ザ・レポート(43)


今まで石川がかかわってきた全ての活動、つまり「ソロ」「パスカルズ」「ホルモン鉄道」等のライブ、CD、ビデオ、またテレビ、ラジオなどのマスメディア、演劇、書籍、ニヒル牛、コレクション、すごろく旅行、このホームページ、その他とにかく俺がかかわってきたありとあらゆる表現活動の感想、評論、思い出等を募集します。
 既に何かに発表したもの(ミニコミ、ミクシィ日記、ホームページ、掲示板等)の再録も自分で書いたものであれば0Kです。批判やお叱りももちろん構いません。他の人のプライバシーの侵害や、特殊なケースを除き、基本的に全て採用します。何についてのいつのもののコメントかをなるべく分かりやすくして、メールにて題名「レポート」でお願いします。おおよそ10行程度まで5ポイント、それ以上は10ポイントです。裏話等や本人のそれに対する意見や感想なども付けていくつもりなので、気軽に応募して下さいな〜っ。
 例えば俺本人も知らない「こんなとこに載っていた」情報及びその感想とか「すごろく旅行を実際やってみた思い出」など俺にインスパイアされたものでもOKですよ〜ん。

バンド「たま」のランニングがやってくる! 『懐かしの空き缶大図鑑』出版記念 石川浩司トーク&ミニライブ&サイン会@紀伊国屋書店イベントスペース(2019年4月11日)

波照間エロマンガ島@バンコク在住です。4月10日から15日、タイの旧正月休暇で日本に一時帰国してきました。で、ちょうど石川さんのトークライブがあるというので行ってきたしだいです。これは石川さんの空き缶コレクションが書籍化されてのイベントで、トークのほかにミニライブ、さらにサイン会も行なわれるとのこと。これで入場料500円は安すぎだーと感嘆しましたよー!

会場に到着すると、ここ数年の関東での石川さんライブには必ずいらっしゃるというNさんの姿をお見かけして挨拶をし、開演を待ちました。時間が来てスタート。今回はライブハウスでの公演と異なり、本の編集をされた女性が司会として最初に登壇し、石川さんにインタビューするという体をとっていました。彼女の紹介の一声により拍手に迎えられ、石川さん本人ご登場。すると石川さんは最初の第一声でこうのたまいました。

「本日は日本全国津々浦々から来場くださりありがとうございます。この中でなんと海外から来たお客様もいるとのことで、どこから来たか教えてもらえますか」とお客さんに手を上げさせる展開となりました。わたしは仕方なく手を上げると石川さん「どちらから?」とマイクを向けます。わたし「タイからきました」と答えました。ところが、海外から来たお客さんはもう一人いたのです。わたしの横に座っていた女性のお客さんも手をあげていて、その方は石川さんの問いかけに「フィリピンです」と答えていました。これは4月12日の「俺の日常クイズ」の問題にもなっていましたね。

さてそんなツカミから入ったトークイベント。内容はというと、3万本とも言われる缶飲料を石川浩司はいかに集めたのか。その中での数々のエピソードを笑いのオブラートを包みながら紹介してくれました。これはライブイベントというよりも一種の教養講座のようなもので、空き缶を通じて投影した昭和から平成の日本の姿だと感心し、トークを聞いていて頭が良くなるような錯覚を抱くほどでした。

空き缶講演が終わるとミニライブのコーナーに入りました。ここからはマイクなし、生音の弾き語りで、会場を歩きまわりながら熱唱する石川さんのいつもの姿が見られました。そして最後はサイン会。もちろんわたしはこの書籍を購入し、サインをもらいました。



余談ですが、会場には前投稿王のPさんも来ていたことを後から知りました。どうでもいいことですが、新旧のアッハッハー投稿王が同じ空間にいたんですね。これは珍しい。Pさんはわたしがタイに渡航する直前の2008年3月に、石川さんと天使イベントの打ち上げの食事会でご一緒したことがあったかなぁ。などなど、そんなことも思い出しつつも楽しいイベントでした。石川さん、ありがとうございました。(波照間エロマンガ島)


(本人より)本番直前にそんなに大きなスペースではないのに、海外からふたり来ているという情報を入手、咄嗟に最初の挨拶に入れた。
既に出版記念ライブをやっているので本を持っている方も多いと思って書店の方も「まぁこんなもんだろう」と用意しておいた本が完売し、慌てて在庫を売り場に走って取りに行くという一コマも。
紀伊國屋はホールでは演劇やライブをやったことはあったが、このスペースは初めて。
みなさん、9階にあるイベントスペースの自販機は80円の缶ドリンクからと、何故か激安でしたぞっ!

2019.3.22 空き缶本出版記念!石川浩司さんとアザレア食堂さんとよしこストンペア

 今日はきっと楽しい日になるぞ、という予感は的中しました。2年前に滋賀でホルモン鉄道と共演したよしこストンペアのお2人が、今度は京都に石川さんを呼んでくれたのです。ライブ会場となったイベントスペース・Bonjour! 現代文明は大正時代に建てられた町屋を改装した建物で、2階はオーナーご家族の生活スペースになっているとのこと。土間で靴を脱いで畳敷きの広間に上がると、床の間には金魚の掛け軸がかかっていて縁側からは坪庭が見えます。でもちゃんとアップライトピアノやスピーカーがあって「これからライブですよ」って感じでわくわくする、たいそうわたくし好みの空間でした。

 会場には投稿仲間のオポムチャンさんと西大路さんがいらっしゃいました!しかし腹ペコの私は、挨拶もそこそこに予約していたディナープレートの引渡場所に直行しました。アザレア食堂謹製のディナープレートは、メインをチキンカレーか牛肉の赤ワイン煮から選べました。たっぷりのサラダ、レンコン入りの雑穀米も工夫が凝らされていて、とっても美味しかったです。

グラタンパイは半分に切った空き缶(私のはコカ・コーラ)にアルミホイルをかぶせたかわいい器に入っていました。台所で忙しそうにしているアザレア食堂の方に迷惑も顧みず「今日のイベントに因んで空き缶なんですか?」と話しかけると、「そうなんです、四苦八苦して作りました」とおっしゃっていました。なんだか嬉しい心遣いですね。

 1部はよしこストンペアのライブでしたが、2曲目以降は石川さんがずっとがらくたパーカッションでセッションしていました。逆に、2部の石川さんの曲にもよしこストンペアが参加していたので、ツーマンライブというより「浩司よしこストントリオ」のライブのようでした。この日、石川さんに叩いてもらったがらくたは観客が持ち寄ったもので、私も曲げわっぱのような木箱を持参しました。余談ですが、最初はチョコケーキの中身ごと差し入れしようと考えていました。でも自分で食べてみたらあまり美味しくなかったので箱だけ持って行ったのです。

 よしこさんは曲に応じて声が自在に変化します。ある曲では語り掛けるように優しく、また別の曲ではノリノリで踊りながら、さらに大地からうねるような太い声で歌ったり、ホーミーを響かせたり。ほんわかしたところ、逞しいところ、傷付いたところ、かっこいいところなどご自身の多面性が表れているように思いました。また、さすが夫婦デュオなだけあり、イシダさんとの声の相性がとても気持ちいいのです。イシダさんはピアノや鍵盤ハーモニカやアコースティックギターにマンドリンまで様々な楽器を操りながらコーラスもしていて、石川さんとの相性がいいのが何となくわかる気がしました。

 1部と2部の間に、石川さんのなぞなぞコーナーのお時間です。わかった人は挙手、正解者にはよしこストンペアの地元銘菓「石部最中」を贈呈!こういうのは簡単すぎてもつまらないし、難しすぎて会場が沈黙に包まれるのも白けるものですが、出題から5〜10秒ほどで頭の回転が早い1、2名がバッと挙手して正解し、会場全体が「おぉ〜なるほど〜!」と盛り上がる絶妙な難易度でした。私も最中欲しさに一所懸命考えたのですが、ちっともわかりませんでした。

 2部は石川さんのソロステージです。

 『ガウディさん』は聴くほどに良さが沁みてくる曲です。石川さんの電話嫌いはファンの間では有名ですが、歌詞には電話が時折登場するんですよね(ex.『青い靴』『みみのびる』)。でも大概「電話をかけたけど…(意思疎通が上手くいかなかった)」という文脈で語られており、電話がコミュニケーション不全の象徴と解釈できるところが興味深いです。ついでに語ると、石川さんの歌詞世界における犬は「思考の読めない獣」として描写されることが多いです(ex.『小象の・・・』『冥王星』)。別に石川さんは犬が苦手ではないと思いますが。

 『メメントの森』で石川さんがケモノの鳴き声を真似していたら、7歳、4歳、2歳くらい?の女の子3人が興味をそそられたのか、奥からハイハイして真正面まで来てニコニコ眺めています。どうやらBonjour! 現代文明のオーナーご夫妻のお子さんだったようです。ところが、石川さんが演奏しながら彼女たちを追いかけたために末っ子ちゃんが泣き出してしまいました!「あ、追いかけてくるとは思わなかった?でも、お母さんとお父さん以外の大人はたまに追いかけてくるからね、気を付けた方がいいよ」と、頑是ない子供に貴重な教訓を授ける石川さん (笑)。

 『ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド』は初めて聴きましたが、すごく好きな曲でした。ささやかな日常のさなかに、世界の終わりがこんな風に唐突に訪れたら本当にいいのに、と強く思いました。

 また、「産まれたからこそヒゲを生やすことができた〜♪」「産まれたから『ひやしあめ』のスマホケースを持つことができた〜♪」などとお客をいじっていた『ラザニア』では、こんなにアドリブの入る曲なの?と思いながら大笑いしました。終演後、石川さんの空き缶本に正に「ひやしあめ」の缶が載っていることが判明しましたが、石川さんはスマホケースの持ち主の女性客に「キミのために載せたんだよっ」と羨ましいセリフを送っていました。

 アンコールで歌われた『野のなななのか』もまた、聴くたびに好きになっています。石川さんの声は大きいのに、静かで優しいのです。

 ご挨拶がてらに物販や空き缶本のご紹介がありましたが、この時点でCDが残り2枚という僅少っぷり。案の定、即座に完売していました。前日のライブでCDの売れ行きが予想以上に良かったのが原因だったようですが、それにしたって商売っ気が希薄です。

 ギターもパーカッションも現地調達、衣装とてランニング1枚です。CDもこれほど控えめな量しか持ってきていないとなると、石川さんは一体どれほど軽装で京都にやって来たのだろうとちょっと唖然としました。

 終演後、石川さんも交えてオポムチャンさんと西大路さんといろいろお話できたのがすごく嬉しかったです。全くの初対面ではないにせよ、面と向かってじっくりお話したのはこの日が初めてだったのに、みんな優しくてとても打ち解けることができたように思います。今までライブは一人で楽しんでいて、会場でお話する方がいてもその場限りでした。それはそれでいいのですが、今後の石川さんのライブではお友達に会えるという新たな楽しみが増えてわくわくしています。

 後からBonjour! 現代文明のホームページを見ると、ここ数年のロケット・マツさんの京都の拠点のようです。次はこの会場でイシマツを聴いてみたい!(ANA)


(本人より)細かいところによくぞ気づいてくれたレポートありがと!
そう、このライブは実質3人ワンマンだったよね。ほんで子供達がいい色合いを付けてくれた。
次回は関西には滅多に来ないイシマツでお邪魔できたら嬉しいね。その時は是非!

2019.3.22 京都・Bonjour! 現代文明 「空き缶本出版記念! 石川浩司さんとアザレア食堂さんとよしこストンペア」

イェィイェイ今年お初で石川さんが関西にお越しになるぞぃ。それも石川さんと共に大好きな滋賀の誇るステキメオトデュオ・よしこストンペアさん(小川賀子[よしこ]さん&イシダストンさん)とのツーマンだ。インフォメーションで心躍った私に早速メールをくださったのは投稿仲間の西大路さん。会場は国鉄京都駅からバスで北へ8駅くらいだから西大路在住の西大路さん(ややこしいな笑)にはうってつけの会場ですね。それに数週間前にチャットバー・ウキュピにてこれまた投稿仲間の、且つレアな滋賀にお住いのファンでいらっしゃるANAさんもおいでになると聞いて嬉しい限り。
私は早速アザレア食堂さんのディナープレートとともにライヴの予約メールを送信、賀子さんからご丁寧かつテンションの高いご返信をいただきました。どうもこの組み合わせのライヴ通算4度目となる私のことは嬉しいことに憶えてくださっていたご様子です。私は動きと眼つきとノリがいちいち目立ちますからね、確実に悪い意味で(泣笑)。

当日は仕事を途中でサボって退勤し一路京都へ。この日4月からの転勤が決まってふわふわした気分で新快速に揺られたことを憶えています。
少し早めについてカラオケ屋にでも行こうかな、と思たら満席でやんの。仕方なく西大路さんに「早目に着いてます」とメールを送ったらば、うまい具合に予定の一本前の電車が遅れてて逆に早くお越しになれた西大路さん。早速市バスに乗り込みますが、京都駅前から脱出するのに10分以上かかりました。恐ろしいぜ、京都。ちょうど開場時間18時に会場たる「Bonjour! 現代文明」さんに到着、お 互いに早目に京都駅に着いててラッキーでした。

一瞬ライヴ会場と判らないような外見、町屋を改造してお店にしたタイプのやつですね。三和土ふうのスペースがあり靴を脱いで上がる畳の会場なんて新鮮です。でもちゃんとピアノも置いてます。この時点ではユニークな会場名の理由はあまり判然としなかったのですが・・・
受付けのストンさんにお代を支払い「楽しみです!」とご挨拶をして入場、1時間後のライヴ開始までに予約済みの晩飯をいただきましょう、根菜の炊き込みご飯とお肉のワイン煮込み、もちもちの練り物にサラダとおかずパイという素敵なプレート。お肉はチキンカレーにも変更可でした。お飲み物はビールだけだったので今日は私も珍しくハートランドをラッパ飲み。ほどなくしてANAさんもお越しになりました! 投稿者チーム関西石川組(勝手に名乗るな笑)、3人仲良く特等席で開演を待ちます。
眼前にはビールケースに板をのっけたパーカッション置台、今回は事前にお客に音の出るものを募っていて、箱・鍋・ボウル・缶・鈴などが置かれています。ANAさんもいい音のする小箱を提供なさっていました。

毎度おなじみの長い前置きもこの辺にして、いよいよ開演! よしこストンペアのご登場です!

はじめの曲は賀子さんのギターにストンさんの鍵盤・・・だったかな? Aメジャーの弾む楽しい曲。おととし暮れの滋賀・甲西のホルモン鉄道ツーマンでも演奏してくださった曲です。この曲は2番から客席のコーラスを入れる構成で、前回は「あーあ」なんてハモりを2パートに分けてやったのですが今日はなんと石川さんをステージへ召喚するために「こーじ」とハモるという愉快な展開に。パート分けはもちろん、うどん派orそば派。私はそば派なのですがなんと客席の8割方がそば派(笑)!! 思わずストンさんも「こんなに偏ったのはじめてや!」と声を上げます。これじゃぁハモりのバランスが悪いので、西大路さんとANAさんにそば派を託して私はうどん派に寝返ってハーモニーバランスの調整を試みます。無駄な抵抗(笑)。でもたのしい曲でした。こういうお客が曲に音楽的に加われる曲って大好きなんですがなかなかみんなを巻き込むのが難しい、にもかかわらずそれができちゃうのがお2人のすごいところ。

みんなの「こーじ」ハモりに呼ばれてここからは石川さんの即興パーカッションも入ります! 賀子さんに呼ばれてネルシャツを脱げばすぐさまランニング姿に。万雷の拍手 !! ヒュゥ。
賀子さんはおもにギター・低音からホーミーまでこなすメインヴォーカル・おもちゃを駆使してステージを盛り上げます。ものすごく豊かなホーミーは聴くものを圧倒します。ふわふわでノリノリ。
ストンさんはいろいろ操られます。ピアノにギターにマンドリン、ピアニカはピアノの椅子に立って演奏されていました。賀子さんが「イシダくんが珍しく自己主張してる〜!」と驚いていました(笑)。ツッ込みが逐一おもしろい方です。
そのお2人の素敵な音楽に合わせて石川さんが見事な即興即席持ち寄りパーカッションをキメるという夢のような展開。時にはこどもの足やテーブル、柱までパーカッションにしちゃうからお客さんも大喜び、子供ははしゃぎまわり、とってもピースフルな空間が顕現しました。

終盤には賀子さんが トロンボーン? を持って、虐待児童をテーマにした曲「逃げろ踊れ」。これはお2人のアルバムにも未収録ですが今まで私の拝聴したライブではほぼ毎回演奏されている大切な曲です。夕景に響く切ない喇叭、ストンさんの奏でる冷静なコードに乗り胸が締め付けられます。そこへ乗る石川さんのパーカッションは音楽により深みのある景色を帯びさせます。お2人の歌声のハーモニーが素晴らしく調和していて、ANAさんも感動していらっしゃいました。

終曲は「私の故郷はライブハウス」。関東平野から進学で関西へやって来てライブハウスでいろんな人たちと出会い、今はストンさんの地元・滋賀で子供さんに恵まれ暮らしていらっしゃる賀子さん。そんな自分の故郷は、と問われればライブハウスだ、と言えるくらい、いまや音楽が人生の要になっていらっしゃるのですね。
このお2人の音楽は対照的に見えて共通点もあるような不思議な魅力があります。いっけん自由奔放で感覚的に見えて高い演奏テクニックを持っている賀子さん、緻密に練り上げて和音にテンションノートを盛り込む繊細さを備えつつその場でアドリブで伴奏を構築できるセンスを備えたストンさん。そこへ合わせの達人・石川さんが加わればもう私的鬼に金棒、どうころんでもここちよい。

さてここからはクイズコーナー。石川さんがよしこストンペアさんと組む時はたいていプレゼント付のクイズがあるので嬉しい。
しょっぱなからちょっと難しい問題、時事問題で樹木希林・内田裕也ご夫妻が正解になっていたり(どんな設問かはないしょです)、きっちり旬の話題を用意している石川さんがニクいですね。
しかし私はこのコーナーでは過去に当HPコンテンツ「あたまグルグルかいてん」に石川さん自らが出題された問題も出ることを経験上知っています!! おはっ!!! これ憶えてるっ!! ハーイ〇〇〇〇!!!! 
と狂人っぷりを発揮して素早く滋賀県石部銘菓のモナカ・石部太鼓を2つゲット。わーい嬉しい。私和菓子は不得手なんですがこれだけは美味しくって食べられるのです。ケチで喰い意地っ張りだから誰にもあーげない(笑)。

休憩を経て第3部はお待ちかね、石川さんのソロコーナー・・・に、よしこストンペアが絡むというステキセッション再び!! 毎度のことですが私はライヴ中に曲目のメモをしないので記憶だよりですから曲目・曲順等に間違いがある場合がございます、ご容赦くださいませ。

ハナを切るのはソロステージのオープニングに相応しい、勢いのある「マトリョーシカ」。初聴のお客さんはだいたい中盤の「ウゲ〜」で笑いますね(笑)。私なんかは毎回吐瀉音のヴァリエーションの違いに笑ってしまう狂ったファンなのですが。のびやかなファルセットが心地よい一曲。

これもこのお2人と組む時はほぼ定番? 「カイボーするなら」。今回は『京都にあるものしりとり』。これだんだん石川さんがネタ切れしてきてべつに京都に限らず何処にでもあるものを言いだすのが面白い(笑)、まぁちゃぁんと京都にも存在するものですからオッケーオッケー、って感じで強引に展開するのですが、またお客さんが見事に京都にあるものをバンバン見つけて声を上げてくださるんですよね。西大路さんの閃きも実に素早かったのですが、私は替わりに手を上げるのはなんだか人様のふんどしで相撲をとるような気持になって代読できませんでした(泣笑)、ごめんなさ〜い。あと賀子さんがやたらとウ〇コを連呼してたのが面白かった(笑)。

「ガウディさん」をソロヴァージョンで、しっとり静かな歌の世界に賀子さんのささやくようななコーラスが混じりあってより幻想的な世界が紡がれました。ストンさんはどの曲でもはじめは様子見をして2番あたりからコードを掴んで和音やアルペジオで彩を添えていく、というススタイルでした。こう書くとあっさりしていますがこれ、相当高度な技ですよね。今回はアウトロの語りがないヴァージョンで。

出だしが3/4拍子で歌詞に入ってから6/8ないしは12/8拍子というアドリブセッション泣かせの「メメントの森」。常々ここのレポート投稿で書いていますがこの曲のコード進行は独特で、C→Am→D→G→C→Am→D→C、と流れます。普通なら最後のDとCの間にGやらG7やらを放り込みたくなるものなのですが踏みとどまった石川さん、それにより他の楽曲には無い神々しさのようなものを感じるのです。そしてつまりそれはコードをなぞろうとするストンさんが一瞬混乱することになるのです(笑)。でも数回この流れを聴いただけで即興できっちり合わせてくるのが凄い。

「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」、これは比較的最近披露された洋楽カヴァーですね。思いがけないタイミングで世界が終わってしまった。そんな日が来てしまうかもしれないけど、それでも君に逢えてうれしかったよ、とこの世に生まれてきた幸せを想う、またはもしその君が眼の前にいるのなら告げる・・・・・・ これはなんて素敵なこの世の終わり方でしょう か。もしそんな時が来たら、心乱さず、しずかにそっと君に逢えてうれしかったよ、と愛する人を想いたい。

私の理屈抜きで好きな曲、「夜の牛たちのダンスを見たかい」。この曲はソロでも何度も歌われてきましたが誰とセッションしても名曲がさらに名曲になるというセッション適性◎の楽曲です。特にシュールな世界観を持つアーティストが感覚的にアドリブセッションをすればより魅力が増すような・・・ つまりこの日のお2人はまさに適任! 石川さんの狂おしいような間奏での叫び、それに呼応するように盛り上がるよしこストンペアの演奏。もう胸がいっぱいです。

洋楽カヴァーシリーズの先輩曲「オンリー・ユー」。ここにもさきほどの「ジ・エンド〜」と通ずるテーマ、永遠なものはない、ということ。いつ、いまの暮らしが断たれるのかは誰にもわからない。そう、変わるのは、しょうがない。いずれの曲もただただ悲嘆に暮れるのではなく、それでも仕方ない、幸せな一瞬があってよかった、と諦念の中に救いのようなものを見つけて昇華しているのです。深い。そしてその域に達した石川さんは、もはや尊い(笑)。

あああ。そして此処へ繋がるのか、本日ラストの曲は「ラザニア」。どれほど辛い境遇でも、その生きてきた中に、ほんの一瞬だけでも幸せを感じたときがあったはずだ。その瞬間のために、私達は生まれて来たんだ。生まれてきた意味は、そこにあったんだ。洋楽カヴァー2曲の最終解答のようなもの、石川さんの伝えたいことの集大成がここに凝縮されているような、そんな勝手な解釈をこの最終曲で私は想ったのでした。アカペラで会場のみんなに叫ぶ石川さん。生まれたからこそ、今夜此処でみんな集まれた。当然のことなのに、なんでだろう凄く気持ちがふるふるする。

鳴りやまぬ喝采に応えてアンコール! 「野のなななのか」はよしこストンペアのお2人が前奏を担当されます。おぉ・・・ パスカルズで聴いた時のような青空の下の風吹く草原が私の脳内に顕れるではありませんか。そこへ石川さんの語りかけるような、特有の低音のメロディ。吹き渡る草原で久遠の約束、きっとまた、逢えるよ。私はこのお三方の音楽を、いつまでもいつまでも聴いていたい。しかし残念ながら永遠なものはないのです。素晴らしいアドリブセッションの仕掛け合いはこれにて終幕! Bonjour! 現代文明ぜんたいに惜しみない拍手が鳴り響きます。

終演後、会場の棚からはなんとパーカッションに使えそうな太鼓やタンバリンがガラガラと(笑)。募った持ち込みパーカッションに加えて「これも使えば良かったね」と仰る石川さんにオーナーは「忘れてました」とおとぼけ(笑)。まぁまぁ、持ち込みのパーカッションだけでも十分成立してましたからね。
石川さんはスティックをストンさんにプレゼント、チェンマイで買った安いノーブランドのものだそうですがこれには途中パーカッションも操っていらしたストンさんも大喜び!
演奏中石川さんの真ん前にいた我々関西石川組のもとにもお話に来てくださいました。「カイボーするなら」の感想を石川さんにお伝えするANAさん、意外な素顔が発覚します。毎回レポートの文章があまりに卓越していらっしゃるのでどんな方なのだろう、とひそかに思っていたのですが・・・ ともあれ面白い方です。って私に言われても困りますね(笑)、すいません。

そして・・・ 謎に思っていた会場名。お庭横の廊下を抜けてお手洗いに行けばきちんと水洗の洗練された厠。お台所も現代的、なんと地下に階段付きの隠し蔵まであります。極めつけは会場を出る前に気が付く、靴がなんだかあたたかい。 オーナー「床暖房です」
Ohhhh!!! まさかまさかの三和土部分にそんな高度な現代文明が!!? そうか、昔ながらの町屋が出会った現代文明、すなわちまさに『Bonjour! 現代文明』ではありませんか!! 私はこの展開におおいに感動し、出演者の皆様との別れ際に「ボンンジュゥゥル現代文明!!!」と雄叫びを上げ失笑を買いました(笑)。ANAさんとはまた近いうちにみんなでたまカラに行きましょう、と約束してお別れしました・・・ って、急いでたから連絡先交換し忘れたわ(泣笑)。間抜けな私。(※石川さんへ、もしお手間で無ければANAさんに私のこの投稿アドレスをお知らせ頂ければ幸いです。お忙しければ自力でなんとかしますのでご放置くださいませ。恐れ入ります。)西大路さんとライヴの感想を楽しく語りながら市バスで京都駅まで。国鉄西大路駅でお別れして、私はひとり銘菓石部太鼓を食みつつ幸せなライヴの余韻に浸るのでした。

石川さん、賀子さん、ストンさん、この日も最高のライヴをありがとうございました!! またぜひ、一緒に演奏されるのを超期待してます!!!(オポムチャン)


(本人より) よしこストンペアとは本当に相性がいいんだよなー。言わずともわかってくれる感じ。
ところで小川賀子[よしこ]って「これでよしこって読むのか〜」と思ったら、全くの芸名で本名は全然違うとのこと。
そもそも苗字も「いしだ」のはずだしね...。
現代文明の仕掛けはまだまだありそうだね。またやりたい会場だった!

さんだる/たま

社会現象にまでなったバンド「たま」のメジャー初アルバム。中側面にまでびっしりとイラストが描かれた箱型のジャケットやカード型の歌詞カードなど、デザイン面でも凝った造りになっており、思い入れの強さが伺えます。そのせいか、歌詞の内容は暗い歌が多いにもかかわらず、聴くとワクワクしてくるアルバムです。

1. 方向音痴

他の多くの知久作品と同様、「さびしくて泣いてる子供」が主人公ですが、ごちゃまぜのモチーフや軽快なメロディ、石川さんの「シレ!」などのケッタイな合いの手の効果で、比較的元気な仕上がりになっています。

「たのしいさびしいうれしいくるしい」の抑揚のつけ方が知久さん独特で、他の誰が歌ってもこんなにうれしくてさびしい感情は表現できないでしょう。

アコーディオンではなく太鼓で曲が始まったり、後奏の柳原さん滝本さんのコーラスがリコーダーになっていたりと、ライブ映像で残っている演奏とは少々アレンジが異なります。

2. おるがん

冒頭の歌詞にグッと惹き込まれます。死んだ子供が見下ろす少々グロテスクな情景。それは非現実的であるにもかかわらず、むかしの私の心の中にも確かにあったという既視感があるのです。

 知久さん柳原さんの大あくびのようにゆったりしたハーモニー、知久さん石川さんの遠くへ呼びかけるようなユニゾンとたゆたうような柳原さん滝本さんのコーラス。ボーカルの組合せによって多彩なニュアンスを表現できるのが4人ボーカルの「たま」の強みです。

3. オゾンのダンス

軽やかなマンドリンの音色とダンスステップのように弾むパーカッション、ズンズン後押しするベースに飄々とした歌声が乗った、浮足立つようなナンバー。柳原さんと知久さんの声は本当に相性抜群ですね。

しばしば柳原作品のテーマとなる交合の歓びを歌った曲ですが、ニタニタするようなやらしさとあっけらかんとした明るさとが同居しているところが好きです。

「乾いた土手に…」以降の歌詞のダブルミーニングの巧みさは特筆に値する。

4. 日本でよかった

滝本さんの曲は当人同様「どこ見てるんだかよくわからん」趣がありますが、この曲の視点はとりわけ不可解です。アメリカやデパートといった現実の事象も視界には入っているらしく、何なら社会的問題に対峙している気配すらある。しかし同時に出てくる非日常的な描写のせいで、眉根を寄せる「ボク」の視線だけが残される感じがします。

このとりとめのない世界観を損なわずにバンドアレンジを成立させる「たま」のセンスはやはり秀でています。石川さんの唐突な合いの手が意外なほどマッチしている。

5. 学校にまにあわない

本アルバム唯一の石川さんメインボーカル曲。約8分という長い曲ですが、ちょうど中盤の語りの辺りからアルバム全体の流れを一段深いところへ引きずり込んでいく構成上の役目も担っています。

とっくに卒業したはずの学生時代の悪夢にうなされる経験は多くの人にあると思います。しかし、あの何とも言えない焦りやおののきをこれほど巧みに表現した作品(音楽に限らず)を私は他に知りません。滝本→柳原→知久→石川と重なる「どうしても見てしまう」のコーラスの、ひたひた迫る感じが特に気味悪くて好きです。

石川さんのプログレッシブロック好きが良くわかる前衛的な構成ですが、使う楽器はミニマム(柳原さんがオルガンからピアノに瞬間移動するくらい)で、最後に至ってはアカペラ。それなのに何の物足りなさもないどころか、不穏な後味を残す最高の効果が出ています。

6. どんぶらこ

イントロの歌うリードベースから、濁流に飲まれるような大サビのピアノと咆哮、一転して静寂な終盤。曲そのものが一本の川のようにドラマチックです。こんなふうに合奏できたらさぞかし気持ちいいでしょう。

 ダークな曲調で歌詞の内容もおどろおどろしいのに、柳原さんは「どんぶらこ」とか「フクスケ5人」とかやたらノーテンキな単語をおっとりした声で歌うから余計に怖い。

7. ロシヤのパン

「たま」で最も美しいハーモニーの曲はどれかと聞かれたら、私はこの曲を挙げます。

幼児のような声を活かした知久さんのボーカル、乱れのないギター、ちょっとサイケデリックなオルガン、包み込むようなパーカッション、安らぎと怯えとを感じるベース、そして4人の歌声だけが響く曲の終わり。地味と言えば地味なのですが、余すところなく完全です。

ノスタルジックを振りかざすでも毒を殊更に振りまくでもなく、物事を真剣に面白がっていられる人たちだからこそ、こんな歌が作れるのだと思います。

8. さよなら人類

意味深長な歌詞は様々な深読みを呼びますが、セッションから生まれたという経緯からしても、案外感覚的に書かれたのではないかと思います。もっとも、音楽はもちろん映画や文学、演劇などあらゆる文化に親しんできた柳原さんがこの曲にぶちまけたモチーフは確かに巧まざる暗喩を孕んでおり、聴く者のイマジネーションを刺激します。

 サビ以外の歌詞は七五調で統一されており、改めて聴くとメロディもアレンジも極めて洗練されていることがわかります(個人的には『さんだる』発売後の、大サビから滝本さんもユニゾンに入るアレンジが更に好きです)。ソウルフルに歌い上げれば雰囲気が台無しになり、かといって淡々と歌えば平べったくなってしまう意外な難曲です。

9. ワルツ覚えて

 「パリの女」という歌詞からか、何となくシャガールの絵画を連想します。好きな人にとっては理屈抜きで取り付かれてしまうような雰囲気のある曲ですね。

 ただ、私はこの曲の良さを理解するのにやや時間がかかりました。歌詞があまりに意味不明だし、音に隙間が多いようで最初はそっけなく感じたのです。それにしても、4拍子→3拍子→ブレイク→2拍子って、テンポを合わせるのが大変そうですね。

 デビューアルバムはミュージシャンにとって一種の自己紹介のようなものだと思います。そこにこの捉えどころのない2曲を持ってくる滝本さんはやはり只者じゃない。

10. らんちう

 バンド解散後もなお弾き語りで進化を続ける知久さんの代表曲。このアルバムに収録された4人の演奏は、もはや曲芸とまで形容しうるほどぴんと張り詰めており、ひとつの完成形となっています。『さんだる』を手に入れたことでこの演奏をいつでも聴き返せることが、私は本当に嬉しい。

 知久さんの独特過ぎる歌い方、柳原さんのうさんくささが炸裂する間奏の語り、石川さんの狂気を孕んだ叫び。このジャンルすらわからない音楽の中に妖しくもさびしい心象風景がソリッドに形成されていて、何度でも深く聴き入ってしまいます。

11. れいこおばさんの空中遊泳

 こんなカウントからよくも息を揃えて曲に入れたな、と妙なところで感心してしまいます。柳原さんの巻き舌の「れいっこー!」と3人の「おっばさっん!」の応酬が軽やかで楽しくて、前曲までの緊張感がいい具合に緩和されます。

れいこおばさんが空を飛ぶ原理は「月の光に刺激を受けて」などと中途半端に説明されるせいでいっそう謎なのですが、「帰ってくると思っていたんだよ」というポジティブさがアルバム最後の曲で示されることにほっとします。

 問うのも野暮だがこの題名、やはり“Lucy In the Sky With Diamonds”のオマージュなのだろうか?(ANA)


(本人より)このアルバムには当初「リヤカーマン」も収録予定だったが、レコード会社の自主規制によりいったんお蔵入りされた。
レコード会社が変わったらOKになり「犬の約束」というアルバムに入った。
なので自主規制は本当に各社によってその基準が違うのだ。
尚、そんな事情だったので、リヤカーマンの一部の音がこっそりこのアルバムにも入れられてる。どの曲かわかるかな?

あんずとないしょ話(2017)・・・[対談]子どもの世界は無限大

版画家の蟹江杏さんとの対談です。蟹江さんは自由の森学園出身なんだ。
撮影は和室。どこかの食事処かな、と思ったら蟹江さんの仕事場なんですかね。
小学生の時は不器用でいじめられていた石川さん。
小学校、中学校と週6日あって、決められたスケジュールは石川さんにとって苦痛だった。そういうふうに制約があったことが、どうすれば楽しくなれるか考えるきっかけになった。もしもその縛りがなかったら、自分が本当は何をやりたいのか突きとめることはしなかったと言われています。

・・・っとここまで書いてきて、新宿と練馬の子供のイベントで、刷毛を持ってペンキで壁に絵を描いていた女性だっだですか! 今初めて知った。脚立に乗って、なにか指示を出すと、スタッフ(?)がさっと道具を出していた姿が印象的だったなあ。

私がこの対談の子供の話題で思い出したのが、教職を取った時の支援学校の実習です。免許取得には二日間の支援学校実習が必要で、私の時は学校近くの川へ行って徒競走(懐かしい響きだ)をやるというもの。初日は生徒と下見、二日目は一緒に土手を並走しました。距離は1.5kmだったかなあ。もっと長かったかなあ。私の担当の子はとにかく足が速くて元陸上部の私でも付いていくのが大変でした。だーーーーって勝手に走っていっちゃうのですよ。それをお母さんたちが見て一生懸命応援している。走り終わった後、親御さんへ「私が付いて行けないくらいとにかく早い。相当早いのでその道に進めば・・・」とアドバイスをしておきました。アドバイスと言うよりか感想だったかな。
本文中のように、スポーツがダメでも絵が上手ければその道に進んでほしいし、理系がダメでも文系科目が秀でていれば文系に進んでほしい。人それぞれ適正というものがありますものね。私は看護師なんか絶対なれない。勉強してもなれない。高校の生物はともかく、生理学、解剖学、病理学、薬学は全く頭に入ってこなかった。

参考文献・蟹江杏『あんずとないしょ話』(かもめの本棚、2017)、pp.117-123、p.125。(わいわい)


(本人より)これ、ナイショだけど当初、蟹江杏さんと俺との共著になる予定だったんだよね。今「エッセイ酒場」に載せている「子供との対談」などを入れて。それが大人の事情で蟹江杏さんの単独著書になった。でもそのおかげで俺が先日出した「懐かしの空き缶大図鑑」の出版に繋がったのだから結果オーライ。
蟹江杏さんとはもう10数年前からの付き合い。最初は俺の出た芝居で俺は役者、杏さんはステージ美術担当だったんだけど、今や全国のデパートの個展展示会でサイン会で忙しくまわる日々。売れっ子になったねぇ〜。

2018.10.25 大阪本町・燈門 石川浩司顔面数メートルライブ

おぼぼぼぼ、気が付けば年が明けてしまってけつかっとる。すいませんすいません、去年の9月に大阪を襲った激烈な台風による停電によるストレスによる眼病による長文投稿不能状態が長引いてしまい、ずいぶん前のレポートが下書きのままほっぽらかしになっていました。ようやっと症状もぼちぼちながら回復してきましたのでおぼろげな記憶をもとに、今更ながらも誰も待ち望んでいない投稿再開で御座います。デハ参リマス。

なんか駄目になった目玉を医者に見せつつ過ごす日々、仕事中も目が疲れて難儀し焦点が合わなくなり狼狽しの繰り返し、そんな中でも石川さんの貴重な関西ライヴ情報は見逃しませんよ。
今回の会場は惜しくも畳まれた大阪梅田からそばの中崎町のライヴ場「創徳庵」さんをやっていらした岸田コーイチさんが新たに中央区本町のビル1階にオープンされたお食事処兼ライヴハウス「燈門」。仕事帰りに地下鉄本町駅から地上へ、はじめての場所でいささか迷いつつぷらぷら歩いているとおぼろな眼前に投稿仲間でマンドリン演奏家でいらっしゃるでゅおめいぷるようこさんのお姿が! そう、稀有なテクニックをお持ちのマンドリニスト&歌い手であるようこさんは岸田さんのお気に入りアーティストで、よく前述の創徳庵でもライヴを開催なさっており、この燈門でもライヴをおこなっている上にお昼のランチのお手伝いにもお越しになっているというからお店の場所はもうバッチリ。
私はすかさずクネクネ駆け寄り「ようこさ〜ん!」と気味の悪い声で呼びかけました。突然の不審者の呼び止めにもようこさんは優しく私を燈門まで連れて行ってくださいました。ありがたや。

お店に入るとすでに満席ちかく、10人ちょいしかキャパが無いのです。素早く予約しといてよかった。カウンターの中ではマスター岸田さんが忙しくお料理や飲み物の用意をなさっており、カウンター席には我らがサーバ管理人・て〜お〜さんのお姿が! やぁ大阪の上位投稿者チームが勢ぞろい・・・ つっても我々3人とも、最近はご無沙汰なんですけどね(泣笑)。そのすぐ後にもかつて2013年に梅田のムジカジャポニカさんでの石川さんと「誰でもセッションライヴ」でお見かけしたこちらも元投稿者・なぞなぞ女王さんがおいでになりました。
開演前に慌ただしい岸田さんに追い打ちをかけるようにカレーとカフェオレなんて邪魔くさいものを注文する迷惑な私。いくつになっても空気を読んだり相手を気遣うことがまるでできない屑であることですなぁ。たはは。おいしい。マジ美味しい。なんだこれ。

そうこうしているうちにふらりと店外から石川さんがご登場! おおっ、我々はカウンターからくるりと180°振り返ってライヴを観る、というスタイルなのだな。しかし本当に石川さんが間近で堪能できる会場だなぁ。顔面数メートルのライヴタイトルは伊達じゃないぜ。コージマニア垂涎ダッラダラ。

お店のBGMには発売されて間もないパスカルズのアルバム「日々、としつき」。そこで「野のなななのか」がかかるとサービス精神満点な石川さんはCDにあわせて歌唱してくださいました! ワォ嬉しい、開演前の粋なプレゼント。

ひとりで忙しい岸田さんに頼まれて会場前の灰皿か看板かを確認しに行くようこさん。そこで石川さんは戻ってこられたようこさんに即興歌「おかえりようこちゃんの歌」を歌って差し上げるのでした(笑)。早くもあたたまる会場。ほんとに石川さんはこういうおもしろ即興歌の達人でいらっしゃいます。さてさて毎度毎度の長い前置きはここまで、待ちに待ったライヴのスタートです!! おやどうもN川さんという方がまだ1名到着されていないご様子、岸田さんが心配されていましたが定刻なので開始しちゃいます。

ハナを切るのは「ウララ(ソロVer.)」こちらのウララは歌詞の内容の割にたま時代と比べて音楽構成に陰ゾーンみたいなのが無くって、さわやかにさくさくと進んでゆきます。変則的なニ長調という面では共通していますが。D→A→C→Gの循環でコードが流れ、奇妙な高揚感さえおぼえる名曲。

お次は・・・、というか毎度のことですが曲順は曖昧ですのでどうかご参考程度に。「死ぬ死ぬ音頭」、ここ最近できた新曲ですね。不穏な不協和音の進行でもって生き物はみぃんな滅することを歌い上げて我々を戦慄させ、しかし裏を返せばだからこそ生のこの瞬間を無駄にしちゃ勿体無い、と訴えかけ、ハッッ、とさせられるのです。1曲の中で聴き手の精神のアップダウンが激しく起こる曲。

ワンコードで破茶滅茶なストーリーが展開する「冥王星」、間奏部分のアドリブで私の膝にすわる石川さん(笑)。曲が終わってから照明係も務める岸田さんに「♪信号変わるの待っていた、ところが信号言うことにゃ、そうそう青にはしてやらん、って言った瞬間にすぐ照明が青になっちゃうんだもん、も〜う台無し」とまさかのダメ出し(笑)。会場もこれには大爆笑でした。

私的本日のハイライト「夏のお皿はよく割れる」。秋ですけどね(笑)。1番でかくれんぼするのにこの会場には隠れる場所がほとんどないので困る石川さん(笑)、ここで両の掌を観音開きにして目を開けたところ、先程まで到着していなかったN川さんをネタにして「探してみたけどN川さんは見つかりませんでしたとさっ!」と2番に入ろうとしたら実はN川さん「冥王星」のあとにこそっと会場入りされてて、「居ま〜す・・・」(笑)。見つかった(笑)!! 急遽石川さんも笑いながら「あっっ、いつの間に来てたの(笑)!? えー、無事N川さんは見つかりましたとさっ! よかった〜〜っ! ♪夏っのっお皿ゎあ〜〜・・・」と切り替えて無事2番へ(笑)。この日の3番のアドリブはキレッキレでもう爆笑に次ぐ爆笑、大変なときにいきなり話しかけてくるアブナイ人への対処法とか、鎖鎌とかで刺されたいタイプの人はそうしてもらったらいいとかもうやりたい放題、ナンセンスな展開に腹がよじれ倒し。このメモだけでは何のことかさっぱり判りませんが(笑)とにかく神懸かってましたね、この夜は。以降の曲がシリアス系中心だったので、引き立って面白かったです。

ソロヴァージョンで「ガウディさん」。この曲のタイトルの決まり方を説明、滝本社長の鶴の一声で決まったという(笑)。このお話も鉄板ネタですね。毎回エンディングの仕方が変化するのでそれも楽しみな曲です。

私としてはひさびさの朗読「ヤギ殺したな」。これはいつも最後に頭にクエスチョンが乗っかって終わる不思議なお話。いったいぜんたいどういうことだろう。なにが起こったのだろう。それは誰にもワカラナイ。ワカラナイけどオモシロイ。狂気に満ちた石川さんの語り口が見ものです。

「汽車には誰も乗っていない」は石川さんが青春時代に作った曲で、暗いとの弁。歌詞にも出てきますが夜空の月や星ってぞっとするような不気味さがある、といつか石川さんがおっしゃっていたような気がします。ああ何だかわかるな、宇宙の天体が持つ、単純に綺麗、とだけでは片付けられないような途方もない得体の知れなさ。でもいつもこの曲を聴くとなんとも言えない古ぼけた薄闇の線路沿いの光景が目に浮かんで、ぞわぞわと心躍るのです。長調とも短調とも取れる独得のコードがより不気味さを醸し出していてたまらなくいいですね。

これが前半の締め曲です、「ラザニア」。ライヴ終盤に置かれることが多いので珍しい。記憶違いでしたらすいません。私の中ではこの曲と「死ぬ死ぬ音頭」「メメントの森」は兄弟曲のような存在ですが、とりわけこの歌は生と死のはざまでたゆとう人への讃歌です。人はみんな死んじゃうし辛いことだって山ほどある。でもふと生きててよかった、と思える瞬間は、誰にでも、たしかに存在するはずなのです。

休憩をはさんで第二部へ。石川さん「どんどんオーダーしてあげてください。でないと岸田君が本当に死にます」(会場笑)。

後半のスタートは最近ライヴの頭にもよく登場する「マトリョーシカ」。これはロシアのオモチャなのでそれにからめて昔ロシアに仕事で遠征したときのお話を。オホーツク海北岸の街・マガダンの名物料理はなに? と聞くとなんと韓国料理だった、という(笑)。

これまたソロヴァージョンの「おなかパンパン」、この曲はギターでメロディを単音弾きしながら歌うというテクニックが必要なのですがさらりとこなす石川さんが流石。ウヒョヒョヒョヒョ、といやらしく笑うところがいつ聴いてもユニークです。

死ぬ死ぬ音頭のA面的存在「メメントの森」。いつもオープニングのワルツの部分で、なんだか森に集まった皆が幸せそうにじゃれつき合ってる様が浮かぶのです。そこからいきなりみんな死んじゃう、ですから初めての方は度肝を抜かれるでしょうね。ハ長調でDからCで締めるという特殊なコード進行がまた特徴的で、聴き手の耳に残ります。

「青い靴」。ギター1本ながらも3たまとほぼ同じ雰囲気で展開しますが間奏と後奏がオリジナル。石川さんのファルセットの響きが豊か。一部分だけたま版とコードと音がガラッと異なる部分がありますがそこが特に胸を刺すいい和音なんですよ。ぜひウキュピレコードで音源を購入してね(笑)。

「夜の牛たちのダンスを見たかい」、これはもう文句なしの名曲ですね。石川さんの脳内イメージを詩にするとこんな世界が広がっているのか、と特に感じる歌。実は私、この曲を出前ライヴで1度だけ私の伴奏で、かつオリジナルのハモりを付けてセッションさせて頂いたことがあるのです。案の定私は下手糞でしたけど最高に幸せでした。イェィ。

最後にひと芝居が入る「玄関」。よくこれだけのヴァリエーションの「ただいま」「おかえり」が即時に出来るなぁ、と石川さんの演劇者としての才能にいつも舌を巻きます。それぞれのパターンにモデルが居るのかなぁ。石川さんはこれからも私(達?)のような世間からのはぐれ者の味方でいてくださるだろうか。ホーッ(裏声)。

・・・っとここでギターの調弦が狂うハプニング、「玄関」で振り向いた時にギターのペグがどっかに当たっちゃったんですね。「女の人とちゅ〜、にんぐは好きだけどギターのチュ〜、ニングは苦手〜」とか言って会場を爆笑させる石川さん、なんとここでろくにギターも弾けない私に調弦を任せるという大博打、私はチューナーも何もないので耳だけを頼りに大急ぎでだいたいチューニング。この場面で悠長に合わせてたらライヴの流れをぶった切ってしまうので冷や汗ものでした。弾き語りもなさっているなぞなぞ女王さんに即まる投げすりゃよかったな(笑)。ようこさんに「大体あってますよね?」とびびりながら聴いたら「うん、だいたい」と返して頂いたのでちょい安心しました。私はギターを趣味で触りますが(弾く、なんて烏滸がましくって言えない)、弦がいつも錆びさびでも気にならないし調弦なんてろくにやったことないですからね(笑)。

弦も(だいたい)調律できたところで「オンリー・ユー」。元は英語の曲ですが作者にちゃあんと許可を取って石川さん独自の詩を付けたものですね。沁みます。

本日最後の曲は「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」。こちらも前述のものとおなじ路線ですね。これまた石川さんオリジナルの歌詞が付いています。今までに意味も解らずぼんやり聴いていた洋楽が、石川さんの強烈な詩でこれだけハッキリとした像が見える(オポ註:原詩はぜんぜん違うこと言うてます)ようになるのだから、この洋楽カヴァーシリーズはとても意義のある物だと思っています。この曲は早期に音源化と「石川浩司の歌詞集だよ〜ん」への掲載が実現してほしいですね。

これで終わりではありません、満場の拍手でアンコール。会場にあるピアノの前に座り、なんとあの伝説のイカ天で王者になったという名曲を・・・!? 「まちあわせ」(ピアノVer.)。曲を知っている層からの笑いが聞こえます。これかよっ(笑)! てね。さっきの「おなかパンパン」式にメロディをなぞりながら弾くスタイルですね。最後は立派なドミソドの和音で麗しくフィニッシュ、笑いと喝采でエンディング! お疲れ様でした!

今回はライヴ中にけっこう絡んで頂けておもしろかったなぁ、と感慨を深めているとお客様の中にその昔石川さんを取材して、今は誰かに自分のコマを回してもらう動画を撮影してHPに上げていらっしゃるという変わったお方がおいでになっており、なぜか私がその日のコマを回す人に選ばれてしまい、私のクネクネキモコマ回し動画が全世界(?)に流れてしまうという事故が発生してしまいました。各関係者の皆様には謹んでお詫び申し上げます(笑)。

この日も笑いと感動に満ちたひとときを、ありがとうございました! 2019年も是非関西にお立ち寄りくださいね!!  (オポムチャン)


(本人より)ほぼカウンターだけのお店、これはこれで客席との近さで何事も隠しようがないので目についたものはとりあえず何でも歌詞に織り込んでみた(笑)。
この日は直前にデイリースポーツの取材も入って本番前にお店の中でも撮影したんだけど、異様に俺の顔が痩せこけて老人みたいに写っていたのが記憶に残ってるなあ。
ちなみに友人の女性たちから「あの撮り方で写真撮ってもらいたい」の声多数。

いとうあさこさんのラジオ番組

磯部温泉へ行く途中、クルマの中でラジオを聞いていました、文化放送の「ラジオのあさこ」です。昔懐かしい時代を、音楽を中心に振り返る番組です。
新春第一弾はカラオケの思い出。リスナーからメールで思い出を募集します。

あるリスナーからのメールです。
複数の男女でカラオケへ行ったそうです。
当時若い男女でカラオケに行くと、中西保志「最後の雨」とかサザンの「いとしのエリー」のエリーの部分を変えて歌ったりしました。
その日、ある男の人がたまの「さよなら人類」を歌い始めたそうです。みんなが盛り上がっているのによりによってなんでこんな変な曲を・・・(笑)。

いとうあさこさんは曲を聴きながら「この後でみんなそろって『ついたー』って言っていたよね」
といっている傍から、BGMで「ついたー」が過ぎてしまい「あー終わっちゃった、ごめんごめん。歌い逃しちゃった」。生放送です。

このメールの方は「さよなら人類」を唄った変わった(笑)と結婚したそうです。

こんな内容でした。(わいわい)


(本人より)いとうあさこさんも知ってたのかー。まあ当時は「学校の合唱の課題曲でした」とかいろいろあったからね。
そういえばこの間も氷川きよしさんが「平成で印象に残っているのは、たま」とテレビで言ってたな。一番最初に買ったCDが「さよなら人類」だったらしい。

『明星』4題

その1
1990年8月号「NOISE(最終回)」。手が伸びてきてむんずと石川さんの顔をつかむ手。グワッと目覚める石川浩司の音心。
石川さん「都会の道で革靴がアスファルトを叩く、コツコツっていう音もときには素敵でいいですよ」。

その2
1990年10月号「宇宙人の盆踊りだよ」。愛知勤労会館のコンサート。石川さんとGさんが一つのマイクスタンドで歌うという珍しいシーンが写真に使われています。
石川さん「ボ、ボクは、な、波の音に聴こえるんだよ」。
当時はコンサートに知久さんのちゃんちゃんこみたいのを着てくる子供がたくさんいたそうです。

その3
1991年2月号「昼寝をしたら音符が生まれたよ」。「ひるね」の頃です。
石川さん「それに今度のアルバムはファミコンみたいに隠れキャラがあるんです! なわとびの音とか米をとぐ音とか、楽器とかエフェクターを使ってリアルに再現したもの。それを探しながら聴くのも楽しいですよ」。
茶色のローファーの革靴、ジーンズに茶色のタートルネックのセーター、そしてハーフコート。石川さん珍しいコーディネートで写真に映っています。スタイリストさんが選んだのかしら。

その4
1991年12月「キャベツ」のころです。オックスフォードでレコーディングをしたそうです。
石川さん「ボ、ボクはウサギをおいかけた」。
山下清、というか山下清を演じる俳優さんのモノマネを意外とやってます(笑)。

このころには『平凡』は廃刊になっていたんですね。無かったです。(わいわい)


(本人より)「ボ、ボクは〜」等もちろんドモってないす。
俺=山下清っぽくした方が読者が面白がるだろう、という安易な編集者の捏造だね。
この頃はそんなのばかりだったなあ。もちろん原稿チェック等は無かったねー。
しかしアイドル雑誌に自分が載るって、本当に当時から「どんなギャグだ」と思ってたな。

昭和40年男 vol.50(2018年11月10日(土))発売、俺たち“即席メン”世代「石川浩司の青年麺日記」

インスタントラーメン特集です。この雑誌には昨年知久さんも出ており(2017年5月11日発売)これで元たまの二人が登場しました。
特集は2ページです。
学生時代高円寺のアパートで友人10人が出たり入ったりしていた共同生活。1000円で30袋のインスタントラーメンを買ってみんなで食べていたとか。確か石川さんがそのうち商売したんですよね(笑)。
また押し入れの中で猫が子猫を生んだりしていたそうです。
スクラップブックには1ページごとに、上部にインスタントラーメンの外袋か表紙(っていうのか?)、下にその麺に対するコメントが書かれています。味や書誌情報(ラーメン情報とでもいうのか)もそうなのですが、たまに関することやなぜかテトリスのイラストが書かれていたりしています。こっちを読みたいぞ。
以前は一日一食、同じ麺は食べないという掟でしたが、結婚されてからは食事もバリエーションが増えてきました。 この号では、インスタントラーメンの歴史や種類、地方発即席麺、CM特集、カレーやカメラのインスタントもの、カップラーメンの自動販売機の全国マップ、猪木・馬場のオールスター戦、西武ライオンズの所沢球場にまつわる話など、今号はなかなか読み応えのある号でした。
パスカルズとニヒル牛の写真も載っていましたよ。(わいわい)


(本人より)実は「麺に対するコメント」はほとんど書いてないんだよね。よっぽど特徴のあったものしか。
基本は「その麺を食べた日にあったこと」つまりは普通の日記っす。
あまり読み返してないけどたまのアマチュア時代のいろいろを書いたから読む人によっては面白いかもね。
もっともプライベートなことも書いてある(例えば当時の誰々の彼女が誰でこんなことがあったとか)ので、絶対公表できないんだけどね〜。

2018.9.8 Pascals Big Pink Tour 2018 vol.4『あたらしいアルバムを持って』

 初めてのパスカルズです。ライブはもちろん、CDでもその音楽を聴いたことは全くありませんでした。でも、会場前でリハーサルの音が漏れてくるのを聴いただけで、ああいいな、きれいだなと思い、このライブが素晴らしいものになることを確信しました。

 私は前から2列目の椅子に座ることができましたが、会場は超満員で後ろを振り返るのも大変なほどでした。いよいよ開演の時間となり、石川浩司さん、三木黄太さん、金井太郎さん(あれ、横澤龍太郎さんだったかな)がステージに上がり…しかし他のメンバーが誰も上がってきません。三木さんが「後が続かない(笑)」と呟いていると、続々と全メンバーが登壇。そんなベテランバンドらしいゆるーい感じの登場でしたが、最初の一音が奏でられるのを聴衆が一心に待ち構えている、あの心地良い張り詰めた空気が形作られたとき、私はヒリヒリするほど興奮してきました。一曲目の演奏が始まり、音楽が全身を通り抜けていく感覚を味わったときには、感極まって涙がにじみました。全身に浴びた音は体の中を巡って、また空中へと放たれていきます。
パスカルズの音楽は、生きてるってことを実感させる音楽でした。今年の夏に相次いだ天災によって、私はいつの間にか疲弊していました。しかし、食欲がない夜でもお米が炊けるにおいをかいだらお腹が空いてくるように、パスカルズを聴いていると、おいしいご飯を作って食べたい、夜はぐっすり眠りたい、という気持ちが湧いてきました。

聴衆の熱気もすごかったですが、パスカルズの皆さん自身が、リラックスして音楽を楽しんでいらっしゃったのが印象的でした。金井さん、知久寿焼さん、原さとしさんの弓なし弦楽器三人衆はクスクス話をしながら演奏してますし、松井亜由美さん、クリスチィヌさん、うつおさん、大竹サラさんのバイオリン組は自分のパートが休みのときは音楽にのってゆらゆらと体を動かしています。
そしてもう一つ、ライブならではの発見がありました。私は石川さんのパーカッションにかなり近い位置に座っていたにもかかわらず、あまりパーカッションだけに意識が向くことがなかったのです。石川さんのパフォーマンスは視覚的にも音楽的にも面白いので、ついつい注目しがちなのですが、この日はそれがなかった。バンマスのロケット・マツさんや火花を散らす坂本弘道さんなど、他にインパクトのあるメンバーがいるということもありましょう。しかし石川さんの他にも、あかねさんのトイピアノや永畑風人さんのガスホース、知久さんのカズーや坂本さんのミュージックソーなど、ちょっと変わった楽器が多用されているにもかかわらず、全体として非常に調和がとれているのです。かといってひとりひとりの音が埋没することはなく、松井さんの伸びやかなソロバイオリンに、原さんのコロコロ転がるバンジョーに、横澤さんのセクシーなドラムに、石川さんの表情豊かなパーカッションに私はたくさん耳を傾けました。

私はいつも、感じたことや考えたことが沈殿して言葉になるのを待ってから文章にしています。今回はライブ中に感じたことがずっとフワフワ空中に浮かんだままで、なかなか文章にするのが難しかったです。とにかくパスカルズのライブを聴いてもらわないとこの感覚は伝えられないです。音楽って楽しいねぇ!(ANA)


(本人より)京都の磔磔だね。
ほんとっ、楽しいんだよ。やってる方も。
マツさんが選んだメンバーのバランスだと思うんだよね。うまい人もそれなりの(笑)人もみんなまず自分が音楽を楽しんでる。それがお客さんに伝播すればいいと思ってる。
本人が楽しんでない音楽はライブではすぐわかっちゃうからね。まず自分が楽しむ。これがパスカルズ。

「夕暮れ時のさびしさに」

石川さん、はじめまして、はじめて投稿致します、パンポンと申します。宜しくお願い致します。
今を去ること27、8年前、イカ天ファンだった友人からたまのチケット取れたからライブに行かない?とのお誘いが。当時既にスーパースターだったたまのみなさんでしたが、私ときたらたまといえばキテレツないでたちの人達‥くらいの認識で、「さよなら人類」すらまともに聴いたことのない体たらく。それでもまいっかと、たしか仕事帰りだったと思います、都内のどこかで開催されたコンサートに赴いたのでした。
全く予習なし!という状態でしたので、当日の演奏プログラムは殆ど記憶になく、大勢のファンの女の子達の熱気にわわわと圧倒されるばかり。それでも、茜色に染められたステージを見上げて聴いた「夕暮れ時のさびしさに」、魅了されました。一番最初に好きになったたまの曲です。
チケットが取りづらかったこともあり、その後は一回しかライブに行かれませんでしたが、「ろけっと」あたりまでアルバムなど拝聴しておりました。しかし若気の至りで、たま→The Boom→矢野顕子さん→Coccoさん→N響と、不貞にも程がありますが浮気し続けて、いつしかたまから離れてしまいました。離婚のため、ファンクラブの会報も元夫の家に置いたまま‥。その後柳原さんが脱退したことはなんとなく知っていました。でもその後のたまの活動、そして解散の時期など迂闊にも全く存じませんでした。
でも、おかしなことに、何故か自宅でお米を研ぐたび頭の中に、「夕暮れ時のさびしさに」の2番の、ひとりお米をといでます〜いくらといでもにぃごるみぃずぅに〜時間のたつのも忘れます〜が回ります。たまを大好きになったきっかけをもらった夕暮れのうたを聴いた時からもう30年近くも。
でも、天の啓示でしょうか、暑さに発狂せんばかりだった今年の夏、ああ、昔たまを大好きだったなあ、今たまのみなさんはどうしていらっしゃるのかなあなどと突然思いたち、狂ったようにネット情報を頼りまくり、びっくりするほどの多さの動画を見ました。もうずっと長いことたまの音楽から離れていたのに、昨日の続きのように思い出されるいとしいうたの数々‥。
柳原さん脱退の後の曲はちびまる子ちゃんしか知りませんでしたが、こちらもスマートフォンで動画に見入るうち、色がひとつ減ったかわりに残った色がより深さを地味に押し広げていったかのような素敵な音楽がたくさん‥あったことを知りました。いかん!こんなに素晴らしい音楽をタダで聴いたらバチ当たる!そう思い、しょぼたま1、2、いなくていい人、東京フルーツそしてたまの最期‼(なんてタイトル‥)を購入して、いま必死に四半世紀の空白を埋めている最中です。
石川さんの『「たま」という船に乗っていた』も楽しく拝読致しました。アイドル時代(?)たまのみなさんがご自身の人気を割と冷めた目で見ていたことが意外でした。何がなんだか分からなくなってしまうのが普通だと思いますのに‥。しかしこちらのサイトは読み応えありますねー、読んでも読んでも終わりそうにありません。
とにかく、素敵な音楽たちに再会または新しく出会えて良かった!石川さん、知久さん、滝本さんそして柳原さん、みなさんのご活躍、これからも楽しみにしております。なんだかちっともレポートらしくないダラダラ文章をどうぞご宥恕下さい。
最後に〜再婚したいまの主人、もうやめていますが昔音楽をやっていて、多分ソロでいらした石川さんと同じ日に同じライブハウスに出たことがあった‥なんて話を聞きました。後でまた詳しく聞いておきます〜。(パンポン)


(本人より)おおっ、ご主人誰だろう。
でもこういう人、多いと思うよ。最近は二十歳そこそこの若い人なんかも来てくれて、どー考えてもたまがデビューした頃は生まれていなかったわけで、ということは「今ブームだからライブにきた」というわけでは絶対無いから、純粋に僕らの音楽がいいと思って来てくれてると思うと本当に嬉しい。
是非僕らがまだ歌っている間に、また最近の僕らを観にライブに来てくれたら嬉しいな♪

2018.9.11 ホルモン鉄道&ふやよみ「たのしいまいにち」大阪高槻・南風楽天

おぉ・・・ なんだか随分久しぶりなホルモン補給イベントな気がする・・・。開催発表から心待ちにしていた関西ホルモン鉄道ライヴ、私は早速投稿仲間である西大路さんからお誘いのメールを頂戴し、予約の電話をかまし準備万端、翌日の仕事を休みにしてその日を迎えました。

仕事を定時ジャストでぶった斬り最寄りの国鉄駅までダッシュ、無事西大路さんと高槻駅で待ち合わせて仲良く会場へ。この南風楽天さんはお料理が美味しいことにも定評があり、私は開演前に早速牛すじ煮丼とみかんジュースをオーダーしガツガツ掻き込みました。うまかった。このお店でかつてアルバイトもしていた(今もたまにするらしい)着物のSちゃんもいつものように参戦、ほんとはこの日もバイトに入って〜、と依頼されていたそうですが「いえ、今日はホルモン鉄道お金払って観たいから、ギリギリまで見つからないときにもう一回声かけてください」とあくまで観客としてライヴを観ることを希望したそうです。男前だぜ。女の子だけど。そうそう、ホルモン鉄道「オシャレな太陽」PVのあのかわいこちゃん3人衆の1人ですよ。

さてオープニングアクトは奄美大島からお出でのご夫婦ユニット「ふやよみ」。ヴォーカルのさとみさんはかつてこの会場で「ソラネコ」のフロントとしても拝見・拝聴したことがあります。その時もホルモン鉄道とご一緒でしたね。御主人ギター青木さんの伴奏とコーラスに乗せてやわらかく伸びのある歌とウクレレ、ときに脇カスタネット(笑)。個性的な動きとお話にキラキラの瞳と笑顔、それをそっと支える落ち着いた雰囲気のギターとハモり。いいユニットだなぁ。途中からはかつてのバンドメンバーのパーカッション・のむらさんも加わって奄美の空気を高槻の夕暮れに運びます。

そしていよいよ! お待ちかねホルモン鉄道の登場です! 西大路さんはこのホルモン鉄道の大ファンでいらっしゃりながらも昨年はスケジュールが合わずライヴに一度もお越しになれなかったので、今日のこの日をずっと心待ちにされていたのです。私もそそくさとホルモン鉄道Tシャツに着替えて奇異の目を集めます。

「♪ホッホッホッホッホールモン、ホッホッホッホッホールモン、ホッホッホッホッ・・・・・・」

あぁ・・・・・・ なんて心癒される出発の合図だろう(笑)。こんな登場時からいやしオーラを振りまくおっちゃん2人組がほかに居ようか。それともこの異様な光景に癒しを感じる私がおかしいのだろうか(笑)。いいじゃない、あらゆる物事はプラスに感じられた方が人生お得でしょ?
ではここから順次レポートしてゆきますが曲順はいつもの通りメモを取ってないのであやふやです。終演後の電車内でウンウン唸りながら思い出しては電話の書きかけメールとして残したのでたぶん間違ってます(笑)。またもはやこれまでに各楽曲の素晴らしさは書き尽くした感もあるのでできるだけサクサク行きますね。

ハナを切るのは石川さんソロでもここ最近スタートの定番曲「マトリョーシカ」。おや大谷さんがパーカッションを叩きませんがのちに「最近パーカッションに自信がなくなって来まして・・・」と告白、50の手習いとして始められたパーカッションが文字通り鳴りを潜めていました。そこですかさず石川さんが「えっ、あのパーカッション、自信があったのか!?」といけずなツッ込み(笑)、「あ、あれで〜〜〜!!?」と追い打ち、会場さらに爆笑。
またこの曲は中間部にアドリブが入るのですが、今回は石川さんが暴露話、「♪実は今日のライヴは危うく僕1人でやることになりかけたんです〜〜、それは大谷が急に『猛暑で稲が育ちすぎたから刈らないといけない、だから今日の高槻は石、おめー1人で出てくれ〜〜』と言ってきたから〜〜」会場またも大爆笑、ま、ままマジでかっ(笑)!!? でもそりゃーないわ、と大谷さんを説得してどうにか今日の開催にこきつけたとか(笑)。農家と鍼灸の先生やりながらミュージシャン、大谷さんもお忙しいですねぇ・・・。

お次はこの高槻ではお昼のライヴが多かったためにあまり披露されてこなかった感のある「包茎ジョナサン」。久々に聴く愉快なワルツに私もナチュラルにクネクネ蠕動。いちいち観客に「ホーケイなんだって! ホーケイ!」とジョナサンの陰部の状況をとぼけた表情で叫んで再認識させては笑いをとる石川さんが今宵も愉快。いつもの流れならこの後石川さんが泣きながら物陰へ去るのですが去年とある衝撃的なカミングアウトがこの会場であったためか、赤白帽のステキなゲストの登場する例の曲には移行しませんでした。今年は来日してなかったのかな(笑)? なんのことかさっぱりわからん、という方はどうぞ読み飛ばしてください。ごめんなさいね。

そして「僕のたま時代の大ヒットナンバーです」とこれまでの「オリコンチャート最高89位っていう、売れたのかなんなのかよくわからない曲」という説明からイッキに振り切って来ました(笑)、「リヤカーマン」。サポートとっちゃんさんの警笛を模したピアニカの不協和音にいちゃもんを付けて笑いを誘います。

エチオピア音楽に影響されて作ったという大谷氏の「伯母の財布」。不思議なメロディとコードと拍子、まるでつかみどころがありません。で、この歌詞(笑)。無茶苦茶な組み合わせがおもしろい。そしてこれを叩ける石川さんの即興テクニックが、冗談抜きで半端ない。

ここでお待ちかねの石川さん新曲、「鈍感頓珍漢」。パーカッションセットの「どん」と「カン」と音が鳴る楽器(?)を選んでそれに合わせて「どんかん、どんかん」と歌い、大谷さんのどんかんエピソードを紹介。「♪大谷は偏食で〜、いつも『俺は肉は喰わないっ!』なんて言ってるのに〜、今日の昼飯の定食、メンチカツバクバク喰ってたぞ〜〜(会場爆笑)、大谷、それは肉だ〜〜! どーんかん!」お次は「とん」「チン」「カン」とパーカッションを叩き、「♪とーんちんかん、とーんちーんかん、ふやよみのさとみちゃんは、昔たまのライヴの打ち上げで酔って寝ちゃって、大量の(以下さとみさんの名誉のため自主規制・会場大爆笑)とーんちーんかん!」んまぁ・・・・・・ やらかしていらっしゃったんですねさとみさん(笑)。これは毎回親しい知人や共演者をイジる曲なのかな? 次回も楽しみです。

大谷さんの怪しいマイナー調ソング、「ケモノパラダイス」。そのままケモノを人間に置き換えても通じるような、我々ヒトの獣性を嘆いているのかはたまたおちょくっているのか、妙な魅力のある歌。

シュールな老人あるある(?)「おじいさん」。初めて聴く方も多く笑いが上がっていました。いっつも「これ笑っていいのか?」とか複雑な心境になりながらも結局笑ってる私。
またこの辺でマイクスタンドがへにゃっ、と下がってしまい、とっさに石川さんが「だめだっ! これが50代かっ! 俺を20代の頃に戻してくれぇぇぇええっ!!」と絶叫(笑)、一体ナニに模していたかはご想像どおりですね。無事スタンドはピィンとそそり返り、「・・・ピンピンだぜぇ〜・・・」と卑猥な笑みを浮かべる石川さん(笑)。会場大喜び。

大谷氏の最近のお気に入り、しみじみほのぼの系「空の荷物」。いま運んでるその大きそうな荷物、ほんとに大事? とふと日常に問いかけてくる歌です。

これまた石川さんの新曲、不穏なコードで鳴らされる「死ぬ死ぬ音頭」。前半を聴く限りでは不吉な言葉の連呼で辛くなってくるのですが・・・ しだいに「死」という出来事が持つ意味を考えさせられ、それが今の有限である「生」を強く意識させられるのです。これは人生を生きる者、生きねばならない者たちへの新しい形のアプローチではないだろうか。無限の人生では、きっと人は己をさらなる高みへ導こうなんて考えには至らないでしょう。「メメントの森」をもっとわかりやすくした、石川さんが世に投げかけた死生観の提示。

これは洋楽のカバーですね、「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」。元の曲は恋人(もしくは親しい家族)を失った時の嘆きの気持ちを歌ったものですが石川さんはちょいとアプローチを変えて、ハミガキの途中なんて思いがけないひょんなタイミングで終わってしまった世界を想う歌に仕上げています。さきほどの「死ぬ死ぬ音頭」にも通ずるような世界観。いつか終わる人生、いや、こんな世の中じゃぁ人生よりも先に世界が終わってしまってもおかしくない。どのみち有限であるこの人生、だからそのひとときのうちにあなたと逢えて、笑いあえて本当によかった、と言えるんだ。と、石川さんは歌でもって語られているようです。その瞬間こそが生まれてきた意味だ、その瞬間こそが永遠の輝きを持つんだ、と。なんだか、泣けてきましたね。

ライヴも佳境に入って参りました、これが出るとラストは近い「境鉱泉」。ホルモン鉄道終盤の醍醐味のような癒しソング。毎回石川さんの軽快なパーカッションが大好きなのですが今回は鳴り物を淡いグリーンの大きなレジャーシートに持ち替えて、大谷さんの後ろでシャッカシャッカと振り鳴らします。最後に後ろからレジャーシートで大谷氏を包み込む石川さん、もう癒しの極み(笑)。

ラストはキメ曲、私の大好きな「夜の牛たちのダンスを見たかい」です! 大谷さんのテンポ早目のギターで呟くように噛みしめるように時に叩きつけるように歌う石川さん。曲の中盤でさとみさんを招き、「さとみの夜の牛のダンスを見せてくれ〜〜〜!!」と踊りをリクエスト、そこは芸達者なさとみさん、特有の動きでさとみ流夜の牛の舞を表現していました。歌詞もちょっと変化し、さとみ牛がロードローラーにペシャンコにされるという予想外の展開(笑)。普段と雰囲気が変わってコミカルな調子になりましたが最後はいつも通りアカペラで「見・た・か〜〜〜〜〜〜〜ぃ」が豊かに響き渡り終了。大喝采の拍手のうちにその勢いで石川さんがアンコール突入を宣言! 去年各地で猛威を振るったアンコール地蔵はもう飽きたんでしょうか(笑)、アレ好きでした。さとみさんに続き青木さん・のむらさんも舞台に招かれます。

アンコール1曲目は「ラザニア」。ふやよみのお2人は空の一升瓶を楽器にゆらゆら揺れます。どれだけきつい人生を送ってきたとしても、日常の一瞬のうれしいひととき、それだけでも生まれて来たことの意味はあったんだ。いや、それこそが、生まれてきたことの意味だ。あぁっさっきとほとんど同じこと書いてる、つまり石川さんの伝えたいメッセージの主題はここにある、と思うのです。死を想う故に輝く、人生。出演者みんなで繰り返す「生まれてよかったね」の合唱が胸に沁みます。

2曲目大ラス、ようやく解禁、と仰る曲は「大晦日」。この曲は年の前半には早すぎる、ってことで自粛してたらしいです(笑)。9月でも相当早いけどね(笑)。歌詞はエンディングにふさわしい「また逢いましょう」のリフレイン、しっとりワルツに乗せて観客へ届けます。また来年もこの場所で、おんなじ笑顔で逢えたらいいな。ほんとうにそう思いました。

終演後は少しだけ皆さんとおしゃべり、下諏訪のお泊りホルモンのお話(超行きたかった・・・ 詳細は波照間エロマンガ島さんの楽しい投稿をご覧ください)やパスカルズのことなど。22時半ころにホルモン御一行はお車で帰路へ着かれ、みんなで手を振ってお見送りしました。

・・・おぉぉ・・・・・・ ぜんぜんサクサク書けてへんわ・・・・・・(泣笑)。前言撤回。
奄美からおいでになったふやよみのお2人も、大谷ご夫妻もホンネは稲刈りに集中したかったところを(笑)、石川さんも連チャンのハードなスケジュールのところを無理して大阪までお越しいただき、本当にありがとうございました! この笑えてじんとくる大切な幸せな空間に、来年もまた、逢えますように。 (オポムチャン)


(本人より)このライブは5連チャンライブの4日目だったんだけど、超満員の京都磔磔パスカルズ、雨の中、台風後の逆境の中で開催された大阪服部緑地パスカルズ、子供ともセッションした枚方ワンマンソロ、そして翌日の二十歳ぐらいの時から憧れだったコクシネルとのセッションホルモン鉄道と、どれも印象に残るライブだったな〜。
ホルモン鉄道は特にライブ中でのハプニングや流れを重視するので、毎回やってても楽しくてしょうがない。本当の終点に着くまでは、この列車、走り続けるぞいっ!