石ヤンのテキトー日記01年11月
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11月30日(金)
パリの「ヌーヴォー・カジノ」というクラブ系のちょっとおしゃれなライブハウスで、パスカルズのワンマンライブ。客は数百人。
マツさんが出るなりいきなり、
「アビヤント!(また会おう!)」
と挨拶間違え、客席大爆笑。
俺も例の天空シンバルにくわえ、即興で客のグラスを叩いて音を出したり、バナナをスティックがわりにしたり、マツさんが立ち上がった途端、その座っていた折り畳み椅子を開いたり閉じたりして金属音を出したり、あげくの果ては汗を拭いていたタオルを太鼓に叩きつけて音を出したりと、やりたい放題にやらせてもらった。
ジョージ・ハリスン死去。
沢木耕太郎「バーボン・ストリート」読む。
11月29日(木)
朝起きると、松井さんが、
「いろいろ載ってるよ!」
と新聞を見せてくれた。フランスの最有力紙「ル・モンド」紙他、写真入りできのうのライブのことが大きく取り上げられている。詳しくは「Pascalsのファンクラブ」ホームページで、日本語訳したものが載っているので、見てね。俺は猿といわれたり熊といわれたりで、結局人間ではないということだな・・・。
ところで、この日は「水害の日」だった。
まず、第一のハプニングは、ホテルでの朝食の席で、俺に起こった。なーんか、俺の鞄を置いた隣の椅子の上が濡れているので、
「?」
と思って鞄の中を開けて見ると、なんときのう楽屋からくすねてきた瓶のオレンジジュースの蓋が取れて、鞄の中、オレンジジュースの海!! パスポートや航空券もすぐ横に入っていたが、防水性に優れていた為か(ユニクロさんよ、ありがとう!)ギリギリその仕切りだけでチャプチャプと波がたゆたっていた。が、鞄、オレンジジュースくさっ!! ・・・でもまぁしょーがない。
第二のハプニングは、パリへと戻るTGV(フランスの新幹線のようなもの)の車中で、創ちゃん(クリスチイヌの長男)が床にコーラをぶちまけた事。列車は動くので、他の人の足下にもがんがん流れて「あらあら」ということになった。しかしまぁ、これは子供のしたことだからしょうがない。
二度ある事は三度ある。
その三度目は、パリでHOTEL PRINTANIAにチェックインした後、ベトナム料理のテイクアウトを、皆でふたご(うつお・あかね)の部屋で食べている時、やっぱり創ちゃんが飲み物をはしゃいでてベッドの上かなんかにこぼしてしまって、クリスチイヌさんに頭をはたかれていたことだと思ってた。
しかし、違ったのだ。
夜中12時頃、俺の部屋の真上のやっぱりふたごの部屋から、悲鳴ともつかぬ声で、
「部屋が、大変なことに!」
という、うつおさんの叫び。
あわてて上に登って部屋を見てみると・・・部屋は、海になっていた。
魚こそ泳いでいなかったが、確かに海になっていた。
そう、お風呂のお湯を出したまま、うとうとしてる間にお湯が溢れて、部屋にガンガンに進入してしまったらしいのだ。幸いにもHOTEL PRINTANIAが防水性に優れていた(?)為か、真下の俺の部屋とかにも、トイレのところと、壁を伝って少し部屋の隅が濡れたぐらいですんだが、とにかくフロントの黒人の兄ちゃんに来てもらって、バスタオルを100枚ぐらい敷きつめて、なんとか吸い取った。もっともふたりは午前2時過ぎまで、その100枚のバスタオルを絞っては吸い取り、絞っては吸い取りしてへとへとになったらしいが。
しかしふたごは人生で初めての海外旅行。こんなハプニングも、あとになれば笑えるいい思い出になると思うよ。
横森理香「旅の生きハジ」読む。
11月28日(水)
昼はひとりでレンヌの町を散策。やけにおもちゃ屋の多い町で、建物も古くかわいらしい。と、ホテルに戻るつもりがいつのまにか道に迷ってしまい、普通の住宅街を1時間も散歩してしまった。が、途中で女子グループに会ったり、レストランで龍太郎さんが手を振ったり、カフェにおまちゃんがいたりと、こんな異郷の地に点々と知り合いがいて、何か不思議な感覚で、思わずフフフとひとりで笑ってしまった。
サラさんがやっぱり町を散歩していると、地元の若者らしき人が、
「今日、パスカルズのライブあるんだよね」
と普通に話しているのが聞こえたという。
そう、パスカルズは日本では全く無名に近いバンドだが、フランスで出したCDが何故か週間チャートで1位に輝くなどということがあり、日本より遙かに認知度が高いらしいのだ。
それは、夜からLa Citeという会場で行われた「トランス・ミュージック・フェスティバル」の会場でさらにはっきりとした。このフェスティバルは23回目を迎えるフランスでは有名なフェスティバルで、あのニルヴァーナもこのフェスティバルで人気が爆発したとの由緒あるもの。町も、このフェスティバルに合わせてライトアップが始まるなど、まさにフェスティバル(お祭り)化していた。
パスカルズはアフリカのマリのバンドの次に出演したのだが、登場しただけで、
「嘘だろっ!?」
という具合の盛り上がり方。
10数年前、たまが「イカ天」という番組に出て、5週勝ち抜いた直後に、その年の年間最優秀を決める「イカ天大賞」というテレビ番組の収録を兼ねて、武道館で俺達が出た途端の、客席からの信じられないような嬌声にも似ていた。
そして、その熱は1曲終わるごとに高まり、1200人の観客は本当に興奮していた。
最後の曲が終わり、楽屋に引っ込むと、
「ブラボーッ!!」
と言いながら、ひとりの男が俺に物凄い勢いで駆け寄るや、名刺を差し出した。初め、フランス語で話しかけられたが、もちろんわからないので、通訳の人にたのんで話しを聞くと、なんとあのサルティンバンコのプロデューサーだという。
「貴方のパフォーマンスに大変興味があるので、連絡先を教えてくれ、と言ってます!」
確かに、わざと高さ3mのところに長く長く棒を伸ばしてシンバルを置き、真剣にジャンプして叩かないと音が出ない、というしょーもないパフォーマンスをして、ひとジャンプごとに会場がどよめいたからなー。
・・・でも、俺ももう40なんで、サーカスは無理です・・・。
それからも楽屋で地元フランスだけでなく、アメリカとかいろんな記者からの取材は1時間以上に及び、結局飯を食いそびれるはめに。あーあ。でも嬉しかった。
竹中尚人「少々おむづかりのご様子」読む。
11月27日(火)
大型バスをチャーターして、パリの東方300km、ブルターニュ地方の町、レンヌへ。外の風景は牧場とか平地林が多くて、なんだか北海道に似ているが、実際は北海道よりも緯度は高いんだよなー。レンヌに着きバスを降りようとすると、フランスのスタッフから、
「楽器を持ってゆっくり降りてくれ」
の合図。なんと、テレビカメラが入っている。
駅前のHOTEL KYRIADにチェックインしてすぐリハーサルの為、古城を改築したような不気味なスタジオへタクシーで移動。ここにもテレビクルーは密着取材。
晩飯はホテルの近くのレストランへ。「骨付き1.2kg豚肉セット」の肉は、子供の顔ぐらいあって、大笑い。うつおさんは思い切ってエスカルゴを頼んだが、にんにくソースが駄目で結局他の人がたいらげる。
夜、左足つる。
吉本ばなな「ハードボイルド/ハードラック」読む。
11月26日(月)
大韓航空ソウル乗換で、パリへ。機内食のビビンバ、具にライスとチューブの練りコチジャンをからめて、旨い!! HOTEL GISENDREはピガール広場の近くにある、ボロホテルだった。
ちなみにフランスは4度目の来訪。最初はトゥールーズでたまのレコーディング、2度目は義母を連れてパリ観光、3度目はたまで、ノンヌ・トロッポというバンドとパリで共演のライブをした。
今回は、パスカルズというバンドでレンヌ、パリ、ナンシーとフランス国内を回るツアーで、メンバー、スタッフ友人その他で総勢20名以上の団体旅行はまるで高校の修学旅行以来で、なんだか愉快。
近所のベトナム風の店で乾杯。
夜、右足つる。
東海林さだお「ショージ君の『ナンデカ?』の発想」読む。
11月25日(日)
「BUBKA」原稿書き。ホームページ作業。明日からのパスカルズフランス公演の為、パーカッション用の紙筒買いにゆく。
みうらじゅん「グレイト余生」読む。
11月24日(土)
妻の実家にて義妹の息子、俺の初めての甥、大樹と初対面。赤ん坊って、意外にいろんな表情して、面白い。10秒おきに感情が変わるしなー。でも赤ん坊だと思ってふと振り返るといつのまにかすぐに子供になって、も一度振り返ると青年になって、「えっ!?」と思うと大人になっているんだろーなー。人というものは。
斉木実・米屋浩二「ローカル線を旅する本」読む。
11月23日(金)
上板橋の商店街を「BUBKA」の取材で散歩。物価が安いのでビックリ。経費でラーメン食って、コロッケ食って、パフェも食う! いい連載だなー。経費だーい好きっ!!
下田治美「ぼくんち熱血2DK」読む。
11月22日(木)
「女性自身」の取材。また「あの紅白歌手は今!?」っていうよーな取材だ。今も変わらずやっとるんじゃーい!! あの時と変わりなくな!! ただ、紅白が何故か呼んでくれないだけなんじゃーっ。紅白さん、俺達のことを優しく呼んでもいいんだよ。優しくね、や・さ・し・く。
後、本日もスターパインズカフェで、今度はメリィズのライブ。横川さんのギターの音が途中突然出なくなり、咄嗟に踊り出して面白かったので「ムムッ、負けてられん!」と俺もがんばって踊る。ダンシング、ダンシング!! ・・・って、俺、ミュージシャンだったよなぁ!?
秋山満「フランス鉄道の旅」読む。
11月21日(水)
吉祥寺スターパインズカフェでたまの月例会ライブ。今日のお馬鹿なシーン。
1・「カボチャ」のエンディングがピタッと決まらなかったので、「ええい、スローでもういっちょ!」ともの凄くゆっくりのテンポでやって、みんなフニャフニャで演奏。最後はもちろん、ピンクレディの「UFO!」のポーズで決める也!!
2・「南風」の間奏で、踊りながらメンバーの頭の上に鈴サンダルとかカエルのおもちゃとか載せたら、見事に全員、それを落とさずに(つまり頭を必死で動かさないよーにして)曲を終えた。意味のわからぬ試練也!!
3・知久君とGさんがアンコールで突然口琴をそれぞれ取り出し、セッション。口琴を持っていない俺は、自分の唇を指で弾いて「唇口琴」で対抗。ビョーンビョーンにブルブルブルーが混ざって、音楽と馬鹿の限界也!!
ってこんなことばっかり書いてるとコミックバンドと間違えられるが、泣きの曲もあるでよー。切ない曲もあるでよー。しばらくライブに来てない貴方、来て損はないぞよ!!
太田和彦「ニッポン居酒屋放浪記」読む。
11月20日(火)
自宅でホームページいろいろ更新。どーも日記がたまっちゃうんだよなー。でも日記は自分の為にも続けなければ。なんせ、ここにでも書いとかないと、はじっからジャージャー水洗便所のように記憶は流れていって、「さよーならー」しちゃうからなー。俺の記憶メモリはせいぜいフロッピー程度なのさ~。ハードディスクとは言わないから、せめてMOぐらいの脳味噌が欲しかったよなー。しくしく。
清水ちなみ「お父さんには言えないこと」読む。
11月19日(月)
飛行機が夕方の便だったので、札幌の琴似・二十四軒あたりをうろつき、COーOPで缶ジュースや納豆などコレクションものを購入。その後、ホテルの近くでセイコーマートという北海道にしかないコンビニエンスのチェーンに入ったら、そこのPB(プライベート・ブランド)の缶ジュースがあり、全部購入。合わせて30本近くなり、バックが馬鹿のように重くなり、馬鹿のよーにヒーヒーいいながら、冬なのに馬鹿みたいに汗グショグショになって帰京。そーか、こんな馬鹿な思いをするコレクションだからあまりやる人がおらず、いつのまにか日本一か。・・・やっぱり男に生まれたからには、馬鹿をやらねばな! ふぉっふぉっふぉっ。
田口ランディ「縁切り神社」読む。
11月18日(日)
コンカリーニョライブ2日目。本日は「ひるね」より。連日お客さん満員嬉しひ。
打ち上げは「黒猫」にて。モリ夫とずっと話す。モリ夫といえばテレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」で山崎邦正との対決が有名だが、実は熱湯よりもチーズの方が熱いとかの裏話を聞く。
お互い、同番組では「デブブスキャラ」「知恵遅れキャラ」でいじられているので「いじられ者」同士話がはずむ。しかしお笑い芸人全般に言えることだが、根はすっごくまじめ。映画とかにも、もの凄く詳しい。北海道では情報番組などももっているとのことだ。
モリ夫の昔の彼氏が俺にクリソツだというので、打ち上げ終了の挨拶の時、
「俺の北海道妻のモリ夫です!」
と紹介すると、
「ケツの穴が、かなり広がっております!」
とお下劣芸人魂でのコメント。
宮本輝「道頓堀川」読む。プロビリヤード打ちの話。
11月17日(土)
札幌の「コンカリーニョ」という煉瓦作りの倉庫を改造したホールで「たまの温故知新」ライブ初日。これは、たまの古いアルバムの曲を中心に、最近の曲もちょぼちょぼ織り交ぜてやる、という企画ライブだ。夏に東京でやった、同企画の「たまの夏メロ」が評判が良かったので、地方でもやんべー、ということになったが、季節が変わってしまったので、「夏メロ」じやわけわっかんねーので、このタイトルになったのだ。本日は90年のファーストアルバム「さんだる」を中心に演奏。ちなみにこの企画は、来年の1月まで、福岡、大阪、名古屋でもやるのでその地方の人は見に来るよーになー。尚、この札幌のライブの様子はビデオになって発売予定ありですので、そいつも今後チェック、おねげーしますだ。
女お笑い芸人の「モリマン」のモリ夫見に来てくれ「2回泣きました」と言ってくれた。また、以前マンダラ2の店員兼ミュージシャンで、現在は札幌で陶芸家になっている田村健ちゃんも来てくれ、陶芸作品をメンバーひとりひとり頂く。健ちゃんは「どこでもツアー」の時、照明スタッフとして全国も一緒に回ってくれた、旅仲間だ。
夜は「海へ」という居酒屋へ。俺は「飲む日」じゃないので、ウーロン茶でイクラ丼食らう。あぁ、となりでみんながグビグビやる生ビールがうらやましいぜ。グビグビグビグビ音立てるのはやめてくれー、チクショー。生ビールがあれば、いくらの味も5割り増しになるのになー。
帰り、ススキノのあたりで、ナイロン100゜Cの廣川さんに「石川さーん!」と偶然会う。彼らもまた、ちょうど札幌公演の最中だったのだ。
そーいえばこの日、「王様のブランチ」というテレビ番組でニヒル牛が取り上げられ、なんと100本以上電話はかかってくるわ、狭い店内は客で押し蔵饅頭状態だわで、大変なことになっていたという。実はニヒル牛はすでにテレビで4,5回紹介されているのだが、こんなに反応があったのは初めてで、ビックリ。
岸本葉子「幸せな朝寝坊」読む。
11月16日(金)
飛行機で札幌へ。「アグラ家具」というところで、たまがホームパーティのゲストに呼ばれ、演奏。本番前に近くでラジオを1本。乳首の話で盛り上がる。楽屋は、プノンペンモデルの寿君の仕事部屋で、演奏後くつろいでいると、
「ちくわあるよ」
「冷蔵庫の中に、ちくわあるよ」
「冷蔵庫の中のちくわ、食べていいよ」
と異常にちくわにこだわっていたのがおかしかった。
眉村卓「地獄の才能」読む。
11月15日(木)
事務所にてメンバー、スタッフでファンクラブ会報誌作り。原稿書いたり、インタビューや情報のチェックをしたりザワザワと。
笹野みちる「coming OUT!」読む。元「東京少年」のボーカルの、レズビアンカミングアウトの本。俺も何かカミングアウトしよーかなー。アレとかアレとかな。ふふふ。
11月14日(水)
ニヒル牛に、ホームページ用の「今月のピックアップ」の写真を撮りに行く。フラッシュをたくと反射しちまうし、たかないと暗いしで、なかなかブツ撮りはむずかしーな。
帰りに、R君とマクドナルドでお茶。
吉村葉子「パリ20区物語」読む。
11月13日(火)
本日もたまリハーサル。晩飯に、「おぉ、さぶくなってきたねー」と、ひとりでカウンターだけの「太郎食堂」に行ってカツ丼を頼むと、ひとりで切り盛りしているおばちゃんが、
「兄ちゃん、これ食わんか」
と、ふかし芋を差し出すので、
「はい、いただきます」
といただく。おぉ、ここではまだ「おっさん」ではなくて「兄ちゃん」だ。と、しばらくして、また、
「兄ちゃん、これ食わんか」
とラッキョウを差し出されたので、
「・・・はい、いただきます」
と頂戴する。・・・もしかして、よっぽどひもじく見えたのだろーか、俺は。
夜、たまの「どこでもツアー」をプロデュースしてくれていた、高知の岡本(直也)さんよりメールあり。地元の旨い食い物屋を紹介した本を出したら地元でベストセラーの2位にまでなり、ひと儲けしたとのこと。この人、元々土建業者兼イベントプロデューサーだったはずだが、何故、旨い物屋の本を?
しかも、ずっとツアーを一緒に回っていたので知っているが、彼は食べ物の好き嫌いが激しく、肉も魚も、野菜も嫌いだったはずだが。・・・俺のまわりには謎の人物が多い。
岡本太郎「青春ピカソ」読む。
『芸術家の作品が問題なのではない。芸術家自体のあり方なのだ。(中略)われわれにとって重大なのはセザンヌの懐疑、教訓であり、またゴッホの苦悩である。すなわち芸術家のドラマなのだ。あとのすべては虚偽である』(ピカソ)
『真の観賞とは同時に創るということでなければならない。(中略)もし作者以上に積極的に対決を挑むならば、観賞者は何らかの形において、創作家をのり超えるのである』
11月12日(月)
たまリハーサル。サポートの斉藤君と。斉藤君も最近は自身のバンド、アンダーカレントや、高野寛らと組んだナタリーワイズなど、数々のバンドで活躍している、若手のホープ(古い!)だものなー。
夜、ニューヨークにまた飛行機墜落。民家がガンガン燃えとる。しかし政府はすぐさまテロではないことを強調。その決定があまりに早すぎた為、かえってきな臭い感じがプ~ンとするなー。
ゲッツ板谷・西原理恵子・鴨志田穣「鳥頭紀行くりくり編」読む。ネタの為(?)とはいえ、ついにミャンマーで頭をくりくりに丸めるとは、さすが西原さんだなー。体張ってるなー。
11月11日(日)
ホテルから、車の置いてあるライブハウスまで地下鉄で移動。と、メリィさんが途中で、
「ありゃ、チャック全開だった!」
と言って慌てていたが、本当に怖いのは、チャックよりも、いい年の大人がライオンのぬいぐるみを抱えながら、地下鉄に乗っていることだと思うよ、メリィさん。
中央高速で東京に向かう。紅葉がきれい。「ビートルズ・クイズ」とかで盛り上がりながら帰る。富士山もきれい。
ねじめ正一「ご近所パラダイス」読む。
11月10日(土)
難波の駅近くで蓬莱の豚マンふたつ買って、近鉄電車で名古屋へ。車より早く着いたので、今池の漫画喫茶でインターネットして時間潰していると、知久君が遂に掲示板に書き込みしているので、驚く。
「TOKUZO」へ。どうやらきのう柳ちゃんがライブしたらしく、新作のCDが置いてあったので、マスターにかけてもらう。女性コーラスとかも入る独特なシャレた感じは、やはり「たま」では無理。音楽性の違いを感じるが、なかなか自分のスタイルを確立してきたのではないか、と思われる作品だった。「ホーベン」という曲が、とても気に入った。
ライブ中それぞれの「有名人との触れあい」を話たのだが、川口君のMC。
アメリカ(?)かどこかのスタジオに居た時、目の前を見知った顔が。そう、リンゴ・スターだ。
思わずサインをもらおうと声をかけようとしたが、咄嗟に緊張して言葉が出てこない。
そこで、
「あっ、Are You?」
と聞くと、
「Yes」
と微笑まれたそうだ。
格好いいなー。「Are You?」で「Yes」と答えられる人は、世界で何人もいないだろうからなー。
「TOKUZO」で打ち上げ後、メリィさんが「どーしても行きたい。ひとりでも行く」と駄々をこねるので、ぞろぞろとカラオケに移動。ピンクレディメドレーとか朝まで歌う。メリィさんの十八番は「お富さん」。・・・ブルースだなぁ。
内田春菊「口だって穴のうち」読む。
11月9日(金)
昼前に起きて、近くの岡山大学の学食でみんなで朝飯。後、喫茶部でお茶。学内CO-OPでまた缶ジュース見つける。みなは機材車移動だけど、人数の関係で俺だけ電車移動。バスで岡山駅まで出ようと思ったが、コンビニエンスに入って地図を見たらJRの駅が意外に近いことが判明、散歩しながら津山線の法界院という駅へ。そこから、岡山、新幹線で大阪へ。難波の「ベアーズ」へ。リハーサル後、近所の「力餅食堂」でカツ丼。
今日も盛況でライブ。ただ、荷物の階段の上り下りがきつい。誰か、ボランティアでボーヤやってくれ~。
医者に「肝臓の数値が少し高くなっているので、アルコールは控えめに」と言われているので、夏過ぎあたりから、基本的に酒は週に一回にしているので、打ち上げには参加せず。
ラーメンでも食おうかと街をうろつくが、今ひとつピンと来なかったので、ファーストフードに行き、ホテルでひとりフィッシュバーガー食う。少しだけ、寂しい。
野田知佑「旅へ」読む。
11月8日(木)
飛行機で岡山へ。ペパーランドでメリィーズライブ。前座で俺がギターで2曲歌ってから、ステージ。メリィさんは極限のセクシー衣装で、さらに後半には、電飾まで体にまとい、赤黄青と点滅しながらブルースを歌う。客も満員、総立ち。俺も自分の歌「即興ブルース~お昼の2時に」を途中で歌わせてもらう。
ちなみに、メリィさんは機材車できのうから岡山に来ており、
「先に入って何してたの?」
と聞いたら、
「すね毛を剃っていた」
と答えた。
その甲斐あって、アンケートには、
「女のあたしより、足がきれい。くやしー」
ってなのがいくつかあった。
夜は打ち上げ後の真夜中2時頃、ひとり缶ジュースを探しに散歩。20缶ぐらい見つけてホクホク。コカ・コーラ社の製品で、関東にはない横太缶が多数見つかったのだ。今回は車移動なので、荷物が重くなっても、全然大丈夫。よしよし。
鷺沢萌「そんなつもりじゃなかったんです」読む。
11月7日(水)
ニヒル牛で出している「ソング・フォー・ユー」の録音、自宅で数曲やる。はっきりいって、楽しい。「ポエム・フォー・ユー」や「お絵かき・フォー・ユー」の方が値段は安いのだが、はっきりいって「ソング~」が一番作業的には楽。
夜はR君と久々にお好み焼きを食べに行く。へらで返すぜ。
久保田博二「黄山仙境」読む。
11月6日(火)
メリィーズリハーサル、たまスタジオにて。荷物の積み込みもやるが、さすがに平均年齢が40を越えたバンドはへなへな。川口君が、ホットケーキのような馬鹿でかいタイ焼きを買ってきて、みなに振る舞ってくれる。
寺山修司「悲しき口笛」読む。
11月5日(月)
事務所にて、打ち合わせ。後、たまメンバーで下北沢の本多劇場に、ナイロン100゜Cの芝居「ノーアート・ノーライフ」見にいく。今回はパリの落ちぶれた芸術家達の酒場での話で、出演者が男だけのコメディ。で、これが面白かった! 休憩を挟んで2時間40分は、普通、中だるみがあるものだが、一気に観せた。特にケラの脚本が秀逸。ケラの芝居はどんどん面白くなっている。流石。
永六輔「南無阿弥陀仏」読む。
11月4日(日)
「ブブカ」原稿書き。
ホームページの「漫画家アンケート」集計。ちなみに次点以下で、割合票の多かった(4票以上)漫画家。蛭子能収・浦沢直樹・一条ゆかり・天久聖一・赤塚不二夫・岡田あーみん・うすた京介・おーなり由子・西原理恵子・しりあがり寿・鈴木翁二・鳥山明・ねこじる・諸星大二郎・宮崎駿・水木しげる・山本直樹・矢沢あい。
原田宗典「海の短編集」読む。
11月3日(土)
おっ、今日は久しぶりにオフ。おならをブーッ。
谷川俊太郎「アルファベット26講」読む。
11月2日(金)
メリィーズリハーサル、たまのスタジオにて。
堀尾真紀子「フリーダ・カーロ」読む。稀代のメキシコの女流画家の伝記。メキシコに行った際、彼女の美術館も訪ねたが、この本を読んでから行ったら、感慨もひとしおだったろうなー、と思った。
11月1日(木)
マンダラ2での、大谷氏のライブにゲスト出演。俺はR君のフリルのついた青い水着でしかしあくまで顔は苦虫を噛みつぶした表情で登場、「オムライス」という曲で『もっとケチャップをかけてくれ~』という歌詞があったので、遠慮なく、懐に忍ばせておいたケチャップを、歌っている大谷の頭から、ブチャブチャかけて差し上げた。全く気にせずそのまま歌い続ける大谷はさすがというか、長年の付き合いで、そのぐらいとーぜんこの男はやると思っていたのかは、不明。あとは「ひづめ哀歌」という歌で、漆の茶碗をふたつ床に叩きつけてカポカポ音立てたりと、楽しくやらさせてもらった。
今月は11回もライブがあるので、大忙し。当然、本番以外にもそのリハーサルや移動もあるので。しかも、大谷のゲスト、たま、ソロ、メリィーズ(ライオンメリィバンド)、パスカルズと種類もいろいろで、ギター弾く事もありゃ、太鼓たたくこともあり、歌がメインなこともありゃ、パフォーマンス重視のものもありと、ひとつずつ、ビミョーにやる事が違うからなー。俺って何なんでしょー?
阿刀田高「怪しいクレヨン箱」読む。
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