小象の・・・

(CD「東京フルーツ/たま」収録)
              
 
 
小象の体をセッケンで丹念に洗うのさ
 裏返してキンタマの辺もよく洗ってやるよ
 とても小象は気持ち良さそうに目を細めるよ

 あーあ

 線路は僕の家まで伸びはいるけれど
 列車はいつもタンスばかりギュウギュウに運んでるのさ
 僕を乗せて下さいな
 僕を乗せて下さいな
 線路は僕の部屋まで伸びているのにな

 あーあ

 犬がマンションの僕の部屋の方まで
 二匹で静かに壁をつたってやってくる
 でも僕は置き時計の中の水が満タンになってしまったので
 窓からこっそり捨てなくてはならない
 でも大丈夫 犬は遠くのサイレンの音に耳をとられて
 こちらの方にはまだ気づいていないようだよ

 あーあ


 門のところまで迎えのタクシーが来ている
 でも父親はまだぐっすり眠っているのだ
 早く起こさねば 早く起こさねばと
 気があせるばかりで なんだ父親は
 まだ旅行の準備すらしてないじゃないか
 だんだん運ちゃんがイライラしはじめた
 ほら 門の横にある門松ガンガン足で蹴ってるよ

 あーあ





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