テキトー日記04年1月(1)

文章中の文字の色の違うところをクリックすると、詳細が見られたりするぞ。



1月1日(木)

 あけましておめでにょ~。
 今年も誰ひとり年賀状を「郵政省のあこぎな商売にまんまとひっかかるかいやっ、そりゃそりゃ!」と出していないので、いただいた方をはじめ、皆様にここで謹んで新年の挨拶と代えさせていただきやす。へへぇ~っ。

 しっかし元旦なれどやっていることは2月にぴあから出る書き下ろしの単行本「『たま』という船に乗っていた」の原稿のやり取りじゃ~。
 この本はバンドの事が中心なのでメンバーにもそれぞれ事前にチェックをしてもらっているのだが、各メンバーによって「ここの表現は変えて欲しい」「このエピソードはカットしてくれよ~」等があり、それがまた俺以外のメンバー間で既にバッティングしている場所もあるし、もちろん編集者・出版社・そしてもちろん俺自身で様々な意見もあり、またひとつのエピソードを削るとその前後のつながりもおかしくなるのでそこも書き直せねばならず、やっと書き直したら「やっぱ、前のままでいいや~」と軽く言われたりして、「どーすりゃいいってんじゃあいっ~!」という感じで、そのあれやこれやの調節に思ったより時間がかかってしまい、〆切の関係から担当編集者にも元日から会社に出て来てもらい、メールで細かいツメの作業。

 それからもちろん所謂「差別用語」は大手の出版社から出るものなので使えないので、そこは考慮して書いた。しかし「看護婦さん」という言葉が使えない、というのは驚いたな。「看護士さん」じゃないといけないということで、でも「看護士」という言葉はまだそんなに定着していないと思われるので、なんとなく男を想像してしまい、しかしその後に続く会話文が女性言葉なのでへたすると「オカマの看護士かっ?」と思われてしまう可能性もあるので、
「それじゃ『女性の看護士が』で」
 と言ったらなんとそれもNG。
 ということは「看護士」に男性か女性かの区別をつける事自体が駄目ということか。それでは今後何か物を書く度に男か女か判別する言葉が使えない、ということか? それだと結構大変なことだと思うが。
 で、結局どーなったかと言うと「ナース」でOK。
 基準が全くわからん・・・。

 しかし今年は例年以上に自分の仕事の転換期であることが想像出来るので、はて大晦日に自分がいったい何をしてるのかはまったけゴッド・ノウズだ。まぁ、たぶんゴロゴロイナガキゴローなんだろう~が。

 鴻上尚史「鴻上夕日堂の逆上」を読む。

1月2日(金)

 毎年恒例の正月麻雀大会。10人ほどが我が家に集まり、二卓囲む。やっぱりジャラジャラの音はいいわい。

 乃南アサ「氷雨心中」を読む。

1月3日(土)

 カブラギと「サイゼリヤ」でワインを飲みながら今月末からのタイ旅行の相談。
 旅行は行く前の「どこに行こーかな~、何をしよーかな~、何を食べようかな~、あっここにさびれた列車走ってるから乗ってみっか~? ウヒョ、ウヒョヒョヒョヒョ~ッ!」が実は「旅の楽しみ」の半分か、それ以上だもんね~。計画は旅の中心也。

 原田宗典「家族それはヘンテコなもの」を読む。

1月4日(日)

 一日ホームページの更新。
 最近、ホームページが自分にとってのライブハウスであり、そして最大の遊び場だということをつくづく思う。俺みたいにやりたいことが音楽だけじゃない八方美人物にとって一番手っとり早く自分の表現を出せる場所だし、いろんな知らない人とも文字のコミュニケーションとかも即座に取れるからなー。
 家を出なくてもそれが出来るので寒い季節は「ワタクシワ、イッポタリトモソトニデタクハゴザンセン」の俺は特にそう思うニャ~。

 清水義範「親亀こけたら」を読む。

1月5日(月)

「ウキュピレコード」の主宰者として、初めて流通会社にCDを送る作業。
 またまた「サイゼリヤ」に行ってひとりで昼間からワイン飲んだくれます~。ウヘヘヘ。

 宮本百合子「明るい海浜」を読む。

1月6日(火)

 図書館へ。面白そうな本があったので夢中で読んで30ページも読んでから「これ、読んだことある本だ」ということに気づいた。で、そういうことは今まででもままままままままあることなのだが、今回のこの本を読んだのはまだわずか1ヶ月前だった。・・・さすがに自分の忘却力の強大さにビックラこいた。

 C.Wニコル「いっときの闇」を読む。

1月7日(水)

 ニヒル牛に顔を出してから俺の個人名義での初のCD「おいしいうそがいっぱい」の打ち上げ。西荻「吾平」にて。このアルバムは実はたった4人ですべて作ったのだ。即ちプロデュース・作詞・作曲・ボーカル・アレンジの方向性指示の俺と、すべての曲の演奏・アレンジ・録音をしてくれたライオンメリィさん(なので正確にはこのアルバムは石川浩司+ライオンメリィのアルバムなのだが、今までユニット名義のCDばかりだったので、無理を言ってソロ名義にさせてもらった)、ミキシング、マスタリングのオマちゃん、そしてジャケット等デザインの坂村君だ。
 みんな格安友達価格でやってもらったので、せめてもの打ち上げは飲み放題・食い放題に。といってもみんなぼちぼちいい大人なので無茶飲み無茶食いはしなかったな~。
 ちなみにこのアルバムは万人に受けるアルバムでは絶対にない自信ありっ!
 但し、好きな人はドップリとはまってくれると思う。適度に安定して楽しめるが、多分それに影響を受けてジンセー変わるというほどでもないCDを1枚買うぐらいなら、それはいつでも買えると思うので、君もいっちょ2980円の投資でこのCDに賭けてみんしゃいっ!! ジンセー変わるかもよ。ま、変わったとしたらアンダーグラウンド方面に地下に潜っていってしまうわけだが・・・。地下も楽しいぞいっ!

 後阿佐ヶ谷「8039」に行き、終電なくなったので最後は「ジョナサン」でひとりいびきをかいていて店員に「お客さんっ!」と叩き起こされ、始発で帰る。

 五味太郎「馬鹿図鑑」を読む。

1月8日(木)

 バンドは2ヶ月も前に解散したが、ファンクラブは残っていたので最後の会報作りの為にメンバーは事務所に集まる。ファンからいただいたドン・ペリという名前だけは昔からドラマや小説の中で聞いたことがあるがこれが実物か~フヒェ~ッ、というものをドキドキドキリコ開けて新年の乾杯。

 ゲッツ板谷「タイ怪人紀行」を読む。

1月9日(金)

 寒すぎて3時間で起きてしまう。眠いのに眠れない辛さよ。柵を越える羊も寒さの為にドンドンドアを叩いても「嫌だメェ~!!」と鍵を中から閉めて小屋から出てこないぜ。ちくそう。

 大槻ケンヂ「90くんところがったあの頃」を読む。

1月10日(土)

 ポイント達成者のオナゴふたりと3人で新宿「竹林坊」「どん底」へ。「どん底」は俺の結婚パーティの二次会で使った場所なので安い気がして行ったら「ピザ 大」が2000円で直径20cmしかなくて驚く。
 1cm100円かっ! 100円ショップで直径1cmのピザが売っていても、誰も買わんぞ。
 酔っぱらって新宿の駅前でテレビ電話を友人にかけ、女性陣が率先して「チ○ポ~!!」と人混みの中で叫ぶ、そんな正月明け・・・。

 鎌田聡「廃校浪漫紀行」を読む。

1月11日(日)

 本日も別のポイント達成者と西荻の小奇麗な食堂でお食事。俺は定食を頼んだがその女の子の晩ご飯は、
「ケーキをふたつ!」
 う~む、人にはいろんな晩飯があるものだ。
 帰りはそれに刺激されてニヒル牛でR君を拾ってふたりで喫茶店で生クリームたっぷりのでかいトーストをがっつく。

 ロム・インターナショナル編「冒険探検へ行こう」を読む。

1月12日(月)

 5日後にある初めての無声映画の弁士の練習の為、資料用の映画を初めて観る。実は資料はずいぶん前に届いていたのだが、よーするにさぼっていたのだ。見なくてもいいものはすぐに見るのに「見なくてはいけない」となった途端に例えそれが同じ物であろうと棚の上にポーンと放り上げてギリギリまで何もなかったことにしてしまうワタクシの性格。
 と、「ウシェッ!?」思ってたより大変そうであせって尿道の先っぽから黄金水が少量チョロリチョロリと出そうになる。

 岡崎大五「アジア飯店」を読む。

1月13日(火)

 無声映画の打ち合わせ、谷川賢作家にて。お父さんの谷川俊太郎さんにはお逢いしたことはあるが、賢作さんとは初対面。俺の弁士の他にパスカルズの三木さんら実力派音楽家の生演奏も付く、なかなか豪勢なイベントだ。これはへたうつと大変な恥をさらすぞ。
 まぁ俺が恥をさらしたところで世の中には何の影響もないが、俺に影響があるかもしれないのでそりゃこまるこまるおおこまる。

 宮部みゆき・室井滋「チチンプイプイ」を読む。

1月14日(水)

 弁士準備。ストーリーの流れで次にどのシーンがどういう間合いでくるかを暗記。汗がダラダラと大きな米粒の形をした己の顔から吹き出るぜ。

 加藤千恵「ハッピーアイスクリーム」を読む。

1月15日(木)

 弁士準備。どのタイミングで役者の口が開くかを暗記。あぁあ~~~、ノーミソの導火線に火がついてチリチリと音がしている。はっ、破裂しましゅ~っ。

 藤井友樹「ガウディの独り言」を読む。


次の日記に行く
前回の日記に戻る
もっと過去の日記に戻る
トップに戻る