話題79 つげ義春



 たまの皆さんが好きだというので、つげ義春を読みはじめました。「ネジ式」とか、なんかわからないけど、たまの世界に近いものがあって好きです。
 皆さんは、どの作品が好きですか?  03/4/7(ふにゃん)


***レス(発言は古い順に並んでます)***


 うーんと、俺はどの時代の作品もそれぞれに好きだけど「ヨシボーの犯罪」とかのあたりが意外に好きかな。なんか、いかにも夢の展開でありそうで。Gさんなんかは「ネジ式」はあまり興味がわかなかったけど、「隣の女」シリーズなんか最高、って言ってたね。  03/4/7(石川浩司)

私は「やもり」「海へ」のシリーズが好きです。戦後の貧しい生活の中で、死んだ父親を思い、昔父と暮らした島へ思いを馳せる少年の物語。抜け出せない境遇の中で、少年の内からこんなにも悩まなくてはならないのかと、いたたまれない気持ちになります。  03/4/14(作戦失敗)

一番好きなのは「ゲンセンカン主人」です。

冒頭部分の町の雰囲気とか、宿の中の様子の描写にぐっとくるものがあります。
ああいう鄙びた温泉場のようなところは、日本のあっちこっちにあるでしょうが、私は、いつも下部温泉を思い出します。

たまの曲とどうしても結びついてしまうのは「山椒魚」です。
「どんぶらこ」の歌声が・・・

ちなみに、うちにあるつげ義春の本は「ゲンセンカン主人(双葉社)」なのですが、この本の口絵の写真を眺めるのも好きです。  03/4/14(わにこ)

「外のふくらみ」が好きです。「外」がどんどんふくらんで自分の部屋に押し寄せてくる感じ。思いつくようで思いつかないイメージですよね。 03/4/14(プヨ)

でも「つげ義春日記」を読むと、「外のふくらみ」はむしろ本人は失敗作と思っていて、同時期に発表された「窓の手」の方が「自分の代表作になる予感がする」と書いている。だけど・・・はっきり言って「窓の手」にはほとんど感慨はなかったなー。やっぱり俺も「外のふくらみ」の方が好きだな。よりつげ義春にしか描けない作品だと思うし。 03/4/14(石川浩司)

私は「ほんやら堂のべんさん」が幻想的で大好き。それとつげさんのすごい所は、自身が見た夢を漫画にして、さらにそれが映画になってしまうこと。ただ今まで映像化したものはいまいちなのばかりだったなー・・やっぱりつげ作品は実写にむかないのでは?でもするめ固めは観たい・・! 03/5/12(さっちゃん)

俺は竹中直人の「無能の人」は割と良かったけどな〜。確かに最後ハッピーエンドっぽいところが、つげファンとしては納得出来ないところなのかもしれないけど、「映画」として成り立たせる為に竹中直人がちゃんと自分でつげ作品を咀嚼して「竹中作品」になってたと思う。
 逆に「ゲンセンカン主人」は、漫画のコマ割りとかに忠実すぎて、それが映画としてはちょっと安易に思えた。つげ義春家族がサービスカットで登場するのも、もっとさり気ないとこならいいけど、あのシーンではやっぱり安易な気がした。つげ義春本人はこちらの作品の方が気に入ってるらしいけど。
 俺は漫画はあくまで原作であり、きちんと別物の「映画」に仕立て上げた「無能の人」の方を評価するな。あと、「必殺するめ固め」の映画・・・旧知の天野さん監督で、予定されてたんだけど、公開日をとっくに過ぎているけど、まだ撮影に入ったという情報は残念ながらないなー。 03/5/12(石川浩司) 

たまのみなさんがよく「つげ義春さん」とおっしゃるので、かなり前から気になっていたのですが、いまだに読んだことがありません。というか、初心者はどの本から入ればよいのでしょうか?古本屋に行っても見つけられず、本当にあるのか?と不安になるのですが(笑)よければ出版社とかも教えて下さい!
 また、「無能の人」の映画を見たいのですが、原作と映画、どちらを先に見た方が楽しめるでしょうか?知らない事ばかりですが「つげ義春入門」アドバイスお願いします。 03/6/30(たらこそば)

つげ義春の本は、まず古本屋にはないね。それはたまの最近のCDがほとんど中古CD屋にないのと同じで、つまり凄く思い入れの強い人だけが買うので、まずそーいうものにはまった人はそれを売らないから。
 で、新刊というかいろんな編集版は結構毎年のように出てるんだけど、なんせ部数がそんなに多くないので、売り始めてすぐに買わないと売り切れになってしまうのだ。
 あとはネットの本屋さんとかで買えるかもしれないので、調べてみたら?
 お勧めは微妙だな〜。初期の「ネジ式」の辺が好きという人もいるし、Gさんとかはそれは駄目で「隣の女」や「無能の人」に凄くはまってたし、俺はどれかと言われたら「必殺するめ固め」かなー。
 ちなみに竹中直人編集の「無能の人のすすめ」というつげ義春関係の単行本には、俺も文章書いてるよ〜。
 あと以前フランスの図書館に行った時、美術事典で「日本の漫画」というページがあり、紹介されていたのは手塚治虫とつげ義春だけだったなー。
 今も、3本ぐらいつげ義春関係の映画がクランク・インしているという噂を聞くので、それが公開される頃、また漫画の方も出されるかもね。 03/6/30(石川浩司)

つげ義春の本、文庫本でも何冊か出てますよ。文庫なら一般の書店でも割と売ってますし手に入りやすいと思います。「ねじ式」「赤い花」「無能の人」など、代表作から初期の貸し本時代の習作まで、結構いろいろ収録されてます。
 映画は、この前DVDで浅野忠信主演の「ねじ式」見ましたが、原作に結構忠実で、原作を先に読んだ者にはちょっと物足りない気もしました。「無能の人」(竹中直人の)は私は原作を先に読むのをお勧めします。「無能の人」以外の話も少し入ってるので。この映画とても良かったですよ。 03/7/7(作戦失敗)

「無能の人」の駄目人間達(社会的に)が、な〜んか愛おしいんだよね。 03/7/7(石川浩司)

石川さん&作戦失敗さん、アドバイスありがとうございます。確かに普通の本屋さんでは手にはいりませんね・・・・つげ義春。文庫本も私の行った本屋さんではありませんでした。また、「無能の人のすすめ」のもすでに絶版でした(泣)なんてこった・・・・。これからもそれを探して本屋めぐりいたします。見つけたらここにレスしますね! 03/7/14(たらこそば)

出版社から取り寄せよう。価値は保証する。・・・俺の体で。 03/7/14(石川浩司)

私もつげ義春、好きです。
圧倒的世界にやられました。たらちゃんに私からもおすすめよん♪
あー、そんな作品つくりたいぜ。(サボテン)

1.京都で学生をしている時に、「ほんやら洞」という定食屋?が通学路にあったのですが関係あるのかな?(ファンだから、とかいう意味で)
2.ある意味で残念なのですがコンビニでよく売っているA5くらいのペーパーバックの本でつげさんの作品が出るようになりましたね。
3.わたしのお気に入りは、皆さんが挙げられたもの以外では「紅の花」です。(初潮をあつかったものだとおもいます。) 03/7/21(かづ)

でたねー、コンビニエンスでの廉価版「ヨシボーの犯罪」。うちの近くのファミリーマートでは289円とかで売ってます。ま、かづさんのようにある意味残念だけど、まずは俺は多くの人に読んでもらいたいかな。もちろん癖があるので、全然駄目な人もいるだろうけどね。  03/7/21(石川浩司)

つげ義春作品の「紅い花・ねじ式」がなんとネットカフェにあったので昨日読んできました!!私は「李さん一家」のお話が好きです。コンビニでのつげ作品も見つけたのですが、どんなのだろう?と思ってパラパラと開いてみたらとてつもなくHなページがあったのであわててそのまま戻して帰りました。あ〜びっくらこいただ。
あっあと、「無能の人のススメ」買いましたよ!!石川さんのページから真っ先に目を通しました♪ 03/8/4(たらこそば)

うちの隣町のマニアックな漫画喫茶には「つげ義春コーナー」がある。あと、そのHなページはほんのちょっとだけだから、とにかくそれもお薦めだから買いなさい。つげ義春の本が安く買えるなんて奇跡にも近いんだから。 03/8/4(石川浩司)

いいなぁ〜「つげ義春コーナー」。上京したときにこそっと行くので、こそっと教えてくだしゃいな(笑)コンビニのつげ義春本、まだ買ってないです・・・・。売りきれてたらやばいなぁ。でもHなページは数ページじゃなくて、けっこうたくさんあったんですよ〜?思わずパタンと閉じて名前を確認したくらいですから・・・・。一瞬エロ漫画?と思ったくらいあわてました(笑) 03/8/18(たらこそば)

つげ義春の格安本、俺一冊だけかと思ったら複数出てるんだね。もちろん全部揃えて欲しいけど。とりあえず「ヨシボーの犯罪」を。確かあれにはあんまりエロカットはなかったと思うし、一応つげ義春の作品の中では一番新しい(と言っても10年異常前・・・)作品群だから。 03/8/18(石川浩司)

私は「別離」が好きです。自分は国子の恋人でありながら、所詮キープされてる存在。国子が他の男と寝たことで、どうしようもない絶望感を味わう。最後のシーンで、冬の寒い日に退院した主人公が裸足でうっすらと壁に影をつけながら、俯いているところは悲しくて悲しくて。凹んでるときに読むのはちょっとやめたほうがいいかも(笑)。03/8/18(たにし係長)

『ゲンセンカン主人』いっとう好きです。
女主人の表情としゃべりがたまらないです。
「ぎょぎょ、ぎょ、ぎょぎょ、ぎょえぇぇ!...ぎょほ、ぎょほ」
真似しはじめると止まらなくなります。
ほかに、『紅い花』と、「がんばれチヨジ」のチヨジちゃんなどの、東京人から見た地方の、目のきれいな女の子シリーズ、好きです。

映画版はどれも観たことがないですが、さすがに天野天街氏の『必殺するめ固め』は気になります...03/11/04(法螺サチル)

メンバー間でもよく「ぎょほ、ぎょほ」とか言って笑ってました。天野さんの映画は何かの都合でどうやら中止になったらしいです。残念。 03/11/04(石川浩司)

わたしはたまを知ってから、つげ義春の存在を知り、「無能の人」をいちばんはじめに買いました。「ゲンセンカン主人」いいですね。「ねじ式」は東中野だったっけかな、映画館まで見に行きました。どのお話か忘れましたが、鎌倉にモデルになった宿があるらしく(もしかしたらつげ義春の泊まった宿?!)友人と建物の前まで行って来ました。もちろん鎌倉観光の合間にです。 03/12/29(杏)

「ねじ式」の汽車がやって来る村は、千葉の大原というところに今も現存するよ。たまたま見つけた時はびっくりしたな〜。ちなみに仁右衛門島に行くちょっと手前の集落です。 03/12/29(石川浩司)

つげ義春にはまってから、たまを知って石川さんもつげ義春を好きなことを知ったときはびっくりしたな〜。やっぱ似たもの同士(?)は集まるのかね。 04/1/5(さっちゃん)

映画化された物では、今のところ最新作の山田勇男監督の「蒸発旅日記」が、私としては一番好きです。良くも悪しくも、最もつげ義春の絵に近い写真だと思います。
(山田さん直々にチラシを貰って「見てね」と言われたという思い入れもありますが。)
まあ、この作品は基本的には、つげさんのエッセイ「貧困旅行記」が原作なので漫画が原作じゃないという意見もありますが、「必殺するめ固め」や「初茸狩り」「西部田村事件」などからもエピソードをとっているので、基本的につげワールドで有ることに変わり有りません。美術が元日活の木村威夫さん(「殺しの烙印」のシナリオを書いた共同ペンネーム「具流八郎」のひとり。)なので、絵づらが鈴木清順的だと揶揄する人もいますが、流石にプロ中のプロの美術なので、山田さんの映画を結構観ている私でも、かなり力が入っているな感じましたし、つげ義春の世界を壊さないように細心の注意を払っているなとも感じました。
(以下は「蒸発旅日記」のHPです。)
http://www.mugendo-web.com/jyouhatsu/
天野天街さんの「必殺するめ固め」が、ポシャッちゃった理由は良く分かりません
が、山田さんと天野さんは仲が良いので、山田さんがワイズ出版に2作目のつげ作品を製作するのに天野さんを監督に推薦したのだとばかり思っていました。実は、山田さんの常連上映場所であるラ・カメラで「トワイライツ」は2〜3回観てます。一度、天野さんの学生時代の自主制作映画(う〜ん、出来は今一)を上映したことがあり、恥ずかしそうに解説していた天野さんが印象的でした。
(そういえば、下呂温泉ツアーの時、知久さんに「『蒸発旅日記』観ましたか?」と聞いたら「まだ、観てない。」おっしゃってましたが、7月に渋谷のユーロスペースで上映して以後、なかなか東京での上映が廻ってこないので、観たくても観られないというのが実状ではありますが。) 04/1/5(笹井吾朗)

千葉にそういうところがあるんですね。偶然見つけたというのが石川さんらしい。04/1/5(杏)

ぼくもゲンセンカン主人の映画は好きじゃなかった。紅い花なんか何の刺激もなかったです。つげの良さがぜんぶ殺されてたように思う。まあ、結局つげの場合、マンガというジャンルに関係なく表現として完成度高いから映像化するとなるとぜんぜん別のものになるんでしょうね。それなら高林陽一か松本俊夫の映画見ればいいことになる。
そうは言ってもつげ作品の映像化はやっぱ夢ですが、つーか、つげ本人による映像作品が見たいなあ…
「ヨシボーの犯罪」や「外のふくらみ」を映像化するならスタジオ内に安っぽい書き割りでセットつくって、素人使って思い切りワザとらしい演出してほしいです。ロケとかプロ俳優は絶対ペケなのだ(個人的な意見)。 04/1/19(正)

最近、初期の作品集ハードカバーで出てますよね。短編集4冊と長編3冊。単行本初収録のものも沢山入ってるらしいけど、1冊1800円くらいするので買おうかどうか思案中です。どなたか読んだ方感想聞かせてください。 04/3/1(作戦失敗)

実は俺も迷ってる。つげ義春ファンはたぶん古本屋には売らないだろうしな。機会を逃すと手に入らない可能性もあるしなー。 04/3/1(石川浩司)

私は夏の思いでが一番好きです。
この作品はつげさんのファンにもそんなに人気がないようなのですが、名作だと思います。普通、夏の思いでというと心に残る美しい出来事などが思い起こされますが、この主人公の場合は下品な犯罪まがいの出来事。夏の思いでとして想起できるのがそれしかないという、主人公のあまりにもなにもない日常が表現されている作品だと思います。童謡「夏の思いで」をBGMにして聴くとオモロイです。  04/4/26ペンネームウルフ

エロティックな思い出の懐かしさって俺も好きだなー。独特のキュン感があるよね。  04/4/26(石川浩司)

私は「散歩の日々」という話が一番好きです。
焼きそばを食べたり、親と散歩するとこの話を思い出します。 04/9/6(空豆)

先日古本屋で「復刻版月刊ガロ つげ義春特集号」を買いました。68年と71年の特集号2冊と付録の小冊子がボール紙のケースに入ってます。
つげ義春氏って、作品を発表した後も再録する度に部分的に描き直したりしているらしいですね。でもこの復刻版は当時のをそのまま復刻していて、それを最近のものと見比べるのも面白いです。具体的には「ねじ式」の目医者の所、最近のは「眼科」となっていますが、古いのは「眠科」となってます。  04/10/4(作戦失敗)

「眠科」か。面白いけど直したとこみると、単につげさんの漢字の間違いかな(笑)。「メメクラゲ」が本当は「××クラゲ」だったのを写植屋が間違えたのは有名な話しだよね。 04/10/4(石川浩司)

ねじ式、山椒魚、夏の思い出などが好きです。
ゲンセンカン主人とねじ式の映画見ましたが、なーんか原作を知っているだけにイマイチに思ってしまいました。もし映画だけ見たとしたら、それなりに面白かったのではないかと思うのですが・・・。
ねじ式は面白いと思ったんだけど、「沼」は全然わからなかったです。大抵、同じ作者の作品ってみんな好きだったりするんだけど、つげさんの世界は好きなジャンルとわからないジャンルがあります(笑)
最近古本屋に行って、廉価版つげ義春を105円でゲットしました♪
それに気を良くして古本屋巡りをしたのですがもう無かったです。むしろやたら値上がりしている・・・。豪華版のつげ作品が、定価800円位だったのが8000円で売られていた!こりゃー買えないよーと諦めました。そこまで高くは無いにしても、マニアックな古本屋でないと本は置いてないし、そういうところは値上がりしてました。他にも色々な作品を読みたいのに、なかなか難しいです。
独特の寂寥感がたまらないですね。04/10/11(きぃ)

寂寥感の味わえる作家、漫画家というのが意外と少ない、というかほとんどいないから余計に珍重されるのかもね。 04/10/11(石川浩司)

結局の所「ゲンセンカン主人」のオチの意味がわからない・・・・04/12/20(さっちゃん)

オ、オチなんてある話だっけ? 04/12/20(石川浩司)

ええ!?オチないの? 04/12/27(さっちゃん)

というかつげ義春のもので「オチ」があるものって・・・「李さん一家」ぐらい? あとは「結末」はあっても「オチ」はあまり・・・。 04/12/27(石川浩司)

えぇ!?「李さん一家」って、あれでオチてたのか! 05/1/4(きぃ)

ま、オチてたというか、あえて言えばだけど。基本的にオチって「意外な結末でギャフン」というお笑い的な感じのものだから、広くとらえた場合ね。普通にとらえればつげ義春の初期の貸本屋時代のちょっとギャグがかったもの以外の作品はオチはないと思うけど・・・。
 「コマツ岬」で「ひゃっ、ちべたい」とかいうのには笑ってしまったけど。 05/1/4(石川浩司)

ゲンセンカン主人はオチありますよ。自分からは絶対逃げられないというこわいオチ。みそっかすほど夢見がちで遠くへ行きたい。今の自分はホントの自分じゃない。本当の自分を探しに行くんだ。そういう人の末路というか、そういう人全員があてはまるようなオチじゃないですか。
そういう夢見て逃げることしか出来ない人間の悲しさとか、人が負い目に思う点にスポット当てるつげが好き。 05/1/10正

「落ち」を辞書で引くと「落語などで、最後の、洒落などで話を結ぶ部分。下げ。」とあるので、ゲンセンカン主人の場合は「オチ」という言葉には当てはまらないでしょう。やっぱり「結末」という言葉かな〜、あえていえば。ま、結末すらない話も多いけど。 05/1/10(石川浩司)

私も大のつげファンで、著書はほぼ全部持っております。
大場電気鍍金工業所などの古びた建物、ゲンセンカンなどの、すえたような生活臭すら感じさせる絵が好きです。
「やなぎ屋主人」で個室ヌードに座る主人公の、虚脱と狂気の入り混じった眼差しは忘れられません。

少し趣旨から外れるかもしれませんが、若手漫画家・山崎浩の「どきどき」は読まれました?
絵は宮崎駿チックで全然違うのですが、私はこの人の作品にかなりつげテイストを感
じるのです。
古びた工場跡やカラッと晴れた後のひまわり、陽射しを受ける古びた柱時計、「紅い花」を髣髴させる男の子と女の子の甘酸っぱい関係・・・。
この人も、かなりのつげファンでは?と思うのです。 05/1/10アイマラ

残念ながらその人の事は知らないんだけど、当然つげ義春に影響を受けている漫画家は多いでしょーな。「さり気なくパロディ化されている」漫画率では日本一かもよ。 05/1/10(石川浩司)

つげ義春・・・。名前は知ってますが、読んだ事ないっす。図書館にあるかなぁ?05/1/17(ペロ)

漫画だからなぁ。でも美術のところに研究書みたいなのはあるよ。 05/1/17(石川浩司)

無能の人なら地元の図書館にありました。
漫画細菌図書館は多いですね(^^) 05/4/13(kyuuri)

昔フランスのトゥルーズの図書館でうろうろしていたら「日本の美術」みたいな本があって「comic」欄には手塚治虫とつげ義春だけが大きく取り上げられていたな。 05/4/13(石川浩司)

楳図かずお先生が無いのが痛いですなぁ。05/4/18(ペロ)

うちのとこの図書館には、手塚先生とサザエさんは置いてる。つげ義春の漫画は無いです。
作品的には、『必殺するめ固め』(10年程前に再ブームになった時に出版された本)に載ってるやつは結構どれも面白いですね。でもやっぱり「無能の人」が好きかな。
石の講釈たれつつどうにもならない日常・・・って感じのやるせな〜い空気が大好きです。竹中さんの映画は、ゴンチチの音楽がとても良かった!って印象です(笑)。あ、そういえばこの映画、ひとりで見に行って、痴漢に遭ったんだった・・・。  05/6/6(かなめ彦)

俺も「必殺するめ固め」「無能の人」あたり(後期?)一番好き。 05/6/6(石川浩司)

大学の図書館にはつげ義春全集などが何冊か置いてありました。読んだけどあまりピンとこなかった・・・
本当にマンガが充実してる図書館で、レポート書こうと思って行っても全然やらずに読んでた(笑)。手塚治虫の「奇子」はなかなか衝撃的でした。最近、一般にも開放されるようになったらしいから、そのうち行ってみようっと。05/6/13(うろたえ太郎)

あんまり「漫画」と思うと駄目かもね。笑えるとこほとんどないし。 05/6/13(石川浩司)

「必殺するめ固め」は映画だとアイツがCGになるのか特殊メイクになるのか気になります。石川さんがつげ原作の映画に出るとしたら「コマツ岬の生活」主演がいいでーす。05/6/26(やま)

確かにコマツ岬あってるかも。「ひゃっ、ちべたい」だっけ。 05/6/26(石川浩司)

つげさんの映画も面白いのでしょうか?05/7/4(ペロ)

はい。ただ「コマツ岬」だけだと短すぎるので「ヨシボーの犯罪」の主演も同時に(笑)。「ヨシボー」はピンセットを隠すくだりが最高。あ、そうだ、ここで聞くしかない。あのー「きぐしねいです」って、どういう意味なんでしょうか。もーずっと気になってます。05/7/4(やま)

俺も今調べたけどわからなかった・・・。 05/7/4(石川浩司)

「沼」読んでたら、鏡と水は同じなのかもしれないと思いました。どっちも自分自身を映すから。そう考えると、あの少女が沼で散弾銃にやられて飛べない鳥の息の根を止めるシーンの意味が分かった気がしました。05/8/3(ぽち)

深読みの楽しみがあるよね。「たま」もよく深読みされた。当たっている事もあり、作った本人でも「ほぉー、そういう解釈もあるのか」と驚くこともあり。 05/8/3(石川浩司)

わたしは「海辺の叙景」がいちばんすきです。
いま漫画家を目指してますが、 こんな作品がひとつ描けたら、もう往生できる気がする。
それくらい、すき。06/12/18(マズー)

「叙景」って言葉、あるのかな。俺はこの作品のタイトルでしか聞いたことがないなー。06/12/18(石川浩司)

今「つげ義春を旅する」という本を読んでます。元ガロ編集者の高野慎三氏が、つげ作品に登場したり作品の元になった土地を訪ねた旅行記。漫画に出てくる風景画と、同じ角度で撮ったその風景の写真が並んで載っていたりして面白いです。大原や会津の寂れた集落など、写真を見ただけで訪ねてみたくなります。と同時に漫画に描かれた風景も観光地化などでどんどん無くなっていると知り残念な気もします。 07/3/6(作戦失敗)

あの本面白いよね。つげ義春が好きそうな寂れたところ=取り壊される運命にあるところ、と言っても過言じゃないのでそういうところは一刻も早く見に行かないと「先月まであったのに、馬鹿なっ!!」という素敵な廃墟やボロ屋がなくなっちゃうんだよね。 07/3/6(石川浩司)

みなさん清水正氏の「つげ義春を読め」は読まれましたか?
人によって色々な解釈はあって当然だけど(つげ義春は特に)、あれは深読みしすぎでは?と僕は思いました。 実際につげ義春はあそこ(清水氏がおっしゃるような)まで綿密な隠喩を駆使して書いていたのですかね〜?? 07/9/10(ミッヒー)

それ読んでないので分からないなー。「たま」の歌もなんかも、もの凄く深読みされることあるしな。 07/9/10(石川浩司)

とにかくチヨジが大好きなのでもっきり屋もっきり屋!
私もチヨジの乳を揉みたいです。
そして必殺するめ固めも大好きです。タイトルだけで撃ちぬかれてしまいます。 07/10/4(ことり)

コバヤシチヨジね。ふふふ。 07/10/4(石川浩司)

 「紅い花」の
「腹がつっぱる」「わりァ?わりァ?」がなぜかすごい好き。 07/12/11(さっちゃん)

やっぱり腹がつっぱる感じなんすか?
男は分からないので「わりァ?わりァ?」と言うしかないのかもね。07/12/11(石川浩司)

つげ義春さんの漫画は最近読み始めました。
おかーさんが昔ガロを読んでいて切り抜きがとっておいてあり、でもつげ義春さんのは無くて、名前は知っていたしたまの皆様も好きらしいという事で読みたいなと思ってて「つげ義春のはないの?」と訊くと、奥の部屋に作品集がある…と言う事で探しに行くと箱(?)に入った、大きくて厚い作品集がありました!
早速読んでみると…ナンダカよく判らないような判るような不思議な感覚の漫画。。。え?これで終わりなの??!と思う様な作品が多いですね。
しかし漫画家を目指している私にとっては良い刺激になりました。こういう風な漫画が描きたいのです…!
「ねじ式」の「メメクラゲ」という響きがすごく可愛く、いとおしく感じてしまい、どんなクラゲなんだろぉ〜…と想像したりしてます。誤植した方に感謝です。
あと「ゲンセンカン主人」の「唖でツンボらしいですね」の台詞にはぶっとびました(笑 今だったら伏せ字にするか、別の言葉にしないと駄目ですよね。
そういう言葉を使いまくった漫画を描きたくなってしまいました…
うちには「つげ義春作品集」と「リアリズムの宿・つげ義春「旅」作品集」がありますが他の作品も読んでみたいなと思ってます。 08/4/8(ななを★)

「無能の人」や「必殺するめ固め」などの比較的最近の作品もお薦め。 08/4/8(石川浩司)

某所のでっかい図書館書庫にちくま版の全集が置いてあって、ちまちま読んでおります。
どれも素晴らしいが蟻地獄が特にお気に入りです。人間像を知り合いや自分に当てはめてニヤニヤ。
それにしても、石川さんの曲の中にはたまにつげ先生の絵で脳内PVが再生されてしまうものがあるのですが、自分だけなのかなあ。
『ヤギ殺したな』とか『汽車には誰も乗っていない』等… 08/6/30(ヘルイヤー)

『汽車には誰も乗っていない』は確実にそう。「印刷ずれした黒い鉄路」はつげ義春の「鉄路」(というタイトルだったっけかな?)のページが印刷ずれしてたことをそのまま使ってる(笑)。 08/6/30(石川浩司)

夫が好きで家にあったので読んだことがありますが怖い気持ちになりまくり・・
石川さんライブで、曲によっては どうしよう こわいよこわいよ の気持ちにつつまれるのですが、ああ、おなじ感じです。
夫に「石川さん、つげ義春好きなんだって」と言うととても納得していました。
「夢 のような感じだからな。考えて読んじゃだめだ。」とも。
ちなみに夫は「ポキン金太郎」?とか好きらしいです。 08/12/13(どんぐり子)

「ねじ式」の中の一節だね、金太郎。
あれも夢の話だからねー。
夢は自分でも認めたくない、もしくは知らない深層心理まで出てくるから怖くて、そして面白いのだ。 08/12/13〔石川浩司〕

花札の知識は全くありませんが、オンドル小屋の三人の「どっちもどっちもどちらもどっちも」というかけ声が初めて読んだ時暫く頭から離れなくなりました。
大場電気鍍金工業所が好きです。あれはちょっとオチっぽいものがあるかも?09/1/10(Sabina)

あの掛け声いいよね。
大場電気鍍金工業所の、もう誰もいない工場で黙々と作業している姿も印象的だよね。意味のない行為を続けるのって、つげ的だよね。 09/1/10(石川浩司)

普段漫画はあまり読まないのですが、つげさんだけは別です。中学校くらいのとき全集が出ていて、それを本屋で立ち読みして以来好きです。別離とかやなぎや主人とか、なんだかわからないけどグッときます。つげさんの漫画はどれも感覚の物語なんだと思います。だから他の漫画を読むとなんか物足りない気持ちになってしまいます。もうつげ義春クイズはやらないのですか?やらないならクイズ作ってだしてもいい? 09/5/1(2代目水牛)

出してもいいよー。同じ漫画で10問ね。
つげ作品って、ストーリーと絵画の中間みたいな感覚あるよね。  09/5/1(石川浩司)

本屋でつげ義春の本を3種類見つけました。2種類は復刻版で2000円くらいして高かったのですが、「ゲンセンカン主人」は800円くらいだったので買おうと思いました。…が、初めて読むものとしてはどうなんでしょうか? 09/5/25(可南)

悪くないんじゃない?
ま、彼はいくつか作風があるので読み比べてみるのも悪くない。初期の貸本時代を含めなければかなりの寡作なので、一日で全部読める(笑)。  09/5/25(石川浩司)

「ゲンセンカン主人」買いました!つげ義春作品集と書いてあり、全部で12くらいの話が入ってました。作品によって、まるで違う人が描いたみたいに絵が全然違ったりして、それも楽しめました。単なる漫画というより、芸術作品のような印象を受けました。 09/6/4(可南)

文学的だったり絵画的だったりね。
そういう他ジャンルとの融合が魅力の大きいところかもね。  09/6/4(石川浩司)

遡ると、ななを★さんのレスに「ゲンセンカン主人」の「唖でツンボらしいですね」の台詞とありますが、私が買ったものはまさに新しくて言い回しが変えられてました。「耳と口が不自由らしいですね」となっていて、その吹き出しの字体だけが微妙に他と違いました。やっぱり変えられちゃうんですね。 09/6/11(可南)

へえっ!やっぱり厳しくなってるんだね。
意味や雰囲気が微妙に変わってしまう場合もあるのにな。  09/6/11(石川浩司)

紅い花のキクチサヨコともっきりやのコバヤシチヨジって同じ人に見えるんですが、私だけでしょうか? 09/7/13(可南)

俺も最初ごっちゃになってた。  09/7/13(石川浩司)

「ヨシボーの犯罪」の無意味さが好きでたまりません。
ヨシボーがピンセットを天井の布(?)に隠す時に、うず高く積まれた布団に乗ってる描写があるんですが、そことリンクしてる話を。
つげさんの著書によると、つげさんの実父は旅館の料理人だったけど、最後は発狂して死ぬんです。
幼かったつげさんは、隔離された布団置場で、布団の山に挟まりながら目をひんむいて爪が伸び放題の狂った実父の姿が、「人生で最初に経験した恐怖」と記されています。
ヨシボーは夢日記を元に書いたみたいですが、夢なだけに深層心理では昔の恐怖感も残ってるのかな…と思ったり。 09/10/1(くすもと明子)

それもあるんだろうね。
俺はあの作品はむしろ後半が好き。最初は逃げているはずだったのに温泉を見つけて、どんどん嬉しくなっていく様子が。
ああ!  09/10/1(石川浩司)

ファンの方々は、先刻承知なんでしょうけど、つげさんて、水木しげるさんのアシスタントをやってたんですね。僕は恥ずかしながら、水木さんの「ねぼけ人生」と言う本で初めて知りました。 09/10/23(あの池上遼一さんもアシスタントだったとは、、)ちなみに「奇人変人大図鑑」という作品集の「ドブ川に死す」に三毛さんという名前でつげさんが登場してます。 09/10/23(オトシン)

そうそう。だから結構バックとかつげ義春が描いているものも多いんだよね。
ファンとしては、どこを描いているか知りたいね。  09/10/23(石川浩司)

するめ固めを食らった人の服はどこへ行ってしまうのでしょうか…?あうあう…。 09/11/18(可南)

地中の温泉路のどこかに、隠し倉庫が・・・ないな。  09/11/18(石川浩司)

今放送中のドラマ、「ゲゲゲの女房」に水木先生のアシスタント役でつげ先生が出てますね!
勿論、半分フィクションというコンセプトなので、役の名前は「つげ義春」ではなく「小峰章」という人がつげ先生のモデルと思われます。
ドラマを見ると、確かに寡黙で長身でハンサムで素晴らしい画力。すべて当てはまってます。
実際、水木先生も、つげ先生を上のように評してるそうです。 10/7/31(くすもと明子)

そうなんだよね。水木作品にはかなりつげ義春の手が入っているんだよね。  10/7/31(石川浩司)

「夏の思いで」で、主人公が銭湯帰りの女に出くわすシーンが好きです。
「そうか、シッカロールのにおいか」とぼんやり思う台詞の影響で、シッカロールを最近買いました。
余談ですがファンデーション代わりに使っています。(もともとはことりさんの書き込みを見てですけどね。)
たしかに、あれは懐かしいにおいです。
あと、女の肉感的な脚の描写がすごくエロいです。肉感的な女を描かせたら、つげ先生の右に出る漫画家はいるんでしょうか? 10/12/25(くすもと明子)

実は本日只今「長八の宿」から帰って来たとこ。
老女将に聞いたこと。
・ジッさんは存在しないが、若い娘は当時確かに宿にいた。
・当時のパンフレットにあのカットと同じ風呂場での女性の裸の後姿は載っていたが、より露出している方の人は宿の人間ではなく、近所の写真屋の女将。
・宿のある町からは、実際は富士山は見えない(!)。  10/12/25(石川浩司)

つげ義春さんの描くすんごく女性が好きです。エロいです。ハッキリ言ってつげさんのマンガでヌケます。
とくに奥さんのマキさんのキャラクターが最高。マキさん亡くなっちゃったんだよね。 11/4/24(ファンカデリック徳田)

藤原マキさんね。50代で亡くなっちゃったね。
元々は女優さんだったんだよね。 11/4/24(石川浩司)

中古屋で文庫本のねじ式を発見したので読んでみた。これがなかなか面白い。
隣にあった「隣りの女」(シャレではないですよ?)もなかなかよかった。
今度千葉に海水浴に行く予定があるので、ねじ式の冒頭のポーズの写真を収めようと思います。 (太海漁港ではありませんが・・・) 11/7/29(ズミ天)

メメクラゲねー。
ちゃんと血管は切るように。 11/7/29(石川浩司)

つげ義春さんの漫画では、「蟻地獄」や「なぜ殺らなかった」、「右舷の窓」など人間の醜い部分が出てる作品が好きです。
もちろんほかの作品も好きです。「老人の背中」好きです。
あと、水木しげるさんが話題の中に出てきますが、「噂の武士」でねずみ男が登場していたのが印象的でした。 11/8/7(加藤陸)

マニアだねー。
普通最初はそんなとこまで深入りしない(笑)。
シュールな作品群についてはどうかな? 11/8/7(石川浩司)

大学時代、現代美術アーチストの李禹煥(リー・ウーファン)先生に実技を習っていたのですが、学生たちの間では、李先生がつげさんの 「李さん一家」のモデルではないか、という説がまことしやかに流れていた時期がありました。でも、話題が話題なだけに(笑)、誰も面と向かってそれを尋ねる人はおらず、いつの間にか月日は経っていきました。
疑問が氷解したのはだいぶん時間が経ってからでした。李先生は、評論家の石子順造さんを通じて、1968年頃につげさんと会っているという記述を読みました。確かに両者の接点はあったわけです。モデルであったかどうかの真実はわかりませんが、そのとき妙に安心した気持ちになったことを思い出しました。 12/7/14(波照間エロマンガ島)

意外と漫画に実在する人をちょっと変えて登場させたりしてるから、その人が似てるならかなり信憑性は高いかも。
一度見てみたい。二階にいるところを・・・。鳥、呼んでる? 12/7/14(石川浩司)

滝本さんの「落下」(水槽の中に象)という曲を聴くと、なぜか『やなぎ屋主人』(男性と裸の女性が座っている絵)が強烈に思い出されます。あと『退屈な部屋』のラストの夏の空では「暑い夏」が思い出されます。 どちらのアーティストも景色を見せる作品が凄いです。 12/10/22(Sankaku)

元たまメンバーは音楽性というより「絵のような歌詞の世界を持ってる」のが共通項なのかもしれない。 12/10/22(石川浩司)

つげ氏初心者なもので、何シリーズとかはわからないんですが、(たぶん)初期の作品の4コマ漫画がかわいくて好きです。  14/7/6(ひのこ)

それは相当初期だね。つげ義春が認められたのはその後だね。
むしろ4コマから入った人も珍しい。どこで読んだの? 14/7/6(石川浩司)

ネジ式紅い花読んでいたんだけれど彼の世界に行きたくっなってなので本を捨てざるおえなくなりました。 15/2/24(大空きらり)

あれはつげ義春の頭の中だけの世界だよ・・・。 15/2/24(石川浩司)

アニメ「ポケットモンスター」には「ムノー」という中年男性が登場する。初登場の回、彼は道ばたで土産物の石を売っていた。

放映当時、これが某漫画のパロディだと気づいた人はどれ位いたのだろうか。 15/3/13(イーダ健二)

もうね、つげパロディは至るところにあるからね。
日本の漫画でもっともパロディが多いんじゃないかな。
リスペクトのオマージュなんだろうけどね。見つける度にニヤリとする。 15/3/13(石川浩司)

高校の修学旅行で北海道に行ったとき、街角の選挙ポスターに「菊池さよ子」という名前を見つけました。思わず「わりァ?わりァ?」と呟いてしまいました。 15/5/7(イーダ健二)

分かってくれた友達いた? 15/5/7(石川浩司)

皆無でした…。 15/5/24(イーダ健二)

そうだろうね・・・。ショボン。 15/5/24(石川浩司)

14/7/6に投稿した、4コマ漫画が好きなひのこです。
元々漫画好きではないので、未だに長編は読むのに挫折しています。
4コマは、講談社コミックスの「つげ義春初期傑作短編集第1巻」で読みました。
遅い返事をすみません。 16/5/26(ひのこ)

あっ、つげ義春は初期のものはぶっちゃけ初めて読む人にはお薦めしません。
割と普通の漫画が多いので。
その後に描いた「ねじ式」以降のシュールな作品が世の中に衝撃を与え、でも寡作な為「つげ作品を何でもいいからもっと読みたい」という人がいた為に初期の普通の漫画も復刻されたので。
なのでそれ以降の作品(長編はありません)を是非読んでみてくださいな〜。 16/5/26(石川浩司)

つげ義春の初期は、確かに初めて読む人には面白くないかもしれません。
絵も手塚治虫を意識しているというか・・・とても影響を受けている感じです。
当時の漫画家は、手塚治虫に影響受けている人が多いから、デビュー当時の画風が手塚似なことが多い気がします。 16/6/3(邑楽)

水木しげるのアシスタントをしてた割にはさほど水木テイストは感じないね。 16/6/3(石川浩司)

コロコロと画風が変わるのも特徴ですね。
意図的なのか精神的な部分が影響しているのかわかりませんが。 16/6/3(邑楽)

もちろん意図的だね。対談か何かで読んだ記憶がある。 16/6/3(石川浩司)

つげ氏の初期以降の作品はまだ手に入れられてませんが、最近いましろたかし氏の漫画を買いました。
彼は「平成のつげ義春」と言われているんですね、知りませんでした。
いましろたかしはわたしはとても好きでした。 16/7/12(ひのこ)

うわー俺その人知らないや。
調べてみようっと。 16/7/12(石川浩司)

ねじ式だけ見ました読みました。世界観がなんだか、たま、特に知久さんのような気がしました。 16/8/23(わいわい)

まぁねじ式はつげ作品の中でもちょっと極端なものだけどね。
何というか「暴力的なまでの郷愁」が真骨頂なのかも。 16/8/23(石川浩司)

私が歌を作るとき、一番最初に取り掛かった歌はまさにつげ義春が描いた絵をイメージして作りました。いまだに未完成の歌だけれど、彼の書いた絵は強烈に印象に残っています。

つげ先生はあまり健康的には振るわない印象がありますが、水木しげる先生が亡くなられた時には、読売新聞に文章を寄稿されていてまだまだ大丈夫そうで安心しました。 17/3/27(Sankaku)

俺の知り合いが最近電話したそうで「元気ですか?」と聞いたら「最悪」とのことだそう。
もっともどんな状態であれ「最高」とは絶対に言わない気がするが(笑)。 17/3/27(石川浩司)

「ゲンセンカン主人」の舞台が群馬県の湯宿温泉郷だったということを先日初めて知りました。俗化されていない昔ながらの温泉宿ですけど、石川さんは泊ったことありますか? 私はこの年になるまで、湯宿温泉というのもを知りませんでした。なんでも新治村(現みなかみ町)らしいです。初めて知ったなー。日帰りでもワタクシは訪れたことありません。 18/4/26(わいわい)

泊まったことはないけど、路地をうろついたことはある。
国道脇のなんてことない集落だけど、厭世的な感じはちょっとわかるな。
実際どういう人が長期滞在してるんだろう。 18/4/26(石川浩司)

「夏の思いで」という辞書のように大きな本を古本屋で2回ほど見かけたことがあります。

筑摩書房の全集でとりあえずつげ義春の漫画はコンプリートしたと思いますが、2回とも二の足を踏んで他の人に買われてしまいました。全集にはない独自の組み合わせで編集されていたであろうに、もったいない話です。 18/7/24(Sankaku)

つげ義春はいろんな形で再販されてるからね。
漫画のいろんな形での再販率としては日本一の漫画家かもね。 18/7/24(石川浩司)

蛭子さんの漫画も、つげ義春の漫画に似ている部分がありますね。
きっと影響受けていると思います。 18/9/17(邑楽)

ガロ系の作家で影響受けてない人はほぼいないんじゃないかなー。
まあ受けてなくても少なくとも読んではいるよね。アングラ界の手塚治虫だからね。 18/9/17(石川浩司)

私はこの漫画家さんの作品はあまり知りません。今度読んでみようと思います。 19/1/31(着の身着のまま木の実ナナ)

フランスの図書館に行った時「日本の漫画論」みたいな本があって、日本の漫画家の代表ふたりが、手塚治虫とつげ義春だった。
まあ、手塚治虫のように万人向けではないけど、いったんはまるとその影響力はすごい。映画化された作品も多いしね。 19/1/31(石川浩司)

あんまり読んだことはありませんが、「サンビスしますから・・・」という、寂れた旅館の女将さん(?)のセリフが頭に残っています。作品名何だったかしら。 19/2/15(未成年)

「リアリズムの宿」だね。映画化もされたね。
どの漫画にも印象に残るフレーズがあるんから、パロディにされやすいんだよね。 19/2/15(石川浩司)

つげさんの本、本屋よりも美術館のミュージアムショップの方に多い気がします。うちの近所の、20世紀美術に強い美術館には5冊ぐらいありました。 19/3/12(未成年)

フランスでもまたブームが来てるみたいだね。アートな漫画として。 19/3/12(石川浩司)

1995年、母に連れられて目黒区美術館に『戦後文化の軌跡 1945-1995』展を観に行きました。そこに「ねじ式」の冒頭部が展示されており、それが当時10歳の私とつげ義春とのファーストコンタクトでした。
冒頭部だけですから、‘メメクラゲ’に左腕を刺された主人公がこの先助かるのかどうかわからずじまいだったわけです。 しかし、不安定な心理状態を表すかのような描線や主人公の淡々とした独白が気味悪くて、心の中の「何となく気になってるけど深入りしない方がよさそうだ」箱の中にずっと放置してきました。
去年、職場の同僚と偶然『ガロ』の話題になり、『ねじ式』を借りて読みました。つげ義春の漫画を読んでみたいというのもあったのですが、同僚と漫画の貸し借りをする関係性を築けたのが嬉しかったのです。
そして20年以上の歳月を経て、ついに私は「ねじ式」の主人公が無事にシリツを受けられたことを知りました。一件落着。 でも、ずっとわからないままの方が、私にとっては良かったかもしれないな。 19/3/12(ANA)

でも、きっとあの後、ねじをまわす誘惑に彼は勝てなかったと予想する。 19/3/12(石川浩司)

『必殺するめ固め』読みました。決して絵が美しいわけでもなく、「超絶技巧の筆さばき!!」などでも無いですが、引き込まれる絵です。あ、でも、『ねじ式』の汽車の頁は、めちゃくちゃ上手いですよね。 19/7/19(未成年)

わざと崩して描いてるからね。下手な人が上手く描くのも難しいが、上手い人が下手に描くのも相当技術がいる。
なんせあの水木しげるのアシスタントとして、細かい背景などを長年描いてきた人だからね。 19/7/19(石川浩司)

中学1,2年の頃に、中学校の図書室に漫画「ゲゲゲの鬼太郎」(愛蔵版、全5巻)が入ってきました。私は一通りすべてを読破したと記憶しています。
2015年11月30日(日)に作者の水木しげる先生が逝去(享年93歳)。同年12月1日(火)にニュース各紙で報道されました。私が読んでいる読売新聞でも、第1面、文化面、社会面の3ページに渡って、追悼記事が組まれました。

その評伝記事の中でも、ある意味一番目立つ様に掲載されていたのが、つげ義春先生の文章でした。
つげ先生が1960年代後半、雑誌「ガロ」の編集部からの依頼で、当時御多忙だった水木先生の漫画製作をお手伝いしていたことはファンの間では有名な話だと思います。(一時期つげ先生の漫画の絵柄が水木先生の絵によく似ていました)
水木先生とは私的な会話をしたことはほとんど無かったそうですが、先生の本棚を見たときに哲学書がたくさんあることにつげ先生は驚かれたそうです。
テレビや人前などではとぼけた変人のふりをされていたそうですが、内面には悩みや葛藤がたくさんあったのでは、大人気になり大家になったけれど内心では自分の人生はつまらないと思い、その解決を哲学書に求めていたのでは、とつげ先生は考察されました。

他の方の評伝が水木しげる先生の凄さ、すばらしさ、苦労話、そして夢などをダイレクトに語る一方で、水木先生の私生活、そして内面を垣間見たつげ義春先生ならではの独自性が光っている評伝でした。石川さんは読売新聞はちょっとイマイチと発言されたことがありますが、よくぞつげ先生を起用してくれたという感じで、読売もやるときはやるな!と思ってしまいました。

ちなみにその日の新聞は全部を保存し、つげ義春先生を特集した雑誌と一緒に仕舞ってあります。 19/8/16(Sankaku)

俺が映画「無能の人」の試写会の打ち上げに行ったら、横に水木しげる先生、その前がつげ義春先生で、ふたりでポツリポツリと話してたね。 19/8/16(石川浩司)

コミックナタリーの記事や参加者のTwitterなどで、押井監督と石川さんのトークショーの様子を知りました。
表現とは引用である、その人の代表作はどれだけ引用されたかで決まる、という押井監督のお話はとても興味深かったです。
「ねじ式」のように一種の勢いに任せて生み出された作品――そのような作為を超えた作品を造ることができたのは幸福なことでしょうが、一方で、その作品を作者自身にも再現できないという意味では、その後の表現にとって枷にもなりうるのではないか…などと、「世にインパクトを与える代表作を生み出してしまった作者の栄光と苦悩」を僭越ながら想像しました。
石川さんは、つげ作品には「殴りかかってくるような懐かしさがある」と仰ったそうですが、すごくぴったりくる形容だと思いつつ、何だかたまの自己紹介でもしてるみたいだなと感じました。わかりやすい暴力性ではないところが似てる。 19/12/3(ANA)

最近の解析では「ねじ式」は実は単なる夢の中の話などではなく、様々な外国のアーティストの写真などをオマージュして使っていて、アイヌ民族への造詣なども見られる、という解釈が広まっているね。
深堀の出来る作品だからこそ、発表されて何十年も経っても読まれるのかもね。 19/12/3(石川浩司)

つげ義春 先生の様々な評伝記事を見かけると、やはりつげ先生の作品は漫画界の伝説になるのでは、という感じがするのは私だけでしょうか。
手塚治虫先生や石ノ森章太郎先生などの有名な大御所の方々も素晴らしい作品はたくさんあるのかもしれないけれど、「マイナー界の手塚治虫」とはこのホームページからの言葉でしょうか。
ある落語の師匠が「古典ほど永く愛されている新作がありますか」と仰っていましたが、つげ先生の作品もそんな感じが潤沢にします。
私たちは歴史を見届ける立場にあるのかもしれません。 19/12/31(Sankaku)

先日トークショーに呼ばれたので原画を見る機会があったがやっぱり凄かった。
そしてその原画は来週にはフランスの美術館の特別展で展示されると言っていた。
世界的にみたら漫画という枠を超えて、美術作品として認知されている証拠だね。
既にある種の伝説になっている。まだご存命だが筆を折って30年以上経つしね。全集なんかも次々発刊されるしね。 19/12/31(石川浩司)

先日、図書館で「つげ義春の温泉」という本を借りました。 石川さんは読んだことありますか? 20/10/4(デンリュウ)

もちろん。それ読んで行った温泉もいくつか。栃木県の北温泉とかよかったな~。ただ、温泉人気で満室で寂れた風情は意外と少なかったけどね。 20/10/4(石川浩司)

最近、実はつげ義春の作品好きなんですという人に数人会いました。
隠れつげ義春ファンて結構いるようです。
共通するのは、つげ義春が好きな人は自ら公表しないこと。
ガロの読者だったということも公表しないようです。
話題に出てこないだけで、つげ義春ファンはかなりいるんだなと思いました。 20/11/10(邑楽)

たまも同様だね。たまファンは何故か公言しない。
してくれよ~。 20/11/10(石川浩司)

webアクション「『たま』という船に乗っていた/第4話 ラーメンの匂いの染みついた三岳荘11号室は『魔法の部屋』だった!!」〈原作:石川浩司、漫画:原田高夕己〉で、「無能の人」〈原作:つげ義春〉より石を売る人ならぬインスタントラーメンを売る石川さんがオマージュ〈パロディ〉で描かれていて面白かったです。 21/2/23(テングザル)

そうそう。作者がつげ義春も好きで良かった!
もっともそもそも俺の影響で好きになったらしいが(笑)。 21/2/23(石川浩司)

本当につげ先生の描いた、風景や景色の絵は強烈な印象を与えるものだと思いました。

この前、私の町の北の方の、森や林がある区画を散歩しましたが、何かとつげ先生の絵が思い浮かびます。
華やかな街だけではなく、こういう寂れたところもあるのが私の町の自慢です。

私もいつか、映画「蒸発旅日記」に出てきた様な、寂れているけれど自然の豊かな町に行ってみたいと思っています。  2021/12/4(Sankaku)

旅で出かけるにはいいけど、住むのは大変という寂れた町に惹かれる。 2021/12/4(石川浩司)

つげ義春先生はテレビゲームが好きだったようですが、PC-9800等から<ねじ式>のゲームが出ていたんですね。シュールすぎますw
やってみたい気もしますが。 2023/5/13(邑楽)

出来はイマイチだったみたいだったけど、欲しかったなあ。 2023/5/13(石川浩司)

2021年3月、『つげ義春大全』〈講談社、全22巻〉の刊行が完結したそうです。

つげ先生御本人は、この全集の刊行に消極的だったそうですが、マネージャーでもある息子の正助さんが懸命に説得。
「マンガの全集は手塚治虫先生や水木しげる先生などの限られた人しか刊行されていない。非常に名誉なことだと思っています。」

古い原稿を取り扱うのはとても神経を使う作業だったとの事。セリフの写植がポロポロと落ちてしまうのには本当に参ったそうです。
『ガロ』以降の原稿はほぼ残っていたそうですが、貸本時代のものは多くを紛失。ファンの方が所持されていた原稿を送ってくれた事もあったそうですが、ここで驚かれたのは、貸本時代の作品の意外な面白さだったそうです。

つげ先生は、1987年の「別離」を最後に執筆を止められたそうです。「父の作品の魅力を、何とか若い世代に伝えたい」
それこそ手塚先生や水木先生が高遠な世界に行かれてしまったのに対し、つげ先生は、ある意味庶民に密着した世界を描いてくれている。そこら辺は「たま」と同じ匂いを感じました。
つげ先生のいちファンとして今回の全集の刊行は、誇らしく感じます。  2023/8/14(Sankaku)

数年前、フランスで賞を取り授賞式にまで出たのを「つげ先生が、わざわざ海外まで!?」と思って正助さんに聞いたら「あれは僕が親父にパスポート取らせて連れて行ったんですよ」と。ナイスなサポート、正助さん! 2023/8/14(石川浩司)

つげ義春 先生の原作映画、【蒸発旅日記】〈山田勇男/監督〉は、やはりアンダーグラウンドの映画の決定版です。
手の込んだ美術装飾、エロティックさ、自然の美しさやカメラの配色など、一言では言えない面白い要素がたくさん詰まっています。
2023年はこの映画が放映されてから20年。私も一つの記念にと思って、大晦日にこの映画を鑑賞しました。

アンダーグラウンドの映画も今まで何本か観ましたが、この映画にはあと1歩、及んでいないように思います。
面白いのに加えて大切にしたいと思える要素もあるこの作品。ニヒル牛から購入できたのもいい思い出です。  2024/1/27(Sankaku)

おっ、ニヒル牛で買ってくれたのね。サンキュー! 2024/1/27(石川浩司)

モデルハウスのような大きくて綺麗な家に住み、その中でつげ先生の漫画を読むのが夢です。
古くからのファンの方からは、反逆者扱いされてしまうかもしれませんが・・・。〈笑〉  2024/2/16(Sankaku)

いやいや、つげ先生自体も、意外とファンシーな家に住んでると聞いたことある。イメージと実像は時に乖離する...。 2024/2/16(石川浩司)