テキトー日記03年10月(2)

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10月16日(木)

 原稿書き。
 ♪さっちゃんはね~よしこってゆーんだほんとはね~ だけどちっちゃいから自分のことウギャギャギャギャーッというんだよ 危ないね さっちゃん

 原田宗典「楽天のススメ」読む。

10月17日(金)

 事務所にて打ち合わせ。打ったり合わせたり。なんだ、打つって?

 パトリス・ジュリアン「生活はアート」読む。

10月18日(土)

 「なんじゃもんじゃ会」で甲府へ。カラオケボックスだけど正直、
 「ちょっと狭いかな~。お客さんギュウギュウかな~」
 と思ったらなんとそこは控え室で、
 「じゃそろそろステージの方へ」
 と言われたので、
 「?」
 と思ってスタッフについて行くと、そこは大きなパーティルーム。
 シャンデリアなども吊り下がり、お客さんはしゃれた軽食やデザートなど食べながら俺の歌を聞くのだ。
 つまり雰囲気はまるっきり石川浩司ディナーショー!
 もちろんそんな中でもこだまするのは「♪ち○ぽ~」の唄声さ……。
 ちなみに前座にプロレスラーの佐野君がトークをして、一緒に撮った写真がプロレスの雑誌に掲載予定とか。「たま」の次は俺はプロレス界に進出かっ!?
 ムムムなんなんだろう、この人生は……。

 ゲッツ板谷「直感サバンナ」読む。

10月19日(日)

 甲府の町をうろつきまわり運動場のある公園で読書。
 さらに途中の四方津という駅で降り、山をエレベーターで4分かかって登った先に突如出現する雲上の不思議町をうろついて「時計の公園」で調理パンをつまみにビール。

 江國香織「泣かない子供」読む。

10月20日(月)

 初台ドアーズにてパスカルズ「おフランスに行って来るザーマス」ライブ。  俺はまた例のごとくハッと気づいたら椅子を頭上に持ち上げてステージ上を「ホイホーイ」とダンスしたりしていて演奏のことはすっかり忘れて楽しくなったりしてる今宵もひとり宴。

 星新一「つねならぬ話」読む。

10月21日(火)

 原稿書き。口の中が痛い。というかひどくなると頭蓋骨までギシギシいはぁいよー。ボーンボーンと骨が泣く。

 中島らも「西方冗土」読む。

10月22日(水)

 まだ口の中が痛いので、大学病院の口腔外科へ。
 レントゲン等撮って結果は、
「歯が大きいのに顎が狭い為、歯と歯の間にほんの小さな異物でも入った時、頭蓋骨全体が押されて痛くなるんですね」
「えーと、治療法はどうすればいいんですか?」
「ありません」
「……。」
 これから一生「頭蓋骨破壊爆弾持ち人間」として生きていかねばならぬー。
 もしも目の前で俺の頭蓋骨が中からグシャッと破裂したら、驚かせてごめんね。

 町田康「へらへらぼっちゃん」読む。

10月23日(木)

 原稿書き夏期柿火気牡蠣垣花器。……あーかゆいわいっ!

 村上春樹「中国行きのスローボート」読む。

10月24日(金)

 たまリハーサル。メンバー3人だけで思い出し作業。のーみそ掘り出せやっとこさーのホイサッサー。

 青木雄二「ナニワの土性っ骨」読む。

10月25日(土)

 たまリハーサル。斉藤君も入れて。斉藤君も8年間ぐらいサポートをしてくれたが、実は最近は随分有名になって忙しくなってしまって、なかなかスケジュール合わせも大変になっていたのだ。良いことだ。
 今まで、本当にサンキュー!

 吉本ばなな「体は全部知っている」読む。

10月26日(日)

 たま、最後のリハーサルもいつもと変わらず。終了後、静かに楽器をケースに積めていく。

 文芸レアグループ編「愛は死んでしまった?」読む。

10月27日(月)

 明日からのライブのことを考えて、とりあえず寝とくわ~っ。グガーッ~。ブガーッ~。

 岸本葉子「家もいいけど旅も好き」読む。

10月28日(火)

 「たまの最期」ライブ初日。スター・パインズ・カフェにて。俺のファーストCD「おいしいうそがいっぱい」も先行発売開始。3日間とも、アンコールでライオン・メリィさんにゲスト出演してもらった。めりさんも蟻ガトーショコラBB!

 赤瀬川原平「よみもの無目的」読む。

10月29日(水)

 本当は3日連続でライブをやりたかったが、この日はすでに他のバンドの出演が決定していた為、お休み。
 実際人気のあるライブハウスだと半年前、ホールとかだと3年ぐらい前にもう小屋をおさえなくてはならないのだ~っ。
 なのでよく「緊急追加公演!」とかを外タレが武道館なりでやったりするが、もちろん早ければ数年前、遅くとも数カ月前には実際はホールはレンタルしているのだ。
 だいたい普通に考えて、そんなに「緊急」に会場が空いてる、なんてーことはあり得んもんなー。それが「追加公演」の実際で~す。もちろん「たま」もやりました~っ。
 ……過去にはな。
 だから逆にその間に人気が急落したりすると結構大変レレレのレーなのだ。道は帚で掃き清められてきれいになるけどな~っ。

 清水ちなみ「OL委員会秘宝館」読む。

10月30日(木)

 「たまの最期」ライブ。2日目。事前にお知らせした通り曲目は3日間一緒だが、1日目の様子をみて、若干曲順を変える。中日で、なんとなく落ちついて出来たかな?
 このライブの様子は映像作品にする予定がある為、毎日カメラを回してる。
 嫌よ。あんまり鮮明に映してお肌の荒れが見えるのは。
 何事も、ほどほどねっ!

 たむらしげる「標本箱 発明篇」読む。

10月31日(金)

 「たまの最期」本当に19年間の最期のライブ。「たま」はピーターパンなので、20才の誕生日を迎える前、つまり大人になる前に星に帰らなくちゃねっ! メルヘーーーン!
 アンコールでワタナベイビーが飛び入り(これは本当に予定なしの飛び入りだった)で突然「さよなら人類」を歌いだしメンバー一同あわてる。この辺のことは俺の「『たま』という船に乗っていた」(ぴあ)に詳しく書いてあるので買っとくれ~。読んどくれ~。
 終演後メンバーが店を出ると、たくさんのファンの人が待っていてくれて、拍手で「お疲れさま~」と声をかけてくれたのが、素直に嬉しかった。ちょっと涙出そうになるよ。ちょっとね。

「たま」お・し・ま・い!

 村上龍「おじいさんは山へ金儲けに」読む。


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