「文通相手への手紙」~たまへのLOVE LETTER~ (その1)

解説:これは「たま」初期の柳原さんが加入していた頃、私が、学生と主婦の2名の文通相手に送った手紙です。(多少プラーバシーに配慮してあります)
なお、文面中に出てくる自主カセットテープやライブテープなどのダビングは、いっさいお断りします。問い合わせなどはご遠慮下さい。 ◆◆たま大好き主婦◆◆
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@@(主婦)様   1991年4月
お手紙ありがとうございました。
フールズメイトに手紙を出してはみたものの、やっぱり、たまの自主テープ、レコードを手に入れるのはむずかしいかなと、半ばあきらめかけていただけに、何人かの人から連絡をもらい、本当にありがたいものだなと、うれしく思っているしだいです。
今回テープ等のダビングは他の人にお願いしました。
(やはり、「またたび」はないそうです)

私もやはりイカ天以来のファンです。
番組中の告知でMANDA-LA2でのライブのお知らせを聞いたときも、絶対行きたい、と思いながら、なにせ夫の両親と同居の子持ち主婦の身(5才と3才の子どもがいます) 
吉祥寺からの当日の帰宅は無理だろうなと泣く泣くあきらめました。
(もっとも行ったとしても売り切れで入れなかった人続出という話なので、幸いでしたが)

読売ホールでは今度こそと思い、うちを6時に出て7時から「ぴあ」の前で並びチケット取りをがんばりましたが、sold outで2日間ともダメ。
あんなにがっかりしたことはありませんでした。

少年サンデー主催の去年3月のプラネタリウムでのライブにはがきを65枚書き、なんとか当選。
やっと待望のライブを見ることができました。
それ以来は、ファンクラブの予約で中野サンプラザ(8/13)、グローブ座(12/16昼)、ひるねでグーツァー群馬音楽センター(3/4)と合計4回ライブに行きましたが、必ず子連れ、時には夫もまきこんで東京まで出かけます。
子どもは結構楽しんでいるようですが、道中行き帰りがたいへんです。
独身で仕事を持っていてお金が自由に使えたら、きっと追っかけをやっているんだろうなあ、と思いながら、しかたがないので、CDやテープ、ビデオを見ながらすごしている毎日です。

ライブテープですが、群馬音楽センターで初めて録ってみましたが、なにせ子どもをひざにかかえているので、雑音は入る、慣れない操作でまごまごし、操作ミスで最終アンコールの「おやすみいのしし」は録音されていない。
一番始めの「牛小屋」の頭が消えてしまうと、さんざんでした。
まあなんとか要領がわかったので、今度からは多少うまく録れるかなと考えているのですが、どうなることやら。
群馬でのライブは近いのでひょっとすれば@@さんも聞きにきたかもしれませんね。
あとは4月20日のNHKホールを楽しみに待つばかりです。
(下の子が幼稚園に入ったばかりなので気疲れで熱を出さないことだけを祈りつつ)

ところで、少年サンデー主催のプラネタリウムライブと、8月13日の中野サンプラザライブ、12月16日(昼)グローブ座公演のライブテープをお持ちですか。
もしお持ちでしたら、ダビングさせていただけるとありがたいのですが。
カセット代、送料、謝礼を含めて送金させていただきます。

@@(主婦)様   1991年4月19日
お手紙ありがとうございました。
境遇が似ているとのことで、私もうれしい限りです。
たまを通じて、今まで全くちがうところで暮らしていた新しい人と知り合えるというのは、なんだか不思議な気がします。
さっそくですが、テープを送ります。よろしくお願いします。
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(本人より)まぁもちろんライブの録音などは違法ではあるけど、俺も20才頃見にいったライブはみんな録音してたな~。結局、それで商売をする人とかが現れるとそれによって正規のCDが売れなかったり、なにより自分達であまり納得出来ない演奏の時のライブテープが流通されるのが嫌なんだよね。逆に言えば「今日の演奏は良かった!」なんて時は「誰かちゃんと録音してないかな~」なんて思ったりもした。ミュージシャンの立場とプロダクションやレコード会社の立場、そして著作権の関係から録音は禁止されてるんだよね。


「文通相手への手紙」~たまへのLOVE LETTER~ (その2)

解説:これは「たま」初期の柳原さんが加入していた頃、私が、学生と主婦の2名の文通相手に送った手紙です。(多少プラーバシーに配慮してあります)
なお、文面中に出てくる自主カセットテープやライブテープなどのダビングは、いっさいお断りします。問い合わせなどはご遠慮下さい。 ◆◆たま大好き主婦◆◆
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**(学生)様 1991年4月18日
早々にダビング、ありがとうございました。
本当にていねいに曲目もカセットごとに書き込んでいただいて、恐縮してしまいます。

さっそく初期のものから聞いてみました。
初期のものは3人の才能がそのままむき出しでガツガツにぶつかり合っている感じで、アレンジも演奏もアマチュアっぽい。
このころに 「たま」に出会っていたら、これほどまでに 「たま」に夢中になっていたかは、正直いって自信がない。

月刊カドカワに、 
*「ねこばば」について、 ・・・でも今この作品を聴いたらね、やっぱり大衆には聴いてもらえない。好きな人だけが聴くって感じはありますね。そこが今と違う・・・

という石川さんの言葉がのっていたことを思い出しました。

そもそも私と「たま」との出会いは、イカ天。
なんて珍妙な、へんな奴らがボーっと出てきたもんだと、半ばあきれて見ていたところが、「らんちう」の演奏。
ガツーンと衝撃を受けた。
こんな名曲は聞いたことがない。
2週・3週・4週・5週、さらに広がる無限の新しい世界。こんな歌の世界には出会ったことはない。
すっかり「たま」の世界にのめり込む。
さらに「別冊イカ天」で初めて聞いた滝本さんの歌「夏の前日」で、ただボーっと立っているだけの存在感のないベースの人が、他の3人におとらない独自の歌の世界を持っていることに驚く。
4者4様の歌の世界を持っていて、しかもそれが絶妙な調和し、どんどん無限に広がっていく。

読売ホールのチケットは、苦労したかいもなく結局 sold outで涙をのみました。
その後は少年サンデーのプラネタリウムでのライブに65枚のはがきを出して、なんとか当選。待望の初ライブ。
その後は8月13日の中野サンプラザ。
12月16日(昼)のグローブ座。
3月4日の群馬音楽センターと、総計4回のライブ。
あとは、4月20日のNHKホールを楽しみにしています。

なにせ、5才の娘と3才の息子を持つ、子持ち主婦の身、ライブ会場へはいつも子連れで出かけます。
時には夫もまきこんでの東京への旅。
子ども達も結構、楽しんでいるようですが、なにしろ道中がたいへん。

もし私が独身で、仕事を持っていて、時間とお金が自由に使えたら、きっとライブの追っかけをやっているんだろうなあと思いながら、しかたがないのでCDやテープ、ビデオを身ながら過ごしている毎日です。

でも東京でのライブから、なんとか日帰りでうちにたどりつくことができる場所なので、遠い人のことを考えたら、幸せだなあと思っています。
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(本人より)「ねこばば」はその後地球レコードで出したけど、本人達が認める唯一のマニアック向けのレアアイテム。確かにあれを最初に聴かれたら「ちょっと・・・」と思うだろうけれど、メジャー作品を聴いてからその原型として聴くのは面白いんじゃないかと、当時まだたまに参加していなかった「ねこばば」のテープのファンのGさんの案でCD化になったんだよね、確か。


「文通相手への手紙」~たまへのLOVE LETTER~ (その3)

解説:これは「たま」初期の柳原さんが加入していた頃、私が、学生と主婦の2名の文通相手に送った手紙です。(多少プラーバシーに配慮してあります)
なお、文面中に出てくる自主カセットテープやライブテープなどのダビングは、いっさいお断りします。問い合わせなどはご遠慮下さい。 ◆◆たま大好き主婦◆◆
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@@(主婦)様   1991年5月7日
ダビングありがとうございました。
FM福岡の録音など、聞いていて思わずニコニコしてしまいました。
また、読売ホールのテープまで入れていただいて本当に夢のようです。
実際、読売ホールのチケットが取れなかった時、しかも2度。
人生であれほどがっかりしたことはありませんでしたから。
MCもたっぷり。知久さん、立派にファンクラブやツアー、デビューのPRをしているのですね。

やっぱり一度足を運んだライブのテープを聞くと、当時の情景が思い浮かびますね。
なんといっても一番印象が強烈だったのは、初めて見にいった、サンシャインプラネタリウムでのライブ。

例年より少し早い桜が散りかけていた春、3月31日。
雨の中、娘(当時4才)の手を引いて、○○線から高崎で新幹線に乗り換えて出かけました。
池袋についてから会場まで、生来の方向音痴も手伝って、迷い迷いつつ何とかたどりつきました。
水族館見学の後、行列に並び、なんとか会場入場。
予定より大幅に遅れている時刻に、これは高崎からの終電に間に合わないなあと半ばあきらめつつ。
娘とたまの人はいったいどこからはいってくるのかねえと、たま探し。
ワクワク、ドキドキ。やったあ!! ついに目の前に現れました。

ロシアのパンの音が出て、思いの他、音が大きいのにビックリ。
この手のコンサートにはいっさい出かけたことがないのです。
よくライブハウスなどで、一時的な難聴になると聞いたことがあるけれど、ロックの
コンサートなんていったら、こんな音の比ではないんだろうなと、妙な感心をする。考えてみれば高校時代に合唱団だのブラスバンドだのの生音を聞いたころ以来なのですから。

たまの音と、天井に映し出される星の情景がとってもマッチして、まるで夢の世界です。
なにしろそれまではイカ天での5曲と、別冊イカ天での「夏の前日」の計6曲しか知らないのですから、新しく繰り広げられる「たま」の世界にますます引きずり込まれるばかりです。
石川さんの歌の時 (カニバル、あるいは学校にまにあわないの語りのときだったかなあ)、照明が真っ赤っか、おそろしいほどの迫力でした。
オゾンのダンスでは、天井のお星様は一時中断。
きらきらと、水玉のようなシャボン玉のようなゆれるゆれる玉が天井いっぱい踊っていて、とっても素敵でした。
れいこおばさんの曲は、柳原さんの巻き舌絶好調。
帰り道でも、れいこおばさん、れいこおばさんと、娘と口ずさみながら帰りました。
それにしても柳原さん、別冊イカ天に続いて、またもやエスニック風スカート姿。
どうなっているんだろう。ウーン・・・。
今となっては懐かしや。

ほとんど眠りかけている娘を、山手線の中でおぶいひもで背中にくくりつけ、上野駅駅の地下の新幹線ホームへ。
高崎に着いたのは、ほぼ12時に近く、夫が自動車で迎えに来てくれていました。

 翌日はライブハウスツアーの前橋のチケット発売だったのですが、連日のお出かけじゃあちょっとね、ということであきらめる。
電話でライブハウスに問い合わせた時、
「立ち見なので、小さい子供はつぶされるかもしれませんよ」 
と言われていたので、それもあって行かなかったのです。
あとでM.stationの時、会場でいすを出してもらっていたという話を聞いて、無理をしてでもチケットを取りに出かければよかったなと、悔やみました。
 
私は4人のうち誰か一人と半日くらいデートさせてくれるなんて、もし言われたら、迷わず柳原さんです。
虚実すれすれの、なんだか危ないところがたまらない。
「正直」の第3号が大晦日、おせち料理を作っている最中に配達された時、柳原さんの個人特集。
思わず会報を拝んじゃったほどです。
でももし仮に実際会えたとしても、話なんてとうてい出来ないでしょうし、やっぱり遠くからながめていて、たまに会場でお姿を拝見するくらいがいいところなんでしょうね。

知久さんの曲の世界も好きだし、滝本さんも捨てがたい独特の味がある。
石川さんの存在感はもうすごいもんだし、やっぱり4人がそろっていて「たま」なんだなあと思います。
まあぜいたくを言わせてもらえば、お友達としては知久さん(幼なじみなんていう設定はいいな)、恋人としてなら柳原さん、堅実な家庭生活を営む夫としては滝本さん、みんな大勢で遊ぶにあたっての大将として石川さんという、まあ全く夢のまた夢。

NHKホールには4月20日に無事行ってこられました。
娘はちょっと風邪気味、息子は幼稚園に入り立てで少し情緒不安定気味。
心配だったのですが、夫の母が、二人ともうちで見ていてくれると言ってくれたので、子どもをおいて出かけました。
一人だけ連れて一人を残して行く時は、ぐずぐず言わず、手をかけずに普段以上におりこうにしているのです。
二人ともいっしょだと大騒ぎになるかな・・と、やや心配だったのですが、幸い夫も休みでうちにいるし、なんとかなるだろうと、一人身軽に出かけました。

3月初めに高崎で聞いたときとは曲目が変わっていましたね。
今度こそ録音をうまくやろうと思ったのですが、大失敗。
アンコール曲に入る前にストップボタンで止めてしまい、A面にアンコールがかぶさってしまい、4~7曲目が消えてしまったのです。
機械音痴の私、トホホホホ・・・。
どうもオートリバースというのは苦手です。
いまだにカーステレオのカセットのボタン、どっちを動かすとどう早回しになるのか、A面・B面の出し方もよくわからない・・・。

というわけで、21日のNHKホールの録音、とてもありがたかったです。
やっぱり最終日は、のりが違うのですね。
グローブ座でも、最終日に石川さんが客席を走り回ったという話ですし、今回も20日が最終日という予定でチケット予約をしたのですが、追加公演があるとは予定外でした。とても2日間は行かれないしなあ・・・。

ところで今回は、さよなら人類が入っていませんでしたね。
高崎の時は、スライド上映のあと、静かに響くピアノに重ねて、石川さんがアンテナや手すりをたたき始め、アラブ風というのかよくわからないのだけれど、しばらく即興で演奏しているうちに、あっ、さよなら人類に入ったんだと思ったら、間奏で、柳原さんの歌、すごかった。

デパートのマネキンが 今夜うちに帰ってくる夜よ
デパートのマネキンがほら 路上をにやにや歩いてる
気球をとばして ピエロも夜を喜ぶよ
デパートのマネキンが 今日うちに帰るよ アハハハハ
地球ゴマが回るよ 地球ゴマの時間がせまってる
子午線の上で おいらがダンスをあきるまで踊るよ
アーアア アアアア アーア
サーカスの牛が今夜・・?・・ 帰ってくる夜なのよ
オイラも変わらず 家を飛び出して 野原に向かったよ
サーカスの馬と僕は 夜の・・?・・ 競走するよ
川の向こうでは あの娘が渡って ハンカチ振ってるよ
今夜の空気は 何だかビリビリビリビリしちゃうのよ
発電所の隅で ずっとオイラは あの娘を待っていた
けれどあの娘は やっぱり来なかった
やっぱり来なかった
夜という名のサバンナを 今夜も駆けまわる
アー アー アー アー 

これを聞いて、間奏の曲として定着させ他でも演奏しているのかな。
それとも、まるっきり即興でやっているのかな。
それにしても、やっぱり柳原さんは天才だ!!
と一人で納得したりしていたのですが、他の会場ではどうだったんでしょう。
ぜひ、NHKのを聞いてみたかったんです。

それにしても、長い長い手紙になりましたね。
~恋文のように ながーい夜が来る~
まあ、これも一種の「たま」への恋文ですね。
「たま」の世界は、知れば知るほど奥が深くなって、引きずり込まれていきます。
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(本人より)「さよなら人類」の感想即興はたぶんこの日だけのもの。いくつかのフレーズは未発表曲の一節だったりはするけれど。口からでまかせ的に出た柳ちゃんの歌詞は、本人に言ったら怒るかもしれないが、時にじっくり頭で練ってきた言葉より魅力的だった。まさに天才だな~と横にいても思ってた。



「文通相手への手紙」~たまへのLOVE LETTER~ (その4)

解説:これは「たま」初期の柳原さんが加入していた頃、私が、学生と主婦の2名の文通相手に送った手紙です。(多少プラーバシーに配慮してあります)
なお、文面中に出てくる自主カセットテープやライブテープなどのダビングは、いっさいお断りします。問い合わせなどはご遠慮下さい。 ◆◆たま大好き主婦◆◆
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**(学生)様     1991年6月6日
お手紙ありがとうございました。
「またたび」が手に入ったそうで、ぜひぜひダビングよろしくお願いします。
テープは何でも結構です。
わざわざ連絡をしてくれてどうもありがとう。本当に感激です。
「たま」の出発点というのをぜひ聞いてみたい。

文面の様子では学生さんなのですね。高校生くらいなのでしょうか。
ひょっとして私の年の半分くらいだったりして。
私自身は、フールズメイトに手紙を出した時は、自主カセットが手に入るなんて半信半疑だったのです。
でもおかげで昔のテープが手に入れられて、うれしい限りです。
何通か、はがきをもらいましたが、私の年齢を載せていたせいか、結構年が上の人、20代後半から30代始めくらいの人からの手紙が多かったのです。
雑誌を見れば「たま」のファンといえば15、16からせいぜいいっても20代前半までですものね。
年齢に親近感を覚えたのかもしれません。
こうやって若い**さんに手紙を書いていることがなんだか不思議な気がします。

私は今年幼稚園に入った男の子(もうすぐ4才)と年長組の女の子(6才)の2人の子持ちの主婦です。
「たま」のファンになって変わったことと言ったら、昼間のどうでもいいようなワイドショーだの再放送のドラマだののTVを見なくなったことです。
家事をしながら「たま」のテープをかけ、ひまな時にはやっぱり「たま」のビデオやテープを聴いています。

だから子どもも結構「たま」の曲のファンみたいです。(特に下の男の子)
上の娘は明るい調子のいい曲が好きなようです。(方向音痴、月夜の病院、待ちあわせ、東京パピーなど)
二人とも知久さんと石川さんがお好みです。

コンサートが夜の時は、ひざで寝てしまうこともあるのですが、あの大音響の中で寝てしまうのはすごい。
帰りに、おぶって帰るのは重たい。
夫も一度はコンサートにつきあってくれて、12月のグローブ座に親子4人ででかけたのですが、それほど関心はなさそうです。

私が好きなのは、なんといってもまず柳原さん。
満月小唄、パラシュート、オリオンビールの唄、はこにわ、ばいばいばく、らんちうの語りのところ、さよなら人類の間奏のさまざまなヴァージョン。
知久さんでは、
植木鉢、金魚鉢、鐘の歌、おるがん、ロシアのパン。
滝本さんでは、
海にうつる月、むし、夏の前日、こわれた。
石川さん、
誰も起きてこないよ、東京パピー、学校にまにあわない。

その時々で変わるのですが、現在はこんなところでしょうか。
どっぷりと「たま」の世界にひたっている自分自身は別にどうということはないのですが、他人の目から見たら、やっぱり変なんだろうなと思います。
しかしそんなことはいっこうにかまわず、できることならカギをかけてしまっておきたいところです。
やっぱりヘッドホンをつけて一人でひっそりと聞く。
あるいは自動車のカーステレオで、やっぱり一人で楽しむというのが最高です。

「たまの本」(p144)の中で、竹中労さんが、
・・・「たま」のファンはフツーでない人が多いけれど、柳原くんの水準が最大公約数なんだろうね。しぶい好みで滝本くん、母性本能をくすぐるのが知久くん、石川君はマッチョマン。それぞれのおしゃれを極めることだな・・・

と書いてありましたが、「フツーでない人が多い」というところに大いに勇気づけられているところです。

なんか、だんだんマニアックに、おたく的になってしまいそうで、どうかなという気もするのですが、「趣味の一つも持たなければ、ひまな専業主婦なんてやっていられるか」とエエイと開き直ってしまっているところです。
それにしても竹中労さんは亡くなられてしまいましたね。
本当に最後まで闘いながら死んでいったという感じで、すごい人だなあと思います。

それからスケジュールについて、ファンクラブに電話してみたけれど、現在レコーディングリハーサル中ということだけで、本番のレコーディングの時期も場所も決まっていない。
雑誌や取材、TV出演も当面は、なし。
8月にイベント出演として、8月4日北海道。
8月10日山口県が決まっているだけだそうです。

北海道も山口も遠すぎて行けそうもないし。
まあ当面は、宝島と月カドのご対面を楽しみになんとか過ごしていくしかありません。まあ、「たま」のみなさんには、のんびりとゆったりと自由に過ごして、いい曲を作ってほしいなあと思うのですが、あまり姿を消されているのもさびしいしという、複雑なところです。

ところで私の持っているライブテープはほんのわずかですが、もしまだ手に入っていないものがあれば、ダビングしますので、知らせて下さい。
(テープ一覧、省略)

ライブテープはみんな他の人からうつさせてもらったものです。
唯一自分でとった群馬音楽センターのものは、録音ミスにより、1曲目と最終アンコール曲の「おやすみいのしし」が消えてしまったというしろもの。
ただし「さよなら人類」の間奏の柳原さんの歌は絶品!! 
また、しつこいお客の質問、歓声によってついに滝本さんがしゃべらされてしまったという、貴重品。

・・ところであのワーワー、キャーキャーいう黄色い歓声はなんとかならないのでしょうか。
歌と歌の間に名前を呼ぶくらいならまだしも、貴重なる柳原さんのMCを「柳原さーん、チャック開いてます。」という出任せで中断させるにいたっては、『この、ばちあたりめ』と思わず頭を殴りつけたくなる心境です。
群馬のお客は、なんと観客マナーが悪いんだろうと、しばらくの間、申し訳なくてたまらなかったものです。
石川さんなどは、前橋に小学生時代から住んでいたせいもあり、「学校にまにあわない」のセリフで、群馬県内各地の観光地から有名人、はては自分の小学校から高校の時の担任の名前まで出演させて大はりきりだったのに。

4月20日にNHKホールに行ったときも録音してみたのですが、操作ミスでアンコール曲をA面にかぶせてしまい、4~7曲目を消してしまうというお粗末。
どうも機械オンチの私です。

どうも長々と手紙を書いてしまいました。これも一種の「たま」への恋文。
 ~ 恋文のように ながーい夜がくる ~ 
というわけでしょうか。

それでは「またたび」の件、よろしくお願いします。
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(本人より)たまのファンは、一般のバンドが例えば「10代に受ける音楽」「30代がしっとり聴く音楽」のように横の年齢のラインでファンがいるとしたら、「年代に関係なく、はまる人と苦手な人」がはっきりするような縦のラインのファン層だったと思う。でもこれは珍しいケースらしくて、レコード会社などでも「どのメディアにターゲットを絞って宣伝したらいいのかわからない」となって困らせたようだ。


「文通相手への手紙」~たまへのLOVE LETTER~ (その5)

解説:これは「たま」初期の柳原さんが加入していた頃、私が、学生と主婦の2名の文通相手に送った手紙です。(多少プラーバシーに配慮してあります)
なお、文面中に出てくる自主カセットテープやライブテープなどのダビングは、いっさいお断りします。問い合わせなどはご遠慮下さい。 ◆◆たま大好き主婦◆◆
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**(学生)様       1991年  6月(?)
貴重なテープ「またたび」どうもありがとうございました。
この演奏をきっかけに「たま」が始まったんだなと思うと、感激もひとしおです。

テープの件ですが、3/31「たまのうそ月観測会」というのはリストにのっていた少年サンデーのものと同一なので、群馬音楽センターのものだけコピーしました。
ところでこのテープは、始めの歌の出だしのところが少し欠けているのと、アンコール2回目の「おやすみいのしし」が録音されていないという失敗作品なので、心苦しいのですが・・・。
それで若干解説。

この日の服装。
知久 いつもの服、いつものズボン、
柳原 ジーンズ、山吹色の地に大きなチェック柄のシャツ、帽子はなし、
滝本 えりの付いた上着(M.station の時と同じです) 帽子はなし、
石川 いつものランニング、緑色の半ズボン
 
柳原先頭にややうつむきかげんに入場。
もじゃもじゃの頭に大騒ぎ、大騒ぎ。
・・・くー、どうしたの・・・
「牛小屋」 途中でスポットライトが当たるたび、髪型の変化に大歓声。
・・・石川さん以外みんな変わってしまったのね・・・

「カニバル」「こわれた」「あたまのふくれたこどもたち」「どんぶらこ」のおどろ4連発の途中、私の隣でお母さんのひざに抱かれて座っていた5~6さいぐらいの女の子、泣き出してしまった。
あまりの迫力に恐ろしくなってしまったんでしょう。
それにしても私が連れていった3才の息子は、4曲目くらいからひざでグーグー寝てしまった。
あの大音響の中、たいしたもんだ。

「どんぶらこ」のあと
柳原  なかなか同じようには歌えなくて、他の者は僕をウソつきと言いますが・・・
 *柳原さーん、チャック開いてます。(調べてみるが、実はウソ)
柳原  (MC続き)・・・
 *もっと大きい声でお願いします。
 *柳原さん、風邪、大丈夫?(MCをちっとも聞いていない)

「月夜の病院」のあと
 *知久さーん、息苦しくないの?
知久  (ストローでジュースを飲んでから)え、僕のこと? この中に息があるの。(飲みかけのジュースの缶)
 *私にください。
 *私にも。
 *何飲んでるの?
知久  ・・・と、クコとドクダミと・・・
 *おいしいですか?
知久  まずい(ぶっきらぼうに)
 *いくら?
知久  1500円(ぶっきらぼうに)

「金魚鉢」のあと
 *滝本さーん、ひな祭りやりました?
 *失礼ね。
 *滝本さん、無口。
滝本  僕が え?
 *なんかしゃべって。
 *柳原さんしゃべって。
 *起きてます?
石川  群馬の人は質問が大好き。
知久  答えを聞く前に、他の人がしゃべっちゃう。
石川  答えはまた別の時に、3605円を払って・・・。
(大きな拍手、しかしまだ懲りない客)
 *滝本さん、しゃべって。
滝本  僕はおしゃべりなので、しゃべり出すと止まらなくなっちゃう。
 *聞きたい。聞きたい。
 *たくさんしゃべって。
 *はい、スタート。・・・5秒経過。

アンコール1回目、出てきたとき
知久  (ややなげやりに)はい、どうもありがとうございました。
(あまりの観客のマナーの悪さに、気を悪くしているんじゃないかと、心配してしまいました。しかし、さすが柳原さん、らんちうの語りでバチッと決めてくれました。)

「らんちう」の語り
柳原  パン! パン、パン、パン、パン。あまり質問されると、パン! 頭が焦げ付いてしまいまする。答えを知りたい方は、ちまたのロック雑誌などを読めば、すべてかいております。 
 *(大歓声)
(柳原さんの語りで毒気を抜かれたせいか、アンコールの2回目には、みんな明るい顔で楽しそうに出てきてくれて、「おやすみいのしし」を演奏してくれました。)


「たま」の活動は、ただ今レコーディング準備中というだけで、さっぱりわかりません。
夏休み中の北海道にも行けそうにないし、秋のツアーまでじっとがまんです。
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(本人より)いや~、確かにこれはメンバーにも記憶に残ってます。言われるとおり「たまのライブ至上、最もお客さんのマナーが悪かったライブ」として。なんせ俺も群馬出身みたいなものだから、ちょっと恥ずかしかったです。日本のほぼ全部の場所でライブやったけど、群馬県人、たのんまっさ~。
 ま、バンドの記憶には残るけど(笑)。


文通相手への手紙」~たまへのLOVE LETTER~ (その6)

解説:これは「たま」初期の柳原さんが加入していた頃、私が、学生と主婦の2名の文通相手に送った手紙です。(多少プラーバシーに配慮してあります)
なお、文面中に出てくる自主カセットテープやライブテープなどのダビングは、いっさいお断りします。問い合わせなどはご遠慮下さい。 ◆◆たま大好き主婦◆◆
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@@(主婦)様  1991年6月
今回ビデオテープを送ったのは、○○のビデオのダビングをお願いしたいからです。
いつもお手数をかけるばかりで、申し訳ないのですが・・・。

ところで「またたび」のテープが手に入りました。自主カセットなどをダビングしてくれた学生が連絡してくれ、さっそくテープを送ってもらったのです。
共通のファンというのは、なんとありがたいものかと感激しつつ、「またたび」づけの毎日です。

@@さんは、ネットワークが広そうなので、もう手に入っているかもしれませんね。
もしまだならダビングします。

今日、ファンクラブから、秋のツアーの連絡をもらい、第1希望・NHK(第2、第3・人見記念講堂)をさっそく申し込みました。
それにしても、10月・11月とは気が遠くなるほど先です。

夏のイベントは、北海道だ、山口だ、大阪だと、遠くてちょっと行かれそうにないし。
ファンクラブにレコーディングのことを問い合わせても、ただ今準備中というだけで、行き先も期間もさっぱり教えてくれないし、なんだか情報不足で、遠く遠くなってしまったようで、ちょっとさびしい毎日です。
もっとも詳しくレコーディングスケジュールなんか教えてもらえたら、暇とお金さえあれば、ついてまわるツアーなんていうのを組んで、追いかけていきかねないから、マル秘という方が、静かでいいんでしょうけれど。

今度のレコーディングには、正真正銘の「新曲」が入るんでしょうか。
楽しみのような、反面怖いような。
この1年半の大騒ぎの大混乱の中で、彼らの世界が変わってしまっていたらイヤだなあ、なんて思っています。

本当なら、1ヶ月のオフなんてチャチなことを言わず、せめて3ヶ月か、半年くらい、ドカンと休みを取ったりした方が、きっといい曲ができるんだろうな。
なんて考えたりしているのですが、実のところは、この2ヶ月の消息不明で、かなり参っているのが現実です。
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(本人より)ま、実際レコーディングはイギリスでやってたんだけど、それを教えたらその為にイギリスまで来るかもしれない熱狂的なファンがこの頃はいたからね。といってもレコーディングスタジオはもちろん関係者以外一切立入禁止で、なおかつ敷地も広かったので来てもたぶん姿すら見ることは出来なかったろうけど。


「文通相手への手紙」~たまへのLOVE LETTER~ (その7)

解説:これは「たま」初期の柳原さんが加入していた頃、私が、学生と主婦の2名の文通相手に送った手紙です。(多少プラーバシーに配慮してあります)
なお、文面中に出てくる自主カセットテープやライブテープなどのダビングは、いっさいお断りします。問い合わせなどはご遠慮下さい。 ◆◆たま大好き主婦◆◆
……………………………………………………………………………………………………
**(学生)様      1991年  7月(?)
なな、なんと、6月中のたまの活動がわかってしまいました。
たまのみなさん、ちゃーんと生きていたのね。

フールズメイト に載った時、手紙をもらった人の中で、30代のお母さん。
ライブテープを何本か送ってもらったりしたのですが、その人が手紙で教えてくれました。

6月 7日  マンダラ?     CITYという名前で出演
6月16日  芝浦インスティック 知久さん、石川さんのみ
6月17日  マンダラ?     爆発アトピーズ
6月22日  青山のCAY    7:30~ 10:00~ 2回出演

東京でたまのみなさんはこんなにライブをやっていたのだそうです。
彼女はどうも、かなりのライブに出かけたらしいです。
それにしても、どうやって情報を仕入れるのでしょうか。
それが不思議。大きな謎です。

ファンクラブのお姉さんは、電話で聞いても、「東京や関東近辺でのライブはありません」って言うだけだから、田舎に住む私などにはとうてい知るよしもありません。

6月22日  青山CAYの10時~のライブテープを送ってもらってあります。
4人それぞれの新曲も入っています。
もしまだ手に入っていないようならダビングしますので知らせてください。

(本人より)この頃はホールツアーがなんか「仕事」のような感じになってしまうこともたまにあって「このままではいけない! 本来のライブハウスでいったん気持ちをリフレッシュしよう!」ということで、バンド名を変えてマンダラ2に出たりしてたんだよね。でもどこから情報を仕入れたのかいつも満員だった。ちなみにCITYはそれぞれの頭文字を並べた名前。爆発アトピーズでは「アトピーズのテーマ」とかいう曲もやったな~。

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