ザ・レポート(27)
今まで石川がかかわってきた全ての活動、つまり「ソロ」「パスカルズ」「ホルモン鉄道」等のライブ、CD、ビデオ、またテレビ、ラジオなどのマスメディア、演劇、書籍、ニヒル牛、コレクション、すごろく旅行、このホームページ、その他とにかく俺がかかわってきたありとあらゆる表現活動の感想、評論、思い出等を募集します。
既に何かに発表したもの(ミニコミ、ミクシィ日記、ホームページ、掲示板等)の再録も自分で書いたものであれば0Kです。批判やお叱りももちろん構いません。他の人のプライバシーの侵害や、特殊なケースを除き、基本的に全て採用します。何についてのいつのもののコメントかをなるべく分かりやすくして、メールにて題名「レポート」でお願いします。おおよそ10行程度まで5ポイント、それ以上は10ポイントです。裏話等や本人のそれに対する意見や感想なども付けていくつもりなので、気軽に応募して下さいな〜っ。
例えば俺本人も知らない「こんなとこに載っていた」情報及びその感想とか「すごろく旅行を実際やってみた思い出」など俺にインスパイアされたものでもOKですよ〜ん。
2014.7.20(日)「ホルモン鉄道ソロ合戦〜石川浩司・大谷氏ジョイントライブ」北浦和『クークーバード』
ホルモン鉄道としてのライブではなく、珍しいお二人のジョイント対バン。石川さんもパーカッションは無し。ちょっとおしゃれな普通の飲み屋も、お二人が来れば一転豪華なライブ会場に変身!ちなみに最前列に座った自分の席はマイクから30センチも離れていなかった・・・。「アタック NO.1」で石川さんの体のにおいをもろに感じる程の至近距離!!
ホルモンとして3曲やったあとにそれぞれのソロライブへ。大谷さんもあんなしょーも無い歌から、恐ろしく心に響く素敵なシンガーに変貌する。『海へ行くには遠すぎる』『誰も知らないヒット曲』つくづくいい歌です!
石川さんはお馴染みの曲に交えて、なんと「汽車には誰も乗っていない」を演奏!ギター演奏で指が痛くなるからあまりやらないそうです。だが、あろう事か2番で歌詞を忘れて中断するハメに!!ウォォォォ!!!代わりに「ウララ(ソロバージョン)」をやりました。(泣)
休憩、そしてゲストのとっちゃんさんのソロも交えて第2部へ。大谷さんの「高卒」では、大谷さんは弾き語りのギタリストとしては、もの凄いテクニシャンである事を垣間見た。そして石川さんの「メメントの森」「玄関」。特に「玄関」のえっ、て言うくらい素朴に心に響く度合いはある意味最高潮。泣きそうになった・・・。パスカルズの曲で石川さんが詩を書かれた「野のなななのか」はあかねさんの曲という感じがした。
ラストはお馴染みの「境鉱泉」「ネムイ」で終幕。
雨が土砂降りだったけれどなぜか終わるとカラッと晴れた。何度も言わせてもらうが、もはや石川さん達のライブを追って自転車で旅する事が人生の楽しみになりつつある。個人的には「汽車には誰も〜」が最後まで聞けなかったのが残念です。今度は地元の所沢で本家ホルモン鉄道のライブ!楽しみです!!(Sankaku)
(本人より)この日はライブの流れを見て急遽「汽車には誰も乗っていない」をやることを思いつき、直前に大谷が歌ってる時に脳内で歌詞を確認した。
しかし本番始まったらさっき思い出せた歌詞がもう出てこなかったねー。トホホ。
これが年を取るということなのかもね。
あと「野のなななのか」の作詞は俺だけど作曲はパスカルズメンバーという言い方をしてる。
何故かというと「野のなななのか」という曲は元々ロケット・マツさんが作った「リボン」という曲とあかねさんが作った「こだま」という曲を合わせてひとつの楽曲になったという経緯がある。
しかるに旧「リボン」は歌に入る前のインスト部分で、歌の部分は旧「こだま」なのだ。
で、俺が歌ってるのはインストを除いた旧「こだま」部分なので正確に言えば作曲はあかねオンリー。
ただ曲名が「野のなななのか」なのであかね作曲と言うのも微妙なのでこういう表現にしてるのよねー。
いつも自転車で来てくれてありがと!
石川浩司53歳生誕祭
こんにちは、さぼてんと申します。
少々お時間が経ってしまいましたが、すばらしくたのしかった先日の『石川浩司53歳生誕祭』、僭越ながらわたしからも報告させていただきたく筆を取りました(メールですけども)記憶違いなどございましたらご容赦ください。
2014年7月6日、吉祥寺マンダラ2はぎゅうぎゅうの超満員でした。
それもそのはず、お店の黒板に書かれた本日の演目は、
<石川浩司53歳生誕祭>ゲスト 滝本晃司 知久寿焼
チケットはメール予約・店頭販売ともあっという間に売り切れたと聞きます。
我ながらよくぞこのプラチナチケットが取れたものよ。
3月のデラックスホルモンの際、石川さんの腹太鼓を叩かせていただいたご利益でしょうか。
開演時間を少し過ぎたころ、ステージに主催のごっこレーベル代表クドウヒロポさんが登場されました。
クドウさんは撮影録音はしないでくださいねという注意の後ジョッキでビールを飲み下し、
「今年のゲストはA●KAです!佐●河内も来てくれてます!ヴァーー!」
最後のは野●村兵庫県会議員(当時)ですね、わかります!
そんなクドウさんの音頭で本日の主役、石川浩司さん登場!
お召し物はブルーのハーフパンツに、もちろんまばゆいばかりのランニングです。
オープニングは石川さんクドウさんによるテクノセッション。
石川さんに携帯ゲーム機が渡され、そのプレイ中のBGM(任●堂のヒゲのやつ)にクドウさんが替え歌をつけてうたうというもの。
クドウさん「生まれ変わったら、何になる♪金持ち、ムリ♪イケメン、ムリ♪・・・」
石川さん「おい、死んだぞ」
生誕祭だのに、石川さんの操るヒゲは2機、死にました。
結局クドウさんが自らプレイしつつ歌をうたい見事クリアしたところでオープニングは終了。
いったん休憩の後、第一部はひとり目のゲスト知久寿焼さんのソロから。
知久さん、ギターをぽろぽろ弾きながらうにゃうにゃやってるなーと思っておりましたら、
「A●KAの曲わかんないなあ・・・」
クドウさんのボケをきっちりうけてました。
1曲目は「安心」ぼくの未来は火葬場の灰〜♪
生誕祭だのにさすが容赦ない祝福です。
「月がみてたよ」「おるがん」など数曲の後、石川さんをステージにお呼びして2人セッション。
ちくいし曲と言えばコレな「くだもの」、そして「ひとだま音頭」の2曲を。
「くだもの」は昨年の生誕祭でも聴かせていただきましたが、ねちっこさが増していたような(褒)
石川さんのパーカッションの入った「ひとだま音頭」はチャカポコにぎやかでそれはたのしうございました。
第二部はもうおひとりのゲスト、Gさんこと滝本晃司さん。
Gさんはすっとステージに現れた途端もうハンサムなのでしたが、石川さんへの祝辞が、
「石川さんが53歳ってことは僕ももうすぐ53歳になるわけで、あんまりうれしくはないね。
こんなに盛大にお祝いするなんて、狂気の沙汰だね(にっこり)」
ハンサムも容赦なし!
こんなアレンジになるのか〜とおどろいた「とかげ」、「また雨」「月虹」などなどすてきなソロのあとは、石川さんとWコージセッションで、「つづくことつづくとこ」「となりのくろねこ」「ポコポコ」の3曲。(曲名あやふやです、ごめんなさい)
ぽこぽこ歩く♪というところで石川さんのパーカッションがポコポコポッコンと鳴るのがなんだかうれしかったのでした。
さすが”なんでもできる石川浩司!”(Gさん談)
第三部は「石川さん生まれ変わったら何になる絵画展」の表彰式から。
グランプリに選ばれたのは、猫の絵を描いた男性の方。
受賞理由は”まったく無関係な猫の絵だったから”
石川さん曰く「他の作品はぼくの顔がついてたりしてぼくだってわかるようになってたけど、本当に生まれ変わったら顔も形も変わっちゃうから」と。
続いて主催のクドウさんがちいさなキャンドルが1本刺さったボトルのワインをご用意。
お客さんがうたう「ハッピーバースデートゥーユー(マリリン・モンローの真似で)」の響く中、石川さんが火を吹き消しました。
ハッピーバースデー dear 石川さ〜ん♪(マリリン・モンローの真似で)
そんなお誕生日らしいセレモニーのあとは、いよいよ本日の主役、石川浩司さんのソロ!
まずは「毛虫おじさん」をひとりゾワゾワヌメヌメと。
「悪代官」では、石川さん、乳を吸う音をやりませんでしたね!大谷氏にはあんなに執拗にやらせていたのに、ずるい!(笑)
そして、そんなお腹を抱える系の曲の後に今度は目頭が熱くなる系の曲を持ってくるなんて、やっぱりずるいです。
みんな死んじゃうから一時この世は輝く「メメントの森」に、”ただいま”と”おかえり”が繰り返される「玄関」
「野のなななのか」は主題歌である同タイトルの映画ではパスカルズのあかねさんがうたっていらっしゃいますが、
石川さんバージョンは、あかねさんとはまたちがったやさしい感じ。
わたしは石川さんのパーカッションやパフォーマンスもだいすきなのですけれど、石川さんの声も、とてもすきです。
MCでは、
「53歳、ゴミということで、ぼくは今までゴミに助けられていて。
これはもう有名な話なんだけど、ゴミ捨て場で太鼓を拾ったことでパーカッションをはじめたり、
えらい人からは認められないようなゴミみたいなものでも、ほかの誰かにとっては宝物かもしれないってものを集めたニヒル牛という店をつくったり。
だから、これからももっともっとゴミに磨きをかけたいと思います!」
だいたいこんなようなことを仰っていました。しびれた!
ラスト「夜の牛たちのダンスを見たかい」で第三部はしっとりと終了、しませんでした。
石川さんはゲストのお二人をステージに呼び、
「事前に言ってたとおり今日はしょぼたまはやりません。キーボード抜きのたまをやります。」
あのときの客席の盛りあがりときたら、もう!
1曲目は「ロシヤのパン」
あの不健康なオルガンパートは知久さんのカズーになり、不安をあおるGさんのベースとマダムソースなしの石川さんのパーカッション。
知久さんはいまの顔でにやにや笑ってみせてくだすって、CDでしか聴いたことのない「ひ〜〜♪」というコーラスがあって・・・。
2曲目「学校にまにあわない」のどうしても見てしまう石川さんの百面相!
台詞パートでは、
「だってしょうがないよ、いくら地面をほじくり返しても、出てきたのは古漬けみたいになった友達だけで、
ひとりは神はいらないカミはいらないって言ってたらそうなっちゃって(知久さんを見ながら)
もうひとりは、その代わりに・・・(髪を伸ばしたGさんを見ながら)」
「でも、そんな友達と遊んでるのがたのしくて、もう学校なんて行かなくてもいいやーって思って、
再結成とかそんなのはないけど、時々こうして集まってあそんだりするのはけっこういいなって思いました。とさ」
最後の方は歓声が上がっちゃってよく聞き取れませんでしたよ。
時々こうして集まってあそんでくだすったら、お客さんもけっこういいなって思ってますよ。きっと。
3曲目は「星を食べる」
あのイントロが鳴ると、客席から「ああ・・・」と溜息が。
ららららんららんらら、ららららんららんらら、あのコーラスを聴いていたら、なんだか泣けてきてしまいました。
わたしがたまや石川さんを知ったのも、こんな風にライブに行くようになったのも、ここ何年かのお話なので、たまをほんとうには知らないわたしには涙するほど思い入れはないというのに、へんですね。
でも、あのまんまいつまでもずーっとずーっと、うたっていてほしかったです。
第三部本編ラストは石川さんソロの「オンリ・ユー」で終了。
その日がきたらぼくはまたひとりに戻る。最後に染みました。オンリ・ミー。
まだ興奮冷めやらずのアンコール一回目は、ふたたびキーボード抜きのたまで「まちあわせ」!
ゲンゲンゲロゲロゲゲゲロロ〜♪
Gさんが真顔でおもちゃをぷーぷー鳴らしてるのや、石川さんがちょっと歌詞をとちっちゃったのがもうおかしくて。
そしてここで石川さんから、お客さんにプレゼントが!
「ここで最初に言った決まりを破る。撮影禁止って言ったけど、今から10数える間は写真撮影していいぞーっ!」
石川さんがゆーーっくりとカウントを取る間に、客席のわたしの頭上に次々と伸びる腕、腕、腕。
ステージからはどんな風に見えていたのでしょうか。
あ、わたしもおかげさまで、背筋をすっと伸ばしたGさんと歯抜けを見せて笑う知久さんの真ん中でお二人の肩に腕をかける石川さんというベストショットが撮れました。
ありがとうございました!
アンコール二回目、この夜ほんとうにほんとうの最後の一曲は「ネムイ」を石川さんのソロで。
3月のホルモン鉄道デラックス編、同じマンダラ2で聴いたときは、地平線を埋め尽くすお布団を俯瞰で見ているイメージだったのですけれど、今回はそのお布団の中でひとりぽつんと目が覚めちゃったような気持ちになりました。
生誕祭をこの曲で終わらせる石川さんのすごさよ。
出演者のみなさま、たのしい夜をありがとうございました。
ライブが終わった後、近くにいた完全に初対面のお客さんと「すてきでしたね最高でしたね」と盛り上がってしまうくらいたのしうございました。
主催のごっこレーベル・クドウヒロポさん、クドウさんのおかげで、遅れてきたわたしも「まちあわせ」に間に合ったような気がしています。
そして石川さん、53歳おめでとうございます。改めてお祝い申し上げます。
これからもどうぞお元気で、すてきなライブをみせてくださいますよう! (さぼてん)
(本人より) 知久君の「くだもの」は本人から「なるべくニューニューと粘っこく歌って」との指示あり。
Gさんの「ポコポコ」はそんなタイトルの曲だってことも知らなかったのでポコポコ叩いたのは曲のイメージで咄嗟に出たものだね〜。
こういう機会がまたあるかどうかは分からないけど、気軽な感じでまた忘れた頃にでもやれたらいいなとは思ってる。
再結成とか大仰なことは苦手なのでさり気なくやれればなと。
これからも時々間が空いてもいいから、末永く聴きに来てくれたら嬉しいな♪
いつも新潟から来てくれてありがと!
2014/7/6 『石川浩司 53歳生誕祭』ライブレポ
この文章は元々自身のブログに投稿したものに一部手を加え転載したものです。
なのでこのコーナーに投稿する文章っぽくない部分もいくつかありますが、この日の詳細な記録を伝えたい思いを優先し、初めてホームページに投稿いたしました。ご了承下さい。
自分は「たま」というバンドを小学生の頃から一貫して好きで、自身の音楽にも影響を受けています。
バンドは2003年に解散しましたが、それ以降もソロで活動してる各メンバーのライブは観に行っていますし、特にパーカッションの石川浩司さんとは東京・新潟・熊本と複数回に渡りイベントを企画しバンドマンである自らも同じ舞台上のメンバーとしての共演を果たしました。
そんな石川さんのソロでの生誕祭イベントが同じ主催者さんの企画で毎年恒例となっており、毎回色んなゲストが出演しているのですが、今年で実に6回目。
そろそろゲストで呼ぶミュージシャンたちも一通り出ているなーという感じになって来た今回、何とゲストに「たま」の元メンバーでやはり現在もソロで活動中の知久寿焼さんと滝本晃司さん!
知久さんは昨年既に出演しているのですが、滝本さんがこのイベントに出演するのは初で、何より「たま」のメンバー3人全員(解散時)が一堂に会するという激レアな状況となったのです。
これには発表があった瞬間から全国各地のファンが色めきました。
元々「たま」は20年以上前に大ヒットを飛ばしましたが、それ故に当時は一発屋として軽く見られる傾向にあって、むしろ解散後になって初めてYouTubeなどで知ったという新規の若いファンが主流にあるのです。
なのでこの3人がそもそも一緒にいるところを見た事がないという人も現在においては非常に多く、完全先着順としたインターネット予約は一瞬にして完売するなどプラチナ化しました。
とは言え「たま」が再集結するのは今回が初めてではなく、共通の友人が主催するイベントなどでそれぞれソロとして同席した事が解散以来にものべ4度ほどあり、その都度「せっかくだから何かやるか」というノリで一緒に演奏をしたという事はあったのです。
なので今回もまたそういうのを期待してる声は少なからずあり、石川さんおよび知久さんからその上げられたハードルに釘を刺す形で、Twitter上にて「今回しょぼたま(キーボードのメンバーが抜けた以降のサポートを入れない3人のみによるアンプラグド編成)をやってくれるんではと期待する声が大きいみたいだけど、絶対やりません!」と表明していたのでありました。
そんな貴重なライブでしたが運良く自分もチケットを手にする事ができたので、行って来ました吉祥寺MANDA-LA2。
開催の挨拶は主催のヒロポさん。録音・撮影禁止です等の諸注意を行った後、石川さんを呼び込んでオープニング。
「お祝いの曲を作って来ました」とゲームボーイアドバンスSP(古!)の『スーパーマリオブラザーズ3』を石川さんにプレイさせ、その音楽に乗せて自作の歌詞を歌う…という事をやろうとしたものの石川さんがあまりにも下手でステージにすら入れない上にいざ始まればすぐやられて音楽が中断するなどまったく上手く行かず、最終的にヒロポさん自らプレイして石川さんはただ突っ立ってるだけに(笑)。
このグダグダ感嫌いじゃなかったですよ。
3日前に本当の誕生日を迎えた今年は53歳。語呂合わせで言うところの「ゴミ」です。
でもゴミというのは石川さんにとっては決してネガティブな言葉ではなく、ゴミ捨て場でまだ使える太鼓を拾い、その結果バンド結成時に「お前が太鼓やれ」と言われ現在に至るという言わば「ゴミから始まった人生」である事はインタビュー記事なんかでもよく答えている話ですし、お店『ニヒル牛』も、一見ゴミに見える物の中にもその人にとっての宝物があるかもしれないというコンセプトですので、そんなゴミらしく生きるとのお言葉をいただきました。
という訳で二人が退場して最初のゲスト、知久さん。
お誕生日を祝うという名目にはふさわしくないいつも通りの暗い歌。
知久さんの曲はバンド時代からのものが多いのですが、ギターだけでもまったく遜色なく一人のシンガーとして完全に個性を確立できているので、もう一度たまをやって欲しいという声はいまだあるんだけど、これを聴いてしまうともはや彼ほどの人を一つのバンドという枠に収めるのは却って勿体無いとさえ思ったのが正直な感想です。
何曲か歌ってから石川さんを呼び込んでセッションタイム。
「知久君の曲は昔から全然変わらないね」との感想に「だって楽なんだもん」。
そして二人で歌う曲は『くだもの』。これまた暗いやつ!
知久曲だけど常時二人で歌うダブルボーカルの構成。
石川さんは歌詞を参照してたもののちょいちょい間違えちゃったり、またその次の『ひとだま音頭』では互いの掛け合いで張り合うように顔芸や声芸などバカのやり合いと客前でやる演奏のクオリティ云々じゃなくて本当に楽しんでやってるのが伝わるような共演。
たま間でももっとも仲良いとされるこの二人、知久さんは本当に石川さんの事が好きなんだなー。
お客さんもそれにつられて大盛り上がり。
この二人は同じパスカルズのメンバーなので比較的顔を合わせる事はあるけどその時は全然違うパスカルズとしてのナンバーを演奏するのでやっぱり知久さんの持ち歌に太鼓を乗せるというのは充分にレアな機会。
これだけでも贅沢なのにまだ後ろに控えてると思ったらこの時点で怖くなりましたよ。
最初から最高潮のテンションでゲスト一人目が終了し、セッティングの小休憩。
ゲスト二人目、滝本さん(以下、Gさん)。まーとにかく渋い。
ここに詰め掛けた人でGさんを知らない人なんて当然いない筈なのに、それでもさっきのバカやった中年二人の直後だからこその落差なのかあまりの格好良さに出て来ただけで空気が一変して場内がざわついた!どんだけハンサムなんだよ!
Gさんはバンド時代と比べて一番ビジュアルが変わった人で、現在は長髪にヒゲというとても堅気ではない風貌。
加えて年齢に応じて顔も声も老けたんだけど、そこがむしろ絶妙の枯れ具合でむしろ今が全盛期なのでは?
「それこそ俺なんかがあんな風になろうものなら絶対違う職業だと思われるだろうにあれでハンサムなんだから本当にハンサムなんだなと再認識した」とはいつかの石川さんのコメント。
そんなGさんなんですが、実は自分は生では初めてソロの姿を観ます。
解散後に唯一観たのもしょぼたまとしての時だったので、自分の中では大体ベースか鍵盤でギターを持ってる印象がほとんどないんですよね。
ご存知の方はご存知のように、Gさんの曲は物凄く変則的なコード進行をしておりバンドの時はアレンジの妙でそれをそういう風に感じさせないようになっていたのですが、ギター一本となるとやっぱりその辺が隠し切れなくて、瞬間的に「あれ、間違えたのかな?」と思わせといての「いや、合ってるのか」っていう不安定さ。
歌の方も美声なんだけど音程そのものは若干不安定で、すべてにおいての危うさが魅力的と言いますかこれをこのハンサムが歌うんだから醸し出す雰囲気は男の自分でさえクラクラ来ました。
ライブ終わった後の感想では「いやあGさんが」「それにしてもGさんは」っていう声多かったですねー。
披露したのは解散後に作った曲がほとんどで、バンド時代はあんまり起伏の強い曲はなかったんですが一人になってからは結構堂々と歌い上げるような曲が多かったですね。
元々ギターという事もありバンド時代からイメージが変わってない知久さんとはこの辺りも対照的な感じ。
そして再び石川さんを呼び込んでの今度はWコージでのセッションタイム。
かたや細身長髪ヒゲのハンサム、かたやランニング姿の太った坊主頭。
知久さんも含めこの三者三様極まりないカラーの違いたるや。
この3人が同じバンドを組んでいた(しかも15年以上も)という事実は本当に面白過ぎます。
石川さん、「知久君の時と違って今度は何の曲をやるのかまったく知らされていません」。
自身がそのスリルを味わうため石川さんは大抵そういう風にしているのですが、 石「でもこないだ二人でやったイベントの時突然『かなしいずぼん』(知久曲)をやろうと言い出して、しかも即興とは言っても実際には大まかには考えている台詞パートのある曲なので、何を言おうかで演奏中も頭が一杯で大変な思いをしたから、『かなしいずぼん』以外で!」
G「……それは、やれっていう事なの?」
場内笑。慌てて否定する石川さん。
G「ていうか(知久君)いるし!」場内爆笑。
でまあ結局はGさんの解散後に作られたソロ曲をやった訳ですが、まったく知らない曲なのにちゃんと曲に合ったパーカッションを叩くのが石川さんの凄いところ。
「石川さんは何でもできるよね」とGさんも絶賛。
カラーが違う故に互いを素直にリスペクトし合えてバンドも続いたんだなあ。
兄弟のように仲の良かった知久さん&石川さんの絡みと比較すると、この二人の間には一定の距離を置いた上でそれぞれ演奏しているように感じましたが、これは別に仲悪いとかではなく、Gさんのマイペースさが際立ってたという印象。
石川さんも最低限の空気は読むのでGさんの曲調ではそこまで極端な事はしないとは言え隣で大概な動きや音を出してたら普通は気になるだろうに、全然そんな事なかったのは「ああやっぱりこの人たち同じバンドだったんだ」って思いましたね。
そんなマイペースであるがゆえに時に予想外の言動が飛び出すのもGさんの魅力。
意図的に冗談を言って笑いを取る知久さんや石川さんとは違いGさんの場合素に絶妙な可笑しみが。
ハンサム声でポツリと言うMC、それが突飛な話題だったり特にオチがなかったり微妙な間があったりして、半ば強引にオチを付けるように「ニッ」と笑えば女性客から悲鳴が上がる。すげぇ何これ。
ソロライブではまだこんな事もなかろうけどあくまでこれ石川さんのライブの客層だからだよなー。
この人は石川浩司に持っていないものを持ってい過ぎる、逆もまた然りだけど。
そしてGさん終了。最後までハンサムでした。
セッティングの時間を挟んでようやく本日のメインである石川さんのソロ。
それに先立ち、生誕祭恒例である展示作品の優秀作の表彰。
今回は「石川さんが生まれ変わったら何になる?」というお題のもとあらゆる作品が集まりました。
どの作品も当然のごとく石川さんの似顔絵が描かれた上で何かしらに変身していたのですが、その中で石川さんが大賞に選んだのは、「本当に生まれ変わったのだとしたら前世の面影なんてなくなるもの。応募作品の中でこの人だけがそうだった」というあえて石川さんと無関係な作品でした。
各作品は会場内に展示されており、ライブ前は混雑していたのでライブ後になって見たのですが、これがまた本当に何の変哲もないただの「ネコ」という絵でして、企画自体が一種の大喜利的な性質でありながら「ボケない」という斬新かつ勇気ある切り口が大賞に導いたと言えましょう。
さて、石川さんソロライブ。
セッションではパーカッションだけどソロではギターの弾き語り。
ギターの腕前はハッキリ言って先程の二人に大きく劣るのだけど、その分を多彩な表情や声色、声量でカバーしてて、 『毛虫おじさん』や『悪代官』ではとても笑わせてくれる一方でメッセージ性の強い真面目な曲なんかでも単調なギターはむしろそれらをより際立たせていて胸を抉られるような気持ちになりましたね。実に演劇的。
石川さんのは最近作った曲が多かったけど、バンド時代とは打って変わってテーマやメッセージのハッキリした曲が随分多くなったなと感じました。
本人の中での変化ももちろんあったのだろうけど、集団に属してた間はそういう主張には気を遣ってたのかな?
でも複数の曲に見られた「人は必ず生きて死ぬ。だからこそ生きている間の瞬間が貴い」みたいなテーマは知久さんの『ちょっと今ここだけの歌』なんかとも共通してる部分があって、映画でも言ってたようにやっぱり死生観とかそういうのがこの人たち似てるのかなーと思いました。
そして改めてゲストの二人を呼び込む石川さん。
前述の通り、過去に3人が集まった場ではセッションを行っていましたが今回は事前に「しょぼたまはやりません」と明言していたので、心の片隅でそれも前フリかなと若干は思いつつも過去にそれで『まちあわせ』をやりわざと期待を外した事もありましたし、我々も「こちらの一方的な願望を押し付けるのはよくない」と気持ちを落ち着けた上で今日ここに集まりそれぞれのソロを楽しんでいたのでした。
しかし石川さんの口から仰天発言が。
「しょぼたまはやらないと言いました。なので、『たまのキーボード抜き』をやります」
想定外のサプライズに場内喜びを通り越してすすり泣く声があちこちから!
知久さんがギター、石川さんが太鼓、そしてGさんがベース!しょぼたまではなくてたま!
しょぼたまアレンジでもなくサポートもいないキーボードのみ抜きはたま史上でも恐らく初の編成。
「これを聴くといかにキーボードが重要かがわかるかと思います」とは石川さん。
一曲目は『ロシヤのパン』。
印象的なオルガンのフレーズは知久さんがハーモニカやカズーで補う形でしたが、何よりライブで最も体感できるベースの音圧がしょぼたまとしての再結成でも味わえなかった要素!
あんなにバラバラだった3人が横並びで演奏しているとそれぞれに圧倒的存在感がありながらも不思議と一つにまとまっている、これが「たま」なのかと。
自分は解散前から知るリアルタイムのファンであるにも関わらず冗談抜きに「実在したんだ」って思っちゃうくらい新鮮味と懐かしさが入り混じった気持ちでした。
「おやつはいつだってトラピストクッキー」
このフレーズを複数人の、それも知った声で聴いたのはいつの事だったか。
そして一度解散したバンドが演奏する「いつまでもこのままでいたかったのに」という歌詞に皆は何を感じたのか。
曲が終わり拍手。…拍手。……拍手。1分は経とうというのにまったく鳴り止みません。
11年も前に解散し、一度は観てみたいと思ってはいても叶わぬ夢とされていた「たま」の姿。
それを目の当たりにした観客の気持ちの表れがこの長い長い拍手に集約されていました。
「一人じゃこんな事ないよ」と知久さん。
はじける石川さん、その石川さんを一切無視して自分の演奏に専念するGさん、それを見てとにかく楽しそうな知久さん。
解散したバンドの中には修復不可能なくらい不仲になってたり、誰か芸能界を引退してたり、何なら死んでたり。
そんなのもたくさんある中で今回のような状況は「たま」に限らず多くの音楽ファンが羨むシチュエーションではないでしょうか。
二曲目は『学校にまにあわない』。
これもまたオルガンパートを知久さんがフォローしてたものの間奏の鍵盤中心になるところだけはどうにもならず当然ながらグダって笑い。
自分は石川さんのバックでこの曲をよく弾いてたからついGさんの手元ばかり見てしまったな(笑)。
台詞要約。
「(地面を掘り返していたら)古漬け・古女房みたいな友人が出て来た。
その友人、味は変わってないけど見た目は随分変わっていて一人は、小さい頃に宗教に無理矢理入れられ、その反発から
『神など必要ない!』と言っていたら本当にカミがいなくなってしまい(爆笑)、なくなった分はもう一人の頭に移植された事でバランスが保たれ、格差が生じてしまった。
でもこの二人だけでなく、今やってるホルモン鉄道の大谷やパスカルズのうつおやあかねとも同じくらい昔からの仲だし、いまだ旧友と遊び続けてる人生で本当に楽しい。
なので再結成とか大仰な感じではなくとも、またこうやって時々集まるのも悪くないなと思いました、とさ」
大拍手。すすり泣く声がさらに大きく。
「そろそろ誰かしら死んでもおかしくない年齢になって来た事だし、二度と会えなくなる前に」なんて話もしてたので これがただのリップサービスに終わらない事を期待したいものですね。
そして2曲目も終わって一息付いたタイミングで、唐突に「昨日俺さぁ、夢見たんだよ」と切り出すGさん。
さっきも書いたようにGさんは本当にこういう人なので「またか」的なリアクションをしつつも話を聞く二人。
G「二人で飯食いに行こうってなったんだけど、相手がヤナちゃんなの」
予想だにしていなかった名前が飛び出した事で客席から驚きの声が。
「ヤナちゃん」こと柳原さんは'95年にいち早く脱退した元キーボードのメンバー。
脱退理由は「(「たま」とは違う毛色の)ソロ活動に専念したい」というもので、決して喧嘩別れではないもののそれでも脱退以降はろくに連絡も取っていないという話で、『たまの映画』においても出演を拒否している為「もしかしたら触れたらいけない関係のかな」という不安がファンの中にあってどういう温度で接していいのかわからない感じがいまだにある方です。
個人的な見解では、ソロとしての自分も脱退後3人となったバンドの方も互いに相応の歴史を築いてきたので、それを尊重する形で今更元たまのメンバー面するのは虫が良過ぎると本人の中で線引きをしてるんじゃないかなあ?
まあ実際のところは本人しかわからない事ですが、ともあれここで名前が出るあたり少なくとも残されたメンバーは全然彼の事を悪く思ってないって事が窺えますよね。
さて、夢の話つづき。
「店に着いて座敷に上がったんだけど、でも今一つ話が盛り上がらなくて、ヤナちゃんが帰るって言い出したの。
で、俺が誘ったんだしお金は払うよって言ったんだけど、ヤナちゃんが『いや自分の分は払う』って頑なに断って。
『あれヤナちゃんってそんな人だっけ』と思いながら追いかけようとしたんだけど、そしたら靴がなくなってて」
例えばバンドマンならもうすぐ本番なのに楽器がどこにもないとか、何かを今から始めようという段階なのに何故か前に進めないという夢は職種を問わずよくあるんで、これもそういう系の話なのかなと思っていたところへ
石川さん「…それは絶対ヤツだな」と突っ込んで、客席以上にメンバー爆笑。
柳原さんはイタズラ好きであった事はファンの間でも有名だったので当事者はよほどツボに来たんでしょうねー。
「払うもの払っだんだから靴だけは、みたいな」「あー言いそう」など次々柳原さんの話題に乗っかる面々。
思わぬ形で柳原さんの話が出て来てファンも何だか嬉しくなったところで三曲目。
知久、石川の流れで来たらもちろんGさんのボーカルで『星を食べる』。
昔の曲でもハンサムのビジュアルが昔と違うので同じだけど同じでない感じ。
「♪ラララ ランラ ランラ ラ」というコーラスが2014年に甦る!
そしてしっとりさせた感動のままフィナーレ…ですがもちろん終わりません、アンコール!
アンコールは『まちあわせ』。これもそうだし『ロシヤのパン』にしても『星を食べる』にしても現在ソロで歌う時はキーを下げてるのだけど、他パートの演奏上の都合に合わせて珍しく原曲キーで歌ったというのも感動でしたね。
実質ギターだけのシンプルな曲なのにカズーの音程を外し慌てふためくGさんに笑い。
1番が終わり、演奏がブレイクしてる時に石川さんが突然 「最初の注意事項を一つだけ撤回します!今から10数える間は撮影OKとします!」と宣言。
そして始まるカウントに慌ててカメラ携帯電話を取り出す客席騒然。
横に広がってた3人がわざわざくっついてシャッターチャンスを作るなどのサービスも。
なお、その時の写真は自分も撮りましたが「ここだけ感を煽るためネットに上げないように」的な事も言ってたんでひとまず自分からは非公開で。
とは言えこのご時世完全に止められる筈もないので探せば誰かしらが上げてるとは思いますけどね。
撮影タイムも終わり、その後2番も歌って曲は終了。
それでも満足できないお客さんは更なるアンコール。
ダブルアンコールは「これ以上二人を働かせると追加のギャラが発生するので」と本日の主役である石川さんがソロで登場。
曲は『オンリー・ユー』。
「死なないでおくれ」「生きてておくれ」 これは本来なら愛する異性とかそういった人に向けたラブソングなのでしょうが、この流れで歌われたこの詞、今回ばかりは他メンバーへのメッセージのように思えました。
「今は永遠だと信じていても もしもその日が来たら 僕はまた一人になる」
その流れでやはり涙を誘う曲である『ネムイ』をラストに。
この楽しい時間もやがて終わるのだという余韻と共に、おしまい。
いやあ、素晴らしいものを見ました。
音楽的に再び「たま」を聴けたというのもさる事ながら、元「たま」という3人の中年のいまだ良好な関係が見えて本当に嬉しかったと言いますか。
3人からも「久々にこの3人でやってる、懐かしくて楽しいぞ!」っていう空気がひしひしと伝わって。
こういうのは本当に間を空けてやるからこそ大きな感動となるのではないかと思いましたね。
石川さんも言ってましたが、バンド時代の「たま」が好きで、3人(あるいは4人か?)を集めたろうって主催者はやっぱりいるみたいで、でもそんなのは乗り気じゃないからよほどの破格ギャラでもない限りは受けるつもりはないらしくて、
それは彼らの性格を知っている自分たちも重々把握しており、だからこそ再結成は無いと確信してる訳で。
(ただの推測ですがもしかしたらメジャーレーベルなんかからもそんな話は来ているのかもしれません)
でもこの生誕祭はそういうところからスタートしてないし、もう6回目で主催者とも信頼関係を築けているし、去年に知久さんを呼んだという布石もあった上での自然の流れで今回Gさんのブッキングに繋がっている訳です。
また、本人側も自分たちからは集まろうと言い出すのはどこか照れ臭く、他人の頼みという大義名分が必要だったので
ここに至った諸々は他ならぬヒロポさんの積み重ねの結果であると称賛しなければなりませんよホント。
その事はその場でも本人に伝えましたが改めて届けこの想い!
ちなみにこの日はビデオカメラが入っていました。
解散前に交わした「10年後にライブをやる」との約束を守る形で実現した2008年のしょぼたま一時再結成の時は、ちょうど音楽業界が「昔のバンドが再結成して一儲け」ブームの最中にあった為「たまの再結成もその一つだと思われるのは心外である」との理由で出せばそれなりに売れる事はわかっていながらもライブのソフト化はされず終いでしたが、今回はどうなんでしょうね。
奇しくも「たま」の結成は1984年で今年が30周年となる節目のタイミングでこの再結成が実現した訳ですし、ライブとは本来刹那的なもので形に残す事が本質ではないという言い分も理解しつつも正直映像で観たいものですが。
この歴史的なライブの模様はTwitterなどにも続々と投稿されていましたが、それだけの字数ではとてもこの溢れ出る思いを伝えきれないとわざと記憶を上書きしないようその足でネカフェに飛び込んでこの長文を打ち込んだ次第ですが、
ここに来て一番肝心な事を書いていない事に気が付きました。
石川さん、53歳のお誕生日おめでとうございます! (森嶋)
(本人より)確かに最近自分が作る曲調はちょっと変わったかも。
年齢とかの要因もあるかもしれないが、多分たまだと「あぁこういうセンチメンタルな歌は知久君の十八番だから、俺は馬鹿歌を作ろう」とかが無意識的にでもあったのかもね。
実際たま内でもその手の感じの歌が俺もボツをくらったこともあるしね(ま、ボツというか「これはたまじゃなくてソロでやる感じの曲じゃない?」という感じ)。
これは予想だけど最近柳ちゃんが歌ってる歌もたま時代とはだいぶ違う。
もしかしたらそれらもたま内では持って来てもボツになってたかもしれないから、柳ちゃんは脱退してソロで頑張ろうと思ったのかもね。
まぁ自分のやりたいことをトコトンやれるのが何よりいい。
そんでまた接点が生まれればセッションなどやってみるも良しだと思うし。
でも本当、照れくささもありながらいいイベントだったな。ヒロポ君、ありがと!
そして遠い熊本からわざわざ来てくれてありがと!
7月7日『闇七夕〜あなたの願いを叶えません』 in 代々木Barbara
石川浩司生誕祭ライブの為に7月6日に上京。
一泊して翌日帰る予定が7日七夕の日に代々木で石川さんのライブがある事を小耳に挟みました。
生誕祭はものすごい盛り上がりで、本当に満足満足してたんですが
石川さんのソロが聴き足りないと感じていた私は即東京に残る事にしました。
代々木Barbaraさんというお店。
場所も知らないし予約もしてなかった(笑)。
「あれ?そういえば当日券あるのかな。・・・無かったら出待ちでもするか」という気持ちで
開場時間ギリギリに到着。
当日券があり、無事入場できました!
コッソリ来てビックリさせよ〜とか思ってたのに、入ったらすぐ石川さんがいらして
「あれ?帰らなかったの?」と声をかけてくださいました。
昨日は混雑していたので買わなかった『ホルモン鉄道Delux』を購入し、サインも頂きました!
生誕祭の時よりかなりゆったりしていたので、始まる前にも石川さんとお話ができて嬉しかった。
あぁ来て良かった〜と始まる前から幸せ気分。
この日は石川さんを含め計5組の方々が出演されていました。
てっきり石川さんがトリだと思っていたのに、石川さんの出番は3番。
いい感じにとち狂った人達が(誉めてます)次々と出演され、石川さんが中締めという感じ。
3番で良かったと思いました。
2番目の方が終わった時点で、時間が巻いているとスタッフの方から通達。
しばらく舞台上で時間潰しをされていた石川さんですが
「何もせずにいるのがツライので、ちょっと早いけどもう始めま〜す」と予定時間より早めに石川さんのライブが始まりました。
ではこの日のセトリを。
『闇七夕』のテーマから1曲目は『一人闇鍋』
そして『「ウララ』と大好きな曲が続きます。
一緒にいた直美さんはこの時点ですでに泣いていました。
私は「セトリをメモする」という作業をすることで、泣き防止。
いや、一人闇鍋ではまだ泣かない!大好きな曲だけど泣けないよ(笑)
少し遅れてお仕事を終えたにゅーさんも合流。
そして3曲目はなんと…『秋の風』だよ!
「少し季節外れですが…」と石川さん。季節外れ大歓迎!!まさかこの曲を聴けると思ってなかった。
哀愁のメロディ。しんみり(*v.v)。。。初めて聴いたらしい他のバンドのファンの人達も出だしから度肝を抜かれてました。あちらこちらで笑い声が。でもとてもきれいなメロディなので、最後はみんなシーンと聴き入っていました。
次の曲で石川さんがギターをスッと置き、ピアノの方に歩いて行かれました。
やった〜『立ちあがる日本』ですっっっ
ここでなんと石川さん。ピアノソロで『巻いている時間』を調整されたんですっ。
いつもよりかなり長いピアノソロ。
デタラメなようでデタラメでない、テデタラメでないようでデタラメなピアノソロが
永遠に続きます。得した〜得した〜
「ああ、そういえば石川さん鍵盤も弾いてらしたなぁ、昔・・・」と少しノスタルジックになった所で
歌が始まりました(笑)
本当に見事でした。めちゃカッコよくないですか?ピアノソロで調整。
もう一曲多めに歌うとかじゃなくてピアノソロでっ。
そりゃもうメロメロでっせ。奥さんっ。
そして後半。『メメントの森』『玄関』『野のなななのか』とお客さんを泣かせに入ります。
いや、泣いていたのは私と直美さんだけかもしれないけど、会場一帯が感動に包まれていました。
歌詞覚えられない病の私が3回聴いただけでほぼ覚えた『玄関』
当たり前を当たり前だと思わず、嬉しがったり喜んだり感謝したり感動したりできる事は
尊いんだよって教えてくれる。「ただいま」って言ったら「おかえり」って返ってくるのは奇跡なのかもしれないね。
『野のなななのか』でいつもメインボーカルのあかねさんのハモリで入る部分から歌い出して
もう一回やり直すというのも良かったな。
泣き過ぎて苦しくなってたところに閑話休題的にミスが入って思わずフフフって笑いました。
もう完璧なセトリでした。
前日のお疲れが少し残った声が何とも言えずしてセクシーでした。
あ〜みんなにも聴かせてあげたかったな。
終わった後石川さんが「俺以外全員すごく上手かったね」と仰っていたけど
ダントツに石川さんがカッコよかったのは言うまでもありません。が一応ご報告申し上げます。
『存在感』『切迫感』『緊張感』
石川さんのライブはいつもお芝居を見ている気持ちになります。
石川さんの歌の独特のタメはパーカッションの時のタメに似ているな。
似てると言うかご本人なので当たり前なんですが
「ああ、私ならここまで待てない〜」ってトコまでしっかり充分タメるトコが好きです。
緊張感が途切れる一歩手前まで待てる大人の余裕みたいな
石川さんの中に流れている『タイム感』が好きなんです。
6日の打ち上げの時に言われた「石川さんに対する想いのタケをぶつけて下さい!」
には上手く答えられなかったのでここにさりげなく入れときますv
とにかくこの日もすごい贅沢なライブだったんですよ〜。
もう胸がいっぱいになりました。
東京の子になりたいなと思いました。
お別れがつらかったもの。最後になんかご褒美もらった気がするけど忘れました(しっかり覚えてます)
また行きます。
みんなももっと行った方がいいよ。石川さんのソロライブ。 (でゅおめいぷるようこ)
(本人より)この日は大勢出るイベントだったし、なんといっても生誕祭の翌日なので誰も来ないだろうとふんでいたのにそこそこ来てくれて嬉しかったなー。
生誕祭は絶対朝まで打ち上げが見えていたので前月に出た時「サウンドチェックも無しで本番だけ来ます」ということをお店の人にも伝えての出演。
他の人たちは多分だが音楽だけでは食えてないだろうけど技術的には素晴らしい人ばかり。
やはり東京は全国からミュージシャンが集まってるだけあってレベルが高いなーと再認識しましたとさ。
ホルモン鉄道関西ライブ 南風楽天
近場の高槻で特殊ミュージシャン・ホルモン鉄道のおふたりがライブをやるとのこと、おもしろそうなので当日飛び込みで行ってみることにした。
電話で空きを聞いてみたらもう予約はムリだけど多分いけるよ、とかどっちかわからん解答だったのでとりあえずGo!
場所がわからなかったからしばらく高槻駅周辺をウロウロさまよった。おっこれだな!と見つけたオープンな食堂はもう満員!!立ち見を覚悟したけど受付のお姉ちゃんが椅子を出してくれた。
食堂の奥にはとても進めそうにない大繁盛、ワンオーダーしたくてもできる雰囲気じゃなかったのであきらめて入り口近くで座ってると石川さん達が到着!
そのまま中に入っていくかと思いきや、控室がお店に無いのか盛況すぎて入れないのか、店の外でぶらぶらしてる出演者。
こんなにぞんざいに扱っていいのか!?でも当人さん達はべつに気にしてる様子もなさそう・・高槻の町に突如現れたランニング姿に妙なオーラを感じた。ありがたやありがたや。
ほどなくしてオープニングアクトがスタート、「ソラネコ」というバンド。「パンツ、パンツ・・」と連呼しながら人間電車を作って登場、しょっぱなからパンツの歌を歌って客席にパンツをばらまいてた。
ネコっぽい顔のお姉さんはヴォーカル・ウクレレ・ボンゴみたいのも叩いてた。さとみさんというらしい。声がキレイ、楽器を持ってない時はゾンビダンスみたいなしぐさをしながら歌ってた。
他の構成はアコーディオンベースギター変わったドラム。いいバンドだな。
けものちゃんという曲ではさるが乱入(石川大谷両氏)、ひとしきりウキウキ言っては去って行った。会場は一層ハイテンションに!
休憩の間も店前を所在なさげにしてる本日の主役たち。雨もパラついてきて大丈夫か?と思ってるとようやくライブ開始!ホルモン鉄道〜。
アタックNo.1
毛虫おじさん
ネットで検索
包茎ジョナサン
キチガイ・スラッガー
悪代官
だいたい前半は上記みたいなセットリストだったかな。
子供も多いし昼間なのに、しかも外にまる聞こえなのに際どい曲ばっかやるのね。流石だ!
アメリカから来たらしいミスターベースボールが何やら卑猥な形の木製バット?を持ってたが何だったんだろう。
悪代官では客席全員が「あーあ〜乳を吸う〜、あーあ〜チュウチュウと〜」と絶叫、隣近所は大丈夫かとこっちが心配になったが痛快でたまらなかった。いまこんなパフォーマンスが出来る50代のアーティストはこのふたりだけだ。
後半はソロやセッションでいろんな曲が入り乱れる内容。
タンスの行進(大谷氏とソラネコ)さとみさんとのハーモニーが新鮮。
メメントの森(石川さんソロ)死んじゃうからこそ生の瞬間は輝く、という深いけど楽しげな歌。ブヒッブヒッっていうリアルなモノマネが面白い。
あとは以下の曲だったと思う。
孔雀
けずり節
くねくね(ホルモン・ソラネコ)
意味なし笛(ホルモン・ソラネコ)
夜の牛たちのダンスを見たかい(ホルモン・ソラネコ)
子供達をよろしく
積み木くずし
孔雀は不思議な曲、楽器が鉛筆と鉛筆削りだけのけずり節はシュールでトークが絶妙、くねくねはおもしろい音階と展開、意味なし笛は伴奏が豪華、夜の牛はさとみさんの唸るようなコーラスが新たな世界観を構築、積み木くずしは最後のやけくそっぽい積み木の連打が哀愁を誘う。
雨が降り込む中でもテンションを落とさずライブはあっという間に終了!バラエティに富み、飽きの来ない楽しいライブだった。
次回の来阪が今から楽しみなユニットだ。ソラネコも初めて見たが興味を持ったのでいろいろ調べてみたい。
最後にプレゼント贈呈。関西ツアーは3日連続で敢行され、その全日程ライブに来たという奇特な人々にふたりのサイン入りのパッションピンクのポーチが手渡された。
ワンピースの女性、小学生とそのお母さん、ハンチング帽の薄気味悪い(失礼)男性の計4人、見上げたホルモン愛だ。拍手。
どうでもいい話だがはじめにソラネコが客席に投げたパンツをライブ中終始顔面にかぶったままだった変態仮面のような少年がとても印象的だった。(池之原)
(本人より)その少年はかまってもらいたいらしく(連日来ていた)パンツを被ってても何の反応もしめさない俺に痺れを切らし後半は「何かおかしいと思わない?ねえ」と言っていたが「ええ〜、別に普通に子供がいるだけだけど?」と返すと「えーーーっ、気づかない?」と。気づいてるわいっ!
そうそうここはそもそもライブハウスというより食堂なので楽屋どころか開場したらトイレにも行けないんす。
でもいつも満員盛況になって気分よくやらせてもらってる。
共演のソラネコは元々たまファンで最初はよく大阪のライブに来てたお客さんだったなー。
今じゃすっかり宣伝等頼ってま〜す(笑)。
ウキュピレコードリミックス企画第十二弾・青い靴
月半ばの定例行事として1年間レポートしてきた配信・リミックスもこれでひと段落、でしょうか。個人的にはso-heyさんの別のリミックスや他の方の作品が今後も配信されることを望んでいます。
さてさて石川さんのたま時代の作品の中でも異色といえる独特の雰囲気を持つこの曲、一体今月はどう素敵にいじられたのでしょう?
伴奏は石川さんのギターをしっかり残しながらも、変幻自在の効果音が添えられます。ヘッドホンの右を左をむゅゎお〜〜〜んんとまわる不規則な音。不思議な詩の世界への導入を促します。
すると突然旋律と同調しようとしないストリングスが暴れます。かと思うと元の曲のイメージを一気に変える、弾みのついたドラム&ベース! しずかな淡い世界を描いていた私の脳味噌をびびらせます。どう形容すればいいのか・・・
so-heyさんに失礼なたとえかもしれませんが、アレに近いんです、MINMI。音楽的ボキャブラリーが貧相でこんな表現になっちゃってごめんなさい。なんちゅうかノリノリの感じです。
そんな調子で曲は終盤まで流れ、「♪もっと 遊ぼうよ〜」のくだりで伴奏の数を抑え、遊ぼうよ、という呼びかけに対して誰も返事を返してこない、という孤独感・寂寥感を不意に表してきます。そして「♪夜に〜〜〜」の場面ではラとシをぶつける不思議な和音で、何故か突然世界に光が満ちてきたような神々しいイメージが湧きました。
その後は石川さんのアア〜〜、というスキャットの後ろでオクターブの上がった少年石川さんが「♪もっと 遊ぼうよ〜」と誘いかけてきます。その声は高まりゆき、そして徐々に伴奏も減じてゆきます。まるで石川さんの顔をした天使に手を取られ、高く高く天の彼方へ昇っていくようなイメージ・・・
最後はギターと石川さんの声だけに戻ります。昇りゆく少年を、地上から石川さんが見上げて歌っている情景が浮かびました。
これまでのリミックス作品も素晴らしいものばかりでしたが、今回は最後に勝手な妄想・解釈までしてしまうという恐るべき魔術。これで最後なんて残念なので、是非他の作品も聴いてみたいです!! 石川さん・so-heyさん、素敵な作品たちを聴かせていただき、ありがとうございました! (オポムチャン)
(本人より)いやいやまさかこの企画を始めた時は一年間ひとりの人が独占するとは思わなかった。so-heyに拍手!
で、実はso-heyからはアルバム「おいしいうそがいっぱい」の中からリミックスされた作品も送られて来ていてそれももちろん素晴らしかったのだが、残念、これはここではお蔵入りします。
何故かというと一部のお客さんから「音源は買ってないけど無料のリミックスで充分楽しめました!」という声をいくつか聞いてちょいと複雑な気持ちなので。
このサイトはもちろん音源販売の為にスタッフと作ってリミックスはそのお遊び部分と思っていたのだけど本末転倒でリミックスで満足されてしまって肝心の販売音源がそれで逆に売れなくなってしまうという部分もあるらしいので、リミックス企画は今回はここでいったん終了します。
また何か別の機会があったらso-heyとも何かやりたいなー!
2014年6月・ホルモン鉄道関西ツアー2日目の打ち上げ飲み会
これ、レポートにあげて良いものなのか怪しいところなんですが・・・ 石川さんにまつわるイベントなので、こっちに投稿しちゃいます。
さて関西ホルモン3DAYSのなか日、ライヴ中に今日打ち上げをするので来れる人は来てください、と予期せぬイベント発生に舞い上がった私。女房子供の顔も忘れて一も二も無く参加を表明しました。
最高に楽しかったライヴが終演し、のこのこ石川さんについていくと会場の天満満天堂のあるビルのすぐ西の鶏が美味しいらしい居酒屋さんに入って行かれます。おやここで本日活躍してくれた例の坊やとHさんとはお別れです。また明日! 大谷さんは中に入らず煙草をプーカプカ。渋い。
石川さんの真ん前は皆さん遠慮して座らないので、大して気の利いたことも喋れない私が特等席へ。なんだか申し訳ない気分です。
全員分の食事を何かしら注文しようということで、Nヤンさんが石川さんにほどよい注文をしてねと振られますがNヤンさんはそういうのがお得意でないようで、そして面識のある石川さんもそれを知った上で仕掛けたようで(笑)、私がでしゃばってテキトーにオーダーしました。お話を聞くとNヤンさんは3たまの全員とバンドでセッションしたことがあるという強者で、私と同い年ということですが遥かにすごい経験を積んでこられた方です。スゲエ! さすがに全員とセッションされただけあって貴重なお話を沢山していただき、その一部「滝本さんも知久さんも、無茶苦茶石川さんのことが好きですよ」というくだりで会場は大盛り上がり。なんだか石川さんも照れくさそうです。
またオーダーする際にお店おすすめの絶品手羽先をみんなの分注文しようということになった段、「大谷は好き嫌いが激しいから」という石川さんのご助言で、10人分だけオーダー。席に戻ってきた大谷さんが、「あっ、俺は手羽先は・・・」とつぶやくと全員から「大谷さんのは頼んでません」と異口同音に言われるという(笑)。
その日の私の唯一目立ったシーンは「名古屋式で手羽先がスポッと食える」というなんかの番組で見たやり方を皆さんに紹介する、というものでしたがこんな時に限ってぜんぜんスポッと肉が抜けず、石川さんから「出来てないじゃん」と冷ややかに突っ込まれるという鈍くさぶり。所詮私なんぞその程度の男です(拗ねる)。
石川さんはひたすらホッピーをご注文。気の利かない私はグラスがカラになっても全然気づかないという無礼千万、しかしそれほど石川さんや濃厚なたま&ホルモンファンの皆さんのお話が面白過ぎたのです。
なかでもすごい熱であるさんへの愛を語っていらしたニヒル牛作家のNTさん、独自の萌え論を持っていらっしゃり、「石川さん大好きですよ。でもそんな石川さんが好きになったあるさんはもっと好きです。萌えます」と熱弁。これに対し石川さんは「自分のことよりも、妻を褒められる方が嬉しいね」とコメント、女子からはキャーーと歓声。
顔が憶えられないトークではなんと石川さんが私の顔を眉毛で認識されていたことが判明、てっきりもう忘れてくださっていると思っていたのですがビックリでした。この日の参加女性は皆さん素敵な方々でしたが、Nさんがカワイコちゃんとして推していたVさんのお顔は「典型的美人は申し訳ないけど憶えられない」とのコメント。すかさず石川さんの真横に居た方が「じゃあ私は?」と聴くと「君は個性派美人だから・・・」とフォロー。じょ、女性って難しい(笑)!!
面白かったのがこういった飲み会での話題について語る石川さん。以前にもツィートなさっていましたが音楽や仕事、政治や世相なんかの真面目な話は嫌いだからしたくないとのこと。でも男と飲むと大概そんな話になって辛い、と。もっと気軽でどうでもいい話やエロトークで盛り上がりたいそうです。そこで出た名言、『俺、ほぼ女子だから。』会場大爆笑!!!
そのうち石川さんが話をしてる最中にだしぬけにお腹をなでるYさん。なんだか妙に面白かったので女子みんなで石川さんのお腹をさわるコーナーに(笑)。石川さん愛にあふれるNさんにも促してみたら「いや、私には早すぎるから・・・」と妙な照れっぷり(笑)。Mさんらも生腹をさわらせてもらってました。和むなぁ。
他にも石川さんの大谷夫婦イジリなど面白トークは沢山発生したのですが沢山ありすぎたのとプライバシー等もあり、また私が忘れ去ったりと全てをお伝えできないのが残念です。
あんまり楽しいので気が付けば終電の時間はとっくに過ぎていて1時。こりゃ困った、明日もライヴ観に行くつもりなのに・・・ でもタクシー使って帰るくらいならどっかで夜を明かす方が有意義です。「始発までひとりカラオケでもしに行こっかな・・・」なんてつぶやくと、NヤンさんとYさんが乗り気に! そこで常識あるNTさんが「男2人に女性1人はマズいでしょ、私も付き合います」とありがたいお申し出。さぁ、もう若くないけど徹カラだ!
石川さんから「今度の更新、高ポイント付く予定だよ」なんて嬉しいお言葉も頂戴し(とある変態投稿に関してでした)、幸せな時間でした。真正面だったのに上手に接待できず失礼いたしました。今後は眉毛を剃り落として会場の隅の方で小さくなってますので、ご容赦ください(嘘)。 (オポムチャン)
(本人より)人数がほどほどで特に地方で宿も近いとこうやってお客さんとも打ち上げ出来るんだよね〜。
やっぱり昔のたま時代とかは人数が多過ぎてこういうことは気軽には出来なかったからね。
今の方がやっぱりちょっと楽しいっす!
石川浩司53歳生誕祭(2014年7月6日)
チケット予約が、あっという間に完売したという(自分も発売日に3時間前に並んでようやくチケットGet!)
「生誕祭」に行ってきました。
たくさんの人が翌日のツイッターでも書いているけど、自分も全く同じ。
ひとことで「最高ーっ!」更に言っちゃうと、やっぱり「たま、最高ーっ!!」
前回、自分がマンダラ2で石川さんのライヴを見たのは、柳原さんが、たまを脱退する宣言をした時でした。
時は流れ、本当に久々でドキドキしました。酸欠になりそうな程、ギュウギュウ詰め満員電車のようなお客さんの入りでしたが(さすがっ!)
立見席の一番前で、とてもいい場所がキープできたので、「この場所は絶対に譲れん!」と思い、頻尿の私ですが
外で並んでいる時間も含め計4時間以上トイレを我慢しました。(今思えば、老人介護用のオムツをはいてくればよかった)
そして待望のライヴが始まりました。知久さんのソロ、Gさんのソロ、石川さんのソロ。それぞれの世界がめいいっぱい楽しめました。(あー、なんて 贅沢!)
となりの女の子がGさんの「とかげ」でハンカチを取り出し、石川さんの新曲「玄関」でボロボロ泣いていた。自分は人前で、あまり泣かないのですが 「玄関」を歌う石川さんには込み上げるものが。。。
「メメントの森」「玄関」「オンリーユー」「ネムイ」、私の中では特に大好きな4大泣かせ歌です。
そして知久さんのセッション「ひとだま音頭」が生で聴けて、本当に嬉しかったです!この曲、石川さんのコーラス無しでは魅力半減しちゃいます(知久さん、勝手な事言ってごめんなさい!)。
でも、それぐらい石川さんと知久さんのコンビが魅力的な楽しい曲で大好きです。ちょっと「もののけ番外地」思い出しちゃいました。
そしてそして、ファンの期待を裏切らないサービス精神旺盛な石川さん。
最後に3人そろって「たま」の曲をやってくれました。
一気に会場が、待ってましたー!と言わんばかりの歓声と、おたけびに包まれました。
2014年、7月。解散した「たま」が同じメンバーで「たま」の曲をやってくれるなんて夢にも思わなかった。
もう言葉では言い表せない感動でした。きっと会場のお客さん、全てが同じ感動に包まれていたと思います!
本当に本当に、ありがとう!やっぱり「たま、最高ーーーーーっ!!!!!」です。
最後に、自分も参加させて頂いた 「石川さん、生まれ変わったら何になる絵画展」で
石川さんの選んだ作品は、素朴で可愛い猫ちゃんの作品でした。
「グランプリ作品」の前で頷きながら、思わず小さく微笑んでしまいました。石川さんが、この作品を選んだことが不思議と、私はとても嬉しかったの です。
ちょっとしたモノ選びにも「石川さんの哲学」のような物を感じました。
またライヴに行きたいな。今度は、あえて小さなショボいライヴに。
最後に、歯を見せてくださって、ありがとうございました。(7月4日生まれ丑年の主婦)
(本人より)ありがとー。「まちあわせ」の時のネット配信禁止記念撮影会はうまく参加出来たかな?
作品も素晴らしかったす。でも素晴らしい人が多過ぎたので逆に「こっ、これは何!」という人を選びました(笑)。
また是非お越しを〜!
ホルモン鉄道関西ツアー初日 2014.6.27 京都Sole cafe
今日は忙しい金曜日。ああ、今日から石川さんと大谷さんが噂のホルモン鉄道のツアーで関西にいらっしゃるんだなあ。今宵の京都のライブは仕事終わりが遅くなりそうだし、行けそうにないなあ。残念。
……と思ってたら、今日に限って上司がしっかり働いてくれて(^v^)、なんと今からまっすぐ向かえばギリギリ間に合いそうじゃあ〜りませんか!
大阪市内勤務の私、小説・映画にもなった阪急電車に飛び乗り、一路京都へ。そうそう電車に乗り込む前に、今日の席の空きはあるかお店に確認しなきゃ。OK!準備は万端。
思いのほかバスが進まず、ちょっと遅刻して19:35頃初めてのSole cafeに到着!えらいぞ!良く見つけた、私(^_^;)!
19:30開演なので、店内ではすでにお二人の曲が始まっています。わあ、もう席が一杯!
ドアのところでお店のお姉さんにチャージを支払い、先ほどお知らせした名前を告げるとちゃんと私の分の席を確保していてくださいました!嬉しい!また曲の途中というのに入ってきた私に、「いらっしゃ〜い!!」と大きな声で声を掛けてくださった石川さん!感激です!
ここから先は私のうろ覚え曲目紹介。
お店に入ったときの曲はママさんバレーのスゴイ奥さんの歌、「アタックNo.1」。あまりの実力に一人浮いてしまっている、せつないのにめちゃくちゃ面白いバレーの鬼の歌! 横のお兄さんとしょっぱなから大爆笑www!!
次は大谷さんのソロの曲を石川さんと。「俺は潜水夫」。よく聴いてたのにこの曲、ぜんぜん潜水夫は出て来ませんww。潜水夫なのに頭に花挿されたりするシュール過ぎる一曲。
もう、二人とも息が上がってる…w。それで激しい曲のあとは、ってはじまったのが「毛虫おじさん」。全身に毛虫を飼っているというおぞましいオジサンの歌なのにこんなにほのぼのするのは何故((+_+))!?
また大谷さんとのやりとりが絶妙で、石川さんのゾワゾワ波状攻撃に大谷さんが頭を抱え込んでしまい、その間に石川さん一人素に戻って演奏を再開するというシュールさww。
この先は順番がはっきり覚えてないけど、このあたりでとっちゃんさんが登場。問題作「包茎ジョナサン」をともに演奏します。気にしてないっていう割に、意地はって『そんなことはありません!』って言っちゃうジョナサン、最高(#^.^#)!!
小さな子供さんもいるのにキワドイ演目が続きます、「悪代官」。そうか、もうおやめくださいなんていうと逆効果なのかwww!曲の途中で石川さんが「それでは大谷に、良い乳の吸い方を実演してもらいましょう」といって突然の無茶振りww!マイクを乳首に見立ててちゅばちゅばとリアルな音を出す大谷さんに石川さん「こりゃとっちゃんもたまらんでぇ〜〜!!」とセクハラ!!会場大爆笑!!!(*^。^*)
ソロではお馴染みですが私はホルモンで見るのは初めての、「夏のお皿はよく割れる」。展開するストーリーは毎回だいたい同じなのに、なんでこんなに笑っちゃうんだろ!?とくに3番がいつもハジけててもうお腹痛い(~o~)!ラッキョの魅力はそれはもうすさまじく、今渦中のア〇カが持ってたモノばりに夢中になっちゃうらしいwww
なぜかタイトルからすでに笑いが取れたw、「ネットで検索」。なんでも調べられるなんて便利だけどなんでも盲目的に信じるもんじゃない、っていうメッセージを感じます。サビの石川さんの太鼓がカッコイイ!!
休憩前の曲は「どうでもワルツ」。演歌調のワルツ、そうそう世間的に見たらほんとうにどうでもいいことに、いま私は身を投じているのかもしれません。でもね、今味わってるこの「どうでもいいこと」がどれだけ私の人生を豊かにしてくれているか!!!そんなどうでもいい私達のために、ありがとう、ホルモン鉄道!
ここで前半は終了、少し休憩をはさんでソロコーナーに続きます。遅れて入場した私はあわててドリンクチケットで冷たいカフェラテをオーダー。大急ぎで駆け付けた体に沁み渡ります。幸せ(^^)
「私はホルモン鉄道のメンバーでは無いんですが、便乗して一曲歌わせて下さい」とわざわざメンバーには入っていないことをアピールしてからww、とっちゃんさんが歌う「祈りの歌」。スゴくキレイな歌声と詩の世界!!ふだんはサポートに徹していらっしゃるので今まで声を聴く機会が無かったんですが、予想もしていなかった透き通ったお声に心が震えました。
お次は大谷さんのソロ「君の医者を呼んでくれ」。これまたはじめて聴く曲、「♪歯医者になりたかった、君の口の中を診たかった」。ホルモン鉄道では歌わないであろう、せつないラブソング。この感性は大谷さんしか持ちえない。
ソロ2曲目は「ふくろうの森」。静かで幻想的な歌、きれいなギターをバックに「だめだよ」と「帰れなくなるよ」の言葉が何度も繰り返されるのが印象的。ライブスタートの時のイケイケ感から打って変わって、とても穏やかで優しい気持ちになります。ああ、今日はホントに来てよかった…
タッチ交代で石川さんのソロ「メメントの森」。どこかの言葉で、「汝、死を想え」という意味でしたよね?いつまでも生き続けているならこれほどこの世は輝かない。限りある命だからこそ、今生きているこの時を素敵なものにしよう、と思えるんですよね!「死んじゃう」という単語がいっぱい出てくるのに、とてもポジティブな気持ちになれる曲。そう、この世に居ない時は、みんなメメントの森に集まって楽しくふざけ合ってるに違いないわ!
そして次はまだタイトル不明の、正真正銘の新曲です!たとえ君が捕まっちゃったりしても、ぼくは味方だよ。待ってるよ。ただいま、おかえり!……何度も繰り返されるただいまとおかえり。いつかおかえりの声が返ってこなくなるんじゃないかとすごく淋しい気持ちになりましたがそんなことはなく、ちゃんとおかえりを返してくれた石川さん。胸がいっぱいになりました。周りではすすり泣く声も聞こえます。本当に、今日は無理してでも来てよかった……!ホントにステキな曲でした!!(;_;)
ここからはふたたびホルモン鉄道に乗車。まさかの新曲で感動した矢先に大谷さんとってもやりにくそうだけど石川さんにうながされて始まります、「オスペル」ww。その行為に及んでいる女性の顔が神々しい、という歌詞の時にとっちゃんさんをまっすぐ見つめる石川さんwww今宵は大谷夫妻のソッチ事情にやたらとからむなあ…
ここでこの曲だったかなあ…もうちょっと早いタイミングだった気もしますが確かに演奏はされました、「おっぱい少女」。これまたとなりのお兄さん大笑い!そして演奏後にこんな歌を歌ったために、大谷さんの某所が本当に垂れてきたという衝撃のニュースが(◎o◎)!!!命に別状はないそうですが、は、はずかしい……#^m^#。お客で来ていた子供さんが「見たい!見せて!」を連呼ww
このあたりでリクエストコーナーが。平日の夜に京都のややはずれまで来てくれたお客さんに、とリクエストをさせてくださるとのこと。そこで開始からずっと賑やかなただ一人の子供さんがリクエストした曲名とは……なんと「ケツの穴」!!もちろんそんなタイトルの曲はお二人のソロともホルモン鉄道にもないけど、そこはプロのお二人。即興でブルース風の演奏を付けて歌い始めましたwww!!!
大谷さん「♪ケツの穴を広げてみると、宇宙が広がっていた〜。深遠な世界〜、おやこっちにもケツの穴がある、覗いてみよう〜」
と石川さんに振る。すると
石川さん「♪ケツの穴を覗いてみたら、…何か出てきた〜」
まさかの直球に会場大ウケwww!!!そこでタイトル考案者の子供さんに「なにが出て来た?」と質問、男の子は元気にそのものの名を叫びました…。
石川さん「♪ケツの穴は覗くもんじゃな〜い、イヤな気分にな〜る〜〜」
……。すごい。内容はともかくw、無茶な要求にその場でアイデアを出して応えられるアドリブ力の強さ!たぶん二度と聴けないであろう名曲wwを堪能させてくれた子供さん、ありがとうww!!
次は存在しないタイトルはダメだからね、と釘を刺しておいてw、お客さんから出たリクエストは意外な曲、「カニバル」。石川さんもたま時代の曲は基本的に僕がギター弾けないし大谷も全然知らないので出来ません、と言っておきながら、遠い記憶をたどってギターを爪弾き、披露してくださいました!!ソロの生カニバル、これまた貴重でした!!もう、ほんとに今日は来たかいがあったなあ(^.^)何度も言うけど。
ここでふたたび通常プログラムへ。大谷さんのギターが格好いい「セロテープ」。石川さんもお好きな曲って書いてらっしゃいましたよね。シュールな歌詞に、石川さんのリズミカルなパーカッションととっちゃんさんのメリハリのきいたピアニカが色を添える、オモシロ渋い曲。
そしてこの曲が来るとライブもいよいよ終盤、「夜の牛たちのダンスを見たかい」。不思議な世界を描いた作品、だけどなぜだかすごく私の中には映像がハッキリ出来ていて、私もこの狭い星の上で出逢いと別れを繰り返す、不器用な夜の牛たちなんだ、なんて勝手に思ったりして。最後の喉も割れんばかりに歌い上げるところで、私はいつも胸がいっぱいになります。
この曲も順番があやしいけど終盤、おもむろに積み木を用意してはせーので歌い出す、「積み木くずし」。お二人とも歌詞があやしいのかチラチラ目線が動くw。ひたすら積み木をカチカチ打ち合わせながら同じ歌詞を繰り返す、シュールにも程がある一曲ですが、演奏(?)してるお二人はなにげに大変そうww。
プログラムもいよいよ終了、出ましたホルモン鉄道きっての癒し系ソング「境鉱泉」。大笑いに次ぐ大笑いだったライブのクロージングに、こんな曲でしみじみ温泉気分になるのもまた素敵。今日の忙しかった仕事の疲れをじんわりほどいてくれる名曲、温泉の歌だけに石川さんのパーカッションが桶多めのような気がするのは私だけ?w
曲目はここで終了、ということだったけど引っ込んで出て来るのも手間だしw、そこですぐさまアンコールへ。何をやるか悩んで石川さんが演奏したのは…「カブラギのおしえ」。男性の一人暮らしにおいての重要な心構えを説くありがた〜いwwお歌。ふだんはカブラギ、ヤマシタ、イノウエの三人の教えが歌われるんだけど、なんと今日は京都特別バージョンでオオタニのおしえも披露!内容は……鴨川で洗い流すがいい、とだけ言っておきます(#^.^#)。詳しくは「俺の日常クイズ」14/6/27を。つくづくレアなライブだな〜。
そしてホントのラストの曲は、石川さんのアンコールの定番曲、「ネムイ」。終わりにしなくちゃいけない世界。あの日から起きつづけているものたちへのレクイエム。胸が詰まる。すすり泣く声も聞こえてくる。「……眠っていいよ、って、言ってくれるだけで、いいのになぁ………」そうつぶやくように歌う、石川さん。言えない。言えないよ……(;_;)
万雷の拍手の中、「ホッホッホッホッホールモン、ホッホッホッホッホールモン…」と終点のテーマが鳴り響く。名残惜しいけど今夜はこれにて終了。最高のライブでした!
この京都ライブに来た人には、明日明後日のライブのリクエスト権がもらえるんだって!どんな形でもらえるのかな…と思ってたら先日行われた『Go! Go! ホルモンみっち。鉄道の夜』の余った白黒チラシを渡され、その裏に曲名を書いて当日直接渡して、とww。て、テキトーwww!!
物販は大盛況、大谷さんのCDが予想以上に売れちゃって(なんと2枚で3000円の大特価!)あわてて取りに行ったけど取ってきてからはあまり売り上げが伸びないというww。石川さんとふなっしーのコラボDVDも売っていて、石川さんによるとこのDVDはあまりにもふなっしーが有名になっちゃってこのDVDは一般販売はしておらず、石川さんのライブ会場だけで販売が許可されているそうです。「だから一般のふなっしーファンの奴らは多分このDVD持ってないので、今日買ってそいつらに高く売りつけてやるといいよ」ホント!?あははは、商売上手www!!
皆さんがサインや写真撮影で盛り上がってるところですが、帰りのバスの時間もちゃんと見ないままここまで来ちゃったので私は帰ることに。あっ、石川さんと親しげにお話なさっている長い黒髪の女性はひょっとしてあのモチメさん?今は京都大原にいらっしゃるんですよね!
思いつきでいきなり来ることにしてここまで遠かったけど、心から観に来て良かったと思える京都のライブ。石川さん大谷さんとっちゃんさん、本当にありがとうございました!明日も頑張ってね!(pipi)
(本人より)この日も一期一会のこの日だけしか見られないもの、多かったね。
ちなみにとっちゃんは今年初頭のミュージック・マガジン誌で「昨年発表されたインディーズアルバムベストテン」にもCDが選ばれたほどの実力派ミュージシャン。
ホルモン鉄道では影に徹しているが、一筋縄ではないのです。
「Go! Go! ホルモン鉄道」発売記念関西3DAYS 2日目・天満満天堂 2014.6.28
6月最後の土曜日。たまたま会場近くのビルで会社の研修があったため、夕方5時に終わった後1000円バーバーで毛刈りをして時間を効率的に破壊し、駅ビルのマクドでビッグマックをガツガツ喰って7時の開場をうきうき待ってたらお見かけしたことのあるお顔がチラホラ。昨日の京都ではハーブティーさん親子にお会いできましたが今日は他にも石川さんとのCDを出されたでゅおめいぷるようこさん、そして遥か千葉の地からお越しになったなおさんともお会いできるみたいなのでドキドキ。
会場の怪しげな雑居ビル前でハーブティーさんにばったり。「ここ見つけにくかったですよね〜!」なんて話してるとハーブティーさんを目印にめいぷるようこさんも合流! この日はようこさんから石川さんと録ったアルバム『楓・二人囃子II』・・・は去年買わせていただいたのでファーストの方を購入・・・と思ったら今日に限ってCDを置いてこられたとのこと。残念〜。
ビルに入るとエレベーターで9階へ、そしてそこからなぜか1階分階段を上がって10階の会場へ。
9階に着いたところで、なんと石川さんと大谷さんに遭遇!! 「場所、わかった?」なんてお声を掛けていただきました。
会場はまるでマンションの一室のような不思議な空間、靴を脱いで床に敷き詰められた座布団にめいめい座ります。私は良く見てやろうと2列目左端の物販コーナー傍に陣取ります。
7月6日の生誕祭へ行くようこさんから石川さんへの寄せ書きを依頼され、きゅこきゅこマジックで書いてるとようこさんはなおさんを探しに下へ降りて行かれました。その感動的な出会いの顛末は「ドキドキドキリコ初体験(69)」の「初めての号泣「初めまして」」をご覧ください(笑)。
無事なおさんも開演前に到着、さあお待ちかね、ホルモン鉄道の発車です!! 演目は毎度のごとくうろ覚えです、ご容赦を。開始前のMCでは大谷さんが開場の雰囲気に「僕の部屋に遊びに来てくれたみたいな気持ちになって楽しんでください」とか「こんなに高いところで歌うの初めてだよな!?」と石川さんに聞いてみたり。高所がお得意でない石川さん、あまり窓の外をご覧にならないよう・・・。
まずつかみは「アタックNo.1」。何回聴いてもおもしろい。初めてであろうお客さんにも受けてるウケてる!!
「毛虫おじさん」ではゾワゾワの応酬に大谷さんがギブアップしてしまいその隙に素に戻って演奏を再開する石川さんに会場またも爆笑。
ここでとっちゃんさんも合流。深い歌詞が大谷さんの世界観をうかがわせる「ネットで検索」。ピアニカが加わるだけでこの曲・いやこのユニットはグッと深みが増します。
さあ出ましたみんな大好き「包茎ジョナサン」。音楽家でいらっしゃるめいぷるようこさんとも話しました、歌詞がなければとても上品なアイリッシュ音楽に聴こえてきそうな素晴らしい楽曲なのに、あの変態的な歌詞が乗っちゃうところがホルモン鉄道のすごいところだ、と。下ネタに興味津々のお年頃のハーブティー坊やに「ホーケーってなに?」と尋ねられ、ジョナサンの如くにちんちん見せて教えてあげるわけにもいかないので「君のちんちんの状態や」とだけ言ってやりました。
突如泣き崩れて隣の控室に去ってゆく石川さん。すると隣から帽子をかぶりバット・ボールを持ったMr.ベースボールが登場!! すかさずハーブティー坊やが「石川さんやろ!!」と的外れなこと(笑)を言うので即座に否定する石・・・Mr.ベースボール。彼の唯一の持ち歌(笑)「キチガイ・スラッガー」が高らかに始まります。来日の度に手を焼くオーサカのボーイにリベンジするため(笑)手持ちのボールを頭から浴びせるミスター。盛り上がる会場!! もうハーブティーさんの息子さんがホルモン鉄道の関西限定のサブメンバーみたいに思えてきました。
「・・・今ヘンな外人いたけど、見た?」とどうやら控室付近でミスターとすれ違ったらしい石川さん(笑)。お次の演目は・・・ヤバいぞ、坊やが歌詞を丸暗記してて先に言われちゃう「ハゲアタマ」だ! ・・・しかしここは相手にするとキリが無いと判断されたのかスピーディーに曲を展開、追いつかれずに歌い切られたのでした。
ロックなテイストで半音進行が不思議な感じの「孔雀」。とっちゃんさんのピアニカが途中乱調になるのがなんだか病み付きになる一曲です。歌詞は深すぎて理解困難、大谷哲学を感じます。
たしかこの曲で前半は終了、「どうでもワルツ」。これまた確かここだったと思うのですがやんちゃなハーブティー坊やを石川さんが赤いガムテープでグルグル巻きに(笑)!!! なおさん評では、「あのガムテープは赤だから良い、普通の茶色いのだと監禁とか犯罪の連想がされちゃうけど赤だからポップになる」とのこと。ナルホド! 私には思いもよらなかった視点です!
ここで今晩、なんと打ち上げ懇親会を開催します、と突然のサプライズ!!! まったく想定していなかったので一瞬悩みましたがこれは絶対に行かないと後悔するッ!! とその場で参加を表明しました。家、帰れるかな、ドキドキ・・・。でも楽しみだ!!
休憩をはさんでソロコーナー、今回も昨日の京都に引き続きとっちゃんさんが1曲歌ってくださるようです。ワオ嬉しい。
澄んだ声で歌われる、「魂」。歌詞にはこの言葉は一度も出て来ませんが、自分の中に見えないけど確かにあるもの、として描かれています。大谷さんの美しいワルツのギターに独特のテンポでメロディをのせるとっちゃんさん。なんだかとても清らな水で心が満たされていくような気持になりました。
そして大谷さんのソロ曲、「クローン牛」。作られた命は果たして尊くないのか? そんなことはないはずだ、とバイオテクノロジーの進む社会を風刺する物悲しい1曲。
とっちゃんさんとタマシイ繋がりで(?)大谷さんもう1曲、「魂の呼び声」。この方はホルモン鉄道とソロではまるで路線が違うのですねぇ。何度も繰り返される「戻っておいで」というフレーズが胸を打ちます。
さあソロコーナーのトリは石川さん。新曲の「メメントの森」を披露してくださいました! 有限を生きるもの達の、儚いが故の素晴らしきこの世界。無から有、有から無への不思議な輪廻。昨年、長年のご友人を亡くされた際に出来た曲とのこと、きっと死の世界=メメントの森では皆が愉しく馬鹿やってるんでしょうね。あの子も、あの人も。そんなしんみりした気分のところへ石川さんのリアルな動物の鳴き声が入りウケるという気持ちの持って行き所に困る歌です(笑)。
お次はなんとパスカルズで映画でも演奏された「野のなななのか」を作詞者の石川さんがソロで弾き語り!! 信楽でパスカルズの演奏を聴いた時も静かでじんと来る曲だと思いましたが、あらためて石川さんの声とギターのシンプルな構成で聴くとまた違った感動がありました。タイトルのように露骨なお弔い的歌詞は出て来ないのですが逆にそれが詩の奥の世界を想像させます。
さてここからホルモン鉄道のお2人に戻ります。えーとたぶんこれやったかな、昨日の京都ライヴに行ったお客さんのリクエスト権発動で「けずり節」。100均で買ったというちっさな鉛筆削りでショリショリ。「昔はもっとでっかいやつでしょっちゅう削ってたもんだがなあ、削り師も少なくなっちまったもんだな、大谷の!」とか言って落としどころをさぐりさぐりトークするお2人(笑)。ついに最前列のハーブティー坊やに頭から削りカスをぶちまけます!! ヒー!!
リクエストその2、露骨にイヤそうな顔をする大谷さん・・・「正調腹太鼓音頭」。これやったらいつも肌が真っ赤になるお2人。叩きに妥協がねぇのね(笑)。初めて系のお客さんが尻太鼓に驚き笑い! なぜか私も誇らしくなります。
私の好きな「セロテープ」。ギターが不思議なコードを使っていて面白い。間近で見たのにどう弾いてるか判らなかったなぁ、なにかの説明会に行ってマスターして帰ってこよう。
「明日のライブはお昼なので出来ません」という「オスペル」。いや、今更と思いますけど(笑)。途中「♪尺八しているときの女性の顔は〜、妙に神々しくて神秘的だ〜」というくだりでは石川さんがじっととっちゃんさんの顔を見据え、何も知らずに演奏をつづける2人との対比に観客またも爆笑。
・・・あっ、そういえばどこかで「悪代官」もやってたな、もっと最初のほうだったかな? 毎回微妙に歌詞が変わるのが楽しく、今回は「♪別に悪代官じゃなくても乳は吸えるじゃないかと言われるかもしれないが、好きな娘のが吸えるから悪代官はいいのだ〜」てなヴァージョンでした(笑)。
この曲もライブ終盤のレギュラーですね、「夜の牛たちのダンスを見たかい」。私の大好きな曲です。けっこう真面目なトーンで石川さんが歌ってるのに、大谷さんはズボンを頭からかぶったりして妙に空気が緩みます(笑)。折角1000年ぶりに再会できた「君」がふざけててロードローラーでペシャンコにされちゃうなんて、どれほどの喪失感なのでしょう? 間奏の叫びからはその計り知れなさがうかがえます。
もうこの辺からアンコールかなんだかわからなくなってきました。懸命に考えた曲順を大谷さんが気分でシャッフルしちゃったらしいのです(笑)。「決めた意味ないじゃん!」とか言いつつも笑って合わせる石川さんの度量の広さ。で、「積み木くずし」。うちの2歳のぼうずを見るような光景ですがこのエンドレスかつ意味のない所業にはなにか深い人間の業のようなものが潜んでいてそれを大谷さんは描こうとしているのでしょうか。その割には絵づらがシュール過ぎます(笑)。
さあ終了間際の癒しソング「境鉱泉」。温泉旅行は別に好きじゃない私ですがこの曲を聴くと不思議と鄙びた温泉宿に心が傾きます。オチも深い意味合いもないコードふたつのシンプルな曲、なんだか安心して身を委ねられる歌です。なかなかこんな曲は書けるもんじゃありません。
大谷さん作の最後の曲は「雨の日のサーカス」。折りしも季節は6月、今夜もひと雨降るとか降らないとか。じわりと胸に沁みる、ずぶ濡れの寂しいサーカス団の哀愁。すてきな演目ももうすぐ終わろうとしています。
ラストはこの曲、「ネムイ」。一時期トラウマになっちゃって聴けなくなった時期もありましたが今は受け止められるようになりました。エンディングには悲し過ぎる曲ですが「おしまい」という歌詞がふさわしいからでしょうか。それにしてもこの「おしまい」にはいろんなものが詰まり過ぎています・・・。いつもは少年になって語る石川さんですが、この日は語りの最後に「眠ってもいいって言ってよ・・・去年死んだ友達に、会いたいんだからさぁ・・・」と石川さんの「素」が現れたように見えました。なおさんが嗚咽するのが聞こえます。
この日のライヴはこれにて終了! 物販も盛況、なんと廃盤になったファースト「ホルモン鉄道」をゲットした方も。ふなっしーとのコラボDVDもほぼここでしか買えないよっ、とアピールする石川さん。あっ、ハーブティー坊やが大谷さんと便所へ行って噂の陰嚢水腫を見せてもらったって(笑)!!!
オポ「デカかった?」
ハ坊「(手でサイズを示しつつ)こんなん。かなりデカかった。勉強になった」
としきりに感心していました。大谷さんは「キンタマ拝まれたのは初めてだわ〜」と苦笑い。
今回もその場の雰囲気を掴んで即座に笑いを生み出す石川さんの即興力に腹筋を破壊されまくりでした! もちろん、演奏の素晴らしさは言うまでもありません。しずかなしんみりとした曲がここ最近たくさん生まれていますが、どれもしみじみいいですね。
さぁ、今夜限りの打ち上げだ! どんな宴になるのやら・・・(オポムチャン)
(本人より)この日はとにかく少年をいぢり倒した一日だったな。
サブメンバーと言っても過言じゃないかも・・・。
三日間の中で一番笑いが多かったかもねー。
映画「害虫」石川さんシーンまとめ
先日、ずっとみたかった映画「害虫」を借りてきました。
たま、というか石川さんの存在を知るまえから興味のあった映画で、石川さんがご出演されていると知ってからますますみたくなり、ついにみることができました。
そのなかで、石川さんが出てきたシーンの感想を書いていきたいと思います。
※ネタバレ注意です!
まず最初のシーン。
こんなところで出てくるの!?というのが正直な感想で、「おっ!石川さんだ!」と少し驚きました。
かわいいですね。実に愛くるしい。
そして車にわざと轢かれる、いわゆる当たり屋のシーン。
どきっとしましたね〜…危ない危ない…
そして、船の上を追われているシーン。
なぜ追われているのか…?
宮崎あおいさんとカンカンを蹴っ飛ばしているシーン。
いいですねー、本当に楽しそうです。
カエルを爆発させるシーン。からの、わたしの一番好きな家を燃やすシーン。
あれは、あおいさんの家を燃やしているのでしょうか?ちょっとよくわかりませんでしたが、罪悪感のかけらもない澄んだ瞳で燃えゆく家を見つめる石川さんに魅せられました。
石川さんにはお会いしたこともありませんし、本当の性格も詳しくは知りません。
でも、無邪気で子どものような一面もありつつ、自分の意見というか、大人の考えをしっかりとお持ちの、ある意味とても知的なかたなのかな…と思います。(勝手にすみません)
しかし今回のホームレス(?)役では、石川さんからその知的な部分がまったく排除された(バカという意味では決してありません!)、子どものような無邪気さのみで生きている人間にわたしは思えました。
害虫、とても良い映画でした。
石川さんのかなりの当たり役ですね!
今後の映画出演も期待しております。 (ひのこ)
(本人より)宮崎あおいちゃんはこの映画が初主演作品。
まさかこんな国民的大女優になるとはね〜!
俺も映画にちゃんと出たのは初めて。
まさか千葉を走っていて、角を曲がると東京や神奈川になってるとは思わなかった(ま、編集というマジックなんすが)。
燃やした家は友達の家だね。火炎瓶投げるの楽しかった〜。
普段の生活では火炎瓶を投げられることは無いからねぇ。
ちなみにこれを見た監督の知り合いは「どこからあの本物連れて来たの?」と言ったそうな。
本物に間違えられる完璧な演技・・・と思うようにしておこう。