ザ・レポート(20)
今まで石川がかかわってきた全ての活動、つまり「ソロ」「パスカルズ」「ホルモン鉄道」等のライブ、CD、ビデオ、またテレビ、ラジオなどのマスメディア、演劇、書籍、ニヒル牛、コレクション、すごろく旅行、このホームページ、その他とにかく俺がかかわってきたありとあらゆる表現活動の感想、評論、思い出等を募集します。
既に何かに発表したもの(ミニコミ、ミクシィ日記、ホームページ、掲示板等)の再録も自分で書いたものであれば0Kです。批判やお叱りももちろん構いません。他の人のプライバシーの侵害や、特殊なケースを除き、基本的に全て採用します。何についてのいつのもののコメントかをなるべく分かりやすくして、メールにて題名「レポート」でお願いします。おおよそ10行程度まで5ポイント、それ以上は10ポイントです。裏話等や本人のそれに対する意見や感想なども付けていくつもりなので、気軽に応募して下さいな〜っ。
例えば俺本人も知らない「こんなとこに載っていた」情報及びその感想とか「すごろく旅行を実際やってみた思い出」など俺にインスパイアされたものでもOKですよ〜ん。
高野秀行vs石川浩司 旅トーク 2013.6.15
高田馬場の『早稲田奉仕園』というところへ、ノンフィクション作家・高野秀行さんと石川さんとのトークを聞きに行ってきました。
他に出掛けようと思ってた用事があったのと、ぼくは高野秀行さんの本を全く読んだことが無かったのとで、直前まで行こうか否か迷ってたのですが、めったにないイベントだと思うので、当日の朝になって、思いきってイベント主催者へ mixi メッセージさせて頂いたところ「まだ参加できます」との事だったので行ってきました。
会場の『早稲田奉仕園』というところはキリスト教系の建物なのかな? と思いました。というのも、たしか敷地内にそれらしき名前の建物が幾つか併設されてたので。ぼくは「あれっ?石川さん、特定の政治&宗教はNGじゃなかったっけ?」と、一瞬思いつつ「でもイベントそのものは、たぶん宗教に関係ないものなぁ」と納得。
会場につくと石川さんが既に居られ、室内の映写機スクリーンの準備を見守ったり、隣の待機室で(おそらく高野さんの本であろう)本を読んで居られ、その時はTシャツでしたけど、イベントが始まるとランニングに着替えられて、高野さんと共に登場されました。
高野さんと石川さんが、それぞれご挨拶。「毎年2月は日本には居ません。タイへ行ってます。理由は、日本が寒いからです」という石川さんの挨拶が印象的でした。
高野さんと石川さんがそれぞれ旅のトピックを7つ〜10ぐらいずつ用意し、その中から石川さんが高野さんに語ってほしいトピックを・高野さんが石川さんに語ってほしいトピックを、交互に選ぶかたちで、映写機で映し出される旅の写真を観ながらそれぞれ旅で出くわした奇妙な出来事や貴重な体験について語る……という内容。
面白かったです。個人的に印象に残ってる話を幾つか挙げますね。
石川さんの『猿老婆』のお話。石川さんが旅先で、腰の曲がったお婆さんから「500円硬貨2枚を1000円札1枚と両替してほしい。両替してくれたら、特典として笛をプレゼントするから」と頼まれました。石川さんは「損な話ではないし笛も付くならお得だし」と了解。両替に応じると、両替した直後、それまで腰の曲がってたお婆さんの背筋はピンと伸び、そしてそのお婆さんはまるで猿のように素早く去ってゆき、気がつくと石川さんの手元の硬貨2枚は500円玉でなく、日本の500円玉に似た偽物だったとのこと。世の中の詐欺師の多くは、石川さんのような寛大な方の優しさに付け込んで、巧みに金品を奪うのでしょう。ぼくは今のところ当分、海外へ行く予定はありませんけど、自分も気を付けなければ、と考えさせられるエピソードでした。
高野さんの『ソマリ有名ミュージシャンの奇妙な商売』のお話。外国の或る男性ソングライターで女性の心理をよくとらえた歌詞を書く人が居るので、「どうしたら女性の気持ちを知る事が出来るのですか」と質問すると、ソングライター曰く「本人に訊く」との事。質問者は、一瞬わけが解らなかったが、よく聞くとそれは、個々のお客さんにオーダーメイドで曲を売るソングライターだったという話。「1人1人のお客さんに個別に売るのなら、詞に登場する人名だけ変え、同じ曲を複数人に売ってもバレないのでは?」と石川さんが質問すると、高野さん曰く「その国は狭く、人と人との繋がりが濃い国なので、バレてしまう。そうすると私だけの曲のはずなのに他のお客さんにも売りやがって! というクレームが付く事に成りかねない」旨の事でした。ちなみに石川さんも以前、そのソングライターとほぼ同じビジネスをしていた旨の事。以前、ニヒル牛で1本200円でオーダーメイドで曲をカセットテープに吹き込んでお客さんへ郵送していたけれど、そのビジネスは現在、世の中にカセットテープが出回らなくなった為、やっていないのだそうです。
石川さんの『韓国 7時間か7キロか』のお話。石川さんが御友人と韓国へ行き、或るローカル線ですごろく旅行をした時のこと。サイコロを振って出た目の駅で降りたところ、その駅の時刻表をみると次の列車が7時間待たなければ来ないことに気づいたそうです。駅周辺には何も無し。隣の駅まで歩くには距離は7キロある。結局、歩いた。歩いている途中の道端にサムゲタンの店があり、入ってみると非常に美味かった。そのサムゲタンの店は旅行ガイドには絶対に載ってない通りにある店で、すごろく旅行でそこの駅に降りて歩かねば入れなかった。すごろく旅行ならではの発見だった……という話。ぼく自身、職場の最寄り駅から職場までバスに乗らずに上り坂を5キロ歩くことがたまにありますけど、1時間15分ぐらいで着けますから、健常者の足なら7キロは2時間弱で歩けるんですよね。7時間待つことを選ばずに7キロ歩くほうを選んだのは正解だな……と聞いてて思いました。
高野さんの『中国性感劇場』のお話。中国へ行った時に『性感劇場』という大胆な名前の劇場があった為(他に寄るところも無いし)思いきってその劇場に入ってみたところ、なんとそれは、ただ単にセパレーツ姿の女の子数名が行進しながら登場し、日本のモーニング娘。の『ラブマシーン』のBGMに合わせてそのまま足踏みし、時々身体の向きを変えながら、ただひたすら足踏みし続けるだけの舞台だった……という内容。あまりのオチの無さに高野さんはそのことを本に書けなかったそうで、未公開話として紹介され、石川さんも「それはたしかに、本に書けるほどの話でなく、せいぜい4コマ漫画で終わる話だ」といった内容のコメントをされていました。
他に、パスカルズのフランス公演の話、ネパールの笛吹の話やお化け屋敷での取材を中止したという話、等々。たまが外国で路上ライブした時、誰も拍手しないので「ヤバいか?」と思い3人でホテルへ帰ったら、観客が皆、興味深そうに付いてきたので、その国には拍手する習慣が無いってことに後から気づいた……というお話も聞けて、そのお話は前に石川さんの本で読んだのを思い出しました。
それから二次会へ。さすがに石川さんはランニングのままでなくお着替え。参加者一同、高野さん・石川さんと共に、奉仕園から歩いて高田馬場駅前まで行き、駅近くのアジア料理の店で二次会開催。
ぎゅうぎゅう詰めの店内で、参加者がABCDE……と、幾つかのテーブル席に分かれました。ぼくは壁側でテレビがよく見える、Bというテーブル席に座りました。
缶ビールをコップに注ぎ皆で乾杯。最初の数十分は柿ピーなどお菓子しか出て来なかったので「あれっ?」と思ったけど、その後に美味しい料理が次々出て来てお腹も満足。高野さんにビールを注いで頂いたりもしました。恐縮です。
それから、二次会参加者用のネームカードに「好きな高野作品は?」「高野作品にハマった切っ掛けは?」という質問事項があったのですが、ぼくは全く読んでいないので回答に困り、近くの席の人に「実はぼく、高野さんの本読んだこと無いんです」と言うと、ムッとせずに「面白いですよ。読んでみて」と、にこやかに言ってくれました。石川さんの一番オススメの高野作品は何だろう? 今回のイベントを機に高野作品、少しずつ読んでゆきたい、と思います。
二次会が始まって2時間ぐらいしてからかな? ようやく石川さんが我がBテーブル席へ来てくださりました。今回の二次会のテーマは『合コン』とのこと。見回すと確かに、席順が丁寧に男女男女男女、と交互になって居りました。
石川さんを囲んで参加者が順番に自己紹介。まず氏名と、独身か既婚かと、既婚の場合は不倫は有りか無しかとを、順に述べました。
石川さんが、或る既婚の男性へ「不倫は無しか?」訊くと、その男性は「ノーコメント」との回答。
「あっ、そう……」と石川さんが他の参加者との会話に移ってから、ぼくは内心「この男性の奥さんは今日、同伴されてるのかなぁ? もし奥さんが同伴されてるのだったら、奥さんの前で訊くわけにいかないし……」と思いながら、その男性に「今日は奥さんも来られてるのですか?」と訊くと「来てない。今日は1人」とのこと。
なので、だったら大丈夫かな? と思い「さっき石川さんにノーコメントと答えてましたけど、ノーコメントってことはやっぱり不倫されてるんですか?」と訊くと「いいゃ。ただノーコメントと答えたほうが面白いかなと思って」とのこと。う〜ん、、、やっぱりぼくが野暮な質問をしてるだけなんですかねぇ。そんなこと(仮にしてたとしたら)正直にいう人なんて、そんなに居ないですものね。
Bテーブル席の参加者の自己紹介が、一周、グルッと回り、最後に、ぼくが(一応)「トリの大役」ということで自己紹介する番となりました。「独身で、39歳です」と、ぼく。「何かアピールするポイントは?」と石川さん。「こういう場で出会いがあったら嬉しいなぁと思います」と、ぼく。「いゃ、そうじゃなくて、遠くから来てるとか、俺とマブダチだとかさぁ。まつはしくんといって……」と石川さん。「全部言われてんじゃん……」と、隣に座ってる女性。「はい。遠くといっても、静岡県からです」と、ぼく。あの(著書によると)「ファンの顔を覚えるのが病気なくらい苦手」という石川さんに覚えて頂きマブダチと言って頂けるとはたいへん嬉しく恐縮な限りなのですけど(もし、この日の会を合コンと呼べるとしたら)ぼくは39年間の人生で合コンに出席したのはこの日が初だったので、何を言えば良いのか判らず頭の中が白くなりました。
それから、お開きになる数分前、石川さんが「参加者に景品を用意してきたんだけど、渡すタイミングが無くて。これ持ち帰りたくないから今、好きな異性に告白できる人に、プレゼントする」というようなことをお話になりました。最初、誰も手を挙げない中で或る1人が手を挙げ、続いて3〜4人が手を挙げ、ぼくも手を挙げ、石川さんの似顔絵・サイン入りランニングシャツをいただけました。
では誰か参加した異性に告白したかというと、出来なかったです。1人、隣の席の既婚の女性のそのまた隣に座ってた未婚女性で、気になった人が居りその女性は出版関係の仕事をしてるとのことで周囲の人たちに名刺を配ってたので、ぼくもその女性の名刺が欲しかったのですが貰えませんでした。
その代わり、座席前方の、既婚女性の名刺を1枚いただきました。
お開きになりました。告白することが、石川さんからの景品の似顔絵・サイン入りランニングシャツをいただく条件だったのですが、さっきの気になった女性はぼくが告白するスキもなく、お開きになったと同時に、とっとと姿を消したようです。そしてその後は更に、一部の参加者で高野さん・石川さんを囲み三次会があったとか。
そうとは知らず、ぼくは次の日、目黒へ『ピテたまトロブス』という、たまのコピーバンドのライブを観に行く予定があったので早めに寝ようと思い、都内へ来た時によく泊まるサウナへ行きました。
石川さんは彼のツイッターからのつぶやきをみると、三次会の後、帰りの電車内で網棚に上り、観客(車内の乗客?)の拍手を浴びたとか。これって実話? さすが石川さん! 大物ミュージシャンであり、偉大な旅人だと思います。(まつはし)
(本人より)この日は基本的に高野さんファンの集い的な感じもあったのである意味アウエイだったけど、その分初めての人が多いので今まで散々した話も出来ました。
ここ数年間その著作に友人ともどもハマり、今年チェンマイのライブを観に来ていただいたことからトントン拍子で決まったこの企画。
誰よりも俺が楽しんじゃった!
スタッフをしてくれたT君も、ありがとね。
へなちょこリレー物語(高校生日記)終了に寄せて
さまざまなコンテンツに無節操に投稿を繰り返し各所でお茶を濁している私ですが、この「へなちょこリレー物語」には縁がないだろうな・・・と思っていました。
何故なら文章を考える労力がハンパなく、かつ面白くなければ採用されない・・・とリスクが高いからです。
短期で一気に2000ポイントを目指している私にとっては15ポイントは魅力ですが、不採用のショックもでかい。そう尻込みしていたところ、連載開始の2日後の「投稿王」に5月ボーナスポイントのお知らせ。なんと1つ採用で25ポイント!!!
面白い文章なんて書けたためしがない。しかしここは積極投稿で荒稼ぎするチャンスだ。石川さんは面白ければどんどん更新するとも書いてあるぞ。だが出だしが突飛で、まだ誰も石川さんに応えられてない模様だ。
しげるは一体、何を見つけてきたのか?
前書きから、とんだスケベアイテムを持ってきたには違いなさそうですが、匙加減が難しい。しかしここは先陣を切るチャンスだ、私はイリーガルな「裏本」を見せられて大興奮する義春、しかししげるの一言、「誰かに似てない?」それは中学のクラスメート、内田春子そっくりだった・・・(←義春・しげるの流れで、内田春菊さんから)という内容を投稿し、見事にボツりました。へっこみました。
初の採用者は流石のニヒル牛マガジン連載作家(?)でいらっしゃる波照間エロマンガ島先輩。しょっぱなから相当ぶっ飛ばした内容で「こ・・・これからどないすんねんな!!?」とびびってしまいました。まさにとんだスケベアイテムでしたが、想像をはるかに超えた物体をしげるは持ってきやがったのです。
なおかつ石川さんもそれに乗っかって、おホモな展開に。ま、前のでおホモは終わりじゃなかったのか!? あ、前のはオカマやったわ、失礼失礼っってそうじゃなくて。
こりゃ無理だ・・・としばらく投稿をあきらめていましたがやはり25ポイントは欲しい。とりあえず人の気配をさせて場を動かさないと! と場面つなぎ的な投稿をしたところ何と採用!! こんな感じでいったらええのか、と味を占めた私は、ご覧のとおり大して面白くもない展開であとは石川さんに丸投げ、といった無責任スタイルで何度かボツりながらも沢山採用していただきました。なんかすいません。
しかしこのリレー物語は本当に面白い試みで、自分の思った通りの筋書きに行くことはまずなく、どっかで石川さんや投稿者の皆さんの閃きですごい方向に転がって行ってしまい、自分で勝手に組み立てていた流れをあわてて修正する作業が大変ながらも愉快でした。これは投稿するまでわからなかった当コンテンツの難しさ、かつ魅力の部分です。ちなみに最初にボツになった内田春子は教育実習生として復活させ、ヒロインになることが出来て嬉しかったのですが、途中思いがけずチンポが生えた時は「内田菊春」という名前を使おうかと思っていました。
内田(♂)「柘植くん、私があなたのお菊(の門)に(性的な)春を届けてあげるわ。そう、私の名前は菊春」
柘植「ぼ、僕だって義春です、自分の春に義理立てしないといけないんだ。そうやすやすとは奪わせません」
なんて名前に引っかけたあほな会話をさせる予定でしたが、石川さんにうまいこと女性に戻していただいてその会話は使わずに済みました。てか登場していきなり男にされた時はまたおホモかっっ!! と困惑しましたが。また二輪様登場の際はホンモノのHPを覗いたり動画で喋り方を研究したりと、無駄にホンモノ氏に詳しくなったりもしました(笑)。
それにしてもあっという間に終わってしまってちょっぴり寂しいです。過去のリレー物語と比べても歴代2番目くらいに短期間で終了したのではないでしょうか? まあエンディングに導くような内容を投稿しちゃったのは紛れもなく私なんですが・・・ 他の投稿者の皆さんごめんなさ~い! でも楽しかったです! きっと石川さんの事、近々また楽しく頭を悩ませるようなお題を用意してくださることでしょう。その際はまた頑張ります! (オポムチャン)
(本人より)実は短期間で終了したけど、お話の長さ的には他の作品と変わらない。
つまり他の作品は途中伏線が多くなり過ぎて収拾がつかなくなったことが多く、何ヶ月も更新が止まったことなどもあった為、今回はむしろスムーズにいった。
音楽もそうだけど、結局俺はコラボレーションが好きなんだよね。
他の人が介入することにより、自分ひとりでは思いもつかない展開になる。
「ううっ、そう来たか!」が楽しいんだよね。
なのでこの投稿に関しては必ずしもうまい文章を書いた人が採用されるわけではない。
むしろこちらの事情。如何に俺がその先を繋げられる展開か、の方が大事なので他の人のが選ばれても落ち込むことなかれ。
折しも昨日から俺の個人音源配信サイト「ウキュピレコード」でもリミックス企画を考案。
今までの「受取る」だけの音楽から「一緒に新たな物を作る」音楽へ。
これもこのリレー物語と根本の考え方は同じ。
他人が介入することで、ひとりずつではなし得なかった新しい物が産まれることを期待。
これからも一緒に遊びましょ!
新装版イラスト図鑑 インスタントラーメン(1996)
石川さんの書籍をコンプリートすべく方々を物色、ようやく手に入りました。
私はラーメン袋コレクターではないので、どこまで内容についていけるか不安でしたが、ページをめくればすぐにそんな思いが杞憂であったと判りました。精密なイラストのそばに石川さんがちょこちょこおもしろコメントを入れてらっしゃり、また石川さんによるコラム「文化麺類学」が5項目19ページにわたって掲載されており、およそ4年に亘る即席麺ライフで培った深い造詣が示されています。麺素人でも十二分に愉しめる内容でした。
早速いつものように表紙からチェックしていきましょう、いきなり見慣れないラーメンの袋のオンパレード。おや、金ちゃんラーメンは関西の我々には馴染みですので判りました。懐かしい写真だなあ・・・ってこれはじめ本当に気が付かなかったのですが、写真じゃない! 袋表面の陰影まで忠実に描いたイラストなのです! このイラストの嘉戸亨二さんという方も、只者ではなさそうです。表紙上部に文言、「妙に懐かしく、ちょっぴり怪しげ… これぞ、めくるめくB級グルメの世界!」とあります。この『B級グルメ』という言い方今でこそありふれてますが、1996年当時は恐らくまだ使われていない表現ではなかったでしょうか? だとしたらこの本が先駆けだったのかも・・・。
中身は石川さんの前口上から始まり、肝心の掲載の袋はいきなり変り種から! 国鉄の労組が絡んでるラーメンなんて初めて知りました。読み進めると見たこともない袋に面白がるのはもちろんのこと、意外と数多くの商品を自分が食べてきたことに気づかされます。遠い昔に啜った、懐かしいラーメンの味と香りがCMソングとともに脳の奥の奥の引き出しから飛び出してくるのです。
人々の群れが15秒間、
「とっぱちからくさやんつきラーメンとっぱちからくさやんつきラーメンとっぱちからくさやんつきラーメン・・・」
としか言わないシュールなもの。
腕組みした眼光鋭い店主らしき九州男児が
「博多もんなぁおうどぉもん、青竹割ってへこにかく。ばってん、らーめん」
と低く呟いて終わるもの。
いずれも九州のラーメンですが大阪でもCMは流れており、母親が熊本の出身でしたのでよく食べた記憶があります。
またチキンラーメンのみそ味カレー味なんてほんとに懐かしくてたまらないですね。中華三昧、ただ遠くから見つめるだけでした。おっ、なんとスナックラーメンにまで触手が!! ラーメンばぁ、シール集めてましたねえ・・・同時発売のガム「ガムラツイスト」とシールの種類が若干違う、という面白い企画でしたが、肝心のチョコチップ入りラーメン棒が不味いの不味くないの。まずいんですけどね。ああそんなん書いてるうちに日清中華そばらうめんの妙にけたたましいCMソングまで脳裏を席巻しだしました。
・・・なんという書籍でしょう。私の3歳児並の海馬が続々と10歳前後の記憶を発掘するではありませんか!!
へんてこなラーメン達に心ときめかせ、石川さんの鋭く愉快な分析を愉しみ、幼い日の五感をありありと蘇らせ・・・夢中になって一気に読み切ってしまいました。あとがきには石川さんをここまでの存在にしたゴミへの感謝が綴られ、巻末にはご丁寧に10ページに及ぶ索引まで付いています。なんて素敵な本だ。
ラストの著者紹介はラーメン啜る石川さんの写真、20年近く前の写真ですからお若いですね。「湘南ボーイ、上州ボーイを経て、81年再上京。」「レコード大賞新人賞、紅白出場等浮かれる。」なんてふつう著者紹介で書きません(笑)。どこまでもサービス精神にあふれた、石川さんのお人柄が伝わる名著でした。(オポムチャン)
(本人より)これが俺の単独書籍としては初の著作。
ひとり暮らし時代、毎日一食違うラーメンを食ってパッケージをコレクションすることを自ら義務づけ、食いまくったが今思えばこの本の印税でそのラーメン代はほぼ回収出来た(笑)。
常に遊びを姑息に仕事に転化出来ないかを考えてる俺らしい本かもね〜。
編集者の意図により写真ではなくイラストになったのだが、これ全部本に載っている原寸大で描かれているので相当細かい作業に頭が下がる。
尚、俺としてはラーメンよりもさらに数の多い、缶ドリンクのコレクションを是非書籍化したくて、実際一度はとある出版社から出る予定で原稿も途中まで書いたのだが、何故かポシャってしまった。
新装版と銘打っている通り、この前にもカバーだけ違うよりレアな物も出版されている。
なので爆発的に売れることは無いが地味にロングセラーだったりしたのだ。
俺のゴミコレクションを本にしてくれる出版社、いつでも連絡待ってまーす。
あたまグルグルかいてん
なんとなく言葉の響きから名曲「お肌ツルツル老人」を思わせる(俺だけか?)このコーナー。
小さいころからなぞなぞが苦手で、いつも引っかけられては臍(ほぞ)を噛んでいたあほの子、私。しかしもはや私もいいおっさん、ひとつここは成長した己の脳味噌を試してみようじゃないかいな。と意気込んでクリックしてみたところ……。
なんとまぁ恐ろしいことに、すでに2100問を突破する程の大量の問題が掲載されているではありませんか!!! これ全部考えて回答するのに、一体何年かかるんだろうか…… 暇な日を見つけて、チマチマ解いてはこ、こんな答えかよ!? とヘコんだり、へっへっへ、俺の脳味噌も捨てたもんじゃないな、と深夜に独りニヤニヤしたりと楽しんでいるのですが、暇潰しにもってこいの当ページでも最も膨大な時間を潰せるコンテンツなのではないでしょうか。
石川さんがおおよそ半分の数を作ってらっしゃる様子、よくぞここまで… と思える莫大な問題数。うまいっ!! と感心させられる問題から、こ、これは苦しいぞ…(笑)とつっこみたくなる問題まで、ジャンルもさまざまで飽きが来ません。投稿者の皆さんの作品も石川さんに負けじと劣らず、難問珍問のオンパレード。中でも初期に沢山の投稿があるめめさん、息長くまんべんなく投稿していらっしゃるのんさん、このお二方の問題は知的センスを感じさせる見事ななぞなぞが多数! これで飯食えるんじゃないの? と思わせる名問メーカーをあまた輩出しているコーナーであると思います。
いまのところ私の正解率は半々程度。おっさんになったからといって大して頭はグルグル回転が良くなったわけではないことを実感、あらためて臍を噛んだ次第ですが、噛んでばっかりでは臍もクチャクチャになるばかりなので自分も問題を投稿、20問ほど送ったうちの10問を採用していただき歓喜の嵐。こういう審査型の投稿コンテンツは採用されなかった時のヘコミが激しいのですが、逆に採用の嬉しさは2倍!! 皆さんも斬新ななぞなぞをどんどん投稿して、私の臍をさらにクチャクチャにしてください(笑)。
さてこのコーナー、(4)から始まっている理由は書いてある通り。お気づきでない方もいるかもしれませんが、(4)の冒頭には石川さんからコメントが…。なんと下品すぎて当局から通達が!? これは是非今では入手が難しい「おとなのなぞなぞ」をゲットしなければ…。(オポムチャン)
(本人より)このコンテンツを思いついた当初は、現在の「俺の日常クイズ」のように毎日5問を考えてアップしていた。
なので電車に乗っている時や道を歩いている時は常に周囲になぞなぞ、まぁ要するにダジャレなんすがそれを作れるネタを探してた。
まあ本が出て一段落はしたが、俺の「好きになったらトコトン地獄の果てまで」の性格で未だに続けてる。
そしてうまいなぞなぞが投稿されて来ると「俺は何故この問題作れなかったのだ!?グヌヌヌヌ」と煩悶するのだ。
今後もご贔屓に。
おとなのなぞなぞ ~Riddle for Adult~
はい、というわけで手に入れました。またしても中古での入手、石川さんの儲けに貢献できない悲しさ。しかし遅れてこのページを発見した者のビハインドは如何ともしようがありません、割り切って作品を楽しもうと思います。
なんか“Adult”って英単語が入るだけで随分エロい雰囲気が漂いますが、ちゃんとした出版社から出てる本ですからこのページに掲載されている程の無茶な(笑)問題は載ってない模様です。
帯にはでっかく『さくらももこさん、絶賛!』の文字。このページのコーナータイトルの横にも画像がありますね。なんと100万人が頭を悩ませた問題たちである、とのこと。す、凄ぇぜ!! なになに、このページのアクセス総数? あ、そういうことか。ん? それでもものすごい事実ですよね!? さすが石川さん、スケールが違う男です。
本のはじめとおわりには石川さんのコメントつき、子供の頃「なぞなぞ博士」になるのが夢だった、とのこと。これ『「たま」という船に乗っていた』でも触れてらっしゃいましたね。晴れてなぞなぞ本を出版、これで名実ともに「なぞなぞ博士」の称号を手に入れた筈の石川さんでしたが……。か、悲しい……。そういえば「浩司」は「ヒロシ」とも読めますね。ああ悲しやなぞなぞヒロシ。でも私はなぞなぞヒロシのファンですよ!
内容は「あたまグルグルかいてん」の(1)~(3)の500問中から石川さん作のものを100問チョイスして掲載。ご丁寧にジャンル分けしてあります。
・なぞなぞワイドショー
・なぞなぞ男と女
・なぞなぞ社会面
・なぞなぞ家庭欄
・なぞなぞディナー
etc…
さっそく1問めから解りません。宇多田ヒカルの? マニアックな下着ぃ?? ページをぺらり。……やられた。
そうです、次のページに正解があるタイプの本なのです。ちゃんと後ろが透けにくい紙を使ってるのが心憎いですね。ていうか悔しい! 今度は当てたるっ!!
そんなこんなで一気に2時間、100問読み切りました。
熟考の甲斐あってか正答率は7割5分! 女房子供をほったらかしでなぞなぞに没頭、とんでもない野郎です。しかし結果には満足です。ホームページのものよりきわどさが控えめなものの、バラエティ溢れる楽しい問題に懊悩する時間は贅沢な悦びでした(中には「畜生、こんな解答ありかよっ!」と半泣きになる問題もありましたが、それを含めて…)。御礼申し上げます。
これで磨いた勘で、「俺の日常クイズ」の正答率も上がればいいんですけどねぇ……ほんとたまにしか正解しないもんですから。まぁクイズとなぞなぞは似て非なるもの、懲りずに両方とも投稿を続けま~す。(オポムチャン)
(本人より)ジャンル分けなどは編集者がしたので実は俺はほとんどかかわってない。
これ、確か電子書籍になっててまだ販売されているはず。
そちらの方は微々たるものだろうが俺にもお金が入るのでよろしく〜。
第二弾を出してくれる出版社も募集中。
爆発的には売れないが地味〜に長く売れる・・・かもよ。
パルテノン銀座通り&ぷりぷり県
ここしばらく「舅乙女変化」について投稿していたところ、本来この曲が収録される予定だったアルバム『パルテノン銀座通り』を聴き返してみたくなりました。
全編を通してシュールな仕上がりで嫁ともども好きなこの1枚。しかしその元ネタとなるコミック『ぷりぷり県』は未だ入手していませんでした。
アルバムがリリースされた1997年の頃はバイトも始めていない大学生、吉田戦車さんは代表作「伝染るんです。」などで存じ上げていたのですが限られた持ち金でコミックまで購入することは叶わなかったのです。
さて時は流れて今はいい歳のおっさん、間のよろしいことに『ぷりぷり県』は2012年に文庫版全4巻で再登場し大変お求めやすくなっております。おっさん早速飛び付き、16年越しにアルバムの謎を紐解くことにいたしました。
まず『パルテノン銀座通り』とは? 詳しくは出てきませんでしたがぷりぷり県ぷりぷり市(県庁所在地?)のメインストリート的な場所のよう。商店街のアーチにはギリシャのパルテノン宮殿を模した飾りが乗っかっています。作るのに大変苦労されたという滝本さんのタイトル曲は漫画の内容とあまりリンクしていませんが、この漫画の持つシュールな世界観を表現するにはぴったりの初曲ではないかと思います。
ジャケット写真を見ると、食堂でご飯を食べるたまの3人。左からビールを受け取る滝本さん、お茶碗もった知久さん、そして何かの料理を頬張る石川さん。何を注文し食べたのでしょう? 3人の後ろのメニューを閲してみると…… 何じゃこりゃ!? ライス・餃子はいいとして、「紫みそ」「暗黒星人」「部員煮」「カメレオンラーメン」「しぼり汁」等々…得体の知れない食い物ばかりです。いずれも作品中に登場するぷりぷり県の郷土料理ですが、全部紹介するとこれから読まれる方がつまんないので控えます。ただ「甘そば」はとにかくケーキよりもお汁粉よりも甘い甘い蕎麦なのだそうです。オェッ。ちなみに餃子も普通の餃子ではなく、しぼり汁はシンプルな名前に反して一等強烈なものであると記しておきましょう。
もひとつ気になるのがたまの3人以外の人たちが被っているもの。これは「県ずきん」なるもので、県を愛する者はみんな被っている、ということです。裏ジャケットで辺りをキョロキョロ見回している3人の後ろにも県ずきんを被る人達が。
さて石川さんの曲にしぼって歌詞を見ていくと、「ツルラ」とは実際に(←実際も何も架空ですが)ぷりぷり県にいるのではなく、「ガメラ」「ゴジラ」のような特撮モノの怪獣であるようです。巨大怪獣のはずなのに何だか全然怖さを感じないのが面白い。しかし背中の毒汁よくよく注意! 石川さんが題材にするのにピッタリハマったテーマですね。CDと一緒に「に!ほ!ひ~~~~!!!」とついつい叫んでしまう一曲。
「生に負けるな、お客様の腸」……なんじゃいな?? 歌だけ聴いたときは訳がわかりませんでしたが、どうもぷりぷり県人は元来胃腸が弱いらしく、でも皆生ビールは好きなので、ビアガーデンの店員さんが客のお腹をさすりながらおまじないとして「生に負けるな、お客様の腸」と囁いてくれるのだそうです。ここの声は滝本さんでしょうか、店員に扮して県ずきんを被りお客のお腹をさするGさんの姿を想像して爆笑しました。
「ゴーゴー川で泳ごうよ」これは石川さんのオリジナル部分も多い歌ですね、夏満喫のくだりや、「また、包帯を巻いた、夏がやってくる…」のちょっとゾッとする場面など。にぎやかな曲の中にふっと不気味さを挟んでくる石川さん、油断なりません。基本は楽しい調子の歌で大好きです。
このゴーゴー川は全長123kmのなかなか立派な川で青ノリが特産、毎年青年団活動の一環として男花火が打ち上げられる場所だそうです。ちなみに打ち上がった後の男は川に落ちて気絶、美しい灯りをともした舟で拾いに行くのだそうです(笑)。
そして「紫信号」…この殺伐とした世の中、本当にあったらいいですね。『ぷりぷり県交通安全のしおり』にも詳しくありますが、青になったら真剣に渡ることが義務付けられています。改めてそう言われると… なんともシュールですね(シュールシュールと語彙が貧相で恐れ入ります)。最後の石川さん「笑え~(ファ)」滝本さん「笑え~(ラ)」知久さん「笑え~(ド)」のハモりがバッチリでまたそのバッチリ度合いが可笑しくて笑ってしまう、我々メオトの愛唱曲です。
オマケに「舅乙女変化」。これはぷりぷり県に住まう妖怪の一種で、他にも1番で出てくる「舅取っかえ小僧」、「若者とっかえ小僧」なども存在するようです。妙に義父がオバケにターゲットにされる意味が解らず愉快です。
以上のように、原作を読んでから改めて聴くと面白さが倍増! だいぶネタばらししてしまいましたが、CDは持ってるけど未読の方は是非。石川さんの才能をより堪能できますよ! まさかとは思いますが、コミックだけ持ってる方! 即座にアルバム手に入れてくださいね!…って、もう普通に売ってないや。トホホ。(オポムチャン)
(本人より)これはたまのアルバムの中でも演劇とのコラボの「しょぼたま2」と一二を争うレアな作品かもしれない。
漫画とのコラボレーションという企画もの故、ライブでもアルバム発売時期を除けば表題曲の「パルテノン銀座通り」以外、まず演奏されることがなかった。
実は一番ポップでシュールな曲が多いのだけどね〜。
ちなみにジャケットには当時たま企画室のスタッフをやっていたうちの妻の姿も写ってます。
女子高生役の子もたま企画室のスタッフにわざわざ高校の時の制服を着て貰ったな。
このアルバムは入手困難だけどパイオニアから出ている「たまベストセレクション」には「生ビールでいこう」以外の全曲が入ってる。
「舅乙女変化」以外でもぎりぎりアルバム収録に間に合わなかった知久君の「ざらざら恋のうた」などは結構人気曲で、当時ファンクラブに入っていた人たちだけに特典CDとして配布されたね。
『ホルモン鉄道』新潟旅館貸切ライブ 2013.5.4
5/4(土)、石川さんの旅館貸切ライブを観に新潟へ行ってきました。
昨年のちょうどこの時期、第2回旅館貸切ライブがあるのを知ったのですが、その時は職場の予定が組み上がってから知り、同僚に勤務変更をお願いするのが無理な状況だったため結局行けなくて残念だったのですけれども、今回は早めに知ることができ、上司へも「GWに休みたい」旨のことを念を押して言えたので良かったです。
5/4(土)当日。Pm1:30 頃、六日町駅に着きました。旅館の送迎バスが、Pm4:00 発とのことで、まだ3時間弱の時間があったので、駅前の道をぶらぶら歩いてからまた駅に戻り、スーパーで買い物し、売り場の手前のイートインコーナーでたこ焼きを食べていると、以前たま関係のオフ会で知り合ったIKさんという男性と其処で合流。
IKさんは大きなキャリーバッグを抱えて、昨夜は金沢のバーで弾き語りをして居られたとのこと。
昨年の第2回のこの『新潟旅館貸切ライブ』へも参加されたようで、昨年のお話をいろいろ伺え、参考になり、心強い気がしました。
Pm4:00 に、バスは六日町駅から出発。10人〜20人ぐらいがバスに乗り出発。高速バス停留所の近くで高速バスから乗る方達を待ちそしてPm4:45頃『八ッ峰 養魚』という貸切ライブ開催の旅館へ到着。
なんと入り口にホルモン鉄道の御2方(石川さん&大谷さん)が立って居られたので感動し、写真を撮りたくなりました。到着してすぐ写真を撮るのもおかしいのでその時点では撮りませんでしたが。
そしてチェックイン。ぼくの宿泊した部屋は 202号室であり、IKさん、そしてやはり以前たま関係のイベントで知りマイミクに加えて頂いたTさんとの同室でした。
その他にもう御2人同室者が居たようですが1人は参加をキャンセル、そしてもう1人は石川さんが1人で10畳の部屋だったため石川さんの部屋へ移られたとのことだったので、202号室は 3人部屋となり、寝る時に頭と足を逆さにしなくても第2の人生の始まる心配の無い、広々とした空間でした。
202号室で、IKさんとTさんは、持参の楽器でセッションを開始。
IKさんの徹底的に読み込み練習したであろうボロボロになった『たま』の曲のスコア帳を見せて頂いたり、Tさんから過去に親にCDを捨てられ『たま』ファンで居るのを攻撃され続けても『たま』を聴き続けた過去を教えて頂いたりし、あらためてIKさんやTさん等、本当のたまファンの演奏に対する情熱を知った気がします。
ぼくは一風呂浴びようと1階の風呂へ向かい、階段手前の廊下で石川浩司さんとスレ違った際「こんにちは。先日、山梨県のBSP甲府でお会いした者です」と挨拶。
すると嬉しいことに「あぁ、松橋さん?」と憶えてくださってたので、ぼくは一瞬「あれっ?」と思い「一般のファンが石川さんに顔を憶えて頂くためには、たしか体重を 200 kg に増やすか、或いは武田久美子さんのような貝殻ビキニを付けなきゃいけないんじゃなかったですっけ?」と質問すると、石川さん曰く「きみは憶え易かった。だってお店で寝てたのは、きみだけだったから」旨のこと。
Pm6:30頃、ライブ開始。皆でビールで乾杯し食事。オープニングは『日高ロンドン出身』という男性1人の弾き語りソングライター。
『ZYXの歌』(つまりABCの歌を逆から歌う歌)から始まり「お前話を聞いてんのかと訊かれ聞いてないとは言えぬ」という歌等、ゆったりした世界観を即興の語りとアップテンポの曲とで歌う独特の楽曲は、どれも大変印象的。
なかでもラストの『がんばらない行進曲』は昨年6月の高円寺での彼が出演したライブで聴いて以来、ぼくが大好きになった曲です。
突如、石川さんがステージに上がり日高さんに相撲を挑む格好をしてからパーカッションセットを構え、石川さん参加での『がんばらない行進曲』が始まりました。感激! その演奏の時の石川さんは、特に凄くカッコよかったです。
完璧に呼吸が合ってるので、一緒にリハーサルをやったのか? と思いきや、石川さんに伺ったところ「ちょっと1回聴いただけ。一緒にリハーサルは、やってない。逆に、仮にリハーサルでここをこうしろと言われたとしても、そのとおりには出来ない」旨のこと。
あとで、石川さんがステージ上で「何か皆の前で言いたいこと有る人居る?」と言った際、彼が挙手し「自分は売れたい!」旨、言ってましたけど、本当に将来的に大ブレイクしそうな予感がします。
そして待望の『ホルモン鉄道』、登場! 「ほっほっほっほっほぉーるもん♪」の掛け声と共に御2方が会場の後部のふすまから入場し、ステージに立ち、挨拶。石川さん曰く「これが本当のホルモン鉄道」旨のことで、ゼンマイ式ミニカーが会場中央を走りました。
『カブラギのおしえ』という、前に聴いたことのある曲もあったのですけど、ホルモン鉄道としてのライブを観るのは初めてだったので新鮮で特に嬉しく、2ndアルバムを購入し(1stアルバムは完売)アルバムに収録された楽曲のラインナップを見ると、あらためて「あぁこれがホルモン鉄道の曲だったのか」と知ったりしました。
なかには曲名からして「これは凄い!」と思う曲もあるのですけど、考えてみると創作に於いて或る程度の思いきりの良さは、やはり必要。例えば小林よしのりさんの作品が小学館の漫画賞を受賞したように、下品さも(犯罪にならない範囲内で)極めれば一つの芸術になるのだ、という気がします。
ヤカンの中にチェーンを入れ、石川さんが、それを自身の頭上に乗せ、みごと落とさずに会場中央を歩いてから、バトンタッチするかたちで「落としたら死ぬ!」と言って、大谷さんの頭上に、それを乗せ、大谷さんが歩きだすと、ステージを降りた箇所で大谷さんの頭上から、ヤカンが落ちました。
もっとも、落としても落とさなくても、大谷さんも、石川さんも、ぼくも、そして今、この拙いレポートを読んでくださっている貴方も、生ある者は必ず、いつか死ぬわけですけど、石川さんの「落としたら死ぬ!」という御言葉の後だったので、その時は一瞬、会場内が緊迫した状態となりました。
勿論、ホルモン鉄道だけでなく『東京パピー』『カニバル』『家族』等、石川さんのたま時代の曲もたくさん聴くことが出来、『学校に間にあわない』では、セリフの箇所で「だってしょうがないよ……やっと出てきたのは10年前に廃盤になったぼくのCDなんだ。今、買ったら、10年後にオークションで10倍の値で売れるよ! そういう人が居たという実話があるから」という内容のことを仰っていたのがユニークで印象的でした。
ぼく自身(現在、石川さんのホームページで読めるから良いのだけど)昔、書店で、絶版になる前の『「たま」という船に乗っていた』を買っておけばよかったなぁ、と後悔した思い出がありました。
そして男性出演者数名がステージに上がり(パンツまで脱いでは法に触れるため)パンツ一丁になり腹太鼓の演舞。尚、ぼくは1月、たまファンが集うオフ会でホルモン鉄道のコピーユニットの方の腹太鼓を観たので、本家のそれを拝見した際、オフ会の記憶が甦り、本家を観れてより感動しました。
尚、このパンツ一丁の腹太鼓に関しては、かなり大胆な写真も撮らせて頂き、最初、それらを mixi にUPしたかったのですが、よくよく考えると、さすがにそれらをUPするのは出演者のプライバシーの都合上マズく、お叱りを受けるだろうなぁと思いました。腹太鼓の写真は、個人的な思い出として保存しておきたいと思います。
それから『ちくわ定食』の登場。
日高ロンドン出身さん・(現在のちくわ定食のサポートメンバーでもある)スナックゆとりさん等が出演された昨年6月の高円寺クラブミッションズのライブでトリとして出演されたバンドであり、また一連の新潟旅館貸切ライブの主催者である森嶋さんという男性がメンバー(現在は諸事情により脱退)だったバンドでもあります。
昨年、ぼくは第2回新潟旅館貸切ライブに行けず、涙が出るほど残念だった時、第3回開催の情報をいち早くゲットしたくて森嶋さんにマイミクに加えて頂いたのですけど、単にそれだけでなく彼が当時在席していた『ちくわ定食』という、メンバー全員がたまファンであるバンドにも興味が沸き、ぼくは6月に高円寺クラブミッションズのライブへ行ってきました。
詞の雰囲気や、演奏にオモチャを使用する点など『たま』に似ている点も多く観られるものの、女性メンバーが1人居たり、演奏に主に電子ドラムを用いる点など『たま』とはまた一味違う点も観られ、勿論どちらが良いということではないのですけれど『ちくわ定食』もまた良いなぁ、と思います。
それから、ライブの演奏の最後のほうで、『日高ロンドン出身』『ホルモン鉄道』『ちくわ定食』という豪華メンバーの方々が勢揃いしステージ演奏する場面も有り、感動でした(但し、その勢揃いしステージ演奏した曲が、なんていう曲だったかという肝心なことを思い出せません。すいません)。
石川さんが「寡黙な男の乳首をいじくると♪」と歌いステッキで森嶋さんの乳首をいじると最初は無表情に撤していた森嶋さんが笑いを堪えられなかった場面など、印象的で、どんな状況でも即座に、その場の空気にマッチした場の盛り上げをできる石川さんの凄さを、あらためて知った気がします。
全てのプログラムが一通り終わってからは、楽器を持参した参加者の皆さんのセッションとなり、たまの曲をたくさん聴くことが出来ました。そのセッションの出だしで会場の後ろのほうに座って居られた石川さんは途中でお風呂へ行かれたようですが、会はその後も続き、ビールや八海山という御当地の酒等をたくさん飲めました。
それから参加者の1人・Yさんという女性が『ホルモン鉄道』の御2方に、首筋や手にサインをしていただいていたらしく、マジックペン片手に盛り上がっていたようなので、ぼくは「ぼくにも何か書いてください」と手を差し出すと、Yさんは一瞬「何を書こうかな」と考えてから左手の甲に「夏の前日」と書いてくださりました。
日付が変わった 5/5(日)の Am3:30 頃、IKさん・Tさん・ぼくは、202号室に戻り就寝。そして Am7:00 ちょっと前に起床。ぼくを含め、男性5〜6名ぐらいで入浴。
そして朝食。やっぱり新潟県の米は美味しいですね。ぼくはどんぶりに2杯おかわりしました。昨日、左手の甲に「夏の前日」と書いてくださったYさんは、柳原陽一郎さんや大谷さんの大ファンで追っかけをしてるとのこと。Yさんに大谷さんのソロアルバムでオススメの1枚は何か訊ねたところ、それは『あなたとライオン』旨のことでした。今度、機会があったら聴いてみたいと思っています。
Am10:30 に『八ッ峰 養魚』から六日町駅へのバスが出るため、Am10:00 頃から30分間くらい玄関前のリビングで待ってると、昨年の第2回旅館貸切ライブでオープニングに出演されたというHさんという男性から名刺を戴けて、彼のプロフィールを伺うと、ぼくと同じく静岡県在住旨のことでした。
石川さんは、Am11:00 ぐらいまで休まれてるそうで、ぼくを含め数名の参加者が、そのままバスに乗って帰りました。Am11:00 頃、六日町駅に到着。駅に着いてから、ぼくは『八ッ峰 養魚』のリビングにビニール袋の忘れ物をしたことに気付いたので電話。貴重なものではなかったため、そのまま処分して頂くようお願いしました。
そしてIKさん・森嶋さん・ぼくの3人で六日町駅前のフリーマーケットを散策し、駅から少し離れた処で缶ビールや酒を買い、川の前の公園で、足浴しながら乾杯!
その時、運営するにあたっての苦労を森嶋さんから教えて頂いて、今回、第3回旅館貸切ライブを開催するために熊本県から来て頂いたことに、あらためて感謝する思いでした。来年のGWには無いようですけど、いつか第4回石川浩司旅館貸切ライブがあったら、ぜひまた参加させて頂きたいです。 (まつはし)
(本人より)朝、本当は大谷とお見送りに玄関に行ったんだよ。
バスが10時半出発ということで、その数分前に行って最後にみんなで一緒に記念写真でも撮ろうと思って。
でも「お客さんが全員揃った」ということでバスは発車してしまい、もうもぬけの殻でした(笑)。
次回また泊まりがけのイベントがあったら是非みんなで記念写真撮ろうねー。
お客さんとも午前3時頃までくっちゃべっていて、楽しかったな。
泊まりがけイベントは主催者は大変だろうが、とても印象に残るので俺も大好き。
改めて主催者や遠方から来てくれたお客さん、ありがとうございました!
まりちゃんズの世界
高校のとき、昼飯時に放送部が誰からリクエストされたのか「尾崎家の祖母」というトンチキな歌を流していました。
大爆笑した私は、いつかこの曲が入ったCDを手に入れようと思いながら時は流れ、30代を迎えつつあったある日。
大阪梅田のばかでかいタワーレコードに、あの「尾崎家の祖母」が収録されている『まりちゃんズの世界』なるCDが置いてあるではありませんか。何も知らない私はその場で購入。すると、歌詞カードの冊子のはじめに、なんと石川さんからのメッセージが掲載されていたのです。
内容はおぼろげですが、
「おい、本当に聴くのか…? まりちゃんズを聴くなら、親兄弟と縁を切るくらいの覚悟は必要だぞ? それでもいいのか? 後悔するなよ…。」
的なコメントをされていました。
あの(どのだ)石川さんが言う位なんだからこりゃ相当のもんだな。なんだか急に不安になってきましたが、学校で聴いた「尾崎家の祖母」の面白さが忘れられなかった私はその夜全曲を拝聴いたしまして即座にブックオフへお引き取り願いました100円になりましたあはははは。
怒涛のえろ、ぐろ。唯一「尾崎家の祖母(←おざきんちのばばあ、と読みます)」のみが一般の人間にもベクトルの向いた作品のようでした。石川さんの忠告聞かないで失敗しちゃったぁ。てかいま調べたら大橋のぞみちゃんとポニョの歌をやってた藤岡藤巻てこいつらまりちゃんズかい!! よくこんな変態と幼女を組ませたなあ。(オポムチャン)
(本人より)本当はインテリ集団なんだよね。
シングル「ブスにはブスの生き方がある」は当時物議を醸し出しながらもスマッシュヒット。
その徹底した悪趣味のコミックソングは、他のコミックソングとは一線を画してたな。
ちなみにカラオケに連れて行かれた時、「どうしても何か歌え」という雰囲気になると俺は尾崎家の祖母を歌います・・・。
書籍 「ウヒョヒョヒョ お悩み相談室」
つくづく遊び心が豊富だなと思ってしまう一冊。表紙で厳かな表情でたたずむ神様の様な恰好の石川さんや取り巻きの魚介類の翼は軍手だし、本の中の挿絵写真の石川さんの表情やレイアウトは実にバリエーションに富んでいる。個人的にお気に入りはネット中毒のご相談の挿絵で、石川さんの中毒の種類の中の「ゲーム中毒」 のゲームの挿絵が知る人ぞ知るマニアックなゲームの絵になっていた事。また「缶ジュース中毒」のイラストには缶ひとつ一つに実際に所蔵されている空き缶の絵が描かれているのも凄いというかあきれるというか・・・(笑)パンクスタイルで「誰も起きてこない よーーーっ!!」と絶叫する石川さんは永遠の憧れです。
本題のお悩み相談の方はというと、これもまた実にバラエティー豊か。しょうもないけどユーモラスなものやその人じゃないと分からない様なちょっぴり真剣なもの。なかでも「ウンコをもらしたら・・・」の項のバカバカしさはある意味頂点を極めていると言えるだろう。石川さんのお答え「・・・俺自身、考えていて馬鹿らしくなってきた」にはホントに爆笑。(笑) また「お母さんを殴ってしまう」や「自殺を考えています」などの本気でヤバいもののお答えなども実に的確でカタルシスさえ感じてしまった。
おふざけを交えつつも相談者の心が楽になる様なお心遣いがみえ、普通の読み物としても実に気持ち良く読める。この本を手に取るのは少数の人かもしれないが、絶対的なファンを獲得できるだろう。そんな石川さんやその周りの人達の秘密を垣間見たい。なぜか石川さんの言葉だけに目が行ってしまうのはなぜだろう。
最後に苦情。本の帯、大槻ケンヂさんの写真があるものはニヒル牛に行くたびにあったり無かったりした。まあ僕はある方をかったから良いとはいえ、後僕の相談も載っているのだが、名前が[Snack]になっていた!アーア・・・。(Sankaku)
(本人より)あーすんません。帯は本体と別のところに発注している為、増刷を何回かしてるのだけど、帯だけ間に合わないことがあるんす。なんせ俺がひとつひとつ手で付けてる家内制手工場だからね(笑)。
後、さんかくが何故スナックになったのかは謎だなー。
このホームページのコーナーから抜いて文章の更正などはしたが、名前はそのままなはずなのにね。
もしかして悪戯天使の仕業かな!?
柳家小春&イシマツ (2013年4月21日 高円寺円盤)
三味線で端唄や都々逸を唄う柳家小春さんが毎月円盤でやっているライブ。
今回のゲストはイシマツ!
ドリンク込み1500円でイシマツのパフォーマンスが観られるなんて、こりゃ2月並の寒さだろうが行くしかないでしょう。
最初は柳家小春さんの演奏が35分。
お蕎麦が食べたくなる雰囲気ですな。
これが心地良く聴こえるのは日本人の証。
そしてイシマツ(石川浩司&ロケット・マツ)が45分。
ランニング復活後の石川さんを生で観るのは初。
石川さんがパーカッションを叩く様子を1メートルの距離で観ていたが、いやー、やっぱりとんでもなくうめぇ!
パンダ列車も大活躍。
イシマツは曲の繋ぎ方が本当に素晴らしい。
お決まりの、2人でピアニカ持ってじゃれ合うくだりで聴衆を爆笑させ、そこからスッと自然に「オンリー・ユー」へと繋ぎ、それまでの空気を一変させる。
2人とも芸術家であり、策士だなーと思った。
再び15分ほど小春さんが歌い、
最後は3人でのセッションが20分。
小春さんも意外とイシマツのおふざけセッションに合わせた行動で対応できる柔軟な方だった。
三味線の飄々とした唄に、あのパーカッションの音色がこれまた合うこと合うこと。
そこにマツさんのピアノ!
ピアノなんて三味線には不釣り合いだと思いきや、ちゃんとしっくりくるように合わせてしまうのだから凄い。天才!
来月の西荻サンジャックでのライブも、今から楽しみでならない!(so-hey)
(本人より)基本的に奇人変人の出演者が多い円盤で小春さんはオアシスのような存在。
ソロでは一度セッションしたことがあるが、イシマツは円盤には出演自体も始めて。
でも、流石にイシマツに感化されたか、最後のセッションでは奇声もあげてたな。
ちなみに小春さんはイソノヨウコという名前のイラストレーターとしても活躍されている。
全国ツアー“たまの方向音痴”大阪コンサート(1990年8月3日(金)大阪厚生年金会館 中ホール)
今を去ること22年前。行きました!!たまの初めてのコンサートに!!
東京の友人に、「たまって、大阪に来ないのかな?」と聞いたら、大阪でもやるよと教えてもらったので、早速チケットを買ったのですが、ちょっと出足が遅れたために、買えたチケットは2階の一番左端になってしまいました・・・。ここで、たまの人気は凄いな、と実感したのです。
当日、母を誘ってコンサートに行きましたが、2階からはたまの皆さんの顔がよく見えませんでした。
でもたまのみなさんは、絶えず観客を笑わせたり、息の合った演奏を見せてくれて、私は本当にこのコンサートに来てよかったと思いました。
曲目は、「ロシヤのパン」から始まり、会場はたまの不思議な世界へ引き込まれていきました。
「さんだる」の中の全曲と、「しおしお」「でんご」の中から数曲、「海にうつる月」、「リヤカーマン」、「オリオンビールの唄」・・・
他にも、私の聞いたことのない曲が何曲かありました。そう、その時はまだたまを聴き始めたばかりだったので、知っている曲と知らない曲があったのです。
私が印象に残っていたことを挙げますと、まず石川さんが「学校にまにあわない」で語りをし、片足ケンケンでステージを一周。
さらに石川さんは、タンバリンを自分の足に当てて4回鳴らし、それをメンバーひとりひとりの頭の上にシャラララ・・・と回して鳴らし、最後は石川さん自身の頭の上で鳴らしていました。会場からは笑い声が・・・
また、柳原さんが「さよなら人類」で、『もう一度〜淡路島に行きたい〜〜』と歌い、「らんちう」の語りでは、『後ろの石川浩司が大阪駅前のディスコに行ったところ、“お客様、さんだるはご遠慮ください、さんだるは・・・!!”』と言い、会場は大盛り上がりでした。
休憩時間があるのは珍しかったです。白いスクリーンが降りてきたと思ったら、棒人間(石川さんの描いたもの??)が盆踊りのポーズや“なんちゃって”ポーズや寝転んでいるポーズをしているのが映し出され、
会場に来ていた小学生くらいの女の子が、「何や、あれー??」と大きな声で言ったので、周りは大爆笑でした。
アンコールでは、2曲歌ってくれました。でも、曲名は覚えてないのです・・・
でもとにかく、たまの演奏は不思議な雰囲気で、それが却って新鮮で、このコンサートで、たまの大ファンになったのです。
うちの母も、「あの“かっぱ頭の人”がええなあ〜」と知久さんを気に入ったようで、後で私の持っているたまの資料を読んでいました(笑)
最初のたまのコンサートで舞い上がったせいか、あまり記憶がなく、大したレポートになってなくてすみませんでした・・・!!m(_ _)m (ハーブティー)
(本人より)いや、お客さん以上に俺も覚えてない。
当時は日々ホールコンサートだったのだが、ホールはライブハウスと違って個性があまりないところが多いので、ふと自分が大阪にいるのか福岡にいるのか札幌にいるのか分からなくなる。
ライブ終了後もホテルに戻るといわゆる「追っかけ」の人達がロビーに大挙していたので、打ち上げにもホテル側の配慮で裏口から出してもらうような日々だった。
俺としては収入が少なくてもお客さんの顔が見えるライブハウスの方がやはり肌に合ってるのかもしれないなー。
たま詩集(1993)
アルバム「ろけっと」を発表したあとに出版された、『バンドたまの全詩集!』と帯でうたっているこれまたレアな本です。
それまで4人がメジャーでは発表していない詩が多数掲載されており、たとえば知久さんなら「あめふらし」、柳原さんは「永遠の休日」、滝本さんなら「花ビン」など、ネットで探しても音源がほぼ見つからない、ライブで運よく演奏されないと聴くことのできない曲たちが満載です。歌詞を見ながら、どんな曲なのかなぁ… と想像するのも愉しいですけどね。
我らが石川さんの詩は23編、年代順に並んでいるとのこと。当時メジャー未発表は*。
豆腐* 今日はお祭り* プラステック・カフェテリア* ヤギ 殺したな* 夏のお皿はよく割れる* 小象の……* 魚 汽車には誰も乗っていない* 学校にまにあわない 誰も起きてこないよ* 家族 ウララ お昼の二時に 東京パピー* まちあわせ カニバル* リヤカーマン おなかパンパン みみのびる ガウディさん ジンガは静かにしなさい 秋の風* 冥王星
なんと半分が未発表です。しかしほとんどは後のアルバムやライブ映像等にて収録されていますね。
唯一「プラステック・カフェテリア」のみが音源がないものでしょうか。この詩は竹中労さん『「たま」の本』でも取り上げられていましたが、すごく言葉に力のある衝撃的な詩だと思います(たしかこのページのどこかで図書館で借りて読んで怖かった、という投稿がありました)。お若いころに歌っておられたようですが、今ではどんな曲なのかはたまた朗読スタイルなのか知る術もありません。
また発表済曲の中でいちばん古いのが「魚」というのも意外でした。メンバーのハモりなしであの曲を歩道橋の真ん中で歌っている石川さんを想像すると、かなりシュールな感じがします…。「今日はお祭り」はホルモン鉄道バージョンとは若干歌詞が変わっており、そこも興味深い点です。あと実はろけっと前後に作られていた問題作「秋の風」。一緒にアルバムに入ってたら面白かったでしょうが、ごっつい周りから浮いたかもしれませんね、ていうか間違いなく浮きますね。
最後のあとがきで石川さんは「詩だけで読むと、微妙なニュアンスがわからないのです。」と七転八倒されていたご様子ですが、やはり飛び抜けてなんじゃこりゃ!? な異界の風景がありありと浮かぶのは石川さんの詩です。過去の作品ながらも今もって色褪せない、4人の素晴らしい作品群でした。
…ここまで書いておきながら、いちばん好きな歌詞は「夜の牛たちのダンスを見たかい」なのですが(笑)。(オポムチャン)
(本人より)半分が未発表なのには理由があって、出版の権利関係で既に発表しているもの以外を半分以上収めないと何か問題があったと聞いた。なので慌ててかき集めた(笑)。
つまり他のメンバーも半分は当時未発表のものということね。
あ、でも魚が初期というのは何かの間違いだな。あれは「きゃべつ」の新曲用として書下ろした記憶があるから。他はだいたい合っていると思うが。
でもそうかぁ「秋の風」ってもう20年前に作った歌だったんだなあ。
俺、変わってないな(笑)。
1ラウンドでノック・ミー・ダウン/ワタナベイビー
1999年に発売されたホフディランのメンバー・ワタナベイビーのソロアルバム『WATANABABY SESSION』 忌野清志郎、友部正人、UAなどの著名なミュージシャンが演奏メンバーに名を連ねる中、一つの楽曲にめずらしい人達を発見!・・・もちろん「たま」ですけど(笑)。
2枚組になっていて1枚目はエンターテインメント路線の楽しい楽曲が多い。ベイビーのちょっと毒のあるフレーズやほのぼのするような言い回しが楽しめる。
2枚目は深く心に染み入る様な世界。たまが参加しているのはこっちの方。何か胸騒ぎや心の奥深くまで潜行していく所を打ち破る様にエネルギッシュなサウンドが展開。4つのカウントはメンバーが一人ずつ。それぞれの声の違いが楽しめる。知久さんのバックコーラスもさながら、中間の滝本さんの挿入部分、さらには石川さんの「Rap」など、ベイビーの世界と合わせたいつもとはちょっと違うホップなたまの世界が堪能できる一曲だ。自分たちの世界を存分に表現しながら、人と合わせてもここまで持ち味を発揮できるたまの力量には感服!凄いの一言につきます!!
なお2枚目の楽曲の一つにはたまとは別に知久寿焼さんとのセッションも収録。滝本さんの『水槽の中に象』のコーラスもさながら、やっぱりいつもと違う知久さんの持ち味が堪能できるしみじみした一曲だ。
『王様の耳〜』でこの楽曲のシングル盤やカラオケ版の存在を教えていただいた。カラオケ版の方はほぼ石川さんの曲になっているとか。残念ながら発見はできなかったが、想像は十分できます(笑)。カップリングとかもよかったらお教え願います。( Sankaku)
(本人より)えーとシングル盤は確か「坂道」という曲だったような記憶が。
そのカップリングで入ってた曲。
その後ワタナベイビーのソロライブでゲストでこの曲歌ったことあった。
その時のもうひとりのゲストがキヨシローさんで、それぞれ出番は一曲だけだったので、ほとんどの時間、楽屋でキヨシローさんとふたりだけだったので緊張したな〜。
嫁と疑似すごろく旅行
以前から電車の旅が好きで、いつかこのページにも載っている「すごろく旅行」を敢行してみたいなぁ、と思っていました。だけどなかなか時間がとれなかった私に2009年の夏、ふと平日に3日間休みが舞い込んできました。
綿密に計画を立てることが大の苦手な私は、思い付きで嫁にこう告げました。
「明日あさ8時には、JR大阪駅な。」
「?? わかった」
要領を得ないままに嫁も賛同しました。
さて調べてみたところ、ちょうど青春18切符は休みが終わってから発売になる模様。これは残念だが、いちいち下車していると金がいくらあっても足りません。不本意ながら、駅構内でなにかする、という妥協案を採用し、何も知らない嫁を尻目に翌日を心待ちにして眠りに落ちました。
さて翌日朝。JR大阪駅のホームに「Jスルーカード」(今はもう発売していない、近畿圏のみ使用可能なプリペイドカード)で侵入した私は、同伴の嫁にだしぬけに質問。
「西と東、どっちが好き?」
「うぇ、えーと、東」
「じゃあ僕、西。ジャンケン、ほい」
「えっ、ほ、ほい」
「僕の勝ち。ほな、ひたすら西へ、今日行けるとこまで行くで」
「え~~~、おもろいな。行ってみよう」
いきなりの決定。しかし嫁もまんざらでもなさそうです。
そして行き当たりばったり過ぎて一番重要なアイテムのサイコロを忘れた間抜けな私。ここは今日中にどこまで遠くに行けるかに主眼を置いて、特急料金の取られない一番早い電車に乗り、終点の乗換駅の構内で何かをする、という変則ルールで旅をすることにしました。
次の電車に乗るまで、一言も会話をしない。
そこでしか売っていない食べ物を見つけて食う。
おもしろい名前の会社の看板・広告を見つける。
仕事中の九州の友達に、「今そっちへ向かっている」とだけ電話する。
乗車券拝見の乗務員さんを、変なカードを提示して困らせる。
などなど他愛もないことを繰り返しつつ、若気の至ったあほ夫婦は西へ西へと進みました。
当時の駅到着時刻のメモが携帯電話に残っているので、書き写してみましょう。
大阪7:50 網干10:13 岡山10:50 福山11:54 糸崎12:25 広島14:00(昼食) 新山口17:35 下関18:57 門司19:08 博多20:25着
…なんとバカメオトは、12時間半かけて大阪から福岡まで特急を使わずに移動したのでした。
もっと行こうと思えば行けたかもしれませんが、下手な所で止まると野宿です。イヤデス。大都市博多なら、どうにか夜露を凌げるでしょう。またJRの冷房がもう寒い寒い!! それに座りっぱなしでケツが痛い痛い!! ここらが限界でした。
改札の兄ちゃんはJR九州では使用できない見たこともないプリペイドカードに困惑し、大阪駅に問い合わせしています。ゴメンネ。結局精算はできないがカードの印字から今日の朝7:50に大阪駅から乗ったことは間違いないと判断され、その場で大阪→博多の切符を作ってくれました。ひとり9500円でした。
新幹線と3000円しか変わらんのかい!
何度か満杯で断られつつも無事に宿を確保し、とんこつラーメンに無料のめんたい高菜をしこたまぶち込み、大宰府を冷やかし、九州の友人に「ホンマに来たとね!」と呆れられつつ楽しくトークし、帰りはもちろん新幹線で3時間でスイスイ帰りましたとさ。
随分インチキなすごろく旅行でしたが、「石川さんに触発された、行く先のわからない予期せぬ電車の旅」ということで、ご勘弁くださいませ。思い出深い、楽しい旅行でした。(オポムチャン)
(本人より)すごろく旅行のルールなどは俺が暫定的に決めてるだけなので、いろんなオリジナル・ルールとかあると面白いかもね。
トランプの「大貧民」とか地方によってルールが全然違うみたいにね。
要は旅が楽しくなるアイデアなら何でもいいんだけどね。
俺の経験だと、4〜5人でやると動き易く尚かつハプニングも起き易くなる。
是非また挑戦してレポートして頂戴な!