テキトー日記02年4月

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 4月1日(月)

 今日はエイプリル・フール。しかし、最近とみにこの風習はすたれつつあり、つまらない。子供の頃は2,3日前からワクワクして、「どんな嘘をついてやろうか」と考えるのが楽しかったのに。小学一年の時は、
 「俺んち、トイレ(和式)凄く長くて、家族5人で同時に出来るんだ」
 「へえ~、凄いな!」
 とか言って驚かせたもんな。
 妙にみんなその日はニヤニヤして、みんなひとり一回ずつぐらいは、とんでもない嘘や、巧妙な嘘を競ったものだ。

 しかるに今はチョコレート会社の陰謀によるバレンタインディとかの方がはるかに大きな行事になってしまった・・・。エイプリル・フールは、いろんな行事の中でも、もっともユーモアがあったのに。この際、エイプリル・フールだけじゃなく、ジャニアリー・フール、フェブリアリー・フールと毎月1日は、フールの日にしたらどうだろう。みんな真面目になり過ぎて、なんか、世の中、つまらなくなってるぞーい。もっと、法螺吹いて、馬鹿馬鹿しいイベントを復権しよう!! 俺はしょーもない嘘が大好きだっ!!

 ところで、俺の出てる映画「害虫」が極端な賛否両論のようだ。否の人は「学生映画みたい」「えっ、これで終わり?」っていう感じで、賛の人は「日本映画もここまできたか!」「この手の映画を撮らせたら、塩田監督しかいない!」と鼻息も荒い。確かに、一回見ただけでは、映像がソフトなわりに、実は奥深い伏線とかが、結構はられたりしていて、さらにそれを淡々と見せるので、わかりづらいのかもしれない。本当は何回か見て、突然「オッ!!」とくる映画なのかもしれないな。とにかくまず一回見ておくれー。  

村上春樹「ふわふわ」読む。

4月2日(火)

 事務所にて、来月号のファンクラブ会報誌作り。今回は3人が、珍しい写真をそれぞれ家から持ち寄った「写真特集」だ。ガリガリでロングヘアーな俺。相撲取りか? や、バリバリヤンキーか? の知久君。ホストクラブ「愛」完全No1のGさん。うーむ、これがデビューの頃なら、女性週刊誌に、1枚30万円ぐらいでスクープとして売れる写真ばかりだな! ということで、でももちろんこの写真は会報でしか見られない。
・・・えっ!? まだファンクラブに入ってないですってぇぇぇぇぇ!! 

ウッギャァァァァァァァ!!

 は、早く、入らんと大変な人生の損害に!! 今ならまだ間に合うかもしれんですぞっ!! 時速200キロぐらいで走って歩行者はみんな「ホオリャアッ!」となぎ倒して、郵便局のドアに頭からガラスを割って突っ込んで、入会の手続きをしなされっ!!
・・・ちなみに、私は「有限会社たま企画室取締役 ファンクラブ入会促進担当係」で御座います。お見知り置きを。オッホホホ。  

池澤夏樹訳「ジョン・レノン ラスト・インタビュー」読む。ジョンの死の2日前に行われた貴重なインタビューだが、実はあの名作「イマジン」の、何度も出てくる「イマジン」(想像してごらん・・・)というフレーズは、ヨーコが考えたものだという事実を初めて知った。

4月3日(水)

 森下のスタジオにて、近藤芳正さん、「ピンクの電話」のミヤちゃん、たまの3人その他で、何故かストレッチ、何故か歩行練習、そして何故かモーニング娘ばりのダンスレッスンをする。
 ところで皆さん、たまの3人の中で、誰が一番ダンスが下手だと思いますか? 俺はよくライブでも踊ってるから、のろまな知久君か? それともシャイでとても踊れそうもないGさんか?

 正解は・・・俺でしたー。

 いやー、実は俺はフリーの「なんでもあり」のダンスなら踊れるのだが、振り付けの決まったダンスとなると、ステップの順番の覚えは悪いは、体は他の人と違う風に動いてしまうわで、完全に落ちこぼれでんがなー。オイオイオイ(泣)
 ちなみに「何でそんなメンバーでダンスを!?」と聞きたいだろうが、それはまだヒ・ミ・ツ・でぇぇ~す。ただ、それが見られるのは結構先の話、とだけ言っておこう。たまはまだまだ、いろんな事をしでかしてやるぜっ!!  

赤瀬川原平「その日の結論」読む。

4月4日(木)

 (さぁ、みんなで歌ってみよう)
 ♪キン・キン・キンニクツー
  キン・キン・キンニクツー
  首から足までキンニクツー
  イタイイタイヨイタイタイ
  タンスのとこまで這ってゆく
  ダンスをするんじゃなかったよ
  パジャマを脱ぐのも一苦労
  靴下はくのも一苦労
  キン・キン・キンニクツー
  キン・キン・キンニクツー
  アイドルにはもう
  もう もう もう もう
  もう もう もう もう
  もう もう もう もう
  もーどーれーなーいーーーー イェイッ!!  

吉村昭「背中の勲章」読む。

4月5日(金)

 「BUBKA」原稿書き。今までは必死に現地でメモを取っていたのだが、今回はデジタルカメラを持っていって、ポイントの、店の名前とか由来とかは全部闇雲に撮しておいて、それを見ながら書いた。写真を見て初めて気づく事もあり、結構いい方法だったな。これぞIT革命だな。俺って未来派ライター? ふほほほ。  

吉元由美「さよなら」読む。

4月6日(土)

 最近、ホームページ作りが楽しくって、毎日更新したり、新コーナーを作ったりしてる。外に出たのは、妻のお供でスーパーに買い物に行った時だけ。あとはずっとパソコンの前。
 結局、俺はひとりでこつこつ何かやるのが好きなんだよねー、子供の頃から。ひとりで町をうろついたり、本を読んだり、ホームページ作ったり。
 どーも人前で気分の悪い顔を見せるのが嫌い(苦手)なんで、ついつい誰にでも笑顔になってしまって、そんなことから、一見社交的に見えるらしいんだど、全然違うんだよねー。まぁ、打ち上げぐらいはいいんだけど、2時間もしたら飽きて、ひとりになりたくなるんだよなー。一晩中飲む、なんて今の俺には相当苦痛だな。っていっても、気のあった5,6人とかならまだいいんだけどね。とにかく大勢の飲み会とかは出来るだけパスしたいねー、が本心。  

トラン・ゴク・ラン「ベトナム難民少女の十年」読む。

4月7日(日)

 夫婦ふたりで「たまには、気分を変えようか」と、台所からエッチラ食器を運んで、二階のテラスでローソク立ててムーディに 焼き鳥パーティをやった。しかし意外に寒いことに気づき、半纏をはおって、焼き鳥頬張る。しかしアジア熱帯リゾート気分を出したかったのに、半纏じゃな・・・。しかも真っ赤なネンネコだ。やっぱり俺たち、馬鹿夫婦か・・・。

 友部さんのホームページで『「害虫」を観た。石川君の演技が良かった』と書かれていたので、早速掲示板に「ありがとー」と書いたら、10分もしないうちに、友部さんの奥さんのユミさんから「書き込みありがとう!」のメールが。しかも、今、友部夫婦はニューヨークにいて、気温4度でブルブルだという。こちらは真夜中に書き込みしたわけだが、きっと向こうは真っ昼間だろうな。なんかおかしな感じ。まさにインターネットに国境なし、を実感。  

阿部譲二「怪傑ゾロ目」読む。本人の自伝的エッセイだが、昔、極道をやりながら航空会社のスチュワートをやったり、三島由紀夫がその若き日の阿部譲二をモチーフに小説を書き、その原稿料であの「楯の会」を発足させたりと、波瀾万丈ぶりが面白かった。

4月8日(月)

しょぼたまリハーサル。
 以前、チャットで、
「知久さんの帽子が欲しいので帽子屋に行ったが、そういう形のはないと言われた」
 に対して、俺が、
「あぁ、それは知久君、帽子をふたつ重ね被りしてるんだよ」
 と答えたが、本人に確認したら、
「二重被りは昔。今はひとつしか被ってないよ~」
 の答え。
「ただし・・・」
「ただし?」
「帽子はわざと、後ろ前に被っている!」
 のオチ。うーむ。ファッションのこだわりがやはり、他の人とはひと味違う・・・  

週刊文春編「『ニュース足報』決定版」読む。

4月9日(火)

 今日もしょぼたまリハーサル。とある曲で、俺がずっと走る、というか歩く曲があり、へとへとに。なにっ!? どんな曲だか見てみたいって? うーん、それは「しょぼたま」のライブに来るしかないな。おっ!? ちょうど4月の後半にはしょぼたまのライブがあるぞ。うーん、万難を排して行かねばな!!
・・・ちなみに、私は「有限会社たま企画室取締役 ライブ動員促進担当係」で御座います。お見知り置きを。オッホホホ。  

宮脇俊三「増補版 時刻表昭和史」読む。

 4月10日(水)

 ホームページに歌詞集を載せる為、50編以上の歌詞をプログラム。自分でも結構、どんな歌があったか忘れちゃうので、自分の為でもあるのだ。しかし、あらためて読み返してみて、メジャーでCDが出るような歌詞じゃないわな。♪チンポなびくよ秋の風~、じゃな。わっはっはー。

 義姉の亜古ヤンより、「ディスクユニオンのサイトのインディーズのコーナーにこう書かれていましたよん」とメールあり。
『▼ナンバーガール I DON'T KNOW 映画「害虫」より
 向井秀徳執念のムービーサウンド!
 たまのドラム、石川浩司氏が地なのか演技なのか判別不能の実に見事な演技を魅せる話題の映画「害虫」(監督:塩田明彦、主演:宮崎あおい、石川浩司、田辺誠一他)の主題歌をナンバーガールが担当!
 ナンバーガールの向井氏自身が撮影現場にマメに足を運び、そこから生まれたインスパイアによって生まれた力作!』
 わしゃあ、ゲラゲラ笑いながら火炎瓶を家に投げ込むのが、地なのかいっ!! それじゃ本物の犯罪者じゃい!!

 篠田達美・建畠晢「モダンアート100年(1) 騒々しい静物たち」読む。図書館で「ふむ。面白そうだな」と思って借りたら、持ってたー。ふにゃにゃにゃー。忘却力に、自信あり。

4月11日(木)

 R君と駅前の「ドムドム」へ。俺がトイレに行こうとする。ちなみに、俺はR君と10数年前、つき合い始めた時から、
「俺は天使なので、うんこはしない」
 と言いはっているのだ。
「するのは、小便だけだ! あっ、もちろん小便っていっても、天使だから聖水だけどね」
 と言ってある。
「じゃあ、トイレが臭いのはなんでよっ!」
 と言われた時は、
「あっ、俺、トイレでカメムシを潰すのが趣味なんだ。アッハッハー!」
 と言っている。実際そうだし。うんこなんかしたことないし。うんこしないイメージだし。
 ということで、
「ここのトイレ、ウオッシュレットだといいなー」
 と言うと、R君がニヤッとして、
「だって、うんこしないんでしょ。カメムシ潰すだけなんでしょ。ウオッシュレットなんて、いらないじゃない」
 と言うので、咄嗟に、
「いや、ウオッシュレットで顔洗うのが最近の俺の趣味なんだ・・・」
 と逃げる。帰ってきてから、
「ウオッシュレットじゃなかったし、おまけに便座も冷たかったよー」
 と言うと、即座に、
「なんで? おしっこだけなら、便座を下げる必然性がないわよね」
 と理屈を突きつけてくるので、
「いや、便座に鼻をこすりつけてイヤイヤするのが、最近の俺の趣味なんだ」
 と言うと、
「イヤーッ!! お願いだから、普通にうんこしてーっ!!」
 と、ごねられる。しょうがないアマだな・・・。

 最近、無料のホームページを検索したところ、100MB無料のところがあり、喜んで入会した。なんせ、今使っているこのホームページは元々12MBで、アクセスが多かった為「プラチナ会員」というのに昇格して、24MBになったが、それでもすでに17MBぐらい使ってしまい、画像や音声など、メモリを食うものは、気軽に入れられない現状だったのだ。ところが100MBとなると、かなり自由にそれらを気にせずに入れられる。ということで、一応そのホームページのトップを通らなければいけないという事情はある(トップページのカウンターが上がらないと、削除される可能性がある、という規約がある為)が、見た目には、このホームページの1コンテンツとして見えるようにプログラムした。

 ところが、そのサーバ自体がまだいろんな設定に試行錯誤している状態らしく、コマーシャルの入る位置や、カウンターの位置などが毎日クルクル変わる。そして、なんと今日アクセスしてみたら、サーバに送信したはずの画像が、10個ぐらい消えていた! あわてて再度サーバにアップロードしたが、もしかしたら、ある日、全部の画像、いやページがいきなり消えてしまう可能性もあり、ちょっと怖い。基本的に「石川浩司の写真でアッハッハー」というコンテンツなのだが、それ以外でも使っているところもあるので、今後スムーズにいくことを願うしかない。なんせ無料だから逆に保証もない、ということだもんな。不況の折り、いきなり閉鎖するサーバもあるからな。今や俺にとっては趣味の範疇を越えて、ある種の仕事といってもいいホームページなだけに、突然全消去だけは勘弁してくれー。

 ちなみに「公式たまホームページ」も「ニヒル牛ホームページ」も、実は「石川浩司のひとりでアッハッハー」の1コンテンツなのだ。アドレスをちょっと注意して見ればわかると思うが。ただ、諸般の理由により、外面上、そこに直接アドレスをはってある場合もあるので、気づいていない人もいるだろうが。
 つまり、俺のページが消えた場合、それらも全て消えることになってしまう。また、俺が全部のプログラムをやってるので、俺がツアーに出ている時とか、もしくは病気や怪我で入院、なんてことになった場合、どのサイトも、一切更新されなくなってしまうが、その時はすまんでごわす~。しょうがないんでごんす~。

 原田宗典「大変結構、結構大変。」読む。

4月12日(金)

 午前中、今度学研から出るラーメンの本の資料をお借りしたい、という申し出により、大量のラーメンパッケージファイルを送る。最初、段ボールに詰めようとしたが全然入らず、結局、大きな旅行バッグで送る。

 新宿の通称・小便横町(今は「思い出通り」というコノヤロコノヤロな名になってる)に行き、デジタルカメラで写真を撮ってまわる。で、俺はどーやら最近、写真を撮るのがかなり好きなことに気がついた。今まででもまぁ、人並みには旅行に行った時などは撮っていたが、それ以上のものではなかったのだが、デジタルカメラによって一変した。何故なら今までの、
「フィルム代、現像代のお金が意外にかかり、ヒエーと泣く」
「フィルムを撮りきるまで、現像に出せないで、オヨヨヨ泣く」
「カメラ屋に持っていくのが面倒くさくカッタリーと泣く」
「現像が出来るまで数日かかって、さらにフンガーと泣く」
「プリントされるまで、撮影の失敗がわからないでオジャンと泣く」
「変な表情とか変な物を撮したのを、カメラ屋に見られて顔マッカで泣く」
 等の問題が、すべてなくなったからだ。もちろん「安いデジタルカメラはピンボケが多い」とか「電池の消耗が早い」などのデメリットはあるが、それも初期の頃よりは改善されているので、一気に俺の「写真欲」が解放されちまったのだ。ということで、これからガンガン撮りまくるでー。俺は寂れた店とか路地とか、変な看板とかが好きなので、見ておくんなましー。

 往年の紅白やレコード大賞の名司会者、高橋圭三がなくなった。実は、高橋圭三は俺の親父の、年の離れたいとこだったのだ。俺は会ったことはないけど・・・。ご冥福を祈ります。

 北原政吉「署名のない絵」読む。

4月13日(土)

 新宿の「ロフトプラスワン」で行われた大槻ケンヂのトークショーにゲスト出演。「ロマンポルシェ」の掟ポルシェさんと。大槻君の本はそれなりに読んでるのだけど、どんどん忘れていくので、行きの電車の中であわてて一冊読む。大槻君は、デビューの頃事務所が一緒だったので、何かと昔話しもあった。

 いろんな話をしたけど「音楽は儲からないよー」という話題も出た。一見、儲かっているように見えるのは、本当に極一部の人だけ。もしくはほんの一時期だけ。しかも何故かこの業界は、一回「プロ」になったら、インディーズに戻ろうが、どんなに売れなかろうが、アマチュアに戻ることはないので、「ミュージシャン」の肩書きしょっている人は、世の中に何千人もいるんだから。それがみんな儲かってたら、大変だよなー。で、特にきっついのが俺達のような中堅どころ。大御所はそれなりに蓄えてきたものやコネもあるだろうし、また逆にもし同じ程度の曲を歌ったとしたら、絶対若手の方が新鮮感があるので、聞きたくなるもんな。中堅どころは面が割れてるので悪い事は出来ないし、他の仕事もしづらいもんなー。

 大槻君も、ライブの動員は音楽とトークショーでは、トークショーの方が2倍だと言うし、CDと物販のTシャツだったら、儲けはTシャツの方が2倍だ、と言っていたものな。悲しい現実じゃのう。本来は音楽を聴いてもらいたいのにのう。
 掟ポルシェさんも、収入の7割は「モーニング娘研究家」としての雑誌等の原稿執筆料だという事だ。そんなものなのさ~。なんせ、音楽をやるのには、リハーサルだ楽器運搬だ、メンバー・スタッフの交通費だ宿泊費だ、と必要経費も多いからな~。
 ・・・って、ただの愚痴になってしも~たか。でもたまには愚痴らせてくりゃ!!
 
とおりゃーーーーっ!!
 
ぐぎゃぎゃぎゃーっーーーー!!
 
ふんぬっ、ふんぬっ!!
 
めそめそめそーっ!!

 大槻ケンヂ「グミ・チョコレート・パイン グミ編」読む。

4月14日(日)

 ニヒル牛へ。自分の店だが、コクシネルのCDが入荷したというので買う。古いバンドだが、20年ほど前は、毎日のようにチャージの安いところを探して、ライブハウスめぐりをしたものだ。その中でも、コクシネルはかなりのお気に入りだった。CD化嬉しい。
 それから西荻を写真撮影しながらウロウロ。公園のベンチで缶コーヒー飲みながら読書。すべり台のところで、カップルが60年代風理論喧嘩などしているのも、ある種、中央線沿線だけにとり残された風物詩か。

 ねじめ正一「鳩を飛ばす日」読む。

4月15日(月)

 ホームページを、大幅にリニューアル。実は今までは、ページが重くならないように、なるべくシンプルなページ作りを心がけていたのだが、昨今、ADSLやらケーブルやらで画面表示も早くなり、またパソコンも日進月歩なので、そろそろGIF画像など使ってもいいだろう、ということで、検索でフリー素材など探してきて、画面を少し派手にしてみた。もちろん、
「まだ、わしのパソコンは昭和の初期に買ったもんなんで、重うて、しゃあないわいっ!」
 というような親父さんもいるだろうが、これも時代の趨勢、勘弁したっておくんなまし。

 椎名誠「麦酒主義の構造とその応用胃学」読む。

4月16日(火)

 きのうから実験的にホームページいじってたら、もう朝の10時。
「今日はリハーサルやんけー」
 とあせって寝る。午後1時に目覚まし時計をかける。
 と、眠ってわずかで、すぐ時計のベルが。
「はいはい、わかりましたよ」
 と時計を止めようとするが、なんとどこにも止めるスイッチがない。
「んな、馬鹿なっ!」
 と思いながらも、ベルはけたたましく鳴り続ける。ところがどこをひっくり返しても、スイッチが時計から消滅しているのだ。まるでSFの世界だ。
「もうええわい。ええい、ままよっ!」
 と時計をひっくり返し、ちょうど裏の電池ボックスが外れかかっていたので、電池を抜いてやる。ムハハハ!!
 ・・・時計は鳴り続けていた。
 これは夢ではない。完全に電池を抜いた感触もあるし、おっ、俺は四次元ポケットに入ってしまったのか? 「恐怖の無限時計ベルの世界」に!!
  何の為に、誰が俺をそんな世界に連れていったのだー。誰か、誰か、助けてくれぇーーーーい!!
 うおーっ、と思って、もう一度冷静に見てみた。すると・・・
 その隣りにもう一台目覚まし時計があり、それが鳴っていた。
 それに気づくのに、30分かかった。
 ・・・遅刻した。

 八王子へ。しょぼたまリハーサル。事務所に遂にiMacが入った。今までのように、メールを受信するだけで10分もかかってイヤンイヤンと腰をくねらす、ということはなくなるな。よしよし。我がたま企画室も徐々に進歩しているぞいっ!!

 鎌田勝「風と野良猫」読む。

4月17日(水)

 本日もしょぼたまリハーサル。大阪で「はじめにきよし」と一緒にセッションする曲の練習など。なんといっても、あっちは楽器巧者だからなー。こっちは年だけとったヘボミュージシャンだからなー。ま、年寄りの侘び寂びで対抗するしかないっすなー。せめて残尿がないようにな。ゲホゲホホ。

 上前淳一郎「地獄と極楽の違い」読む。

4月18日(木)

 チャットにHTMLが使えることを知り、ということは、顔写真も載せて発言できるじゃないか! ということに気づき、嬉しくなる。早速、デジタルカメラで、泣いたり、笑ったり、驚いたり、フェロモン出したりといろんな自分の表情を撮る。もちろんR君はそんな馬鹿馬鹿しいことにつき合ってはくれないだろーし、セルフタイマーもないので、ひとりで何故か裸になって、棚の上にカメラを固定し、片手を伸ばして撮る。それをさらに画像処理ソフトで調整し、サーバにアップロード作業。そんなことをやっているだけで、充実した一日は終わる。ふ~む、今日もよく働いた・・・。

 藤沢周「死亡遊技」読む。

4月19日(金)

 八王子の町をしばらく散歩してから、事務所で事務作業。iMacのインターネットの「お気に入り」のところに、すけべー親父の知久君やGさんの為に、無料ムフフ動画が見られるサイトを登録してあげる。友人思いだな、俺って。

 最近、ニヒル牛の形態をまねた箱貸しの店が次々とオープンしているらしい。まぁ、店舗形態の特許を取るつもりもないし、別にそういう店が出きることは逆に楽しい面もあるからいいんだけど、ただ経営的なことを考えて、形式だけまねて儲けようなんて思うとあまりうまくいかないと思うなー。やる側に、かなり強く店自体を「楽しむ」気持ちが基本にないとね。でも、世界中のどんな町にもニヒル牛のような店があると、ちょっと楽しいかもね。

 巖谷國士「フランスの不思議な町」読む。

4月20日(土)

 大阪へ。ベイサイドジェニーでたまライブ。共演は、はじめにきよし。
 本番前、初めてやるセッション曲とかがあるので、ちょっと不安がっているGさんが、
「でも、俺、自分を信じてみるよっ!」
 と言った途端、俺と知久君はほぼ同時にGさんに向かって叫んだ。
「やめなよっ!」
「駄目だよっ!! 自分を信じちゃ!!」
 そう。何故なら、Gさんは、歌詞やコードの度忘れが誰よりもひどいのだ。そのGさんが、自分を信じてしまったら・・・Oh! おぞましいっ!!
「Gさん、自分を信じるのはやめて、歌詞カードや譜面を見てくれーっ」

 元マネージャーの溝端さん等来てくれたので、真っ暗な埠頭の近くの廃墟のビルの二階に、スパイのアジトのようにある、怪しい「梅星」という店で飲む。

 町田康「供花」読む。
『俺はいつでも不具の心で
 楽しい事を考える』

4月21日(日)

 三重県の亀山に電車乗り継いで移動。本当は「月の庭」という店のその庭で、屋台や大道芸なども出るお祭り空間として「しょぼたまライブ」を企画していたのだが、残念、雨の為、急遽駅前の屋内スペースにてライブ。それでもお客さんは100人以上来てくれて、この町の規模ではなかなかの入りで、ライブも盛況。ありがとーん。

 夜はその「月の庭」という自然食レストランで打ち上げ。粟や稗などを使った自然食をつまみに、おーいに飲む。
 とある女の人が「私は異常に鼻が利く」と発言。会った人が何を今食べてきたかもほとんどわかるそうだ。
   夫にも、
「あんた、今日こっそり、家で抜いたでしょ」
「えっ!? いっ、いやあ、そ、その・・・なんでわかるの!?」
 とあわてさせているようだ。そういう時は、わかってても、黙っといてやっておくんなさい。男とは悲しい生き物なんでござんすよ・・・。

 島田雅彦「優しいサヨクの為の嬉遊曲」読む。カバーデザインがヘンリー・ダガーだった。

4月22日(月)

 朝は「月の庭」の、本来だったらステージになるはずだったバリ風東屋で、あぐらをかいて自然食おかゆなど食べる。竹の楽器が風に揺られてカランコロンいって、本当にバリにでもいる気分でのんびりしてしまう。
 それからみんなで、近くの樹齢千年という欅の木を見にいったり、緑の中を散歩する。きのうとはうって変わっての晴天で、青空が高い。知久君とGさんはずっと口琴をビヨンビヨンしたり、ホーメィをウーウー唸っていたりで、静かな町に怪しい集団。

 帰り、名古屋駅で800円の「ひつまぶし」を買おうと思ったが、清水の舞台から飛び降りて、1000円の「アツアツうなぎ弁当」を購入。ひもを引っ張るとアツアツのうなぎ弁当が食えるというものだ。ニッコニコしながら、ひもを引く。・・・ブチッ。俺の今までの人生を省みてみれば当然の如くひもは途中で切れ、「ヒエヒエうなぎ弁当」をもしゃもしゃ食う。ちょっとだけ、さみしい。

 ニヒル牛に寄って、R君と一緒に帰宅。

 鬼木三蔵・金谷量三「道化の唄」読む。

4月23日(火)

 NHKの「ジャム・ザ・ハウスネイル」のウイリー役の声入れ。「ジャムの凧揚げ」という回で声やってるので、よろしくー。栗コーダーの栗ちゃんや、ハイポジの森林さんにも会う。

 地下鉄で神保町に出て、ひとり町をうろつく。古本屋街は、昔はよく来たものだ。中国の鉄道写真集をセットで欲しかったが、高いのであきらめる。

 銀虫陣九「氷期・口紅」読む。

4月24日(水)

 事務所へ。「今年はのんびり活動しようぜ~」と言ったのに、来月は11本もたま・しょぼたまのライブが入ってしまった。もちろんその間にそのリハーサルやら打ち合わせやらなんだかんだあるので、ほとんど休みなし。結局ワーカーホリックなジャッパニーズなのね。トホホホ。

 唯川恵「泣かないでパーティはこれから」読む。

4月25日(木)

 南青山マンダラにて、しょぼたまライブ。知久君がホーメィのやりすぎで、喉が潰れてしまった。知久君は喉が丈夫なのが自慢で、毎日のようにライブをやって酒を飲んでも、ほとんど変わらない高音が出るので有名だったのに。俺も彼とつき合いだして20年、初めて喉が駄目になったのを見た。ということで、いつもなら、ライブの半分が知久ボーカルで、残りを俺とGさん、というのがだいたいの定番メニューだったが、この日は急遽インストや俺・Gさんボーカルを増やし、知久君は比較的声が出やすい曲3曲だけを歌った。それぞれのソロコーナーも間に挟み、知久君は口笛の曲で間を持たせた。

 しかし「喉つぶし」は俺も昔経験があって、連日のライブで全く声が出なくなってしまい、でもどうすることも出来ず、あれは辛かったなー。「学校にまにあわない」を他のメンバーに1番知久、2番Gさん、という感じで歌ってもらったりしたっけ。
 アマチュアの頃にもやっぱり全く出なくなってしまったことがあり、ステージを降りても全く普通の会話すら出来ず、しかしその頃は、ライブ終了後、主催の人と「一緒に飲む」というのも一種仕事のうちだったので、ノートを用意し、そのノートに事前に「今、声が出ないのでこれで失礼します」「25才です」「高円寺に住んでます」「いや~そんなことないですよ」「そうですか! ありがとうございます」「じゃ、遠慮なく、いただきます」など、あらかじめ会話で喋りそうな言葉を書いて、それを見せるようにしといたっけ。ちなみに「じゃ、遠慮なく、いただきます」は使う機会がなかったが・・・。

 そういえば、Gさんも喉つぶしではないが、顎を骨折して声が出せなくなり、他のメンバーが回り持ちでGさん曲を歌ったライブもあったな。みんな一度は通る道なのだなー。

 おーなり由子「天使のみつけかた」読む。

4月26日(金)

 家で友達呼んでギョーザパーティ、みんなでコネコネ。俺はさぼったけど。中国やベトナムの旅行のスライドやビデオ見る。後、もちろん麻雀大会。

 くす美さんやイラストレーターの山中さんなどは、麻雀が出来ないので、インターネットを熱心にやっている。何を見ているのかと覗いて見ると「廃墟物件」を検索しているのだった。俺も廃墟物はキョーミあるので一緒に見ていると、この世界も意外と奥が深く、「廃墟界」というものがあり、そこで「プリンス」や「エキスパート」と呼ばれている人達がいることを知る。う~む、何事にも上下関係があるのね。

 安西水丸「手のひらのトークン」読む。

4月27日(土)

 きのうから泊まっている連中と、電車に乗り所沢の町を散策。所沢はR君の生まれ育った町なので、子供の頃のなじみの肉屋に行くと、
「あらっ、まんなかさんじゃないの」
 とおばちゃんに言われ(R君は三人姉妹の次女なので、そう呼ばれていた)、コロッケとハムカツを3枚ずつ注文したら、なんとただにしてくれた。「荒幡肉店」さん、ありがとう!
 それから昔からある老舗の和菓子屋へ。そこで俺は何気なく店内の写真を一枚撮った。それがこれだ。そして、店のおばあちゃんが出てきたので、
「あっ、おばあちゃんも入ってるところを撮ろう」
 と気軽な気持ちでもう一枚撮った。もちろん1枚目と連写という感じなので、設定とかは何も変えていない。しかし出来た写真はこれだった・・・。  

 上前淳一郎「新人はトイレを磨け」読む。

4月28日(日)

 江ノ島「オッパーラ」でしょぼたまライブ。新宿で崎陽軒のシューマイ15個入りを買ってロマンスカーに乗って行く。朝早かったので、眠い。「ふぁぁぁぁ」しばらくして気がついたら、まわりにメンバーが誰もいない。
「?」
 と思ってみると、なんと終点で、みんなとっくに下車していた。そして俺だけがグーゴー眠りこけていたのを、外から窓越しに笑ってみていたのだ。この薄情者達めが!

 会場は、江ノ島と大海原が180°の窓に全開で見渡せる絶好のロケーションで気分よし。
 ただ、この日、衣装用の靴下を忘れ、自前の靴下で出たら、なんと左右ともに、足のちょうどかかとの部分に、大きな穴が開いていた。こんな日に限って・・・いっ、いやっ、こっ、これは穴あきジーンズがおしゃれなように、一瞬のファッションなのだ。来年の流行を先取りなのだ。わっはっはー。  

 林真理子「イミテーション・ゴールド」読む。

4月29日(月)

 100円ショップで湯桶、椅子等風呂道具を一新。なんでも、R君がきのう風呂椅子を裏返してみたら、ナメクジが4匹もニッコリ笑っていて、ブクブクと泡吹いて卒倒しそうになって、「ウギャーッ!!」と全部捨ててしまったからなのだ。確かに買い換え時ではあったかもしれないが・・・。ま、ナメクジも遊びに来る自然に囲まれたナチュラルハウス、ということで。  

 浅田次郎「勇気凛々ルリの色 満天の星」読む。

4月30日(火)

 「BUBKA」取材で新高円寺の商店街を散策。高円寺には20代に8年間住んでいたので、懐かしい場所あり、大きく変わってびっくり仰天のところありと、なかなか面白かった。

 今月はライブツアーの為、地方に出ていてどうしても更新出来なかった1日を除いて、毎日ホームページ更新したぞいっ。結局好きなのよねん、こういうことが。これもオタクというのでしょうか?  

 香山リカ「香山リカの今日の不健康」読む。


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