ザ・レポート(19)
今まで石川がかかわってきた全ての活動、つまり「ソロ」「パスカルズ」「ホルモン鉄道」等のライブ、CD、ビデオ、またテレビ、ラジオなどのマスメディア、演劇、書籍、ニヒル牛、コレクション、すごろく旅行、このホームページ、その他とにかく俺がかかわってきたありとあらゆる表現活動の感想、評論、思い出等を募集します。
既に何かに発表したもの(ミニコミ、ミクシィ日記、ホームページ、掲示板等)の再録も自分で書いたものであれば0Kです。批判やお叱りももちろん構いません。他の人のプライバシーの侵害や、特殊なケースを除き、基本的に全て採用します。何についてのいつのもののコメントかをなるべく分かりやすくして、メール(ミクシィメッセージの方がより嬉しい)にて題名「レポート」でお願いします。おおよそ10行程度5ポイント、それ以上は10ポイントです。裏話等や本人のそれに対する意見や感想なども付けていくつもりなので、気軽に応募して下さいな〜っ。
例えば俺本人も知らない「こんなとこに載っていた」情報及びその感想とか「すごろく旅行を実際やってみた思い出」など俺にインスパイアされたものでもOKですよ〜ん。
舅乙女変化
さて「王様の耳はロボの耳」話題265でも過去に触れられていた、石川さんさえ歌詞を忘れてしまったどレア曲、その名も『舅乙女変化』。もうすでにタイトルからシュールで思わずにやけてしまいますが、この曲が収録されている作品はどうも限定販売のVHSテープ「History of TAMA 15」のみのようです。以前「おいしいうそがいっぱい」を購入した時のように狂ったように通販サイトで中古品を探しましたが、未だ手に入っていません(極端なビビりなのでネットオークションなどには手が出せません)。
ああ、この面白そうな曲は一生聴けずじまいか…… と諦めていたところ、どこかの不届きな方が某動画サイトにアップしているではありませんか(全然動画ではありませんが)!!
本来ならば作品を買ってこの目で見たい。しかしそれもかなわぬ今、非常に不本意ながらこの動かぬ動画(つまり音だけ)を鑑賞するしか術は残されていません。石川さん、お許しください…!
「王様」の石川さんの記述から、
ギター&ボーカル:石川さん
パーカッション:滝本さん
ということはわかります。聴いたところ、おそらく他は怪しいですが
バンジョー:知久さん
シンセサイザー:斎藤さん
といったところでしょうか。曲の始まりはまるで馬の駆けていくような軽快なパーカッション、パカラッパカラッパカラッ。さすがリズム隊のGさん、速いのに正確なビートです。それでは気になる歌詞をコードとともに何とか拾ってみましょう!
(前奏)Dm
Dm Am F C Dm
ある晩の事だった 義父に追われ 私は逃げていた
Dm Am F C Dm
猫を抱いて 田んぼの畦道を 一目散に
C Dm C Dm
何故そんな事になったかは 聞かないでくれ
Dm Am F C Dm
走ってるうちに気が付いた 猫がどんどん 重くなっていることに
Dm Am F C Dm
重い… 重すぎる… 猫がこんなに 重いわけがない
B♭ A Dm B♭ A Dm
(叫び:ヒェ~~アッ! ウヘァ~~アッ!!)
Dm Am F C D
私の腕の中にいたのは 猫ではなく 私を追っていたはずの 義父だった
C G D C G D
舅取っ替え小僧 舅取っ替え小僧
Dm Am F C Dm
またある時の事だった 手に花を 持ったまま
Dm Am F C Dm
義父に 蔵の中まで じわりじわりと追い詰められた
C Dm C Dm
何故そんな事になったかは 勿論聞かないでくれ
Dm Am F C Dm
それまで 残酷そうに ニヤニヤ笑いながら 私を追いかけていた義父が突然
Dm Am F C D
私の手から さっと花を取り 「ありがとう!」 美しい瞳で言った
B♭ A Dm B♭ A Dm
(ゾォ~ィェアッ! キオキォ~ッヘァッ!!)
Dm Am F C D
頬を染めて恥ずかしそうに 走り去ってゆく義父の 後姿
C G D C G D C G D C G D
舅乙女変化 舅乙女変化 舅乙女変化 舅乙女変化
(間奏)D(徐々にテンポアップして混沌・シュシュシュ、シュッポッポッと合いの手)
D C D D CD D C D D C D
私の鼻が何故 異様に赤く 日焼けしているかは 決して決して聞かないで
D C D D C D D C N.C. D
決して決して聞かないで 決して決して聞かないで 決して決して聞かない(溜め)でぇ~ Fin.
耳コピですので間違いがありましたらご容赦ください。もう… 最高じゃないですか!!!
何故かいやらしい義父に追い掛け回される私、そして途中で突然変貌してかわいらしくなる義父……。もちろん理由などワカラナイ。急き立てるようなハイテンポな伴奏に、畳み掛けるように早口で語られるシュール過ぎる物語! なんじゃこりゃ!? 面白過ぎます!!!
掟破りのレポートでしたが、この曲の復活を願って投稿させていただきました。眠らせるには、勿体無いです!!(オポムチャン)
(本人より)こういう投稿、もちろん大あり!面白かった。
これは吉田戦車さんの「ぷりぷり県」という漫画にインスパイアされた曲ばかりを集めた「パルテノン銀座通り」というアルバムに収められる可能性のあった曲。
ただそのアルバムで俺が作ってボーカルを取る曲の割合が他の人より多過ぎた為、この歌は泣く泣くカットに。
なので「舅乙女変化」の歌詞自体は吉田戦車さんの漫画からセリフ部分などを抜いて俺が再構築したもの。
ちなみに知久君はバンジョーじゃなくてマンドリンかな?
あとコードは俺はFやB♭押さえられないので、何かもっと簡単なコードです(笑)。
パーカッションGさんというのもこの曲だけかな?
とにかくこういう視点からのレポート面白いね。
是非いろんな切り口を見つけてまた投稿してねっ!
トイレで出待ち
伝説の番組イカ天で「たま」の虜になり、いてもたってもいられず友人と二人で横浜ビブレのライブハウスに「たま」を聴きに行きました。
遅刻魔の私は、その日も5分ほど待ち合わせの時間に遅れてしまいました。
チケットは売り切れで、会場に入る事は出来ませんでした。
ふと遠くの人だかりが目に入り近づいて見ると、男子トイレの前で石川さんの出待ちをしている女子達の群れでした。
私達も一目みれるならとそこで待つことにしました。トイレの前で出待ちされたら嫌だろうな〜と思いつつも欲望に負けてじっと待っていました。
暫くすると石川さんが恥ずかしそうにトイレから出て来ました。
男子トイレの出口から、花道のように両側にずらっと若い女子達が並んでお出迎えです。今考えるとちょっとしたセクハラですよね。
至近距離で見た石川さんは想像していたより普通の大きさでした。
満足してトイレから離れると、今度は5m程先に知久さんが立っているのを見付ました。出待ちしていた女の子軍団が知久さんの目に入ったようで、逃げるように走り去って行きました。その後ろ姿は“音楽妖怪”のようでした。
石川さんとは逆で、知久さんは思っていたより大柄でした。
その後、友人と食事をしたのですが、私が遅刻したからライブのチケット買えなかったんだと責められました。
怒っている友人の顔は“般若のお面”そっくりで、謝りつつも上の空で見とれてしまったのを覚えています。 (♪ごりぽん)
(本人より)ああ、イカ天後でライブハウス等出演の場合、トイレがお客さんと共同の場所だとそういうことあったね〜。
「握手してください!」って、数十秒前にチンチン握った手なのでなんか悪くて(笑)。
ちなみに俺が「思ってたより小さい」知久君が「思ってたより大きい」は毎日のように言われてた。
どうもテレビで見ると印象的に俺はでかく、知久君は小さくみえるみたいね。
よく知久君のところにプレゼントで「私の手編みのチョッキです。着てくれたら嬉しいな・・・」という手紙とともに、人形にでも着せるかの大きさのチョッキが入ってたこともあったな(笑)。
実際は3cmしか身長は違わないし、胸板なんて知久君の方が厚いんだけどね。
イメージって怖いねぇ。
ニヒル牛マガジン
当ページからすぐに飛んで行ける“姉妹ホームページ”、もう皆さんは隅から隅まで読まれましたか?
…ごめんなさい。まだ読み続けている最中です。だって文章量半端ないんだもの!! というわけで私がその存在を知ってからもう随分と時は流れたのですが、それでも読み終わらない膨大な、しかも質の高い文章群、ニヒル牛マガジン。執筆陣はニヒル牛関係者やその周辺の方々、石川さんのご友人やはたまた「ひとりでアッハッハー」の投稿者の方などバラエティに富んでおり、それぞれの文体に個性があふれていて都度の更新が待ち遠しい読み物たちです。
ただいま過去分をチビチビ読み進めているものが多く、すべてを語り尽くすにはあと何年かかかりそうなので、ひとまずは現在のレギュラー執筆陣の皆様の作品について感想を述べたいと思います。
月曜① モダンガール復興計画/淺井カヨさん
当レポート投稿の2013年4月にはニヒル牛2にて積年の夢を実現なさっている、もうモガに首ったけの芯のぶれない生き様を見せていらっしゃる淺井カヨさん。着々と進められるモダンガール復興の様子を、熱の籠もった大正文体で綴られています。このこだわりっぷりがまた面白い! 「寫眞」ですよ、「写真」が。はじめなんのこっちゃ解りませんでした。しかし読み進めると段々世界観に脳が馴染んできて、逆に現代文と差がない表現が出てくると残念に思っちゃうくらい。そんじょそこらの生ぬるい覚悟で綴れる文体ではありません、本気の趣味を本気の表現手段で見せられるのは何とも言えない快さがあります。嗚呼、何と云ふ氣分でせう!
月曜② 京都大原留学記/モチメさん
ニヒル牛の超美麗切り絵作家の筆者が縁あって憧れの古都暮らしを始められ、その様子を毎回アルファベットのAから順にタイトルを付けて書き綴るエッセーです。寫眞…じゃなかった、写真や動画もたくさん掲載され、山深い大原の空気感が伝わってきます。ときに出会ったものに触発されて制作された切り絵たちも登場しますが、これがまた絶品! 絵心のない私でも流麗で細やかな作品にしばらく見入ってしまいます。奇を衒うような表現はありませんが、要点がまとまった読みやすく丁寧な文章でとても好感が持てます。
火曜 ニヒル牛石川あるの紹介日記ディープ/石川あるさん
ニヒル牛本体のトップページでも「紹介日誌」を書いていらっしゃるあるさんによる、さらに深化した情報が週イチでゲットできるニヒル牛ファンにはうれしいコーナー。一度だけお店でお会いしたときの気さくな、飾らない感じの語り口がそのまま文章に表れています。時折現状について語るときに垣間見える、繊細な気持ちがじんわり心を打ちます。
水曜① 食うことに困ったことなどない/七尾太佳史さん
元「THE“ロック”食堂」、現「秋田ばる七尾」店主さんのおもに食・お酒・音楽にまつわるエトセトラ。軽妙な文体ながらも広い知識と深い洞察、この方ただの料理人さんではないようです。ところどころから想いがあふれていて伝えたいという気持ちが伝わってくる。
こういう文章、好きです。
水曜② 波照間エロマンガ島のチャオプラヤ左岸派/波照間エロマンガ島さん
皆様ご存知のタイ在住ヘビーウキュラーさんのエッセー・文学論・過去の日記…多岐にわたる膨大な文章たち。この方、また仕事が細かい!! 細部にわたってこだわりが感じられるページです。初めから読みだしましたが、なかなか読み終わらない… ステキなお名前の割に品のある整った文章が多いですが、そこここにユーモアが散りばめられてあったり、縄の体験を赤裸々に語られていたりと、こりゃ石川さんと性格合いそうだわ、と思わせるものがあります。勝手に私が尊敬する大先輩投稿者さんです。
木曜① エーツー2コの朦朧見聞録/エーツー2コさん
おそらく執筆陣の中ではお若い方と思われるのに、妙に老成した感じを醸し出していらっしゃる編集長・2コさんのつれづれ。過去のマガジン表紙でも印象的なイラストを残している、とりわけ独特な雰囲気を持つ存在です。掲載している動画からかなり特殊な形態の音楽活動をされている様子ですが、石川さんの遺伝子を持った女子、という感じ。あるさんと気が合いそうなのもうなずけます。つれづれの内容は淡々と、シュールに、時に哲学的。なぜか魅かれてしまう、とりわけ更新が待ち遠しい執筆者の1人です。
木曜② テツトヒト/齋藤彦四郎さん
おもにアジアの鉄道・宿泊・交通事情を多数の写真付きで紹介していくコーナー。仔細にわたって旅の様子が時折ユーモアも挟みつつレポートされており、見知らぬ他国をうろつきまわっている気分にさせてくれます。この方もまたもの凄ぅくマメなお方ですね。
金曜① フルーツデイズ~ジャムをめぐる毎日~/宇佐美エバ亜紀子さん
お顔を拝見したことはありませんが皆さんが別嬪さんと噂するジャム職人さんの、超癒し系ジャム仕込み四方山話。「かしら?」「でなくって?」「だわ。」などなど現実世界では聞いたこともない言い回しが続々、ふんわかした調子で綴られます。大変な重労働であろうジャム仕込みなのに、まったく悲壮感を感じさせないほわほわさ(笑)。この文章はこの方にしか書けません。大好きなのですが更新頻度がちょっぴり低めなのはご愛嬌。このままのペースで無理なくやってほしいです。
金曜② お肉の次にキミが好き/デニス・イワノフさん
ニューカマーながらも私の中で今一番ツボにハマっている連載です。肉好きの太目体型である私と人種が近い方であると思われ、特にシンパシーを感じていることもありますが、何より文章の面白さが抜群!! 肉を求めて彷徨する太っちょの哀愁をのぞかせながらも諧謔味溢れる語り口で湿っぽくならない、見事なミート・エンタテインメントです。夜中に独り何度も爆笑しました。
土曜 ネコの目 犬の尻尾/スハラカリンさん
名著「ウヒョヒョヒョお悩み相談室」のイラストも担当されている、若手イラストレーターさんの修行の場といった感じ。毎回押し寄せる無理難題をズバリそれっぽく仕上げる、という離れ業にいつも驚嘆しています。毎度とんでもなく時間のかかるであろう作業、お疲れ様です…。
日曜 石川浩司の妖艶ホリデー/石川浩司さん
さあ大トリは我らが石川さん。ここまで文章が続きましたがマガジン=雑誌にはグラビアだって必要ですよね? さぁ中身を見てみましょ………こ、これ、内容ねぇ(笑)!!! 単に乳首出したり縛られてるだけだ! く…くっだらねえぇぇ(笑)!!!! もちろん賛辞してるんですよ。内容無いのに、見ちゃうんですこれ。魅かれちゃうんですよ、この「なんじゃこりゃ!?」に。他の皆様と同じ文章による連載だったら、ここまでのインパクトは残らないと思います。それにしてもホンマに、なんじゃこりゃ………
才能(異才)溢れまくりの執筆陣の皆様の作品を、これからも心待ちにしています! (オポムチャン)
(本人より)詳細なレポートありがと。
ニヒル牛界隈にいるちょっと面白いメンツを集めてのネットマガジン。
俺のグラビアもなんと三年目に入った。
ちなみにデニス・イワノフさん、齋藤彦四郎さんは俺のソロやホルモン鉄道のDVD制作のスタッフでもあるんだよねー。
いつかここからもどれかが本当の書籍になればいいなあ、と夢想してる。
今後も宜しく閲覧お願いしま〜す!
「たま」という船に乗っていた (石川浩司 著)
石川さんがご自身のサイトにアップされていた、この本。
ファンになったのはメジャーデビューの頃なのに、実際に目を通すことになったのは、つい最近でした。
どのように「たま」が結成され、そしてどのように「たま」が解散したのか・・・。
石川さんは、「たま」というバンドを一つの船として例え、とても身近な言葉でとても赤裸々に、またシリアスにならないように面白いエピソードや比喩を巧みに使いつつ、エッセイのような書き方をしておられたので、とても読みやすかったです。
しかし、これを読ませていただいた時、正直言って、まず私はショックでした。
と言うのも、石川さんを始めとするたまのみなさんは、本当はイカ天に自分から出たかったとか、またプロになりたかったという訳ではなかった、と知ったからです。
気が付いたらプロになっていて、マスコミや熱狂的なファンに追いかけられ・・・。
ファンの私には気付かないその裏で、たまのみなさんは突然スターにされ、今まで自分たちのペースでの生活が、ろくに睡眠の取れないスケジュール詰め詰めの、心身的にもいっぱいいっぱいの生活を送ることになってしまったなんて、この本を拝見するまでは、微塵も考えてはいませんでした。
私は追っかけこそしてはいないものの、メジャーデビューの頃はミーハーな方だったので、何だか、とっても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
一方、序盤の章では、石川さんのとても有意義な日々が目に浮かんで来るようでした。色々な仲間が代わる代わるに石川さんの部屋を訪れては、ワイワイやる楽しさ・・・石川さんが一番楽しかった時期ではないかと思いました(レコードを盗まれるのは、ちょっと酷い話ですが・・・)。
それと、奥様の存在はかなり大きかったのだと思いました。一緒にいても同じ空気、って・・・価値観がぴったり合っていたんですね。辛い時も奥様の支えがあって、石川さんは頑張ることが出来たんだなあ、って思います。
私は、柳原さんが1996年に脱退したことがかなりショッキングだったので、最初に読んだところが「第八章 船からひとり降りた」だったのですが、後で他の章を読むと、柳原さんはすでに第二章の文末で、滝本さんがベースとして入る前に、一度「解散しないか」と話を持ちかけていましたね。
なので、この時点ですでに、柳原さんは違う音楽をやりたかったのかな?とも思いました。
バンドのメンバーが脱退したり、加入したりする話はよく聞きますが、「たま」の場合はソロが結集したユニットであって、かつ独特の表現力を持っているが故に、簡単に替えはきかないと思いますから、他のみなさんのショックは大きかったでしょうが、柳原さんの脱退の意思を汲み、船から降りてもいいよと言ってあげたことが、とても心が広くて優しいな、と思えたのです。
私は柳原さんが脱退してからも、たまのライブは何度か見に行きました。柳原さんがいないのは寂しい感じがしましたが、サポートメンバーさんの演奏もあって、たまの独特の雰囲気はそのままだった、という記憶があります。
それに、世間から騒がれている頃と違って、たまのみなさんはライブをとても楽しんでらっしゃるように思いました。
石川さんは「たま」の活動以外にも、お店を開いたり、本を書いたり、旅行をしたり、他のアーティストとユニットを組んだりして、本来のご自身のやりたかったことをする余裕が出てきたからなのかな、と本を読んでいて思いました。
それから私は学業や結婚などもあって忙しくなり、解散するまでライブを見に行くことが出来ず、気づいたときには「たま」の船からみなさんが全員降りて何年も経った後だったので、とても残念でした。
でも、本を読んでいて、解散は自然なものなのかな、とも思いました。今まで「たま」としてやりたいことはやってきたし、これからはみなさんがそれぞれやりたいことがあって、それを続けるには、「たま」の活動はそろそろ終わりにした方がいいのかな、ってみなさんは思ったんだろう、って・・・。
でも「たま」としての19年の活動年数は、意外に長かったんですね。解散ライブの話は、胸にグッと込み上げるものがありました。
それに、メンバーのみなさんが今もそれぞれソロ活動やユニットを組んで精力的に頑張っておられるのがわかり、安心しました。
石川さんも奥様と仲睦まじく暮らしておられて、何よりでした。
石川さんの本を拝見し、「たま」の活動の裏にも色々な秘話があったんだなあ、と感慨深く思うと同時に、私がファンをしていた頃が非常に懐かしく思えました。
子育ても大分落ち着いたので、これからは子連れでライブに行きたいと思っています。
石川さん、これからも体調に気をつけて、表現活動を頑張ってくださいね!! (ハーブティー)
(本人より)はい!
でもみんなそろそろいい年齢になって来たのでライブはお早めに!
病気や怪我が無くても、やはり体力や気力の衰えは生き物だから絶対にあるだろーからね。
CDなどももちろん買って欲しいけど、まず同じ時間を、空気を共有するライブはその時一期一会だから是非来て欲しいね。
まだまだもちろん毎回楽しんでやってま〜す。もし「仕事」としてが強過ぎたらお客さんにもその雰囲気が分かっちゃうからね。もちろん仕事ではありつつなんだけど、如何に自分も遊んでお客さんも何か感じられるライブになればいいなといつも思ってやってる。
そんなこんなで、苦労のことはすっかり忘れちゃった(笑)。
レアCDアルバム「おいしいうそがいっぱい」
手に入れました… 48000円で……(ドキドキドキリコ初体験に投稿したものです)。
さてこの名作も今までに数多のウキュラーの皆様方がレポートされているので、かつ語彙の貧相な私が言葉で言えるような感想が果たしてこの作品に相応しいのか!? ほなレポートすなやと怒られそうですがそういう訳で、少し違った視点からこのアルバムについて記したいと思います。
まずは帯。『ドライブ・デート・お店のBGMに最不適! おいしいうそがいっぱい 石川浩司』 ……「最不適」。初めて目にする表現です。これ「最適」と勘違いして誰か買っていくのを狙ってましたね? そんな人居てたら悲惨だったろうなぁ…… でもその状況想像したら滅茶苦茶おもしろいなぁ…… すでにここからして「おいしいうそがいっぱい」という感じですが、石川さんはひとつも嘘をついてません。勘違いした人の責任です。
ジャケットは皆様おなじみ、当ホームページコンテンツ「プロフィール」の横っちょのやつ。なんだかちょっとあほっぽいソフトクリーム君が「おいしいうそ」を身体いっぱい表現しています。色とりどりの旗が下がっているややさびれた商店街、自転車で駆け抜けるその辺のおばはんとおっさん、左上の手打ちうどんをやってるらしい食堂トフン。何ともいえない胡散のかおり。皆さん、「おいしいうそ」があちこちから見え隠れしてそうな気がしませんか?
肝心要の楽曲にまいりましょう、1曲目は有名な「秋の風」。プレイキーはいつものAm。
出だしはポク、ポクと馬の足音。そしてア・カペラで歌いだす「チンポしおれて秋の風」。虫の声リリリリリ。他にバックに楽器が無いのにこの正確な音程、石川さんの実力が示されます。普段のギター弾き語りも最高ですが、このライオンメリィさんアレンジも素敵です。2番から後ろに演奏、「屋台のラッパを」の部分のコードが弾き語り時のFM7からB♭に替わっており(3番も同)、これもここでしか聴けない絶妙な編曲です。またクライマックスの3番のリフレイン部分でもAmがFになってより哀愁が。すでにチンポは繰り返しの連呼でゲシュタルト崩壊を起こし、耳に障らなくなっています。そこへさして「貧しい体の丸裸」! 絶叫です。キーが高くてラの音がシャウトになっていますが、この場面にきれいな声や音程など一切必要ありません。鳥肌が立ちました。この1オクターブ上げもほとんどライブでは聴くことのできないポイントでしょう。
続いて「カイボーするなら」。プレイキーはG。
コードはいつも通りですがほとんどベースと効果音のみの伴奏。随所にメリィさんの声が入り、ポップなこの曲の楽しげな狂気に拍車をかけています。「カイボーするならこオむいん」のオが裏声、真似して歌うと病みつきです。最後のしりとりは「キグルイ」「ツンボ」など不穏な単語が続々の石川節、「淫乱!」で終わりかと思いきやまさかの「オンナ!」淫乱女でした。いつか延々この曲でしりとりをしてみたいです。
さあタイトル曲「おいしいうそがいっぱい」。キーはE。
この曲の存在は竹中労さんの『「たま」の本』で知ったのですが、初めて聴いたのはこのCDでした。歌詞からしてネチネチした感じの歌かとは想像していましたがそれを超えるねちっこさ(笑)。まとわりつくようなベースと歌声。おや、本にあった歌詞がありません。「たのしい嘘で あたしをいっぱいにしてちょうだい あたしおなかがぺこぺこなの おいしいおいしい嘘 金のお皿に盛って」よくみると[デュエット・知久・柳原]とあります。ここはアドリブ用の部分で正式な歌詞ではなかったのでしょうか。けだるく紫煙のなかで密談するおっさん達…… あまり心地よいビジュアルではありませんが、何故だか騙されてしまいそうな…おいしそうな魅力。不安なのに嬉しい、たまの音楽にも通ずる裏表の感情が湧きます。「オカマ同士のひそひそ話に」というフレーズを聴いた嫁が一言ぼそりと、「浩司最高やな。」よくぞ私の嫁に来た。
代表曲「オンリー・ユー」。こちらはプレイキーがA。弾き語り時のCより少し低いキーで、アルペジオでしっとりと。
感想については語り尽くされました。私のつたない言葉ではかえって無粋です。ひとこと、いろんな意味で美しい1曲です。
普段よりキーが抑え目なためか全体的に泣きの入ったような歌い回しで、またそれが良いですね。
「ゴリラの面」。キーはAm。どこかの演奏ではDmで歌っておられました。
はじめに聴いたときはシュールすぎて「???」のまま終わってしまったのですが、繰り返し聴くとジワジワ効いてきます。ゴリラの重厚さ(?)をうかがわせる骨太のベースライン。背広を着てうつ伏せだからミスマッチなサーフィンのTシャツは誰にも見えません。そして誰もはじめから見ていません。でも“俺”はお面の下から皆をうつ伏せのまま無言のまま、不思議と道のまんなかのまま見つめてる。海にうつる月ならぬ道にふせるゴリラ。怖い。だからみんな敢えて無視してるんでしょうがその様子がたまらなくおかしい。ていうかうつ伏せなのにどうやって見てんの? これまたシュールで良い。また随分低音のボーカルなのにそれを苦にしない音域の広さ。Dmのほうが幾分かキーが高く歌いやすそうですが石川さんは使用可能な低音域が広く、ほかの曲でもニヤリとしながら聴いている元合唱団バスパートの私です。
「40のマスカキ」。キーはAm。寂寥感溢れるショートソングです。
えっこれ20代の時の作品なんですか? てっきりCD出した時にちゃちゃっとつくったもんかと… しかし非常に同感できる歌詞。同時に安心。ミンナイッショダヨ。石川さんがそう耳元で囁いているようです。これからもお互いたのしくむなしくやりましょう。ヘ音記号下一線のミという低ぅいメロディをさらりと歌う、若き日の石川さんの未来予想図でした。
静寂を打ち破り「ひとり闇鍋」。Am三連発。弾き易いから大好きだ。
アコーディオンが心地よいメリィさんアレンジ、コードもくるくる変わりこれまた弾き語りとは別の顔を見せてくれました。歌い出しがCとメジャーコードなのも妙に爽やかでいいですね。個人的には先に買った「ライブ・イン・チェンマイ」バージョンが好きなこの曲、ライブの鉄板です。そういえば『「たま」の本』の石川さんを紹介する項では、「にぎやかな孤独を愛する少年だった」と記されています。まさにこの曲!? そもそもこのページもズバリ「ひとりでアッハッハー」だしな…。
「わしゃゴキブリだ」キーはEm。Amで演奏されていたことも。まあこの曲はあまりプレイキーに関係がなさそうです。
ドスドスと硬派に繰り返されるベース。突然ピンポイントで入る他の楽器。あらあらまた野外で変なことしてるよ、うつ伏せに飽きたら今度は人込みで器械体操かいな。ネチネチと続けられる腹立つお巡りの批判を右から左へ受け流し、恬然としている奇行男。おちょくったような謝り方から滲み出る声…無意味・無価値で結構結構、どうかお巡りほっといて。聴き手はこのへんてこなやり取りをアホ面でただ見ているほかに術はありません。最後のカサカサ音は嫌でも件の虫を連想させます。イヤァアア!!!
「緑の沼の男の子」キーはE。ほとんどコードは展開しませんが…。
まず「脳梅」ってなんじゃらほい? と今は便利なインターネット時代、検索するとあらぁ… えらい状態ですね。晴れるものなのか? そして無学な私は「お舟遊び」もなんのこっちゃ解りません。あほにも優しい世の中になりました、検索した辞書では「船で水辺に出て楽しむこと。船の上で宴を催して歌ったり楽器を弾く」的なことが書いてあります。なるほど、歌詞の字面どおり受け止めれば男の子は普通もうアッチ側の住人になっている程のメチャメチャな状態ですが、「緑の沼の~」の場面転換で妙に楽しそうなことからも、彼は沼の上にお舟を浮かべ、ひとり前衛的な詩作を行い歌っていたのでしょう。まさにひとりでアッハッハー。ああよかった、彼が無事で… って、こんな詩作をしている段階ですでに手遅れか!? またバックには、舟を浮かべたところで底無く沈んでいきそうな沼をイメージさせる、深い深いリズム音がこれでもかと繰り返されます。そうか、すでに男の子ははじめからアッチ側の存在だったのかもしれない…… いわんこっちゃない、あほが無理して分析しようとするからダラダラ&グダグダになりました。
大トリは歴史ある曲、たま黎明期に何度も演奏された「誰も起きてこないよ」。キーはAmでかつてと変わりません。
唯一のCD音源化ではないでしょうか。この曲もはじめてこのCDで聴きました。滝本さん加入後はほぼ演奏されていないのでは? ルート音が半音ずつ下がってゆくなんとも不安な短調、間奏に入ると戦争の最中のような激しい伴奏。歌詞を見ても1~4番のすべてが「眠っているよ」「出られない」「うなされる」「誰も起きてはこなかったんだ」と、なんだか何もかも閉ざされてしまっています。歌い進むごとに激しさを増す音楽。まるで誰もいない世界で一人遺されるという恐怖が込み上げてくるようです。ついには耐えられなくなり絶叫。
「ダ!レ!カァァァァァッ!!!」
にぎやかに孤独でいたいんです。でも、誰かにそっと、見守ってて欲しいんです。
目の前から愛する人が消えていくのは、いやなんです。だからできるだけ、孤独でいたいんです。
こんな矛盾した気持ちを、いつも抱えながら生きています。きっと石川さんも、そうなのでしょうか。そんな気持ちにさせられる1曲でした。
濃厚な、10曲40分4秒でした。こんな素晴らしい表現者と同じ時代に生まれたことが嬉しいです。
さ、大事なCDをしまおうとケースを見たら赤白2色のドゥベドゥベした模様が。なんっか視線を感じるなぁと思ったら、右端にジャケットのソフトクリーム君の目鼻が私を見つめてる! ヒッ!? と視線を逸らしたら左側にはゴリラの面が!! ヒィッ!? い・いや、違うぞ、よくよく見たら石川さんがにぃやぁ~り。ヒィィィィィッ?!! 2色刷りでうすぼんやりしてて怖い!! 紅白2色なのに何かめでたくない!!! ……失礼しました。
長々と拙文を綴らせていただきましたが、後悔のない買い物でした。さあ2013年3月24日午後3時現在例の通販サイトを見てみましょう… あった! 1品だけ出てます!! これが載るころにはどうなってるかわかりませんが、私が買ったときよりはだい~ぶお求めやすいですよ(泣)!!! 出品者を儲けさせる心算は毛頭ないですが、本気で手に入れたい方はお早めに!(オポムチャン)
(本人より)各曲のキーとか、音楽的なことを初めて知りました(笑)。
ありがとう!
そして48000円出したオポムチャンに取って悲しい話をひとつしよう・・・。
近々このアルバム、ネットで音源販売する予定でーす!
CDではないけど、「あれはもう二度と聴けないんですか?」の声に応えて音だけですが安価で再販しま〜す。詳細決定したらインフォメーションに載せますね。
たま写真集「きゃべつ」
これまた遠~い昔。
兄貴がたまのサードアルバムとともに購入してきた馬鹿でかい本。いま、手元にあります。
当時我々兄弟の小遣いは兄貴の「兄弟共通の趣味に使う」という長兄ならではの強権発動によって巻き上げられておりました。
CDはともかく、これ俺らの小遣い使って買うかよ!? なに? あんた惚れとんのか? Gさんに惚れとんのか!? などと貧乏中学生の私は抗議しましたが後の祭り。そんな私のもとに22年後、その写真集が残っているのも因果な話です。内容に関してはこれまでも皆さんが多々レポートなさっているので、ご覧になったことのない方々のために、少々細かいところをお伝えしてみましょう。
幸いにして帯が残っています。緑の唐草模様にでかい字で「たま」、『最強ビジュアル・バンドの目で聴くアルバム誕生!!』
……知らなかった。90年代初頭、たまは「ビジュアル・バンド」というカテゴリに属していたのか…。ほんまか?
帯のウラには『うる星やつら』などで有名な漫画家・高橋留美子さんがコメントを寄せています。以下。
『音楽もさることながら、その強烈なビジュアルに魅かれます。私は、いわゆる正統派の音楽ファンではないので、こういう「見る楽しみ」を与えてくれるバンドというのは、稀少で、大切な存在ですね。』
なるほど、そういう意味で「ビジュアル・バンド」と呼ぶなら頷けます。髪の毛おっ立て派手メイク&衣装=ビジュアル、という意味ではないのね。たまは…とくに石川さんは、映像とともに聴いたほうが抜群に面白いアーティストなのです。話は逸れますが今般我らのホルモン鉄道が見目麗しいDVDを発表しましたが、今までCD2作品でしかホルモン鉄道を味わったことのない方は是非、お二人の音楽を目でも楽しんで頂きたいと思います(夜中にこっそり、ママに内緒でね。でも爆笑しちゃうわなぁ)。
表紙にうつりましょう、大きな獅子が口を開けている建造物。難波八坂神社とありますね。その前で左からすまし顔の柳原さん、首をかしげ口ポッカーンの意図的あほ顔全開の知久さん、これは珍しい一番右の人の頭にエルボースタンプを長身から打ち落としている滝本さん、それをニッコニコで頭頂部に喰らいおどけている石川さん。ランニング以外の恰好、はじめて見た(当時)。
この写真集の特徴は文章が意外と多いところ。過去のレポートでも触れられている石川さんVS西瓜(熊本産「極東」)などの4人の対談集「四談論泡」が飛び飛びに4ページ掲載されている他にも、先ほどの高橋留美子さんをはじめとする100人の方々が寄せたメッセージ集「たま・百人語録」(他に宅八郎氏、とうじ魔とうじ氏などが寄稿)、またフランス・トゥールーズでのレコーディング風景のちょっとしたレポートなんかも載っており、読み物としてもある程度充実しているのです。よかった。ただ単に写真のオンパレードじゃなくって。何故かって? そりゃ女性ファンの皆さんならまだ解りますよ? こちとら当時はたまより宮沢りえの陰毛写真集が見たい中学2年。アラウンド・ザ・ミッソージの男4人組の写真30cm×30cmオールカラー108ページを見てどないするんでしょう。この読み物感のつよさに3000円(税込)の出費の価値を見出し、当時の私は兄の理不尽さを耐えていたのでした。
とはいえ肝心の写真らについても感想を述べないと。
ライブの写真は控えめ、オフショットが中心ですから石川さんのランニング率が少ない(笑)。
柳原さんは期待に違わずにプール・楽屋で尻を出しています。小エロい歌の多いキャラクターですから、納得のショット(?)。
砂丘でひたすら段ボールを使って坂すべりをする4人のうち、やたらとインパクトに残るのは知久さんのスネ毛。各種変顔もビビッドです。
表紙からして普段のイメージからは想像できない写真が満載の滝本さん。満面の笑顔! あっ、乳首出しとる!! Gさんあんた石川さんか! まさかの妖艶ホリデー先取りか!! オフでは実にお茶目ですね。
そして石川さん。いつものコージスマイルがそこここに。フランスの地方紙でもナイスな笑顔! 好青年です。被写体としてサービス精神が旺盛な方ですから、いちばん見ていて安心できます。キュートです。癒しです。今でこそそう思えます。
3時間かけて自前の缶コレクションで自画像を描くなんて途方もない作業の後でも歓喜のステップ。その後に片付けという地獄が待っているにもかかわらず…。人間が出来てらっしゃいます。
おっさんになってみてあらためて見返してみると各メンバーの性格がより深く理解でき(た気になり)、ファンとしては楽しい作品でした。何故かたまと全然関係ない黄金の七福神が見開き2ページに収まっていたりとところどころシュールな写真集ですが、今後も折に触れてページを開き、若きコージスマイルに癒されようと思います。ちなみにりえちゃんの写真集は実家に置いたままです。(オポムチャン)
(本人より)裏表紙に小さく「老後の楽しみ」と書いてあるの気づいたかな?
本当はこのタイトルが候補だった。
でもちょうどアルバムが出るので宣伝も兼ねて「きゃべつ」になっちゃったのよねー。
しっかし俺たちの写真集て。
もうその本の存在自体がシュールだよね〜。
こんなこと二度と無いと思ったから「老後の楽しみ」。
実際、二度となかった(笑)。
コンサート大好きの“コンキチ・マガジン”「FUSE」 10 OCTOBER 1991 Vol.28
たまの写真集をほじくり返してたら、当時コンサート会場とかで配っていた24ページの小冊子が出てきて、そこには安全地帯とたまのインタビューが載っていました。
『初登場!! INTERVIEW たま
ナマの“たま”に初めて会った。イカ天時代にテレビでみた“たま”は「日本昔ばなし」からでてきたキャラクそこターみたいだったけど、実物はみんな長身で男の香り漂う大人のヒトだった……。』
この冊子「FUSE」のライターさんは女性が中心の模様。90年代のイケイケ風女性の喋り口調で文章は進んでいきますがそこは割愛し、ニューアルバム“きゃべつ”の中から本人の楽曲についてそれぞれコメントを求められていましたので石川さんのものを以下に。
石川『「おなかパンパン」。いつもだとアレンジは自分の曲でもみんなに任せっきりなんだけど、初めて自分でアレンジして、ちゃんと楽譜におこしたという、音楽的なことをやった画期的な曲です。』
なんと! 石川さんは楽譜の読み書きができるのか(失礼)!
なるほど緻密なプレイが要求されるたまの音楽は、アドリブ中心で本能的に演奏しているように見せかけて(とくに石川さんはそう見えますが)、実は細やかなアレンジメントを施している楽曲ばかり。それ相応の知識・技術に裏打ちされたパフォーマンスだったのだな。あらためてプロミュージシャンとしての石川さんの偉大さを知りました。
また印象に残るライブについてもコメントされています。
石川『やっぱりライブハウスでやれてた頃。お客さんが近いから熱気と殺気が入り交じってみたいな感じで結構真剣勝負みたいなところがあったから。
あと田舎から出てきたばかりの19才の頃に新宿のACBホールで観た“突然ダンボール”。なかなか始まらないと思ったらいきなりメンバーの一人が太鼓を転がしながら出てきて。衝撃的でした。』
おお、『「たま」という船に乗っていた』にも書いておられた突然ダンボールのエピソードが。こういうのはCDでは追体験できない目で見て楽しい音楽、このライブが石川さんの「パフォーマンス性のある音楽」を追求する原点だったのですね。いまでもパスカルズなどの映像作品ではとびぬけて目立つ、ハチャメチャに楽しそうで見ていてこちらも愉しくなってしまう石川さん。親方・蔦木さんも喜んでいらっしゃることでしょう。
さらに当時の「TOUR SCHEDULE」も掲載、これは1991年後半ですね。
9/28 川崎市教育文化会館(SOLD OUT) 30 市川市文化会館 10/2 札幌市民会館 4 仙台イズミティ21 9 福岡市民会館 11 大阪厚生年金会館(このライブでこの冊子を入手) 17 名古屋市民会館 18 広重アステールプラザ大ホール 25 簡易保険ホール 11/1 NHKホール(SOLD OUT)
★追加公演決定 10/28 渋谷公会堂 11/2 渋谷公会堂
デビュー当時のえげつなさから比べるといささかマシかも知れませんが、これもハードなスケジュールですね~! この厚生年金会館のライブには、兄貴と弟が代表で行ってきたのでした。ステージでは知久さんが『シングルの「きみしかいない」はアルバムとまったく同じ音なんですけど、両方買ってください』と語っていたそうです(笑)。
インタビューの最後にその知久さんがこう締め括っています。
知久『最近“たま”の中では“ウンコもらし”が流行っています。キミも仲間に入ってウンコもらしブームを引き起こそう!(笑)』
………いろいろ大変な時期だったんでしょうね。そらダーク浩ちゃんも大噴火するわ。(オポムチャン)
(本人より)まあ実際ライブ以外の日もリハーサル、雑誌などの取材、テレビラジオ出演などメンバーと顔を合わせない日はなかった。
この頃だけなら、妻よりもメンバーの方が一緒にいる時間は遥かに長かったな。
そのおかげで自らたま時代の音楽を聴くことはまずない。
何故なら、忙しい仕事を思い出してしまって全く心が休まらないからねー。
2013年3月21日(木) フリージャズ系「うしおい楽団」東京初ライブ 「おんな湯、おとこ湯。」
会場は吉祥寺マンダラ2。
吉祥寺に着き、会場を確かめた後、時間に余裕があったので、たまたま近くにあった古本屋で時間をつぶす。
この古本屋がなかなか良い古本屋で、良質な本がセレクトされてるなと思いました。
チャットで教えてもらった本がたまたまあったので、買ってから会場へ。
出演は先に、奥の間:柴草玲(p,acco,vo) エミ・エレオノーラ(p,acco,vo) 多田葉子(sax,cl)
次に、うしおい楽団:梅津和時(sax,cl) 清水一登(p,key) 太田恵資(vo,vl) 石川浩司(vo,per)
先に女性三人、後で男性四人ということで、ライブタイトルの「おんな湯、おとこ湯」と表現されているようでした。MCでもその設定がところどころ出ていました。
もちろんみなさん服は着ています。エミ・エレオノーラさんはセクシーな衣装でしたが。
まずは奥の間、エミ・エレオノーラさんと多田葉子さんが演奏を始めてしばらく、柴草玲さんが上品な花魁のような衣装で、鈴のついた棒を厳粛に突きながら入場。
厳粛に始まりつつも、演奏の合間のMCは柴草玲さんが何語かわからない言葉で喋り、エミ・エレオノーラさんが通訳するというコミカルなのもの。笑えました。
奥の間のMCは終始コミカルで笑えました。
奥の間は柴草玲さんとエミ・エレオノーラさんが曲ごとにピアノ、アコーディオン、ピアニカ、キーボードを使い分けていました。
歌は主に柴草玲さんとエミ・エレオノーラさんが交代交代で歌っていました。
柴草玲さんはなくなったホテルの歌や健康温泉のおばちゃんの歌など、生活感がありました。
エミ・エレオノーラさんは山に捨てられた女の歌を歌ってました。
私はエミ・エレオノーラさんに悪い先入観をもっていたのですが、このライブで、ザッと良い印象に変わりました。
多田葉子さんのサックスの音色がよかったです。ジャズのことはよくわかりませんが、うまいなあと思いました。
奥の間は柴草玲さんがラップをして、エミ・エレオノーラさんがボイスパーカッションをするコーナーがありました。
奥の間は最後三人押しくら饅頭のような状態で演奏しながら退場しました。
そして、ついに登場うしおい楽団!
梅津和時の「う」清水一登の「し」太田恵資の「お」石川浩司の「い」で、うしおい楽団という名前になっています。
石川さんは柴草玲さんが登場に使っていた棒を杖のように荒々しく突いて登場。
その杖を肩に乗せながら歌い、石川さんの器用な面が見れました。
石川さんはMCで、実は女性のほうが男性より力が強く、男性陣は女性陣の勢いでやったら病院行きになってしまうというようなことをおっしゃっていましたが、なんのなんの男性陣も全然飽きさせないパフォーマンスでした。
石川さんの新楽器「やかん」、楽器としてはもちろんのこと、頭に乗せたりと大活躍でした。
たまの曲「小象の・・・」やソロの曲「ひとり闇鍋」が一流のジャズの演奏で聞けるのは貴重で良い体験をしました。
スタンダード曲「ムーンリバー」で、石川さんのブレンダ・リーが好きな側面、ロックやフォークではない側面を見たような気がしました。
珍しくリズムトラックのオケをバックにラップもありました。
アンコール前の「秋の風」はジャズをバックに郷愁たっぷりで、歌い終わった後、ライト技術でハードボイルドに照らされていた石川さんはかっこよかったです。
梅津和時さんも大御所なのに演奏してないときは踊ったりとかわいいなと思いました。
私はライブ後に居酒屋に行ったのですが、そこにいたお客さんが太田恵資は凄くうまいと言っていました。
余談ですが、そのお客さんは音楽関係者で、音楽が好きなのは分かるんですが、たまとは関係ないゴシップを私に聞かせて、そのゴシップが気になって帰りの電車モヤモヤしたのは残念でした。そういうゴシップを流されるのは不快です。
清水一登さんは歌いながら弾くコーナーがありました。途中疲れるので休みをほんの少々大胆に入れるのが笑えました。
アンコールで混浴じゃ~と女性陣も一緒に演奏。女性二人に囲まれている清水一登さんはうれしそうでした。
石川さんのあのパーカッション、鎖のパフォーマンス、やかんとの「対話(?)」。
世にはフリージャズがいっぱいあるのでしょうが、石川さんにしかできないフリーだと思いました。(マサラ)
(本人より)御来場ありがと。
うしおい楽団では俺が最年少。
いつまでも遊び心・・・というかおふざけを忘れないで出来るのもベテランならではの演奏技術の裏付けがきちんとあるからこそ。
こんな先輩達を見習ってこれからも馬鹿をやっていきたいと思いまーす。
テレビで初めて見た、たまと石川さん(1990年・おそらく7月)
いつも楽しくこのホームページを拝見させていただいています。2005年に書店で偶然石川さんの著書『「たま」という船に乗っていた』を手に取り購入、それ以来このページを定期的ににやにやしながら読むのが愉しみになりました。
時はさかのぼり今から23年前。飼っていた犬が道路に飛び出して撥ねられあっさりぽっくり逝ってしまった中1の5月5日、2つ上の兄貴が妙なCDを買ってきて再生していました。つい最近まで光GENJIなんかのテープしか聴いていなかった兄貴がかけていた、楽しげなのにえもいわれぬ不吉な歌。よくよく聞くと当時よくコマーシャルで流れていた、木星がどう、ぴてかん何やらがどう、というおよそ中1の脳味噌では理解しえない(正味のところ今現在もきちんと理解できていない)「さよなら人類」というこれまた不吉なタイトルの歌だと気が付きました。
子どもゆえの無知で、よく意味がわからなかったほかの大人の歌とは一線を画した、明らかに異質な歌… 犬を亡くしたショックと同時の名付け難い衝撃に、あの映像を見るまでの約2か月間、小太り中学生の私は折に触れてその歌を思い出しては泣きたくなるような、同時に当時は名付けようもなかった“混沌の快感”とでも呼ぶような感情に支配され、もやもやした日々を過ごしていました。
そして2か月後。件の音楽を作ったバンド「たま」が音楽番組に出る、と朝から兄貴がはしゃいでいます。私も妙にそわそわしながら、「夜のヒットなんやら」の放送を待ちました。
「夜の~」は出演アーティストが他のアーティストの曲の一部を歌い継いでゆくという“今夜の出演者の曲メドレー”が冒頭にあったのですが、たまの4人は確かWINKの相田翔子さんが歌う「さよなら人類」からマイクを受け取り、永井真理子さんのポップな曲を妙に照れくさそうにニコニコしながら歌い切ると、次に歌うご当人に柳原さんが「さるにはなりたくない、永井真理子さんです」とマイクを手渡した…と記憶しています。
なよっとした内股の人。
ねこぜのおかっぱ下駄。
表情のない帽子の人。
そして… 裸の大将。
他の出演者から浮きまくりのインパクト溢れる4人組に「何をしてくれるんだろう」という期待が一気に高まり、それまでのもやもやが否応なしにわくわくに挿げ替えられていきます。
さていよいよ「たま」の出番。おや、裸の大将がなにやら司会者にインタビューされています。「ぼ、ぼくは… お、おにぎりが」的な調子で喋りだすかと思いきや、意外とハキハキと丁寧に語られます。とくに印象が深かったのは「僕は昔、東京の高円寺というところに住んでいまして…」という発言。高円寺なんてみんな知ってるよね、という態度ではなく全国に放送されていて、高円寺を知らない人もいるだろうから… という配慮のある喋り方。着眼点がおかしい中坊だとは思いますが、有名な方ほどこういった心遣いが出来ていないことが多いもの(だと思います)。大将、もとい石川さんを好きになった瞬間でした。
トークが進むと何やら石川さんの誕生日が近いということで、番組がバースデーケーキを用意してくれました。果たしてその年齢は29歳。司会の加賀まり子さんが「えっ!? まだ20代なの~!!」と実に失礼な驚き方をされていましたが、同感でした。ゴメンナサイ。そして用意されたケーキの蝋燭を長~いひと息で「ふぅうううううぅぅぅ~、(溜めて)フッッッ!!!」と吹き消すと、周りのみんなが一斉に、拍手、拍手!(ひとりだけうしろを向いている男は見かけませんでした。)さすがの肺活量は、すぐそのあとの演奏でもいかんなく発揮されるのでした。
さぁ待ちに待った演奏です。曲はもちろん「さよなら人類」。シングルCDとは違い、柳原さんのしっとりしたピアノでイントロが奏でられます。そのままピアノで8小節弾き語ると、「ポココ」とへんてこ太鼓セットの音。それを契機にギター・ベースも加わりだし、4人の多幸感あふれるアンサンブルが始まりました…。
歌を少しトチってにやぁりとした表情がいかす柳原さん。
何処を見てるのかさっぱりわからない、白目がちな知久さん。
冷静に淡々とベースを弾く、ハンサム滝本さん。
愉しげに缶やら桶やらをどつくマダムソース・石川さん。
2か月の間怯えていた不安な歌詞に変わりはないのに、泣きたいような気分はもはや消え、渦巻いていた“混沌の快感”はいよいよ高まりを抑えられません。何だ、この音楽は!? 何だ、この薄暗い心地よさは!?
曲はまたもシングルにない部分へ。柳原さんがケーキと猿にまつわるアドリブを軽くいれて静寂、そして単音でソの鍵盤を4回叩くと高らかに裏声で「サルゥ~!!」×4人。もう堪りません。そこへ綺麗なファルセットを重ねる柳原・知久にぶち込むように絶叫「ア゜ア゜ア゜~~~~~!!!!!」次の瞬間には何事もなかったかのように潤んだ瞳で「サルゥ~」とメロウな裏声を放つ石川さん。
完全に、持っていかれました。
その後も太鼓を突如やめて正確無比にソプラノリコーダーを吹く石川さん、「♪さるにはなりたくない~」の裏で美しい高音のハーモニーを奏でる知久さん滝本さんに鳥肌を立てたりと4人の堪らない演奏は続くのですが、大分くどくなってきたのでこの辺りにしておきます。ともかくも、この放送が私を後年まで「たま」やメンバーソロを聴きまくるきっかけとなったことは間違いありません。
番組の最後にコメントを求められたたま。石川さんははにかみながら一言、「ケーキありがとう」。
きゅ、キュートなおっさんだ…。最高でした。
遠い昔の記憶を頼りに綴りましたので間違いも多々あるかもしれませんがご容赦ください。これからも石川さんの繰り出す「なんじゃこりゃ!?」に期待しています!2013年3月(オポムチャン)
(本人より)「夜のヒットスタジオ」という番組だね。今で言う「ミュージックステーション」みたいな位置づけで、生放送でヒット曲を歌う歌手が出る番組としては一番視聴率も良かったんじゃないかな。
そうそう、ケーキもらった。
せっかくなので持って帰ろうとしたら「もって帰るんですか!?そんなこと言った人初めてです」と言われた(笑)。
わずかな間の俺たちのアイドル扱いの時代だね。
奇妙な時代もあったもんだね!
’13,3,1(金) echo-U-nite 『三月の木霊』 MANDA-LA2
1月、インフォメーションを見て目を疑った。「メリィさんサヨナラライブ」・・・えっ、メリィさん音楽活動をやめちゃうとか?!?ライオンメリィさんについてくわしくは知らないが、音楽業界に大きな損失な事は感じた。石川さんを始め、るりさんやこのバンドなど、これからどうなってゆくのだろう。落胆。
そんなこんなで石川さんもゲストで出演されるということで、チケットを購入。滝本さんの事が気になってホームページを見てみたが、なぜかこのライブや他の予定が書いてない。後日入院により欠席する事が判明。・・・嗚呼、ダブルパンチ・・・。エコーユナイトの事はろくに知らなかった。ちょっと怪訝な感じはしたが、石川さんが出るんだからそれなりに楽しめるだろう。伝でいろんな所に行けるのはやっぱり楽しみだ。
民族音楽のような不思議な音楽とともにメンバーが登場。4・5分かけて準備。前半で知っていたのは映画でもやっていた「Aジェットで行こう」のみ。ちょっとどう反応すれば良いのか分からない。休憩を挟んでメリィさんのソロの後に石川さんが登場。クイズにも出ていたが、知らない曲を披露。続く「ラッタッタ」「ゴリラの面」はデータ音源でライブをしたが、当日メリィさんはそれを忘れてしまった!なので吉祥寺から西荻の自宅までそれを取りに自転車で往復。その様子を見ていた人がいて石川さんのツイッターでつぶやいたらしい。「なんかメリィさんみたいな人が自転車で急いでいたけれど、メリィさん今日ライブだし・・・」「イヤ、それメリィさんです」(笑)更に「ウララ」「オンリー・ユー」でメンバーが続々登場。「ウララ」は歌い回しがずいぶん変わっていて音源で残してもらいたいかも。「オンリー・ユー」は正式に許可を取ったとか。「誰も起きてこないよ」でメンバー全員が勢ぞろい。坂本さんのチェロがかっこいい。ウーン、主役をとっちゃってないですか?!
後半のバンド演奏はここから白熱!滝本さんってこんな激しいサウンドにどう絡んでいたのか分からないほどの迫力!!「Let me sing」は卒倒する者が出るんじゃ無いかという位かっこいいチェロ!!その後の曲中で石川さんが呼ばれてパーカッションで応戦。マルタさんがマイクから離れドラムの松本さんと石川さんの掛け合いでは雄叫びがあがった!!ライブに行き始めてから初めてこんな近距離でドラム演奏を観たが、こんなに迫力があるとは!!!「(Gさん欠席で)どうなるかと思ったけれど蓋をあけてみるといつになく楽しいね!」(松本さん)前日の2月28日でのライブでメリィさんの断髪式をやったそうだが、何だか中途半端に終わって怒る人が出たとか(笑)。その日にやったビンゴゲームで残った賞品を来てくれた人に配っていた。アンコールではメリィさんが前列の観客にクラッカーを配り、合図でみんな紐を引いた。掛け声を求める場面も!2度目のアンコール、最後の曲で忘れた頃に坂本さんが火花を飛ばすパフォーマンスをやった!!!もう興奮しっ放し!!!!行く前は少々戸惑っていたものの、ライブに通い始めて以来のフィーバー(笑)だった!!!
メリィさんの独特なトークも楽しめたライブだった。メリィさんは中国地方に引っ越されるそうで、でもまたやりたいという事はそれとなく言っていた。「このバンド活動休止すると、Gさんベーシストじゃなくなっちゃうからベースにカビが生えちゃうね」(笑)
>最後にこのバンドについての感想。もしイカ天にこのバンドが出ていたら、たまほどの衝撃があったのではないかという話もある。かなりユニークなバンドなのかもしれないが、 マルタさんの様に声を張り上げたり、ドラムでの大きな音で勝負するような印象はたまには無い気がする。生で見るものはイメージがまるで違う。そんな意味でここにきてたまを生で見てみたくなった。たまといえば今回の石川さんの衣装はなんとあのランニングシャツ!!!ホームページのトップ写真が変わってなんでかなと思った矢先の出来事!!!!2月のタイでの知久さんライブで復活させたらしい。「このフィット感がたまらないというかなんと言うか・・・」(笑)今後はこの衣装で活動されるという事。そういえば今年はたま解散からちょうど10年。たまの装いをしながらもうたまとは違う今になんだか不思議さを感じた。 谷口マルタ正明(ボーカル、ギター)ライオンメリィ(キーボード)坂本弘道(チェロ)松本正(ドラム)=========石川浩司(ボーカル、パーカッション)(Sankaku)
(本人より)ボーカルのマルタ君とも30年の付き合い。
たまがアマチュア時代はマルタ君は「イキル」というバンドをやっていて、たまより遥かに人気があったな。
メリィさんは完全引退というわけではないが、山口県に引っ越すことで事実上音楽活動は大きなイベントでも無い限り困難とか。
この日やった曲の数曲はメリィさんがいないと実際出来ないものもあり、この日が聞き納めだったかも。
ちなみに俺の唯一のソロアルバム「おいしいうそがいっぱい」(現在廃盤)の全てのアレンジ・演奏はメリィさんが行っている。なので便宜上石川浩司名義なのだけど、本当は石川浩司+ライオンメリィ共作アルバムと言ってもいいCDだった。
DVD ホルモン鉄道vol1〜山梨編
まず石川さんにお願い。タイトルの{le chemin de fer hormone}の意味をぜひ教えてください!!
新春ライブの会場で特別価格で売っていた本品。お二人が唇を寄せ合っている(!)ジャケットは「ダメかも・・・」という人も。でもおしゃれにまとまっていると思う。山梨市にある「養老酒造」での映像がメイン。特典映像として2009年の「黄金温泉」と、2010年の東京「THE”ロック”食堂」のものがある。
お馴染みの「ホルモン鉄道のテーマ」から開演。1曲目の「豆腐」の後で大谷氏に「ギターのチューニングが狂ってるよ」と言われる石川さん。「毛虫おじさん」やミスターベースボールの絡みもさすが。「包茎ジョナサン」(なんて歌だ・・・)は発表するのに躊躇いがあった様だが、知久さんにほめられてその気になったとか。「子供達をよろしく」は東日本大震災へのメッセージソングだが変にしみじみしてない所がホルモン鉄道らしい。「カイボーするなら」ではダンサーのみっちさんも加わってしりとり遊び。いつ終わるか結構戦々恐々だが、お客さんによって無事まとまった。「特殊な訓練ブルース」って石川さんと大谷さんのダブルボーカルがやっぱり貴重だと思う。ミッフィーのでかいぬいぐるみをもって小さい子に絡む石川さん。にこにこ。いいネ!!「雨の日のサーカス」では終わりのアドリブの語りが延々6分近くかかっていた。「意味無し笛」が無いのが残念だった。
ホルモン鉄道を知らない人がこのDVDをみたらどう思うだろう。遊び心が満載で、音だけでなく映像的にも楽しめる要素が満載だと思う。余談だけど大谷氏の映像作品はこれが最初だっけ?
最後に個人的な感想。やっぱり黄金温泉のライブをフルに収録して欲しかった。自分が行ったということもあるが、宴会場のステージで座り込んでいる二人、大谷氏は耳に手をかざし、石川さんがそれに語りかけている写真が残っている。あれらのディーブな空気が残らないのは何とも残念。でもなんと自分が乱入した映像はしっかり残っていた!結構いいタイミングで乱入してくる(笑)。写真に撮り損ねたあの勇姿があったことだけでもよかったと思う。ありがとうございました。嬉しくって何度もみちゃったよ〜(泣)。あのダブル・・・、以上です。(Sankaku)
(本人より)まずタイトルの意味…デザイナーが考えたのでメンバー誰も分かってません(笑)。
ジャケットは「こっ、これはっ!!」と拒否反応を示す人も確かにいるかもしれないが、最近インパクトのあるジャケットなんて作ろうと思っても作れない。
お客さんを選ぶということはあるかもしれないが、このジャケットにめげずに買って行くのが真のファンだと思うな〜。
ホルモン鉄道は聴くというよりやはり観る音楽だと思うので、今回の初DVDの売り上げにもよるが今後も地味にリリースしていきたいとは思ってる。同じ曲でも場所やゲスト、即興要素などがあると別物だもんねー。
ということで今後もよろしく!
そして乱入もとりあえずOK。「なんか違うな」とメンバーが思ったら無視するだけだから(笑)。
そんなことも交えてのホルモン鉄道、年なので無茶をし過ぎず頑張りま〜す!
『2013年1月23日 石川浩司さんBSP甲府1日店長』
【 はじめに 】
自分のmixi日記から、敢えて原文のまま、投稿させて頂きます。そのため何箇所か「前回の日記を参照してください」などというわけの判らない記述が見受けられると思いますが、そこの箇所は無視してください。
では先日の石川さんの素晴らしい1日店長イベントに関し、ぼくなりに思ったことをまとめたレポート。どうぞご笑覧くださいませ。
★★★★★★★★★★★★★
先日・1/23(水)。山梨・甲府のBSP甲府というお店へ、元たまの石川浩司さんが1日店長をなさるイベントへ行ってまいりました。
昨年の或る日の早朝、mixiのコミュで、こちらのイベントのトピがUPされてるのを通勤電車の中で知りまして、限定7席とのことで「こりゃ迷ってる暇ないなぁ!」と思い、早急に申し込みました。
そしてこちらのイベント、開催時間が、21:00〜23:00 なので帰りのことが心配になり電話でBSP甲府様へ相談し、お店が提携しているホテルを紹介して頂きました。
★★★★★★★★★★★★★
1/23、16:00 ごろ提携ホテルへ。
チェックインし、シャワーを浴びテレビを観たりし、19:40 頃にホテルを出、コンビニに寄ってからBSP甲府へ向かいました。20:10 頃、BSP甲府入り口に到着。
ドアを開けようとすると鍵が掛かっててまだ開いてなかったので入り口で待ってると数分後、この店のマスターらしき男性が歩いて来られました。トーゴーさんとおっしゃるこの店のマスターでした。
寒いので、一旦お店の中へ入れて頂きました。20:30 の時点でまだ他のお客様は、いらっしゃっておらず、ぼくが一番乗りだった為、一番よい席を選び、座りました。
時間に余裕をもち早めにイベント会場に来ておいてよかったです。
それからちょっとし、20代後半〜30代半ば程の男女1組のお客様が入って来られたので、最初てっきり、カップルか夫婦かと思ったのですが、話を聞くと、兄妹とのことでした。その兄妹のお兄さんのほうが、たしかBSPマスターの同級生のご友人なのだそうです。
それから次々とお客様がみえられ、ぼくを含め、客は10名か11名ぐらいとなりました。今回、限定7席とのことですが、人気者の石川さんのこと、7席で足りるわけもなく、大盛況の為3席〜4席追加したとのことだったと思います。
ぼくはきのこスープを注文し、熱々のスープをふぅふぅ言いながら食べてると、突然、目の前のカウンター内で大きい音がしました。
カウンターに置いてあったアコースティックギターの柄の部分が折れて演奏不能となったようです。
もしかして本日の石川さんの歌は全曲アカペラになるのだろうか?
……と思ってるとマスターが御仲間へ電話し、別のギターを調達。
そして、21:00 。石川さんが「ついたー!」の雄叫びをあげ登場!
参加してるお客様が1人1人、皆、石川さんに自己紹介しました。
見た感じ50代後半程の女性のお客様が「イカ天でたまを知りました!」と言うと、「イカ天世代ってことは30代以上ですね!」と答える石川さんが印象的で、みのもんたさんのようだなとぼくは思い、女性を喜ばせる(であろう)素晴らしい心遣いだとも思いました。
ぼくは自己紹介で、昔、タワーレコード渋谷店のミニライヴへ行ったことや、今度の 3/9 の、たまファンが集うセッションオフ会の話が今、mixi コミュで盛り上がってること等お話させて頂きました。
セッションオフ会での、時間の都合上やむを得ず実現不可となった、伝説の『たまvsマルコシ』の再現のギーニョさんの案などを話すと石川さんいわく「あ、それ良いねぇ! ただマルコシの曲は難しいけどねぇ(笑)」とのことで、石川さん、言葉やしぐさの1つ1つに(有名人であることをはなにかけることの全く無い)気さくで謙虚なお人柄がうかがえました。
★★★★★★★★★★★★★
【ライヴタイム】
イカ天の話も出たためか、先ず『まちあわせ』から始まりました。
たま時代は、この曲は石川さんが歌う横で知久さんがギターを弾いてますが、ここでは石川さんのギター弾き語りによる演奏で、「粉がついてる。口のまわりにハムカツのぉー♪」のところでBSP甲府マスターの口のまわりをめがけてマスターに突撃する石川さんのパフォーマンスが印象的でした。
ぼくはふと思うのですけれど、すごい歌い手さんと、すごくない歌い手さんとの差は、どれだけ歌の世界にのめり込めるか否か……っていうことではないでしょうか。
いろんな駅前の路上ストリートライヴ等を観ると、徹底的にのめり込んでる歌い手も居るには居るものの、それ以上に、心が、どこかオドオドしてるように感じられる歌い手のほうが多いですからね。
そういう意味で(言うまでもなく当り前であるものの)敢えて言うなら石川さんは本物のすごい歌い手さんなのだ! と思いました。
尚、ライヴは、石川さんのソロである前半と、石川さん&BSP甲府マスター・トーゴーさんのセッションである後半との二部に分けて行われ、『家族』『学校にまにあわない』など、名曲の数々を生で聴くことが出来、感動でした!
★★★★★★★★★★★★★
【質問タイム】
Q.「元たまの、他の3名のメンバーの方とは、仲良いんですか?」
A.「柳ちゃんとは、最近は会ってないけど、メール等で連絡をとることは有る。知久君とは今でもよく会う。Gさんとも今でも連絡はとってる。なので皆、仲は良い」
Q.「たまの ファーストアルバム『さんだる』には何故、石川さんの曲は『学校にまにあわない』の1曲しか入ってないのですか?」
A.「当初、『リヤカーマン』という曲を入れる予定だったけれども、放送禁止用語の問題等があり、当時すぐには入れられなかった。でも『学校にまにあわない』が、けっこう長めの曲なので、この1曲だけでも良いかなぁと思った」
Q.「石川さんのサイトの アンケートコーナーで『男性ミュージシャンは、たいていファンとエッチしてる、と思うか? 或いは、そんなこと無いと思うか?』旨の質問事項がありましたけど、石川さん御自身はファンの女の子とエッチしたことって有るんですか?」
A.「無い! 無い!」
Q.「『さよなら人類』で 紅白に出た時の出演料は、おいくら?」
A「4人で、50.000 円(1人あたり、12.500 円)。紅白って『お金を払ってでも出たい』という人もたくさん居るから実際にはギャラは、かなり安い。でも番組としては全くギャラを出さないわけにはいかないから、いちおうは出る」
Q.「この前の、酒井若菜が表紙のFLASHのインスタントラーメンの取材の報酬は、おいくら?」
A.「 30.000 円」
※ 尚、この 3万円という答えは、ぼくの右隣の席に座っていた女性がズバリ「3万円!」と予想を言い、みごと的中していました。
★★★★★★★★★★★★★
【石川さん作のなぞなぞでの、なぞなぞタイム】
Q.「ブルマ姿の女の子が、車を運転して飲むコーヒーは、なんていうコーヒー?」
A.「 ブルーマウンテン (ブルマ運転)」
Q.「洗った洋服が 湿っていても、住民が決して、ハンガーに掛けて干そうとしない都道府県は?」
A.「 福岡県(服を掛けん)」
………………等々……………。
(ぼくにとっては)かなり高度な難しいなぞなぞであり、ついにぼくは1問も正解できませんでしたけれど、ぼくの左隣に座って居られた男性が、まるで一昔前の『クイズダービー』のはらたいらのように即座にポンポン正解を出すので、ぼくはびっくりして「よく解りますねぇ!」と言ったらニッコリ笑っておられました。すごい頭の良い人だなぁ……と思います。
でも優勝者は、ぼくの右隣に座って居られた、先ほどズバリ「3万円!」と当てた女性であり、石川さんからその女性へ優勝記念品が授与されました。記念品、どういう品物だったか思い出せないのですけれども、羨ましかったです。
石川さんのサイトのなぞなぞコーナーをじっくり読み、もっと勉強して勘を磨き、次回こういったイベントのある時は(まぁ優勝とまではいかなくとも)何問かは正解できるようにしたいと思います。
★★★★★★★★★★★★★
【物販&サインタイム】
石川さんの最新著書『ウヒョヒョヒョお悩み相談室』と、ホルモン鉄道のライヴDVDを購入し、石川さんにサインして頂きました。
『ウヒョヒョヒョお悩み相談室』は通常、通販限定販売のようで、ぼくは石川さんのホームページからの通販の注文方法が判らなかったので、今回のイベントに参加させて頂くにあたり事前にメールでBSP甲府様へ「石川さんの最新著書を石川さんに持ってきてほしいです」とお願いしてたのです。
DVDのほうは、ぼくは現在、自宅にテレビもDVDデッキも置いてないのですぐには観れないのですが、今月上旬、新宿で参加させていただいた『たまの宴』( ※ 前回の日記を参照してください)で、その宴の参加者が持ってるのを見て、その非常に大胆なジャケットが強く印象に残っていたのでこちらのDVDも購入しました。
その時、石川さんから聞き、ぼくは初めて知りましたが『ホルモン鉄道』で石川さんとコンビ組んで居られる大谷氏さんは「おおたにしさん」でした。ぼくはずっと「おおやしさん」とよんでました。
★★★★★★★★★★★★★
【記念撮影タイム】
参加者が皆、石川さんとツーショットの記念撮影をし、最後に参加者皆で記念撮影をして石川さんは帰られ、参加者の皆様も次々と帰られました。そしてお店では、たまの解散ライヴのDVDが掛かっていたので、この前の東京・新宿での『たまの宴』の時みたいに、ぼくはマスターにお願いし、ワタナベイビーさんがリードボーカルとピアノをした『さよなら人類』を繰り返し観させて頂きました。
★★★★★★★★★★★★★
2時間飲み放題なのをいいことに、ぼくは相当、飲んでいました。
以前、旅先で飲み過ぎ、酔って財布や携帯電話を紛失するという非常に痛い思い出があるので、セーブせねばとも反省しております。
その点、今回は、かなり飲んでは居たものの、石川さんの素晴らしいライヴに夢中になり、飲むこと以上に歌を聴くことに集中していたためか、ふらふらしながらもなんとか無事に提携ホテルへ戻り、バタンキューといった感じで寝てから早朝 5:00 頃に目が覚めてホテル屋上の温泉に浸かりました。(まつはし)
(本人より)狭いバーでこのくらいの人数だと、もう「ちょっと出し物のある宴会」的な感じでいつものステージにあがるライブとは違う親近感があったよね。
あと一応お開きになってからも俺は一時間くらい残ってみんなと喋ってたけど、君は寝てたよ(笑)。
またこんな機会があったら是非来てねー!
'13.1.2(水)〜新春腹太鼓祭・ホルモン鉄道初DVD発売記念〜 MANDA-LA2
年末と年明けのイベントも一段落した頃、ユルユルと向かったライブ会場。やってないニヒル牛によって、吉祥寺街中で買い物して、マンダラ2へ。お客さん達が既に数人いて、外へ出て行く石川さんと遭遇。ライブハウスの前の店で子供の自転車とぶつかりそうになる大谷氏。ジョニー大蔵大臣は髪型を変えられていて、ちょっとわからなかった。入店するとき「水中、それは苦しい」の物販コーナーで大蔵大臣が普通に店員をやられていた。・・・なんか言いようの無い気分。
待ち時間の中で、入り口の脇の大谷氏や石川さん関係の物販コーナーを物色。新春の割引セールをしていて、目玉のホルモン鉄道DVDや大谷氏のCDがほんとに安かった。ちょっと迷ったけどすぐに購入。DVDは売り切れまで言ったとか。
時間より若干遅れて開演。開演のテーマ曲では相変わらず過激に振る舞う石川さん。「体力の80%を使い切りました」(笑)。「第4部まである」ライブで1部はホルモン鉄道。「マドモアゼルに嫌われる」ではCDの音が生で聞けて感動!大谷さんの新曲やおなじみのナンバーを披露。
2部ソロコーナーのトップはとっちゃんさん。腹太鼓音でパンツ一丁になっていた伴奏の大谷さんに「・・・服をきてほしい」といって、いそいそと服を着る大谷さん(笑)。ジョニー大蔵大臣のステージはやっぱりの迫力。相変わらずオドオドしながらの面白いコメント。・・・どうかもっとご自愛ください。大谷さんのソロ「君の医者を呼んでくれ」では知久さんがリードギターを担当。ビール飲んで酔っぱらっているのに見事な冴え!知久さんのソロ「らんちう」では曲の途中で石川さんが乱入し、有名な『らんちうジャンプ』を披露。オオ!!(日常クイズにも出た)
第3部ではホルモンの続き。大蔵大臣、知久さんも加わって、後ろで笛を吹いたり風船を飛ばしたりしながら曲に絡んでいた。「意味無し笛」では知り合いらしい女性をステージに挙げて太鼓を叩かせる場面も。
「カイボーするなら」のしりとりではみんなでシドロモドロになりながらもうまく決着。「エチケット番長」ではコーラスのとっちゃんさんの声が綺麗だった。第4部のアンコール(笑)ではみんなが大いに絡んで終結。「アンコールはもういいですby大谷氏」(笑)
面白くもあり、MCはちょっとしみじみしたり、腹太鼓音頭あたりでは石川さんが「いつまでやるんだろうねぇ・・・」とつぶやく場面も。大蔵大臣もうまく馴染んでいる様子だった。2010年の大谷臨時楽団と比べて音はどうかなと思ったが、充実したサウンドだった。今回石川さんは大谷氏のストラトキャスターを借りて熱演。大いに楽しめるステージだった。
ホルモン鉄道DVDの収録曲はちょっと気になっていた。山梨県の養老酒造のライブがメインとのことだが、自分が行った黄金温泉の曲目もある。・・・ゲッ、おれが乱入した曲だ!!編集どうなってんだろ・・・。(Sankaku)
(本人より)新年一発目のライブね。
お客さんも沢山入ってくれて長い付き合いの面々との丁々発止のライブはこちらもラフに楽しめた。
DVDも充分持って行ったつもりがすぐ完売。ありがてえっ!
大谷はもちろん知久君もジョニーも今年それぞれの共演ライブ決まってま〜す。
2013年1月5日 第9回深谷ロック・フェスティバル
突然段ボールの蔦木さんが主催するロックフェスです。場所は埼玉県深谷です。
ホルモン鉄道と知久さんと突然段ボールが見れるなんて、なんてすばらしい、と思い、見に行く事を決めました。
開場して列んでチケットを買い、物販コーナーに行くとそこに石川さんがいました!
ライブ前になんやかや話しかけるのは良くないのではないかと思い、一礼しました。
石川さんは僕に一礼を返してくださり、その場を離れました。
僕は突然段ボールのネットで手に入らないようなCDがあるかどうか、ひとしきり偽スマホで検索をし、物販コーナーを出ました。
物販コーナーの外に石川さんがいました。
ここで私はハッとしました。石川さんは僕を突然段ボールのスタッフと勘違いをして席を外したのではないかと。
しまった、と思いつつ、なんと声をかければいいのか思いつかなかった私はその場を離れました。
今思うと目上の人、しかも石川さんに無言で一礼なんて失礼だったんじゃないかと悩みました。
あの場面でのベターな対応は、「ライブ、楽しみです。」とひとこと言って、物販コーナーを去るだったかな、と今は思います。
ライブ出番の順番はシマシマエレクトリック、ホルモン鉄道、ファンシーナムナム、知久さん、突然段ボールの順。
シマシマエレクトリックはベースとドラムの女の子二人バンド。
インストでジャンルはなんて言えばいいかわからないけど、演奏がめちゃめちゃうまい。
ベースの子が首を上げてギュイーンとベースを鳴らすのに、色気を感じました。
そして、ホルモン鉄道!
キーボードに大谷さんの奥さんのとっちゃん。
知久さんが演奏にところどころ参加してくれたのは嬉しかったです。
芋虫おじさんの石川さんと大谷さんの掛け合いのところがめちゃめちゃおもしろい。
正調腹太鼓音頭では、ダンサーのみっちさんも参加してブラジャー姿を披露。
生で女性のブラ姿なんて何年も見てないので、この空間が現実なのか非現実なのかちょっとわからなくなりました。
生の女性の下着姿を見たことなんて、人生で指折り数えても軽く両手をあまらしてしまう私です。
ライブでは獅子舞も出てきました。
最後の曲がシリアスに反原発の曲で驚きました。
休憩を挟んで、ファンシーナムナム。
ファンシーナムナムはボーカルとギターとベースの女の子三人組バンドです。打ち込みも使ってました。
アレンジがすごくしっかりしていて、驚きました。
シマシマエレクトリックもファンシーナムナムもまだ20代前半であろう女の子たちが、水準の高い音楽をやっていることに驚かされました。
そして知久寿焼さん。
たまの名曲の数々を弾き語ってくれました。
ソロの曲もあったと思うのですが、僕はたまの曲を全曲は知らないので、確実にこれはソロの曲だという曲はわからないです。
気のせいかもしれませんが、知久さんの曲は弾き語りでも聴き応えのある感じがします。
1曲、ギターの弦を何本かわざと緩ませて、軽くガイーンとした音にして弾いていました。
そんな奏法初めて聞いて驚きました。
知久さんの地の声が意外と低いことが意外でした。
最後は突然段ボール。
伝説のバンドが、たとえお兄さんが亡くなったとしても、弟さんがしっかりと引き継いで今でも現役で活動しているのはそれは体力のいることなんだろうなと思いました。 (匿名希望)
(本人より)物販コーナーの一件は、本人全く覚えておりませ〜ん(笑)。
もっともああいうイベントだと誰がスタッフかとかなかなか分からないよね。
というか初めて会うバンドの人なんかは誰がメンバーかも分からない。
深谷ロック・フェスティバルに出たのはもう3、4回目。
突然段ボールとの付き合いも長くなったからねえ。
宴会の余興で
2009年秋、今の通い先恒例の旅行に初めて参加。伊豆に行った。まだ通い始めて一年が経った程度。写真が残っているが、自分は何か煮え切らない顔をしている。
宿泊施設はほぼ貸し切りでそこら辺は心置きなく楽しめた。食事も終わり広めの部屋で二次会が始まった。やっぱり煮え切らない自分。ふと、なぜか創作ノートを持ち歩いていて、その中にホルモン鉄道の『場ちがいだよ、おっかさん』などの歌詞を記録していた事を思い出した。部屋に戻り簡単な歌唱練習。パフォーマンスの大まかな流れを組み立てた。宴会部屋に戻り幹事の人に交渉。『誕生日』をアカペラで歌うところから始めた。「〜僕の誕生日〜」の所では笑いが起こった。そのあと「正調腹太鼓音頭」のかけ声から始めるデタラメなパフォーマンス。ちょっとめんどくさい手拍子を頼んだのは失敗だった。なんだか何かに取り憑かれた感じ。押し入れの中に入って歌うところは大いにうけ、今でも語り草になっている様だ。酒を飲んだ訳でもないのによく出来たもの。「〜自分の脳みそ食べちゃった〜」というところを印象的に覚えた人もいた。
時は移り2012年、3年ぶりに参加。宴会の余興は楽しみにされていたようで、ぼくも「〇〇さん、ギター持ってかないの?」と訊かれた。
食事を終え、広い部屋にみんなが集まる。3年前よりは吹っ切れていたけれど、やり出すタイミングが難しい。結局先陣は他の人に切られてしまった。潮時だろうと思いここで皮切り。曲目は『音頭 その1・その2』『エチケット番長』『どっこいしょどっこいしょ』 2・3曲目はかけ声も頼むのがちょっと心配だったが、そこそこのノリ。それなりの手応えはあった。でもなぜかそのパフォーマンスのことは誰も話題にしなくて、しかたなくさり気なくきいてみる事に。『エチケット番長』の印象はやはり強烈だったようだ。
ファイブクエスチョンでの石川さんの答えの意味が分かった気がする。でも信頼できる人たちと、信頼できる芸をやれた事はやっぱりかけがえの無い思い出。・・・といってもたまが好きなのは僕しかいないが、これからもいろいろな方面で面白い事を追求していきたい!(Sankaku)
(本人より)まぁ「変な奴」という評判だけは勝ち取ったな!
最初はそれで充分。
そのうち「ただ変なだけじゃなくて、なんか面白いな」に変わっていってくれればサイコー。
是非このままこっそりとその活動を続けてくれ!
2012.11.4(日) 武蔵大学 江古田歌うたい大会
『白雉祭』という学園祭の一イベント。ゲストは石川さんとジョニー大蔵大臣。
下見に行った時に会場の中庭を教えられて、大きな木が立ってるそこを見た時になんか落ち着く場所だなと思った。
一般参加者を募集していたので自分も応募した。弾き語り大会の方を申し込んだがカラオケ大会の部もあった。イベント前日にタイムテーブルのメールが来たが、名前だけでも個性的な人がいるなぁ。
開演1時間以上前に到着。大学構内をうろつきながら、各々の出し物を見物した。控え室を確認し会場のスタッフに挨拶。日曜の午前という時間帯もあってか人の出もまばら。小さなステージ前には誰もいない。もしかしてこの状態でやるの?
案の定その状態で開演。ちなみに僕はトップバッター!・・・まあ、観客がいない状態でやるのは慣れているので思ったよりはヘコマなかったが。
弾き語りの部は第1部と午後の2部があって第1部には結構な個性派ぞろい。キュートで不思議な猫田たくみさん、ウケ狙いなトークでダンディーなジョフィーランデブーさん。それぞれの持ち味がきちんと出ていて聞き応えがあったなぁ。
第2部の前にカラオケ大会があった。大学内部の人たちが多数だったようで弾き語り大会より格段に観客が集まった。結構な実力派揃いでやっぱり大学生はレベルが高い。ところがそれが終わるとまた観客が少なくなってしまった。第2部の後半にもおぢまんさんや世田谷ピンポンズさんの様な面白い人が出たが、ゲストの石川さんやジョニー大蔵大臣の時よりカラオケ大会の方が人数が多いとはどういうことじゃい!!!本当にみんな歌心が無くて困るわ!!
第2部の中間当りでふと後ろを見たら石川さんがトランクケースを持って登場。すぐに控え室に行かれた。一般参加のコーナーも終わり空も暗くなり始めた頃に石川さんが舞台に登場。「まぁ、(隣でやってるバンドの)ドラムの音には負けちゃうけれど・・・」というような卑屈なMCを交えながらギターを弾き始めた。
考えてみれば純粋に石川さんのソロライブを見た事は無かった。『たまの映画』のイベントやホルモン鉄道で見た程度。これが本当に凄かった!!他の出演者はもちろん、バンドの音もまるで問題にならないほどの存在感!!!「カブラギのおしえ」「悪代官」「ハゲアタマ」、たまの「おなかパンパン」「ぼけ」はその工夫された演奏に震撼!この人本当にバレーコード弾けねえのかよ!!(悲鳴)
映画で言ってた「なんじゃこりゃ!!」は伊達じゃない!
ジョニー大蔵大臣は更に迫力があった!!!PA機材の力を借りてるとはいえ、ギター1本の限界を追求した極限のパフォーマンス!!!馬鹿馬鹿しい歌詞も更に拍車をかけている!!この人も初めて見たがトンデモないウルトラサプライズだ!!!!
やがてお二人のセッションコーナーに突入。大蔵大臣の即興歌や「リヤカーマン」をやった。石川さんは相変わらずたくさんのおもちゃ楽器を用意していて、持ち歩くの大変そう・・・
素晴らしいライブも終わって、「まぁこれからもっと大切な物販コーナーです・・・」とまたまた卑屈なMC(笑)。「生のライブは大切」という石川さんの言を改めて感じた。タダで見られたのが本当にもったいない!改めて僕の中で石川さんはミスターサプライズマンに決定!!!どうやったらあんなパワーがでるのやら・・・。帰りの足取りも久しぶりに軽かったなぁ。
最後に僕の事。ちょうど次の日に更に石川さん関係のイベントを控えていた。一体何の因果だろう。それは項を改めて、とりあえず突入すべし!!(Sankaku)
(本人より)バレーコード弾けねえ!
でも弾けねえから工夫してるのかもね。
来てくれてありがとね!
2012.11.03 石川浩司の仁義なきセッション
「石川の親分〜〜〜っ!!」
そう叫ぶと私のあこがれ石川浩司が現れた。そして舎弟"たまセッションズ"を従え「らんちう」と「オゾンのダンス」を食らわした。
我々は親分たちが繰り出すライブにすっかり虜となり恍惚状態。いつものことながら。
ボーカルもベースもドラムもギターもピアノもほんとにかっこいい。
そこに石川さんがパーカッションをし、台詞や合いの手を入れる。
最後には「マントヒヒ!!」なんて叫んでらっしゃる。
・・・はぁ〜、幸せ。
たまセッションズとのセッションを終えた親分は、そっと部屋から出ていかれた。
おやぶーん、行かないで〜!
と思ったら今度はなんとも爽やかな感じの男性がステージに姿を現した。
彼の名はcamaci(カマシ)。普段はサンババンドをやっていて、今日はソロ出演なのだそうだ。サンバが心地よかった〜。なんか前に引っ張られるような音楽だった。数曲を歌い終えたcamaci は石川さんを呼んだ。
石川さん、再び登場!! 外で聴いていたんだけど、防音がしっかりすぎて全く聞こえなかったそうだ(笑)。おふたりはホントの初対面。だからほんとに即興セッションだったのだ!
よかったよ〜。
その後、親分はホルモン鉄道のカバーしてるおじさん二人と一緒に、いきなりパンツ一丁になり(すごく脱ぎっぷりが良かった笑)「正調腹太鼓音頭」を披露。あのおしりを叩くシーンでは、かわいい女性が客席の間をすーっと通り抜け石川さんのおしりを叩いた。パンツをちょっと下げて、叩いた。うん。叩いた。
次に現れたのは"ジャミーメロー"。
jammy mellow なのかなぁ? 英和辞典によると、jammy は「やさしい」とか「ジャムのついた」という意味で、mellow は「音・光・色などが柔らかい。」、「(果物などが)熟している、(多汁で)甘い、やわらかい」「一緒にいて楽しい」
・・・まさにこのバンドのことやないけ〜!ジャミーメローは三人組。ボーカルの女性、ギターの男性、メガネ男子がベース。このライブが初見だった。すっかりファンになっちゃった。
ま、一%