話題45 B級映画(4)
ゴジラと並ぶ怪獣映画シリーズの「ガメラシリーズ」、その中でもいわゆる「昭和ガメラシリーズ」のB級感はものすごいですちょっと昭和ガメラシリーズ全作品、愛のあるツッコミをここでさせていただきたいです。
「大怪獣ガメラ」
原爆を積んだ戦闘機が墜落したことにより原爆が爆発、ガメラが蘇ってしまい、人間は大パニック...って映画だが、だれも原爆が爆発したことでパニックを起こしていないことがスゴイ。根性と忍耐力の極みだ。
あと、ガメラをひっくり返しておいて「亀は自分では起きれないのでそのうち死ぬでしょう」ってこのままにしておくって....。博士も自衛隊もツメが甘い。
「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」
わりとよく出来た怪獣映画なんだヨ。珍しく。でも、バルゴンは冷凍怪獣で、周りのものを凍らせる能力を持ってるくせに水に弱いんだって。変だね。
「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」
この作品、出てくる青木博士がスゴイ。
青木博士、偉い人ぶってて、実は「ギャオス」の命名も、ギャオスの生態の発見も、ギャオスをおびき寄せる作戦の考案も、何もやってないのだ。じゃあ誰がやったのか、それは、ただのガキである。おそらく小学生。小学生に大事なとこは全て任せて、自分は偉ぶってるって.....世渡り上手ですよ。
「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」
ガメラシリーズがいっきにスケールダウンした快(怪)作!都市破壊シーンも、自衛隊と怪獣の戦闘シーンもなんもねーぞ!でも、B級の感じはシリーズ随一だ。見てて飽きない。でも、ヘン。
高度な知能を持つ宇宙人の最後の手段が合体して巨大化し、そのまま暴れる....んなワケあるかいッ! 腹に敵の頭がぶっ刺さっても飛べるカメがいるかいッ!目の前に宇宙人がいても、「ちょっとした怪獣だな」って言えるガキがいるかいッ!
「ガメラ対大悪獣ギロン」
あああああ!宇宙にギャオスが生息しているぅぅぅ!しかも銀色!(銀色なだけで宇宙生物と認識してしまう我々の無力な脳よ.....)しかもギャオスが包丁頭二頭身怪獣(ギロン)にぶった切られてるぅぅぅ!しかもギロンはギャオスの肉片を捨ててるぅぅぅ!それを見て少年が「ギャオスの肉マズくて食えねえんだww」って言ってるぅぅぅ!女宇宙人が「子供の脳細胞を生のまま食べる」とか洒落にならんこと言っとるぅぅぅぅ!その余興として少年が頭を丸刈りにされとるぅぅぅぅ!しかもラストは壊れた宇宙線をガメラが自分が吐く炎で溶接してるぅぅぅぅ!カメが溶接した宇宙線に乗って地球に帰還?どう考えても上手くいくとは思えんな....。 って感じで、終始勢いに見てるほうが振り回される映画です。
「ガメラ対大悪獣ジャイガー」
怪獣の子供に寄生されて、口を開けたまま倒れるガメラ、ジャイガーが発する超高周波光線を聞かないようにするため、耳に電柱をぶっ刺すガメラ........。
敵も強豪で、久しぶりに都市破壊シーンが拝めるのが良かったが、その一方でガメラの受難っぷりを見てると可哀想になってくる。
「ガメラ対深海怪獣ジグラ」
ガメラシリーズに彗星のごとく登場した「お色気シーン」という選択肢.....。それが一番記憶に残っている。
ジグラに操られている工作員が、とにかくお色気を全面に打ち出しているのだ。ビキニ姿もあれば、パンチラもあり....と。
あとは、魚モチーフということもあり、自分の中で「絶対に二足歩行しちゃダメなヤツ」的な感じのジグラがのっそりと立ち上がった時の衝撃も大きかったな...。(でも弱い)
「宇宙怪獣ガメラ」
物語の冒頭から宇宙海賊がなんちゃらかんちゃら......って説明されて、その後急にスーパーマンみたいな格好で空を飛んでる女性が出てきて......と分かるようで分からんノリで進む映画。地球怪獣のはずのガメラがいつ「宇宙怪獣」の称号を手に入れたのかもナゾだ。ガメラと宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999がコラボしちゃったりするし、両津勘吉の実写版みたいな警察官(亀有公園のお巡りさんという役名!)も登場するし、ガメラがビル街に登場するシーンはどう見てもガメラの身長は200mを下らないし、肝心の宇宙海賊は地球に到着する前に倒れちゃうし..........。
でも、子供が好きな物を詰め込んだ超娯楽映画として見れば十分すぎる出来栄え。
2024/10/18(夜羊歯ミナト)
凄い考察! 確かに昭和の映画って今観ればツッコミどころ満載だよね。でもよく見つけたねー。偉いぞっ! 2024/10/18(石川浩司)
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」〔2001年 東宝 金子修介監督〕ゴジラ・ミレニアム・シリーズの第3弾。一眼見て脚本のプロットが杜撰で呆れ返った。鹿児島の池田湖でキャンプをしている若者たちが夜中にスーパーマーケットに忍び込んで商品を片っ端から泥棒する設定や、吠えてうるさい犬を箱に閉じ込めてボートから落として殺す描写など、人間が「悪」前提であることが許せなかった。設定としては普通人間は「善」だろう。そしてやたらと怪獣にやられる人間たちは殺されているのだ。監督の金子修介が脚色にも加わっているが解せなかった。その冒頭シーンから始まり、全てのプロットがしょぼかった。 2024/11/3(波照間エロマンガ島)
まあ怪獣シリーズは何を作ってもある程度の興行収入が見込めただろうから、中には粗雑な作品もあったんだろーなー。 2024/11/3(石川浩司)
「怪奇!吸血人間スネーク」
コイツはマジでスゴイ映画ですよ。まず「吸血」の要素がどこにもありませんからね。誰も血、吸ってないんです!邦題は適当に付けられたと見て良し。 2024/11/29(現代は「Sssssss」です。)
しかも、劇中で殺される人のほとんどが「人間スネーク」じゃなくて普通のヘビに殺されちゃいます。人間スネークの見せ場無しかよ!
しかも、その人間スネークも最後の最後まで登場しないし、主人公やっと人間スネーク化したかと思いきや、それを通り越して最終的にただのヘビになっちゃって.....。
凄い終わり方をするのでぜひご覧ください。ラストで脱力または憤慨したい人必見です。 2024/11/29(夜羊歯ミナト)
まあタイトルからしてB級感全開だわな。それは「おいおい」とツッコミながら楽しむのが吉。 2024/11/29(石川浩司)
「不良番長 やらずぶったくり」
昭和の東映を代表するおバカ映画シリーズ第11弾。非常に勢いが良く、非常に男臭く、まことによろしい。とにかく娯楽に振り切ってる感じがまず良いね。観て得るものなんか何もないけど、それほど娯楽、おバカにこだわってるからこそ、このシリーズが長く続いたんだと思う。この作品を構成している要素に、感動などはもちろん無い。あるのはセックス、アクション、悪ノリだけ。とにかく全編セクハラギャグに悪ノリギャグの連続!昭和の男のノリで脳がおかしくなっちゃうゾ。
だが、この際そんなことどうでもいい!俺がこの作品を本当にみんなにオススメする理由は、ラストの大乱闘(大虐殺)シーンだ。この主人公たちと暴力団との乱闘シーンでは、魚を投げつけられた人の胸に槍のように魚がぶっ刺さったり、投げた傘が人の頭を貫通したり、首を180度回されても死なない人間が居たりと、とにかくシュールなギャグの連続になっている。ここまで来ると、悪ノリとかそういうのを通り越して、シュールなブラックユーモアとして一級の出来になってしまっている!
もしかしたら石川さんの曲の歌詞にも通じるようなシュールな光景の連続なので、ぜひぜひ観てみてくださいネ! 2025/1/14(夜羊歯ミナト)
わあ、観たことないけど観たいね。昭和はエログロナンセンスが流行ったからなあ。今じゃコンプライアンスで絶対不可能な表現もね。それはそれで公には放送しなくてもいいから、許可を得たところでは「表現の自由」として観られる場所があることが大事だと思う。くだらないことからだって、学ぶことはある。 2025/1/14(石川浩司)
昔見た『ザ・カンニング』という映画が面白かったのでたまに思い出します。詳しくは覚えていませんが、手の込んだイタズラばかりする悪ガキ生徒たちが学校を爆破したと疑われて、無実を証明するために試験で合格しなければならないという非現実的なストーリーでした笑。でもイタズラの内容もバカバカしくて笑えたし、試験でカンニングするシーンも、赤ちゃんを連れてきた女子生徒がオムツを替えていたら赤ちゃんのお尻に答えが書いてあったり、アフリカ部族系の生徒の関係者が、外で太鼓を叩きながら部族の言葉で歌って答えを教えるなども笑えました。機会があったら是非見てくださ~い。 2025/2/28(ひももん)
なかなかぶっ飛んでる映画っぽいね。観たい。 2025/2/28(石川浩司)
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