私はNHKの大河ドラマ『獅子の時代』が大好きです(あ、これ、話題の間違いじゃありませんので)。そして、何もかもが斬新だったこのドラマの中でも、最も常識破りだったのがサントラを宇崎竜童氏が担当したことでしょう。当時はまだ「ダウンタウン・ファイティング・ブギウギ・バンド」の時代で、オープニング・テーマ曲の中ではディストーションぎんぎんのエレキが唸っていました。そして、「OUR HISTORY AGAIN −時の彼方に−」という挿入曲がスケールの大きな、とても感動的な曲でした(こんな名曲が埋もれてしまっているのはもたいない!)。歌詞の一節が印象に残ります。「人の命は束の間で 星の一瞬のまばたきのようさ 無限の物差で計ってみれば誰だって 点にも満たない長さだよ・・・」。
1989年、忌野清志郎のザ・タイマーズが「Long Time Ago」という楽曲で原爆にからめて原発のことを批判しています。「♪Long Time Ago 44年たったいま まだ苦しんでいる人がいるのに どうして原子力がそんなに大事なんだろう」と。あちらで清志郎さんはどんな思いでこの国を見下ろしているでしょう。このタイマーズ、セブンイレブンのCMで有名なデイドリーム・ビリーバーの裏ではこんなメッセージソングも歌っていらしたんですよね。