(4)

> 自分のまわりのおバカな奴の行動・言動などを紹介するコーナーだ。
なるべく本人を直接見たり本人から直接聞いたものが良いが、信憑性が高ければその友人ぐらいまではOK。もちろん人間じゃなくてもかまわないぞっ。
さぁ、まだ世間に埋もれている貴重なとっておきのバカを紹介してくれいっ!
メールの投稿は題名「おバカ」で、末尾に自分の名前を入れてね。
ポイントは3ポイント以上~ーだっ! ダ~~~ッ!!

親父の思い出



小学校二年生ぐらいの時であったろうか。親父と近所の公園に行った。俺がブランコに乗っていると、まだ30代だった若い親父はブランコの前の鉄の柵の上をふざけてバランスを取って歩き出した。「おっとっと」とか言いながらも息子の前で格好よく一本の柵の上を器用に歩くサマを見せたかったのであろう。
と、その時だった。親父の片足がズルッと滑ったかと思ったら落下、明らかに股間を鉄柵に激しく打っていた。
一瞬あまりの痛さか「うっ」とうずくまる親父。
しかし目の前には幼い俺がじっとその様子を見ている。
しばらくの間の後、親父は立ち上がるや俺に向かってさり気なさを精一杯装ってこう言った。

「浩司・・・危険だからこんなことだけはしては、い、か、ん、ぞ・・・」

親父の明らかに苦しそうだった反面教師ぶりは、今でも少し悲しい思い出とともに、くっきりと俺の目に焼き付けられている・・・。(石川浩司)

謎の郵便物



一人暮らしのCちゃんが ヤマザキ春のパン祭りのお皿がほしい というので、私もなるべくヤマザキのパンを食べるようにしてシール集めに協力していた。
そろそろ集まったであろう頃訊いてみたら
「昨日ポストに入れたよ」という。
…それ、店頭でお皿と直接交換してもらうシステムなんだけど…
宛名もなく、切手も貼ってないのに、どこに届くと思って投函したのであろうか…。 (やまのぶ)

(寸評)今頃、郵便局員の手に何故かパン祭りのお皿が。それを全裸の股間に当てたり外したりして宴会の余興の準備じゃ~い! 7ポイント。

Fちゃん



小学校・中学校と一緒で一学年下だったFちゃん。彼女は特殊学級の生徒でした。生まれつきの天然パーマはアフロのようで言動も個性的だったので学校では知らない人はいないくらいの有名人でした。
中学生の頃、Fちゃんには同じ学級に彼氏がいました。それを他の生徒がからかうのですが、Fちゃんは正直者なので「彼氏とあんなことやこんなことをした」というのを大声で話してしまうのです。
その話しが聞こえる距離にいた私は驚いて『こらー!そんなこと言ってはいかーん!というか言わせるな~!』と心で叫んでいました。
それから10年ほど経って私が働いていた書店にFちゃんがお客さんとしてやって来ました。Fちゃんは店員に何か尋ねたあとや、レジを済ませたあとにはちゃんと「ありがとうございますっ」と元気よく言ってくれるのです。

なんでも包み隠さず言ってしまう困ったちゃんだったけど、他のお客さんよりよっぽど人間ができてるなぁと思いました。 (若様)

(寸評)うちの妻も小学校の時は先生が親に「普通学級にしますか、特殊学級にしますか?」と聞かれたそうな。知恵が遅れているというより、授業中でも砂場で遊びたいと思ったら先生にも相談せずに、ひとりで一目散に校庭にすっ飛んでいく超マイペース人間だったかららしい。そんな妻も今は二件の店のオーナーとなり、海外に店舗指導にも行っている。人はどうなるか分からないね。6ポイント。

我が家にも募金欲しい



小学生の頃の話。ある日玄関にて、「Rちゃんの家が火事になりました、ご協力お願いします」と、数名の生徒が募金活動をしていた。
そのRちゃんと数年後友達になり、「あの時の家事、わたしのせいなんだ~」という話になった。
彼女は敷布団にお茶をこぼしてしまったので、布団をヤカンも煮えたぎる石油ストーブの上に直接のせて、乾かそうと思ったそうだ。
ちなみにRちゃんの家はとてもお金持ちだった。家事にはなっていないが、割れた窓ガラスすら直せない我が家にも、募金をしてくれはしないか、と当時思ったものです。 07/5/28(桃玉)

(寸評)まぁ一種の冠婚葬祭でお金を包むようなもんなんだろーね。俺も小学校の頃友達が教室の中にあったストーブに鉄の棒を当てて、一瞬赤くなったが元の色に戻ったので熱が冷めたと思ったのか、冗談で俺の手に押し当てたら、俺の手、ジューッといい音たててミディアムレアに焼けました。今でもちょっと痕が残ってる。7ポイント。

三等兵



私の通っていた高校は私服だったので三者三様の服装だったが、中でも全校中に有名な男子がいた。
彼はいつでも旧日本軍の軍服で身を包み、丸メガネをかけ、ブリキ製と思われる水筒を肩からかけていた。あだ名はもちろん『三等兵』
その三等兵がある日、伝説になった。彼はスキー授業に竹スキーを持ってきたのである。竹スキーの性能のせいか三等兵の運動神経が無いためかわからないが、彼は終始転倒しまくっていたと言う。残念ながら私は学年が違うため見る事が出来なかった。 07/5/28(桃玉)

(寸評)そいつはただものじゃないなっ! 行く末が知りたいな。でも本当は今も同じ格好で単にしょっちゅう町で職務質問されてるだけだったりして。8ポイント。

唯一の恋愛沙汰



私が通っていた高校は、来るものはほとんど拒まれない事で有名。なのでかなり危険な香りのする人も通っていた。
授業中いきなり「先生、ぼく消防士になります」と立ち上がって教室から出て行く男子、「先生、お願いだから近寄らないで下さい!」と泣き出す女子など。
私はそんなイカした奴が沢山いる環境で至って普通に暮らしていたのだが、突然有名人になってしまった。原因はS君。目を引く巨体、ピンク色のタラコ唇、そして誰彼構わず「こんにちわ~」と悠長な挨拶をするのでみんな知っている変な奴だった。
ある日私が友人と弁当を食べていると、なんだかいつもと様子が違う。人の見る目がおかしい。いや、どこからともなく、私を見るために人が集まってくるようだ。
原因がわかるまで、そう時間はかからなかった。喋った事すらないような女の子に「Sくんと付き合ってるんですよね?」と言われたからだ。その子から詳しく聞いた話によると、あるフザケた男子どもがS君に『ねぇ、好きな娘いないの?』と質問したら『桃玉さん(私)』と答えたそうなのだ。公開告白である。
「人の噂は七十五日」と言ったものだが、暫くは私の周りには見物客が絶えず、平和に暮らしていた私には青天の霹靂だった。これ以上噂がエスカレートしないように、廊下でS君に会っても完全無視させて頂いたのは言うまでもありません。
さっき、「これが私の高校時代の唯一の恋愛沙汰だ」ということに気づき、愕然としました。 07/5/28(桃玉)

(寸評)でも縁とは不思議なもので、ひょんなことからS君と再び出会い、結婚したりして。その時は100ポイントご祝儀であげるから、連絡してくれよ。ふふふ。6ポイント。

電話で首が回らない



母は夕方から寝るまでが忙しいのです。
いえ、家事だけのためではありません。親戚・塾相手との電話で、家電・携帯両方に時々同じタイミングで着信するからです。
着メロと家電の音が同時に鳴って、「どっちに出ようか?」と迷ったり、片方で通話中にもう片方に着信して、うろたえてる場面もしばしばです。
経理でもサラリーマンでもないのに、なぜこんなに電話で話すだけで、忙しくなったのでしょうか…? 07/5/28(Hi-)

(寸評)君の母上はきっと「電話を気軽にしやすい」感じの人なんだろーね。やはり俺のよーに「えっ、 本当に持ってないんですか!?」と言われよーと携帯電話を持たないことだな。最近は知り合いのホームレスでも持っている時代だがな。くそぉ、がんばるぞぉ。負けないぞぉ。6ポイント。

父風呂侵入



高校生の頃の話です。
私は一人で家の風呂に入って体を洗っていたわけですが、
そこへ私が風呂に入っているとは知らず父親が素っ裸で風呂場内へ入ってきました。
私は間違って入ってきたんだなと思い、まあ親子だし特に何も気にしなかったのですが、父親はどうしても間違って入ってきてしまったという事実を認めたくないようで、
「ちょっとお湯をかけに来た。」
と偉そうに言うと、桶で湯船のお湯をすくい、私の背後でチンポ付近にお湯をひとかけすると「じゃあ。」と退散してゆきました。
あまりのバカさ加減に腹を抱えて笑いました。今でもこのエピソードは父自慢のネタの一つです。 07/5/28(ことり)

(寸評)お父さん、顔真っ赤だったんだろうなぁ・・・。娘の裸ってただただ気恥ずかしいだけなんだろーな。俺は子供いないから分からないけど、もし逆に母親が入っていたらやっぱりチンポ付近にお湯をひとかけして「じゃあ。」と退散してゆくだろうな・・・。7ポイント。

あの白いのなぁに



初めて飛行機に乗った、祖父母の会話。上空遥か数千メートルにて。
(窓から下を見る祖母。)
祖母「あの白いのなぁに」
祖父「雲じゃないか?」 07/5/28(桃玉)

(寸評)いや、これは馬鹿というほどでは・・・。上空高くてもシベリア付近で晴れていると大地が真っ白に見えることあるよ。3ポイント。

私も試してほし~!



前の勤務先での先輩N(♀)の話です。
私と40代の女性と、ルックスが良くてモテる男の子と話をしていました。
40代の女性は母子家庭で、長男が高校生。
「そろそろ避妊具の話をしなければと思って、昨日話した。」
という話から、男の子の避妊の話になりました。
「こういうのがあって、男はすんげぇ気持ちイイんだよ~。」
と言った瞬間、今までいなかったはずのNがいきなり会話に入ってきて、ニヤニヤのスケベ面でこう言いました。
「そうなのー?私も試してほし~!」
試してほしい、ってことは、その男の子と・・・ってことだよな・・・
そう気づいた私達はその発言に驚いてコメント出来ませんでした。

下ネタの話をしていると、どこからともなく聞きつけてきて、まるでエロ小姑でした。
口にいっぱいツバをためて話すので、ヨダレを垂らしながら聞いているイメージが消えません。 07/5/28(秘密の座席)

(寸評)まぁ下ねたはある意味では人間の存続にかかわる根源的問題だからな。ヨダレツーもしょうがないさ。ツーツーツーでもいいぐらいだ。6ポイント。

過ぎてる!!どうしよ~!



ある女性が、眩しい朝日に目を覚まして時計を見たら7時。
確かその日はバスツアーで東京ディズニーランドに行く日だ。
集合は6:50・・・あれっ?過ぎてる!!どうしよ~!
両親を叩き起こして「集合時間過ぎちゃった!」と叫んだ。
「ん・・・!?明日じゃないのぉ~?」
そう言われてカレンダーを見て一日間違えていた事がわかった。
・・・・・・あ、それ、私だ。
あの時の両親の叩き起こされた怒りの表情は忘れません。 07/5/28(秘密の座席)

(寸評)よっぽど楽しみだったんだね。内緒だけど、ミッキーは中に小汚いひげボーボーのおっさんが汗みどろで入っているんだぞ。そんなのと本当に握手したいのか、君はっ? 4ポイント。

ネギ夫さん



お馬鹿とは違うかもしれないが、俺の住んでいる町には「ネギ夫さん」という有名人がいる。
ネギ夫さんは、会えば誰でも一目で分かる。
年の頃は50過ぎ。
そしてその出で立ちは、新宿の地下街の浮浪者でもちょっとここまでの人はいない、というかもはや漫画的ですらある。おそらく風呂にはここ何年も入っておらず、裸足でペタペタ歩いている。
そう、はっきりいって原始人という感じを想像してもらえば分かりやすい。
着ているのは、真っ黒になった穴のあいた布みたいな服だ。
しかしよくその服の穴を見てみると、穴があいてしまったのではなく、ちゃんと左右対称に穴をあけている。つまり、彼流のファッションなのだ。
そして片手に持ったビニール袋からは、何のカモフラージュかいつもネギを持っていることから「ネギ夫さん」という名前がついたのだ。
この人を見たら100人中100人がホームレスだと思うだろうが、ちゃんと家は持っている。
しかも元はレストランを経営していたという、いわばマスターなのだ。
それが何か深い事情があったのだろう、今はその風貌で駅前などに毎日「出勤」している。
俺ですらさすがに半径2m以内には近づけないが、いつもひとりで何事かブツブツつぶやきながら笑っているさまは、何故か親近感を覚えてしまう。
ちなみに、たまにお店などにも入るが、マナーはちゃんと心得ており、そんな時だけはそのネギの入っているビニール袋の中からごそごそと靴を取り出し、足元だけはちゃんと紳士になるのだった。

世の常識を覆したネギ夫さんは、うちの町の隠れたヒーローである。(石川浩司)

夜4時15分のまちあわせ



ハ ぼくは小学校5年生です。ぼくは、2月に公園で遊んでいる時に頭にケガをして、入院しました。それで、退屈だったので、「たま」の歌が聴きたくなりました。どうして「たま」が好きかというと、お正月とかお盆に、おじちゃんがいつも「たま」のCDを聴かせてくれるからです。ぼくは「カボチャ」がいちばん好きです。そんなおじちゃんのおバカな話です。
おじちゃんはちょっと変な人です。音楽がとても好きです。寝る部屋にはステレオがあって、枕元にもCDがたくさん積んであるそうです。それからおじちゃんは、人から「おすすめテープ」とか「おすすめMD」を作ってと頼まれるのがとてもうれしくて、夢中になってしまうそうです。そして、どの歌にしようかと考え出すと夜も眠れなくなるそうです。ぼくに作ってくれた「たま」のテープも、電話で頼んだら、次の日の朝には「出来たよ」と言ってソッコーで送ってくれました。最初に入っていた歌は「ゲンゲンゲロゲロゲゲゲロロ・・・」という曲でした。このテープを作るとき、おじちゃんはおばちゃんにすごく怒られたそうです。これはおじちゃんから聞いた話です。

―――私は甥から「たま」のテープが欲しいと頼まれ、「オレの情操教育は間違っていなかった!」と、すっかり舞い上がってしまいました。早速、その晩から曲選びに入り、CDを取っ替え引っ替え聴き比べていたところで午前0時。日付が変わり、妻から「消灯、就寝!」を申し渡されました。しかし、私は遠足を明日に控えた小学生の如く、興奮して寝付けませんでした。「おすすめテープ」作りは無上の喜び。曲順を考えたりしているうちに、どうにもこうにも目が冴えてきて、時計の針はいつしか午前4時。こうなったら、もう、作業に取り掛かるしかありません。ヘッドフォンをして、妻を起こさぬようこっそりオーディオの電源を入れ、一曲目に選んだ「まちあわせ」の再生を始めました。「ゲンゲンゲロゲロゲゲゲロロ・・・」。う~ん、何度聴いてもいい曲だ。曲に聴き入りながら録音レベルの微調整(カセットデッキなんて久しぶりに使うんで)。ボリュームを上げたり、下げたり。最もメーターが振り切れる「粉がついてる口のまわりにハムカツの~」でボリュームを最大にしてレベル・チェックを終え、「さあ、録音に入ろう」としたその時、背中に衝撃が。眠っているはずの妻からの、虚を衝かれた蹴り一撃でした。そして、「今、何時だと思ってるの!」という、ヘッドフォン越しにも聞こえてきたヒステリックな怒声。「えっ?」。私は再生を止め、作業を中断しました。妻「なにが『口のまわりにハムカツの~』よ!」。私はヘッドフォンから音が漏れたのかと思い、「あ、すまん、すまん、聞こえた?」と問うに、妻「聞こえるどころじゃないでしょ!この真夜中に大音量で」。「いや、大音量って、そんなでかい音じゃないだろ・・・ほら・・・」。訝しげに、再び、CDの再生ボタンを押した私の耳に、たしかに、とんでもない大音量が!「えっ、なんで?」。原因はすぐに分かりました。ヘッドフォンの端子が半分、アンプから抜けかかっていたのです。再生音はヘッドフォンのみならず、スピーカーからもガンガン流れ出ていたのでした、この真夜中に。ヘッドフォンをした私は、この「モニタースピーカー」からの音に気づくよしもありませんでした。妻「・・・な~んか、夢の中で『ゲロゲロ・・・』なんて声が聞こえてくると思ったら・・・。一体、何やってんの。バカ!」。「反省します・・・」。ご近所さんの夢の中にも「ゲロゲロ・・・」は響き渡ったのでしょうか。トホホ―――

でも、おじちゃんは、そのまま朝までかかってテープを作ってくれました。楽しい歌がたくさん入っていました。おじちゃんは『秋の風』という歌も入れようかと思ったそうです。おばちゃんが大好きな歌だからです。でも、ふたりで相談して、ぼくが中学生になったら聴かせることにしたそうです。どんな歌なのか、今からとても楽しみです。それから、ぼくが毎日このテープを聴いていると、2年生の妹が言いました。えっと・・・、何て言ったかは、おじちゃんが「王様の耳はロボの耳」の話題238というところに投稿するそうなので、ぼくは書きません。そんなお話でした。おわり。 「Fuck-Dah」おじちゃんの甥

(寸評)君はなんという素晴らしいおじちゃんをもっているのだ!
すぐに放送部に入部して、お昼の放送で毎日ガンガン流しなさい。友達に止められても振り切って流しなさい。
あと、おじちゃんに石川のおじさんがいい人だから奮発して9ポイントあげるよ、と言っていたと伝えてくださいな!

空中犬掻き



うちのわんこは、背中や頭を掻いてあげると
自分で掻いているかのように後ろ足をわしわし動かします。
きっと気持ちがいいんだろうと思いたくさん掻いてあげるのですが
足は一生懸命わしわしと空を切って足をバタバタ。
あと面白いのが、お風呂に入れてあげるとき、
湯船に浸からせる真似をすると(実際には浸からせずにだっこで水面上までもっていく)
まだ水にも触れていないのに一生懸命足をバタバタさせて空中犬掻きをします。
大事な愛犬を湯船にどぷーんなんてするわけないのに、
彼はもう、おぼれないように必死で、足をバタバタ。

ちょっぴりおバカでかわいいMyDearわんこのお話でした。(りあちゃん)

(寸評)猫も糞をすると砂がないところでも砂をかける意味なし動作するよね。ふふ、ケモノって馬鹿だなぁ。5ポイント。

羊かん



あたしのバイト先のOちゃんは
「羊かん」を
「ひつじかん」と読んだ。 (マズー)

(寸評)ジンギスカンがポピュラーな北海道あたりで流行りそうなお菓子だな。3ポイント。

押入れの中



忘れもしない、あれは中学1年生のころ。
私は性に対する知識も好奇心も年頃の割に乏しく、 実にウブな少女でありました。

ある日、自室の押入れを整理していると何やら写真のネガが大量にでてきました。

それは思い出すのもおぞましい。
若き日の両親の、ポルノ写真でした。
両親よ、娘の部屋の押入れにそんな物を隠すんじゃねぇよ!!!!

こんなモノを見てしまったトラウマが今も残っているのでは、 と時おり心配になります。 ペンネーム:桃玉

(寸評)実は桃玉があまりにウブなので、両親なりの性教育のつもりだったりして。なので桃玉が子供を産んだら今度は君がそっとそれを子供の押し入れに隠して、代々受け継いでいくのじゃぞ。ほっほっほ。6ポイント。

C君がいない



昔も今もバンド仲間のC君。彼と20代の頃、バンドのツアーに行った時のことです。
その日僕らは松本から富山に「青春18切符」を使って列車で向かっていました。大町というところから大糸線という線路に入ったのですが、列車は夏休みということもあってかとても混んでいました。僕らは友人5、6人で移動していたのですが、列車の中ではそれぞれ離ればなれになってしまいました。そしてこの列車は南小谷という駅止まりで、南小谷からは糸魚川行きに乗り換えるのです。ちなみにこの線路は単線なので、南小谷駅で下車するわずかな人を除いてほぼその列車に乗っている全員が糸魚川行きに乗り換えるのです。
列車の接続はさすがにばっちりで、5、6分の接続時間ですぐに発車でした。といっても焦る必要はありません。ただホーム向かいの列車に乗り換えればいいだけなのですから。みんなぞろぞろ移動して列車を乗り換えました。ところがしばらくして友人の誰かが言いました。
「あれ・・・C君は!?」
僕らはあたりを見回しましたが、C君の姿はありません。
「えっ・・・誰か乗ったの見てない?」
友人の誰もが首を横に振りました。
しかし普通に考えればあり得ない話です。なにせその列車に乗っている全員が老人なども含めてこちらの列車に移っているのですから。いくらのろまで有名なC君でも大勢の僕らを含む友人が向かいの列車へと移動しているのに、ひとりだけ乗り遅れるなどということは考えられないでしょう。

・・・しかし考えられないことは起きていたのです。

そう、その列車に乗っていた中でたったひとり彼だけが取り残されていたのです。
その頃は携帯電話などもまだもちろんなかったので、終点の糸魚川に着いてから今日宿泊予定の富山のO君のところに電話して、ようやく彼が乗り遅れたのが発覚したのです。
以下、彼の弁を聞きましょう。

「あー何かいつのまにかうたた寝してたみたいで、はっと気づいたら列車に俺だけしか乗ってなかったんだよね。『これはどういうこと?』と思ったけど、まず落ち着くことだと思ってゆっくり網棚からギターやら荷物やら降ろして、忘れ物ないのか何度も確認してから列車を降りたら、ホームにも誰もいなくて俺ひとりだったんだよね。とりあえず駅を出てみたけど何もないところで、次の列車まで3時間あって。ただ蝉の鳴き声だけが響いていたんだよね・・・」

結局僕らはその日の目的地の富山駅でC君を3時間待ちました。そしてようやく彼が乗っていると思われる列車が着くと、カランコロンというC君おなじみの下駄の音が聞こえてきました。俺たちはC君の姿を捉え、手を振ったのですがちょっと改札から離れたホームだったので、彼には見えなかったようでした。それでもようやく再開出来ることに安心して、僕らは何と声をかけようかと思いながらC君が改札に現れるのを待ちました。
3分・・・来ない。
5分・・・来ない。
10分・・・来ない!
そして15分が過ぎた頃、やっとC君がゆっくりこっちに歩いて来るのが見えました。
「何してたんだよ~。列車は15分も前に着いてただろ?」
そんな言葉にC君はゆっくり振り返るとこう答えました。

「あぁ、ホームのベンチでちょっと、手紙書いてたんだよね・・・」

(石川浩司)

出棺にまにあわない



総合病院のロビーで薬の受け取りを待っていた時のこと。やや豪奢かなといった風に着飾った老婦人が、待ちくたびれたのか、受付の担当者に悠揚と話しかけているのが聞こえてきました。
「お薬、まだかしら。あのねぇ、あたくし、これから、『ろーうんそ』に行かなくちゃいけないのよ」。
はて?『ろーうんそ』? …『老雲荘』なんて老人ホーム、近所にあったっけ?聞くとはなしにそのつづきに耳を傾けていると…。
「『ろーうんそ』でね、あたくし、牛乳買うのよ。先生に言われているの。骨粗鬆症の予防のために毎日飲みなさいって」。
ん?牛乳を買う?
「それとね、牛乳とね、お香典袋も買わなくちゃいけなのよ」。
あ、あのー、そのいろいろ買える『ろーうんそ』って…、もしやローソンのことではございませんか?
ローソンだったら、急がなくたって、24時間開いていますよ。
それからしばらく時間が経ち、老婦人、再び受付へ。
「あのねぇ、あたくし、牛乳買ってからね、それから、○○さんの出棺に行かなくちゃいけないのよ。あと30分なの。間に合わなかったらどうしましょう」。
今回は、『出棺』という言葉がはっきりと聞き取れました。ロビーにいた何人かもギョッとした顔で振り向きました。と同時に、私は不謹慎ですがこみ上げる笑いを抑えきれませんでした。出棺っていったら、どういうお知り合いか知りませんが、そりゃあ、一大事でしょう。先に言わないと。ローソン行って、牛乳買っている場合じゃないでしょう。牛乳片手に駆けつけるおつもりなのでしょうか。しかも、そのお洒落なお召し物で。
しかし…、この話、おバカさんといって笑いにしてはならないのかもしれません。老境に至って初めて悟る、若輩者には推し量れぬ達観がそこにはあったのかもしれません。でも…、やっぱり…、牛乳よりは、まず出棺でしょう。 「Fuck-Dah」

(寸評)俺も最初は笑ったが、よく考えてみると肉親でもない限り出棺は牛乳と同じくらい日常的なことなのかもと思えてきた。今の年の俺たちが感じるよりずっと死は身近なものなんでしょうな。
これからの高齢化社会、もう死んじゃった人よりも自分が生きる為の牛乳の方が重要なのは物の道理にかなってるよね。7ポイント。

読めなかった女



10年ほど前のことです。2つ年上の女性Nと、仕事帰りに駅で待ち合わせの話をしていました。
「今日18時ちょうどの電車で友達と出掛けなくちゃならない。それまで夕飯おあずけだよ。」
で、何時の電車で行くのかと聞き、時刻表を見たのですが、18時ちょうどの電車はありません。
「18時ちょうどなんてないよ。」
と言うと恐ろしい事に、Nは違う時刻を指差しました。
「ほら、これだよ。」
Nが指差したのは8時の段・・・
そうなんです、Nは時計が読めなかったのです。
何でも高卒で入社してから同僚に時計の読み方を習ったとか・・・。
その後友達と待ち合わせ出来たのかは2人のみぞ知る・・・。(秘密の座席)

(寸評)きっと細かい時間なんて関係ない生活を送っている、おおらかな人なんだね。最近は25時とか27時とかも平気で使うものね。俺が20才の頃はそんな言葉なかったので詩的表現で「♪26時に棹させば~」とか使ってたんだけど、今じゃ普通の言葉になっちゃった。チャンチャン。7ポイント。

ヌエ



中国の桂林から舟下りの観光を楽しんだ時のこと。下船すると、地元のおばちゃん達が手に手にみやげものを持って「コノニンギョウ、センエン」「キーホルダー、センエン」などと群がってきました。どうやら日本人観光客が多いらしいので何でも「センエン(1000円)」で売ろうとしているのです。そんな時、手に何も持っていないおじさんがひとりいました。ただ、飼っているらしいでかいカラスのような鳥が肩にとまっていました。と、突然おじさんがでかい声で叫んだのです。

「・・・ヌエ、センエン!」

あのなー、おっさん。何も売るものがないので自分の鳥を売りたい気持ちは分かる。
しかし鳥かごもなくてその鳥を渡されたって、すぐに料理して食べることも出来ない観光客にどうしろっ、ちゅーんじゃい!
でかい鳥と格闘したままこの先、旅を続けろというのか。
そしてもし手を離してしまったら、ヌエはすぐにまたおっさんの肩にバッサバッサと戻っていくだけじゃろうっ!

でもちょっとだけ1000円出してヌエを買ったら、1000円以上の旅の思い出にはなったかもしれないなとも思ったが・・・。(石川浩司)

禁欲男性の意外な結末



僕の友人Aさんは、とても真面目で禁欲な性格でした。成人男性なら100%とやると言われているオ○ニーも一切しないという、それはそれは自分に厳しい人でした。
しかし、男性の精子というものはその性格いかんにかかわらず、溜まっていくものです。いくら真面目とはいえ、おしっこをしない人間がいないように、男性は精子を外部に排出せねばならないのは、生物学上にも仕方のないことです。それでも彼は自らは厳しく律しそれに対して一切の行動をしませんでした。
と、20才頃のある日のことでした。
そんな彼の精神に、遂に肉体が反乱を起こしました。
そう、トイレで大便の為きばった瞬間、彼の肛門からではなく、彼の尿道から別の物がもの凄い勢いでビッシューーーーッと彼の意思とは関係なく外の世界へと旅立ち、前の壁に穴も開けよとぶち当たったそうです。
その時のそれが飛び出すスピードは音速にも勝ると噂されたのも、あながち嘘ではないと思います。

そして僕は思うのです。
男性にとって最高の性の快楽は夢精だという話をよく聞きますが、この「予期せぬ大便のふんばりの故の射精」こそ、もしくは常人には体験できぬ、最高の快楽なのではないかと・・・。そしてそれは何年間という単位で禁欲を続けた者だけに与えられる神様の最高の贈り物なのではないかと。
精神の弱い僕には到底一生味わうことの出来ない禁断の味なのでしょう・・・。(石川浩司)

リヤカーマン



俺の友人Sは大学時代、俺と同じ高円寺に住んでいたのでいつもつるんで飲んだくれていた。
ある日、彼が高円寺の中で500mほど先のアパートに引っ越しすることになった。
と、同じ町内なのだから引っ越し屋を頼むのももったいない、かと言って車を持っている友人もいないしな~と思っていた時「近くの自転車屋でリヤカーが借りられる」という情報が入った。「そりゃあ一番安上がりだ!」ということでリヤカーで引っ越しをすることになった。
荷物はそこそこあったので本当は二回に分けて行けば良かったのだが、リヤカーが時間貸しだったので、少しでも短い方が金がさらに浮くと考え、異常なまでの高さに荷物を詰め込み、俺とSのふたりでリヤカーを前と後ろでよっこらおっこらひいこら引っ張っていった。
と、途中で重さで「おっと」とちょっとバランスを崩したと思ったら、その瞬間、ものすごい音が。

ズッザーーーッ



Sが「うわあ~!」と悲痛な声をあげた。
見事にリヤカーは道のど真ん中に横転。
道いっぱいに広がった家財道具。こたつ、布団、衣装ケース、扇風機・・・。
まるでシュールな映画のワンシーンのようだった。
なにせ道の真ん中に、Sの部屋が突如出現したのだから・・・。

呆然と見守る俺たちの後ろから、非情なことに車のクラクションがプープゥゥゥーッと聞こえてきた。
しかし俺たちにはもはや立ち尽くす以外どうすることも出来なかった・・・。(石川浩司)

幼稚園からやり直せ!



職場にいる50代の女性。以前もこちらに投稿させてもらいましたが、またやってくれました。
今までも、仕事中だというのに手を止めてまで喋り倒していた人が、2,3日急に一切話をしなくなる、という事が多々ありました。
しかし今回は話をしなくなり一週間強。「今回は長いね。」と言っていた矢先、メールが届きました。 「何故こう(話をしない状態)なったのかわかりませんが、私は仕事が精一杯でどうする事もできません。気に入らない事があるのなら言ってください。」
あのねぇ・・・話を急にパッタリとしなくなったのはどっちだ!?
一週間も続けられたら、いささか私も「話をしたくないんだな。」と一線引いて構えますよ。
それがいつからか、私が無視してると勝手に思い込んでいたんです。
話をする事は大好きなその女性、話をせずにいられなくなり、急にまた話しかけてきました。
職場でこういう事してくる人がいると、仕事にならないですよね。馬鹿馬鹿しいったら!
50代だけど、人付き合いは学生レベル。幼稚園からやり直せ!(秘密の部屋)

(寸評)話しをしている人はなんか勝手に相手も結構喋ってると思い込む性質があるのかもね。あと我が家のことだけど、うちの妻はニヒル牛に来た人は知ってるだろーけど凄いお喋り好き。家の中でもそうなんだけど、それが夫婦喧嘩をした時だけ喋らなくなる。普段喋っている人が喋らなくてシーンとしているのほど怖いものはない。なのでどっちが悪いかにかかわらず、俺が沈黙に耐えきれず謝るのが定例です・・・。5ポイント。


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