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ここは自分のまわりのおバカな奴の行動・言動などを紹介するコーナーだ。
なるべく本人を直接見たり本人から直接聞いたものが良いが、信憑性が高ければその友人ぐらいまではOK。もちろん人間じゃなくてもかまわないぞっ。
さぁ、まだ世間に埋もれている貴重なとっておきのバカを紹介してくれいっ!
メールにて投稿は題名「おバカ」で、末尾に自分の名前を入れてね。
ポイントは3ポイント以上〜ーだっ! ダ〜〜〜ッ!!

Rhapsody of Mirror-Ricecake

さらに年末。年の瀬オブ年の瀬とも云うべき大晦日、っちゅうやつですね。30日まで仕事だったので朝から年に1度の窓拭きを済ませたのち、私と嫁はんとぼうずは新年を迎える準備のための買い物へ出かけます。切り餅、お雑煮の具、年越しそばの具、祝箸、かまぼこ、黒豆・・・ また日常的に食べるものもちょいと多めに。元日〜2日は近所のスーパーみんな閉まっちゃうからね。そうそう実家に寄るときに甥っ子姪っ子用に苺をたくさん買って行くのも恒例になってます。奴らと来たら山盛りの苺をものの30秒もあれば消し去っちゃうんだから。ま、お正月くらいちょっとは贅沢させてあげなくっちゃね。

すっかり懐もさびしくなって帰宅、しかし窓は拭いたが自家用車がおっそろしく汚ねぇ。これはひとつ己が手で洗うと冬ですので寒く、ガソリンスタンドの自動洗車機へ行ってこまそうではありませんか。兄弟もみな明日は実家へ集まるので、そんななか我々だけ小汚い車で新年の挨拶に赴くのも不細工ですからね。なんてぶつぶつ気味悪くひとりごちて、てとてとっと階段を下りて玄関へ向かおうとする私に向かって嫁はんの声。

狸子「オポムオポム、あれ忘れとった、白味噌と鏡餅。ついでに買ってきてくれる?」
オポ「ほいほーい、お易い御用」

軽い気持ちで返事をし、私は車に乗り込みガソリンスタンドへまっしぐら。わちゃぁ、洗車機は見たこともない長蛇の列。どなた様も考えることは一緒の様子、あまりに並び過ぎて給油を済ませた車がスタンドから退出できなくなりそうなので店員さんが場内整理をしつつ給油もこなすといった修羅の巷です。
ながいこと並んでようよう洗車は終了、拭き上げスペースで仕上げをしたかったのですがいっこうに空く気配もなく、ビッシャビシャの車のまま白味噌と鏡餅をもとめに走りました。

されど。

まず確実に見つかるであろうと入ったディスカウントショップ・ジャパン曽根店。たしか580円くらいで個包装のお餅が4個くらい入ったプラスチックのお鏡が売ってたはず。・・・あれ? ない。だいたいいつも目立つところに置いてあるのに、店内何処を探しても、ない。
今年はお鏡の取り扱いを止めはったのかな、と思い私はいつものスーパーに向かいます。お昼に買い物に出掛けたスーパーなら間違いないでしょう。さっきその店で見知らぬおっさんが抱えてたし、鏡餅。嫁はんもそれを見てあっ買わなきゃ、と思い出したそうなのですがなにぶん勝手に走り回るぼうずの監督をしつつの買い物ですので忘れてしまってたのだそうです。まぁそら仕方ありません。

と赴いた阪急オアシス少路店。ここも目を凝らして探しますが・・・ ない。餅のコーナーに写真は飾っていますがそこには鏡餅はすでになくただただ切り餅が置いてあるばかりです。
妙だな。
嫌な予感が私の背筋を駆け巡ります。とりあえず白味噌はあったのでバイ、隣のドラッグストアも覗いてみますがさすがに置いてない様子。

スーパーが駄目ならイオンだ(?)! 私は300mほど先の大きなイオンタウン豊中緑丘の食品売り場へ。この近辺では最大級の売り場を誇るイオン。しかし年賀特設コーナーを閲しても、ない。ば、馬鹿な・・・!? この年末、鏡餅なんてどこの店にだって掃いて捨てるほど置いてあると思ってたのに・・・・・・!!
私の嫌な予感は現実味を帯びてきました。
帰ってくる答えを覚悟しつつ、私は忙しそうに商品の補充をしている従業員のお母さんに尋ねました。

オポ「お忙しいところすいません、鏡餅って置いてますか?」
従業員さん「あ〜鏡餅ですね、もうほとんどないと思いますけど・・・」

そういって案内してくださったのは先程確認した年賀特設棚。きっとそこにかつて鏡餅があったであろう、虚しい空間が広がるだけです。

オポ「此処になかったらもうないですよね〜・・・」
従業員さん「そうですね〜あとは・・・ ちょっとこちらへお越しください」

案内していただいた先は生菓子のコーナー。プラスチックではない、立派な生の鏡餅がひとつだけ、しかも封がやぶけたものが残っていました。これは怖い! しかも値段が書いてない!! だいいちいろんな物をカビさせる湿気の多い我が家では鏡開きを待たずして三が日のうちにゴミ箱行きです。風情はなくとも、プラスチック製の現代的かつ無機質なアレで充分なのです!

残念ながら生お鏡は見送り、私は憔悴して嫁はんにTEL、ここまでの経緯を説明しました。

オポ「・・・あかんわ、どっこも売り切れ。まさか大晦日になったらもう何処も置いてないとは思わんかった。読みが甘かった」
狸子「そう、もう暗いしぼちぼち帰っておいで。しゃあないわ」

そうは言っても諦めるのも切ない。ここまで探し回ったのに何らの成果も上げずに帰宅だなんて、男の子として恥ずかしい。私のちんけなプライドがそう申すのです。
日はとっぷり暮れ、美しい三日月が金星のそばで輝きだしました。もうすぐ夕餉の時間です。家を出てからかれこれ3時間ちかく、最後の望み、と私は百貨店の犇めく千里中央まで車を走らせました。此処でなかったら、もう何処にもなかろう。

立体駐車場へ車を停め、駆け足でピーコックストア千里中央店の地下の食品売り場へ。プラスチックのお鏡はやはりすでになく、小ぶりな生のお鏡がわずかに残っています。いくら? 800円!? 私の想定をはるかに超えて来ました。しかしもうそろそろ妥協点を見出さねばならない時間です。そこへぶるるぶるる、嫁はんから電話です。

狸子「オポムいま何処? もうお蕎麦の準備しかかってるで」
オポ「千里。生の小さいお鏡やったらあった。もうこれでええか?」
狸子「生かぁ〜〜・・・ それにぼうず、トイレに飾ってる新年の切り絵に、『でっかい鏡餅におどろく僕』を作ってるねん・・・」
オポ「・・・・・・あとちょっとだけ、回ってくるわ」
狸子「もう無理せんでええで? 早よ帰って来ぃな」

他をまわって駄目なら最悪これにしよう。と私は踵を返し、地下鉄千里中央駅を挟んで反対側にある阪急百貨店へ。・・・・・・ない。百貨店前の和菓子の喜八洲本舗にもやはり生の巨大な鏡餅、に、2000円!!? これ買って腐したら重いわデカいわ高かったわで最悪な生ゴミです。生は危険です。いや下ネタでなくて。言うてる場合かっ。
これで本当に最後のチャンスです。私は駆け足でダイエー千里中央店食料品売り場へ。お餅のコーナーにはありません。もはや万事休すか、と入り口近くの季節の特設コーナーを見てみると・・・・・・

巨きな巨きなプラスチックの鏡餅が、3つだけ残っていました。

ついに、ついにプラお鏡に辿り着いた!!! しかしデカい!!! こんなん今まで買ったことない!! さすがに大きいので売れ残ったのでしょう。ふだん買ってる個包装の丸餅4個入りのやつで580円でした。この馬鹿でかいやつは・・・? さ、30個入り!!? 3780円!!??? あ、あ、あほか!!!!!

しかし。もう時間は限られています。プラお鏡は4時間近く探し回ったうち、もはやここにしか残っていません。そして、ぼうずが望んだ大きな鏡餅、まさにそのものです。金額面を除けば、ニーズは充分に満たされるのです・・・・・・!!!

私は3つ残っていたうちのひとつを抱え、レジへ向かいました。想定の6倍の値段。3人暮らしでこんな豪華なお鏡を飾るだなんて、私も出世したものです。40でヒラだけど。たはは。月給の2%を餅に使うという餅エンゲル係数の高さ。もう何を言ってんのか自分でもわからなくなってきましたが、私の長い旅はようやく終わりを告げました。

昼にすでにさびしくなっていた懐は、寂寥の木枯しが吹きすさぶ虚無の空間と成り果てていました。
ぼうずひとりが、喜んでいました。

そして無事正月を迎え、今も私の背後では、立派な装飾の鏡餅が輝きながら私を見つめています。見るな。あほ。はやくこいこい、鏡割り。

※ ちなみにほんまは「Mirror-Ricecake」は誤りです。ノリで英訳しました。気になる人はネットで調べてね。(オポムチャン 17/1/19)

(寸評)ぼうずの思い出の価値と思えばいいさっ!
来年忘れてないことを俺からも祈ろう。 8ポイント。

あるテレビアニメに決定的に影響を受けた結果・・・

波照間エロマンガ島、1962年生まれです。私が幼少のみぎり、あるテレビアニメに熱狂的に嵌りこみました。その名も「冒険ガボテン島」。
検索すると「1967年4月4日から同年12月26日までTBS系列局で放送されていたテレビアニメである。全39話」とあります。4歳から5歳にかけて放映されていたようです。

覚えているのは、少年少女たちだけを乗せた潜水艦がどういうわけか始動してしまい、懸命に操縦しても止めることができず、そのまま嵐に遭い南の島に漂着してしまう。その島でサバイバル生活をしながら少年少女たちは成長する…、といったストーリーだった記憶があります。

そのアニメに感情移入していた私は、4歳ながらあるおバカな行動に移ってしまったんですね。それは

パジャマのずぼんのすそをハサミでギザギザに切って七分丈のずぼんを作ってしまったんです!!

「冒険ガボテン島」で画像検索するとすぐに出てくるので見て欲しいのですが、主人公たちは無人島で過ごしていくうちに着ていた学生服が破れ、すそはボロボロになってしまったのですが、それに私は憧れ、ハサミでパジャマをチョキチョキ切ってしまったというわけでした。

それくらい嵌りこんでいたアニメというわけです。今から50年前の「おバカ」な自分の話でした。(波照間エロマンガ島 17/1/19)

(寸評)ああ、分かるなあ。ちょっと変形したヒーローだったもんね。
♪ガボテンガボテンガボテンガガガガボテンガボテン ガボテン島〜 俺も好きだったなあ。7ポイント。

急行が止まらない駅にたどり着かない男

20年ぐらい前の話です。

当時付き合っていた女性が東横線の大倉山に住んでいて、いつも待ち合わせは大倉山駅のホームでした。大倉山駅は急行が止まらないので、渋谷から急行に乗ってしばらくすると急行であることを忘れて各駅のつもりになってしまい、大倉山で降りたつもりが菊名だった、なんてことを何度もやりました。

そんなある日、女性の勤務先のバス旅行があり、家族も参加できるから兄妹ってことにして一緒に行くことになりました。

待ち合わせはもちろん大倉山駅のホームです。

到着し、女性を待ちます。しかし、来ない。

おせえなあ、とイライラしていると携帯電話が鳴りました。遅れる電話だと思い、今どこなの? と言おうと顔を上げると、目に入ったのは、『菊名駅』の表示。

またやってしまった・・・。

「あっ、菊名来ちゃった」 次の瞬間、電車がやってきました。

「今電車来たから乗る」と電話を切りました。

電車に乗り込むと・・・ この電車も急行だったのです。女性の待つ大倉山駅を通過してしまいました。

またやってしまった・・・ すぐに電話をかけ、「急行だった、綱島から戻る」 

女性はカンカン。

合流すると怒りを通り越して呆れており、「電話切ってから急行が通ったから、まさかこれ乗ってないよな〜 と思ったら・・・」

「もし窓際で私の姿が見えたら、私を見ながら両手をドアにつけて、「ああああーーーー」って悲しんだだろうね。想像できるよ」(猪熊猛 17/1/19)

(寸評)そこで窓を叩き割り勇猛果敢に駅に飛び降りたら・・・!
翌日の新聞を飾れたのに(笑)。 6ポイント。

若いっていいなあ

数年前、札幌の奥座敷定山渓温泉へ泊まりました。
泊まった宿は巨大温泉ホテルで、まあわたくしは結構巨大ホテルが好きなんですねえ。
お土産物屋、カラオケ、ゲームセンター、プール、リラクゼーションルーム、居酒屋、ラーメン店、バー、喫茶店、ロビー、観光コーナー、読書室といろいろ覗くだけで楽しくなっちゃいます。こういった宿泊客の囲い込みで温泉街が廃れたというのは別にあるのですが、いつかの機会に。

夕食の食べ放題となりました。ビュッフェスタイルです。こういうとき、バイキングなどと書かないところが、エライ。 我々大人は、食べ放題と言っても、
「うーむ普段食べられないカニの足を10本くらい皿に盛りたいんだけどそうするといかにもという感じだし、大人げないし、ここは無難に鮭の切り身一つ、ソーセージ一つ、刺身の盛り合わせ一つ、ご飯にスープ、おっと地のものを忘れてはいけませんザンギの唐揚げと、最近野菜が不足しているからちょうどいい機会だしサラダをちょいと取って、二周目にカニの足を・・・」
なんで気取ってしまいます。

その夕食には、兵庫県の某高校が合宿のため宿泊していました。スポーツ界ではよく名前を聞く高校です。
その高校の生徒が凄いんです。
漫画のように皿にご飯を山盛りにして、カレーをどっかどっかとかけます。まずそれだけを食しているのです。
女子は女子でいきなりデザートコーナーへ突進し、ケーキを何皿も、フルーツとかアイスクリームまで食べきれるのかよとばかり最初からたくさん取ってくるのです。

その後、高校の先生と話したのですが、やはり運動部の合宿ということです。

いやあ若いっていいですねえ。(わいわい 17/1/19)

(寸評)そうなんだよね。ついバランスとか考えちゃって結局普通の定食の大盛りとあんまり変わらないことになることも・・・。
でもこの間俺が海辺の巨大温泉ホテルのビッフェ行った時は名物のマグロの刺身はひとりで20個くらい取ったが(笑)。 6ポイント。

24時間大学祭

石川さんの大学もそうでしたが、私の大学も昔は24時間大学祭をやっていました。3日間ぶっ通しで。
ただ酒を飲んでいただけとか、山手線一種ハイクとか、各キャンパスを夜通しで歩くとか、深夜2時にライブをやったとか(さすがに教室で)、24時間ぶっ続けの芝居をやったとか、それはもう面白い企画があったそうです。

中にはおバカな企画もあり、鉄道研究会は真夜中に鉄道模型を走らせて「ブルートレインだー」と喜んだとか、夕方にセクシー女優を読んで講演会をし深夜にポルノ映画上映会をしたとか、いろいろお話を聞きます。

現在このような文化祭を行っている大学は、たぶん現在では全国どこでもないでしょう。そもそも酒を飲める文化祭は壊滅状態です。
24時間文化祭が消滅した理由として「近所から苦情が来た」というのがよくありがちなのですが、他は学生気質の変化です。大学祭に興味が無いとか、学生が積極的に参加しなくなったから、というのがあります。
第二として、昔は自治会や学生会が文化祭を運営していたということが影響しています。いわゆるセクトとかですね。そのため学校側が関与できなく、24時間開催とか、アルコール摂取可能でした。但し大学祭の収益は、学生運動の資金となっていました。

学生運動で社会が変わるとは思えません。
ただし今思うことは、昔の自由な大学祭を見ると、なんだかうらやましくなります。。。(わいわい 17/1/19)

(寸評)俺は大学と同時くらいにライブハウスに出るようになって、学生より刺激的な友達にいっぱい会ってそっちに流れちゃったから自分の大学の学園祭はゼミで芝居公演を打ったくらいだなあ。
それより当時法政大学が凄くて俺好みのアングラなライブとかよくやってたんだけどその会場の学館ホールというのが「警察も介入できない」と言われた無法地帯で面白かったなあ。
スターリン時代のミチロウさんなんかも観に行ったなぁ。懐かしい。 7ポイント。

欲望の爆裂

年末。私の職場はお歳暮や年賀はがき等も商ってる関係上非常な混雑を極めました。
その上金融商品の仲介やら当該ご契約の各種事務手続きおまけに苦情対応まで(しかも社員4人で)対応してるもんだから一体此処はなに屋じゃい、と発狂しつつ叫びそうになるのをグッと堪えて業務終了、どうにか営業時間中に「もういやや、ぼく自由になる、皆様の下僕の身から解き放たれて浮世へ羽ばたく蝶になる」などと絶叫のうえ全裸で往来へ疾走、などという狂気の沙汰に及ばずに済みました。そんな失態をどっかの暇人に動画を撮られたうえ投稿されてわが社が破滅に追いやられてはこんな屑を雇ってくれた会社に申し訳が立ちません。

さりとて溜まりに溜まったストレスは如何にせむ。ぜんぜん窓口に出てくれない店長、怒ってばかりで職場の雰囲気をひたすら悪くする課長、年齢のせいかまるで仕事をおぼえない59歳同僚、全員の融和を計って気を遣いなだめすかしおだてまわり各窓口に出張りそのせいか否か営業成績がダントツでべべの私(←まぁこれは言い訳です。私のきもさが主たる理由です)。あきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。なんで私がみんなのオアシスにならんといかんのだ。もう限界だ。私の中に、原始的な、獰猛な欲望が渦巻くのを感じました。

こんな状態が連日続き、ある木曜日、とうとう私の欲望のタガが外れました。
欲望って? 性欲は、日課の手淫でまぁ事足りている(笑)。睡眠欲も、ASKAのブログに夢中になってはいるものの(笑)そのせいでこちらへの投稿も滞っており比較的満たされている。ほしたら何じゃい。食欲と趣味満喫欲です。

仕事が終わるや否や、私は職場最寄駅のJR西九条駅そばの「ジャンボカラオケ広場」へまっしぐら、ちょうど10%割引券を昨朝もらったところだったのです。1時間めいっぱい、誰かと来た時には歌えないようなマニアックな曲を全力で歌います。「パルテノン銀座通り」(たま)、「Hallelujah in the snow」(MOON CHILD)、「MIX BLOOD」「ベンチ」「シルバーパラダイス」(CHAGE & ASKA)等々、あっという間に1時間は過ぎ去りました。フリードリンク2杯飲んで会員価格360円からさらに10%引きで330円でした。これ、儲けでてるんか? とカラオケ屋を心配しつつ私の足取りは止まりません。すぐそばのラーメン店「麺泥棒」に駆け込み私の大好物とんこつチャーシュー麺950円をズビズバ啜ります。替え玉をしたい欲望に駆られますがそこは押しとどめます。欲望を炸裂させとんのになんでか。ビコウズかねてから気になっていた、ステーキ店「いきなり!ステーキ」を探してめったに喰えない牛の肉、をおもうさま貪りたい、という気分になってきたのです。ラーメン店を出た私は早速古代電話でいきなり!ステーキの大阪市内の店舗を検索、天満駅降りてすぐのお店がありました。私は自宅への乗り換え駅であるJR大阪駅を華麗にスルーし、次の天満で降りて颯爽といきなり!ステーキ大阪天神橋店へ向かいます。が、古代電話の地図が見にくいのなんの、天神橋筋商店街を眼を皿にして歩きますが見つかりません。これは胃袋がお前もうやめとけ、おとなしぅ家帰って寝ぇ、と言ってるのか。とか思いつつ商店街の外をふらついていたら唐突に目当ての店は姿を現しました。商店街の外が正解だったのです。はじめて入るお店にドキドキしつつ店員さんの中国人のお姉ちゃんに飯とミニサラダを注文したのちカット場へゴー、ぶあっついリブロースステーキを目の前で切ってくれます。じゅる。おいしく食べてもらうために最低でも300gからしか注文できないとのこと。そんなおっそろしい量のステーキなんて喰ったことありませんが私はなんてったって今欲望の権化。おすすめはレア、これまたミディアムしか喰ったことのなかったお子さまの私には初めての経験、でもおすすめなんだから間違いないでしょう、ほなそれで、とカット場のお兄ちゃんにお願いしました。果たしてやってきたステーキは巨大でした。ナイフを入れるととびきりやわらかい。ほんで分厚い。ソースをかけて頂くと今まで喰ってきたステーキがいかにぺらぺらで出費をケチっていたかを思い知らされました。私の中のステーキの正しいあり方は、厚めをレアで。これが定まった瞬間でした。嗚呼。しあわせ。すでに腹はラーメンでいっぱいですがこの幸福感はなんだろう。胃袋の悲鳴に反してフォークとナイフがさくさく進む。完食。2750円でした。贅沢もいいところですがまた来よう。げふ。

一気に改行なしで書きなぐりました。読みづらくってごめんなさい。
しかしほんとに、仕事が終わってからここまでノンストップで、私は己の欲望に忠実に動きつづけたのです。こんな暴力的な行動に出たのは初めてのことでした。

ようやく全ての目的を果たした私はいささか冷静さを取り戻し、腹ごなしに天満から大阪までひと駅ぶん歩くことにしました。大阪環状線沿いをぽてぽて歩きます。一人カラオケ、ラーメン、ステーキ。なんという独りよがりでいやらしい欲望の発露でしょうか。さながら豚のよう。ぶひひ。でも良かったと思います。心に蟠っていたなにかが、一気に雲散霧消した気分です。腹を揺らし歩きつつ、私はこれまでにない多幸感に浸って、夜の大阪梅田界隈を歩いたのでした。ああ、やったった。やりきったった。へへ。

さて。心に蟠ったなにかは消えたのですがかわりに私の腹に別の物がわだかまりました。
そう、お肉をたっぷり食べたらお腹にお肉がたっぷりやって来たのです。
私は当ページの「コテハン人名事典」中の公式プロフィール(?)の73kgから逸脱してとうとう79kgへ、大学時代の最高記録83kgももはや目前と成り果てました。たはは。というわけでこのあほは正月から自主的ラマダンに入ります。まっさらーま。しゅくらーん。(オポムチャン 17/1/8)

(寸評)はは、カラオケとラーメンとステーキで欲望発散させられたならいいじゃない。お金も4千円ちょいぐらいだしね、飲み助なら居酒屋一軒行ったらそのくらいかかっちゃう。たまにはね。
それを我慢したおかげで町中のみんなをクネクネダンスさせるオポテロが起きるより余程マシじゃい。 7ポイント。

ラグビー早明戦のフリーザ様

フリーザ様というと箱根駅伝復路7区のフリーザ軍団が有名ですが、ラグビーの早明戦にもフリーザ様はいたのですっ。 石川さんはフリーザ様をご存知でしょうか。ドラゴンボールに出てくる宇宙最強の人物です。
国立競技場建て替えのため早明戦は秩父宮へ移ってしまいましたが、国立時代にはフリーザ様はよく現れていました。 白い全身タイツ、尻尾を付け、顔も真っ白にペイントしています。
一度箱根のフリーザ様と同一人物かと聞いたことがあるのですが、全くの別人ということです。

フリーザ様が応援席に現れると物凄い歓声が起きます。
フリーザ様は宇宙一です。でも寒さには弱いらしく、ダウンジャケットを着ると「フリーザ様がダウンジャケットを着ているぞ」と大爆笑になります。
フリーザ様は宇宙最強なのですが、酒には弱いらしく、みんなから酒やビールを進められ、呑むと顔が真っ赤になります。
フリーザ様は宇宙最強らしいのですが、就職が決まると嬉しいらしく、「就職が決まりました!」と笑顔で報告してくれます。
フリーザ様は指から強力な光線を発射するのですが、学生が「フリーザ様! ××大学を焼き尽くしてくれ!」とお願いすると「びー」と指からビームを出し、客席は大笑いになります。
フリーザ様は宇宙最強なのですが、就職が決まると嬉しいらしく「就職が決まったんですよ^^」と笑顔で報告してくれます。

早明戦はNHKで生中継されるのですが、階段を寒そうに上がっていく姿を、NHKのカメラが抜いたことがあり、ネット民が大喜びしたこともあります。
フリーザ様は、確か政経か商学部の学生で社会人1年目までは早明戦に来てくれたのですが、2年目以降はお見掛けしなくなってしまい至極残念です。
因みに私は2ショットの写真を持っています。(わいわい 17/1/8)

(寸評)なによりおバカなのは就職が決まって二度喜ぶことだ・・・(笑)。 7ポイント。

箱根駅伝のフリーザ様

箱根駅伝のフリーザ軍団です。
復路の7区の定点ポイント、具体的に言うと二宮の切通です。ここで7区ランナーのLAPを取るので、カメラが固定となりほぼすべての大学がTVに映るので、駅伝マニアが大挙して押し寄せる地点でもあります。

ランナーが走る道の向こう側にフリーザ様たちが斜面にいつもいます。
最初にフリーザ軍団が現れたのは2011年の事でした。どこの大学の学生かは諸説ありますが、のぼりや旗を持っていることからして、日体大か東洋大という説が有力のようです。
フリーザ軍団は白タイツと尻尾、顔を白く塗るのは早明戦の時と同じコスプレスタイルです。3人から5人。

ランナーが来るとカメラは選手を負いターンします。道の向こう側の切通の中腹にフリーザ軍団はいます。
通るたびにフリーザ様は次々とネタをします。
「エグザイル」「セーラー服を脱がさないで」「干支の龍を持って動かす」「体育座りしている」「ラインダンス」などです。
フリーザ様が出るとネットは大騒ぎで「今年もフリーザ様が来たー」となります。

やはり人気で全大学が通過すると写真撮影会や子供とツーショット大会になります。

二宮の定点ポイントは毎年同じ地点なのでネタをする人が多く、「○_○」や「ど・で」の看板を出す人もいます。未だに何を表しているか不明な看板です。
一説では「○_○」はテープの巻き戻せ。「ど・で」はくるくる回すのでどんでん返し、という説がありますが本当のところは分かりません。
箱根駅伝は母校の応援をするのも一興ですが、おバカなネタをする人も多く、現在は無くなった函嶺洞門ではでかいりらっくまのぬいぐるみを抱えて走る人が毎年いたり、冬の風物詩となるネタを探すのも楽しいかもしれません。

こういうのも楽しみで箱根駅伝を毎年見ちゃう私であります。(わいわい 17/1/8)

(寸評)なるほどねえ! 駅伝やマラソンは延々公道を走るからカメラに向かっていろんなイタズラも出来るんだねぇ。
でもあんまりみんながやりすぎると規制が厳しくなるか・・・。
それだけ特集で観たいな〜。 7ポイント。

朝、クラスメイトの母が・・・

高校生の時。
家の前の道が通学路で、クラスメイトの多くが私の家の前を通って通学していました。帰宅部だったので、いつもギリギリまで寝ていて、クラスメイトが家の前を通る時間も寝ていることが多かったです。

ある日の朝、まだまだ寝ていたいのに、母の叫び声で目が覚めました。
「ヘビが入ってきちゃったよ!」
起きて行ってみると、確かに小さなアオダイショウが家の中に入ってきていました。私は無責任に「毒ないから平気だよ」と言ってニ度寝に向かいました。

その日、学校に行くと、クラスメイトが、
「今日、お前の母ちゃんが学生カバンを草むらに放りだして棒で突っついてたけど大丈夫か?」

どうやらあのあと、ヘビは姉の使っていないカバンに入りこんだようです。

私は「あの中にヘビが入っちゃったみたいで・・・」と答え、「そうだったのか」となりましたが、事情を知るまで、突然外に出てきてカバンを放りだして棒で突っつく大人をどう思ったでしょうね。(猪熊猛 17/1/8)

(寸評)どう思ったってそれはもちろんキチガ・・・とにかく理由を説明出来て良かったな。
そして猪熊はヘビが家の中に普通に入って来る大自然の中に住んでたんだな! 7ポイント。

日本人に見られない

日本にいた頃の話です。わたしはバンコク旅行で買ってきた野球帽をいつもかぶっていました。これを書いている2016年年末もかぶっているので10年来のお気に入りの帽子ということになります。



この帽子の特徴はマークのところに「戎」と漢字で書いてあることです。「えびす」と読みます。ご承知のように七福神の一つで日本で有名な神様ですが、もともとは中国由来のものと思われます。

ある日のこと、わたしはモヤモヤしていたのでファッションヘルスに行きました。もちろんお気に入りのこの帽子をかぶっていました。
ところが。
ファッションヘルスの入り口で受け付けの男に入場を断られてしまいました! わたしがかぶっている帽子を見て、わたしを日本人ではなく中国人と勘違いして入店拒否したんですね。完全な人種差別です。必死に自分は日本人であると説明しましたが、「そんなこと言っても駄目、うちの店の中国人ヘルス嬢を連れ出すつもりだろう」とまったく取り合ってくれませんでした。どうやらこの店は中国人ヘルス嬢ばかり働いている店のようでした。

モヤモヤした気持ちを解消することなく、わたしはファッションヘルス店を後にしました。日本に住んでいるのに日本人に見られず、性風俗店に入店拒否されたおバカなわたしの話でした。とほほほほ。(吉行淳之介の「驟雨」を読んでこの話を書くことにした、波照間エロマンガ島 17/1/8)

(寸評)今度は是非「I ❤ N.Y」のTシャツを着て行ってみてくれ! 7ポイント。

旅行中に気づいた「おバカ体験を呼び込む」ということ

波照間エロマンガ島@バンコクです。今回は先日のチェンマイ旅行中に、「悟り」を啓いたという、ちと大げさな話。

その日は朝食後シャワーを浴びてゲストハウスの部屋でごろごろしているとあっという間に9時半近くなったので「やべっ」と焦り、出かけることにしました。本当は終日ごろごろしてもいいのですが、レンタバイクもあることだし久々にチェンマイ郊外でも行ってみるかと思ったしだい。先月1ヶ月間友人がチェンマイに長逗留していてFBに情報をアップデートしてくれていたので、気になったところに行ってみよう、と。まずはドーイサケット温泉に行くことにしました。国道11号線をセントラルフェスティバルのところを左折、国道118号線に入りチェンライ方面へ向かいます。

ドーイサケット交差点まで約15キロ、快調に進みます。ここで以前行ったことのあるメークワーンダムに寄っていこうと思いつきました。確かドーイサケットを左折していけば着くはず。そう思い、適当にそこらのソイを左折しました。

ところが、いくら走ってもメークワーンダムには着きませんでした。念のためGP機能付きの地図を出したのだがそれでも地図上に見えるダム湖には近づくことができない。結局まぁ行かなくてもいいか、と目的地へ行くのをあきらめ、温泉にストレートに行くことにしました。

「道に迷う」ことも旅の醍醐味ではないか、ということを思いました。ふりかえると私の旅はいつも行き当たりばったりで、何処かへ行こうと思いついたり、何かをしようと思いついたりしても、準備はまったくしていないので、うまくいかないことが多かったんです。

タイ人はホテルも決めずに旅行をする人が多いですが、一時期旅行者時分の私も往復航空券だけを買うだけで、ホテルは予約しないでタイに来ていたものです。運を天に任せるというか、トラブルを期待するというか、「まぁなんとかなるだろう」と、そんなところがあったと思います。すると、お間抜けな体験を多く呼び込んでくるんですね。「おバカさん」になれるんです。

それがスマフォを買ってアプリをあれこれインストールするようになってから変わりました。現代の最先端のツールをもつと、それに依存してしまう自分がいます、間違いなく。というわけでホテルは予約サイトで手軽に予約するようになりました。ところが、便利になるとやりたいことが手軽に実現してしまい、「ものごとがうまく成就しない」という、ある意味もうひとつの旅の醍醐味が失われるということに思い当たったのです!ちょっと前までは個人旅行なんてトラブルが当たり前で、1回海外旅行するだけでその体験は一冊本が書けるほどだったんです、というのはちと大げさだけど。

2泊3日などの短期間の旅行だと失敗したくない思いがあります。以前は初めて行く場所についてはよく下調べをしたけれども、最近はまったくしなくなりました。時間を失う恐怖があってもその反応を手放すことで面白い旅ができる気がするんですけれどもね。10月に行ったルアンパバーンではまったく下調べしなかったから動きづらかったのか、ウォーミングアップの段階で終わってしまいました。でもそれでもOKかな、と思っています。旅の醍醐味はうまくいかないこと、それがお間抜け体験を呼び寄せるということ。そんな「悟り」を啓いた最近のわたしでした。(波照間エロマンガ島 16/12/24)

(寸評)俺が昔やっていた「すごろく旅行」なんてまさにそれでどこに行くかもサイコロまかせ、何をするかもクジ次第でわざとハプニングが起きやすいように工夫した旅行だったのです。
毎年やっていた当時はケータイなども無かったので途中参加の人と落ち合うのも一苦労。なにせどんどん移動していく旅だからねー。
でもそのおかげで会えた時は本当に感動。そういうことこそ旅の最大の醍醐味だと思うんだよなー。 7ポイント。

俺の靴は

20年以上前、日雇いで引越しのアルバイトをしていました。
ある日、大きい家の引越があり、下っ端で若造の自分は班長と呼ばれていたおじさんに、
「お前は、玄関にある靴と下駄箱の中の靴を包んで段ボールに入れていけ」と言われ、ひたすらにやっていました。
数が多く、全く終わる気配がありません。
昼休みになり、家の中から「メシの時間だ」と班長がやってきました。
班長は、玄関から作業靴を履いて家を出る、はずだったのですが、
玄関で下を向きながら数秒固まったあと、
「おい! 俺の靴はどうした! 俺の靴まで包んで段ボールに入れたのか!」(猪熊猛 16/12/24)

(寸評)自分の靴も入れてしまい裸足で「はい・・・」と答えた!? 6ポイント。

東京六大学

私は六大学野球が好きで毎シーズン(春・秋)と見に行きます。
見る席は毎回応援席です。安いということもあるのですが、何分応援席の雰囲気が好きなのです。
応援席は大学の応援団(応援指導班、チア、吹奏楽)の指示に従って応援しなければなりません。それは学生、OB、一般人共皆同じです。
その応援指導班のリーダー(団長)のネタが秀逸なのです。
例を挙げると、
「我々は福沢諭吉が嫌いだー」
『そーだー!』
「なので1万円札が入るとすぐに使ってしまうー」
『(大爆笑)』
他にも、
「**投手の防御率は1.68である!」
『そーだー』
「わたしのGPAと同じ数値であるーっ!」
「(おいおい)、爆笑」

「我々が東大に勝てるのは野球しかなーーいっ」
とか
「お前ら就職先はあるのかー」
の声に相手から『お互い様だー』の返答。
頭から水をかぶったり、ジャニーズファンが良く使う団扇に自分の写真を貼ったのを披露し女子学生に受けています。

ここまで書くとめちゃくちゃ軽い感じがしますが、応援団は上下の関係が厳しく、規律も重く、仕事もテキパキしなければならず、挨拶をしまくり道を通ります。
現在でも詰襟を着るバンカラ集団で、大学でパフォーマンスや応援のバフォをしたあと、建物裏や部室前でチアの上級生が下級生を叱責している姿を何度も見かけています。
もしこれがチャラかったりただうぇーいのノリで応援しているのであれば、こんなに人は付いていかず感動させることはないでしょう。100年の伝統があり、真面目に真剣にやっているからこそ私たちは凄い楽しめるのだと思います。
六大学はライバルであって決して敵ではありません。試合後のエールの交換をするときは、私たちも全員起立、脱帽、首にかけているタオルも取り、一言も発することなくで相手の校歌やエールを聞いています。相手に対して敬意を表するわけです。
この厳かな雰囲気やみんなで母校を応援する姿が好きで毎回応援しに行っているのかもしれません。

まあチアを見に行く不届き者もいるにはいるのですが(笑)。(わいわい 16/12/24)

(寸評)東京六大学野球は伝統が長いもんね〜。
六大学でも無く伝統とも何の関係もない校歌すらない大学に行っていた俺が通りますよ・・・。 7ポイント。

結局、行くんかい

ちょいと前、2016年11月半ば。
10月末に滋賀でおこなわれた石川さんとよしこストンペアのライヴがとっても楽しかったのですが、翌11月の末にもいきなりまた同じメンツでライヴがあることをチャット等で知りました。そしてほどなくして会場が発覚、その立地に衝撃を受けました。

電車、不可。
バス、ほぼアウト。
車、ギリギリ可。

京都市右京区とは言い条、おっそろしい場所(山奥)にあるではありませんか!!!

この10月から11月にかけての土日は所属合唱団の演奏会の練習や加えて休日出勤、別の合唱団の助っ人出演、幼稚園の運動会等イベントなど行事が目白押しで、ちっとも心休まる休日を過ごせていなかったのです。そこへさして、この会場。当日も発表会を間近にした合唱団の練習が朝からあるのです。
普通に考えたら、まぁ、いくら石川さんが好きでも、やめといた方がいいですよね。
はい。私もそう考えていたんです。滋賀でご一緒した投稿仲間の西大路さんやて〜お〜さんにはやっぱやめときます、と一度はお伝えしていたのです。ともに多忙で心身の調子を崩していた女房子供のこともありましたし。

しかし、ライヴの日が近づくにつれ、私の心は揺らぎ始めました。
今度石川さんが関西にお越しになるのはきっと来年だ。
そしてよしこストンペアのお2人も、とっても好きになってしまった。
あまつさえイシダストンさんは、Twitterで私の滋賀のライヴレポートをとても喜んでくださった。
ほいで月末が迫るとあらかたの行事は消化したので、気持ちに余裕がでてきたのか嫁はんぼうずの調子も回復してきた。

これ、行けるんちゃうん?

私はあらためて会場の「山の家具工房」のホームページを閲しました。
おぉ・・・ アクセス方法は記載していない・・・・・・ 「お越しの際はご連絡ください」って書いてる・・・・・・・・・ そんだけヤバい所なんだな。
そして肝心なのは天気です。知らない山中の道を車で走るのは慣れていません。帰りは必然真っ暗闇ですから、これで雨まで降られては家に帰り着くまでに遭難してしまいます。
天気予報を見ると、なめたことにバッチリその日だけ、雨。一日中、雨。他の日は、これ見よがしに、晴れ。おちょくっとんかい天気、こらあ。
い、いや・・・ 先のことだから、降水確率も50%だし、また日が経てばいい方向に変わるよね? ね? と淡い期待を抱いていましたが当日に近づくにつれ70%、80%と雨は確実化、とうとう当日には90%にまで確率は上がりました。で、前後の日は綺麗に、晴れ。なんなん、これ?? どうしても私に来るな、と言ってるわけ? 天気、われえ。

結局、要予約のライヴだったのですが、当日になるまで予約の電話をする勇気が出ませんでした。
そしてせめて行くならば、石川さんのソロライヴは初めての嫁はんとぼうずを伴いたい、と思ったのです。嫁はんとも相談して、雨の様子を見て判断しよう、と相成ったのです。

朝。雨はやや小振りです。いける。午前中に合唱の本番前最終練習に行ってからお昼を食べて、まだ小止みなら山の家具工房に電話してまだ席があるか聞いてみよう。しかしここでぼうずがゴネだし、「きょうはちっぷとでーるのDVDがみたいから、みみのびるのおっちゃんのところにはいかない」などとぬかしだし紛糾、私はブンむくれて「ああそうか、じゃあもうええわ、今日はもうずっと寝てる」と不貞腐れ、40のおっさんが涙目で合唱の練習へ。ところがぼうずは昼飯のすき家の牛丼を喰うとご機嫌が回復、行く前にコンビニでおやつを買うことを条件に「とうさんについていってあげるわ」と急展開。私は徐々に強まる雨の中快哉を叫びました。あぴゃあ。

牛丼を高速で掻き込み、嫁はんは15時まで自治会の婦人会の仕事へ。本当に今日は無茶なスケジュールです。さあ会場へ電話だ。当日予約は果たして可能なのかっ!? 「まだなんとか大丈夫ですので、お越しをお待ちしています」げげっ、ギリギリだったのか!! おそろしい場所(失礼)での開催なのに主催者さん、やるなぁ・・・・・・。
無事予約を終えた私は一筋も道を間違わぬよう、グーグルマップのストリートビューを繰り返し眺めて脳味噌に道順を叩き込みます。旅程は93km、所要時間は1時間32分と出ていますがおそらく信号にも渋滞にも引っかからずフルスピードで飛ばした場合の時間でしょうから、さらに3,40分は上積みした方が間違いないでしょう。ああっ、旅程にはコンビニ等が一切なく会場付近にも飯をサプライできる場所はほぼ無い様子、これは晩飯を事前に調達しなければ死んでしまう。なんて命懸けなライヴ参戦であろうか(※ 実際は会場で有り難いことにおいしいおにぎり等が振る舞われました)。 あわててぼうずを伴い近所のコンビニへ車を飛ばしますがあまりに焦ったため財布を忘れて間抜けなオポムさん、ぼうずが笑ってる、当人凹んでる、るーるるるるっるぅーー、今日は悪天候。金が無ければ飯は買えません。この世界の常識です。

絶望に気をおかしくして帰ったところで嫁はんも帰宅、財布を取って来てもらいそのまま出発です。高速道路に乗る前に最後のコンビニへ寄り、おにぎりを買いこんでさぁ、いざ未踏の地・京北へ。出発は15時、果たして17時の開演までに到着できるか・・・・・・?
こんな、あほのドタバタ劇場がライヴ前に展開されていたのでした・・・ 「ドキドキドキリコ初体験」へつづく。(オポムチャン 16/12/24)

(寸評)ほほう、ライブ前にそんなドラマがあったとも知らずに会場までの道のり素晴らしい紅葉ドライブを楽しんでおりました・・・。 7ポイント。

タイのキラキラネーム

毎度御馴染みのお目汚し、波照間エロマンガ島@バンコクです。
私のハンドルネームは、2004年ミクシィに登録するときにいつか行きたいと思っていた二つの島の名前を合体させてつけました。以来12年ほどこの名前で活動しています。ある種、名前自体が「おバカさん」であることは重々承知しております。

というわけで、日本では最近「キラキラネーム」とか「ドキュンネーム」とか言う名前をわが子につける親が多いですね。でもこれは現代だけの現象ではなく、元祖キラキラネームといえば明治の文豪、森鴎外の例を思い出します。鴎外は子供たちにそれぞれ、長男・於菟〔オットー〕、長女・茉莉〔マリ〕、次男・不律〔フリッツ〕、次女・杏奴〔アンヌ〕、三男・類〔ルイ〕、とすべて外国語読みできる名前をつけました。森茉莉さんの長男は爵〔じゃく、ジャック〕といい、のちにフランス文学者になりフローベール研究者として大成しました。そして映画評論家になった仏文学者の蓮實重彦さんの師匠でもありました。

タイでも日本人から見たら「この名前、どうなの?」というキラキラ系の名前は多いんです。どういうことかというとタイ人は生まれた時に誰でも戸籍上の名前と「チューレン」というニックネームの2つの名前をつけられるのですが、戸籍上の名前はインドに起源をもつパーリ・サンスクリット語と言われる文語・梵語の美しい音韻をもつ名前を誰でも持つので、もうひとつ簡単に呼びあえるニックネームをつける風習があるんですね。それは主に外来語の単語の名前が多いんです。

でも外来語なのですが、ちょっと名前につけるのは「なんで??」という単語を名前にしている人も多くて、タイに移住してから出会った人のチューレンで面白い名前を思い出すと、「ゴルフ」さん〔女性〕、「ナイス」さん〔女性〕、「スタンプ」さん(男性、有名歌手〕、「バンク」さん〔男性〕という外来語の名前の人と出会いました。ネーミングのセンスが微妙に日本と違いますよね。

あと日本語をチューレンにしている人もいます。会社の同僚の女性は息子に「Oishi〔美味しい〕」という名前をつけました。タイで有名な清涼飲料水メーカーの名前です。あと、「Osushi〔お寿司〕」という女性の名前の人と会ったこともあります。「おすし」ちゃんです、面白いですねー。あとよくあるパターンとして、タイはご存知のとおり、性同一性障害の人が多いので、たとえば男性で生まれて男性らしい名前をつけられても、成長するにつれ自分の性として生きることがつらくなり、ついには女性として生き始めるのと同時にチューレンも変える人が多いとのこと。日本でいうとカルーセル麻紀さんの出生名は「徹男」という名前だったのですが、性転換して芸名の「麻紀」に変えた例がありますね。あんな 感じです。

外国に住むというのは日本では当たり前と思っていたことが当たり前でないことに気がついたりする、そんな面白い体験を日々させてくれるわけであります。そんなタイのキラキラネームの話でした。(波照間エロマンガ島 16/12/12)

(寸評)キラキラネーム気持ちは分かるんだけど困るのは完全に当て字のやつね。
地球と書いてテラと読む系の。毎回ふりがな付けなくちゃならなくてめんどくさくないかなー。8ポイント。

ゴミを漁る人たち

会社帰りにいつものように古書店に行き本を買って、バーガーキングにて読書しながらコーヒーブレイクしてました。 わたしの席の斜め後ろに中国人観光客女性3人組がいて談笑していました。それは談笑というよりかはケタタマシイというかヤカマシイというか、うるさい会話が店じゅうに響いていました。わたしは古書店で買った村上龍の新作「オールド・テロリスト」に最初から没入しその面白さで、その中国人女性たちの声はしだいに意識されなくなっていきました。

気がつくと女性たちは帰ったようで店は静かになっていました。するとしばらくすると、その女性たちがどかどかと走って戻ってきました。なにやら焦っているようで座っていたテーブルまわりを椅子の下などあちこち探している様子。A「ない?」B「ないなー、どこ行ったんだろう」C「盗まれたんじゃない?」そのような会話をしているように思えました。どうやら財布を失くしてしまったようです。そしてそのうちの一人が思い出したように「あー、トレイと一緒にゴミ箱に捨てたかもー!そうに違いない!」と近くのゴミ箱に走っていくやいなや、扉を開けてゴミ箱の中身を漁りはじめました。店内にいるお客さんは全員あぜん。財布がなくなっているわけですからもう他人からどう見られようが知ったこっち ゃない。ゴミ箱の中のポリ袋からゴミを出して放り投げていきます。「ない、ない、ない」一心不乱にゴミを漁る女性。店じゅうの人がその様子を注視しています。そしてしばらくすると、「あったー!!」と叫んで財布をゴミの中から発見しました。「よかったねー」とほかの二人の女性もよろこびました。
さて、このお騒がせな中国人女性3人組ですが、このあとゴミ箱からぶちまけたゴミをどうしたでしょうか? 放りっぱなしで帰ってしまったでしょうか、それとももとに戻して帰ったでしょうか? 答えは後者でした。さすがにまわりの視線に気がついたのか、バツが悪そうにゴミの片付けをしてました。そんなゴミを漁る人たちの話でした。(波照間エロマンガ島 16/12/12)

(寸評)これが中国なら・・・。 8ポイント。

荏原警察

10年以上前、こんな人を見ました。
五反田駅前の横断歩道の手前に1人のおじさんが立っていました。それだけでは何のおバカもないのですが、このおじさん、横断歩道の信号が青になると、両手を口に当て、大声で、歩く人たちに向け、

「皆さーん、荏原警察は嘘つきと作り言葉の天才でーす。気を付けましょーう!」と、三駅ほど隣の警察署の悪口を繰り返し叫んでいました。

信号が赤になると止み、青になるとまた「皆さーん、荏原警察は・・・」とやっているのです。
前に何かあったんだろうなあ、頑張ってるなあ、と思いながらも、私はそのおじさんに伝えたかったのです。

「アナタが立って叫んでいるその場所は、この道の先の荏原警察の管轄でなくて、駅の裏側の、大崎警察の管轄だよ」と。(猪熊猛 16/12/12)

(寸評)実はその本人が荏原警察の警察官だったら面白かったね。5ポイント。

誰が一番自分に似ていると思いますか?

今週私が5クエスチョンに投稿しようとして、途中で気づき、慌てて止めたものです。

「私は最近たまが好きでよく楽曲を聴いたりビデオを見ています。メンバーの中で私(わいわい)は性格とか雰囲気が誰に似ているかなあと考えたところ、Gさんかなと思いました。石川さんは4人の中で、誰が一番自分に似ていると思いますか?」

あわわわわわわ。なんだこれは・・・笑
馬鹿ですねえ。(わいわい 16/12/12)

(寸評)ええと、柳ちゃん! 6ポイント。

あほたちのドーナットパラダイスのちヘル

最近、職場の上司すなわち課長が、某ドーナット店の食べ放題に行きたい、などとたわけたことを仰るようになりました。

この課長は私に勝るとも劣らぬ食いしん坊で、現在の重さは私より10kg程度上積みしたくらいです(背は私とほぼ同)。とにかく甘い物が大好きで、スウィーツ好きの他支店の女子社員とケーキバイキングに赴いた際も堂々の最多食者に輝いたのだそうです。ちなみに41歳おっさんです。
また困ったことをぬかしだしたなぁ、と私は思いましたがこの課長がまたむずかしい男で、頭は切れるのですが利益にならないお客にはとことん無愛想、他の社員の少しの無駄も許せない性格、店長や私の同僚の59歳女性社員ととことん噛み合わないのです。この男のご機嫌を取れるのは歳が近く食いしん坊の私だけ。課長が不機嫌だと仕事場の空気が一気に悪くなるのです。ここは付き合って差し上げましょう。



課長「オポムくん、北浜(※大阪市内の地名)のミスドてドーナツビュッフェやってないんかな。今度の土曜の研修の前に行こか」
オポ「こないだちょっと調べたんですけど、だいたい平日開催が多いみたいですよ。んでまたああいうオフィス街ではあんまりやれへんのと違います?」
課長「あかんわ、やってへんな。・・・(調べている)おっ、梅田(※大阪の繁華街『キタ』の中心地)の阪急三番街の店でやってるやん」
オポ「ネットでも開催時間や曜日は各店舗にお問合せください、になってますね」
課長「じゃあオポム君、帰りに調べて来てや」
オポ「はいはい、じゃぁまた報告いたしますね」

かくして私は帰宅ルートをちょいと逸脱して金曜日、「今月末で閉店します」の張り紙が切ないドーナット店へ赴き、件のドーナツビュッフェの開催要項を尋ねましたところ、やはり月〜金で12:00/14:00/19:00スタートで1時間1200円、要予約で開始10分前に来ないと席はキャンセルですよ、とのご説明をいただきました。即メールで報告。
これは今日はもう無理だから、今度の11/23(祝)の前の日とかに行こう、って言い出すだろうな・・・と思てたら本当にそう言ってきたのでちょっとおもろかったですが、それはさておき予約をせんとね。土曜の研修前に当該ドーナット店へ電話、無事翌火曜日11/22の19時から挑戦と相成りました。自分が行きたいくせにこういう手間事はぜんぶ私がやらないと動かないので参りますが上司ですので仕方ない。そらまぁ私も乗りましたが課長ほどドーナットを愛しておるわけではなく、せいぜい多くて6ヶも食べれば充分です。しかし1時間1200円で勝利するためにはドリンク約200円を2杯は飲み、ドーナット約100円を8ヶ以上喰らわねばなりません。大丈夫か。40前の胃よ。

どうにか火曜日は定時に終わりましたが学習DVDを見ないといけないので会社を出るのが遅れてしまい、あわてて駅まで走ってどうにか18:50の店員さんによるドーナツビュッフェ説明タイムには間に合いました。この時間のJR大阪や阪急梅田の駅は滅茶苦茶混雑するのですが忍者のような動きのふとっちょ2名はササッと人波を掻き分け某ドーナット店の阪急三番街店に辿り着きました。食い意地とは恐ろしいものです。
席に着いてからも息を切らしている課長。私は梅田の人混みやちょい走りは慣れっこなので平気ですがこれから始まるドーナットパラダイスを前によいウォーミングアップになったことでしょう。さぁ、始まります!

説明を受けてお代を支払い、闘いの鐘が鳴ります。41歳と39歳ぽっちゃり同士が向かい合って、いざ尋常に、いや尋常ではない60分1本勝負!
飲み放題のドリンクはりんごジュースをセレクト。ドーナットはいちどきに3ヶまで選べますがオールドファッションなどの重たいやつは後回しがよいでしょう。好物のハニーチュロ、フレンチクルーラー、フランクパイの3つで初陣。モ゛モ゛っ、フランクが重たいっ! しかしこのあまあま地獄、塩気のあるものを食べておかないと身が持ちません。課長はすでに第2陣を取りに行きました。あのおっさんの腹はドーナットンネン。あたたかいカフェオレをいただき、ポン・デ・リースクランベリー、カスタードクリーム、ゲゲっエビグラタンパイが無くなってるっ!? この戦いにおけるオアシス的存在だったのに・・・ッ!! やむなくストロベリーリングを選択。6ヶ食べた段階でもう随分満足感はありましたが、これでは1200円払った意味がまるでありません。気持ちを奮い立たせエクレアフレンチとスヌーピーの苺のやつ。まだエビグラタンパイは補充されません。山ぶどうスカッシュで口中に酸味を加え立て直しを図ります。課長はもはや4陣め、つまりすでに9ヶのドーナッツを胃中に収めたというわけです。戦慄。しかし私の目的は課長に打ち勝つことではありません。1200円という値段設定に、負けてはいけないのです。
エビグラタン復活を待ちながらドーナット陳列コーナーをうろうろするも現れる兆しはありません。しかたない、フランクパイワンスアゲインで気分を変えようか・・・ と並んでいるあいだにフランクがなんと完売、あゝなんといふことでせう、ここは戦場修羅の巷。もはやドーナットパラダイスはドーナットヘルへと様相を変えて来ました。ここで塩気を求めて飲茶すなわち肉まん等チャイナ風点心メニューなどを注文してしまっては大散財もいいとこです。チョコドーナットひとつだけ貰って席へ。都合9ヶ、もうこんなところかな・・・ と思っていた矢先にレジ奥から「エビグラタンパイ入りまーす」の声!! 私はいちはやく席から立ち上がりエビグラタンをゲット、勢いポン・デ・エンゼルもオーダー。〆のカフェオレは冷たいやつで。え? せめてあったかいのにして胃袋をいたわったれよお前って? ノンノンノン、ホットのカフェオレはドーナツビュッフェの時じゃなくっても飲み放題なのよ。アイスカフェオレはおかわり不可なの。だったらせめて普段できないことをやるべきじゃなくって!? おわかりっ!!? ってもう気が狂っているとしか思えませんね。自分が。おぼぼ、ガムシロップが無茶苦茶あまい。入れるんじゃなかった。

やぁ、やりきりました。
食したドーナッツ、計11ヶ。ドリンク、4杯。ドーナット1ヶ 約100円 × 11 + ドリンク1杯 約200円 × 4 = 最低でも普通に喰うと1900円。
それをば1200円で喰うたった達成感! うーんお腹パンパンだけど誇らしい。

ふと眼前を見ると、課長が本日15ヶ目のドーナットであるポン・デ・リングの前で虚ろな顔で停止しています。
そういえば先刻から無口になってました。
甘さから解放されようとあたたかいミルクをオーダーしたところ「すいませんミルクは対象外なんです」とリジェクトされダメージ倍増、コーラを手に青息吐息で席に戻ってきてから、動きがほとんどなくなりました。

オポ「大丈夫ですか? さっきから人間的な機能が停止したままですよ」
課長「・・・・・・やりすぎたゎ・・・・・・・・・」
オポ「まぁそらそうですわね。ちょっとくらいなら私片付けますよ。ここ残したら怒られるんでしょ?」
課長「・・・・・・・・・いゃ、いける・・・時間かかるかもしれんけど、頑張るわ・・・・・・」

やめときゃいいのにスウィーツ馬食王のプライドが、他者からの救いの手を拒んでいるのでしょう。立派です。そして、あほです。なんか遠い昔おんなじような光景を目の当たりにしたぞ。ああそうだ、大学時代に所属合唱団のテノールのG田が特大カレー30分完食でタダ、っちゅうやつを見守ってた(私はしなかった)ときと似ているなぁ。課長もG田も私よりすこし年上で、メガネでぽっちゃりです。なにこのあまりここちよくない17年越しのデジャーヴュ。

結果、お店のお姉さんがラストオーダーを取りに来た時点でギブアップ。課長はポン部分を2,3辺残しての終了となりましたがお姉さんも「いいですよ全然、何個食べられたんですか?」とにこやかに対応してくださいました。息が詰まって喋るのも億劫な課長に替わって私が「こちら15ヶ、僕が11ヶです」と報告、「頑張りましたねぇ〜」と面白がっていただきました。ああおもろかった。恐らく血中油分・糖分はおっそろしいことになっておるでしょう。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ぱっつぱつの腹をさすりつつ課長と別れて帰宅、もうこれは明日の昼まで食物は要らんど、糖分は当分摂らんど、と思っていたのに。
帰宅と同時に私は厠へ。私のその部位は、なんちゅうかそう汲めど尽きせぬなんかの泉、みたいなことに成り果て、特段痛苦は伴わないもののいつまで経っても尽きることなくそれは私から流れつづけ、いいんだけどはよ風呂入りたいなぁ、とかそんなことをぼんやり考えながら私はそれが果てるのを待ちました。幸いなことはそれが吐瀉行為ではなかった、ということです。

あまりにも在厠時間が長すぎたため私が帰ってきたことに気付いていなかったぼうずに厠の電気を消される始末、「どんどんどん、とさんや、だいまー」「あっとさーん、おかえりー」みたいなやりとりの後ようやく風呂へ。怯えつつ載った体重計は昨日とまったく同じ値、75.6kgを示しました。
なんということでしょう、私は腹一杯喰らい尽くしたドーナッツの分をまるまる、いましがた厠で追い出したということです。

これに気を良くした私は翌朝から早速馬食を再開、嫁はん特製炊き込みごはんをおかわり、昼飯には実家でホルモンうどん、あまつさえ晩飯には両親の結婚記念日祝と称してちょっといい回転寿司屋で14皿。さすがにその夜は77.0kgと妥当な値を示されました。はは。
そしてよく考えたらおやつにシフォンケーキを頂戴していました。糖分は当分摂らんはずだったのに、人生とはかくも不可思議なものです。ほんでちょうどこの日は爺さんの月命日でもあったので坊さんがお越しになり昼飯タイムを分断していつもの阿弥陀経を唱えて帰って行きました。私の臓器および血液はもう絶望的なありさまでしょう。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。あほは死ねども治るまい。たはっ。(オポムチャン 16/11/29)

(寸評)食ってないのにゲップが出そう。よく甘いものそんなに食えるなー。
そんなに糖分摂っても体重は俺より全然少ないってなんか悔しい〜。イーーーー! 9ポイント。

手ぇ、べったべた

こないだ。11月はなんか七五三、ちゅうやつをやらんといかんらしいのですが私は完全無視しておりました。
なんでか、ちゅうと、いや私も親に七五三とかいうのんをしてもらってたら「おぉもうこんな時っ期ゃないかいな、ええべべ着せて写真撮りに行くど」となるわけですがつまりそうではなかったからで、逆に私は親に「我にも七五三を祝え。ペコちゃん千歳飴買うてんか。買うてんか」とねだりにねだったのですがにべもなく却下され、以降七五三のことは忘れ去ったのです。

ところがどっこい、私が親なんぞに成り果ててしまった暁に、ぼうずの祖父祖母たる私のおとん・おかんが七五三はなんかせぇへんのか、などとなめたことをおぬかしになられので御座居ます。あれだけ言うても私にペコちゃん千歳飴を買うてくれなかったくせに(やかましいわ)。なんか今回は関西弁がいつも以上にくどいな。読みづらくってごめんなさいね。

もちろんなんもする気がなかった私ですが弟2が余計な気を利かせ、「今度職場でカメラマンの人と撮影の仕事するねんけど、七五三やしポム兄ちゃんも記念写真撮ってもらいに来ぇへん?」と提案をかましてきて、私は嫌々ながらも大阪市内の弟2のお店に両親&女房子供を帯同して向かうことになってしまいました。
嗚呼。脳裏に蘇るペコちゃん千歳飴のCMソング。「(キー:Eb)♪ペコちゃ〜ん千歳ーあーめ〜〜〜、飴ンのなっかか〜らペっコちゃんスんマイ〜ル食ーべてーも食ーべてーも(ペコ台詞:『出てくるよ!』)ペコちゃ〜ん千歳ーあーめ〜〜〜〜〜」・・・・・・どんだけ買うて欲しかってん、私。

弟2はおしゃれ関連のお店をやっておるので当然親類一同で最も非おしゃれ度の高い私はこれまで訪ねたことは一度も無かったのですが、小さなビルの2階を借りてお店&オフィスをやっておりました。小さくてもちゃんと会社ですから立派なもんです。ださい私は当日服を選ぶのに嫁はんの助けを借りても滅茶苦茶苦労しました。
さぁここまで書きましたが今回のおバカはいつものパターンのように私・・・ではありません。
我々の前のお客さん一家の撮影が押してるようで、弟2はもうちょっと待っててな、と我々にことわりました。
さて、弟2のお店の3軒隣に、からあげ屋さんがありました。辺りに、ええ匂いがしています。
すでに昼飯を済ませていた我々、普通にいけばああええ匂いやなー、で終わりなのですがそれでは済まない奴がいました。
親父です。

からあげ屋を見たらとにかく買って帰るぐらいの勢いの身体に悪い物大好きなこの66歳、今回も弟2の店を出た刹那すいすいとからあげ屋に吸い寄せられていくではありませんか!!
オポ「あかんあかん、撮影終わってからにしぃや」
親父「かまへんかまへん」
かまへんことありません。だからええ匂いがするんですっ手羽。ちゃうわい、ですってば。お店は8帖ほどの撮影スペースと6帖ほどの販売スペースの2室、それほど広くありません。ですので通りにええ匂いを漂わせるレベルのからあげをそこへ持ち込んだらば、一体どうなります??
しかし、私はおろか誰が止めても聞くようなおっさんではありません。果たして前の組の撮影が終わり、我々オポム一家が店内へ招き入れられました。

漂い拡がるからあげスメル。

店内は瞬く間にからあげ空間と化しました。

他のお客さんもいらっしゃるのに親父はそんなことはまるで気にせず、カメラマンさんと弟2に「お前らも食べぇ、揚げたてやど」と袋を差し出します。箸も爪楊枝も用意されなかったので弟とカメラマンさんは直に手掴みでからあげを取り出しました。
いわずもがな、これから仕事にとりかかる2名、手ぇ、べったべたです。
もう、あまりにもシュールな展開に弟2もカメラマンさんも一周まわって笑っています。
弟2「すんません、あのホンマ工場のおっちゃんなんで・・・・・・」
カメラ「いやいや、めっちゃおもろいですわお父さん」
私はただ力なく笑って写真を撮られていました。

まぁお昼間ですし、親父なりに手土産感覚でお腹を満たすものを、と気を遣ったのでしょう。普段は頭も切れてあらゆる局面で頼りになる、ものの理屈がわかっているおっさんなのですがどうもたまにこういうところがあるんです。
・・・ってあれっ? 揚げ物を見たら買わずにはいられない性分って・・・・・・ 完全に私に遺伝してる!? ああそうか、私も66になればおんなじことをするだろう。するでしょう。きっと。孫の顔は見られるのかしら、がんばれ、ぼうず。そんな遠い未来のことを夢想しながら、私はまたぞろペコちゃん千歳飴の歌をそっと口ずさむのでした。♪ペコちゃ〜ん千歳ーあーめ〜〜〜〜〜(ヴィブラート多めで)。 (オポムチャン 16/11/29)

(寸評)俺もこの間ライブハウスの楽屋に入ったら病院のニオイ。
なんか注射を思い出すような。
マツさんがチューハイ飲んでた。狭い部屋にアルコール充満。 8ポイント。

風俗店街のすぐ近くに職場があることの弊害

こんにちは、波照間エロマンガ島@バンコクです。
私がタイのバンコクで最初に就職した会社はBTSサラデーン駅を下りて徒歩5分ほどのところにあるオフィスビルにありました。このビルはビジネス街に面しているのですが、周辺部には日本人駐在員が接待で使う、日本語を話せるホステスが多くいるカラオケクラブのあるタニヤ通り、ゴーゴーバーやビービヤが林立するパッポン通り、そして筋骨隆々のゲイボーイがカウンターの中で待ち構えているゴーゴーボーイズバー通り、……と各種風俗店街があり、必ずこのどれかの通りを通らないと会社にたどり着かない、うれしい(?)立地にありました。

界隈は夕方になると喧騒かまびすしいものの通勤に別段困ることはなかったですが、ある日ちょっとしたピンチに陥ってしまいました。夕方終業後上司が飲みに連れて行ってくれるというので、パッポン通りを通っていくことになりました。わたしは内心びくびくしました。この通りには旅行者の時分から通いつめているオープンバービヤがあり、あずま家式のカウンターバーの中からママやオネエサンが通行人を品定めして声をかけてくるのです。わたしはその店の常連でした。上司と並んで歩いていると、案の定バーのママが「エロさーん!」と大きな声で呼んできます。「ドキッ」と心臓から音がするようにぎくっとしました。上司は声に気づかないのか無視したのかわかりませんがやり過ごして通り過ぎました。私も声を出さずにママの声を無視するように店の前を通り過ぎました。飲みに行ったのはそのお店から30メートルくらいしか離れておらず、その晩はもう一度帰りに出会ってしまうんじゃないかと気が気ではありませんでしたね。お酒を飲ませてもらったので、顔は青くなったり赤くなったりで、おバカなわたしの顔は七変化した夜の巻きでした。風俗店街の近くで働くようになったのは本当に偶然なのですが、それも考え物だなと考えさせられました。(波照間エロマンガ島 16/11/29)

(寸評)そして日本人だということで黄色くもなって信号機の出来上がり! 7ポイント。

いたずら自転車

私の仲間の話です。

関西から歩いて日本一周をしていた友人がいました。
北海道に入りました。さすがに北海道は広く呑気にノコノコ歩いていると季節は冬になってしまうため函館で自転車を購入しました。いわゆる「ママチャリ」です。
旅を続け稚内市へ。稚内から利尻/礼文に向かう予定です。彼は自転車を稚内の港に残していくことにしました。
そのまま礼文島に取りつかれた彼は、YHでヘルパーとして9月末の閉館まで働くことにしました。
9月末でYHは閉館し後片付けや冬の準備などを行い、ヘルパーたちはそれぞれ旅を再開します。
そのころには彼は、10数人のヘルパーやYH常連の人気者となっていました。

10月上旬彼は島抜けをし稚内港に戻りました。
自転車は・・・。
いたずらされていました。
といってもパンクをさせられたり、サドルが抜かれていたわけではありません。
彼の自転車前面にいたずら書きがされていたのです。黒の油性ペンで。
「彼氏募集中」「社会復帰しろ」「****(彼のニックネーム)」などなど。
唖然とする彼。
落書きをしたのは先に島抜けしたヘルパーや、常連さんたちだったのです。

函館に戻ると、彼はこのいたずら自転車を捨てる気にならなくなり、結局買った価格以上の輸送代を払い、関西に送ったのでした。
そして彼は徒歩の旅を続けましたとさ。(わいわい 16/11/29)

(寸評)おおっ、それはサイン帳ならぬサイン自転車だね。なんかカッコイイ。
結局日本一周は成功したのか知りたいね。 8ポイント。

ばあかかおめえわあーーーーーー

10年以上前、ある店に採用されました。

それまでは社長1人でやっていて、以降2人で働くことになりました。

しばらくは問題なく、たまに起こす私のミスにも社長は寛容だったのですが、何週間かたった頃、社長に頼まれた用事を3日連続で忘れてしまいました。

2日目までは「しょうがねえなあ、じゃあ明日な」みたいな感じだったのです。怒られないから舐めていたわけではないのですが、3日目も忘れ、「忘れてしまいました」

次の瞬間、

「ばあかかおめえわあーーーーーーー」

怒髪天をつく、とはこのことか。足の裏は床についたまま、足の裏から上が斜め後ろにのけ反りました。

一瞬で「バカかお前は!」と言われたのではなく、

ば と、か の間に あ が入り、

お前は、は、おめえわあーーーーーーーと、長くのびました。

この怒鳴りが合図だったかのように、それからはミスに対して罵詈雑言、時には手足が飛んでくるようになりました。

お客さんの前でモタモタしていたらシャーペンが飛んできたり、ミスをしたら椅子の背もたれ越しですがキックが飛んできたり。

このままではヤバい、とすぐにバックレました。

数年後、思い出話として、この話を職場の人にしてみました。

「もし自分の部下が3日連続で用事忘れたらどうします? 「ばあかかおめえわあーーーーーー」って怒鳴ります?

「別に怒鳴らないけど、俺だったらもう頼まないですね」(猪熊猛 16/11/29)

(寸評)手足が飛んできたのか。
ちゃんと返してあげないと駄目だぞ。不便だからな。 6ポイント。

オオ様

私はよく「王様」に投稿するのですが、いつもキーボードで「おおさま」と打ってしまい、そして「オオ様」と変換してから「ああ、おうさまだった」と間違いに気付きます。
オオ様、おお様・・・
おうさま、王様なんですよね。
本当におバカです。(わいわい 16/11/29)

(寸評)日本語の難しいところだよね。
俺も「こうじ」だけど読み方は実際は「こおじ」だもんな。5ポイント。



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