ドキドキドキリコ初体験(26)
初めての父親の恥ずかしい行動
うちの父親は大学の生物の教師をしている。父親の職業を聞かれてそう答えると、皆「すごいね~」だの「お金持ち?」だの聞いてくる。そんな父親は休みの日は延々庭仕事をしているか、延々WOWOWを観続けているか(観てもすぐ忘れる)、近所のジムに風呂に入りに行って寝くさっているか、たまにデパートにパンツを買いに行くかぐらいの存在だ。
私が高校生の時、生物の教師であだ名が「ミトコンドリア」という先生がいた。生徒からは「ミトコン」と呼ばれており、昼休みに質問に行くと、人の教科書に食べかけの魚の煮汁をつけてくるちょっといやな先生であった。
そんなミトコンであったが、同じ生物の教師としてうちの父親は「ミトコンドリアなんていいあだ名だな~。生物教師の冥利に尽きるってもんだよな~」とえらい感心していた。そんなある日、大学で生物教師になる人のための講座を開くべく、父親は札幌市内の高校でどんな生物の実験が行なわれているかを調べる事になり、いろいろな高校に電話をかけたらしい。そして私の高校にその電話をしたらしいのだが、何を考えたのか電話先の教師に「あなたがミトコンですか?」と聞いたらしいのだ。おそろしく恥ずかしいやつである。その電話を受けたのはもう一人の生物教師で、その人は苦笑しながら「私はミトコンではありません。」と丁寧に答えたらしい。
ちなみに最近近所に「KEN’S CAFE」という喫茶店ができて、「店長は健、健一、健作、健太郎、健次郎、健吉・・・なんだろうねきっと」というたわいもない話を家族でしていたのだが、数日後、父親はその店に行き、まんまと店員に「あなたが健さんですか?」と聞いたらしい。
つくづく恥ずかしい父親だと思った・・。(さっちゃん)
(寸評)実はうちの父親も農学博士なのだが、今は定年して家庭菜園で土いじりしたり、たまに登山に出かけるが、あとは野球観て母親と囲碁を打っているような日々。
昔、NHKで「天平の甍」(てんぴょうのいらか)という井上靖だったかの大河ドラマかなにかが始まった時、元本を読もうと思ったのか、本屋に行ってこう言ったそうだ。
「すいません『テッペイのイルカ』ありますか!?」
父さん、それじゃ大河ドラマじゃなくて大河少年ドラマだよ・・・。9ポイント。
初めてのいい動物園
夏に旭川の旭山動物園に行ってみた。ここはなんと年間入場者数が全国一位の動物園で、なにが良いかっていうとすごい手がこんでる。
動物の生態を調べたポスターは全てスタッフの手書きで、紙を切り貼りしたり、味のあるイラストが書いてあったりするのにまず驚かされる。また館内の案内板は、思わずはっとするようなどこか素朴で愛らしいものだったりと、とにかく手作り感が抜群なのだ。ペンギン館ではトンネル状になった水槽をくぐるのだが、たくさんのペンギン達が縦横無尽に泳ぎまわっているし、白熊館ではおりの中に客が首だけ出して白熊を目の前で見られるというドームもあった。また猿のえさタイム、と称して1日の決まった時間に窓ガラスにハチミツを塗り、それをなめに来た猿を目の前で見ることができる、というなかなか興味深い催し物を開催していたりする。
それに滅多に羽を全開にした所をみることはできないであろうクジャクも、どういうわけか終始広げっぱなしのサービスぶり。しかもクジャクはみんなが見られるように、まるでラウンドガールのようにその場をゆっくり回ってくれた(笑)。
そんなこんなで場所的に不便な所にあるが、人が集まる、というのが分かった気がしたな。
いい所でっせ~。気になった人は是非一度行ってみてね!(さっちゃん)
(寸評)その動物園の事は俺もニュースで知った。上野動物園とかを抜いて一位なんだよね。地方都市でのそれはまさに快挙。しかもディズニーランドとかユニバーサルスタジオのように何億もかけた、というのが売りじゃないところが凄いね。そーか、手書きか。ますます行きたくなった。旭川に行くことあったら絶対行こっと。6ポイント。
初めてのダンス
先日ヨガを体験したことをここに報告したが、今度は「J-POPダンス」なるものに参加してみた。
嬉しいことにそのときの課題曲は大好きなSMAPの「Shake」だった。事前の運動で踊った曲もSMAPやアース・ウインド&ファイヤー。一時期そういう音楽も好きだったため知っている曲ばかりで、嬉しくてダンス初心者なのに調子に乗って口ずさみながら踊ってみた。
・・やはり人の体というものはそこそこ慣れていないと、あるいは感覚が優れていないと、口と体を同時に動かすのは意外に難しかしいものだ。「♪ドゥユリメンバ~フフフフッ~セプテンバ~」と歌いながら鏡で見た自分の動きのダサい事。気持ちではかっこよく踊っているつもりが、すっげーへっぴり腰なの・・。しかも1曲をマスターするのに1ヶ月から2ヶ月をかける、という思ってたより難しいものだったようで、途中参加の自分は周りについていくのが精一杯だった。全員で右に移動するのに、私だけ左に行っちゃうし、単にボックスを踏むだけなのにどういうわけか足と足が絡まってなんか気持ち悪いし。
でも、本物の振り付けをほとんどアレンジなしで踊っていたためけっこう楽しかったです。(さっちゃん)
(寸評)パスカルズやたまをかけて部屋で自由に踊るのも楽しいよ。何故か暗黒舞踏になるけどな・・・。6ポイント。
初めての4時間通勤
仕事帰りに駅に向うと電車が発車した直後だった。
軽い気持ちで「歩いて帰っちゃえ」とテクテク駅を通り過ぎたものの、電車だと一瞬で通過する場所に30分かかり、少しずつ嫌な予感が…。
何をやってんだろ…と後悔し始めてたけど意地になって隣の駅も通り過ぎた。
夜になって小雨が降ってきたため、何とか自分を励ましながら歩き続ける事数時間。
結局4時間かかってしまい、家に到着した時は心の中で「やった~~っ」と見えないゴールテープを切った気分!…でも無意味に5駅分歩いたなんて事は誰にも言えなかった。(なめくぢ)
(寸評)いやいや、今やウォーキングは気軽に誰でも出来るスポーツとして人気だからね。俺も最近休みが何日かある日は歩くようにしてる。それにしても歩いてみると電車や車がいかに早いものか実感できるよね。普通のスピードだと人は一時間で4km程度歩けるから、たぶん16kmぐらい歩いたのかね。でもマラソン選手ってその3倍近く走ってるんだよね。内緒だが、あいつらちょっとキ○ガイだよ・・・。9ポイント。
初めての 泥棒(撃退)
再び、話せば長い話になりますが…
ゴールデンウィーク前頃の事です。
私はその日、体調が悪く、仕事を休んで、夜まで寝ていました。
目を覚ましたのは、物音がしたからでも何でもなかったのです。
さすがによく寝たと思って、起きたのは、7時位だったでしょうか。
暗い部屋で、ペットボトルの水を飲みながら何気なく見た、廊下に面したお風呂場の窓に、人影がはっきりと映っていたのです。それと同時に、窓ガラスの鍵の所の近くに、昨日までなかった小さな穴が開いているのに気付き、私は緊張して硬直しました。
電気の点いていない部屋より、夜のマンションの廊下の方が明るかったせいで、窓の外にいる不審な人が、物音も立てずに、窓ガラスの鍵の辺りをしきりにいじっているのが、よく見えました。
この時点で、私は、窓の外の人物は不審には違いないと思いました。しかしもしかしたら、マンションの何かを点検している人かもしれないし、とりあえず、息を殺して、電気を点けず様子を窺っていました。が、部屋に人が居る事に気付いたのか、窓ガラスがなかなか開かなかったのか、不審な人物は、一瞬、動きを止めたかと思うと、静かに、窓の所から離れ、姿が見えなくなりました。と思った次の瞬間、トイレの窓の外辺りに、人の気配を感じました。気配を消そうとしている気配。かちゃかちゃという、小さな音が、神経を集中させると聞こえました。背筋に冷たい、冷や汗の様な物を感じました。
もし、この不審な人物が泥棒で、私がいる事にまだ気付いてなくて、トイレの窓を開けて、部屋に入って来たら、どうしよう。危害を加えられるかもしれない。殺されるかも…。
この時になって初めて、身の危険を自覚し、リアルな恐さを感じました。
しかし、1分程もすると、不審な人物は、物音も立てず、去って行きました。わずか3~4分位の出来事だったと思うのですが、極度の緊張がやっと解けて、脱力してしまいました。そして脱力ついでに、1時間位ほったらかしにしてしまい、なんとそのまま忘れかけていたのですが、数時間後、お風呂場のそばに行った時、窓の穴を見て急に我に返り、下の階に住んでいる、大家さんに電話をして事情を話し、警察を呼んでもらい、1人で居るのも恐くなったので、友達に電話して来てもらいました。
警察の人が来てから、現場検証、事情聴しゅうをして、「泥棒か何かわからないが、とにかく結果がわかったら連絡する」と言われました。まだ連絡はありませんが。
大家さんは、ガラス屋さんが、ゴールデンウィークで休業だから、ゴールデンウィーク明けに窓ガラスをかえるので、とりあえずはっときますと言って「絶対剥がれないステッカー」と言うのを穴の所に貼ってくれたが、次の日見ると、剥がれて下に落ちていた。その事を大家さんに言うと、同じステッカーをもう一度貼られた。どんな細工を施したのか、未だにステッカーは剥がれていない。
それは、窓ガラスは未だに取りかえられていないという事でもあるのだが。
この日記を書いていて、こんな事をすぐ後には忘れかけている自分、思い出すや恐くて大家さんの所までも行けなかった自分の、気分の移り変わりの余りの激しさ、記憶力の余りの悪さにびっくりしました。(ミドリン)
(寸評)予想もしない事が起きると自分がまず何をしたらいいのかわからなくなるよね。でももしかして「窓の穴あけマニア」かも・・・。
ハッ! 犯人の目星は俺はついたぞっ!! ガラス屋だ? いやいやそれは素人の浅はかさというものだ。ずばり犯人は「絶対剥がれないステッカー」売り屋だっ。どうだっ!! 7ポイント。
初めてのひとり登山
最近、体を動かしていい汗を流すことが気持ちよくなってきたので、近所の山を登ってみた。
するとけっこういるんですね。若者のひとり登山者。女も男も。
頂上について休憩してたら、同じ歳ぐらいの男が汗だくで登ってきた。
「いやはっ・・けっこう・・きついね・・三角山だからなめてたけど・・きついわ・・」とその人。でもいい汗かくと気持ちいいね!と爽やかに返答し、「じゃお先にぃ」と下山しようとする私。「じゃあね。・・でも俺、たぶん追い越すよ。」とその男。
おぉ?なら追い越してみろよ!!と心の中で返し、私は少々むきになって足早に下山した。
「ほいっ。ほいっ。やっぱり下りは楽だなぁ。ほら、やっぱり追い越せないじゃん」
と時々後ろを振り返っては毒づく。
先日の台風でかなり倒木しており、根っこが出てきちゃってる木を眺め、ま、たまには登山もいいかもなぁ、と思ってたその時。やつはやってきた。その言葉どおり。
しかも駆け足で。ジョギングで下山する人初めて見た。
「お先っ!」「はえ~・・・・!・・もういねえ!!!」
そんな素朴な出来事があった初ひとり登山でした。(さっちゃん)
(寸評)えっ、それ「妖怪・ジョギング下山」だよ! よくみると背中に「追い越し禁止」のシール貼ってるよ。まぁ、何の害もないんだけどね・・・。 6ポイント。
初めての写真集
遂に買ってしまった。モーニング娘。の写真集を・・・。
今まで「モー娘。大好き!」という気持ちと「22歳にもなる女が10代の女アイドルが好きなんて・・・恥ずかしい!」という人としての理性が長年に渡って戦いつづけてきたが、ようやく今日その戦いも終わりを迎えた。
長い戦いであった。最初はテレビで何の気なしに眺めていたものが、次第に気になるようになり、しかも若いメンバーが増えれば増えるほど「あぁ・・かわいい・・」と中年のおっさんのように心をときめかせている自分がいた。私はおかしいのだろうか・・。友達に聞いてみるとほぼ全員がモー娘。には興味がない、という。誰が誰だかわかんねーよっとあざ笑う輩までいた。全員の名前とメンバーの入れ替わり遍歴を一通り言ってみるが、「へぇー・・ふーん・・」ぐらいの反応しか帰ってこない。
だめなのか。22の女が好きになってはいけないものなの(涙)。
それからの私は、モー娘。がテレビに出てくると身を乗り出して観てしまうことはおろか、彼女達の歌のシーンをダビングして編集したり、衛星放送で流れたライブ模様はビデオに納めて何度もみるようになってしまった。
最近では本屋に行くたびに写真集コーナーの前に行き、「次、来た時に買うからね・・次、給料が入ったときに・・ごめんね、決心がつかなくて・・」と心の中で彼女達に話しかけ始める、という危ない症状まで出てくるようになってしまった。
しかしそんな自分の行動に「あぁ、私は本当にモー娘。が好きなんだな」とやっと気持ちに正直になる事ができた。
・・もう嘘はつきたくない!!
私はアイドル写真集のコーナーを何度も何度も通り過ぎては引き返し、手にとっては戻しを繰り返した後、ようやく決心がつき一冊の写真集をついにレジに待っていった。
店員はどう思っただろう・・。一瞬「違うんです!私が見るんじゃなくて彼氏(あるいは兄or弟)に頼まれて買いに来たんです!!」と最後の悪あがきをしようか、と思ったが「いいんだ!女が女の写真集を買ったって!」と振り切って店を出た。
私はモー娘。の写真集を片手に、夜空を見上げた。
「何を今まで苦しんできたんだろうか。こんなに簡単なことじゃないか・・・。」空には星が輝いていた。
翌日私はTUTAYAでモー娘。のベストアルバムを借りた。妙に晴れ晴れとした気分で、心なしか胸を張りながら・・・。その日から車の中では今まで聞いていたフィッシュマンズのアルバムは奥底にしまわれ、「♪すっきなひとがっしんせつでしたぴーす!」と熱唱するようになった。(さっちゃん)
(寸評)いーんでないの? なんか子供みたいな女の子がキャピキャピしている様子って、男女問わず微笑ましかったりするし。同性に好かれる、ってゆーのも本人達にとっては嬉しいことだと思うよ。矢沢永吉の写真集はおそらく買うの半分は男だと思うしね。妙に内容の濃い歌より、単純に楽しい歌謡曲が聴きたい時は俺にだってあるからニャ~ッ。8ポイント。
初めてのインチキカレー屋
数年前、映画を観た帰りにボロい食堂を見つけた。ヨレヨレの《カレー》という文字に誘われて店内に入ると、壁の方に向いて(窓はない)カウンターが少しだけ。しかも椅子は子供用の年期の入った物で、座るとキューと音がした。
いちおカレーを頼んでみたんだけど、店のお婆ちゃんがコンロに火をつけ1分位で丼に入れて運んでくる早業だった。(具はカツの切れ端とチクワという肉とシーフードのインチキコラボ)
帰り際「今日は900円ね」と言われて、は!?と思ったんだけど、立ち上がると椅子がキューと鳴って余計悔しくなった。(なめくぢ)
(寸評)カレーにチクワか・・・。でも「古い」ということはそれだけ長年つぶれずに営業出来ているということだから、もしかして一般人には不評でも「カレーマニア」とかにはたまらない通好みの店だったりしてね。今後も「おやっ!?」という店を見つけたらとりあえず駄目もとで入ってみて「チープ・レトロ・グルメ天国」にも応募してねっ! 7ポイント。
初めてのマジック頭
子供の頃に怪我をして頭を3針縫う手術をした。
治りは早かったんだけど、剃った髪の毛がなかなか生えてこなくて触る度にちょっと悲しくなった。
すると母は、私の頭をむんずとつかみ手術跡を油性マジックで塗り始めたではないか。
「うまいうまい!」
と自分を絶賛する母。
いい感じになったんだと思い安心したんだけど、友達はみんな「どうしたの?」と不思議顔。(黒光して凄く目立っているらしかった)
結局その日から毎朝マジックで塗られ続け「早く生えきて~」と毛根にお願いするしかなかった。(なめくぢ)
(寸評)そんなお母さんが俺は好きだ。9ポイント。
初めての駅構内に○○○
こないだ久しぶりに駅に行ったら、改札を通ったところでなにか踏みました。
「ぅ・・・この感触・・・」おそるおそる振り返ってみるとそこにはこんもりと盛り上がったうん○が。えーん。(涙)
だってあんなところにあるとおもわなかったもーん。(涙)
しかも未だかつて見たこともないくらい大量・・・しかもやわらかめ・・・。
だれがあんなとこでしたんでしょぅ・・・。
あの日はすごく悲しいお出かけになりました・・・。しくしくしく・・・。きちゃない話でごめんなさい・・・;(りあ)
(寸評)最近は衛生観念が発達して、犬の糞もきちんと飼い主が始末しているので滅多にうんこを踏むチャンスもなくなった。そこで神様が「たまにはうんこを踏む、なんともいえない感触を思い出させて人生に新鮮さを取り戻してあげよう」という言わば神様からのプレゼントなのだ。しかもやわらかめだとスケート気分も味わえるしな・・・って、エンガチョッ! 7ポイント。
初めての猿の仕返し
祖母の家に遊びに行った日、屋根の上からジーっとこっちを見ている猿を発見。
何度も近づいて来ようとしていたけれど、その度に「シッシッ」と祖母に小石を投げられていた。
夕方になり御飯の支度を手伝っていたら、突然家中に響くバチャバチャという音…。
「何だろう?」と思い見に行ってみると、さっきの猿が下駄箱の上に座って、もの凄い勢いで放尿していた。
「どうだっ」といわんばかりの顔で出ていく猿の姿と、玄関にできたホカホカの水溜まりを見ながら立ちつくすしかなかった。(なめくぢ)
(寸評)うんこの次は小便か・・・。それは神様が・・・いや、猿の見事な逆転勝ちだなっ! 8ポイント。
初めてのヨガ
最近、スポーツジムに入会してみた。
で、ヨガをやってみた。
先生は「ヨガは無理なことは一切しません。痛いな、とかつらいな、って思ったらそれ以上はしないで、楽しくやりましょう!」と説明。
時間は90分。まわりは年配者ばっかりだ。ふ~ん。もっと体動かすエアロビとかのほうがよかったかもな~。
最初は何の意図かは知らんが、自分の足を揉んで、ゲンコツで叩きつづける運動。自分の足がくさいのが嫌だった。
次はうつ伏せになって尻を突き上げる運動。何かの宗教のようだ、おまけに尻を突き上げた先にはエアロバイクをこぐ人たち。なぜか屈辱的な気持ちになった。次は手と手をこんがらがった形に合わせて腰を落とす。先生は「○§♀~」と謎の呪文を繰り返す。
30分経過。・・・・っつーか、これけっこうきつくね!?まだ1時間もあるぞ?年配者、大丈夫か。私でもきついぞ。前にいたばあさんは軽い立ちくらみをおこしていらっしゃる。
その後、やたらと無理な体勢を強要され続け、極度にゆっくりなリズムと妙な体のねじり具合により、夜勤明けで行った私の意識は混濁、ついには幻覚が見え始めた。
しかしここでリタイアはできない。私は若者だ。ふぬぅ~~~。(←体をねじっている)
ようやく終了した。最後の10分間ぐらいは静かに横になって休んだ。寝た。
もうヨガはいいよが。なんちゃって。・・・つぎこそエアロビだ。(さっちゃん)
(寸評)ヨガか。うちの親父も70越えてから太極拳始めたからな。でも変な体の格好が出来ると友達に尊敬されるぞ。あと、その屈辱的なポーズが実は彼氏(だんなさん?)にとってはウヒョヒョヒョものの回春剤になるかもしれないぞ~。一度試してみるがよい。ヨガでヨガったりして。なんちゃって。7ポイント。
初めての 殺人疑惑
話せば、長いんですが…。
それは、数年前の出来事です。私は、喫茶店でバイトをしていました。その喫茶店の主任の誕生日がもうすぐという頃(多分春?)、ちょうど桜の花の花びらが、私の家の近くの道路脇とかに、いっぱい落ちていたのです。
いつもお世話になっている主任に、何かして喜ばせたいと考えていた私は、それを見て、「これだ!!」とひらめきました。その花びらを、夜バイトが終わって、皆で店の外に出た時に、パーッ!!と撒いて、花吹雪で、お誕生日をお祝いしよう!
落ちている花びらは、実は汚かったりしたのですが、「これはいい考えに違いない」と思い込んだ私は、大き目のスーパーの袋に花びらを拾い集めて、バイト先に持って行き、更衣室の自分のロッカーに入れて置きました。主任の誕生日までまだもう少し日があったので、「ロッカーに閉まっとけばいいだろう」と思ったのでした。
しかし、私は、ロッカーにそんな物を入れた事など、すっかり忘れ去ってしまったのです。
そして、主任の誕生日も過ぎ、忘れたまま秋が来て、事件は起きました。
その日の仕事が終わり、いつものように、一緒に仕事を終えた、仕事仲間の女の子と共に、更衣室に行った私は、自分のロッカーの前に行った時に、悲鳴を上げました。なんと、私のロッカーの隙間から、血のような物が滴っているではありませんか!私のロッカーの下の段のロッカーの扉に付いた、赤黒い線は、まさしく、何かの死体から血が滴った跡に見えました。
と、いう事は、私のロッカーの中に、何かの死体が…!?私には、ロッカーに死体を入れた覚えがありませんでした。という事は、他の誰かが入れたのです。嫌がらせか、殺人の罪を私に着せる為か…。私は、ゾッとして、硬直しました。
私の悲鳴に、何事かと思って、どうしたの?と訊いてきたバイトの女の子も、このロッカーを見て、「やっ…!?」と叫びましたが、私の引きつった顔を見て、一瞬言葉をなくしました。
彼女「…なに、これ?血?」 私「わかんない…けど、血っぽいよねぇ?」
確かに更衣室を満たしている、気まずい雰囲気をどうにかしようと、二人懸命に会話をしながら、私は、彼女が明らかに、私に疑惑と恐怖を感じているのを感じ取りました。そりゃあそうだよねぇ、ロッカーから血、流れてたら。
私は焦りました。何とか、疑いを解かなくては。でも、良い考えも浮かばず逆に、焦っている様子が、一層怪しく見えたかもしれません。
とにかく、勇気を出して、ロッカーを開けてみる事にしました。
開けると、とてつもない異臭がしました。「ああ…、これで私のロッカーに死体が入っている確率は、更に高くなってしまった…」更にどよ~んとした空気が、更衣室を満たしました。それでも頑張って、ロッカーの中を詮索していると、スーパーの袋を見つけました。血と思われる液体は、この袋から出ていました。悪臭も凄いです。
この時点で私は、袋に入っている死体は、猫とか犬とか、小さ目の動物だろうと予測していました。私を嫌いな誰かが、猫の頭だけとかを、嫌がらせで、私のロッカーに入れたのかもしれない。
鼻をおさえながら、ついに、袋を開けました。
中には、半分発酵しかけたかの様な、原形をとどめていない、有機物と思われる物が入っていました。
この時になって私はやっと、ピンときました。この時初めて、ロッカーに、スーパーの袋に入れた桜の花びらを入れたまま数ヶ月放置してしまった事に気付きました。つまり、この物体は、私が拾った桜の花びらだったのです。それは、もう花びらじゃなくて、1つのまとまった赤茶けた塊の様でした。全てを理解して私は、脱力してしまいました。
目の前の疑わしい顔の人に話して納得してもらえるのか、不安でしたが、とりあえず、このどう見ても桜の花びらに見えないコレが桜の花びらだという事を説明しました。どうしてこんな所にそんな物を入れといたのか?と訊かれ、経緯を話すも、ハタチ位のおなごが、道路に落ちてる汚い花びらを誕生日を祝う為に拾う、という不審な行動に、彼女は完全にひいてしまった様子で、とりあえず私の死体隠し疑惑は晴れた様でしたが、二人の間には、変なわだかまりが残ってしまいました。 (ミドリン)
(寸評)ドワッハッハ~! いやいやすまんすまん。でもその時の状況を想像すると。きっとすごい緊張感だったんだろうなー。そして出てきた物の説明に困る様子。短編小説のように面白かったので、15ポイントじゃっ!
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