石ヤンのテキトー日記01年10月
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10月31日(水)
BOX東中野にて、しょぼたまライブ。世界的な口琴の名手、スイスのアントン・ブリューヒンさんと、4曲セッションする。流石にうまいな~。
なぎら健壱「東京の江戸を遊ぶ」読む。
10月30日(火)
しょぼたまリハーサル、たまスタジオにて。明日のライブの為、口琴を多用するアレンジに変えたりする。びよよよよ~ん。
平山郁夫「一本の道」読む。
10月29日(月)
メリィさんツアーリハーサル、たまスタジオにて。今回は、基本がロックブルースなので、ドラムのような感じで叩くことが多いが、ドラムの人は両足も使うので、計4本の手足でリズムを刻めるのだが、俺の足は踊り用なので、両手しか使えない。なので、基本リズムを叩くと、それで両手がふさがってしまい、複雑な事は一切できないのが、忸怩たるところ。ま、その分、またわけのわからん動きでフォローしよう、っと。
和久峻三「一億分の一秒の侵入者」読む。
10月28日(日)
パスカルズレコーディング、たまスタジオにて。今日はバッハの「マタイ受難曲」と、友部(正人)さんがパスカルズの為に書きおろしてくれた「なんでもない歌」の声録り。しかし、バッハと友部さんを同時にやるバンドって、なんかすげえ珍しいんじゃ・・・。
宮城野昌光「海辺の小さな町」読む。
10月27日(土)
名古屋へ。ウエストダーツクラブでしょぼたまライブ。「ガウディさん」で椅子を頭の上に載せて朗々と歌ったりして、自分でも何のパフォーマンスやっているのか、よくわからなくなる。
仕事がつまっているので、最終近くの新幹線で帰宅。1泊で、大阪、名古屋は忙しかった。
灰谷健次郎「いのちまんだら」読む。
10月26日(金)
大阪へ。ベイサイドジェニーでしょぼたまライブ。共演は、はじめにきよし。チチ松村さんも観にきてくれたので、終演後、
「最近も、クラゲ(のコレクターとして有名)やってるんですか?」
と聞くと、
「いやー、最近はイカでねー」
と言うので、
「イカグッズ集めてるんですか!?」
と聞くと、
「いや、焼いたりするとねー。イカはうまいよー」
と、わけがわからなかった。
水上勉「瀋陽の月」読む。
10月25日(木)
パスカルズレコーディング、たまスタジオにて。関係ないが、パスカルズのバンマスのロケットマツさんのお母さんは、「華の乱」で有名な女流作家、永畑道子さんだ。
坂本さんが、最近自主映画で浮浪者役をやっていたら、ロケ現場に警察がやって来て、
「このあたりに、みかけない浮浪者のような男が出没しているので、物とか盗られないように注意して下さい」
とスタッフが言われたとのこと。なりきり過ぎじゃい!
ちなみに三木さんも、先日「家具職人」としてテレビの「なんでも鑑定団」の「目利き王選手権」に出場したが、金髪、髭ボーボーの姿を見て、司会者が咄嗟に、
「まるで・・・のようですねー」
と暗に浮浪者のようだということを臭わせていたし、また何度かゲストで参加しているベースの松永さんも、浮浪者っぽい格好でコンビニエンスストアに入ったら、
「今日は、あげられるもの、何もないよ!!」
と客として見られなかったということだ・・・。
龍太郎さんの姿も、見ようによっては、それ風だし・・・。
もちろん俺も今年、日活の映画でやったのは、バッチリ浮浪者役。
ということで、浮浪者もどきが5人もいるバンドって一体・・・!?
筒井康隆「ジャズ小説」読む。
10月24日(水)
マンダラ2にて、たま月例会ライブ。「南風」でプレゼントにもらった落花生を客席に配ったり、「どっこいしょ どっこいしょ」では、お店のカウンターに入り込み、バーボン片手に歌ったりと、いつものお気楽ライブ。これぞ月例会の醍醐味。
佐多稲子「女の宿」読む。
10月23日(火)
たまリハーサル、たまスタジオにて。
ネットで知能テストのページがあったのでやってみる。と、IQ120という数字が。
「ほほ~ん、俺もなかなかやるね~」
と思ったら、R君はIQ135。
「俺、小学校の時、クラスで知能テストだけは1番だったのに・・・」
と言うと、R君はさらりと、
「あっ、あたしは学年で一番だったよ」
と言われる。
ちなみにいくら知能テストが良くても、俺は実は高校は、古文と物理の単位が取れなくて(成績も悪く、出席日数も足りなかったので)本当は落第だったのだが、温情で卒業させてもらったのだし、R君に至っては、小学校の授業中、ひとり当然のように教室を抜け出し、砂場で遊び続けていたので、あやうく特殊学級に入れられるところだったという。
ま、でも大人になった今じゃともかく、普通の小市民さ・・・。
・・・えっ、違う!?
石坂啓「お金の思い出」読む。
10月22日(月)
しょぼたまリハーサル、たまスタジオにて。
ゲーテ「ゲーテ詩集」読む。
『「何ゆえ、私は移ろいやすいのですか? おお、ジュピタアよ」と美がたずねた。
「移ろいやすいものだけを美しくしたのだ」と、神は答えた。』
『世の中のものは何でも我慢できる。
幸福な日々の連続だけは我慢できない。』
10月21日(日)
ブブカの連載「たまの石川浩司 ぶらり しりとり商店街」の第一回目の取材。神楽坂にて。詳しくは11月末発売の同誌で読んでおくれ~。
小林聡美「凛々乙女」読む。
10月20日(土)
健さん、くす美さん来て、家でタイ、バリ、ネパールと延々4時間くらいホーム旅行ビデオを見まくる。やっぱりアジアはいいな~。後、もちのろんの麻雀。朝4時くらいまで。
渡辺淳一「退屈な午後」読む。
10月19日(金)
ライオンメリィさんのツアーにパーカッションで参加する為、そのリハーサル、たまスタジオにて。
メリィさんは音楽生活約30年で、今回が初の自分名義のツアーだというのは驚き。ヴァージンVS(あがた森魚)、YAPOOS(戸川純)、メトロファルス、エコーユナイトなど数々のくせものバンドのキーボーディストとして活躍し、永瀬正敏らのアルバムをプロデュースしたり、ソロでもアルバムも出しているというのに。尚、今回のソロCD「ブルース」は、たまや山崎まさよしも参加しているぞ。
源氏鶏太「愛憎の転変」読む。
10月18日(木)
ニヒル牛へ「今月のピックアップ」の写真撮りに行く。西荻南口の「登亭」の串カツは馬鹿でかくて600円で満足。ただ、難点は、みそ汁が世界一熱くて、飯を食い終わっても、まだすすれないことだな。
ビデオで映画「キングコングの逆襲」見る。ライセンスをアメリカから借りた、邦画作品。
鴻上尚史「道楽王」読む。
10月17日(水)
事務所にて、ファンクラブ会報誌作り、打ち合わせ等。
玉村豊男「種まく人」読む。
『日がな一日雑草取りに時間を費やしたとしても、損もしないし、得もしない。雑草は生え、抜かれ、また生える。それは私たちが生まれてくる前に長い長い無辺際な時間があり、私たちが死んだあとにまた無辺際な時間が永遠に続くのに似ている。』
10月16日(火)
近所の「一期一会」というラーメン屋に行くが、カウンターだけ6席ぐらいの店なのだが、何故か行く度に、違う親父がラーメン作っている。もう4人目ぐらいだ。なのでもちろん味や、チャーシューの量も毎回違う。・・・はっ!? もしや「一期一会」とは、同じ親父に一度しか会えないとラーメン屋いう意味か!? すっ、凄すぎる!!
筒井康隆「文学部唯野教授の女性問答」読む。
10月15日(月)
新しく連載の始まる「ブブカ」の打ち合わせ、事務所にて。ちなみに編集の担当は、元たまのファンクラブ会員。一緒にまわるイラストレーターは、現ファンクラブ会員。みんなもファンクラブに入って、俺と仕事しようぜっ!!
鷺沢萌「バイバイ」読む。
10月14日(日)
ニヒル牛へ。アップルパイを差し入れに持ってきた作家の方がいて、ちょうど店内に7,8人のお客さんがいたので、全員に振る舞い、コーヒーなども出して、即席のパーティ会場のようになってしまう。大阪の「はじめにきよし」のはじめさんもちょうど来ていたが、ちなみに、いつでもパーティやってる店ではないからねー。ただのアートギャラリー雑貨店だからねー。そこんとこ勘違いしないでおくれー。
原田宗典「口をつなぐ」読む。
10月13日(土)
R君と喫茶店へ。R君がハンバーグセットを頼んだら、えっ、という顔をされ、
「狂牛病騒ぎがあるので、ハンバーグは出せません!」
とトンデモナイという顔で言われる。じゃ、メニューから削除しておけよー。
「千と千尋の神隠し」映画館に見に行く。うーん。うーん。うーん。超メジャーなものは、誉めたくないひねくれた性格だけどこいつは・・・。俺の大好きなつげ義春をリスペクトした部分もあるしなー。夢に出てきそうな、シュールなシーンを次々と、うまいことついてきやがる。くそぉ、面白かった。
早坂暁「日本ルイ十六世伝」読む。
10月12日(金)
100円ショップ、古本屋、パソコンショップ、整体、スーパーマーケットと、ひとりで定番自転車お散歩。自転車お散歩楽しいな~。ひとり遊びも楽しいな~。
佐野洋子「わたしが妹だったとき/こども」読む。
10月11日(木)
ネットで、飼い犬のライブ映像を映しているサイトがあり、ぼーっと犬があっちいったりこっちいったり、餌を食べてるのとか見てたりしたら、半日終わった。
夜はみたらし団子食べながら、図書館から借りてきたビデオで「世界の車窓から~中国鉄道の旅4」見る。上海や桂林など行ったことがある土地も出ていたので懐かしかったが、同時に中国ならではの、旅行者にとって結構キッツイ日々も思い出してしまって複雑な気分。やっぱり今まで海外もいろいろ行ったけど、中国のなんともいえないヘビィな感じは、ボディブロウのように効いているな。でも一度は行くことをお勧め。カルチャーショックは必至。もしかしたら、もっとも旅の醍醐味が味わえる国かもしれない。
藤沢周平「静かな木」読む。
10月10日(水)
渋谷の道頓堀劇場でストリップ見学ざんす~。知久君、写真家の友達広瀬君、たまの元マネージャー溝端さんらと行ったざんす~。ウシェシェシェシェーッ。
って、実はストリッパーの藤繭えさんより「たまの曲で踊っているので一度見に来てください」という丁寧な手紙と、招待券が送られて来たので、行ったのだー。
はっきりいって、ファンの方から、そのファンの人が出るコンサートやら芝居やら展覧会やらのチケットをもらうことはたまにあるが、行ったことない。しかしストリップだけは、それだけは、それだけは、行かんわけにはまいりませんのんじゃ~~~。ウオォォォォォッ!!
ということで、「満月小唄」でしっとり踊って、「東京パピー」で元気にオープン! というのをタンノーしてきた。終了後、藤さんらと話すことが出来たが、先週は他の踊り子さんが「鐘の歌」で踊ったという。・・・何気に、たまの曲はストリップ界ではヒットソング!?
中島らも「変!!」読む。
10月9日(火)
事務所にてメンバー全員で棚を作り、在庫整理。思わぬところから物販のあまりがドバドバと出てきて、その山に押し潰されそうになってオロローンと泣く。古いカレンダーなんて、踏んでやる、踏んでやる。エイッ、エイッ。
船越保武「巨岩と花びら」読む。「長崎26殉教者記念像」の作者のエッセイ。
10月8日(月)
神山征二郎監督「さくら」ビデオで見る。篠田三郎主演の、さくらの木植えに一生を捧げた男の話。
嵐山光三郎「逆鱗組七人衆」読む。
10月7日(日)
俺の部屋のドアの取っ手が取れ、二階の押し入れの床を足でンベコッと踏み抜きそうになった。今住んでいるこの家は、とても古いので、いつガラガラと崩壊してもおかしくないのだ。床のいたるところが腐っていてベコベコだし、ヒューズ飛んだら、スイッチをあげるんじゃなくて、ヒューズをいちいちネジ回しで取り替えるんだぜ~。今どきもう、近所の電機屋じゃ、ヒューズなんて売ってねーよー。しくしく。幽霊も普通に一緒に生活しているしなー。めそめそ。
阿刀田高「夜の旅人」読む。ゲーテ蒐集家の半ノンフィクション。
10月6日(土)
ということなので、徹夜で帰宅なので朝11時に就寝、起きたら当然真っ暗。本日これにて終了、カーン(鐘の音)
小林光恵「ナースがまま」読む。
10月5日(金)
パスカルズレコーディング。パスカルズのCDがフランスの週間チャートで第一位になったとの情報。音楽誌にも、かなり取り上げられているらしいが、日本では全く無名。しくしく。フランスで一位じゃなくていいから、日本で百位に入りたひ・・・。
結局、作業が押して徹夜。朝方、マツさんの家にたどり着く。
「このまま泊まっていけば?」
と言われるが、
「メールをチェックしたいので、帰る」
と言うと、たまき姉さんが、
「えっ、アール(R君)とセックスしたいから、帰る!?」
と相変わらず品がおよろしいことで。
牛山隆信「秘境駅へ行こう!」読む。すぐにインターネットでチェックすると、本誌の何倍もの写真が見られて面白かった。伝言板もあったので、俺も感想や、秘境駅「赤岩」に行った時のことを書く。作者にすぐ直接コンタクトが取れるのが、インターネットの凄さだよなー。
10月4日(木)
テレビで列車の番組を見ていたら、いつのまにかその列車に乗っている・・・という夢を見る。まさにつげ義春の「コマツ岬」だな。俺は夢では列車に乗ったり、駅にいたりすることが多いが、何故なんだろう。だいたいそんな遠くじゃなくて、都内とかなんだけど。誰か夢判断してくれい。フロイトだと、やっぱり列車は男根なのだろうか!?
群ようこ「人生勉強」読む。
10月3日(水)
「FLASH」取材。事務所前の線路に入って写真撮る。後、事務所でマネージャーの渡瀬さんと「あの人はどうしてる」話で盛り上がる。渡瀬さんは、デビュー当時、まだたまがPという事務所に入っていた時、現場担当のマネージャーで、10年ぶりに復活したので、当時のスタッフのその後話に花が咲く。ダレソレは社内不倫で大変だったとか、ダレソレはバンドが売れていた頃は肩で風きっていたが、今はひっそりとタクシー運転手しているとか。ぷぷぷっ、あぁ、人の噂話って、面白いねー。
・・・って、俺自身が「FLASH」では「あの人は今!?」の取材じゃがなー!
イッセー尾形+森田雄三「イッセー尾形のナマ本 深夜生活編」読む。
10月2日(火)
パスカルズレコーディング。駒沢のスタジオにて。渡仏の書類の為、みな本名を記さねばならないが、ロケット・マツ、あかね、うつお、クリスチイヌ、知久寿焼、大竹サラが本名とは違うことが判明。もっとも、ロケット・マツが本名の日本人がいたら、そーとー珍しいが。
「姓はロケット、名はマツと申します!」
科学の子なんだか、時代劇なんだかわからないな。
でも6人が芸名。やっぱりパスカルズは芸能人の集まりだったか・・・。
高島俊男「お言葉ですが・・・」読む。日本語に口語でYOU、つまり二人称(君、とかあなたとか)なし、というのが、そーいやそーだねーと目鱗。
10月1日(月)
事務所にて打ち合わせ。帰り、ロッテリアへ寄るが、例の狂牛病騒ぎ以来、牛肉を控えているので、食べるものがない。と思ったら「松茸バーガー」というのが出ていたので得体が知れぬが口にしてみる。しかしなー、ハンバーガーチェーンも牛丼チェーンも、断腸の値下げをした途端、この仕打ち。誰か、思いきって言ってみるが良い。
「狂牛丼、一丁。つゆだくでっ!!」
牛丼屋の店員から、頭から牛肉ぶちまけられるかもな。タマネギ付きで。
ヴィットリオ・デ・シーカ監督「終着駅」ビデオで見る。
岸田衿子・今日子「ふたりの山小屋だより」読む。
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