テキトーエッセイ日記03年4月(1)

文章中の文字の色の違うところをクリックすると、詳細が見られたり、リンクに飛ぶぞ。

4月1日(火)

 奥菜恵さんと、抱き合ってしまった!!

 いやいやいやいや、エイプリル・フールじゃない! まじだって、ま・じ!!
 ・・・わかったよ。本当の事を言うよ。言やぁ、いいんだろっ。ケッ!
 実はこの日も稽古場でストレッチ。先生が、
「じゃ、隣の人とふたりひと組になって下さーい」
 と言う。俺の隣は奥菜さんだった。そして、先生が一瞬、神様に思えた。
「それじゃ、ひとりが相手の体に全身を力を抜いて預け、相手の人はよりかかってきた人を全身で受け止めて、そのまま横に寝かせてあげましょう」
 これはどうやら「体の力の抜き方」の訓練らしい。
 俺は動揺を悟られないように、静かに奥菜さんの体に倒れこんでいった。
 もちろん体を支える為、見た目には抱き合っているようにしかみえない。
 ちなみに、今回の出演者の中で、俺は体が一番大きく、奥菜さんは一番小さい。
 俺が静かに奥菜さんに倒れこんでいった時、奥菜さんの、
「キャーッ!」
 という喜びに(たぶん・・・)うち震える悲鳴が聞こえてきた。
 ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。ふっふっふっ。
 全国の奥菜恵ファンよ、泣き叫ぶが良い。壁にゴンゴン頭を打ち続けるが良い。ひとり阿波踊りをエラヤッチャエラヤッチャッと朝まで踊るが良い。
 これが、現実ってえものさぁ。はっはっは。(まぁ、その後ユースケ君とも抱き合ったことは内緒にな)

 帰宅の途中、駅にR君が。一緒の電車だったようだ。
 と、
「富士山どうなった!?」
 と聞くので、
「えっ!?」
 と言うと、
「富士山の爆発だよ!! ニュースとか何も見てないの!?」
 と言われて、
「見てない! えっ、何時頃の事!?」
 と聞いたら、R君がニヤニヤしている。
 しまった、何十年振りかにエイプリール・フールに騙された! しかもこんな古典的な題材で・・・。

 マルグリット・デュラス、ジェラール・ジャルロ「かくも長き不在」読む。

4月2日(水)

 稽古。雨。傘は一応折りたたみの物を持っていったが、小雨なのでささない。
 だって傘さすの嫌いなんだもーん。なんか自由が奪われるので。俺は自由の為に断固として戦うぞっ!
 でも、どーして雨の日は靴下ズリ落ちるのかな。あれ、気持ち悪いな。雨が降ると「妖怪・靴下脱がせ小僧」が現れるのかな。
「へへへっ、雨降ってまんなー。靴下脱がせましょっと。ズルズルズルッ」
 って、なんの意味があるんじゃーい。妖怪・靴下脱がせ小僧!!

 花井愛子「『はてな』な生活」読む。

4月3日(木)

 最近、このホームページの投稿コーナーに新しいコンテンツを増やしたので、毎日メールとかで投稿を見るのが楽しみじゃ~っ。
 で、なんでこんな一銭にもならないことに今さらながら情熱をメラメラ燃やして、毎日のように更新しているのかを自分なりに分析した結果、俺は言わば「文字の深夜放送」をやりたい自分に気がついた。
 中高校生時代に一番はまっていたのが、ラジオの深夜放送。野沢那智、白石冬美、若き日の愛川欽也、山本コータロー、中山千夏、中年御三家(永六輔・野坂昭如・小沢昭一)、鶴光、イルカ、あのねのね、かまやつひろし・・・。
 そこにはお茶の間やテレビにはない赤裸々な話、本音の話、知らない大人の世界の話が満載だった。
 ちょっとエッチな話から、まじめな社会問題まで。
 俺にとっての本当に「大人になる為の学校」は、そんな深夜のラジオ放送だった。
 夜中まで起きているのが親にばれないように、こっそりイヤホンで夢中になって聴いたあの日々。
 そしてそこには必ず聴取者からの葉書を紹介するコーナーがあった。俺も応募し、読まれたこともあった。
 それが今、音ではなく文字という形の変化はあるものの、自分から発信出来る!
 しかも葉書より手軽に、簡単に。
 このホームページを見ている人は20代から40代の人が多いと思うけど、是非とも10代の人にも「こっそり」覗いて欲しい。そして出来れば、そちらからも発信して欲しい。
『「王様の耳はロボの耳」には影響受けました』なんて人が何年も経ってから現れたら、嬉しいな~。

 かわしましゅうじ「のぶちゃんとイルカ」読む。

4月4日(金)

 家で麻雀。マニが、
「レゲエの友達連れてってもいい?」
 というので、どんな浮浪者が来るのかと思ったら、レゲエミュージシャンの女の子だった。
 名前は「レディQ」。
 早速、正体を知りたいと思いインターネットで検索してみたら、妊娠検査薬がずらーっと出てきた。
 あわてて、「レゲエ」も加えて検索したら、クレヨンしんちゃんの歌を歌ったり、郷ひろみの作詞とかもしているメジャーなアーティストだった。
 しかしレディQ、そして俺の妻はR君・・・。俺のまわりは外人女性ばっかりだな、ハニー。

 原田宗典「笑ってる場合」読む。

4月5日(土)

 芝居稽古。
 俺の掲示板に「赤塚不二夫の左手」とも言われた長谷邦夫さんから書き込みが。シェーッ!!
 今は大学とかで「漫画学」を教えているらしい。

 寺山修司「私という謎」読む。

4月6日(日)

 稽古。
 俺はどーやらパンツから玉袋が見えやすいらしい。
 普通にトランクスをはいているだけなのに、妻に、
「着替えの時、ちょっとでも足あげたら、あんたは玉袋が丸見えなんだからね。人前で足あげて着替えるんじゃないよ!」
 と言われる。
 しかし、足を上げずに稽古用のジャージに着替えるのはプリンセステンコー級の魔術を使わねば不可能なので、いつでも玉袋は見えているのだろう。
 でも、さすがにまわりも小学生とかじゃないので、たとえ見えてても、誰も何も言わない。
 ブラ~ン ブラ~ン ユヤユヨ~ン
 玉袋が、太股にペナペナ当たる時、男はみな、
「よくぞ男に生まれけり」
 と思うものさっ!
 女の人には一生わからないだろうな~。ふふふふ。
 あーっ、でももしかしたら、女の人が走る時に胸が揺れるのにちょっと似てるかもね。
 でも、股ぐらってえのがいいんだよなぁ・・・。
 なぁんか、いいんだよなぁ。
 なっ、兄弟!

 根深誠「シェルパ」読む。

4月7日(月)

 稽古。
 なんと、朝、駅で一緒になったら、Gさんまでほぼ坊主にしてきている!
 これで3人見事に坊主揃い踏み。坊主その1,坊主その2,坊主その3。チューネンオヤジ坊主頭バンド。
 しかもパンクのように過激なスキンヘッドじゃなくて、ただの丸刈り、マルガリータ。こりゃ、人気が出んわい。ワッハッハーッ。
 ちなみにGさんは美容室で、
「中田にしてくれ、と言ったら清原になった・・・。」
 そうだ。たまの、新番長だな。

 岡部昌幸「ピカソの『正しい』鑑賞法」読む。

4月8日(火)

 稽古。
 ひとりで「満州ぎょうざ」でぎょうざをつまみに紹興酒ボトル1本空けて、ヘベレケ。うはははは、酒は楽しい。楽しい酒は。ぎょうざも楽しい。楽しいぎょうざは。うははははっ!

 杉浦さやか「上海を歩こう」読む。

4月9日(水)

 う~ん、まだ台本完全には出来上がってないけど、やっぱりケラさん、今回も面白い!
 さすがここ2,3年各演劇賞を総なめにしただけのことはある!
 ケラさんの芝居は、出来れば二度見た方がいいぞ~。
 1回目は単純に芝居を楽しんで、2回目は台詞をじっくり聞く。台本でいうと、1行おきぐらいに、な~んか微妙に変な事言っているのに気づいて、ひとりニンマリ。通の楽しみ。

 色川武大「うらおもて人生録」読む。

4月10日(木)

 稽古。そしてミュージカルなので、同名のCDも出すので、その後レコーディングの為、月島へ。
 しかし月島というのは、本当にもんじゃ焼き屋ばかりだ。はっきりいって狂ってる。ウギャギャギャーーーーッ!!
 例えば神保町や早稲田の古本屋街などは、古本屋がズラーッと並んでいても、基本的に違う本を売っているからいいと思うんだけど、もんじゃ焼きはどーなんだ?
 しかもはっきりいって、日本の食べ物の中でも決してポピュラーとは言えない食い物だ。
 外国人が、知り合いの家が月島にあってやってきたとしたら、日本人は一日一食はペッタラペタラコ、ヘラ使って汗たらしながら、もんじゃ焼きを食うと勘違いされるだろう。小麦粉とキャベツで土手を作って、ベビースターラーメン投入すると思うだろう。
「オー、イッツ・ミラクル・ジャッパニーズ・フード!!」
 とか言われながら。
 ま、でも本当は俺は面白いからいい。だって、馬鹿だもーん。馬鹿は好きだもーん。月島=もんじゃでこの町を売り出そうということで、どこもかしこも、もんじゃ焼き屋ばかり。それ以上でもそれ以下でもなし。
 住むのは嫌だけど、こんな不思議な町ちょっと他にないよなー。

 デニス・トラウト「ペンギンのペンギン」読む。

4月11日(金)

 稽古。
 合間に、みんなとお喋り。井上順さんは15才でデビューしたそうだ。でもよく考えると、芸能界ってたいがい10代で入るよね。遅くても20代前半。俺はメジャーデビューした時、すでに28才だったから、そう考えると随分「遅咲き」だったんだなー。ま、本人は「芸能人になるぞー!!」とか思っていたわけじゃないので、そうなった時「アリャリャリャリャッ」って感想しかなかったけんども。
 ユースケ君は「きのう『害虫』見ましたよ。石川さん、はまってましたね!」と言ってくれた。嬉しひ。
 奥菜さんは「たまのCD聴きまくってます。この間も何かのテレビで『今、はまってるものは?』と聞かれて『たま』と答えちゃいましたよー」と言ってくれる。こりゃまた、嬉しひねったら嬉しひねー。

 岡崎大五「添乗員騒動記」読む。

4月12日(土)

 オフ。近くのファミリーレストランでトイレに入ると、わずか5分の間にトイレを5回もドンドンとノックされる。しかもたぶん違う人に。もちろん鍵もかけてあるし、ドアに「入ってます」の赤い表示も出てるのだが、その表示がちょっと小さめで、見にくいのだ。それにしても5回とは・・・。
 俺の人生において「最もトイレの中で、ノックに多く答えた記念日」として、記憶にとどめておこう・・・。

 夜食にカップラーメンを食べようとして、ラーメンのタレを開けようとして手に力が入りすぎ、ブッシャーという音とともに、こたつ布団がラーメンの濃厚タレだらけになる。

 目取真俊「水滴」読む。

4月13日(日)

 1日中パスカルズの「パスカルズがいく」のCDをはまって聞きまくる。
 うーん、自分で参加していて言うのもなんだが、これは後世に残る名盤だぞー。おいおい大変なものを作っちまったよ。・・・えっ? まだ聴いてない!? 君は一体なんなんだっ!! ヤバイってば!

 岩野礼子「ロンドンでフラット暮らし」読む。

4月14日(月)

 稽古。
 本日から錦糸町の大きな倉庫のスタジオへ。
 ところで錦糸町の北口駅前にある「ふたつの黄金のウンコ」のオブジェは何を表現しているのだろう?
 錦糸町の人、教えて下さい。
「忠犬ハチ公」みたいなもんすか? 「忠糞ウン公」とか? 主人の帰宅をじっと待つ・・・。

 色川大吉「フーテン老人世界遊び歩記」読む。

4月15日(火)

 稽古。
 行く途中、電車の中ででかいチョコチップの袋を開けてガリガリ食べ始めた若者がいた。
 それは別にいいのだが、その間じゅう、隣の席の女性をじぃぃぃぃっと映画でも鑑賞するように見ながら、食べ続けている。
 隣の女性もそれに気づいたのか、どうしていいかわからず、本を読み始めたり、寝たふりをしたりしても、ずーーーーーっと、見てる。
 別に見てるだけなので痴漢行為でもないし、またそういう変な目で見ている感じでもない。
 ただ、景色でも眺めるように彼女を凝視しているのだ。
 これも人の「趣味」のひとつなんだろうな・・・。

 稽古が早めに終わったので、夜はR君、「BUBKA」の担当編集者とイラスト担当だった林さんと山中さん、そしてたまのマネージャーの渡瀬さんと、4人の美女プラス俺で、西荻の飲み屋をはしご。インド料理屋に行くが、すごく狭い階段を上がった二階の部屋だったので、俺とR君は何度も階段にはさまって動けなくなりそうになる。階段にピッタリと夫婦ではさまってウグーと言ったまま身動きもとれず救急車とか呼んで壁とかノミでガシガシ壊すことになったら、恥ずかしいだろーな。

 池波正太郎「映画を見ると得をする」読む。


前回の日記に戻る
トップに戻る