。うちの3歳のぼうずとほぼ同じ大きさじゃないか? と思える、もうメガパフェとかギガとかテラとか言うてる次元ではない、エクサとかゼタとか普段使わない極大な単位まで出さないといけないみたいなパフェです。どうでもいいですがエクサ(E)は百京倍、ゼタ(Z)は十垓倍だそうです。まあ言うてもたとえの話しですが(わかっとるわ)。お値段も50,000円、もちろん要予約で20〜30人で召し上がるのが適しているとの事です・・・・・・。豪気な学生さんなんかが挑戦してそうですが、私ゃ5万円あったら石川さん呼ぶわ(笑)!
嫁はんははじめっからふつうのお昼を食べる気でいましたから、ふつうのおいしいランチを注文。しかしほかの5人は完全にキチパを昼飯にする気です。
さて200種類もあるパフェメニューからキチパを探します・・・ あった! 唐揚げ・エビフライ・豚カツ・フライドポテト・アメリカンドッグ(←注:全部パフェです)の五芒星!!! ってかめっちゃ普通のパフェの中になんの区切りも無く挿入されとるやんけ!! 普通なのか!? チョコパやフルーツパフェ等々とおんなじ扱いなのか、この店では!!?
そこで気が付いた我々。
キチパのラインナップは、5種類。
キチパの征伐隊も、なんという運命の悪戯であろうか、5人。
打倒全メニュー、すなわち1人1殺だ。
私はエビを倒す気満々だったのですが、やはりインパクトが強いがために希望者が先にいらっしゃったので、カブリを避けて敢えて危険度の薄そうなところへ赴くことに相成りました。
Mちゃん vs 豚カツパフェ。ようこさん vs エビフライパフェ。エルビスお姉さんvs 唐揚げパフェ。ちゃんこなべさん vs アメリカンドッグパフェ。オポム vs フライドポテトパフェ。戦いの火蓋は切って落とされました(嫁はんが、「普通のメニュー注文してる私の方がおかしいみたい・・・」と妙な錯覚をおぼえる異様かつ壮観な光景でした)。
まず思ったのが、敵の戦力には意外と差があったということ。
ハッキリ言って私のフライドポテトが一番の安全パイで、パフェの中にアポロチョコ型のコーンが刺さっていて、その中にホクホクのポテトが詰め込まれているというシロモノ。おおむね別物としていただけます(私は変態なのであえてグシャグシャに混ぜて混濁具合を愉しみましたが)。ただコーンの底にはトラップ的に融けたバニラアイスが詰められていました。一筋縄ではいかねぇってか・・・ と、べしょべしょのバニラポテトを食ってみると・・・ 意外といけるじゃん! 嫁はん、Mちゃんにも食べてもらいましたが、思いのほか違和感がないのです!
よその戦況に目を移すと、苦戦していらっしゃるのはようこさん、アッツアツのエビフライにパフェが溶解せられ、でゅるんでゅるんに! しかも予算の都合かパフェ部の具が単調で、食い進めるのがツラい! 一番の強敵は、こいつだったのです!!
ちゃんこなべさんのアメリカンドッグはポップなことに串の部分にフルーツが突き刺さっています。もちろんドッグ本体にはケチャップとマスタードが波打っていますが。しかしドッグの皮部はおそらく甘いのでパフェとの相性は良いのか、2番目に討伐を終えられました。
エルビスお姉さんの唐揚げパフェはなんとヨーグルト仕立て! しかし意外とさっぱりして唐揚げを食べた後もなんとか食べ進めることができた模様。これまた意外と違和感がない、とのご感想です。ただまぁどのパフェも分量的には普通のパフェのおそらく倍くらいあるんですが・・・。
そして言い出しっぺのMちゃん。若いだけあって無難に食べ進みます! 豚カツが花咲く氷の結晶のように六方向に開いていてアートを感じます。このお店にはパティシエならぬパフェシエさんが存在し、膨大な数のパフェを専門でこしらえる職人であらせられるのだとか。さすがにこれは・・・ と思いきや、こちらもまさかの意外とイケる判定!! むしろこのカツが大量のパフェ部を掘り進む原動力でさえあるようです。
戦いを初っ端に終えたのは存在がお互いキチガイ同士でなんの違和感もなかった私。というか一番イージーな相手でしたね。
残念ながらギブアップされたようこさんの敵が最強であると皆で認定、だって名前から「最強エビフライパフェ」だったんですもの。これは相手が悪かったとしか言いようがありません。
スウィーツしか喰ってませんが、もうおなかパンパンです。他になにも入りません。
戦士5人はか〇ふね屋さんを出て、健闘を讃え合って解散しました。「もう晩御飯も要らないかも・・・」とようこさん。くっ・・・、今度河原町へ赴いた時には、必ず仇は取って来ますからねっ!
さて結論。パフェシエ凄い。
だって案外、食ってみたらキチパフェでもなかったんですよ。ちゃあんと合うように、揚げ物とパフェの味のバランスを考えてるんですもの! それでもさすがにエビフライはヤバかったようですが・・・。でもさすがは私より5歳年上の老舗のお店、恥ずかしいものは出せないというプライドもあるのでしょう。むしろ本当にキチなのは、あのゼタパフェの方ではないか・・・ と思います。
ともあれお付き合いいただいた皆様、企画者のMちゃん、本当にありがとうございました! たぶん他のコミュニティではこんなあほなこと、絶対できません(笑)。今度は単身エビの野郎にリベンジだ(笑)! (オポムチャン)
(寸評)これを機会にライブの前後はキチ物食事会に決めたらどうだろう。
俺も時間があったら挑戦するぜっ!
ただ最近量は明らかに若い頃より食えなくなってるんだよなぁ・・・。痩せないのに(泣)。10ポイント。
初めての「犬の改札口」
’14年の所沢のホルモン鉄道ライブで、このホームページにも投稿されている男性と知り合いになりその夏も石川さんや大谷氏のライブでご一緒しました。
そして年明けの2月、東中野の大谷氏のライブで、群馬県の大谷氏のライブに車で一緒に行こう、とお誘いを受け、所沢まで迎えに来ていただいてご一緒しました。
他人ではあるけれど音楽の趣味が似通っているせいか、何か家族と一緒に車に乗っているよりも打ちとけた感じでした。群馬の新幹線の駅(どこか忘れた)で知り合いの女性を迎え、現地に向かう。山奥でも街中でもないちょうどいい感じのところで、大谷さんが迎えてくれました。そのお店は「地下生活者の夜」のも出演されていた歌手の方が経営されていたようです。
出演者が3,4組の中で大谷氏のファンは僕たちだけだった様子。
トリの大谷さんが最初にやったのは「犬の改札口」 前の出演者がエレキギターを弾かれていたのでそれでリードをされてとってもかっこよかったです!僕もこの曲を歌ったことがあったのでとても馴染みました。
ライブの後打ち上げに少し参加し、3人で帰路に。大谷さんととっちゃんさんが見送りしてくれました!
今までの中で一番楽しいお出かけだったと思います。こんな楽しいことがまたあったらなと思いました。お誘いいただいた男性もこの場を借りてお礼申し上げます。(Sankaku)
(寸評)旅先で観るライブはまた思い出もひと味違うものねー。
また地方に現れてね。 6ポイント。
はじめての拾得物だっせ、お巡りはん
嘘です。上記のような言い回しはしません。いやお店の中にお客さんが紙袋を忘れて行っちゃって、交番に届けに行ったのは事実なんですけどね。
極悪人の私は、基本的に道端でお金を拾っても問答無用でネコババする腐れ外道です。ですからお巡りさーん、こんなの落ちてましたよう、なんてな清く正しい行為なぞは37になるまで一度たりともやったことがなかったのです。
ほんとなら店長がそういう忘れ物は責任者として警察へ届出しないといけないのですが、報告物があほほど山積してて虚脱しているおっさ・・・ んっん゛ん、店長があまりに憐れだったので、私が残業の後に帰宅最寄駅から反対方向の交番へ、ぶつくさと呪詛の言葉をリアルにツィートしながらとぼとぼ歩いていきました。
そんなに嫌がる事か? 善良な市民なら、拾得物届け出の義務を厭うんじゃない、と叱られそうですがこんなもん絶対に2,30分は拘束されるに決まってるし、だいいち人が足りなくて仕事がさっぱり回らず書類の点検整理を後回しにして窓口を捌いていたもんだから疲労もピーク、腹だって減ってて気が立っています。そもそも私は大阪のポリさんをハナから信用し・・・ もごもご。
乗り気がしないまま、交番のドアを横に開きます。
パッと見、ポリボックスの中には誰もいないように見えましたが、中に入るや若そうな巡査のお兄ちゃんが奥の控室から出て来ました。
巡査「どうされましたか?」
オポ「(社員証を見せつつ)〇〇会社の主任(※当社のヒラの別名)のオポムと申します、1週間前に発見したお客さんの忘れ物を届けに来ました」
いかにも怪しい、といった表情でこちらを見られます。そらそうだ、デフォルトで変質者臭がハンパない私、帰りしなのため私服に社員証という奇態ないでたちで挙動不審に話すもんだからほんまか? と疑われて当然なのです。だから来るの嫌だったんだよう。何喋ったってどうせ相手には「今晩は、変質者です」としか聞こえないんだよう。
どうにか話が通じ、お時間大丈夫ですか、と問われたのでじゃあ帰るわー、と言いたいところですがここまで来た意味が消滅するのも癪です。しぶしぶパイプ椅子に腰かけました。
若巡査さんは私の職場の住所・電話番号を聴取、そのあとどうして1週間置いてたんですか? といかにもこちらに悪意があって保管していたのではないか? という含みを込めて尋ねてきました。店長が1週間したら持っていけ、と言ったからなんですがそう素直に答えて話がややこしくなってもめんどくさいので「ええ、取りに来られる可能性があると思って」と答えると、意外とあっさり引き下がりました。まぁ疑うのが仕事ですものね。
その後約15分間。
巡査の兄ちゃんはパソコンに向かって一心不乱に入力をはじめ、私は交番のパイプ椅子で放置プレイです。
特段することもなく、かといって電話をいじくるのもなんだか不真面目だし、しかたなく犯罪者の顔写真や窓の外の車の往来をきょろきょろ見回して暇をつぶしました。表から見たら確実に脱法ハーブか何かを吸った不審者が調書を取られてるようにしか見えなかったでしょう。
私の存在は忘れたかのごとく、ひたすらパソコンに入力を続ける巡査さん。「権利は・・・ 1週間か・・・」と呟き、どっかに電話されます。
巡査「こちら〇〇交番、△△さんおられますか・・・ あ、そうなんですか、お願いします・・・ あ、△△さん、拾得なんですけど、1週間って権利どうでしたっけ・・・」
う〜ん何の権利かさっぱりわからないけどどうでもいい。
ようやく電話が終わったと思うと、「1週間は、失権になるんです。権利がなくなっちゃうんですね」と。せやから何の権利なのか説明してほしいんですがもう腹も減ったしどうでもよくなってきて「はい、ええ」しか口から出て来ません。
巡査「拾われた方のお名前は、持ち主が見つかったらお伝えしましょうか?」
だから私の勤務店で忘れて行かれた、とだけ言って貰えればそれでいいです。なんの権利も要求しませんってば。
それを確認するとまたどっかにお電話。今度は拾得物係でしょうか? さっきのは先輩に手続きの仕方を聴いたっぽかったですが。
交番名・拾得場所・日時・落とし物の内容・特徴・個数などをこまかく報告、遺失物の申し出人がいないか照会しています。案の定、申し出はありませんでした。
そしてパソコンで拾得物預り書を2部プリントアウトし、「ご署名を・・・」と言ったきり書類を見回しています。
「あっ、署名はないようですね」ズコッ。さきほど申し述べた内容がみっちり書いてある預り書の当方控えを貰います。「会社の名前と住所が載ってますので、戻ってから破棄しておいてください」ズコッ。要らんのかい。へぇぇ、いまはパソコンで所轄署長さんの印影が捺されるのね。電子印っちゅうんかな。知らんけど。
あとから嫁はんに言われて気付いたのですが、よくよく考えるとお店の中の落とし物を拾ったことで貰える権利が発生してしまってはお客さまに対して何かを要求するなんて失礼な事態を招きかねないので、あえて店長は失権になる1週間後を指定したのでしょうか・・・。なるほどねぇ。
それにしても激務と残業で疲れ切ったところに30分拘束、そのうえ15分はぼけーーーーっとするだけ、できればもう届け役は御免蒙りたいところですが無駄にお人好しなところもある私、またそのうち行かされるでしょう。てか巡査のお兄ちゃん、4月だし多分新人さんだな・・・。次回はもうちょこっと早く、なっててね。ナチュラル不審者より。(オポムチャン)
(寸評)俺が去年4万円入りの財布を拾って交番持っていったら手続きに一時間以上拘束されたよ。
しかも免許証から保険証から社員証からあらゆる持ち主が特定出来る物が入っていたのに、本人から「諦めていたのに本日届きました。ありがとうございました」の電話が来たのは一ヶ月後。一ヶ月も警察は何してたんじゃい!
次に財布見つけてももう一時間も拘束されるの嫌だから見て見ぬ振りするかも・・・。 7ポイント。
はじめてのカラオケ
毎度毎度のカラオケネタで恐れ入ります。いまでこそ推定1000曲のレパートリーを持つカラオケ狂人の私ですが、こんな気を違えた奴でも最初はカラオケ大っ嫌いっ子だったのです。
小さい頃の私は歌を歌うのが大好きで、幼稚園でもこの子は音程が良いからなにか楽器をやらせればいいんじゃないか? なんて話にもなっていたようです。やりませんでしたが。
しかしそんな私に転記が訪れたのは中学生の頃。ちょうど世間にカラオケボックスが蔓延しだした頃です。
1年の頃は私はまだ声変わりをしておらず、音楽の授業でも親友のニシカワくんと私だけは女子と同じ高さで校歌を歌っていたのでした。
そこへおちょくりをかけてきたのが、北海道から来た茶髪のトムラさんです。
「あいつ気ッ色悪いよなオポム、男のくせに高い声出してオカマやん」
がぁぁぁぁぁぁぁぁん。
それまで私は高い声で歌えることに誇りさえ持っていたのですが、その一言をきっかけに普通の男の子にならないと、とオクターブを下げて歌唱するようになりました。途端に変声期が始まり、歌を歌うことが嫌いになったのです。
そんなある日、転校を経て私を罵倒するトムラさんとも2度と逢わなくて済む環境になったわけですが、引っ越した先の近所にカラオケボックスがあり、これまた歌うことが大好きな親父の命令で、家族全員で行くことになってしまったのです。
これにはこたえました。何故なら親父はカラオケに行くと嫌いな奴にも絶対1曲歌わせないと気が済まないという頑固者で、その頃私は歌が嫌いになっていたので流行り歌なんて一切知らなかったし、歌うような曲もなかったのです。
兄貴や弟が私の忌み嫌うオシャレな流行り歌を歌い、おとんおかんが70年代歌謡を見事に歌い上げます。その中で私は1人、頑なに沈黙を守り続けていました。
しかし不貞腐れる私に対し、ついに親父がキレました。「折角連れて来とんのになんにも歌わん奴があるかい、何でもええから1曲歌うまで帰らせへんど!」
無茶苦茶です。来たくもない者を無理やり連れて来ておいてこの台詞はありません。
しかし親父がこうなっては誰にもどうしようもありません。腹を決めて、知っている歌を探し出して歌わねば。
・・・・・・昔見たアニメの主題歌か、童謡くらいしか思いつかない・・・・・・。
兄弟達がヒット歌謡を歌い続けている手前、そんな不細工な選曲は避けたいところです。こうなれば、兄貴が最近よく聴いているレパートリーから拝借してやろう・・・!
私の脳内で自動サーチが始まりました。この曲の最高キーはソ。私の地声最高キーも、ソ。歌唱可能。幼稚園の頃からの、なぜか標準搭載されていた音感はまだ生きていました。選んだのはTHE BLUE HEARTSの「情熱の薔薇」。
身体を硬直させつつ、硬い表情で歌い切ると、それまで身を包んでいた恥辱が、徐々になにか違う感情に変貌していきます。
なにこれ・・・ カラオケ・・・ お・・・ お・・・・・・ おもろいかも・・・・・・?
そこで気が付いた、私の(生きていく上で特に必要ない)スキル。さきほどの歌唱音域即時判断。そして他人のレパートリー盗癖。自分が好きで購入した曲でなくても、人が何度か聴いている、または歌っている曲も自分のレパートリーに取り込んでしまえるのでした。
この2つのスキルがあれば、カラオケは暇潰しにうってつけの娯楽なのです。
こうしてこの日を皮切りに、私のカラオケキチガイ道まっしぐらの青春が始まったのでした。思えば嫌がる私にギターを無理矢理覚えさせたのも親父だし、このカラオケも私の食わず嫌いを治すための荒療治だったのかもしれません。この日のカラオケとギターの勧めがなければ、石川さんの横で2度も(出鱈目ながらも)ギターを弾きコーラスをするなんていう夢のような出来事は決して起こらなかったでしょう。親父には感謝しないといけませんね。
そう、あの日も兄貴と弟が歌っていました、『さよなら人類』を。まさか24年後私が、甥っ子にリクエストされて『東京パピー』を歌うようになるとは思いもしなかったでしょうね・・・(笑)。(オポムチャン)
(寸評)ふふふ、出前ライブをやればオポムチャンが『さよなら人類』を歌って本物の俺がパーカッション&「着いたー!」やることも可能だよ・・・。 7ポイント。
初めての女性2名男性1名でのハワイ旅行
ハワイ島で初めてNGSしたときから2年後の2004年、今度は女友達2人とオアフ島に旅行しました。この4〜5年前から年一度のペースで友人たちと東南アジア各地へ旅行に行っていたのですが、この年は最初に誘った友人が相次いでキャンセルになり、結局残ったメンバー3人が女性2人と私だったというわけです。ハワイに行くことにしたのは、ワイキキビーチにある高級リゾートホテルの「ロイヤルハワイアン」がスターアライアンスグループのゴールドメンバー向けに半額のプロモーションセールをやっていて、1泊6万円のオーシャンビューの部屋が3万円で宿泊できると聞いたからです。私たちは宿泊費を節約するために、エキストラベッドを追加して、3人で一部屋に宿泊することにしました、つまり、一人一泊1万円!!こんな機会でもないと一生泊まれないような高級ホテルなので、宿泊することに決めました。
これを読まれている方は、同じ部屋に恋愛関係のない男女が宿泊することに対しいろいろな好奇心を持つ方もいると思いますが、その辺は大丈夫でした。何が大丈夫か説明するのは難しいですが、まぁ男女間に横たわる性差は超越した友人関係だったというのがひとつの答えです。私も含めて3人とも個人行動が好きで、お互いにあまり依存する関係ではないので気楽に旅行できる間柄だったのです。ハワイではレンタカーして、よく遊び、よく食べ、よく泳ぎました。このホテルはワイキキビーチに面していて目の前がすぐ海という最高のロケーションなのですが、オーシャンフロントにあるビーチサイドバーは毎晩飲みに行ってました。「マイタイ」というカクテルをご存知の方もいると思いますが、なんと このバーが発祥の地だというのです。毎晩マイタイを飲んで友人とおしゃべりして飲んだくれてました。
また、このホテルは「ピンクパレス」という愛称をもつように、壁面がピンク色をしています。旅行を行く前に片方の女性が占いで「ラッキーカラーはピンク」と予言され、翌年に結婚するという奇跡も生み出しました。でももう片方はいまだに独身です、うふふふ。そんなことでも想い出に残る旅行でしたね。(波照間エロマンガ島)
(寸評)確かに一見酒池肉林だが・・・まぁそうじゃない時もあるということね。
もっともホルモン鉄道もスタッフなおちゃんを入れて男女混合でライブハウスの2階で雑魚寝等あるけどもちろん何も無い。
もう少し若かったら分からないが50を過ぎるとムムム。
でも性別関係無く遊べるようになるので若い時とはまた別の楽しさがあるのも確か。
あと10年もすれば混浴温泉にも躊躇なく入れるかな? 6ポイント。
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