テキトー日記03年12月(2)
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12月16日(火)
何してたのかって? フフフ、教えないヨーダ。
アラン・コズィン「ビートルズ」読む。
12月17日(水)
フフフ、フフフ。
椎名誠「焚火オペラの夜だった」読む。
12月18日(木)
たまの事務所へ。まだまだ続くよ、残務処理。終わりはなかなか終わらない。
下川裕治「笑うバックパッカー2」読む。
12月19日(金)
高円寺「無力無善寺」にてソロライブ。
初めて行ったライブハウスだったが雰囲気が20才頃よく通っていたような店で懐かしかった。まーゆーたらなんやけど、狭くて汚くてマスター怪しい。そこにさらに全くそぐわないキティちゃんグッズがいっぱいなさまは、まさにそのまま2ちゃんねる用語で言うところの「キティちゃん」のライブハウスだ。
でも俺にとってはこういう場所が近頃の妙に小奇麗でかしこまったライブハウスより、よっぽどある種、本来の表現する場という意味の自由さがある気がして落ちつくのだ。
マスターも太った坊主頭だったので「今度、三上寛さんと3人でやろう」という話しで盛り上がった。多分後ろ姿を見て「さぁ、どの人が三上寛さんでしょう!?」という問題があっても誰も3人の区別は全くつかないであろう。そしてもしも俺が宇宙人に睨まれるよーなことを何故かしてしまったら、間違ってマスターか三上寛さんがレーザービームで消される可能性も大であろう。ごめんね。
ウサギもツノ、俺の原点のような店で面白かったな~っ。
群ようこ「へその緒スープ」読む。
12月20日(土)
ライブとライブの間の日は天使の顔で眠っていますよ~。おやすみ~ん。
俵万智「さよならごっこ」読む。
12月21日(日)
今年の夏急逝した突然段ボールの蔦木栄一氏追悼ライブにソロで出演。秋葉原のグッドマンというライブハウスにて。
俺は楽器も持たず手ぶらで舞台にあがり「石川浩司+突然段ボール」名義で作ったCDをそのままバックに流し、亡き兄とデュエットをするというステージをした。あとから奥さんに「本当に共演しているようでちょっと泣いてしまいました、ありがとう」という感じのメールをいただき、ホッとする。
さて、ステージが終わって楽屋に戻るやスタッフから「○○さんから緊急の電話です」と言われる。
○○さんはよくある名字で、知り合いにも何人かいるのでとりあえず電話に出てみると、全く知らない人。
「どちらの○○さんですか?」
「いや、ちょっと役所の・・・」
「イベントの企画か何かですか?」
「いや、役所の下請けで働いていただけで今は何もしてないけど」
「・・・で、どういう用件でしょう?」
こちらはライブが終わって飛んで来たのでまだハァハァ言っている状態なのだが、
「一度会って話をしたい」
と言うので、
「だから、どういう話しでしょうか? 何かのライブの企画ですか?」
と言うと、突然怒りだし、
「そーいうことじゃなくて、人間同士なんだからとにかく会わなきゃ何も始まらないでしょ。お金がないのでライブとかは観にいけないけど」
「・・・・・。」
「とにかく会ってもらいます。いつがいいですか?」
「会う必要はないです」
「何言ってるんですか、僕がどんな人間か会ってみなければわからないじゃないですか!!」
「いや、もう貴方のこの電話の話し方でわかりました。貴方と会う興味はありません。さようなら」
と言って強引に電話を切った。と、まわりに数人いて固まっていたお店のスタッフも俺のちょっと緊張感のある電話の様子を察して、
「もしかして○○さんですか? 実はこの界隈でも凄く有名なんですよ。マニアックなミュージシャンとかに片っ端から電話して、実際会ってもやっぱり向こうが一方的に何か喋るだけでわけわかんないんですよ、でキリがないのでタクシー代払って帰ってもらった人までいるそうなんですよ」
ちなみにその後○○の話しは全く別の場所でも聞いた。
なのでミュージシャン関係で頭文字がKで始まる知らない○○さんから電話がかかってきたらとりあえず電話を切ろう。そしてミュージシャンとして○○さんには最低でも認められたことを誇りに思おう(笑)。
さとなお「沖縄やぎ地獄」読む。
12月22日(月)
友達の佐野君が出るというので、後楽園ホールに初めてプロレスを観にいく。
実はプロレスにはあまり興味がなかったのだが「肉体即興芝居」みたいで面白かった。覆面プロレスあり、キャットファイトあり。トリはかの大仁田厚。試合をしている時間より客にベットボトルの水とかぶっかけながら意味不明の事を叫んで煽っていた時間の方がよっぽど長かったのが笑えた。
帰り、俺とR君と23才ぐらいの友人と3人でいたら、やはりプロレスを観にきていたファンクラブツアーをいつも企画してくれている小野さんがいたのだが、俺達夫婦にその若い友達のことを見て、
「お子さんですか?」
と言われ、ちょっとショック。
俺やR君は精神年令が全く20代、へたすりゃ10代で止まっているので23才の友達とかにも別に「年下」という意識もほとんどなく付き合っているのだが、はたから見りゃ、親子なんだな~。フニャニャニャ~ン。
荒井良二「ぼくのキュートナー」読む。
12月23日(火)
新宿「PIT INN」にて梅津さん仕切りで即興演奏のライブ。他にヒカシューの巻上さん、サム・ベネットさん、坂本さん。
ちなみに坂本さんは「たま」が解散するもこの12月は全く別々にたまのメンバー個々全員とセッションをしている、隠れた元「たま」の接着剤也。
中野翠「偽隠居どっきり日記」読む。
12月24日(水)
クリスマスイブなのでR君と形だけケーキとか食う。ま、形だけといっても戦前生まれの俺達は皿までなめん勢いでしっかりパクパクと食べたのだがね。・・・あっ! 戦前生まれはホラだぞ。信じるなよ。もっとも俺達が生まれた後でも世界の各地で戦争は始まったり終わったりしているのでそーゆー意味では何かの戦争の戦前生まれは本当だがな。
游人舎編「アジアの安飯物語」読む。
12月25日(木)
今年最後の事務所で打ち合わせ。バンドは解散しても、メンバーで作っている会社は来年の春までラストライブのDVDの制作やら後片付けやらでなんだかんだと雑務あるのよ、シーコシコ。
島村麻里「アジアンリゾートに快楽中毒」読む。
12月26日(金)
冬
枡野浩一「ハッピーロンリーウォーリーソング」読む。
12月27日(土)
場
稲葉なおと「まだ見ぬホテルへ」読む。
12月28日(日)
は
ジャン・コクトー「鳥刺しジャンの神秘」読む。
12月29日(月)
無
源氏鶏太「緑に匂う花」読む。
12月30日(火)
気
山田詠美「嵐ケ熱血ポンちゃん!」読む。
12月31日(水)
力。
梶井基次郎「愛撫」読む。
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