ザ・レポート(30)


今まで石川がかかわってきた全ての活動、つまり「ソロ」「パスカルズ」「ホルモン鉄道」等のライブ、CD、ビデオ、またテレビ、ラジオなどのマスメディア、演劇、書籍、ニヒル牛、コレクション、すごろく旅行、このホームページ、その他とにかく俺がかかわってきたありとあらゆる表現活動の感想、評論、思い出等を募集します。
 既に何かに発表したもの(ミニコミ、ミクシィ日記、ホームページ、掲示板等)の再録も自分で書いたものであれば0Kです。批判やお叱りももちろん構いません。他の人のプライバシーの侵害や、特殊なケースを除き、基本的に全て採用します。何についてのいつのもののコメントかをなるべく分かりやすくして、メールにて題名「レポート」でお願いします。おおよそ10行程度まで5ポイント、それ以上は10ポイントです。裏話等や本人のそれに対する意見や感想なども付けていくつもりなので、気軽に応募して下さいな〜っ。
 例えば俺本人も知らない「こんなとこに載っていた」情報及びその感想とか「すごろく旅行を実際やってみた思い出」など俺にインスパイアされたものでもOKですよ〜ん。

2015/6/27 石川さんの間借りイベント at 天王寺動物園〜新世界〜イマジネーション・ピカスペース

  ある日。パスカルズでの久々の石川さんが残念ながら流れてしまい、ねぇ今度はいつ逢えるの? 浩司?? と深夜にひとり身をクネらせて悶えていると、インフォメーションに怪しげな告知が。

  翌6/28のビッグロウとのセッションは、もうニイヤンさんにメールして予約済み。その前日の土曜のお昼2時に、大阪のカオスゾーン・新世界にほど近い天王寺動物園で、石川さんと自由セッションのイベントがある、とのこと。しかも入園料以外は無料! これ行かなきゃ!
ただ不気味なのは・・・ “追い出されたら → 天王寺公園で”とか書いてあること。これ、動物園側には話が通ってない!?
これ下手したら大変なことに・・・ と懸念していたらあれよあれよと内容変更、14:00から16:00へ、そして石川さんと動物園お散歩&謎のライヴスペースで誰でもセッション、という穏健な内容に。ホッ。  

・・・と思たら16:00て! 閉園の1時間前に入園締め切っちゃうって動物園のHPに書いてるから、えと閉園時間は・・・ 17:00やん! 16:00ちょうどに集まったら、間に合わんやん!! ほんで動物園前集合って書いてるけど入口、ふたつあるやん!!! わちゃあ。とか雨天とかもろもろのもろもろを経て当日。朝まで降っていた雨は石川さんの来阪でピタリと止み、石川さんの念力と言うか妖力と言うかもはやヒトではない妖精・精霊的なスピリチュアルな力を感じました。その力を使ったおかげで(嘘)石川さんはこむら返りを発症、のちのイベントに影響を・・・!?  

はやく石川さんにお逢いしたくてウズウズしていた私は集合時間の30分前に動物園に到着、しかし誰も見知った顔は居ません。
もしかして、私1人騙された・・・? と絶望に落涙しかけた集合時間2分前、横断歩道の向こうから「オポちゃ〜〜ん!!」との声! “スタッフ”なおさんだ! 明日のライヴに出演されるビッグロウ・ニイヤンさんだ! そして久し振りの、石川さんだ!! 
私は嬉しくって片手を上げましたがギターを担いでいて中途半端な敬礼になってしまいなおさんにちょっと受けていました。私のキモムーヴで人が笑顔になるのは、今はもはや嬉しい。
じきに似顔絵描きHiroroさんやニヒル牛カエル作家Mちゃんも到着、さっきまでの誰も起きて来ないよ・・・ 状態から一気に幸せモードに。そして今日の石川さんを楽しみにしていた方々が集まりだし、な、なんと総勢20名ほどの塊になったのです!!

  さぁぼやぼやしてては入場期限の16時を過ぎてしまいます。500円で入場券をもとめ中へ。とりあえずぞろぞろと左手へ進むことに。はじめに登場したのはフラミンゴ、みんなフラミンゴをバックに石川さんと記念撮影。キュートなポーズで撮影に応じる石川さん。嗚呼・・・ ここしばらくの空白が満たされてゆく・・・。とそこへ書家のNTさんからメール、「もう中ですか?」ありゃりゃ、直前に集合時間が15:45に変更になったので、気付かず16:00ちょっと前においでになったのでしょう! この広大な敷地の中で我々を見つけ出すのは難しいと思い、まだ入り口近くだったのでダッシュで戻りNTさんを誘導します。
駆け足で戻るともうフラミンゴ前にはみんな居ません、奥へ進むとよかったみんないた。しかしさっきあらかた皆さん記念写真は撮影したので、石川さんを含め全員がなんか手持ち無沙汰(笑)。カバいない、サイはいた、マングースも居ねえ、あっライオン居るじゃん、なおさんが大谷氏の「あなたとライオン」を口ずさみます。良い曲です。私はふちふなパスカルズの「Go! Go! マングース」を口ずさみませんでした。だっていなかったんだもん。ほな書くな。すんません。  

ライオンゾーンの近くで石川さんが今朝がたのこむら返りの影響で「足が痛い」とのことで、探索は中止しちょうど15人くらいが座れるロの字型の椅子が近くにあったので座談会。関西の良く行くお店は?「ライヴが終わったらだいたいお店が閉まっててなかなか名物を食べられないんだよね〜」 たま再結成は?「いろいろ決めないといけないことが沢山あって面倒なので・・・」 などなど。スタッフなおさんは脚本家でエグザイルさんを自在に操るとかニイヤンさんのビッグロウとのセッションの宣伝とかスイーツの話で主催者さんが謎の禅問答を放ったりとか遠距離恋愛の悩みには彼のチ〇コをグイ〜ンと伸ばして・・・ とか愉快なトークの数々。そばにあった「ライオンショップ」にニイヤンさんが反応、いちはやく駆けつけたニイヤンさんが見たものは特段ライオンっ気のないふつうの売店でキツネにつままれたような表情。シュールだ。

  さて閉園の17時から1時間はどうするの? ライヴ会場の「イマジネーション・ピカスペース」は18時からなので荷物くらいは置けるけどまだ準備中、とのことで一旦全員で会場へ行き大きい荷物の人は置いて、新世界でみんなで入れそうなお店を探します・・・・・・ って25人は居るぞ・・・ 増えとる(笑)! 入れる店なんかないんじゃ・・・ あっマンドリン演奏家のでゅおめいぷるようこさんだ! 今日はニイヤンさんとセッションをなさるために後半からお越しくださったとのこと。あっここ空いてる!? とみんなで「喫茶スター」にスター石川さんと突入。石川さんはパフェをご注文。キュート。いつものライヴ関西組となおさんはほかの皆さんに遠慮して遠くからスターを見守ります。 女子に紛れ込んで楽しく談笑してるうちに18時前に。ミルクセーキで気合十分の私が店を出るとニイヤンさんの相方・ムキムキ君さんも到着。実は私はこの日「ムキムキ&ニイヤン」と石川さんと超恐れ多くもセッションをすることになるのですが詳細は「ドキドキドキリコ初体験」へ投稿します。

  シャッターの締まった商店街に入り口を構える不思議な会場。店前には謎の個人用トイレに変態カメラ撮影中の文字。マスターはこんなに人が来ると想定していなかったらしく、あわてて流しそうめんセットを片付けます。なおさんがパタパタと会場設営を手伝います。た、頼もしい。
中に入ってもやっぱり怪しい会場。舞台は暗く、畳敷き&椅子席は商店街の通路まではみ出し、おもむろに置かれたスーパーファミコンは「STREET FIGHTER 2」に「F‐ZERO」。
さすがの仕切りを見せるなおさんが今日のセッション希望者を募ると我々を含め4組。のちにもう一人お越しになり、その方がトリということに。さあ何が飛び出すかワカラナイ、ドキドキセッションの始まりです!

  一番手はなにやら妖しげなメカを持ったご婦人。ギターのようですがよく見るとセルフカスタマイズした掃除機! スマホがネックの持ち手部分に接続してあり、音程・音量を調節できるようになっているとのこと。さらにハーモニカが3つくらい重ねてくっ付いており、吸引して音を鳴らすというスペシャルな仕様。5分くらいパーカッションと合わせてキュイキュイ吸い込んで石川さんのお腹も吸ったりして終了。思ったほどに音色のヴァリエーションはありませんでしたが(笑)、インパクトは群を抜いていました。これを作っちゃうのが凄いですよね・・・!

  お次は先ほど動物園で恋愛相談をしていたお嬢さん。ピアニカであの名曲「おなかパンパン」をセッション! お1人であるのに緊張もなさらずきっちりメロディを演奏、かわいくシンプルに仕上がりました。この曲が聴けたのが嬉しかったです。

  その次は胡弓と語りの男性。天王寺と動物園と石川さんについて即興で語り弓をゴギューと弾く。パーカッションと茶々を入れる石川さん。シュールな展開のなかに笑いをぶっ込むさすがの腕前!  

そしていよいよ我々の出番!! 詳しくは「初体験」に記しますがもう私にとって最高の経験でした。幸せすぎて罰が当たりそうです。ようこさん、ニイヤンさん、ムキムキ君、そして石川さん、本当にありがとうございました!!!  

主催者の方の推しでトリとなったのはダンサーの方。全員が立ち上がり、お手本を真似して動きます。普通の体操かと思ってたらこれがまた激しい! 最後はこれビリーズブートキャンプか、と思うくらいの疲労感、へとへとになりました。見ていたMちゃんによると私の動きが演奏後にしてはやったらキレていたようです。うれしいお言葉ですがその後1週間筋肉痛が取れませんでした(笑)。おっさんが無茶するもんじゃありません。  

最後は(たしか)オンリーユーで締め、途中ニイヤンさんからギターを渡されて、舞台から客席へ出て演奏する石川さんのバックで補助ストロークしていました。お客さま大満足でセッションライヴは終了! CDも売れ、翌日のビッグロウとのライヴに来てくださる、という方も! 大成功!!
その後も酔っぱらったニイヤンさんがなんやかやたまの曲をギターで弾いてくださり、合わせて歌います。どうも私が兄貴からパクってきたギターが随分よい音がするそうで(私はそういうことが一切わかりません)、ご機嫌で「星を食べる」「金魚鉢」。たまファンのお客さんも喜んでいます。そこで石川さんが私のギターを持って・・・ このあとはさらに「初体験」に投稿します(笑)。どんだけ初めて尽くしのライヴやねん・・・!! 
そして書家のNTさんが石川さんにお願い。「私、『魚』が生で聴きたかったんです!」とたんにニイヤンさんが『魚』の伴奏を弾きはじめます!! なんて素敵なリクエスト!! そしてそれに応えて下さる石川さんの寛容さ!!! 私も全力でコーラスを加えます。歌い終わると会場は大歓声!! 予期せぬ追加アンコールに拍手、拍手!!!

  始めはちょっぴり不安な立ち上がりでしたが、終わってみれば最高のライヴになりました! 私はこの日を、2015年6月27日をずっと憶えていたい。そう思いました。
うきうきさん=ムキムキ君ともお話ができ、いつも私の拙いレポートを読んで下さっているとのこと、恥ずかしながらも嬉しくなりました。またひとり投稿者の方と繋がれてよかったです。
関西組と石川さん・なおさん・ビッグロウハーフと新世界名物の吐瀉物を躱しながら新今宮駅へ、神戸に戻る皆さんを御見送りして明日のライヴへ胸を馳せました。会場で食事をしそこねておなかぺこぺこの関西組女子4名とオポムは近くの王将へ、私は店舗限定のホルモン味噌ラーメンをたらふく頬張り、あっと言う間におなかパンパンと成り果て、今日のライヴを思い出してはニヘラニヘラと気色の悪い微笑みを浮かべたのでした。ホルモン鉄道のお2人のそれぞれのライヴが見られた、幸せな6月の話でした・・・ って明日も行きますってば! ウヒョヒョヒョヒョ。(オポムチャン)


(本人より)実はこのイベントの成功にはオポムチャンの多大な功績があった。
「動物園は入り口がふたつあります。また最終入園時間が16時のはず」とのメールを頂いた。
こちらは出前ライブだったので主催者にまかせていたので、大阪の動物園の詳細まで知るはずも無い。
慌てて主催者に連絡したが主催者もそれらを知らなかったようだ。それがイベントの前々日くらい。
慌ててツイッター等で変更の告知。
危ねー。危機一髪。もしオポムチャンからのメールが無かったらどうなってたことか・・・。
  ということで今回はお礼も兼ねて20ポイント差し上げまーす。
出前ライブは素人主催なので時にはこういうこともあるから注意しないとね。サンキュー!

 

2015.6.28  石川浩司&ビッグロウ at 神戸一番星食堂

昨日の大阪・天王寺のカオスなイベントの興奮も冷めやらぬ日曜の夜。死体にはなりたくないけど外に出ちゃいます。絶賛筋肉痛中の四肢を引き摺り、阪急電車で新開地へ。私的終電は22時31分、それまで目一杯堪能しよう。

会場はなんだか風変わりな建物、外付けの階段で2階に上がると、なんと今日の主役たち・ビッグロウと石川さん!!
 「散髪行った?」とタモリばりにお声掛けくださる石川さん。光栄なことに私の濃ゆい顔面(おもに眉毛)は認識しやすいようです。打ち合わせをお邪魔してはいけないので建物奥へ・・・  んん?  どんどん進めど一番星食堂が見つからない・・・ って店舗案内図を見れば一番入口の近くの店やんけー。恥ずかしいのでトイレを探しに行ってたことにして知らん顔で並んでたらちょうどムキムキ君がトイレを探してたので間抜けが功を奏しました(笑)。

そのうち“スタッフ”なおさん、ハーブティーさん、でゅおめいぷるようこさん達投稿仲間の皆さんもお見えになり談笑、もうすぐ始まる私の中ではどう転んでも絶対にハズレのないライヴに期待を寄せました。・・・おや?  石川さんや  ニイヤンさんがお話しているあのメガネの男性はもしや・・・・・・!?

カルピスチューハイ片手に食堂内へ、所狭しと椅子が並べられています。ハーブティーさんようこさんのお隣に掛けさせて頂き、その椅子の延長には物販なおさんも。今日も沢山売れますように!
ニイヤンさんの紹介で正体が判明したメガネの男性も私の前にご着席。さあフロントアクトのボサノババンド、ケーコ・ケーキの登場です!  あっ、石川さんがいつの間にかなおさんの横に座ってる!?

ケーコ・ケーキはヴォーカルのケーコさんにギター・ドラム・ベース・キーボードの5人組。Key.担当は当HP投稿者の淡路の阿部さん・・・でしょうか? たぶんそうですね。
神戸の夜に、爽やかに、切なげに、時にキュートにボサノバのテンションノートの付いた和音が響き、ケーコさんのよく伸びる声が心を潤します。関西のお姉さん、ってノリが楽しい方でした。
終盤では阿部さんヴォーカルでなんと「さよなら人類」を!  2番を歌ってインプロビゼーションに入ると、満を辞して我らが石川さんの登場!  みんなで「さるゥ〜〜」をしっとり歌い上げたらば3番はサンバヴァージョンで!!  あっなんか期せずして駄洒落みたいになったがな(笑)。転調してケーコさんにヴォーカルもバトンタッチ、ラテンのノリで聴く「さよなら人類」もまた格別!  ちなみに前回セッション時はロック、その前はボッサヴァージョンだったそうで、アレンジャーのギターの方が「次何やるか困るわ・・・」確かに(笑)!
締めは「動く俺」でもお馴染みの「いい湯だな」。この曲では石川さんとケーコさんの小エロいやりとりが定番なのかかなり面白かったです。あれっ「まちあわせ」もやったっけ??  私も耄碌したな。どっちゃにせよほんわかした雰囲気でケーコ・ケーキとのセッション終了、5人の皆さんお疲れ様でした!

休憩の折に書家のNTさん、着物・・・ではないSちゃんも到着、メガネの男性にビックリ!(こちらも「初体験」に詳しく投稿します・笑)いよいよ新バンド・石川浩司&ビッグロウの御披露目です!!

ビッグロウは広島のバンドで、過去にマージービート(←じつはあんまり意味がわかっていない)の利いたアルバムを数枚リリースしている実力者、石川さんをはじめ知久さん・滝本さんとも幾度もセッションしているたまの大ファンバンドでもあります。
たぶんリーダー:ニイヤンさん Gt. Key. Hp.
三味線師範:ムキムキ君 B.
石川さんがイジる:スーサンさん Gt.
ニイヤンの弟さん:サトルさん Drs
全員がヴォーカル・コーラスをこなし、今回は主に上記の担当でしたが曲やライヴによってはスーサンさんがベース、ムキムキ君がギターや三味線、サトルさんがギターを持つことも。

石川さんのたま時代の曲をロックでやると聞いていましたが、一体どの曲から始まるのかな・・・?  とドキドキしていると、あのシングル曲のイントロが!!
じゃーんじゃーんじゃーらんーらんーじゃらーんじゃーらんーら。これは! 「汽車には誰も乗っていない」だ!!  渋い!!  そしてカッコいい!! このバンドの石川さんは完全にヴォーカル一本で、石川さんのパーカッション部分はサトルさんのドラムで再現されます。しかし元の曲もロック調の叩きだったのでまったく違和感なし! シンバルを叩いてすぐ掴んでミュートするところまでバッチリで驚愕!! 1曲目からやってくれます!! 会場は大拍手で石川さんと4人を讃えます!!!

興奮冷めやらぬ間に次に来たのは「ウララ」! 最近はギター弾き語りのソロヴァージョンが耳に馴染んでいましたが、出だしはアルバム「ひるね」Ver.です。たま時代のライヴではテンポの速いやつをやっていたそうですが・・・ と思ってたら2番からいきなりテンポアップ!! これまた「動く俺」のウララ・ライヴヴァージョンを見事にコピーしています!!! どうなってるんだこの再現度の高さは・・・!! また久々に歌うはずの石川さんのヴォーカルも完璧、最後に♪ シューキョ〜とオリジナルのアドリブも付けちゃうサービスっぷり。

喜びで全身が腑抜けそうになった矢先にまさかの「へっぽこぴー」! もうどんだけ!?
どんだけなのこの人たち!!?
エクスクラメーションマークいくつ書いても足りない・・・・・・!!!!! コードもヘチマも無い混沌とした石川ワールドまでも再現!!
またドラムスがよく合う曲をうまいこと選んできたもんです! 石川さんの歌詞の意図的な不明瞭さもこちらの期待通りの出鱈目さ(笑)!! 私自身もなに言ってんだかわからなくなってきた・・・

「・・・・・・若い頃はこういった激しい曲を立て続けにやったもんだけど・・・ 今はもう・・・ トシなので・・・ こうして水を飲みながらでないと・・・・・・」といきなりのハードな選曲にお疲れの石川さん(笑)。

そして私的に一番のインパクトだった・・・ 「健さん」!!! サンプリングを多用しているのでライヴでの再現が難しく、アルバム専用の曲だと思っていたのですが・・・ 効果音はギターでそれっぽくカバー!
スーサンさんのテクニックが光ります。石川さんも歌詞が出て来るかどうか心配だったご様子ですが、ほぼノーミスで歌い切られました! アヒルの背中に乗ってどっかへ行っちゃう記憶の一個一個をかき集めて見事に歌い終えた石川さん! まさかこの曲が生で聴けるなんて・・・!

さて4曲続けてハードな選曲だったので石川さんはちょっとお休み。ここからはビッグロウが3曲続けて演奏。
ノリノリのニイヤンさんのシャウトがかっこいい「Cool  Baby  Blue」、ハイトーンが心地よいスーサンさんの「Da Da Da Darlin’」。ハモるなあ、ロックだなあ、と悦に入ってたらサトルさん、「・・・・・・ちょっと待って・・・ 3曲ぶっ続けでやるって言ったけど・・・・・・ 俺ももうトシだわ・・・・・・」とタンマを入れます。ロックのドラムはめっちゃ疲れるのです。ブルーハーツの梶原さんのようにプレイ中ずっと必死の形相で叩いていたサトルさん、お疲れ様です・・・。小休止を挟んでの叩き語り(?)「Dance With Me Tonight」。今回はムキムキ君のメインはおあずけ、いつかビッグロウで「ひとつだけ」をやってください(すごくステキなラヴソングです)。

ビッグロウコーナーを経て再登場の石川さん(最前列で見てた)、おどろおどろな雰囲気にこれは・・・ と思ってるとやはりこれだっ! 「♪ ヘンテコな駅に降りる夜〜〜〜」そうです、「カニバル」! しずかに立ち上がり、そして徐々に不気味に盛り上がる怪しい曲世界・・・・・・!! 迫力のロックサウンドをバックに雄叫ばれる『♪ 森のォ〜〜〜、中はァ〜〜〜、静か〜〜に〜〜揺っれェるっ・・・』はもう鳥肌モノ!!! いつものように興奮してクネリながら口パクで合わせてしまいます。隣のようこさんはさぞかし舞台が見えにくくて鬱陶しかったでしょう(笑)。この場を借りてお詫び申し上げます・・・。終盤ではガムテープを身体にグルグル巻き付けてドコマデガボクダカワカンナクナッチャウ石川さん。流石のパフォーマンスにお客さんも盛り上がります!

一転して静謐な空気、脳内にほの蒼い薄闇の景色が広がります。「青い靴」。最近はソロでも歌っていらっしゃいますが今宵はたま版でお届け。ヴォーカルに専念されている分、歌声への感情の入り方がいつも以上の石川さん。「♪ もぉっ  と、遊ォ〜〜ぼうよぉぉぉ〜〜!」のところでは少し涙ぐみそうになりました・・・。当然のようにコーラスと演奏が見事なビッグロウも凄いっ! 後奏のムキムキ君のベースが冴えます。

ここからは石川さんの最近のソロ弾き語りの名曲たち。それらをビッグロウがバンドアレンジしてくれました! まずは「メメントの森」。・・・ん? 石川さんが演奏を止めちゃいます。
石川さん「ちょっとまってちょっとまって、最初の歌詞が出て来ない、歌詞が」
メンバー「ルルルです」
石川さん「そっかルルルだ(笑)」
この遣り取りで会場も爆笑、歌詞どころか単なるスキャットだった(笑)・・・
演奏はスロウでメロウなロックバラード、こんなふうになるのか・・・! 生と死、この世界アチラの世界、生まれる前と後。限りある命だからこそ輝く人生。深い。と思わせてからのブタ声で揺れる心(笑)。

そして石川さんの代表曲にもなってきた、にゅーぎにあれこーどからのシングル発売も控えた名曲・「玄関」。しんみりしますね。どんなことがあっても僕は君の味方だよ、って言葉にすることは、実はとても覚悟の要ることだと思うのです。それをやり遂げることができる人は、きっとそう多くはないはず。でも石川さんは、その言葉を守ってくれそうな気が、するのです。終盤のオクターブが上がった場面で叫ぶ石川さんを盛り立てるバンドサウンドが泣かせる・・・! そして曲終わりに向けてだんだん音が消えていくのが切なかった・・・・・・。素晴らしい!!

終曲まえに宣言、「今日は急遽僕の曲をバンド用にアレンジしてくれたので、次の曲が終わるともう演奏できる曲がありませんっ! ほんとの最後の曲です!」といって始まったのは・・・ 「ネムイ」。とっちゃんさんとみっち。さんの加わったアレンジがベースになっている様子(違ったらごめんなさい)。石川さんのいつも以上に熱の入った語り・叫びの後ろで美しいコーラスと鍵盤を奏でるニイヤンさん・・・ この人の溢れるたま愛、いや石川さん愛なしに、今回の新バンドの結成はなかったでしょう。

終演後は出演者の皆さんや関西ファン組・例のメガネの男性とトーク。
Sちゃん「スーサンはなんであんなに石川さんにイジられるんですか? いつから?」

  スーサンさん「・・・受け入れた時から・・・(笑)」
石川さん「(私に)昨日のパーカッション評判よかったよ、いい所で入ってきたなって思った」
ムキムキ君「つまらない物と言っては何ですが、これ・・・(本日のセットリストと「カニバル」で石川さんをグルグル巻きにしたガムテープの残骸)」
ようこさん、ハーブティーさん、NTさん、なおさんともいろいろお話しましたが興奮しててすっ飛んじゃった・・・ 名残惜しくって終電10分前までギリギリ粘って退出、何度経験してもいっつもドキドキしちゃうなおさんハッグを受けて嬉し恥ずかし赤面して湊川駅へダッシュ。私はライヴ通いを始めてからほんとうに素敵な方々とめぐり逢えました。

最高の2日間でした。
前日の天王寺は演奏者として最高、この日の神戸は観客として最高の夜でした。
石川さんのソロ曲の新しい拡がり、たま時代の曲の再発見。このバンドを組んだ意義は非常に大きいと思います。
クールなプレイにどっかゆるいMCが魅力のビッグロウの皆さん、ありがとうございました!
そしてつぎつぎと新しいチャレンジを続けて私たちを愉しませてくださる石川さん、ありがとうございました!

要らんと言われても一方的に、石川さんと石川さんにまつわるすべての方々に愛をこめて。(オポムチャン)


  (本人より)ビッグロウは本当にスゴい。演奏はもちろんだが特筆すべきはコーラスワーク、そしてステージング。
流石広島一とも言われたバンド。オリコンにチャートインした実績もうなずける。
俺もボーカル専念というのは東京での真黒毛ぼっくす(これも別の雰囲気でとても良い!)ぐらいしかなかったので、歌に集中出来るのは気持良かった。
このライブでは鳥肌がたったという感想もいくつか聞こえた。
早速9月には広島でこのメンツでライブが決定。
その後の展開は・・・まだナイショ。

へなちょこリレー物語(僕の村)終了に寄せて

  今回も難しかったなぁ・・・。だっていきなり舞台設定が特殊に過ぎるんですもの(笑)!! 『巨大な平屋の長屋ひとつで出来ている村』って(笑)!! しかも天井裏が繋がってて信号まであるって!!! どんだけカオスな設定!!? ていうかこれを脳内で想像して文章にした石川さんがまず凄い(笑)!!

  さて私はいつもトップバッターを狙って投稿するのですが今回も敗北、しかしすこんぶさんはまだ(レポートの時点で)学生さんでいらっしゃるのにこの独特の世界観、卓越した言い回し・・・・・・ 完敗です。将来大物になるのでは? さあ面白くなってきた、どう展開させようかと思った矢先にやられました、リレー物語界の幻術師・多摩川さん! 誰にも予測できないとんでもねぇ事態、移送幾何学と多元効果の話・・・ 村長増殖・・・・・・ あのね、ちゃんとこの話をあとの投稿に活かそうとした時にめちゃめちゃ苦労しましたよ(笑)!!! だって私頭悪りぃから理解できないんだもん(笑)!!! ちなみにチャットで一度ご一緒させて頂いた時、どこからこんな発想が出て来るのですか? とお尋ねしたところ、(ウソかマコトか)夢で見た内容をそのまま投稿していらっしゃるのだそうです。道理で! これは真似のできるシロモノではありません・・・!
そしてこの段階で、「何故バルタン星人は移送幾何学なんて複雑な仕組みを理解していたのか・・・・・・?」という疑問、怪しい・・・。これを伏線に、最後の方でバルタン星人が実は黒幕・・・ という展開に持ち込みたかったのですが、うまくいきませんでした。理系の方面に明るいバルタン星人が、実は天井裏の信号をことごとく操って“あるルートの高速移動”が可能な状況を作りだし、村長を使った複製人間大量生産・・・ というシナリオを描いていましたが、さすが面白いほどに途中で描いた青写真が崩壊するへなちょこリレー物語(笑)。今まで一度も途中段階で仕組もうとした方向には行けませんでした。今回もまたしかり・・・

  それにしてもお話の色付けがお見事なのは石川さんはもちろんのこと、イーダ健二/検事/けん痔さん(確認した限り3パターン存在されてます)も細部の描写が素晴らしく、「枝葉の伸びきった植木とセイタカアワダチソウが茂る庭に・・・」からの表現は、私にはできない風景にリアリティを出すテクニックです。今回のMVPではないでしょうか? 翻って自分のことになるともう恥ずかしい限りで、話の整合性を付けようと筋道の整理に奔走するばかりでぜんっぜん面白い投稿にならずこれまた自己嫌悪。まぁおもんないのは才能の無さで仕方ないですが、こういう立ち回りもしとかないとどんどん伏線が張りめぐらされまくって収集が付かなくなる、とも思っちゃうのです。小物感満点。

  結局多くの謎は解き明かされぬまま、助平村長の真の目的は? ほんとに高速移動で村長は生き返ったのか・増殖したのか? 救急隊員の手に渡った顎シューターは何処へ? なんで十月十日を待たずして、そしてどうやって村長はとっつあんから転生したのか? 
そもそも、この村が形成されたきっかけ、または企みとは・・・・・・???

  それを解き明かすべく話に深みを付けようとすればするほど難しくなって、なかなか投稿に踏み切れませんでした。そしてこういう時に頼りになるのがこのコーナーきってのアイディア名文家・デクノボーさん! トホホなオチを演出する好手・巧手をくださいました。最後はリアルなO谷氏に対抗して陰嚢ではなく陰茎の方を巨大化するというズル剥け・・・もといずっこけエンディング(笑)。5mって鯨でも相手にするのか(笑)! 筋が複雑で流れが滞っちゃったので、こういう形へ持っていくさじ加減も石川さんの絶妙な采配ですね。石川さん、皆様、いつも遊んでくださって本当にありがとうございます。

  さあ次のお話は・・・ ってやっちまったよ・・・・・・ まさかあんな投稿が採用されるなんて・・・。ちゃあんと石川さんが健全な流れに戻してくださったのに今のところ誰も投稿してくれないみたいなので、責任もってそろそろ続きを投稿させて頂きます(泣笑)。(オポムチャン)


(本人より)俺も実は移送幾何学と多元効果の話がハッキリ理解出来なくてそれに絡んで書けなかった(笑)。
今回のは貧乏小説家の業界小説になれば面白いな、と思っているがそう思った通りにはならないんだろうな。
でもSF的展開はあまりにどうでもなるので今回は避けたいのだが・・・果たして!?

大谷氏CD『新譜』

2015年6月13日。私が敬愛するプロレスラー・三沢光晴が広島で試合中になくなってからちょうど6年を迎えた日、広島からやって来たいかした2人がこれまたいかした助っ人を呼び込んで大谷氏を招聘する、といういかしたイベントを開催、私は翌日に合唱団のステージを控えているというのにすがる女房子供を打ち捨てて神戸へすっ飛んで行きました。

会場にはマンドリン演奏家のでゅおめいぷるようこさん、今日は仕事帰りで着物じゃないSちゃん、書家のNTさん、はるばる九州から遠征してきた若人・Jくんらいつもの関西ライヴメンバーが。今年のお正月に同じ場所で観たビッグロウ&ホルモン鉄道がまだ記憶に新しいところ、今回は石川さんとサトルさんがいらっしゃらずおっきくてでも繊細なプレイが素敵なタカノタイチさん、大谷さんが急遽富山から引っ張ってきた(笑)二胡の青木麻衣子さんがライヴに彩りを添えます。とっちゃんの好サポート、まさかのようこさん飛び入り、などなど素晴らしいライヴはあっという間、これまた久々の物販なおさんから買い求めたのは大谷氏の最新作CD、その名も『新譜』。じつは他にもアルバムタイトルのネーム案がたくさんあったとの弁、ライヴ後にこっそりみんなにアイディアノートを見せて頂きました。ほほぅ・・・ と思うものからこれはアレだわ! と爆笑するものまでさまざま。気さくな大谷さんに甘えてすごく貴重なものを見せて頂きました。ラッキーだったなぁ。

さていつものように前書きがやったら長くなりましたが、ここは大谷氏のCDをレポートする場所じゃなかろ? おぅコラ? とお怒りの方、まぁお待ちください。この『新譜』にはなんと我らが石川さんが3曲ゲスト・ミュージシャンとして招かれているので〜す!

今回はパーカッションのみで歌のサポートはなさっていません。歌までやっちゃったらそれはもはや「ホルモン鉄道」と呼ばれてしまう(笑)。ただでさえ歌詞カード真っ黄っ黄だから間違われちゃあ切ないぜ。
大谷さんのアルバムは切ない歌・ポップな歌・愉快な歌・演歌調の歌・シュールな笑いを誘う歌、と多様な大谷節を聴かせてくださいますが、石川さんの参加した3曲目「カラクリおじさん」は愉快系、4曲目「叔母の財布」はシュール笑い系、ラス前11曲目はこれでもかと切ない「遠くでヘビの音がする」。それぞれ見ていきましょう。

まずは「カラクリおじさん」。ドゥッドゥッドゥッとベースが弾む出だし、ワルツの曲です。そこへ軽快なシンバルと桶が重なり石川さん登場! サキソフォンとシンセが繰り返す愉しげな裏メロディ、A・Bm・E・Aで循環するコード。その上を愉しく跳ね回る石川さん! 石川さんは本当にこういう賑やかな3拍子の曲が良く似合います!! ・・・って他にどんな曲を叩いてたかは思い出せませんが(笑)。今回の様にバンド形式でドラムスが居てもまるで役割が重ならず、ここに欲しいっ! というところに的確にチャカポコと入るパーカッションは、もはや伝統芸能の世界です。これ絶対ホルモン鉄道でも合いますよね! ていうかもうやってるかな(笑)? 歌詞もユニークで実にいいですね。

そしてお次はまた3拍子? いや変拍子? 先ほどの曲とは路線ががらりと変わり、無調風の現代音楽に。タイトルは意味深な「叔母の財布」・・・ 私はライヴで聴いて爆笑しました。今アルバム随一の笑かし曲であると思います。
一体なに長調か短調かもわからず、ある種突然ダンボールを思わせるようなカオスな演奏。こんなに出鱈目な伴奏とメロディなのにさながらカラクリおじさんとでも言うべき正確さでパーカッションを打ち鳴らす石川さん。混沌世界に鋭く差し込む桶! 鍋! シンバル! 嗚呼っ、とっても素早い叩きをなさってるのに拍子がわからないから何ビートって言えばいいのかわからないっ(笑)!! 無茶苦茶に叩く、という手もアリのような曲なのにストイックなまでのリズム打ち。曲のシュールさの裏に石川さんの実力がキラリ!

最後は「遠くでヘビの音がする」。賑やか系だけが出番ではないですよ、こんな切々とした曲にも対応できる石川さん、滝本さんをして「世界一のパーカッショニスト」と言わしめるだけのことはあります。大谷氏の曲の中では使用コードが多いこの歌、ここでは高速ビートは使わず、ひたすらゆるやかに4拍子のリズムをキープし続けます。途中2拍子をちょいちょいはさむあたりで1拍と3拍が入れ替わったりするのは敢えて、と受け取りましょう。虚空に乾いたパーカッションが高く響きます。

いずれの楽曲もこの6月のライヴで拝聴しましたが、石川さんのパーカッションが入るか入らないかで、これだけ印象が違うものなのか・・・ と驚きました。もちろんライヴも素晴らしかったのですが、それぞれの曲の愉快さ、カオスさ、切なさをグッと増幅させる効果が、石川さんの叩きにはあるのです。
そう、パスカルズのレポートでもいつも書いていますが、曲がこちらに与えてくれる感情のアンプになっているのです。

大谷さんの歌の世界をしみじみあるいは笑いながら堪能し、さらにそれを豊かなものにしてくださった石川さんにも感動した、素晴らしい1枚でした! 今宵遠くからお2人に盛大な拍手を送ります! (オポムチャン)


(本人より)「遠くでヘビの音がする」は大谷から「とにかくおめーは苦手だろうが、延々最初から最後まで同じリズムで叩き続けてくれ」という要望。
演奏終わって「おいおい、途中で拍子が裏に入って叩きづらかったよ」と言ったら「ん?わしはそんなこと知らんぞ」・・・って、気づいてないのかよっ!

さて、そろそろまだ一度も開けてない「新譜」の封を切るか・・・。

CD & DVD『1と2』ふちがみとふなととパスカルズ

  さて私が発売記念ライヴで購入したやつ。発売の前年の9/25、9/26に京都の元酒蔵のライヴハウス・磔磔での公開収録のもようです。
私のレポートはいっつも長い割に内容が無くおもんないので今日はできるだけ簡潔に・・・。

  収録されたライヴには私は参加しておらず、ほとんどが今年(2015年)の発売記念ツアーで初めて拝聴した曲ばかりなのですが、なにが一番ライヴと違うかというと石川さんの居る/居ない、でした。たまたまご持病の高熱とツアーがかぶってしまったのはこれは仕方がありません。
ライヴをひととおり楽しんだあとで夜中に視聴しました。おおっ、ライヴの曲順はこのCDをもとに組まれていたのか。始めの曲「さまようドライバー」ではライヴで知久さんがやってたところがぜんぶ石川さんでビックリ、「たいしたことない」の叫び、掛け合いもそう。代役が出来るのは知久さんだけ、というのもあるでしょうが(笑)、ハチャメチャキャラが一番しっくり来るのはやはり我らが石川さん。こないだのライヴでどこか欠けていたピースが私の中でパシパシ埋まってゆき、気持ちが満たされてゆきます。
今回はふちがみさんというヴォーカル専門家がいらっしゃるので、おなじ女性ヴォーカルのあかねさんは出番を抑えていらっしゃったような印象。ほかにヴォーカルとしてクレジットされている石川さん・知久さんは大活躍、しかしこの石川さんの他の追随を許さない低音キーの広さ。「1と2」は先日のライヴでは原さんが代役を務められかっこよかったのですがやはりこの低いミはしんどそうでした。さらりと極低キーを歌えるところも私の中の石川さんスゲェポイントのひとつなのです。「だってチューだもん」「南方」などでも石川さんの低いオクターブユニゾンがあるかないかで、楽曲の豊かさがずいぶん変わるものです。

  歌の話をしてきましたがもちろん演奏家・パフォーマーとしてもなくてはならない存在であることは言うまでも無し、「The Homecoming Song」での楽器ソロでは真っ先にマツさんに指名されるほど。変幻自在かつ出鱈目のようで的確なスライドウィッスルがお見事! 「だってチューだもん」ではここに欲しい! というところでポコポッポコポッポコポッポ、これこれ! これなんです私が求めていたものは・・・! そしてDVDではもうこれ絶対ハズしませんから、石川さんの場合。ステージをあっちゃこっちゃ移動したり、近くに居た常連のSちゃんにスティックを渡してなんかやらせようとしたり、かと思えば真剣な眼差しでリズムを刻んだり・・・ 真剣・おバカどちらの面も楽しめます。もう最高。  

埋まった・・・。ようやっと、私の心が・・・。いい買い物でした。この内容で(たしか)3500円とは投げ売りもいいところです。皆様も是非! 動く石川さんが収録された作品は、どれを買っても損はさせませんよ!! (オポムチャン)  

(寸評)そうそう、あかねちゃんが歌ったら基本的に歌専門のふちがみさんはやることが無くなっちゃうもんね(笑)。
まあ今後もちょいゲストはあるだろうけどライブ全編一緒という機会はそうそう無いだろうからね。
ある種の期間限定ユニット「ふちがみとふなととパスカルズ」でした〜!
ちなみに先日少年王者舘と一緒にやった舞台を大林宣彦監督も観に来てくれて「パスカルズは進化してる」と言ったそうな。
この年になってまだ新しいことがやれるのは面白いなぁ!

 

2015.5.14  大阪心斎橋JANUS  パスカルズとふちがみとふなと

  お正月の新年ホルモンツアー以来石川さんにお会い出来なかった関西勢は、たかだかこの4ヶ月のあいだに血中コージ濃度が著しく低下し、不安・焦燥・発狂・異常性欲(嘘)などの諸症状が顕著にみられるようになりました。
というのも贅沢なことに、前年2014年は関西石川さんファンにとっては当たり年で、私も都合7回ライヴに行かせて頂きました。その反動で、たったの4月石川さんのお姿を拝見しないだけで上記のような禁断症状があらわれる身体になってしまったのです!

そこへ発表されたパスカルズ関西ツアー!!  我々は鎖から放たれた仔犬のように、ないしは小便我慢プレイから解放されたマゾヒストのおっさんの如く(←それはお前だけじゃい)、チケット入手に走りました。

しかぁし!!!

ご存知のとおり石川さんの永らくのご持病・原因不明の高熱が間ン悪くツアー日程にジョナってしまい、無念の欠席に!  嗚呼!!  おあずけ→エサ提供のそぶり→再おあずけ!!  膝から崩れ落ちる者、休憩時間に落涙し虚脱する者、自棄になって自分の頭部を壁ドンする者等々、関西勢はふたたび失意の底へ。

・・・・・・でも、一番辛いのは、間違いなく当の石川さんでしょう。
人を喜ばせることが大好きなサービス精神の塊でいらっしゃる石川さん、期待していたお客さんに会えないことは、とっても辛かったはずです。
こうなれば我々が取るべき態度はひとつ、それは目一杯パスカルズを楽しむことです。 

もちろん石川さんの不在は大きいです。ですがそれを逆手にとって、石川さんが居ないレアなパスカルズはどんなだろう!?  と思考を切り替えることにしたのです。
決まったことに悲しんでしょげてないで、仲間の紡ぐ音楽で私達がいい顔になった方が、きっと石川さんも嬉しいと思うのです(多少のジェラシーはあるにせよ)。

というわけで仕事帰りに行ってきました心斎橋。会場は5F、こんな高いところでパスカルズを観るのははじめてです。また私的にははじめて『まっとうなライヴハウス』に来たような感覚です。
おおっ、奈良の女子大生Mちゃんも会場に!  Mちゃんは張り切って京都タワーレコードのインストアライヴまで3連戦するそうです。若いぜ。彼女もコージ成分欠乏症のひとりですが、これはこれでレアライヴだから堪能して、我らが石川さんのご快復を祈りましょう、とともに話しました。ただやはり、いつもの舞台上手前方スペースにいつものセットが無いのは、切なさに胸がキュッとなります。わしゃ乙女か。

開演前に新作CD・DVDセットをお買い上げ、ドリンクチケットで珍しく缶チューハイをいただき待機。私は鑑賞中の動きがきもいくらい激しいのでグラスよりも缶の方がぶっ倒した時の被害が少なくて嬉しいのです(笑)。さあ開演!

はじめて聴く「さまようドライバー」から。うまく気分が盛り上がるのか少しだけ不安でしたが・・・ やはりパスカルズの音楽はいいっ!! 高揚する、おちつく、しみじみする、  笑っちゃう・・・ 私の身体はまたぞろ勝手にクネりだしました。

よくよく見ると、石川さんのオモチャを分担していろんなメンバーが使用しています。歌も知久さんをはじめ普段メインで歌われないバンジョーの原さとしさん、ギターの金井太郎さんらが石川さんパートをカバーします。

ふちがみ「きょうはあのひとがいません・・・。なのでみんなでちょっとずつ、コージ成分を・・・」

な、涙ぐましい・・・! 全員で石川さんの役割を分担してるのか・・・

ふちがみ「えと・・・ 16分の1・・・・・・ ずつ? ひゃ、100分の16・・・!?」

お、覚束ねぇ(笑)!! 元来14人がひとりお休みでそこへふちふなさんが入るから15人でしょ!?  でも渕上さんのそういうところ、大好きです。「魔法」の低音におののき、「だってチューだもん」のはかなげな歌いかたにしびれ、この方の歌は独特でクセになります。ちなみに「だってチューだもん」は渕上さんの好きな漫画のキャラクターのセリフだということをこのライヴ舞台上ではじめてメンバーに明かしていました(笑)。

あとからCD & DVDを拝見拝聴して気が付いたのですが、もとの演奏で石川さんが担っている叫びやセリフはおもに知久さんが一生懸命それっぽくやっていらっしゃいました。石川さんばりのぶっこわれたキャラクターが再現できるのは知久さんが適任なのでしょうが、こんな所にもお2人のつながりを感じてジンときます・・・。

またいつものライヴだと石川さんについつい目が行ってしまって気付かなかった、坂本さんの鬼才っぷり、横澤さんのリズムの頼もしさ、あかねさんのトイピアノのさりげない重要性、なんか始終ニッコニコの船戸さんなどなど、パスカルズ&ふちふなの持つあまたの魅力にあらためて気づかされました。石川さん無念の不在とはいえ、やはり来てみて正解だったのです。気付けばいつものグニャグニャリズム乗りを私は全力で繰り返しており、横のMちゃんの視界にチラチラくねくね入り込み大いに鑑賞の妨げをかましたのでした。ごめんなさい・・・・・・

万雷の拍手でアンコール、知久さんのパートがせつない「歌う人」、さらに拍手が鳴りやまずもう一丁、「シャァァァ!!!!!」のタイミングがつかめずひとりフライングして恥ずかしかった「Go! Go! マングース」で最後にドカンと盛り上げてライヴは終了しました。(※ くわしいセットリストはパスカルズ公式サイトでご覧いただけます。)

CD & DVD発売記念ということで、ふだんあまりやりたがらない人もサインします! と渕上さん。ただメンバーはあちこちてんでな場所にいらっしゃるのでスタンプラリー状態になっていましたが(笑)。渋好みのMちゃんは横澤さんに戴きに行きたかったようですが、終演後早めにどっか行っちゃわれて断念、翌々日・土曜のキチパの会・・・ もといタワーレコード京都におけるインストアライヴでの再会を約束してお別れしました。夜遅いので駅まで送ろうかとも思いましたが私がやると逆に迷惑なので自粛しました。己の存在の異様さ & 過剰な自意識が憎い。

電車で帰宅の途上、思いました。素晴らしい演奏だった。気付かなかったテクニカルな面がたくさんあった。
ただ、私が思うこのバンドのキーマンは、マツさん、そして石川さんだ。
なんか締まらないバンマス、なんか自由すぎるパーカッション。この一般的な楽団では見られない存在が、何故だかわかりませんが紡がれる音楽の生み出す多幸感をグングン増幅させているのです・・・! 

発見も多く、実り多きライヴでした。そしてあらためて、石川さんが加わった音を生で聴いてみたい! とも思わされるライヴでした。次の機会には、愉快に弾ける石川さんとお会いできますように・・・! (オポムチャン)

(本人より)それはツアー前日のことだった。
「石川さんいる〜?」おや、自宅にお客さんとは珍しい。誰だろうな。ガチャッ。
するとそこには15人の覆面を被った男女が。
「だ、誰?」
その返事に答えは帰って来ずいきなり頭から麻袋を被せられた。モグァグボォ。
途中聞き覚えのある「こいつがいるせいで俺たちがどんなに目立たないか・・・」
「私たちが真面目に演奏しているのにふざけたことばっかりしてギャラは同じ・・・」
などと言う声が聞こえたような気がしたが、いきなり車の中に押し込まれ、どことも知れない場所に監禁された。
4日後、気づくと自分の家の布団で寝ていた。
随分と長い悪夢をみたものだ・・・。

2015.5.16  ふちがみとふなととパスカルズインストアライブ  タワーレコード京都店

  名古屋・大阪・京都と巡ってお疲れ様ありがとう、と思いきや、今回のツアーに急遽オプショナルに観覧無料のレコード店内演奏会が追加されたと知り、私は悩みました。
すでに大阪のライヴのチケットは確保したし、京都は遠いし、急に決まったからメンバーの皆さんも何人かいらっしゃらないようだし・・・  とクヨクヨしてたらばチャットバーに石川さんと奈良のMちゃんがいらっしゃり、河原町のクレイジーなパフェの話をしているではありませんか!!
従前よりMちゃんが誰か行きませんか?  と切望していたキチパ、ここは手を挙げるべきだと参戦を決定しました。無料でミニライヴは見られるし、狂人パルフェにもありつける、しかもこれは後付けですが休日に女房子供を構ってやることさえ可能という一石三鳥プランの完成です。

さて心斎橋JANUS観覧を経て土曜日。のんきに阪急電車の休日限定車両・京とれいんに乗ってきゃあきゃあ言うてたらライヴ開催時間ぎりっぎりに。あわてて店内に飛び込むとすでに最前列にはMちゃんとこの後のキチパの会にも参加してくださるマンドリン演奏家のでゅおめいぷるようこさんが。残念ながら不参加の我らがアイドル石川さん、そしてTp.永畑さん、Vc.他坂本さん、Banj.原さん。男性陣がぐっと減って男女6人ずつ、ライトな12人編成です。ライヴハウスとは勝手が違い、ふっつうに店内のスペースを空けた中で演奏するので機材はいつもよりぐっと減ってはいますが上から横からマイクがにょきにょきとメンバーを囲っています。
ていうか今まで石川さんばかりに目が行ってまるで気付いてなかったのですが、パスカルズのフォーメーションは男性女性できれいに分かれていたのですね・・・。単にふつうのオーケストラの並びに当てはめて位置取りが決まってるとばかり思ってました。いやたまたまそう分かれたのかな? 良く考えれば5名の女声陣はほぼヴァイオリンだしな・・・。

ご挨拶なさる相変わらずなんか締まらないマツさんとなんかオロオロしてる渕上さんが異常に愛らしい。頼もしいVn.松井さんとかが仕切れば多分きれいにまとまるのでしょうがあえてそれをせず、ふわふわした2人にフロントを任せてやさしく見守るメンバー達。素敵だ。そのうえふちふなさんはインストアが初めてとの事、より緊張している感じですが、始まってしまえばこの方々は絶対大丈夫です。そう思います。
初曲はいきなりノリで店内のお客さんのハートを掴んじゃおう! と“The Homecoming Song”。石川さんがいらっしゃらないのが少しさみしいですが、思わずウキウキする弾むメロディにぼうずも楽しそう。
ぞくぞくと続けられる静かな曲、楽しい曲、壮大な曲、ほのぼのする曲。いつもより少ない編成で気が付いたのはヴォーカルの力強さ、普段と勝手が違っても(多少の音響の調整はあるにせよ)よく通る知久さんの声。ロウトーンでも楽器に負けない渕上さん。大人数では見落としがちな知久さんの細やかなテクニック、あかねさんの的確なトイピアノ。“キリギリス楽士”ではストリングス隊の迫力に圧倒!
言い忘れてた、とばかりに“しずか曲”。コーラスがとっても美しいいいこの曲でしっとり締めて6曲で終了! とはもちろんいきません。観衆の拍手に応えもう1曲・・・
嗚呼! これは信楽で嫁はんとぼうずを虜にした“Go! Go! マングース”ではないか!! あの日の石川さんと渕上さんの対決は最高だったなぁ・・・ とちょっぴりおセンティメンタルになりつつも、拳を振り上げ高いラの音で『Go!!』と叫びます。周りの皆さんもノリノリでした。この曲の渕上さんの語りはいつ聴いても面白い。

計7曲! 私はインストアライヴは初めての経験でしたが、タダなのにこんなにたくさん演奏して下さるとは思ってもみませんでした。あと・・・ 実はなにげに最終日、石川さんがギリギリ復活してインストアライヴだけでももしかしたら間に合わせてくださるかも・・・ と淡い期待を抱いていたことも白状します(笑)。本チャンのライヴをお休みなさってるのにするわけないっちゅうの(阿呆)。それでもメンバーの少なさを感じさせない、迫力、素敵さ、愉快さ満載のインストアライヴでした! 皆さんもいつあるかは判りませんがお近くの楽器店にパスカルズが来た時は、是非駆けつけてみてくださいね! (オポムチャン)

(本人より)インストアライブって独特の楽しさがあるんだよね。
例えばドラムとかも組めないしマイクも本数が少ないので生の人も多いし。
そんな逆境の中でもきちんとお客さんを楽しませるのがプロ。
流石パスカルズ、そしてふちふな。きっちりやってくれたようだね!

会場から離れた階段の脇でそっと微笑んでいた坊主頭の男は、誰にも気づかれることはなかった・・・。

平成27年5月15日(金) 京都磔磔   ◆ふちがみとふなととパスカルズ『1と2』発売記念ライブ◆

  1年ほど前、京都のいっぷう変わったライブハウスで、パスカルズの皆さんが、円形になって演奏をおこない、観客がそれを取り囲んで聴く、なんて、面白いライブがあったと聴いた。

その時の様子が収録された、これまた素敵なCDとDVDが発売され、しかも同じ会場で、またライブをしてくれる、なんて聞いたらあたしは居ても立ってもいられず、上司に無理をいって金曜の午後、お休みをもらった。

初めての京都・磔磔。なんて読むのかすらわからない、はりつけ、っていう字だよね?ハリハリ?と思ったらたくたく、だった、意外。

阪急河原町から3分、ってことだったけど、ほんとに住宅街の細路地を進んだ場所にあって、ずいぶん迷った、わあーもう入り口前には人がたくさん並んでる、あたしのチケット番号は65番、まだ先だと安心してたらじきに呼ばれて中へ。

うす暗い会場は円形ではなく、通常営業?みたいだ、あたしはすぐに飲み物をひっくり返すので、テーブルの近い席を確保する、あっ似顔絵描きさん、着物のお嬢さん、カエルのお嬢さん、鍼灸師さん、書家さん、これまでに関西のライブでお会いした皆さんと再会、嬉しいな。

パスカルズは初めてじゃないけど、石川さんがいらっしゃらないのは初めてだ、いつものパーカッションが、ステージに見当たらないのが、さみしい。

でもその分、他のメンバーの皆さんがハッスルしてくださるのを、期待しよう。

会場2階の控え室から、ぞろぞろとメンバーの皆さんが、満席の中をかき分けてステージへ、さあ開演だ。

まず驚かされたのが、リズム隊のテクニック、コントラバス・チェロ・ドラムス…腕がもげちゃわない!?と心配になるくらいのとてつもない速弾き・速叩きを見せつける。

そして改めて聞くと凄さがわかる、バイオリン専門のおふたりの震わせる美しい弦の響き。

もちろん和音を構成するウクレレ・ギター・バンジョーのみなさん、ある意味主役の癒しリード隊、トランペット・リコーダー・ボーカルもいつも以上に気合が入ってるみたい!このへんのチームは石川さんの楽器やボーカルをちょいちょい肩代わりして分担して演奏してくださっていた。

さらに気が付く、今まであまり(すっごく失礼だけど)演奏中に意識が行かなかった、鍵盤楽器のおふたりの演奏の的確さ、出番はひっきりなし、っていうわけじゃないんだけど、ここぞの時の鋭角な音にハッとして、身震いがした。

いつもは興奮して飛び跳ねそうになるパスカルズのライブ、今夜はあたらしい発見の連続にとっても冷静に興奮してた、なんでだろう?そうか…やっぱ石川さんだ、あたしのリミッターをドカンと壊して、めくるめく幸福感の渦巻く世界へ連れて行けるのは、石川さんのパフォーマンスだったんだ…そんな石川さんへ、中盤渕上さんがコメント、「皆様もうお気づきでしょうが…今日はあの人が…」知久さん「惜しい人をなくしました…」会場笑い、もう!生きてる生きてる(笑)マツさん「今度は引きずってでも来させます」渕上さん「16人でやっていきます!」と高らかに宣言、やっぱりパスカルズは石川さんあってのパスカルズなんだ。

パスカルズがどうしてすごいのか?今まで理屈抜きで楽しんでたけど、今日はその凄さの理由をあたしのなかで裏付けることができたライブだった、あとふちふなさん、めっちゃカワイイ(笑)書家さんが国レベルで保護指定するべき可愛さだ、って興奮してた(笑)

今度は楽しく暴れる(笑)石川さんの姿が見たいな!16人で!大好きな石川さんと皆さん、またのお越しを待ってま〜す!!(黒岸なぎ子)

(本人より)まっこと皆さん申し訳なかった。虚弱体質とはいえツアーをまるまる休むのは人生で初!
這ってでも行きたかったが流石に40度の熱は厳しかった。
観る方も楽しいかもしれないが、パスカルズは観るものじゃなくてやるものっす!
やるのが最高に楽しいバンド。こんなバンドにかかわれて本当に良かった。
今月の少年王者舘とのイベント、そして来月の横浜とヨーロッパツアー。
全力・・・いや全力だと逆に元々今回が疲労からの発熱だったので、程よい感じで頑張るので是非みなさん観に来てください。
お客さん、関係者の方、そしてメンバーの皆さん、ゴメンネ。今後もよろしくお願いしま〜す!

それだけは・い・や・じゃっ!!

さて投稿を始めて2年と2ヶ月が経過しましたが、これまで私が投稿するにもできなかった、尻込みしていたコンテンツがあります。それが「チープ・レトロ・不思議グルメ天国!」と「貧乏脱出黙示録!」、そしてこの「それだけは・い・や・じゃっ!!」のエクスクラメーション3兄弟です。

なんでかというと、基本的に危ない橋は渡らない私、全採用の物を大量に投稿することでここまで駆け昇ってきました。上記のコンテンツは「審査にて掲載」なうえに、「俺のジャンルは数え歌」や「へなちょこリレー物語」のようにポイントがでかいわけでもないので、自然と敬遠していたのでした。

そのうえ・・・ 「チープレトログルメ」はともかくとして、「貧乏」と「それだけは」は過去の投稿作品の数がハンパないのです(笑)!!
内容のかぶる投稿はしたくないので、ぜぇんぶ読み返してから投稿するとなると相当の精神力を使います。
だぁがしかしだがしかし、石川さんがそんな私のズボラさを見透かしてか、満を持してこれら3コンテンツを2015年5月のボーナス投稿コンテンツに御指定なさったからさぁ大変、今月中ならひとつ採用されただけでも6ポイント、3つ採用になればなんと18ポイントもゲットでき、しかもいつものような長文をダラダラこしらえなくていい、というある種のお手軽さ。

私は意を決して、女房子供が寝静まる間、ないしはちょっとの時間でかけてる間に過去の600以上にもおよぶ投稿をすべてチェックしていきました。

おびょえぇぇぇぇぇぇ!!!

きつい! シンプルにきつい!! さすがは「こんな状況にだけは陥りたくない妄想集」!! そしてそれが600連発(笑)!!!

最後のほう、私は悪い頭がますます悪くなった心地で蒼褪めていました。
・・・なんか昔、石川さんの歌でおんなじような感覚に陥ったことがあるぞ・・・ と思い返してみたら、アレ、まんまアレじゃないですか、「お肌ツルツル老人」!! とことんまでイヤデスなシチュエーションをラッシュしてくる、エターナル戦慄!!

投稿者の皆さんもなかなかきつい状況を編み出されますが、石川さんのものはその中でも異彩を放っており、「内臓が表に出て体の中に目や鼻があるという意味の「逆子」」とかほんとにもう狂ってて(誉め言葉)、かと思えばその次は「ヤクザ専用の焼き場の横に何故か安売りの真珠屋」などという私も爆笑したスピンの利いた下ネタが仕込まれていたり、どうやったらこんな異様な発想ができるのか怯えたり感動したり忙しい私。

とんちが利いてたりリアルに嫌だったり、これはなかなか簡単に投稿できそうで奥が深い。難しい!!
結局私もネムイ頭をひねりたおして約15点ほど投稿しましたが朝起きて内容を見ると何が面白いのかぜんぜんわからないという始末、この投稿は絶妙なシュールさとイヤ加減とウィットが必要であることに気が付きました。そんな私の的外れな作品の中からもどうにか3点が掲載、なんとかボーナス中に採用されてよかったです・・・。

てかこれも、ボーナス月が終わればまた投稿しなくなるかもしれません・・・(笑)。でも考えてウゲゲッとなるのもちょっとマゾヒスティックな気分になって愉しいですよ(変態にとっては)。皆様も、記念に投稿なさってみてはいかがでしょう? (オポムチャン)

(寸評)確かに「お肌ツルツル老人」なんなんだよなー。
ハッ、と言うことは自分の投稿なら「お肌ツルツル老人2」も出来るということか。
やってみようかな・・・。

貧乏脱出黙示録!

これも上記と同じく、ボーナス月のうちに投稿しようと、必死で過去のアイディア840余りをぜぇんぶ閲覧しました・・・・・・。「それだけは」と並んで、キツかった・・・こっちは文章も長いしレスもいっぱい付いてるんだもん(笑)。

貧乏を脱出するためにも哀しいものと捉えず楽しんじゃおう、という素敵なコンセプトのもと、堅実で真面目なもの、なかなか奇抜なもの、めっさ違法なもの、んなあほな、と思う愉快なものまで盛り沢山、たくましく不況続きの浮世を渡る術がここに溢れています・・・ ていうか私も相当の吝嗇だと思っていましたが、みんななかなかセコいな(笑)。
審査にて掲載のわりにこれどうよ、というアイディアもあり(笑)、これ結構採用率高かったんじゃないですか? ありがたく私もすべての投稿を掲載して頂き、これは採用5ポイントだから今回はなんとひとつ8ポイント、レスでも(たぶん)6ポイントなので少ない投稿数ながら儲けさせていただきました〜。

しかし840も投稿があるとこちらが思いもよらない発想をなさる方も多くいらっしゃり感動します。自分を下戸に設定して飲み会を断わればすごく節約になるとか、色つきの服に飽きたらハイターで白くして気分を変えちゃえとか、冷え性の人は暑がりの高体温人と結婚しようとか、そもそも金持ちと結婚すれば一発で貧乏脱出とか(笑)、あとはクレジットカードと薬局が人気(笑)。

またこのコンテンツ特有の言い回しも面白く、なぜかみんな語尾を「〜であろう」にしたがります(笑)。文章として出鱈目でもノリで「困ったであろう」みたいになんでもかんでもくっ付けてて愉快です。

ひとつ気になるのは相当過去に投稿されたレスであろうものにも「NEW」の文字が躍っていることで、一番新しいページ以外の過去のアイディアのレスを投稿しても誰にも気付いてもらえないということ(笑)。ほらほら、200と300の前半で、黒岸なぎ子さんがこっそりレスなさってますよ(笑)! 

これも投稿できるネタがもう出尽くした感があるかもしれませんが、なんとかかぶらないネタをもう少し探して投稿してみようと思いま〜す。そう、ケチは美徳だ(笑)! (オポムチャン)

(寸評)あとこれ年月が経つとルールとかが変わって今では出来ないようなこともあるんだよね。
まぁ読み物として楽しみまっしょい!

2015.4.25 特番「一周回って知らない話」

こないだどっかのテレビでやってたお昼の特番で、石川さんがインタヴューにお答えになるとのことだったので、さて見てみましたよ。

  この番組のコンセプトは、テレビに昔流行った事象がたくさん出てきて10〜20代の視聴者が付いて来られないのでそんな「芸能界の今さら当たり前とされる疑問」を本人さんに聴いてこましたろ、というものです。美川憲一さんは男か女か、とか、そういうノリの話を東野幸治さん司会でたっぷり2時間やる、っちゅうやつです。

  ・・・・・・今さら聞けない当たり前の疑問、っていうもの自体に私は妙な違和感を覚えるのですが、さておきそんな疑問の1つに「イカ天ブーム」が登場し、それについて語ってくださる当事者、が、我らが石川さん、というわけなのです。まさにたまは「イカ天」、いわゆるいかすバンド天国というアマチュアバンドコンテスト番組の代表的バンドであったので、語り部としてはうってつけの存在でいらっしゃいます。

  番組は石原軍団の結成話、柳沢信吾さんは何者!? 美川憲一さんのキャラのルーツなどを公開しつつ進行、これべつにスタジオに集められた若い子らもべつに知りたいとも思ってないんじゃ・・・ でもすでにおっさんの私には興味深い話が多くておもしろい。これって対象年層はどちらかというと我々アラフォー連中なんじゃないの? あっワイルド・ヒーローズのコマーシャルや! みんな視るといいな、えーと美川さんのコーナーが終わると、「このあと一世を風靡したアノ人達が続々登場!!」の声とともに石川さんの映像がっ!! CMをはさみ、いよいよ「一周回って知らない話・ブーム編」に突入します。

  ブランキージェットシティの「赤いタンバリン」をバックに、イカ天ブームが紹介されます。なんと若人の99%が知らない、とのこと。なんとも何もそらそうです、平成元年に始まった番組だからこれ書いてる今から26年も前の事だもの。若人諸君は未だ子種や卵細胞ですらないから仕方のないことです。
そこでイカ天をよく知るあの人に聴いてみた! ハイ、いつものランニングで石川さん登場〜〜! わー最近テレビで石川さんが見られる機会が増えて嬉しいなぁ。

  「石川です。元、たま、というバンドです」

  ニッコニコで答えられる石川さん。その後「さよなら人類」が映像とともに流れ、60万枚のヒットと紹介されます。イカ天出演後は一気にシンデレラ状態、一夜明けたら行く先々で指差されまくりだったこと、他にもイカ天から世に出たのはビギン、ブランキー、ジッタリンジン、そして私も知らなかったのですがグレイの皆さんもイカ天出身だったのですね! という豆知識を教えて下さる石川さん。途中東野さんが「ふつうのおっさんやん!」というイジリを入れスタジオは受けています。失敬やぞコラァ! 現在の映像の後に映る石川さんがなんか細い・・・(笑)。いままで石川さん昔と変わらないなー、と思っていましたが四半世紀も経てばそりゃお腹にも貫禄が付きますよね(失礼)。いやいや付いて当然です。そのほうが好きです。

  そして気になる月収の話し。
「イカ天に出る前はバイトだったので、〇〇倍にはなったかな?」
元のバイトの給料が約10万円。さて一体何倍になったのでしょう・・・ ってごめんなさい、忘れました(笑)。なにしろ結構な金額だったハズ!

  そしてたまは12年前に解散したこと、現在は出前ライヴをやってます、という石川さんのコメントの後に紹介が入るのですが・・・ 

  『電話一本で老人ホームや結婚式場に駆け付ける』

  的な誤った説明がされておりショボン。こら番組側!! ホームページくらいチェックしとかんかい!!! 「電話での連絡は受付ておりません。(ケータイも持ってません)」とトップに書いたあるやろがーーーい!!! 出前依頼はメ・エ・ルっ! テレビ業界の口約束なんて信用できるかっ!! ・・・・・・ごめんなさい取り乱しました。石川さんはそこまで言ってません・・・

  最後に出前ライヴの具体的な金額を提示してくださる石川さん。ここでは案内不要ですよね。東野さん「そんなにハッキリ教えてくれるんや・・・」とのコメント。問題はその後のナレーションです。

  「イカ天ブームを知らない今どきの視聴者は・・・ 高っ! と思ったに違いない」

  ・・・・・・・・・・・・なんやとぉ?
そんな説明したら普通のアーティストはもっと割安で来てくれるみたいに誤解せんか!? ほな高いかどうか他のアーティストと比較するぐらいしてみんかい!! この【以下自主規制】!!!  ・・・・・・駄目だ、なんかもうこの番組私を怒らせてばっかりやな・・・ ここをご覧のファンの皆様も忸怩たる思いでいらっしゃったでしょう。

  そんな風に思うご連中は、お休みに石川さん2時間拘束して5万円が高いかどうか、その目で耳で確かめるがいいでしょう。メール、お待ちしてます。ええ、もちろん石川さんが(笑)。

  しかしほんとにテレビって怖いですねぇ、間違った情報を訂正もせず流しておいて、そしてそれをみんなが当たり前に信じちゃうんですから。番組としておもしろくするためならば、多少の嘘なんて平気で盛り込むんでしょう。折角石川さんの現在を紹介してくれたのに、基本的なところが間違っていては台無しです。まあ我らが石川さんをインタヴューしてくれたので悪口ばかり言うのも何なんですが・・・これはテレビ全般に言えることです。あのNHKすら過剰演出で謝罪するような世の中ですから・・・。

  世に溢れる情報は、一度は疑ってかかったほうがいい。いつも石川さんが教えて下さる教訓を、あらためて思い知った番組でした。あと美川憲一とデヴィ夫人について別になりたくもないのに詳しくなりました(笑)。(オポムチャン)

(本人より)最近はツイッター等で本人が訂正出来るからまだマシだけどね。
確かにテレビは最初に台本ありきでそれに沿った答え以外は全部編集でカットが常識だと思った方がいいね。
ちなみにパスカルズの紹介もしてくれるということで動画DVDとかもこちらから供出させておいてもちろんインタビューでコメントもいろいろして結果一切流れなかったね。
この番組が特別なわけじゃない。いつだってテレビはそんなもん。
出前ライブをやってることをお知らせ出来ればと思って出た俺が悪かったのかなあ・・・。

「Don't trust over 30」(ドント・トラスト・オーバー30/HORIPRO×NYLON100℃ SPECIAL SESSION)2003年5月24日〜同年6月22日公演

同じ「たま」ファンの仲良しさんにDVDを貸していただき、「ドント・トラスト・オーバー30」を観る機会に恵まれました。 2004年から1968年にタイムスリップした男の悲喜劇を描いた、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出・作詞・音楽による上演時間が3時間半(ゲネプロでは4時間半)もあるフライング・プロジェクションマッピング・ミュージカル・コメディ舞台劇です。※S席9,500円
キャストに舞台初出演のユースケ・サンタマリアさんや奥菜恵さんをはじめとし、その脇を秋山菜津子さんやナイロン100℃の俳優陣で固める豪華さ。
その中に「たま」のメンバーも参加されていました。

ミュージカル作品らしく、開演冒頭からダンスシーンが入ります。
そして開演わずか4分後には、あの方の台詞が。
「タナカってのは、どう書くのかね?」
大きなコケシを持った、石川浩司さんでした!
ということは・・・?
急いで巻き戻してみると、冒頭のダンスシーンには既に登場されていたではありませんか(驚)!
ハンチング帽を被った知久寿焼さんに、サラリーマン姿の滝本晃司さんまで(喜)!
物語は進み、ユースケ・サンタマリアさんの絶妙な台詞回しに奥菜恵さんの天真爛漫な演技と歌が映えます。
序盤には「ごまだんご」の伴奏で再び登場の「たま」。
中盤、これまた見慣れない格好の・・・石川さん?
なんと、スーツ姿で「芸能プロダクションのハードな日常」(東京パピー)の演奏と熱唱(笑)!
その後も劇中歌として使用されている「金魚鉢」(歌は犬山イヌコさん)を演奏。
ユースケ・サンタマリアさんが語られるプロローグのBGMでも生演奏されています。
第一幕の終盤には、結婚披露宴の出し物であるマジックショーのネタとして、来賓客のドレス(スカート)の中から現れる石川さんと知久さん。で、滝本さんは・・・(笑)?
ここで15分の休憩時間。ユースケ・サンタマリアさんのアナウンスもコメディ仕立てで、客席からの笑いを誘います。
第二幕が開くと、初っ端からサイケな「たま」が登場(笑)!
またまたなんと、3人ともがロン毛のヒッピースタイルで「青空のハニー」(青空のマリー by ムーンライダーズ)を歌われています。
第二幕中盤では、グループサウンズ「狂人の館」のメンバーとして登場。どうやらそれぞれ「石川浩司:尿(Dr.)」「知久寿焼:汁(G.)」「滝本晃司:汗(B.)」という役名が与えられていたようです(苦笑)。
そしてエンディングで最後の演奏。とても重要なシーンです。
エンディングテーマとして「金魚鉢」を主要キャスト全員で歌われ、無事終幕を迎えられました。

他にも「明日の前日」(夏の前日)などを歌われたようですが、サントラには収録されたものの劇中ではカットされていました。
現在の上演でも通じる、つまり12年前とは何も変わっていない危うい日本政府への風刺にも似たメッセージを含んだ作品でした。※公演当時はイラク戦争真っ只中
DVDにはバックステージの様子も収録されているのですが、「たま」の楽屋にケラリーノ・サンドロヴィッチさんが潜入すると、そこには椅子を二つ連ねて横たわる疲れたご様子の石川さんと滝本さんのお姿がありました。知久さんは・・・お逃げになられたとか(笑)。

特に印象に残ったことは、望遠カメラでの収録であったために女優さんの衣装の中身がモロ・・・あ、いえ、普段は絶対に見られない「たま」の皆さんのスーツ姿やダンスシーン、さらにロン毛・・・(笑)。
舞台の演出から、高所で演奏されるお姿も貴重なものでした。(デクノボー)

(本人より)この時はひとりあたり10役ずつぐらいやったんじゃなかったかな。
とにかく出番以外は裏でひたすら着替え。そして演奏もあるので楽器をあっちこっちに運んだり忙しかったなあ。
ユースケ君はたまのデビュー当時大分のCDショップでまだバイトしててよくたまのCDをかけたと言ってた。
奥菜恵さんとは稽古の時の準備運動でふたり一組になり、ほぼ抱き合う姿勢になったことも(笑)。
まぁ今となってはいろいろ面白かったなあ〜。

〜正月からホルモン鉄道!新年早々、原マスミ!!〜 2015.1.2(金)

マンダラ2での新年恒例のイベント。同じことをやっているように見えてその年に合わせて変化をつけている感じが非常に強い。ゲストは人気の高い原マスミさんとサックス奏者の多田葉子さん。そして全くの予定外の知久寿焼さんも登場。コーラスなどでちょこっと参加された。

「アタックNo.1」はやはり新しいだけにまだ慣れていないのだろうか。激しく踊ったりするし、大変そうです。
「包茎ジョナサン」では知久さんもコーラス。CDにも参加されていたが、ちょっと上手く乗れていなかったご様子。
ゲストの原マスミさんのワンマンライブコーナーではエレキギターの弾き語りで熱演。僕の心にはピンとこなかったけれど、やはりハマる人はハマるということがよくわかった。
定番となったとっちゃんさんのソロに続いて全員でセッション。ちょうど大谷さんの『大谷行進曲』のCDアルバムを聞いていて、その中の「水族館の前で待ってるよ」を原さんが歌ったのはタイムリーだった。
「カイボーするなら」のしりとりコーナーはいつもより早く終わっちゃった・・・
徐々に盛り上がってゆく中で、「オスペル」では多田さんのサックスが熱演。終了後には石川さんがコメント「見事なくわえっぷりでした!!」・・・歌詞をよく見るとわかるけど・・・石川さん、下品です(笑)

今回はカバー曲もよく見られた。「北風小僧の寒太郎」「悲しくてやりきれない」「スタンド・バイ・ミー(日本語訳)」原さんや知久さんなどの優れた歌手が揃ったおかげでいつになく音楽性が高かったと思う。「夜の牛たちのダンスを見たかい」はギター伴奏を大谷さんが担当されるなど、やはり変化を探し求める姿勢が貪欲に感じられた。

いつも通りのおバカで、それでいて楽しいホルモン鉄道のライブは確かに、生活の次を見出すモチベーションになってくれてるように思う。少しずつ今までとは違う楽しみに出会えるだろうか。
願わくば、どんなに大変なことがあってもまたここに辿り着けること。それだけは忘れないようにしたい。(Sankaku)

(本人より)Sankakuはピンとこなかったかもしれないが、お客さんに感想を聞いたところ原さんのソロやセッションがとても良かったとの意見多数。
「北風小僧の寒太郎」「悲しくてやりきれない」「スタンド・バイ・ミー」などはもしかしたらこのライブが最初で最後の一期一会かもしれない。
アンコールでは予定外の原さん多田さんの飛び入りで詩の朗読などもあり、レアなライブだったな〜。
大谷が「ゲストに完全に(お客さんを)取られたのは久しぶり」と言うのも頷けるライブだった。

イシマツ「トシイシマツな夜」 APIA40 2015.1.20(火)

クリスマスの滝本晃司さんのライブでこのチラシを渡され、衝動的にその場で予約を入れてしまった。YouTubeでイシマツの動画は少し見たことがあるけれど、たった二人でどんな音楽が繰り広げられるのか、僕にとっては未知の領域。

実際のライブも即興セッションの要素が強い印象でありながらいつも通りの石川さんも見れる、かなり不思議な空間だった。 そして一番の印象深さはやはりドラムの石塚俊明さん。「デラックスホルモン鉄道」のDVDに出られていた石塚さんのドラムを叩く動きは非常に美しく、正直石塚さんを観たいという気持ちも強かった。石塚さんは滝本さんのCDアルバム『カタチ』にも参加されていたが、そのCDの楽曲の不思議な音色の楽器も今回は備え着けられていて、不思議の秘密を大いに見せられた気分。
イシマツのオリジナル曲「海馬のワルツ」や石川さんの定番曲「夜の牛たちのダンスを見たかい」新曲「野のなななのか」など、イシマツのオリジナルの世界や石川さんの定番の世界の行き来も本当に絶妙だった。
そしてやはり極めつけは「326」ロケット・マツさんと知久寿焼さんの共作だったと思うが、石川さんによる歌唱は言葉にし難い強烈な余韻を与えられた。ドライアイスもよく効いていたなぁ。

最後に私事だがこのライブハウスAPIA40の事。マンダラ2によく通っている自分にとっては、ちょっとみんな忙しそうにしているマンダラ2に比べて、とてもフレンドリーで気さくな人たち。ビーフシチューライスも美味しかった。
でもちょっと自宅から遠いのが玉に傷。帰りの自転車の道程は10年にも及ぶ積年の体力があったからこそ渡れたような気がするほどのものだった。
やはりこんな不思議な音楽の空間を知っているか、知らないかで人生は二分されてしまうほどに感じるものだった。新年の楽しみの皮きりとしては本当に申し分ありません。

追:この前のマルタさんのお店『ひかりのうま』で滝本さんの「326」を聞きました。全員制覇です(笑)(Sankaku)

(本人より)ありがとー。イシマツは音楽的にはかなりいいと思うんだけどね。
どうしても大人数で迫力のパスカルズやバカ下品をとことんやるホルモン鉄道に比べると印象が薄いのかなあ、お客さんはそのふたつに比べるとイマイチ少ないね。
最近はトシさんをゲストに迎えてより音楽的に濃厚なユニットになってる気がする。
でもイシマツってまだ何の音源等も発表してないんだよね。このユニットだけでやるオリジナル曲もそこそこあるのだが。
今年は是非何か作品を形に出来ればいいな〜。
と言ってもマツさんが何かと忙しいので簡単にはいかないかもしれないけどね。

2015新春!! 祝・ホルモン鉄道「東京〜神戸〜廣島〜島根間」開通記念ツアーデータパンフCD

  この長い長いタイトルのステキなCDは、この1月のホルモン鉄道ツアーでのみ限定発売された、某動画サイトにもアップされていないレア動画なども詰まった非常に貴重なファングッズです!
今回のツアー各会場で1500円で購入でき、またなんと2か所以上来場した人には太っ腹にもプレゼント! う〜ん商売上手。

  制作してくださったのは今回のライヴツアーの仕掛け人・これまたナイスなロックバンド、ザ・・・ あっ、「ザ」、は、取れたらしいです、ビッグロウさん! 前のレポートでも少し触れましたが、このビッグロウの皆さんは「インディアンズ」名義でここ数年、石川さん・知久さん・滝本さんといったたまの元メンバーと個別ながらも次々にセッションし、たまの楽曲たちをほぼそのまま再現せしめたという偉業をひそかに成し遂げていらっしゃったのです。

  このツアーパンフCD、私はあほなのでCDというと音だけしか聴けないものだとばかり思っており、一体どうやってデータを閲覧するのか?? DVDではないのか??? とか間抜けなことを夜中に1人ほざいておりましたが何のことはない、パソコンに挿入してファイルを開けばいいのね(本気で初めて知った)。最近のCDっちゅうのは様々な形のデータを、画像も音楽も動画さえもオールインできるのですなぁ。CDすげえなぁ。コンピューターに対する理解度・知識は大谷さんよりもずぅっと低い、私。はは。  

開いた画面にはファイルが6つ。  

①ホルモンツアーパンフ表紙
②ホルモン鉄道レア写真館
③ホルモン鉄道レア動画集
④ホルモン鉄道Q&A石川浩司編
⑤ホルモン鉄道Q&A大谷氏編
⑥ビッグロウコーナー

  おほほ、ホルモンファン・ビッグロウファンの双方においしい内容です。
まずは①から。ぐおっ! PDFファイルが開くと大写しになる迫力の極道2人!! 薄暗い場所で眉間に皺寄せてくわえ煙草でこちらを見下ろすザ・任侠な大谷さんと、「大谷の伯父貴、あの餓鬼ガン付けて来やがりましたぜ」とでも言わんばかりの妙に手下感のある(笑)石川さんが睥睨してきます。ブルブルっ! これはホルモンファンなら拡大印刷してベッドの傍に貼って毎日拝むべきいかつさ満点の画像です。ちなみに当方にベッドはなく布団派なので張りませんが(笑)。  

続いて②。静止画が動画形式で次々と流れていくタイプのやつです。ファーストアルバムのまだ若い声の「雨の日のサーカス」をバックに流れていく、おっさん2人のステキな笑顔達。半裸率高し(笑)。これを見ているところを他人に見られたら自分のさまざまなステータスに支障をきたしそうな内容ですが、この2人を愛するものなら何ともキュートなおっさん達のじゃれっぷりにハートがウォームすること請け合い! 奈良の女子大生ニヒル牛作家・Mちゃんとか大好きなんじゃないかなこれ。  

そしてここだけでしか観られないレア動画たち、③! 6曲が収録されています。未発表曲ではありませんがツボに来る名曲を厳選してセレクト、とっちゃんさんのヴォーカルも聴けます。1曲だけ曲目を明かせば、あのEテレでも朝っぱらから放送された「正調腹太鼓音頭」も収録! 終わってからの疲労っぷりがなんとも悲壮(笑)! また石川さんの尻が良い角度で撮れてます(笑)。いずれも各曲ベストの映像が記録されている、といっても過言ではないでしょう。  

④⑤はホルモン鉄道のお2人に、ビッグロウのメンバーから同じ質問を5〜7題ぶつけてみましたコーナー。神戸と広島の思い出も。レアなCDですからちょこっとだけ内容を紹介しましょう、ニイヤンさんからはシンプルに『好きな食べ物は何ですか?』
石川さん:体に悪いと言われるような高カロリー高脂質の食べ物全般。うっめぇ〜!
大谷さん:炭水化物全般。穀物系男子です。
・・・2人とも全般かよ(笑)! ともにらしさが出ていていいですね。
ムキムキ君さんからは『お互いの曲で特にお気に入りはどの曲ですか?』
石川さん:いっぱいあるけど「セロテープ」はカッコイイと思うゼッ!
大谷さん:「誕生日」かなあ。一度、内緒でカヴァーしたなあー。
こ、これはお互いに、シブい・・・! 「セロテープ」はたしかに不思議なコード展開がかっこいい、と私も同意します。しかしちょっぴり陰気な「誕生日」をお気に入りに選ぶとは・・・ 大谷さんのセンスが面白いです。  

⑥は今回の功労者・ビッグロウの皆さんのプロフィール・レア写真館等、そしてなんと過去に石川さんとたま時代の持ち歌をセッションされた時の動画が収録されているのです!! これはレアですよ! パーカッションには石川さんがいらっしゃるからドラムのサトルさんはギターに、ギターのニイヤンさんは鍵盤楽器に、そしてムキムキ君さんはなんと三味線に(笑)!! ま、まぁ三味線はオリジナルとしてもこのカバーの精巧さ!!! この動画を見ることが出来て本当に幸せです! 石川さんもこのバンドと組むとイキイキして見えます。ほんとに相性良いですよね!  

いやあ盛りだくさんで実に楽しめる内容でした! 観終わった後にとても幸せになれる名盤! たまたま関西ツアーがあったので運良くこれをゲットできて良かった・・・!! 石川さんとニイヤンさんに、今度お逢いしたらサインいただこうっと。石川さんがチェンマイに行ってる間の慰めにこれからもより聴き込みます(笑)。(オポムチャン)


(本人より)CD-Rでのツアーパンフレットというのは初めての試みだがこれは今後結構主流になるんじゃないかな。
なんたって紙のパンフレットに比べてコストがかからない。ツアーの状況を見て焼き増しすればいいだけだからね。
そして動画・画像・テキストファイルなどいろんな物が入れられる。まさにファン向けのレア感満載。
ツアーパンフレットなので今後も発売するかは未定だけどもし残りがあったら絶対手に入れた方がいいっす〜。
大谷と俺のヤクザ感いっぱいのジャケットが目印ね。
ちなみにパソコンは必要だからその点だけは注意してね〜。

道後温泉のPRムービー「ゆだまんアニメーション」

ひとりでアッハッハー【インフォメーション】のリンクからYouTube視聴いたしました。
アニメーションの半分くらいの音を石川さんがおやりになっている、とのこと。
今までなんとなくスルーしていたものの、ふと興味を持ち再生してみたところコレがとってもよく出来ている!

別途調べましたところ、道後温泉本館改築120周年を機に開催された「道後オンセナート2014」の一環で制作されたキャラクターおよびそのアニメーション動画なのだそうですね。
「ゆだまん」は湯玉をモチーフとした道後温泉商店街の新しいキャラクター。道後温泉PRの役割も担っています。

パーカッションが効果音って、どんな感じなんだろう?どのくらい使われているのかな〜等といった冷静な大人視点の疑問と同時に、子供の頃に教育テレビを流し見していてクレイアニメ(たいていミニ番組)が始まった時のようなちょっとしたワクワク感を抱きながらイザ見始めます。
ポチ。
…いやいや!始めの方からこれはもうザ・石川パーカッション!!というのがふんだんに聞こえてきましたよ!
そうかぁ、クレイアニメとパーカッションって、合うんだなぁ。

さて物語はいわば、ゆだまん達の冒険の旅を描いたもの、、、という風にここには書いておきます。
詳しくは是非ご覧になってくださいませ!

少しだけ感想がてら記述いたしますと、ゆだまん達は途中、次々と現れる難題を持てる温泉力でどんどん解決していきます。
みんなで頭を寄せ合って相談するというわけでもなく、それでいて通じ合っている様子で、静かにユニークな方法を使った迷える生き物達を救い一緒に旅をしていく様が、素朴でかわいい。

私は個人的に、森の木が出てきたところでもう驚く程に釘付けになりました。
正直に申しますと、クレイに限らずミニアニメーションって少しハスに見てしまうというか、あまり正面から正座して全部見てやろう!という風にはならないことが多いのですが、、、ゆだまんツボりました。
ちょとだけシュール。
で、あとライディングが凄くいい!めちゃくちゃ効果的に使われています。あれで余計にひきこまれました。

ところでアニメーションの最初の方でゆだまん達を投げ飛ばすのはもしかして…
いえ、私の中で勝手に、石川さんはマグマのような御人だという見方が常々あったものですから、「おお!これぞ我が想像の通りのお姿」と妙な感慨があったのでした。
あのキャラのモデルが果たしてそうなのかどうかはわかりませんが(短パン穿いててあと頭の形が。。。)、皆を惹きつける引力と情熱たぎって時に噴火し何なら辺りをぶっ壊しちゃうあの感じ、石川さんぽくてすごく愛着わきました。

ストーリーは温泉PRらしくホッコリあったまって終了。
すぐにクレジット映像が始まりますが、これこそ必見。
ゆだまんアニメ誕生までの味わい深ーい背景がそこに映し出されます。
クレジットにはもちろん「石川浩司」の表示も出てきますが、1回ではないですし、役割表記もいつものパーカッションオンリーと違って、良い感じ。フフフとニヤけました。
ゆだまんにもそれぞれ名前がある点に注目。一人1ゆだまん担当制だったのでしょうか。道後温泉に向かうあの商店街の各店舗の皆々さんが老若問わずそれぞれお作りになったのかな。湯に入らずともこれを見ているだけでも心が温まってくる気がします。が、やはり身も温まらねば!これは一つ、道後温泉行ってみるかなッと思わせられる、素敵なPR動画でございました。

って、こういうのもザ・レポートでOKなのでしょうか?とにもかくにも投稿してみます。
ゆだまん良かったよー(ジェレ美)


(本人より)もちろんこういうレポートでいいのです。というかよく書けてる!
このアニメーションを作ったのがニヒル牛関係の知り合いだったのでそのご縁で俺の「どこでもレコーディング」(出前ライブのページ参照)として仕事しました。
とっても楽しい仕事だったなー。
こんなの私もやってみたいという人いたら是非連絡くださいな。そこそこいい仕事しまっせ!(笑)