テキトー日記03年1月(2)
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1月16日(木)
R君セーターこーてきてくれた。R君セーターこーてきてくれた。
首がなかなか出づらいぞ。首がなかなか出づらいぞ。
やっと出したら肩から顔。やっと出したら肩から顔。
ジャミラ、ジャミラ、ジャミラ、ジャミラ! ウオォォォォーッ!!
蔵前仁一「各駅停車で行こう」読む。
1月17日(金)
渋谷タワーレコードで、パスカルズ「パスカルズが行く」発売インストアライブ。
演奏中に紙飛行機を作って、メルヘンのように飛ばしたはずが、何度やってもヘナヘナヘナーと俺の前の演奏者のあたりに落っこちて、格好悪し。
というか後でふたごに、
「あの時の演奏のビデオ見たら、石川さん、ほとんど演奏しないで、ステージの上で遊んでるだけだったよー」
と言われる。そーか、ステージでは演奏するのか! すっかり忘れておった・・・。
飯塚尚子「ハノイ式生活」読む。
1月18日(土)
義母の古稀祝い、荻窪の中華料理屋にて。
後、ニヒル牛で「兄弟」(青木孝夫・あかね)ライブ。店員の島田さんが準備をしている間、久しぶりに少しだけ店員をやるが、袋詰めとか、よー出けへん。よー出けへんのよーっ。たまにこういう社会的なことをやると、自分の不器用さをツーカンするにょ~ん。ライブは、座布団敷いて、お菓子とか配ってほのぼのムード。満員。
それから居酒屋で打ち上げ。「ハムカツ」というメニューがあるので、ハムカツ好きの俺は迷わず頼む。
と、出てきたのは、厚切りのハムと野菜を串焼きにしたものだった!!
こっ、これはハムカツとは、いっ、言わーん!!
ハムカツとはなぁ、ハムカツとはなぁ、いっちゃん安いハムを薄切りにして、それにあんじょう衣をつけてなぁ、言わば「ハムの味のする衣を食う」が正当なハムカツなんじゃいっ!!
それをなんじゃこれは。これは「ハムの厚切り串焼き」やないけ~~~っ!
これを「ハムカツ」と言うことは、お上が許しても、俺が許しまへん!!
ハムカツはなぁ、ハムカツはなぁ、こんなもんとちゃうんやぁぁぁぁ。おいおいおい(泣)
あまりの悲しみに、ハッと気づいたら中央線乗り越していて、最終の接続列車行っちゃって、国分寺の漫画喫茶で、始発を待つはめに。ウガガガーッ!! すべてハムカツが悪いんじゃあぁぁぁぁーーーーっ。
東海林さだお・椎名誠「ビールうぐうぐ対談」読む。
1月19日(日)
今日も「ジョナサン」に300円だけ儲けさせましたよ。ドリンク・バーだけで5時間粘りましたよ。もうさすがにすっかりウエイトレスさんにも顔覚えられましたよ。しまった、俺の苦手な「行きつけの店」になってしまったデワナイカッ!
宮部みゆき「平成お徒歩旅行」読む。
1月20日(月)
リハーサル。ボインボイーン、オーモーレツ!
西武線、JR線とも人身事故で、普段1時間で着くスタジオに2時間半かかる。
みんな飛び込むのが好きなんだね。ヒョーイ、ヒョーイ。
でも、それを片付けるのは、新人の鉄道職員なんだよね。
「ボク、デンシャノウンテンシュニナルンダッ!」
と夢をふくらませてる電車好きの子供は多いけれども、現実には、グチャグチャの屍体片付け・・・。あっちに目玉、こっちに手首・・・。大人って、キビシーのー。
Gさんが持って来たポールマッカートニーのライブビデオ見る。還暦とは思えないハッスルぶり。
「客が何を本当に聞きたいか、を考えて選曲した」
と言って、ビートルズ時代や、ウイングス時代のヒット曲ばかり。ヒット曲以外の今まで出したアルバムの中の「地味だけど、ちょっといい曲」や「最近のアルバムの曲=新曲」というのは、ライブでは基本的に演奏しない、ということだな。プロ意識なんだろうけど、バンドを同じくやってる身になると、考えさせられるなぁ・・・。
大野益弘「裏ワザ! 沖縄のすごし方」読む。
1月21日(火)
貴ノ花が引退した。好き嫌いはともかく「平成の大横綱」であったことは確かだろう。
そして新横綱にモンゴルの朝青龍。そして今回なんと、十両等5階級のうち、4階級を外国勢が制覇。
俺はこれはこれで面白いと思うが「外国人嫌い」の人には、相撲に興味が薄れている人もいるであろう。
そこで俺の大提案~。
「女大相撲」をまじめにはじめたらどうだろう。
「神聖な土俵の上は、女は上れない」という理屈もあるだろうが、元々、江戸時代には「女相撲」は存在していたのだ。もっとも「正式種目」というよりはアトラクション的要素が強かったようだが。
それに、相撲は「国技」である。「国技」なのに女性が参加出来ないのは、男女同権の思想からも外れるのではないだろうか。
ということで「女大相撲」の提案である。女性の格闘技といえば柔道、空手などもあるだろうが、今ひとつ判定が微妙で、素人に「有効」と「効果」の違いを見分けるのは難しいので、わかりづらいところもある。また、プロレスはちょっとショー的要素が強いので「本当の勝負」とは違う気がするし。
そこで、ちゃんと相撲協会が運営する「女大相撲」である。
女と女の、本当の力勝負である。
もちろんまわしひとつ、というわけにはいかないだろうが、それは柔道だって、柔道着の下は男は裸だが、女はTシャツ等着ているし、組みやすい服装を考えればいいと思う。
そして「女大相撲」の上位は、男とも戦えるようにするのだ。
もちろん男女の力量差は激しいから、そうそう男と対等に戦える力士は難しいだろうが、もし実現すれば、夢があるではないか。
相撲人気をもう一度盛り上げる為に、ひとつ、どうでっしゃろか? 面白くなると思うがな~、相撲協会さん!
種田山頭火「種田山頭火随筆集」読む。
1月22日(水)
ビートルズの名盤「アビーロード」のジャケットが変わるという。
「アビーロード」言えば、ビートルズにあまり詳しくない人でも、4人がただ普通の道路を渡っているその構図には見覚えがあるだろう。そのパロディも沢山生まれた、言わば「世界で一番有名なジャケット」のひとつである。
そのジャケットが30年以上経った今、何故変わるのか?
実はよく見ないとわからないのだが、歩いているポールの右手に煙草があるのである。
つまり「歩き煙草」をしているわけだが、これに嫌煙運動家達が噛み付いたのである。
「マナーが悪い! 子供が真似したらどうする!」
ということで・・・。
どうやら写真を加工して、煙草を消すらしい。歴史の改ざんだ。
・・・あのなぁ。
おとなしい俺でも、いい加減ブチ切れるでぇ!
一見穏やかに見える人が切れると、怖いでぇ!
これは芸術に対する、歴史に対する冒涜以外の何ものでもない。
それが通るなら、その前に銃が写っている物は全部消せ!
煙草の害で死ぬ人よりも、交通事故で死ぬ人の方が多いんだから、車も全部消せ!
因果関係を考えるなら、なんだって「毒」だ。何も出せねぇ! すべての表現は不可能だ!
EMI(だったよな、たしか今も)もビビッて、すぐに、
「あっ、そうでございますね。『歩き煙草』これはいけませんですねぇ。へへへっ」
てな風に、ヘーコラ従ってるんじゃねえよ!
まったく。ほんとに浩司、怒っちゃうわよっ!!
群ようこ「ビーの話」読む。
1月23日(木)
リハーサルだよ、ほいほいほーい。
朝すごい雪で、雪国の人には申し訳ないが、大人になった今でも雪が降ると、
「何メートルも積もって、とんでもないことにならないかなー」
「町も電気も電車も車も止まって、雪の音だけがシンシンと聞こえる、『1日だけの安息日』にならないかなー」
と思ってしまうのニャー。
でも案の定、昼には雨に代わり、道はグチャグチャなりー。チャグチャグ馬こでもやってこないかなー。
笙野頼子「二百回忌」読む。
1月24日(金)
パスカルズのインストアライブの予定だったが、何となく体調が良くなく、布団の中。しょぼん。
中島らも「牛乳時代」読む。
1月25日(土)
よく選挙などの時、当選すると、片方の目しか入っていなかった達磨のもう片一方の目にも墨で目玉を描き入れる、という儀式があるが、これがほぼ自粛状態になったという。
原因は「目の不自由な人に失礼」という、たったひとりの人の投書。
これもある種、前述の「アビーロード」の件に近いものを感じる。
様々な「伝統」が、こんなことで失われていいのか?
誰も目の不自由な人を差別しようとして達磨に目玉を描きいれている人はいないだろう。
そもそも、目玉どころか、達磨には手も足もないぞ。それはいいのか?
・・・とにかく、差別問題に対して、社会は今、あまりにもナーバス過ぎると思う。しかも見当違いなところで。
目の不自由な人は、本当にそんなことで「不愉快」になるのだろーか?
よしんば、不愉快になる人がいたとしても、もっと不愉快なことはいくらでもあるんじゃなかろーか?
腫れものに触るようなその態度こそ、よっぽど差別じゃないのか?
例えば尾崎某の「♪盗んだバイクで走り出す」とかいう歌詞があるが、
バイクの無謀な運転で、幼い子供を失った親など、バイクを見るのも嫌だろう。
だけど、だからといってその「犯罪助長」ともいうべき歌は「青春の歌」として放送禁止にもならない。
俺は、尾崎某のその歌を放送禁止にしろ、と言ってるんじゃない。どんなことでも傷つく人はいる、ということを言いたいのだ。
でもそれをいちいち気にしていたら、すべての「文化」は失われるだろう。
本当にそれは辞めるべきことなのかどうか。もう一度冷静になって考えた方がいいと思う。
「アビーロード」にしろ「達磨」にしろ、一見正統的な意見に惑わされて、世の中はどんどんつまらなく、そして「善なるもの(に見えるもの)」に収斂されていく。
「悪なるもの(に見えるもの)」の真の魅力に気づき、それを失った事に人が気づいた時は、すでにもう遅い。
秋山ちえ子「大晦日のローストビーフ」読む。
1月26日(日)
最近リハーサルに遅刻が多いので、自らを戒める為、心頭滅却、スタジオにこもってひとり合宿に入る。
「♪ひとり合宿~」
って、よく考えたらひとりでは合宿とは言わんか(笑)。
ともかくリハーサルして、みんな終電あたりで帰って、俺はひとりで事務所に行き、御歳暮で貰ったビール飲みながら、餡マンをつまみに(俺はケーキでもつまみに出来るババババ万能男さっ!)、チャットとかして過ごす。
でも本当は結構、夜の事務所って怖いぞ。国鉄時代の詰所だった、半分廃虚のようなビルだからな~。ラップ音とかももちろんバシバシ聞こえてて、踊りまくったぜぇーっ! ヘイッ! ヘイッ! ラップでゴー!
辻仁成「ミラクル」読む。
1月27日(月)
昼過ぎ、Gさんがやってきたが、ソファーでダッラーと爆睡していたので、まったく気づかず。
「おっす!」
と突然声をかけられ、驚いて漫画のように寝たままの体勢で10cmぐらいピョーンと跳び上がる。
いやあ、本当に人って、驚いた時飛び上がるもんだね。
夜は近所の銭湯に。マンションの一階で新しくて風情はないが、健康ランドのミニ版みたいにいろんな風呂があって、露天風呂なんかもあって、マッサージバスなんかもあって、薬湯なんかもあって、ちょっと楽しい。温泉気分だララララン♪
上前淳一郎「人・ひんと・ヒット」読む。
1月28日(火)
合宿最終日。オロロローン。って、2泊しただけでした~。
リハーサル後、ニヒル牛へたまの販売用のビデオ届けに行くと山中さんがいて、閉店後、
「ダンナ、肩凝ってそうだから、揉んであげるよ」
と言われた途端、そのまま俺は無言でバッタと床にうつぶせに倒れ、背中を「徒歩旅行」してもらう。
うぅーっ。激しく歩いてくれぇー。あんたぐらいの体重が一番効くんじゃ~。妻では「気持ちいい」を通り越して「骨折」も辞さないマゾの世界に入ってしまうからな~。う~極楽じゃあっ~。
R君と3人で「西荻食堂yanagi」で飯食って帰る。俺はちょこっと芋焼酎。
ライナー・チムニク 矢川澄子訳「クレーン男」読む。
これは面白かった。実は「へなちょこリレー物語」の第四話「穴掘り男」は、ここからヒントをもらったんだよねー。
1月29日(水)
合宿疲れでダッラー。ダラダラダラー。夏場だったらおそらく、アイスクリームのように、溶けて流れて、側溝に流れこんでたな。海で顔をザブンと出すよ。
田中康夫「神戸震災日記」読む。
1月30日(木)
今日も今日とて、リハー猿。ウキャキャキャキャッ!
最近はメニューを決めて、「この曲を何回、この流れのコースを何回」と、まるで中学生の部活のようにそれを黙々とこなしていく。
本来そういうのはあまり好きではないのだが、たまにはいいもんだな。
あの頃の事をちょいとほの苦くおもいだして、たまにはいいもんだな。
なんか「やった」という達成感があるからな、たまにはいいもんだな。
あっ、たまにはいいもんだなと「たま」にはいいもんだな、かけてたのわかる?
・・・あ~俺の中の親父の成分が、みんなが苦笑するだけの駄ジャレを~。俺の意図じゃない。俺の中の親父の成分が勝手にやったことじゃ~。許しておくんなまし~!
100年ランキング選定委員会「知っておきたい! ランキング100年史」読む。
1月31日(金)
リハー猿のお尻は真っ赤っ赤。夜、帰った途端疲れが出て、R君も疲れていて、いつのまにかふたりでコタツでグッスリコンと眠っていて、ハッと目覚めたら夜中の3時だ、ダッピョ~ン。それからふたりでむっくり起きあがり、晩ご飯ムシャムシャ無言で食べまひた。食べまひたんじゃーっ。
田辺聖子「秋のわかれ」読む。
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