ドキドキドキリコ初体験(111)
さて、このコンテンツは初体験を告白するページだ!
・・・と言っても、Hな事ばかりが初体験ではないぞ。世の中は、初体験のことで満ち満ちている。それを報告してもらいたい。例えば立ち食いそば屋に初めて入った初体験、母親を初めて背負った初体験、ファンレターを初めて書いた初体験、ビンタをくらった初体験、万引きで捕まった初体験・・・。大きな事でも、些細な事でも、アホアホな事でも何でもいい。
最近した事、昔の事、とにかく「初体験」にまつわるエピソードを送ってくれい。メールの題名は「初体験」で。ペンネームもな。ポイントは内容によって3ポイント〜∞(無限大)だ。ドキドキしたその時の様子を報告してくれい!
はじめての芳香蒸留水
土曜日夕方のテレ朝系某番組を、いつも家族と観ています。
ある日、みかんのお花を蒸留して芳香蒸留水を作っている様子を観ました。
以前アロマオイルに興味があったのですが、蒸留水作りを自分でやってみたいと思いました。
芳香蒸留水は、植物の花や葉、果実などの香り成分を水蒸気を使って抽出した液体です。
香水・アロマテラピー・スキンケア・除菌消臭などに用います。
最初はプロの方から教わりたいと思い、愛知県の体験工房へ足を運びました。
その日は和薄荷の蒸留体験を行いました。
プロが使われているのは寸胴鍋に冷却装置が付いたようなちょっと大掛かりな装置でした。
まだこれが趣味として成立するか未知数でしたし、あまり高額な装置も買えないため、無い知恵を絞って作ったのがこちらの装置です。
・カセットコンロ
・深めのホーロー鍋（プラスチックの使われていないガラス蓋のものを探しました）
・100円ショップの折りたたみ蒸し器
・ガラス小鉢…抽出した蒸留水の受け皿
・アルミ容器…鍋の蓋の上に乗る大きさ／水を凍らせてガラス蓋の上に置き冷却装置にする
初めての蒸留は何にしようか考えていたのですが、庭で草取りをしていた母から思いがけずドクダミをゲットしました。
使う装置の大きさにもよりますが、何もかも手探りだったため、ひとまず水（精製水推奨）1l、ドクダミは入るだけ入れ、逆さまにかぶせたガラス蓋の持ち手の真下に受け皿をセット。ガラス蓋の上に氷が入った容器をセット。
蓋の内側に蒸気が付く→氷で冷やすことにより蒸気が水滴に（これが芳香蒸留水）→水滴が落ちて受け皿に溜まる
弱火で30分以上加熱し、最終的に100mlの芳香蒸留水が抽出できました。
匂いはtheドクダミです。
しかし植物の種類によって加熱で匂いが変質するものもあるらしいのもおもしろさでしょうか。
今後はせっかくなのでレモングラスやツボクサ（美容で流行りのCICA）など、効能のある植物を育てるところから始めて、生活の中に役立てたいです。（キット 2023/8/13）
(寸評)ほおっ、今後いろんなもので試すと新しい発見があるかも？面白い芳香蒸留水が見つかったらまた報告してくださいなー。6ポイント。
初めての屋久島
私達夫婦は、北海道旅行の前年、2008年8月に初めて鹿児島県の屋久島旅行に行きました。3泊4日の旅程です。これが当時の私達にとって、飛行機を使った初めての大きな旅行でした。屋久島は1993年12月に日本で初めて白神山地と共に世界自然遺産に指定された自然豊かな島で、そんな屋久島に行って、有名な縄文杉を見るのが目的です。
初日は朝8時40分東京・羽田空港発の飛行機で約2時間のフライトで鹿児島空港まで行きます。そこからバスで1時間ほどかけて鹿児島港まで行き、鹿児島南埠頭から超高速水中翼船ジェットフォイル「トッピー」で2時間ほど揺られて屋久島まで。屋久島北部の宮之浦港に船は到着。早速そこにある屋久島観光センターにお昼ご飯を食べに行きました。お目当ては屋久島名産の飛魚（トビウオ）ラーメンです。トビウオとは、大きなヒレで海上にジャンプ出来る特技を持った魚で、日本一の漁獲量を誇る屋久島名産なのです。飛魚ラーメンは、そのトビウオの大きなヒレを帆のように立ててよそおっており、見た目にかなりのインパクトがあります。
お腹いっぱいになったら、宮之浦港でレンタカーを借りて、宿泊地の屋久島東部にある安房地区に向かいます。宿に着いたら、翌日の早朝縄文杉アタックに備え、体力温存です。夕食には屋久島名産のトビウオが、今度は刺身で出てきました。屋久島にいる間、トビウオを沢山食べました。あと名産の屋久鹿料理も沢山食べました。夕食をご馳走になったら、翌日に備え、すぐ睡眠です。
2日目、今回の屋久島旅行メインイベント縄文杉アタックです。縄文杉まではかなり遠いので早朝出発が必須です。まだ真っ暗な中、朝早く起きて午前3時頃レンタカーで屋久杉自然館のシャトルバス乗り場駐車場まで行きます（シャトルバスじゃないと登山口まで乗り入れ出来ないため）。朝4時のシャトルバスで屋久杉自然館から荒川登山口まで行き、そこから片道約6時間往復12時間以上の長丁場の旅です。日が沈んだらアウトなので、要は昼には縄文杉に着かないと帰ってこれない、という訳です。だからどうしても早朝出発が欠かせないのです。そのため今回の宿は屋久島安房地区で取ったのですが、ここが縄文杉アタックの最寄り地区なのでここに宿泊しました。朝早いですからね。
縄文杉までは山道が多いトレッキングです。足場も悪くアップダウンもあり、かなり体力を要します。簡単にアクセス出来る場所ではありません。しかも片道約6時間かかるロングトレイルのため、縄文杉に行きたい、という方はしっかりとした装備と準備が必要になります。帽子、手袋、タオル、リュック、ストック、山道を歩くのに適したシューズ、食料、水筒、などなど。水場は途中何箇所かあるので、水は補給出来ます。当然動きやすく、スポーティーな服装が求められます。汗ビショビショになるので出来ればドライ生地のもので。ゴミは絶対に持ち帰りです。トイレは数カ所設置されています。
途中、かつて屋久杉の搬出に使われたトロッコ軌道を歩いたり、屋久島杉搬出の集落があった頃の小学校跡（小杉谷集落跡地）があったり、とても楽しい道のりでした。そこから縄文杉までの道のりには、「翁杉」、ハート型空間で有名な「ウィルソン株」、「大王杉」、「夫婦杉」など、個性豊かな屋久杉が何本もあり、飽きる事はありません。
縄文杉は保存のため、1996年3月に縄文杉の前に見学用のデッキが設置され、縄文杉に直接触れないようになっています。人が縄文杉の根元に近づき踏み荒らすと、根元が痛み、枯れてしまう原因となるからです。
何時間も歩いて、憧れの縄文杉に辿り着いた時はものすごく感動しました。もう、何時間でもずっとそこに留まっていたい気持ちでいっぱいだったのですが、日が沈むと大変な事になるので、後ろ髪引かれる思いで縄文杉を後にしました。
3日目は「もののけ姫」の世界のような白谷雲水峽に行きました。ここもどうしても行きたかった場所です。びっしりと苔むした一面グリーンの世界は目に焼き付いて離れません。まるで緑の絵の具で森一面を塗りたくったような、そんな緑の世界です。
屋久島はほぼ一年中雨のため、高い湿度がこのような幻想的な一面グリーンの苔むした世界を作り出すのです。途中、屋久鹿にも出会いました。そこら辺からトトロやシシガミ様が出てきそうな神秘的な空間です。こちらも長丁場のアップダウンのあるトレッキングになります。
白谷雲水峡からの帰りにドライブをしながら屋久島滝巡りをしました。屋久島は花崗岩で出来た、一年中雨の水量豊富な島なので、滝が多いのです。有名な大川の滝や千尋の滝に行きました。
3日目、白谷雲水峡から帰ってきて、宿で夕食をとっていると、新たなお客さんがやってきました。ピンクのトレッキングウェアが印象的な一人旅の若い女性です。翌日縄文杉にアタックするようです。しかし、非情にもこのタイミングで雨が降ってきてしまいました。屋久島は一年中ほぼ雨と言われるくらい雨が多い島なので、仕方ない事なのです。むしろ2日間も好天に恵まれた私達の方が奇跡でした。
そして4日目最終日の朝は土砂降りになりました。朝食時にピンクの一人旅の若い女性はいなかったので、縄文杉アタックに出発したのです。足元がものすごく悪くなる中、無事縄文杉まで辿り着けたのか心配になりました。この日は悪天候ではありましたが、私達は屋久島の最後にオススメの焼肉屋さんに行きました。この日訪れた焼肉屋さんがこれがもう美味しくて美味しくて最高でした！本州ではあり得ない安さでかつ美味しい！牛肉と鹿肉それぞれ頂きましたが、ほっぺたが落ちそうでした。もし次、屋久島に行く機会があったら絶対食べに行きたいです。
屋久島を出発する頃には雨がやみ、太陽が照ってきました。最後に宮之浦港にある屋久島環境文化村センターを見学し、お昼の水中翼船で鹿児島に戻りました。鹿児島港では地元名産の黒豚トンカツ定食をご馳走になりました。そして夕方5時鹿児島発の飛行機で帰ってきました。
今回は本当に天気に恵まれて良かったと思います。何もかもが思い出深い、印象的な島でした。
当時、今はもうなくなった近所の馴染みの写真屋さんに現像を出していたのですが、この屋久島旅行のフィルムを出して、出来上がりを取りに行ったら写真屋の皆さんに「屋久島行ってきたんですか？」と言われました。そんな事を言われるのは初めてでした。普通、写真屋そんは現像に出したお客さんのプライベートには言及しないと思うのですが、よっぽど屋久島っぽい写真を撮りまくったんだろうと思います。
死ぬまでにあと一回くらい、また屋久島に行ってみたいと思います。（りんりん 2023/8/13）
(寸評)そこそこいろんな島に行ってるけど、ライブ絡みが多いので屋久島には行ってないなあ。行きたいけれど、もう足腰も弱ってるので縄文杉はキツそうだなあ。若い時分に行っておかなければいけないところというのもあるよね。世界も、いや日本でさえまだまだ行ってみたいところはある。老境に入っていく中で、あとどれくらい見知らぬ景色を見ることができるのだろう。6ポイント。
はじめてのアンモニア
世間は夏休み真っ盛りである。夏休みと言えば帰省がつきものであるが、私もまた、夏休みの帰省を心待ちにしている子供であった。
私自身は大阪生まれ大阪育ちであるが、一族は皆、九州は熊本生まれなので（母が他の兄弟を産む時、熊本の実家に帰省して出産したため）、夏休みに熊本の祖母の家へ帰省するのが、その頃の私の最大の楽しみだった。
その時、まだ保育園に通う5歳児だったと思うが、当時既に5歳にして人生の生きづらさを痛感していた私にとって、灰色の日常生活から逃れて、海も山もあり、楽しく過ごせる熊本の祖母の家は楽園であった。5歳だって、立派に人生の生きづらさに直面するのだ。そう言う意味で、大人はもう少し、真摯に子供に向き合うべきだと、自分の経験から思う次第である。
さて、そんな祖母の家の目の前は小高い山となっており、そこを削ってゲートボール場が作られていた。祖母の家の前からゲートボール場に上がる坂道があるのだが、丁度そこがちょっとした崖のようなものになっていた。
その崖は小さな壁みたいなものだったので、ある日、私はボールをサッカーボールを引っ張り出して、壁当てして1人で遊んでいた。壁当てして遊んでいると、私は、その崖の脇に蜂の巣があるのを見つけた。恐る恐る近づいてみると、果たしてそれはミツバチの巣であった。巣には沢山のミツバチが集まって、せっせと作業をしていた。
私は、昭和のテレビっ子で、特にアニメを観て育った。丁度その頃「昆虫物語みなしごハッチ」や「みつばちマーヤの冒険」が再放送されていた。私はその2つのアニメが大好きだった。だから特にミツバチに造詣が深くなっていた。そんな訳で興味深くミツバチの巣を眺めていた私は、何をトチ狂ったか、衝動的にミツバチの巣を破壊したい欲求にかられた。そして、突然、手に持っていたサッカーボールをミツバチの巣に投げつけて破壊した。そして破壊するや否や、一目散にその場から逃げ出した。
私は、さんざん「昆虫物語みなしごハッチ」や「みつばちマーヤの冒険」を観てきたにも関わらず、何の意味もなく、ミツバチの巣を攻撃して破壊するという愚行に出たのだ。私は、それらのアニメから何も学ばなかったのだろうか？あの巣を作るのに、どれほどのミツバチが汗を流したのか。私の愚かな攻撃で、どれほどのミツバチが死んでいったのか。
よく子供は純真無垢だ、という物言いがなされるが、それは確かに部分的に当たっている所もあるかも知れないが、それが全てだ、と言い切るは危ういものがある。子供は分別がついていないが故に、時として邪悪な行いを何の躊躇いもなく執行する事があるのだ。ある意味、純真無垢な悪行ほど、恐ろしいものはないかも知れない。
私にとって幸いだったと言うべきは、己の愚行の因果が我が身に降りかかってきた事だ。私は、あんな愚かな行いをすると、どんな報いを受けるのか、という事を死ぬほど味わう事となった。
私は、サッカーボールを投げつけて、ミツバチの巣を破壊したは良いが、投げつけたサッカーボールはミツバチの巣があった場所の下に落ちたままであった。私は、一目散に逃げた先から遠巻きにその場所を眺めていたが、急に、投げつけたサッカーボールを回収する必要性を痛感した。何故急にそんな事を思ったかよく分からないが、もしかしたら、祖母や母にバレないよう、サッカーボールを投げつけてミツバチの巣を破壊したという証拠を隠滅したかったのかも知れない。であるならば、現場に残された凶器は回収しなければならないのだ。
私は、よせばいいのに、まだ巣の残骸の周りを生き残りのミツバチが飛び回っている中を、サッカーボールの回収に向かった。そんな私は、巣を無惨に破壊されて怒りに燃えるミツバチ達にとって、格好の餌食であった。私は、その時、たかがミツバチと、舐めてかかっていたのだ。私が、ノコノコとサッカーボールを拾い上げて祖母の家に帰ろうとした刹那、1匹のミツバチが私の首筋を、渾身の思いを込めてこれでもかと思いっきり刺した。当時5歳の私は、蜂は刺したら死ぬとアニメから学んだ。蜂の一刺しは命懸けなのだ。そしてそれは確かに事実である。ミツバチに限った事象ではあるが、ミツバチは刺したら死んでしまうのだ。あのミツバチは己の命と引き換えに、私に渾身の一撃をお見舞いしたのだ。
私は、それまでの長い5年の人生で味わった事がない、凄まじい激痛に襲われた。しかも場所が首筋だ。頭に近ければ近いほど、痛みを感じるというが、よりによって、私は首筋を刺されたのである。私の愚行を思えば、当然過ぎる報いであった。
私はあまりの激痛に、サッカーボールを投げ捨てると、思いっきり泣き叫び、首筋を押さえながら祖母のもとへ駆け込んだ。祖母は私が蜂に刺されたと泣き叫びながら訴えるのを聞くと、冷静に部屋の奥から小さな瓶を持ち出してきた。それは透明な瓶であった。そこにはカタカナで「アンモニア」と書かれていた。5歳だからカタカナくらい読めるのだ。
今、考えると、あれは「アンモニア原液」だったように思う。何故なら、祖母が蓋を開けた途端、ものすごい「アンモニア」臭がしたからだ。昔から、蜂に刺されたら「アンモニア」を塗ると良い、と言われていた。当時5歳の私でも、何故かその知識を有していた。そして、その時、私は初めて「アンモニア」の実物を見た。私は恐らく、オシッコが「アンモニア」、という知識を有していたので、「アンモニア」は黄色い色をしていると思っていた。ところが、祖母が持ってきた「アンモニア」は無色透明であった。5歳の私の「アンモニア」はオシッコの元だから黄色い、という考えは間違っていたのだ。
祖母は「アンモニア」の瓶の蓋を開けると、思いっきり蜂に刺された私の首筋に、「アンモニア」を塗りたくってくれた。私の首筋は凄まじい臭いになったが、仕方なかった。そして、私の首筋は思いっきりかぶれた。祖母は「アンモニア原液」塗ったから仕方ないね、と言っていた。でも原液だから効き目があるよ、と言ってくれたので、私は当時5歳ながらものすごく納得し、蜂刺されの激痛と「アンモニア」の激臭と首のかぶれに耐えながらその日を過ごした。私は、自分のあまりに愚かな行いが招いた悲惨な結果に、もう二度とあんな真似はするまい、と5歳ながら固く心に誓った。
さて、私は「アンモニア原液」がどんなものか調べようと、齢50を過ぎて、初めて「アンモニア」についてネットで調べてみた（2023年8月7日夜）。すると、そこにはこんな事が書かれていた。
「蜂に刺された所に『アンモニア』を塗っても何の効果もありません。それどころか、『アンモニア』で皮膚がかぶれてしまいますので、絶対に蜂に刺された所に『アンモニア』を塗らないで下さい」。
何だって？私は自分の目を疑った。何かの間違いだ。私は、もう一度読んでみた。何度読んでも「蜂に刺されても絶対に『アンモニア』を塗ってはいけない」と書かれていた。昭和の人間にとって、蜂に刺されたら「アンモニア」というのは、太陽が東から上るのと同じくらい自明の理であった。だから、祖母の家には「アンモニア原液」が常備してあったのだ。当時5歳の私ですら知っていた知識だ。
それがいつの間にか「蜂に刺されても絶対に『アンモニア』を塗ってはいけない」にすり替わった。いつ変わったのだ？いつから蜂刺されに「アンモニア」を絶対に塗ってはいけない、と変更されたのだ？私は50歳を過ぎたが、誰もそんな事教えてくれなかった。今日の今日まで（2023年8月7日）、私は蜂刺されには「アンモニア」と思っていた。だから、この文章のタイトルも「はじめてのアンモニア」なのだ。
何という事だ！私の45年ほど前の「アンモニア」体験は何だったのか！全くの無駄だったと言うのか！私が「アンモニア」の激臭と蜂刺されの激痛と首のかぶれに耐えたあの日々は、無駄だったと言うのか！
私は脱力した。この文章は、私の意図しない方向に進んだ。21世紀の現在、令和の現在、蜂に刺されても絶対に「アンモニア」を塗ってはいけないのだ。私の中で45年の長きに渡って君臨した「アンモニア」の地位は今、脆くも崩れ去った。
私は5歳の時、初めて「アンモニア」に出会った。実は、それから45年以上、「アンモニア」に出会っていなかった。もしかしたら、その間、私の知らない間に、ひっそりと、「アンモニア」はその役割を終えていたのかも知れない。
これが45年の時空を超えて明かされる衝撃的な事実となった私と「アンモニア」の初めての出会いである。（りんりん 2023/8/13）
(寸評)子供の頃柔道を習っていた。そこで基礎訓練で散々やらされたのがウサギ跳び。来る日も来る日もピョンピョン飛んでいた。その後、大人になってから「子供のウサギ跳びは足を悪くする」という学説が発表された。現在、俺は膝が悪くて正座はおろか胡座もかけない。当時は解明されていない「悪いこと」ってあるよね...。6ポイント。
はじめての猫
1970年夏、会期半ばを過ぎても万博に行くことができないでいた私たち親子3人を母の伯父が入場料も電車代も払ってあげるから、うちに泊まればいいか らと、大阪に呼んでくれました。
初めて出かけた大都会大阪。高度経済成長期の風景らしくにょきにょきと伸び始めたビルの谷間に伯父の家はありました。ヒノキ造りの日本家屋で、庭の池ではニシキゴイがくるくる泳いでいて、生垣越しに巨大な横文字のネオンサインが真っ赤に輝いていて、応接間には保育園の絵本でしか見たことのないエンゼルフィッシュの水槽があって、手のひらより大きな甘くておいしいロシアケーキがいくらでももらえて、竜宮城ってきっとこんな感じに違いないと思ったのでした。
そんな大阪で出会った数々の竜宮城マテリアルの中でもキングオブ竜宮城だったのが、シャム猫！でした。猫というものに初めて出会い、その瞬間に猫沼まっしぐらでした。伯父さんの愛猫で、更に彼女は3匹の仔猫の母親でもありました。さすがにお母さんは連れて来られないので、1匹男の仔猫をもらい、煮干しを入れて空気穴をあけた海苔の紙箱に入れてこっそり電車で連れて帰りました。今の常識で考えるとずいぶんと乱暴ですが、大阪からの3時間強の旅の間、仔猫は鳴きもせず粗相もせず、元気でいてくれました。
そのころ流行っていた子ども番組のキャラクターの名前をもらってチビラと名付けた彼は、味噌汁のダシガラご飯をモリモリ食べ、シャムネコカラーのベースにキジトラ模様のある青い目の立派な猫に育ちました。兄妹のように彼と一緒にすごしたひとときは、当時ひとりっ子だった私にはかけがえのない優しい時間でした。
3年ほど一緒に暮らしたある日、彼はいつものように出かけたきり戻ってきませんでした。今年で53歳、元気かなあ？どこで何をしているのかなあ？と、今でも思う日があります。
万博？行きましたよ。太陽の塔も月の石もあったよ。知らんけど。（へびのかわ 2023/8/13）
(寸評)うちも30年近く前、猫を飼っていた。でも引っ越したらその家に馴染めなかったらしく、数日後家出をした。さすがにその猫はいないだろうが、その子孫は所沢のどこかに暮らしているかもしれないな。
1970年の万博は、夢中になって本まで買ったけど、とてもとても今のように気軽に大阪までは行けなかったので、自分の妄想の中でのみ楽しんだなあ。5ポイント。
初めてのコカ･コーラ
幼稚園の頃、園のみんなで地元のコカ･コーラ製造工場へ見学に行きました。そこで、コカ･コーラの製造工程を紹介する映像〔だったかな？〕を見る機会があったのですが、その時に、全員が瓶のコカ･コーラを１本ずつ貰ってそれを飲みながらの映像視聴となりました。
幼稚園児に瓶１本は結構な量で、私はコーラ、というか炭酸飲料自体をこれだけまともに飲むのは初めてだったので、それはそれは美味しくて幸せな時間でした。だからコーラの味ばかりが記憶に残っていて、他の事はほぼ覚えていません。
小学生の頃も、毎週コーラを飲みながら少年ジャンプを読むのが楽しみでしたが、今は炭酸飲料ではなく、専らアルコール飲みて～。です。(ひももん 2023/8/13）
(寸評)それだけコーラが好きになったら、コカ･コーラ社も工場見学させた甲斐があったね。というか幼い子を洗脳する為の企業努力なんだろーね。5ポイント。
はじめてのフェリー予約～日向国シリーズ１
ことし、2023年の4月半ば。新型コロナヴィルスの世界的蔓延前に大阪から宮崎へ引っ越した友人がいよいよ今年中にまた転勤になりそうだ、との一報をうけて、かねてから企画していたものの感染症拡大による移動自粛でかなわなかった宮崎旅行を果たそうやないかいさ、という流れとなりました。
友人は転勤族のため日本各地を転々としており、ひとつの土地におおむね２～５年くらい留まったのち次の任地へ赴くというスタイルのようです。この３年間計画しては感染者の増加状況が思わしくなく断念し続けてきて、ようやく新コロの野郎が5類相当？ なにそれ？ 3類とか4類は無いん？？ ようわからんけどほれそのまぁ旅してもええで、的な？ 空気感になって参ったので今年こそは、と思っていたので、どうにか転勤前に間に合ってよかったです。
なに？ べつに転勤した後でも行けばええやんけ？ いやいやいや。私は宮崎県には縁故がありませんゆえ、この機会を逃せばそうそうは訪れないでしょうからね。また友人の転勤先は毎回一体何処へ飛ばされるかがまったく不明で、仮に絶海の孤島などに行かれてしまっては私は当面彼女と対面する機会を失します。それはせつない。また息子は友人になついており、以前から夏休みになると「○○さん〈友人〉の居る宮崎に行く」と言い続けていましたからこれを逃す手はないでしょう。早速私は職場に夏季休暇の申請を出し、見事夏休み0日目すなわち1学期終業式の7月20日から7月24日まで、土日含みの５日間を勝ち獲ったのでした。
さぁそうすっと必要なのは大阪から宮崎まで行く足です。足、ちゅうても徒歩で行くなどとたわけたことを申しておればとても5日なんかじゃあ足りませんし足腰が滅亡します、交通手段のこっちゃね。解っとるわ、どあほ。
まず電車。これはいけません。宮崎県には新幹線は通っておらず、のどかなローカル線でゆったり… では観光スポットをほぼほぼ見ずして帰路に就かねばなりません。それに山手の方になると車での移動が有効なので自動車の活用が望ましいのです。
では宮崎まで自家用車で疾走するんか。無理です。私は3時間以上連続して運転すると眼・腰にダメージが蓄積し腑抜けになる軟弱者で、そして嫁はんは近所しか運転をしないので山陽道を西へ走ったところで広島にすら辿り着けず詰み確定、一家その場で野垂れることでしょう。
ほしたら飛行機＆レンタカーかい。これが最も現実的なのですが私はレンタカーが嫌いです。だってふだん運転せん車を操作するなんて事故ったりこすり傷付けたりしそうでプレッシャーやし、おまけにガソリン満タンで返還せぇ、なんて言われるから空港近くのガソリンスタンド探すことも気を遣うし。
ほなどないすんねん。そうだ、フェリーがあるじゃないか。
フェリーなら乗り慣れた自車で宮崎を走り回れるし、お土産だって手に持つことなくずっと積んでおけます。好きな音楽だってかけっぱなしにできます。
ワオなんて理想的。頭や気を遣うことがグンと減るではありませんか。お値段はともかくあほの私にピッタリのチョイスでしょう。調べたところ、幸いなことに大阪からほど近い神戸港から宮崎行きのフェリーが出ています。
しかし私はこの歳までフェリーの予約をしたことがありません。一般的な脳味噌をお持ちの方々にとっては常識であるなにかを私は完全に見落としている可能性もあります。何故なら私は極まったあほだからです。
しかし何事もやってみなくちゃわかりません。あほにだってできるかもしれない。携帯電話でなんでもできちゃうこの時代、早速7月20日の往路と7月22日の復路の予約をかましてみましょう。ブブー。乗船予定日の属する月の前月の1日からしか予約できません。早くも暗雲が立ち込めてきました。
結局6月1日まで耐え忍び、夏休み時期だからすぐに手配しないと売り切れちゃうかもしれん、という恐怖に押されつつ再チャレンジ、ここで慌てて日にちを間違えれば一巻の終わり、旅が無茶苦茶になってしまいます。えっ車のサイズで料金変わるの？ 車検証いるの？ そうかふむふむ。電話で予約してJAF割と往復割を使った方がいいの？ えっ全部ひっくるめてもネット予約のほうが得なの？ 個々の料金は提示してあるが比較がわかりづらい。私が理解出来ないだけなのか。バスタオルはレンタル・販売もあるのか。夕食・朝食はブッヘ〈バイキングのべつの言い方、と思う〉があるけど予約は要るのか要らぬのか、これまた何処にも書いとらん。で雑魚寝、シングル、４人個室、高級3人部屋、どれがベスト？ 子供もいるし個室が安心、そして3人だけど4人部屋を取って赤の他人排除料金を払った方が高級部屋より安いのか。ほんでネット予約は変更できません、なんて恐ろしい文言に怯えつつ予約完了、その後送られてきたメールにはキャンセルの方法/期限が書かれており、え？ 変更は出来ひんけどキャンセルは出来るの？？ ワタシニポンゴワカラナイネ。と混乱、当日港に行ってからの段取りも大して記載されておらず本当にわからんことだらけでした。お代は片道だけで6万弱、なけなしのボナースが泡と消えました。ブクブクブク。しかし他の手段より精神的負担ははるかに少ないはずなのですから、背に腹は代えられません。総合的に見ると電車や飛行機よりは安くついた筈です。
無事に交通手段を確保し友人に報告、あとは宿の確保と台風が来ないことを祈るのみ、宮崎には天照大神ゆかりの神社がありますから晴天を祈願するばかりです。南無南無… そしてこのフェリー予約でわからんことだらけであった理由が、後に判明することになるのですが… 長すぎたので次回へ。
様々な謎を遺しつつ、あほのフェリー予約はどうにか完了。この先、日向国のとある特性が、徐々に明らかになってきます…。つづく。（オポムチャン 2023/8/13）
(寸評)宮崎。地鶏がおいしかったなあ。はてさて、どーなることでしょう。5ポイント。
初めて転んで頭を強打、脳震盪で記憶が飛んだまま自力で病院へ
波照間エロマンガ島＠タイ在住です。
いつものように夜行寝台列車で未明に某地方都市に戻ってきました。歩いてタクシー乗り場まで行く途中の出来事です。
タクシー乗り場にタクシーがいなかったのですぐに頭を切り替え、トゥクトゥクの停まっている場所に向かいました。
その瞬間、コンクリートの地面が濡れていたからでしょう、私は転倒して頭を強打しました。直接脳天を打ちつけ、首筋まで血が流れる怪我を負いました。
私は意識朦朧の中すぐに立ち上がりトゥクトゥク乗り場に向かい、運転手の兄ちゃんにいつも行く病院を告げ行ってもらいました。ところが次の瞬間に自分がなぜ病院に行くことになったのか思い出せなくなりました。意味がわからないのです。記憶を辿っていき、なんとかその数分前に転んだことを思い出しました。典型的な短期メモリーの記憶喪失を意味していました。
病院に着くと、すぐにストレッチャーに乗り、救急病棟に搬送されました。最初にナースに事情を説明したのですが、その頃はだいぶん落ち着いてきており、タイ語でスムーズに事情を説明できました。脳を打ちましたがどうやら言語領野には影響はなかったようです。ドクターが来て怪我した時の状況をもう一度説明し、足や手が正しく反射して動かすことができるのかをテストしたのち、患部を消毒、破傷風ワクチンを注射してからその場で開いた傷口を縫合しました。その頃には記憶は定着し、何が起こったかは正しくアウトプットできるようになりました。
念の為CTスキャンをとり脳内に問題はないことが確認され、しばらく病院で安静にしたあと、夕方には帰宅することができました。そして1週間後に無事抜糸しました。
ただいま基礎疾患からくる体調不良であまり調子がよくないのですが〔そちらも同じ病院に通院しています〕、今回の転倒事故は自分の憂鬱のタネが増えたという印象でした。このまま病状が進み、仕事にも影響がやまないなら、今後のことを考えなくてはいけないのかな、とも思ってます。その中には日本に帰る選択肢もなくはありません。2023年は60歳の自分の分岐点となる年になるかもしれません。などと、今回は割とシリアスな投稿でした。（波照間エロマンガ島 2023/8/13）
(寸評)実は先日クイズにも出したけど、荻窪ヒッターズのメンバー、パラダイス山元さんも、子供に蹴られた怪我が8ヶ月治らず、現在も杖生活。俺よりひとつ年下なのでおそらく波照間エロマンガ島さんと同い年。たぶんどちらも若い時に同じ目にあっても、ここまで大きな事態にはならなかったと予測。俺自身もそうだけど「若い頃できたことを今もできると思うな」と少し慎重に動くようにしている。そう思ったって、なかなか常に意識はできないけどね。
とにかく今はお大事に。お見舞いポイント、10ポイント。
初めての全日本選手権チャンピオンとの戦い
私は石川さんより二回りほど大きい（特に腹回り）人間なのですが、それには一応理由がありまして、私の本職のスポーツ分野はマラソンではなく相撲なのです。コロナ前まで20年ほど相撲大会に出ておりました。
私が出ていた相撲大会は、知り合いが出ていた地域の奉納相撲大会で、日本では全国各地で奉納相撲大会が多く開催されています。お祭りの奉納相撲大会なのですが、レベルは何故か異常に高く、元大相撲力士や毎年インターハイに出場するような高校相撲部の選手達も参加してくる大会です。賞品が豪華なので、それ目当てで強豪達が集まってきていました。
そんな奉納相撲大会に今から10年程前、初めてある人物が出場してきました。身長190cm体重140kg、圧倒的なオーラを放つその人物は、何と元全日本相撲選手権チャンピオンの相撲界のレジェンド力士でした。
相撲の全日本選手権チャンピオンという事は、すなわちアマチュア横綱です。アマチュア横綱は皆、大相撲入りすると思われがちですが、教職員の方等、プロに進まない方もいます。この方も教職を希望され、大相撲から何部屋もスカウトがあったにも関わらず、プロ入りしませんでした。
元全日本選手権チャンピオンは恵まれた身体に素晴らしい相撲の実力の持ち主で、もしプロ入りしていたら、月収100万超の関取になるのはもちろん、横綱、大関も目指せる程の逸材でした。その証拠にこの方は20年以上も全日本選手権連続出場を続けるという空前絶後の大記録を打ち立てました。相撲界で知らない人はいないレジェンド元アマチュア横綱です。
その方は団体戦にはエントリーしなかったので、当たるとしたら個人戦です。トーナメント表を見ると、勝ち上がれば準決勝で元全日本選手権チャンピオンと当たる山でした。
私は頑張って個人戦で勝ち続けて、ついに準決勝で元全日本選手権チャンピオンと対戦する事になりました。ここまで圧倒的な実力差で勝ち上がってきたチャンピオン。私はこのレジェンドを目の前にして、この人は何故ここにいるのだろう？と思いました。後から聞いた話によると、自身がコーチを務める、インターハイ選手を輩出する相撲道場の選手が奉納相撲大会に出場するので、自分もついでに出場してみた、との事でした。
兎も角、お祭りの奉納相撲大会という、あまりにも場違いな所に立っている元全日本選手権チャンピオン。しかも私はこれからこの人と戦うのです。言うなれば、石川さん世代の柔道で言えば全日本9連覇の山下泰裕さんと対戦するようなものでしょうか。石川さん世代の野球で言えば、本塁打王3回獲得の掛布雅之さんと対戦するようなものでしょうか。今の野球で言えば大谷翔平選手と対戦するようなものでしょうか。
そう言うと、これをご覧の方から「いくら元全日本選手権チャンピオンとは言え、お前は引退した過去の人と対戦したんだろ？」とのご指摘があるかも知れません。むしろそうであれば良かったのですが、残念ながらこの方は現役バリバリでした。元全日本選手権チャンピオンはその時、40歳を超えていましたが、その少し前に行われた全日本社会人選抜相撲選手権で個人3位に入るなど、力は全く衰えていませんでした。ニュースにもなりましたが、40歳を超えてなお、全国トップクラスの強豪力士として君臨していたのです。レジェンド元アマチュア横綱たる所以です。その証拠に、この方は奉納相撲大会の勝ち上がりで教え子のインターハイ選手とも対戦しましたが、現役バリバリの全国大会出場高校生力士ですら、この方に全く歯が立ちませんでした。
そんな偉大なレジェンド元アマチュア横綱と戦う事になった私。偉大なレジェンドを前に、私は不思議とビビる事はありませんでした。どんな競技に於いても、負ける為に戦う人はいません。どんな強い人が相手でも、勝つ事を前提に戦うものです。確かに相撲の実力では雲泥の差以上のものがありますが、私は一泡吹かせてやろうと、虎視眈々と狙っていました。
さあ立ち合いです。元全日本選手権チャンピオンは長い腕を伸ばし、私を押そうとしてきました。私はチャンピオンが伸ばした腕を手繰ると、その腕を引っ張って土俵の外に向けて捨て身の投げを打ちました。イチかバチかではありますが、チャンピオンに勝負をかける秘策でありました。
さすがに元全日本選手権チャンピオンは、私の捨て身の投げに反応し、ついてきました。私とチャンピオンはほぼ同時に倒れましたが、私の方が下になっており、チャンピオンの勝利となりました。
チャンピオンは決勝戦でも圧勝し、当然のように優勝しました。私は3位に入りました。表彰式に上った選手は、元全日本選手権チャンピオンも含めて私以外バリバリの選手達だったので、まあ3位に入っただけでも大健闘でした。
結果的に負けたとは言え、元全日本選手権チャンピオンを土俵に這わせたのは対戦相手中、私一人だけだった事もあり、周りからは多くの賞賛を浴びる事になりました。しかし負けに良い負け、なんてものはありません。周りからの賞賛とは裏腹に、元全日本選手権チャンピオンに対し、もうちょっと何とかなったんではないか、と私は負けがものすごく悔しかったです。
次の年も元全日本選手権チャンピオンは奉納相撲大会に来場されましたが、出場はしませんでした。私が「出ないんですか？」と尋ねると、チャンピオンは「もういいです」と笑って答えました。まあ元全日本選手権チャンピオンが出るべき大会ではない、という事なんだろうと思いますが、私は運良く、その元全日本選手権チャンピオンが気が向いて出場した時に対戦する事が出来たのです。
私と元全日本選手権チャンピオンは仲良くなり、その後も毎年、奉納相撲大会の度に来るチャンピオンと一緒に写真を撮ったり、サインを貰ったりするのが、コロナ前まで続きました。
コロナ禍になり、日本全国各地でお祭りが中止になり、奉納相撲大会も行われなくなりました。元全日本選手権チャンピオンとも会う機会がありませんが、初めて元アマチュア横綱と対戦したあの日の事は一生忘れる事はないと思います。（りんりん 2023/8/7）
(寸評)おお、それはすごい! そして対等に戦ったりんりんもすごい。りんりんにいつか俺を回旋塔してほしい...。7ポイント。
初めての...不適切な関係...。
実は私は...人妻と不適切な関係を持ったことがあります...。
ガラケー全盛時代の若かりし頃、ＷＥＢのゲームのメッセージ機能で人妻さんと知り合い、メールのやり取りをしていたらその人が電話で話したいと言い出し、電話で話をするようになりました。声の感じは３０代くらいだったと思いますが、たわいもない話やＨな話もちょっぴりしました。
でも、少しの後ろめたさや実際会うわけでもない虚しさもあったので、もう終わりにしましょうとコチラから言うと、「あ～ん好きになっちゃったよ～、ちゃんとしたお別れの言葉がほしーの！」と言われたので、しょうがねえな～と色男は、やや長文のお別れメールを送って関係は終わりました。
ということで、人妻との不適切な関係...いや、おバカのただのメル友遊びのお話でありました。誠にすいません。(ひももん 2023/8/7）
(寸評)昔はペンフレンドというのがあったけど今はメル友。でも電話Hをしてたらそれは本当に不適切!？どこまでがOKなのでしょーね。境界線が知りたい! 6ポイント。
初めての映画舞台挨拶
2010年、「たまの映画」〈監督・今泉力哉〉が東京・新宿にて公開され、ニヒル牛でも前売り券が発売。
さらに私は聖蹟桜ヶ丘の公民館においての先行上映も足を運びました。
また、阿佐ヶ谷においても関係者を集めてのトークイベントも楽しかったです。
今泉監督が撮影をしているところにも2回ほど出くわしました。
監督も、「いつもライブが満員だったのには驚いた」と話されていました。
映画において、先行試写会や、舞台挨拶に行けたのはこれが最初で最後でした。
石川さんも舞台挨拶において、「やっと、ドッキリでないことが分かりました」と面白コメントを披露。〈笑〉
私が大本命とするミュージシャン・たまの大きなイベントに行けたのは感無量です！！
映画DVDもスムーズに購入でき、本当に良い思い出です。
今これを見たら自分は何を思うのか。タイムカプセルとして楽しさを温存しておきたいところです。 (Sankaku 2023/8/7)
(寸評)今年はパスカルズの映画の舞台挨拶2回やったな〜。今回はマツさん、知久君との演奏付きだった。また何かで舞台挨拶できればいいなー。5ポイント。
初めての美少女フィギュア
2005年、初めて美少女フィギュアを買いました。
買うといっても、どこから手を付けていいのかも分からず、当時流行っていた「舞‐HiME」というアニメコミックスの、ハンドサイズのトレーディングフィギュアを買いました。
物語の内容は、正統派美少女の戦闘活劇だったと思いますが、フィギュアの方はなんと女の子を全裸に出来る物まであり、今でもどういうコンセプトだったのか分りかねます。
買った当初は、女の子のパンチラを見るのさえもドキドキしていました。
しかし、この作品にはシンパシーを感じることができず、後年になってこれらのフィギュアは売り払ってしまいました。
それから、少しばかり流行りのものにも手を付け、2007年にひとつのキーポイントとも言えるものに出会いました。
私の好きなイラストレーター・Tony先生がキャラクターデザインを手がけた「シャイニング・ティアーズ」というゲームのフィギュア。
Tony先生のイラストを、初めてフィギュア化された印象深いものでした。
そして2010年、ホビージャパンという雑誌にてTony先生の連載記事が開始。私が空想嫁にしている女の子や、初音ミクのフィギュアが紹介されました。〈連載記事は2023年8月現在、今でも続いています〉
2020年、「ご注文はうさぎですか？」というアニメコミックスのフィギュアを買うことができ、ひとかどの山場は越えました。
美少女フィギュアに限らずいろんなものに出会え、本当に感慨深い年月でした。
本当に様々なものが集まるおもちゃ業界の中で、自分にとって、これだ！！と思えるものに出会うのは楽しかったです。
これからも、何かしら心がときめくものに出会っていけますように(Sankaku 2023/8/7)
(寸評)何にせよ夢中になれるものがあるって幸せだよね。夢中になることこそが人生の醍醐味。俺もまさか空き缶に夢中になれる人生がくるとは子供の頃思ってなかったけど、街の自動販売機を見ても、スーパーマーケットに行ってもワクワクできる趣味を持てて良かったなーと思ってる。6ポイント。
初めてのナム・トゥアン＠モーチットバスステーション
まず「ナム・トゥアン」というのはタイ語で「洪水」という意味であります。
こんにちは、タイ在住の波照間エロマンガ島です。日本では猛暑が続いているそうですが、こちらタイ国では雨季に入り、毎日スコールが降って大気をクールダウンしてくれます。ところが「ものには程度があるだろ」というわけで、この1週間くらいは毎日異常なまでに雨雲が発達して、スコールどころの騒ぎではない集中豪雨の天候になっています。
先週末のことです。夜行バスでバンコクに戻ってきました。朝4時台、まだ辺りは暗くどんな天気かはわかりません。ただバンコク都内に入ると、妙に道路が冠水していてところどころ大洪水の体を成しているのです。「バンコクは相当降ったんだな」と私は実感しました。でも冠水しているところを過ぎると、すぐに道路は乾いて水は引いているので安心していたのです。が、それが間違いだということは10数分後にバスターミナルに着くとわかりました。
モーチットの長距離バスステーションはバス降り場が、一段高くなった歩道近くまで全面的に冠水しており、彼方の出口に行くまでにはどうしてもくるぶしまで水没したエリアを歩かなければ到達しない状況だったのです！
思わず「ドヒャー！！」と心の中叫びました。そしてすぐに頭を切り替え、靴下を脱ぎズボンを膝までたくし上げ、靴を手に持って「裸足の行軍」を行いました。
いやぁ、このバスステーションがこんなに水浸しになった経験は初めてです。バンコクは水に弱く、ちょっと大雨が降るとすぐに道路が冠水し水が引くのに時間がかかる都会なのです。
そんなわけで、裸足の行軍ののちバスを乗り換え、次の目的地に向かった私なのでした。（波照間エロマンガ島 2023/8/7）
(寸評)こりゃまた大変。今は沖縄が台風で飛行機が場合によっては予約の変更が一週間先まで取れず、おまけに猛暑の中停電も起きてエアコン使えず、ホテルも満室と大変みたい。実は俺はちょっと前に沖縄に仕事で行ってたけど、この台風にぶち当たるおそれがあったんだよね。ただ動きが遅かったので助かったのだけど、もしかしたらずっと沖縄に足止めをくらうかもしれなかったんだよね。とにかく世界的に年々自然災害が増えているような気がするけど、実際のところはどーなんでしょうね？ 7ポイント。
初めてのあがた森魚さん
これから書く事をあがた森魚さんのファンの方がご覧になったら間違いなくお叱りを受けるのを承知でこの駄文を連ねようと思います。あがた森魚さんは亡くなった私の父親と同い年のアーティストで、御年74歳。世間的には「赤色エレジー」が最も有名でしょうか。
私が初めてあがた森魚さんの歌声の虜になったのは小学4年生の時です。私はテレビっ子でした。昭和時代全盛を誇った、テレビ文化にドップリ浸かり、人生をテレビに学び、私の人生はテレビと共にありました。
特にテレビアニメは私の全てを形成したと言っても過言ではないくらいで、特に昭和のテレビアニメはレベルが高く、また所謂アニソンと称されるもののレベルもまた、高かったのです。
そんな中、今から42年前の1981年10月14日に「うる星やつら」というアニメがスタートしました。これは小学館の少年誌「週刊少年サンデー」に連載されていた高橋留美子さんの漫画が原作で、原作漫画が大好きだった当時小学3年生の私は、アニメ第1話から欠かさず見ていました。
「うる星やつら」のアニメソングは、当時最先端を行っていたと言っても過言ではないくらい、様々な素晴らしい楽曲が集まっていました。その中でエンディングのパート3にあたるのが私が小学4年生の1982年10月13日放送の第44回から登場の「星空サイクリング」というテクノポップな楽曲です。この楽曲はオープニングからラストの一音に至るまで、全てが時代の最先端を行っていたと言っても過言ではないくらい、とてもアニメソングとは思えない突出したテクノな楽曲でした。またそのエンディングで流れるアニメーションもまたテクノでポップなオシャレなものでした。
私は当時のアニメソングで「星空サイクリング」が一番好きでした。特に「うる星やつら」のサウンドトラックが発売されると、「星空サイクリング」をヘビーローテーションしていました。もはや何万回聴いたのか定かではありません。
さて、その「星空サイクリング」を歌っていたのは「ヴァージンVS」というアーティストでした。当時はインターネットもなかったので、当時小学生の私は読み方も分からず、つい先日（2023年7月）まで「ヴァージンVS」を「ヴァージン・ヴァーサス」と呼んでいました。まずもって、各方面に謝罪したいと思います。正しくは「ヴァージン・ヴィズ」です。本当にごめんなさい。何なら小学生時代、私はあがた森魚さんの事をずっと「あがたしんぎょさん」と呼んでいました。本当に本当にごめんなさい。
なぜ、読み方が分かったかと言うと、今年2023年の7月に、先日お亡くなりになられた坂本龍一さんの特集番組が放送されました。そして私は妻と、いわゆる1980年代の楽曲について話をしていました。当時はYMOをはじめ大瀧詠一さんや様々な方が時代の最先端の音楽を次々に作り出していて、その流れにアニメソングも決して無縁ではありませんでした。
それで私は時代の最先端を行っていた1980年代アニメソングの金字塔「星空サイクリング」を思い出し、そう言えば歌っていた「ヴァージンVS」がどんな人達なのかこの2023年に至るまで全然知らなかった事に気づきました。
そしてネットで「ヴァージンVS」を調べてみる事にしました。「ヴァージンVS」で検索してみると、「ヴァージン・ヴィズ」という正しい読み方の横に、思いっきりヴォーカル「A児（あがた森魚）」と書かれていたのです。
私は頭が真っ白になりました。「あがた森魚さんて、あのあがた森魚さん？『赤色エレジー』のあがた森魚さん？『たま』と共演した事もある、あがた森魚さん？」
私は慌ててインターネット動画で「ヴァージンVS」を検索しました。すると、そこには動くあがた森魚さんが映っていたのです。
無知とは罪。本当に、無知とは罪です。私は、私の大好きな「星空サイクリング」を歌っている「ヴァージンVS」のヴォーカルがあがた森魚さんだ、という事を知らないまま40年以上もの長きにわたって、年月を無為に過ごしてしまったのです。何という愚かな事でしょうか。
インターネットのない昭和時代ならいざ知らず、インターネットが普及した超高度情報社会の平成時代以降ならば、いくらでも「ヴァージンVS」に関する知見を得る事は出来たはずです。
私は、ほんのちょっと少し手を伸ばせば、いくらでも入手出来た情報を入手する事を怠ってきました。あがた森魚さん、本当にごめんなさい。
しかし、家族で「うる星やつら」を見ている時、あがた森魚さんと同い年の父親は、「星空サイクリング」を歌っているのはあがた森魚さんだよ、と教えてくれませんでした。家には「赤色エレジー」がありましたし、大瀧詠一さんが大好きだった父親は、音楽に造詣が深かったので、「星空サイクリング」を歌っていたのが、あがた森魚さんだと知らないはずはなかったのです。
これは当時私が小学生だった事がいけなかったのでしょうか。小学生にはあがた森魚はまだ難しいと思われたのでしょうか。
この後、「ヴァージンVS」は私の大好きなアニメ「みゆき」でも挿入歌を担当し、そしてこの「ヴァージンVS」にキーボードで参加していたライオン・メリィさんは、アニメ「みゆき」の音楽も担当され、後に「たま」のサポートキーボードとしても参加していたのでした。そんなあがた森魚さんと「たま」は、1990年6月9日（土）に西八王子アルカディア高木純さん主催の立川市民会館でのライブ「さよなら20世紀『一千秒の夜』」でシバさん、友部正人さんと共に共演を果たします。
まあ何やかんやで私の好きな音楽の系譜も現在に繋がっているので、それはそれで面白いなとは思うのですが。（りんりん 2023/7/23）
(寸評)俺が初めて見たあがたさんは渋谷屋根裏のヴァージンVSだったな。40年くらい前。俺も「赤色エレジー」と全然違うポップなあがたさん（A児）に驚いた記憶がある。
ちなみに投稿王9位のnewguineaさんは、あがたさんの熱心なファンで、あがたさんからスタッフになってくれと言われ続けるも「僕は一介のお客でありたい」ということであがたさんからの信頼は抜群で、レコーディングなどにも話し相手として呼ばれるのに、お客を貫き通しているという奇特な御仁なんだよね〜。7ポイント。
はじめての1
毛量が多いため、ツーブロックにして何年にもなります。
その日、美容院で美容師さんに訊かれました。
「いつもツーブロックの長さいくつでしたっけ？」
ワタシは答えました。
「1ですね〜」
分かりました〜、との返答の後に、思ったより大きめの音でジャジャっとバリカンが入りました。
！！
美容師さんの業界では長さの単位はミリなのでした！
もちろんワタシはセンチのつもり…
しかし長い髪を短くすることはできても、短い髪は長くできません…
諦めて1mmに刈られた頭がこちら…
（おもしろがって写真を撮って薄ら笑ってしまっています）
問題はここから。
当時ワタシは医療機関の受付におり、とてもそんな「攻めた髪型」で仕事に行けません。
苦肉の策で頭皮ごと白髪染めをし、数日凌ぎましたが、頭皮って染めてもすぐ取れてしまうんですね。
今思い出しても笑ってしまいます。（キット 2023/7/23）
(寸評)わーーーっ!!! 単位はちゃんと言わないとだねー。
ちなみに俺は2・・・ミリ。二週間で伸びちゃうね。最近は1000円カットで有名だったQBハウスも1350円。ただ丸刈りするだけなのに、地味にイターイ。6ポイント。
初めてのウンコエレベーター
集合住宅街で新聞を配っていた頃の話です。高層の集合住宅は、まずエレベーターで配達先の中の最上階まで上がり階段で降りながら配る事が多いです。
その日も、とある集合住宅のエレベーターに乗ろうとしました。すると、どうでしょう。エレベーター内の床の至る所にウンコがあるのです。詳しく言うと、大量のウンコをとりあえず応急処置である程度かき出したけど、まだまだウンコが残っているような状態です。ちなみに臭いや見た目から人糞だと思いました。
私は、隣にもう一台あるエレベーターに乗ろうとしました。すると、どうでしょう。コチラも同じような状態なのです...トホホ。
十数階を階段で上るのは疲れるので、私は靴底にウンコが付きましたがそのエレベーターで上まで行きました。人糞はとにかく臭かったです！
この手口は、おそらく本職さんかそれに近い方達の、トラブルからの嫌がらせではないかな？と思っております。二度と経験したくないウンコの思い出でありました。(ひももん 2023/7/23）
(寸評)何らかの嫌がらせなのか、次々と漏らしてしまった人がいるのか。前者だとしたら、かなり効果的ではあるね。そこ、住みたくないもんね。もっとも世にも珍しいスカトロマンションで好事家たちの巣窟だったらマニア垂涎だけどね。よだれタラタラ。7ポイント。
各コンテンツの初めての投稿紹介
みなさん、こんにちは。投稿王の波照間エロマンガ島と申します。投稿歴15年くらいです。本日はこのHPの各コンテンツで初めて投稿したタイトルとURLを紹介したいと存じます。縛りとして各コンテンツの一番古いページに載った拙稿のタイトルを紹介するということで参りたいと思います。
ドキドキドキリコ初体験
初めてのプロ野球（球場）体験〔2008〕／初めての中耳炎と海外病院初体験〔2008〕
http://ukyup.sr44.info/sy56.html
私のまわりのおバカさん
奇妙な夫婦〔2009〕／ステゴザウルス！！〔2009〕／うっしゃー！！〔2009〕／あう！〔2009〕
http://ukyup.sr44.info/baka16.html
ザ・レポート
パリ パスカルズライブ（2006年7月）
2008年4月8日 パスカルズ＠吉祥寺スター・パインズ・カフェ
パスカルズ＠どんとこい2005（藤沢・時宗遊行寺）
http://ukyup.sr44.info/re12.html
ファイブ・クエスチョン
2012年10月4日
http://ukyup.sr44.info/5q1.html
世の中に無い言葉しりとり
2018年10月21日
http://ukyup.sr44.info/yns.html
ウヒョヒョヒョお悩み相談室
シモの悩み ２題
2012もしくは2013年 50歳時
http://ukyup.sr44.info/na15.html
むかつく！
人生でもっとも痛かった「足踏まれ」（2022年1月8日）
電話になると態度が豹変した営業マン（2022年2月27日）
朝マクドにて・・・（2022年8月2日）
タイの銀行にて（2022年8月2日）
http://ukyup.sr44.info/mu1.html
王様の耳はロボの耳
あまりにも話題数が多くて辿れないので省略。
http://ukyup.sr44.info/oosama/o.html
悪の指令その13 夏だ！大人なのにこんな馬鹿をやってみた自由研究作戦
チェンマイのデパートで日本人に遭遇する確率を調べてみました（2009年7月）
http://ukyup.sr44.info/aku13a.html
貧乏脱出黙示録！(16)
貧乏脱出その840 冬の寒い時期は、就寝前１〜2時間前に、町内をランニングして・・・
貧乏脱出その848 タイに引っ越して現地採用で就職するべし。すると・・・
貧乏脱出その859 まず始めに貧乏状態を「アート」と定義すること。
http://ukyup.sr44.info/bin16.html
以上、各コンテンツの初めての投稿紹介でした。（波照間エロマンガ島 2023/7/23）
(寸評)たぶん「王様の耳はロボの耳」は2003年ごろから始めてるからもう20年。思い出すのは制服について毎回ガンガンに意見を投稿してくる人がいたけど、ある時期からパタリと投稿が止まったこと。おそらく高校を卒業したら関係なくなって興味も薄れちゃったんだろーな。という感じで、20年経てばたいていの人は環境が変わってる。仕事が変わったり結婚したり子育てしたり引っ越したり。それでも様々なコンテンツに投稿してくれる、あんたはエライ。そして最高に狂ってる! それは俺も同じ。これからもクレイジーにお互い生き抜きましょう! 10ポイント。
初めての「芸術の消滅不可能性の原理」
1962年東京。進行していた「反芸術活動」最前線について書き綴った建築家の磯崎新の覚書き。
〔引用ここから〕
●1962,Tokyo 比較的閑静な東京の中心にある住宅地にあった私の自宅で、当時ハプニングとよばれはじめていたパフォーマンスを演ずるためのインフォーマルなパーティーがひらかれた。宴の最中、突然土方巽が全裸になって屋根に登り、篠原有司男がそれにつづいた。屋根の上の二人の裸体が暗闇を背景にしてスポットライトで浮き上がった。私はそのパーティーの主宰者として警察署に連行された。当時裁判所では、マルキ・ド・サドの日本訳をめぐって「芸術かワイセツか」という事件が係争中だった。警察側はそこでの論理に依拠したのにたいして、私は「反芸術」を標榜して制作活動をしている彼等の行為を「芸術」の名のもとに擁護するという奇妙な立場にたたされてしまった。
「反芸術」でさえ「芸術」の枠組みから逃れることはできない、といずれ宮川淳が「芸術の消滅不可能性の原理」〔1964年〕と呼ばれるロジックを提出するまで、この矛盾は継続する。
磯崎新「私の目撃した戦後の日本美術」〔「批評空間」第２期第1号 1994年〕〔引用ここまで〕
私が「現代美術」を教育機関で勉強した1982年から1986年くらいは、「反芸術」運動が「芸術」の枠組みから逃れることができないというのは、すでに自明の論理でした。1984年にヨゼフ・ボイスとナムジュン・パイクの来日によって日本でもパフォーマンスブームが起きますが、社会変革を呼び起こす革命運動からはほど遠く、既成の芸術の枠組みより外に出るものではありませんでした。
しかし、宮川淳が上記のロジックを提出する直前の60年安保闘争の騒乱の時代、日本では大衆政治闘争と反芸術運動はリンクし、判断不能なわけのわからないものを産み落とさんとしていたことは、忘れてはならない歴史的事実だと思います。
前衛芸術家を多く輩出した無審査公募の「読売アンデパンダン展」
〔1949-1963、読売新聞社主催〕は、当時の現代美術界の熱気を内外に知らせる展覧会でした。そこからは高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之の三人がユニットとして活動した「ハイ・レッド・センター」や、赤瀬川と篠原有司男を中心に結成された「ネオダダ・オーガナイザーズ」ほか、多数の芸術家が無審査による自由な表現形態を持った、「芸術」の外側に出ようとする作品を発表しています。その中1960年、工藤哲巳の「X型基本体に於ける増殖性連鎖反応」が、美術評論家の東野芳明によって史上初めて「反芸術」という言葉で批評されます。
赤瀬川の著書「いまやアクションあるのみ」や「東京ミキサー計画」などを読むと、60年安保前後、芸術家が直接行動する記録がこれでもかと記述されていて、ついに精巧に千円札を模写した作品が司直により訴追され、「千円札裁判」として国家が芸術と表現の自由と対峙する事態にまで陥ってしまったことがわかります。
私がこの一連の出来事を知った1980年代半ばは、反芸術運動はまだ「歴史」として評価付けされる前の時代でした。そして運動が敗北し、芸術が西武セゾングループなどの商業資本によって、体の良いオシャレなファッションのような存在として消費社会に取り込まれていることは、容易に理解できました。
はい。そんなことあったなぁと、この40年くらいのことを思い出して、この項を終ります。（波照間エロマンガ島 2023/7/23）
(寸評)俺も若い頃に赤瀬川原平を中心とする活動がとにかく愉快でしょうがなかった。そこから生まれた「価値観の変化」は俺の最大のテーマかも。ニヒル牛も何が良い作品かどうかの審査を一切しないアンデパンダンなのも、このあたりの思想に基づくしね。学術的なことは俺はよくわからないけど、自分にとっての「面白いこと」の基礎を作ってくれた人々。感謝。8ポイント。
初めてのラブレター
夏だ。もうすぐ世間では夏休みが始まる。私は、毎年、夏が来ると思い出す事がある。
今やインターネットが発達し、超高度情報化社会となった現代において完全に死語になったかに思われる「ラブレター」。私は人生でたった一度だけ、この「ラブレター」をもらった事がある。
自分の名誉のために言っておくが、私は決してモテない人生は歩んでこなかった（個人の感想です）。むしろモテていた（過去の栄光）。でも私の周りではコミュニケーション能力が高かったのか定かではないが、「ラブレター」が愛の伝達手段としては使われず、もっぱら「告白」という極めて直接的愛情表現手法が用いられていた。
古くは保育園に於いて一番可愛かった女の子から「私をお嫁さんにして！」と5歳でプロポーズを受けたし（しかし、あるあるなのだが、そういうコに限って引っ越しで私のもとを去っていくのだ）、小学校でもバレンタインチョコに事欠くことはなかった（この時は自分が引っ越すハメになってしまい、彼女と遠く引き裂かれる事になった。悲劇の人生である）。
そうして中学2年生になった夏、私の人生に初の「ラブレター」が舞い降りてきた。それは突然、何の前触れもなくやってきた。部活動に明け暮れていた夏休みの暑い日に、親から無造作に「ポストに入ってたよ」と渡されたソレは、可愛い水色の封筒に入っており、これまた可愛い水色の便箋に可愛い字で次のように書かれていた。
「ずっと前から好きでした。夏休みの登校日の放課後に体育館横のピロティに来て下さい。よろしくお願いします。」
これがまたものすごく丁寧に書かれていて、可愛い字なのだ。字はその人を表すと言うが、この「ラブレター」を書いた女の子の人柄を表すような、そんな素敵な手紙だった。
私は感動した。人生初の「ラブレター」。もらえるとは思っていなかったが、いざもらうとものすごく嬉しいものだ。しかも中学2年生だ。思春期真っ只中だ。私は興奮した！興奮してその日一日中いつまでもその「ラブレター」を眺めていた。
しかし、「ラブレター」を眺めているうちに私はある事に気づいた。そして、その気づいてしまった事は、とても致命的なものだった。
「差し出し人」の名前が書かれていないのだ。私は便箋を表から裏から精査した。しかし便箋にはどこにも差し出し人は書かれていなかった。次に私は封筒の方を精査した。しかしどれだけひっくり返しても逆さにしても、差し出しの名前は出てこなかった。
私は困惑した。これはどういう事なのだろう？私が出した結論は文面から察するに、とりあえず私をピロティに呼び出し、自分の口から告白をしたい、と彼女は望んでいるという事だった。
「ラブレター」に自分の気持ちと名前まで書いてしまうと、恋の主導権を完全に相手に渡してしまう。だからまず気持ちだけを伝えて相手を呼び出し、そこに本体の自分が現れて相手の顔を見ながら告白をしたい、という算段だ。
イタズラかとも一瞬頭をよぎったが、その便箋にしたためられた真摯な筆跡は、とてもそれがイタズラ心で安易に書かれたものではない、というのは中学生の目にも明らかだった。
私の高度なプロファイリングにより、このコはかなりの恥ずかしがり屋さんだ、という結論に達した。意地らしいではないか。私は何とか彼女の気持ちに応えてあげたいと思った。
そしてそう思った次の瞬間、もっと致命的な事に私は気づいてしまった。相手の女の子が私とのランデブーを望んだその夏休みの登校日、あろう事か私達家族は学校を休んで夏休みの家族旅行に行っている、という事だった。もっとも、これは事前に担任の先生に許可を取って休みにしている事なので、それ自体は問題ではなかったのだが、せっかく相手が指定してくれたランデブーの日に、私は学校に行けないという事態になった。
私は頭をかかえた。せっかくの人生初の「ラブレター」。恥ずかしがり屋であろう女の子が一生懸命書いてくれた「ラブレター」。それにどんな回答を出すにせよ、相手には誠意をもって応えてあげたい。しかし、致命的な事に差し出し人の名前が書かれていないので、私にはどうする事も出来なかった。
「俺はその日、学校休みなんだよ！だから別の日にしてよ！」と相手に伝えたかった。どうしても伝えたかった。でもそんな簡単な事が叶わない。私は相手が自分の名前を書かなかった事を少し恨んだ。
ここで私はある結論に達した。この「ラブレター」を書いた女の子はうちのクラスメートではない、という事だ。うちのクラスの人間は全員、私が夏休みの登校日に家族旅行で学校を休む、という事を知っていた。だからその私がいない登校日を指定してくるという事は他のクラスの女の子だ、という事だ。
私は何とか心当たりがないか、考えに考えた。でもどんなに考えても、この「ラブレター」を書いてくる女の子に見当がつかなかった。
いっその事、家族旅行を欠席して登校日に学校に行こうかとも考えた。しかしそんな理由のために一週間ほどの大規模な家族旅行を俺が欠席するなんて、と家族に一笑に付された。当然の事だ。
そうして私は気もそぞろに家族旅行に出かけ、登校日の当日、私が休みなのも知らず、体育館横のピロティで私を待ち続けている彼女を思い、悲しくなった。せっかく学校を休んでまで行った夏休みの家族旅行は、全然楽しくなかった。
そうしてそのまま夏休みは終わってしまった。私は、彼女がまた「ラブレター」を書いてくれないかと淡い期待をした。あの日に会えなかったから、また違う日にちを指定して、何なら今度は差し出し人の名前も書いて。
でも、いつまで待っても彼女からの二度目の「ラブレター」は届く事はなかった。そしてその彼女が私に直接告白してくる事もなかった。
そこで導き出される結論は一つだ。あの日、誰も来ない体育館横のピロティで、私を待ち続けた彼女は、私に断られたと思い込んだに違いない、という事だ。
それはまあ、そうなるだろう。私が逆の立場でもそう思うだろう。恥ずかしがり屋の女の子が勇気を振り絞って書いた「ラブレター」で、待ち合わせ場所にいつまで待っても好きな相手が現れなかったら、断られたと思って当然だ。もしかしたらあの日その女の子はフラれたと思って泣いたかも知れない。そして、そういう性格のコだとしたら、完全に心が折れてセカンドアタックは絶対にしてこない、という事だ。
こうして私の人生初の「ラブレター」は、まさかのすれ違いによって、付き合うもフラれるもなく、不戦敗（？）の形で幕を閉じてしまった。
そして、私はそのまま中学校を卒業してしまったのだが、この話には中学卒業後に続きが待っていた。
うちの中学校では卒業式の写真を入れるために、卒業してしばらくしてから卒業アルバムを受け取る仕組みになっていた。
うちの中学の卒業アルバムには写真だけでなく、卒業文集も一緒に載っていた。
私は卒業アルバムを受け取ると、何の気も無しにパラパラとページをめくって眺めていた。そして、ふと、あるページで手が止まった。
そこには、私が受け取った人生初の「ラブレター」と全く同じ筆跡で、卒業文集が書かれていた。それは、うちの中学校の生徒会副会長の女の子だった。
「ラブレター」はとても丁寧で可愛いかったが、特徴のある筆跡だったので、私は一発で気がついた。
この生徒会副会長の女の子はとても美人で活発で、そんな恥ずかしがり屋には見えなかった。ただ中学校の3年間、一度も同じクラスにならなかった。
そして、私はここで、取り返しのつかない致命的な事を思い出した。そう言えば、この生徒会副会長の女の子は、クラスが違うのにちょこちょこ私の周りに出現していたのだ。そうして、後から思えば、ささやかなアプローチ的な事を、一生懸命私に対して行っていたのだ。あの中学2年の夏休みまで。
鈍感で何も分かっていないガキは私の方だった。私は「ラブレター」の差し出し人を考えていた時、この生徒会副会長の女の子を候補にまったく入れていなかった。まあ高嶺の花のような女の子だったので、そんな女の子が私の事なんて好きになるはずないと思い込んでいたのだ。取り返しのつかない鈍感だったのだ、私は。
中学校3年間一度も同じクラスにならなかったのに、彼女とどこに接点があったのかというと、それは部活動だ。私と彼女は部活動は別だが隣同士でやっていたので、彼女は毎日私を見ていたのだ。そして私はそんな彼女の視線にまったく気がつく事がなかった。
そう言えば中学の卒業式の日にこんな事があった。式が終わって体育館を出ようとすると生徒会副会長の女の子が女の子の担任の女性の先生（しかも学年主任）と一緒に私の所にやってきた。何でも私と握手がしたいという。私は意味が分からなかったが、女の子の担任の先生に促されて副会長の女の子と握手をした。副会長の女の子は泣いていたが、それは卒業式で泣いているのだろうと私は思った。
そうして、副会長の女の子は私と握手を終えると泣きながら小さな声で「ありがとう」と言って担任の先生と一緒に去っていった。
何十年も前の事だが、ここまで書いて、私は自分がどうしようもないバカだった事にたった今、気がついた。気がつくのが遅すぎた。
これが私が人生で初めて「ラブレター」をもらった話。（りんりん 2023/7/9）
(寸評)くぅぅーっ、甘酸っぱいねー。でも文字に気づいてから慌てて取り戻す、というのはなかったのかな？ もしりんりんも本当に好きなら、そういう行動もあったと思うのだけど、やはりそこまでではなかったということかもしれないね。今はその子はどうしてるんだろうね。6ポイント。
初めての四国旅行
夏です。もうすぐ青春18切符の季節です。
2009年秋に北海道一周旅行をした私達夫婦は、翌2010年の夏、初めての四国一周旅行を計画しました。8月のお盆休みを利用しての旅行です。
今回は3泊4日の青春18きっぷの旅です。青春18きっぷとは1982年にスタートした切符で、その名の通り、当初は学生さんの長期休暇利用を想定して作られ、各種例外はありますが簡単に言うと1枚で普通列車のみの利用で、JRの始発から終電までの1日間で、日本全国どこでも行けて乗り降り自由乗り放題という切符です。バラ売りはしておらず、現在5枚セットで1万2050円で売られています。ですので、1日あたり2410円分以上移動すれば元が取れます。
今回も前回の北海道旅行同様、観光はしません。ひたすら、ただひたすら電車に乗って風景を楽しみながら四国を巡る旅です。しかも、北海道の特急の旅は指定席で座席もゆったりとしていて快適だったのに対し、四国一周旅行は最初から最後まで普通列車の為、座席も普通です。青春18きっぷの旅行でよく言われますが、ずっと硬い座席に座っていてお尻が痛くなってきます。何なら腰も痛くなってきます。これに耐える事が出来ないと青春18きっぷの長旅は出来ません。
初日は始発で千葉県を出発して、東海道線で一路、四国を目指します。
さて、青春18きっぷを使った旅行については先達があらゆる前例を作ってくれているので、ことさら私達が新しい事をしてはいないのですが、東日本から西日本に向かう時、最初の関門とされるのが東海道線です。東海道線は東京駅から滋賀県の米原駅を結ぶ路線ですが、とにかくその間の静岡県が長い！東は熱海から始まり、西は新所原（しんじょはら）まで、通過するのにトータル180km近く3時間以上かかります。しかも快速はなく鈍行列車しかありません。気にならなければ大丈夫なのでしょうが、行けども行けども静岡県なので、気が滅入る方もいるかも知れません。ちなみに私は全く気にならないのですが、この区間では電車の中で寝て、うまく体力を温存するのも良いかも知れません。
静岡県を抜けて、中部・関西地区に入ると新快速という関東の人には耳慣れない必殺アイテムの出番です。これはいわゆる普通列車快速扱いなのですが、関東の人間からすると、完全に特急列車です。まあ速い速い。あまりの速さに初めて乗るとビビりますが、これでも特急ではなく快速なのです。青春18きっぷで中部・関西地区を抜ける時は新快速に乗らない手はありません。
こうして初日は夜の7時過ぎに香川県の高松まで行き、そこで宿泊。約14時間の旅でした。この日の夜、ホテル近くの高松の公園でたまたま「テツandトモ」さんが営業をされており、ものすごく盛り上がっていたのを覚えています。
この青春18きっぷ旅行最大の問題点は、乗り継ぎをギリギリに設定している事。そして電車の本数がない為、一回でも電車が遅延して乗り継ぎに失敗したらそこでゲームオーバーです。特に四国は電車の本数がありません。今から考えるとゾッとするようなリスクの高さですが、当時は「まあ、何とかなるでしょ」とあまり何も考えずに旅行計画を立てました。何より地方ゆえホテルのある駅で泊まらないといけないので、四国をどっち周りで行き、1日でどこまで行ってどこで宿泊するかもポイントでした。
2日目は朝の5時40分高松発の始発で出発です。ゆっくり朝食を食べる時間はありません。朝、徳島駅の乗り換えで、朝食に駅弁の「阿波地鶏弁当」を買いました。これがまあ美味しいの何の！地鶏のエキスがご飯に染み渡っており、どこを食べても地鶏の味わい！本当にオススメの駅弁だったのですが、大変残念ながら後に販売終了してしまいました。
徳島駅からは徳島線と土讃線を使い、高知県を目指します。12時30分に土佐岩原駅を通りここから高知県。途中、鉄橋の上の駅として有名な土佐北川駅も通り午後1時30分スイッチバックで有名な新改駅に到着。スイッチバックとは簡単に言うと、山の中で急勾配の坂道を登るためにジグザグで登るように進行方向を変えて逆方向で進む方式です。鉄道ファンには垂涎モノの駅です。その後、後免駅で降りて地元のスーパーで高知名産のサバ姿寿司を昼食に買いました。地元なので安くてボリュームがあって美味しかったです。
そして夕方4時頃に高知駅に着きました。ここで僅かな乗り換え時間を利用して憧れの高知城が見える所まで行きました。が、電車の都合で高知城に入る時間はありません。遠くからお城を拝むだけです。本当に今回の旅行は観光が全く出来ませんでした。お城好きな私にとって、これは本当に残念でした。
夜の7時くらいに中継駅の高知県の窪川駅に着きましたが、乗り継ぎが悪く土讃線から予土線の乗り継ぎに1時間以上待たなくてはなりません。地方は夜7時になると町が死にます。真っ暗です。お店は一軒もやっていません。お腹が空きましたが仕方ありません。窪川駅で夜8時過ぎの土佐と伊予を結ぶ予土線の終電を待ちます。この予土線の終電はダイヤ改正で大幅に減便されてしまったので、今はもうこの旅程は組めません。それどころか現在、予土線は廃線の危機に瀕しているとの事です。
そして夜の10時30分過ぎに予土線終点の愛媛県の宇和島駅到着。高松を出発してから約17時間が経過していました。街は真っ暗。飲食店はもう営業していません。ただホテルで寝るだけです。さすがに長距離移動で疲れて爆睡しました。
3日目はゆっくり休む間もなく朝6時に宇和島駅出発です。眠い目をこすり、ここからひたすら予讃線で東に向かい松山も新居浜も通過して、四国一周をします。途中、海沿いを走り下灘駅など海が目の前の有名な駅もあり、景色は素晴らしかったです。ただ本当は道後温泉に行って旅の疲れを癒したかったのですが、そんな時間は微塵もありませんでした。
そして夕方、高松まで来て四国一周は完成。復路はまた東海道線で帰るのもつまらないので、北陸ルートで帰る事にし、この日は滋賀県の彦根まで行って宿泊。夜の9時30分頃に着いたかと思います。やはり飲食店はやっていないのでコンビニで夜食を買ってきてホテルで食べました。一応、夜のライトアップされた彦根城は遠くから見えました。
4日目は朝6時30分に彦根を出発してひたすら北陸本線をすすみます。11時くらいに金沢駅到着。その後、お昼に丁度富山駅に来たので、有名な駅弁ますのすし弁当を頂きました。
そのまま信越本線を北上し、新潟県の長岡駅で上越線へ。そこから南下して夕方5時くらいに新潟県の小千谷駅。さらに南下して夜8時に群馬県の高崎駅まで戻ってきました。それで千葉県の自宅に着いたのは真夜中、日付が変わろうとする頃でした。この日は移動距離がものすごく長く電車に乗っていたのは17時間30分くらいだったと思います。
こうして青春18きっぷを駆使した3泊4日の初めての四国一周旅行は無事終わりました。ゆっくり食事をとる時間もなく、鈍行列車での超長距離移動で今までの人生で一番ハードな旅行でした。そして、こんな超ハードな旅行に嬉々として同行した妻は、石川さんの仰る通り、本当に良い妻なんだと思います。
ただ途中でも触れたように相次ぐローカル線の減便、廃止（駅弁も！）でこの四国一周旅行ももうこの旅程では出来ず、最初で最後になってしまったのが残念です。
行けるうちにまた、どこか旅行に行きたいと思います。（りんりん 2023/7/9）
(寸評)青春18きっぷが1982年にスタートした時、本当に嬉しくて待ち望んでいた切符だったなあ。これを使ってたまより前にやっていた「ころばぬさきのつえ」でライブツアーした。今でもその旅のことは、最近行った旅よりも思い出せるくらい。まだまだ地方にもそれほど行ってなかったので、どこも初めての土地だったのも印象が強かったのかもね。
四国は青春18きっぷでは行かなかったけれど、たまが「どこでもツアー」という、普通のライブ会場以外のお寺や能楽堂、洞窟や芝居小屋などでライブをやるツアーのコーディネートスタッフが四国在住だった為、他の地域よりも四国をより多くめぐった。独特の感じがある（例えば全国にコンビニが行き渡った当時でも、ほとんどそういうお店が無かったとか）地域だったので、これまた思い出深かった。なんにせよ、旅は人生の醍醐味だと思ってる。多少費用がかかっても、計画段階、そして帰ってきてからの同行者などとの思い出話など、前も後も楽しめるから、結局コストパフォーマンスいいんだよねー。俺は仕事でもいろんなところ行けるので、本当にラッキーだったなあと思ってるるるっ! 8ポイント。
初めての、国道でタイヤ、パーーーン！！
新聞屋でバイクに乗っていた頃は、何度かタイヤのパンクも経験しましたが、それで怖い思いもしました。
大雨の日に前も後ろも新聞をたくさん積んで大きな国道を走っていたら、タイヤ、パーーーン！！したのです。ハンドルをブルブルブル！とさせながら徐々に減速し、何とか無事に止まれました。いやはや怖かったです。転倒していたら後続車を巻き込む事故を起こし、ジョン・レノンさんコンニチハする所でした。
※パンクだけに、亡くなったパンク・ミュージシャンの名前を出したかったのですが、詳しくないので諦めました。とさ。(ひももん 2023/7/9）
(寸評)パンクで死んだ有名人、セックス・ピストルズのシド・ビィシャスかな。「シド&ナンシー」という映画もあったね。
自転車ではよくパンクするけどパーーーンということはほぼ無く、シオシオシオ〜と空気が抜けていってアリャリャということが多いね。5ポイント。
初めての骨折
私が生まれて初めて骨折したのは、小学4年生の時。
かつて小学校の校庭に置かれていた「回旋塔〔かいせんとう〕」という遊具をご存知でしょうか。回旋塔は、高い柱の頂から自由に回るようにした鎖と輪が吊り下がった遊具のことをいいます。回転しながらぶら下がって遊ぶ遊具であり、輪に掴まり、バランスを取りながら回転させて遊びます。
しかし、高速で回転しているときに遠心力で飛ばされて負傷したり手指を切断するという事故があり、2023年現在では回転できないように固定したり、小学校から撤去される事例が多いとのことです。
そうです、私はこの回旋塔で遠心力で飛ばされて左腕を骨折してしまったのです。当時私たちは悪ふざけして、回旋塔を高速で回転させる遊びにハマっていたのですが、その時不慮の事故が起こってしまったのでした。親と教師にはめちゃくちゃ怒られました。一歩間違えると骨折では済まない事故になるかもしれないと脅かされ、学校全体で問題になってしまいました。
処置としてすぐに近所の整形外科に行ってレントゲン写真を撮り、骨折が判明すると、骨が繋がるまで石膏ギプスをつけました。完治するまで2ヶ月くらいかかったような記憶があります。
しかし、今から思い返すと子供の頃は無茶してたなー、と思います。自分が親だったら震え上がるような危険な遊びばかりしてましたもの。昭和40年代後半は、都内でもまだまだ空き地があり、土管が並んでいるような場所がたくさんありました。藤子不二雄先生の作品世界のような風景の中、遊んでいました。
そんな初めての骨折の思い出。（波照間エロマンガ島 2023/7/9）
(寸評)回旋塔は危険が故に、一番人気とも言える遊具だったよね。確かに今考えると相当に危ない。なのでほとんど見なくなったね。子供の頃近くの公園には地球型の回旋塔があったな。
そういえばシーソーも昔に比べて見なくなったような気もする。これも使い方によってはちょっと危険なこともあるかもね。でもそういうもので「どの程度のことをしたら危険か」ということを学ぶものでもあったんだけどね。遊具以外でも様々なコンプライアンスを過度に鑑みてる世の中だけど、本当にそういうものを全部取っ払っていいものなのか、いつも微妙な気分になるんだよねー。6ポイント。
初めての往復ビンタ
昭和とともに学生時代を過ごしたオールド世代のわたしです。
親に殴られた記憶はありませんが、小中学校時代には教師に殴られたことは何度もあります。その中で中学2年のとき、往復ビンタを喰らった体験を思い出したので投稿します。
往復ビンタというのは、手の平で1回頬を張られたあと、今度は戻る同じ手の甲で頬を張られるという、された側から見ると非常に屈辱的な体験であります。たとえ当方に過失があったとしても、教師が生徒に手をあげるのは個人的な感情として許されないと今となっては思います。それをされたのです。原因は何だったかは忘れてしまいましたが、教師に殴られるほどのことではなかったと記憶しているので、その理不尽さに内心激昂したことは覚えてます。しかもそれが担任教師ではなくそれほど面識のない他学年を担任していた教師だったので、なぜ往復ビンタをされなくてはならなかったのか、今これを書いていて怒りはさらに増幅してきました。
これ以上思い出してより気分が悪くなりたくはないので、ここらで終わりにします。そんな初めての往復ビンタをくらった話でした。（波照間エロマンガ島 2023/7/9）
(寸評)転校生でいじめられっ子だったから友達にはよくビンタされたけど、親からも教師からもあった。とにかく悪いことしたら即ビンタの日々が昭和という時代だった。でも俺もやり返せる時はやり返してたけど。
でも暴力は暴力を呼ぶんだよね。負の連鎖。これはやはり誰かが止めなくてはならない。その際たるものが戦争。戦争で酷い殺され方されるのなら、ビンタの方が俺は100倍マシだけどね。6ポイント。
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