石ヤンのテキトー日記00年7月(3)
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7月31日(月)
久しぶりに午前中に起きたので、リハーサルは3時からだし、昼間はなにしよーかなーと空想を巡らしていた。炎天下の中、外に飛び出してワハハハ笑いながら阿波踊りをエラヤッチャエラヤッチャヨイヨイヨイヨイと踊り狂い日射病でバッタリ倒れるもよし、涼しいデパートに行き、ベンチで浮浪者のようにゴロゴロ寝転がりながら若い娘達のスベッスベの肌の露出をウハウハ見るもよし。って、全然良しじゃないな。ってなこと考えてたらR君より電話。
「ニヒル牛の鍵忘れたから、届けに来てーっ。」
妻の一大事と、さわやかに、
「よしっ、今すぐ届けてやるからな。君は木陰でシナモン・ティーでも飲んでな!」
とすぐさま言った。というのは真っ赤な嘘で、実際は、
「えぇぇぇぇぇぇ。かったりーなー。」
と、うだうだ言ったのはしょうがない。だってそれが、人間ぞ。それが、夫ぞ。
ってなことで西荻窪に行ってから八王子のスタジオでリハーサル。
「たま ネパールへ行く」というビデオが出来上がっていたので、鑑賞。もちろん何億円も投資して製作したわけではないので、というか何千万円もいやさ、何百万円すら投資していないので、チープな感じだが、カトマンズ、ジャパ、ポカラと3箇所のコンサートの様子や、突然路上などで演奏しているシーンも納められているので、雰囲気はなかなか出ているのでは。俺たちの演奏により、地元の子供やおっさん達のとまどってどう反応していいかわからない表情がなかなかすばらしいぞ。ちなみに、つなぎに使っているシーンは、ほとんど俺がプライベートでハンディ・ビデオで撮っていた素材が中心になっているので、みんな買っておくれー。ちゅうても限定生産なので、ライブ会場とたま企画室の通販でしか買えないのだがな。
7月30日(日)
この夏の「暑中見舞い」コンサートの為のリハーサル。本当は8月だから「暑中見舞い」じゃなくて「残暑見舞い」だというジョーシキくらいはあるのだが、昔、7月と8月にまたがってやったことがあって、途中からコンサートのタイトル代わったりしてわけわかんなくなったので、「まぁ、細かいことは言いっこなしにしよーや」ということになって、最近は「暑中見舞い」で統一しているのだ。なんせ、すぐに突っ込んでくるファンとかがいるからな。
「8月は『残暑』だと思いますけど!? 御存じないの!? オーホホホホホッ!!」
ってな風にな。もっとも、一番そういうことに突っ込みあうのが、誰あろうメンバー同士なのだが・・・。
サポートキーボードのS氏(一応まだ秘密にしておく。なんとなくその方がカッコよいから・・・)が栗ちゃん(栗コーダーカルテットの栗原正己)と高校が同学年だということが判明。世の中、狭いなー。
7月29日(土)
目覚めて、ふわぁーっとアクビをして涙をツーッと流していたら、すでに
「早く、つもりなよ」
の声。うおぉぉぉ、極道どもめがっ!! 「グッ、モーニング! フレンド」の言葉もないままに、それかい。じゃーこれでどうじゃい!!
「メンタンピンイーペイコウ一発、裏も乗ってドラ3、倍マン8000、4000!」
「・・・おめーの方が極道じゃねーか!!」
ってなことで、帰る時はふたりとも何故か少々口をとがらせながら、俺とR君に「暑中見舞い」を無言で突き出してくれた。なんて、なんて優しい良い友達なんだ、君らは。
・・・来月は「残暑見舞い」もよろしく頼むぜ!
7月28日(金)
昼は市立図書館に、今回始めて保険証を持っていって会員になりにいく。アジアの旅の本や、パソコンの本などを借りる。あとCDも借りられるというので、俺も40近くなり、少しはアンニュイな気分に浸ろうと、アンニュイに「ジャズボーカル」のCDなど柄にもなく借りてみる。人間、大人になったらアンニュイも体の5%ぐらいは必要だからな。アンニュイもなく突っ走っていると、だいたいダンプカーにぶつかるような気もするしな。なんでかわからないけど。もちろん、すぐさま家に帰ったらCD-ROMに焼く。でもなんでCD-ROMは「焼く」というのだろう。「コピーする」で言いと思うのだが・・・。なんか「焼く」というとどうしても、機械の中でジュージュー調理されてるようで、ちょっとコゲたCD-ROMが出てきそうで、イメージ違うのだが・・・。
ま、なんでも通っぽく言ってみたいものだからな。パソコン関係の人たちは。
夜はカブラギとくす美さん来たので、R君ともちろんマージャン。マージャンは楽しいな。かって中国に行った時、現地で知り合った中国人に
「マージャンはやらないの?」
と聞いたら、真顔で
「あれはやりません。なぜなら、楽し過ぎて国が滅びます」
と言っていたからな。
確かに12億の人間がマージャンを始めたら卓は3億卓囲めるし、それを一斉にやり始めたら、そのジャラジャラの音はおそらく黄土のように日本まで届くかもしれないしな。
ちなみに、俺の幻の歌で、「マージャンたのしーなー」という真実を鋭く突いた名曲があるので、その歌詞を特別に披露しよう。
「たのしーなー たのしーなー
マージャンたのしーなー
つもって捨てて つもって捨てて
つもって捨てて つもって捨てて
たのしーなー たのしーなー
マージャンたのしーなー」
これを延々にくり返して歌うのだ。なに!? メロディがわからない!? 楽しく歌えば、メロディなんて関係ないわ!! なんせ俺自信よく覚えてないし・・・
とにかく、マージャンを知らずして、人生の喜びを語るなかれ!!
7月27日(木)
9月からアルバイト情報誌「フロムA・マンデー」で始まる俺の新連載「すごろく旅行記」(仮題)の為の取材旅行。本日は「山手線一周すごろく」。日暮里でスーパーのビニール袋を全員で仮面状に被り谷中墓地をうろうろして墓参り客をビビらし、巣鴨から大塚までは、ひと駅顔を真っ赤にしながら縄跳びでぴょんぴょん飛び跳ね、原宿では突然「アカペラ童謡団」というユニットを結成し、お金が稼げるまでストリートミュージシャンになったりと、めちゃくちゃなハプニング旅行。詳しくは、とにかく、「フロムA」を読んでくれ。こればかりはこの日記に詳しく書きたくても書けないんじゃあぁぁぁ!! たのむぜぇいっ!! 「フロムA・マンデー」略して「フロマン」・・・「風呂万」と覚えてくれいっ!!
7月26日(水)
午前3時、そして午後3時と、家でうだって畳の中にドロドロ溶けていってしまうような睡眠を挟んで、クーラーの効いた喫茶店に逃げ込む。もちろんいつものマッサージ機付きの漫画喫茶だ。「クイックジャパン」のニヒル牛の原稿を書いたり、明日の「すごろく旅行」の為のクジを考えて書いたりと、しばし作家気分。
前にも書いたが、この喫茶店はアンケートを書くと300円割引券をくれ、1時間480円のところを180円、消費税入れて189円で飲み物も飲み放題、マッサージもし放題、余った古雑誌も持ち帰り放題なのだ。今、缶ジュース一本買っても120円とかだからな。ついつい毎日行ってしまう。もういい加減通っているので、店員に顔を覚えられたかもな。もしかしたら、
『「たまのランニング」が毎日来てるぜ!』
と思われてるかもな。でも実際に「たまのランニング」が毎日来ているんだからしょーがないよなー。「たまのランニング」なんてそんなものさー。わっはっはー。
7月25日(火)
事務所にて、引っ越しの為溜まっていた通販の発送作業。事務員がひとりしかいないので、とうてい手が足りず、メンバーが本日は一日サラリーマンになって、事務処理をする。
それにしても地味な作業。例えば、郵便番号調べ。住所から探していくのだが、京都がひどい。「京都府京都市中京区千本中立売東西俵屋町下ル第二今新在家荘十三号室」って、そこは中国かっ!! 漢字多すぎじゃあーい!!
あとは帳簿をたどたどしく付けてみたり、通販の袋詰めをしたり。もし通販で大きくガムテープが斜めに貼られていて、一部商品が飛び出したりしてそうな物があったら、サラリーマンに向いていない、社会人不適応者の俺たちが、それでも必死に汗水たらしてやったものだと思って、涙して勘弁してくれい。
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