話題288  好きな映画(2)



フェリーニの『道』
極々たまに見返す。で、やっぱり最後の砂浜のシーンで涙してしまいます。
ザンパノの名演が何年経っても色褪せない! 15/2/28(ジェレ美)

女の子と「道」観に行ったがなんか違う。
トルコ映画の苦しい人生映画「路」だった・・・。 15/2/28(石川浩司)

15/2/28のジェレ美さん。わたしも「道」は大好きな映画で20歳の頃に初めて観たときは涙滂沱にして止みませんでした。当時好きだった女性がジェルソミーナそっくりでその女性の想い出とオーヴァーラップしてしまうんです。ジュリエッタ・マシーナは今も大好きです。前にもどこかに書きましたが、フェリーニの映画は、外国人が見るとわかりませんが、イタリア人が見ると、ローマカトリックの匂いがぷんぷんして、それで賛否両論にわかれるそうです。この「道」という映画もしかりだそうで。  15/3/19(波照間エロマンガ島)

宗教的バックボーンとかが分からないとよく理解出来ない映画とかあるよね。
まあ映画に限らずか。あとその国の慣習などのバックボーンも複雑だったりするよね。 15/3/19(石川浩司)

09/1/22の石川さん、さっちゃん。
スカトロ映画でわたしが覚えているのは、崔洋一監督の「豚の報い」という作品。食べ物にあたって入院した女性がトイレを我慢できなくなってベッドの上で悶絶するシーンで某女優さんのパンティの中がうんちでもっこりしているカットがあり、多少スカトロの気のあるわたしは興奮しました。よかったらどうぞ。 15/4/16(波照間エロマンガ島)

俺はスカトロと近親相姦ものだけは駄目なんだよなー。
まぁおしっこくらいならいいすが(笑)。 15/4/16(石川浩司)

私は映画をさっぱり見ない性質なのでここに投稿するのもおこがましいんですが、映画にたいへん造詣深くていらっしゃる波照間エロマンガ島さんのニヒル牛マガジン・「チャオプラヤ左岸派」で紹介されていたヘプバーンの「パリの恋人」のワンシーン、胸がキュンキュンしておかしくなりそうなくらい可愛かったです。
もうひとつ紹介なさっていた「シャルロット・フォーエヴァー」は字幕がなくちんぷんかんぷんだったので、画面に肌色が多いところだけピックアップして見ました。激しい露出はないんですが妙にムラムラして勃起しました(笑)。 15/7/11(オポムチャン)

勃起する映画はそれだけで意味がある。うむ。 15/7/11(石川浩司)

  15/7/11のオポムチャン。拙ブログをご高覧いただき、有難うございます。「パリの恋人」のオードリー・ヘップバーンとケイ・トンプソンのこのダンスナンバー学生時代から大好きでした。いつか女装して新宿2丁目で踊りたい! と思っているうちに齢50歳を過ぎてしまいました。あと、「シャルロット・フォーエバー」は当時では珍しい、セルジュ・ゲンズブールの放尿シーンを真正面から撮影しているのが映画史的に注目される作品です<どんなんや〔笑い〕。 15/7/18(波照間エロマンガ島)

今からでも遅くない。踊りなされ!人生を謳歌なされ! 15/7/18(石川浩司)

私もオードリー・ヘップバーンの「パリの恋人」大好きです。
あの映画でフレッド・アステアを知りました。ミュージカル映画にはまったきっかけの映画でした…。
私のお気に入りは伊丹十三の「タンポポ」、ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」、チャップリンの「街の灯」が好きです。
あと男はつらいよシリーズも良いなあ、昔の東京の風景とか見れて楽しいんですよね。
皆さんのコメントを見ていたら映画見たくなってきました。 15/7/31(0)

昔の映画は今のように特撮が多かったり莫大な費用がかかってなくても心に残るものはあるよね。
印象に残るワンシーンがあるかどうかが重要ポイントだと思う。 15/7/31(石川浩司)

15/7/18の追記。「パリの恋人」といえば、ジョージ・ガーシュイン作曲の同名ミュージカルを翻案した作品ですが、ガーシュインは20世紀のアメリカを代表する作曲家だと個人的には思います。数年前、ユナイテッド航空のキャンペーンソングに「ラプソディー・イン・ブルー」が使われ、ユナイテッド航空に乗ると、機内放送で必ずこの曲のオープニングフレーズが聴こえてとてもご機嫌でした。黛敏郎さん司会の「題名のない音楽会」でガーシュイン特集をしたことがあって、ガーシュインの使ったブルーススケールについて解説していたのもよい思い出です。 15/8/14(波照間エロマンガ島)

「ラプソディー・イン・ブルー」やガーシュインの名前は知ってるけどほぼ名前のみ・・・音楽に疎いミュージシャンでございやす。 15/8/14(石川浩司)

15/8/14の追記。パスカルズが「巴里のアメリカ人」などガーシュインの名曲を演奏し、石川さんがフレッド・アステアばりに踊っている姿が脳内再生されてますよん。 15/8/28(波照間エロマンガ島)

演奏は出来るかもしれないけど、俺はもう華麗には踊れにゃい・・・。
今年チェンマイ行った時に多分マッサージでスジをちょっとおかしくしてしまったからなー。
まぁ妄想で俺を踊らせてくれいっ! 15/8/28(石川浩司)

インターネットTVを入れたので最近は浴びるように映画を見まくっています。私は海外に住んでいるので日本映画はなかなか見ることができず、この7年くらいの話題作は軒並み機会を逸してきました。なので話題作を端から見ているんです。
2013年製作の「凶悪」という作品は面白かった。「茨城上申書殺人事件」という実際の凶悪殺人事件のルポルタージュを原作に、上告中の死刑囚が獄中から自分も関わった3件の殺人事件の首謀者を告発するという内容で、その事件の凄惨さはもちろんですが、死刑囚役のピエール瀧と、事件の首謀者の不動産ブローカーを演じるサイコパスなリリー・フランキーの二人の凶悪な演技が凄まじく魅力的だったのです。人を殺すことなどなんとも思ってない鬼畜な奴ってこんな感じなんだろうな、と共感はしないけれども、理解はできました。

人間が誰でも持っているであろう暗部をえぐりだして描いています。で、殺される老人役にジジ・ぶぅさんがキャスティングされているのも唸りましたねー。ジジ・ぶぅさんは以前は猫ひろしさんの付き人をしていて、お笑いライブの打ち上げで一緒に飲んだことがあります。井口昇作品で総理大臣役を演じたりしていて、浮浪者から総理大臣まで幅広く演じられる怪優だと思います。そのジジ・ぶぅさんがピエール瀧とリリーさんに無理矢理強い酒を飲まされて殺されるシーンをえんえん長まわしで撮っているのですが、そのジジ・ぶぅがいたぶられてもなかなか死なないんです。それを見ながら、だんだん加害者側に感情移入してきて「早く、死ねよー!」という意識が沸いてくるのには驚きました。陰惨なシー ンなのだけれど、それを見ているうちに感覚が麻痺してその状況を許容している自分もいる。殺人について考えさせられました。

あと、主人公の記者の上司の編集長役の村岡希美さんは熟女マニアの私としてはたまらないエロフェロモンを発散していてピンピンきましたね。この編集長のモデルが中瀬ゆかりさんというのは笑いました。「ぜんぜん違うだろっ」って〔笑〕。中瀬さんとか、岩井志麻子さんとか、西原さんなんかの一派ってバカエロ過剰大爆発で大好きなんです。
というわけで、とりとめなくなりましたが「凶悪」という映画、面白かったの巻きでした。 15/10/21(波照間エロマンガ島)

村岡希美さんは芝居で何度も共演してるけど独特な色気があるよね。
最初に共演した時は巨大なカタツムリの役だったなあ。
素顔は愉快な姉ちゃんです。 15/10/21(石川浩司)

2012年・2014年の実写版「るろうに剣心」シリーズと2015年の「ターミネーター:新起動/ジェニシス」。

どちらも夏休みに合わせて公開されましたが、大いに夏の思い出になってくれました。

るろ剣は原作を全部読んだし、ターミネーターも前4作とドラマ版を全部見たのでなかなか思い出深い作品です。

見どころを語りだすとキリがありませんが、「カッコよすぎて」泣いたのは後にも先にもこれらの映画が初めてでした。どちらの映画もただのエンターテイメントではなく、見る側に自分の人生や運命を考えさせるところがいいところです。特にターミネーターは重厚なSFアクションでありながら、メッセージ性も強く、自分の今後の将来も考えさせられました。

やっぱりいい映画は映画館で見たいものです。 15/11/14(Sankaku)

同じ映画でもデカいスクリーンと最近なんかはスマホでも観られるらしいけど、全然違うものねー。
でも最近は映画館でも小さなスクリーンが多いよね。
昔は何千人収容、みたいな大きな映画館で観たのは気持ち良かったなあ。 15/11/14(石川浩司)

2015年も話題作はほとんど劇場公開で観ましたがベスト1を選ぶとなると、私にとっては「スター・ウォーズ:フォースの覚醒」よりかは「Mad Max:Fury Road」のほうが面白かったかな。おバカ映画でしたよー。何回も声出して笑いましたよ。エンディングのカタルシスもすがすがしかった。坊主頭のシャーリーズ・セロンはじめ、女優が皆きれいでエロかった。 16/1/21(波照間エロマンガ島)

昨年も一本も劇場で映画を観なかった。
ギュウギュウの館内で知らない人が隣に何時間もいるのが最近苦痛・・・。 16/1/21(石川浩司)

16/1/21の石川さん。最近の映画館は全席指定でシートピッチもゆったりしているので、「ぎゅーぎゅー詰め」の圧迫されるような感覚は私はないですけどね。まぁ人によってその感覚は違うでしょうけど。むかし大学の英語の教科書で「Hidden Dimention(隠れた次元)」という本を教材で読みましたが、他人との空間的距離の感覚について書いてあった記憶があります。 http://www.msz.co.jp/book/detail/00463.html 16/1/29(波照間エロマンガ島)

空間的距離も人によって、また微妙な状況によって違うからねー。
ちなみにロードショーだったら公開がだいぶ過ぎて人がガラガラに近くなってからならOK。端っこの座席確保。
芝居の座席がひとりずつじゃなくて板敷きに詰めて行くスタイルの所はもう無理。いったん始まったらトイレにも行けないと思うとそっちが気になって舞台どころじゃなくなるからね。息苦しくて。 16/1/29(石川浩司)

20〜23歳くらいまで大学4年間のあいだ、毎週土曜日に浅草東宝でオールナイト上映されていた、喜劇映画特集、クレージーキャッツ特集、ゴジラ映画特集など映画黄金時代の東宝映画を浴びるほど観まくってクルクルパーになりました。特にクレージーキャッツ映画の作品群は自分の血肉になりましたねー。
一番好きだったのは「大冒険」。クレージーキャッツ結成10周年記念映画として1965年に公開されました。円谷英二が特撮を担当していて、植木等が超人的な跳躍力で車を飛び越えたりするアクションシーンが特長。監督の古澤憲吾の演出で印象的なのは、植木等がヒット曲を歌い、歌が終了するや否や、植木がかなたに全力疾走で駆け去っていくのが魅力的でしたね。あんなに映画館で笑った映画はないっていうくらい爆笑しました。今DVDで観ても笑えるかな。笑えないかもしれないな。。。 16/3/6(波照間エロマンガ島)

そう、いざ過去の「あれはスゴかった!」という映像等観ても「あれっ!?」と思うこともしばしば。
年齢や、その時のいろんな状況の中で観たから面白かったものってあるんだよね〜。 16/3/6(石川浩司)

16/3/6の追記。ちなみにクレージーキャッツ映画を多く監督した古澤憲吾さんのニックネームは「パレさん」というのだそうな。由来は第二次世界大戦中、資源のない日本がどうしても欲しかった石油精製基地があったのがインドネシアスマトラ島のパレンバンでその攻略作戦の落下傘部隊に所属していたことから名づけられたとか。でも、それは本人がそういうだけで、同僚の映画監督の松林宗恵などは「あれはほら吹き」と言下に否定していました。 16/3/28(波照間エロマンガ島)

いつでもどこでもおちんちん出しながらひとりパレードをするからパレさんだったりして・・・。 16/3/28(石川浩司)

パスカルズが主題曲をカバーしていたので、どんな映画だろうと興味を持ち、「どですかでん」を観てみました。
妄想によって現実逃避するルンペンのお父さんと、妄想の中で現実を生きている「電車馬鹿」の少年。この二人が対照的で心に残りました。 16/6/12(イーダ健二)

ルンペンの健気な子供も印象に残るね・・・。 16/6/12(石川浩司)

15/7/18の追記。最近「インディペンデンス・デイ〜リサージェンス」というSF映画を観たのですが、その中にシャルロット・ゲンズブールが脇役で出演しているのを発見しました。最初誰だかわからなくて、「このおばはん、どこかで観たことあるなぁ、誰だっけ?」と考えていたら、30年前15歳の美少女時代に映画「シャルロット・フォーエバー」に出ていたシャルロット・ゲンズブールだということに突然思い当たったのです!!
ニンフェットとも言うべきロリータアイコンのシャルロットがこんなに劣化しちゃうんだー、と私は映画を観ながらしばし呆然としていました。同じくティーンアイドルだったソフィー・マルソーは順調に加齢して、「007ワールド・イズ・ノット・イナフ」に出演したときも綺麗だなと思いましたが、シャルロットはショックだったなぁ・・・。 16/7/28(波照間エロマンガ島)

それでも女優を続けられてるのはある意味スゴいね。
かわいいだけだったらある年齢になったら引退しちゃうもんね。 16/7/28(石川浩司)

「惑星ソラリス」が好きです。バッハの曲、水草が揺れている映像、宇宙ステーション内が無重力になる場面が印象的でした。 16/7/31(猫のチップ)

幻想的な感じの映画っていいよねー。 16/7/31(石川浩司)

そういえば先日「シン・ゴジラ」を鑑賞したとき、首相官邸でゴジラ撃退の対策を講じているチームを映した場面転換のインサートショットとして、首都高速の霞ヶ関トンネル入り口の標識のショットがほんの数秒映りました。その瞬間、わたしはタルコフスキーの「惑星ソラリス」〔1972年〕の首都高速シーンを想起してしまいました。どういうシーンかというと、未来都市の風景として自動車で首都高速を移動する様子がえんえん5分近く映し出されているシーンです。霞ヶ関周辺は首都高速中央環状線のトンネルになっており、巨大ビル街の高架橋とトンネルが連続する無機質な大都会のイメージとしてタルコフスキーはこの風景を映画に使用したのです。ゴジラとタルコフスキーが記憶の中で接続した瞬間でし た。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm217831  16/11/7(波照間エロマンガ島)

無意識下の影響もあるのかもね。 16/11/7(石川浩司)

劇場映画体験として欠かせないものとして、本編上映前に映写される「予告編」の存在があります。予告編から新しい映画の情報を得て、その映画の劇場公開時に足を運んだことは人生で数えきれないほどあります。1970年代、ホームビデオやDVDが一般的ではない時代には、観たい映画を気軽に観ることはできませんでした。わたしは雑誌ぴあ主催の「予告編大会」を観に行ったことがあります。ロードショー上映はしたもののその後再上映の機会がなかった「2001年宇宙の旅」をはじめとする作品の予告編を多数上映していました。「幻の映画」が当時は存在したんです!
 今となっては信じられないですね。わたしは食い入るように画面を凝視して映画を体験しました。自分の想像力を拡張させるようなめくるめく体験でした。良い思い出です。

なので現在、映画がポータブル化され、テレビモニターやスマートフォン、パソコンなどで鑑賞できる時代状況は、はっきりいって好きではありません。わたしは映画とは、劇場の暗闇の中で銀幕に映写される明滅する光と影、そして音響を味わう総合的な体験と考えています。そういう中で映画を語っていきたいです。 17/1/13(波照間エロマンガ島)

俺もそう思うが若い人からは「あぁ、昭和はそうだったんだね。レコードは蓄音機ってやつで聞くんだっけ?」とか思われてそう。 17/1/13(石川浩司)

小学校高学年の時、学校の体育館で鑑賞した教育映画のことが40年経っても忘れられず、いろいろ記憶を辿っていってついに作品名を思い出しました。

「ある機関助士」。1963年製作の日本国有鉄道(国鉄)企画、岩波映画製作所製作の日本映画で、監督は土本典昭。なんと水俣病や安保闘争のドキュメンタリー映画を撮り大学生時代はよく作品に接していた巨匠、土本さんの監督デビュー作だったんです!

私が覚えていたのは当時の常磐線を蒸気機関車が牽引する旅客車が上野に入線してくる映像。私がこの映画を観た1970年代前半、すでにSLは過去の遺物としてなかなか日常で観る機会は少なくなっていましたが、わずか10年ほど前には首都圏近郊でSLが走っていたことに衝撃を受けたんですね。そしてその映像がとても美しく印象に残っていました。資料を読むと、この映画は国鉄の協力でわざわざ汽車を走らせて撮影したというのです。現代の言葉で言うと「フェイクドキュメンタリー」の手法を使い、ドキュメンタリー風に編集されていたんです。そんなことは一切知らない小学生のわたしはその映画を見て「何か」が琴線に触れて54歳になる現在まで記憶に残っていたというわけです。

あらすじは以下のとおり。
電化の遅れていた常磐線取手以北。1962年(昭和37年)、C62が牽引する上り急行「みちのく」は水戸に3分延着。取手から上野までの国電区間(常磐快速線区間)は過密ダイヤゆえに延着回復が不可能で、一挙に緊迫した運転を強いられる。水戸駅での到着における引継ぎ、水戸機関区での他の機関士との休憩時間。小沼機関助士の鉄道研修所における訓練生の思い出や、蒸気機関車から電気機関車・電車へと移り行く動力近代化と、廃止されることが確実な蒸気機関車とその過酷な勤務を追ったドキュメンタリー作品である。
記録映画、宣伝映画として名高い当作品だが、定期運行されている実際の旅客列車での撮影ではなく、撮影のために機関車を運行し、土本監督による台本やセリフなど綿密な企画によって制作された作品である。〔ばっすいここまで〕 17/3/27(波照間エロマンガ島)

そうか、生まれた頃は普通にSL走ってたのか。俺もその後の観光用のしか知らないから一気に無くなっていったのかもね。 17/3/27(石川浩司)

今まで生きてきた中でもっとも好きな映画は、チェコスロバキアのカルトムービー「ひなぎく」です。
わたしは元々集中力が無く、集中力を要するドラマティックなストーリー展開の映画がすこし苦手なのですが、この映画は1日に何度も観てしまうほどです。

ストーリーはほぼ無く、2人の女の子が、ウソ泣きで男を騙し、お金を盗み、部屋を燃やしたりご馳走を食い散らかしたりとにかく好き勝手やる映画というよりただの映像です。
でもこのテキトー過ぎる映画の裏には、当時のチェコスロバキアの情勢、政府へのメッセージが密かに込められているそう。
可愛さだけで世界に反抗する2人を見ていると、自分もこころなしか強くなっているような気がします。

実験映画が好きなので、パトリック・ボカノウスキーの作品にも興味があります。
そして、石川さんはシュヴァンクマイエルをご存知なのですね、興奮しました。
最近YouTubeに「ジャバウォッキーかもしれない」という動画があるのを見つけました。シュヴァンクマイエル監督の作品「ジャバウォッキー」の映像にたまの「電車かもしれない」を合わせたもので、とても美しく心を動かされました。
(石川さんご本人的には、勝手にYouTubeに曲を使われるのは良い気はされないかもしれませんが…すみません。) 17/5/9(ひのこ)

へえ〜、こんな作品があるんだね。
知久君に知らせるべきかどうか・・・。 17/5/9(石川浩司)

好きな映画はあらかた378や379で話してしまったので・・・えとえと。。。
たまの映画は見ないといけませんね。 17/6/9(わいわい)

たまの映画はこの間10年ぶりくらいに高円寺の映画館で再上映してたね。
「映画を見てライブに来るようになりました!」と声をかけてくれた若者もいたので是非。 17/6/9(石川浩司)

映画は映画館で観るべきものであってけして家庭用テレビやPCやスマートフォンで観るものではないんです! とどんなに声高に叫んでもそんな言葉は時代錯誤になるばかりで、趨勢はどんどん個人視聴用なコムパクトサイズになっていきますネ、仕方ありません。だからビデオ時代になる前は映画の全画面を記憶することなど不可能だったのです。映画は複製芸術には違いないですが、映画を抱きしめるには1時間半から2時間以上の時間を暗闇の中で一緒に過ごすしか方法がなかったからです。そんな時代の映画評論家は素晴らしいとわたしは思います。たとえば淀川長治。彼は感動した映画をソラで暗誦して身振り手振りにて再現する技術をもってました。フランソワ・トリュフォー監督の「華氏451」に出てくる「本人間」ならぬ「映画人間」です。淀川さんが生前、フィルムが散逸して見ることができない映画を身振り手振りで再現するのを観て、どんなに観られない映画の素晴らしさを想像したか。そんな芸を幼い頃テレビの「日曜洋画劇場」で体験できたわたしたち世代は幸せです。 17/6/25(波照間エロマンガ島)

うんうん。そうだよね。今後出てこない稀代の人だったよね。
今後映画もパソコンで観るのが前提の作品も出てくるのかな。
何かは分からないけどパソコン操作で何かが変わるとかの映画館では逆に出来ないこと。 17/6/25(石川浩司)

17/6/25の追記。そういえば「華氏451」といえば子役でマーク・レスターが出演しているのが印象的でした。この映画では7〜8歳でしたが、このあと13歳ころ「小さな恋のメロディ」に主演し、日本で大ヒットを記録しました。
マーク・レスターというと忘れられないエピソードがあって、「小さな恋のメロディ」の大ヒットにあやかり日本で主演映画「卒業旅行」を撮影するため来日したんですね。1973年公開ですからそのときマーク・レスターは14〜5歳か。ロケ中、共演者の今村良樹〔ずうとるび〕と仲良くなったのですが、今村はマークに悪戯で下品な日本語をたくさん吹き込んだらしいです。それがばれて今村は映画のスタッフから大目玉を食ったという話を月刊明星か月刊平凡に載っているのを読んだことを覚えています。以上、Wikipediaにも載っていないどうでもいい話でした。 17/7/14(波照間エロマンガ島)

まぁどこの国でも「イタズラあるある」だよね〜。 17/7/14(石川浩司)

というわけで2017年12月14日〔木〕、『スター・ウォーズ/ 最後のジェダイ』鑑賞しました。シリーズ全作品映画館で観ていますが、今回も初日に駆けつけました。一言「最高」な映画でした。

しばらくは『スター・ウォーズ』サガの世界観の中にいてあれこれ妄想をやゆたわせていくことになると思います。時間を作って2度目3度目の鑑賞もしたいくらい。
すべてがネタバレになるので今は何も言いませんが、いつか映画関連のトピックで皆さんとおしゃべりしたいですよー。ではでは。 17/12/19(波照間エロマンガ島)

実は俺一作も観てない・・・。
ロボットとかどうしても感情移入できないんだよなぁ〜。 17/12/19(石川浩司)

「インターステラー」という映画。
SF映画なのですが、人間味がすごく感じられる本当に面白い映画でした。
私は頭が良くないので、5次元の世界を理解しきれず、もう一度観直したいけど、約3時間の長い映画なので、心身ともにパワーが有り余っている時に、また観直してみたいと思っています。
SF映画に多少でも興味があって「3時間ヒマだな〜、どうしよ〜何しよ〜」っていう方にはオススメの映画です。 17/12/26(7月4日の蟻)

映画ってたいがい2時間前後だけど、お客のことを考えすぎのような気もする。
ものによって一時間で終わる話も5時間かかる話もあると思うから。 17/12/26(石川浩司)

「マシニスト」という映画の最後に伏線をすべて回収していくところに圧倒されました。
ラストシーンでは今まで全部主人公の心情を表してたんだということがわかります。序盤からヒントがあちこちに散りばめられていて、最後に全部つながる感じです。意味のないシーンがないと思いました。
一番好きな映画です。 18/4/12(マジョライト)

ラーメン二郎を好きな人たちが出て来る映画かな?
「全部マシマシでっ!」 18/4/12(石川浩司)

「ぼくらの七日間戦争」が好きでした。宮沢りえさんが初主演、TMNETWORKが音楽担当。工藤夕貴さんの弟さんも出てましたよね。
大人や管理社会に反抗するという話。青春時代の真っ只中で非常に感銘を受けました。
ネクタイがゆがんでるぞ! 服装の乱れは心の乱れ。ってセリフがなんとかなく覚えています。 18/7/13(よこよこ)

今度ランニングにネクタイしてみるか・・・。 18/7/13(石川浩司)

2018年7月19日、仕事を終えて帰宅後、いつものようにYoutubeで古い日本映画を鑑賞しました。その日は松本清張原作の『張込み』〔1958年松竹・野村芳太郎監督作品〕。学生時代以来30年ぶりくらいに観て、あらためて橋本忍脚色の構成の妙と野村芳太郎監督の演出を堪能しました。すると今日ネットニュースで橋本忍氏逝去のニュースが。そのシンクロニシティーにびっくりしました。1918年生まれですから100歳で亡くなったんですね。黒澤明作品の共同執筆で名を馳せ、以降は松竹で前述の野村芳太郎と組んだ作品群〔特に『砂の器』『八つ墓村』など〕や東宝映画で黒澤門下の森谷司郎や堀川弘通作品など多くの作品を手がけました。変り種としては1982年の自身の監督した『幻の湖』でしょうか。この映画は『シベリア超特急』『北京原人 Who Are You?』と並び、日本の三大カルト映画の1本に数えられています。大学3年時萩原朔美先生の授業で『ライト・スタッフ』〔1983年 フィリップ・カウフマン監督作品〕とこの映画を観ることを勧められたという怪作でした。合掌。 18/7/24(波照間エロマンガ島)

関係ないとこに引っかかるけど萩原朔美さんがやっていた「ビックリハウス」には中高生時代よく投稿してたなー。 18/7/24(石川浩司)

18/7/24の追記。橋本忍さん逝去について爆笑問題の太田光がラジオで語っていました。向田邦子さんは駆け出しの頃『張込み』の脚本を何十回と読み勉強したとのこと。向田さんの心の師匠が橋本忍だった、と。それは初めて知りました。
また『張込み』監督の野村芳太郎の助監督だった山田洋次も橋本忍に入門し脚本を学んだそうです。 18/7/31(波照間エロマンガ島)

う〜む、橋本忍という人をまったく知らない・・・映画に疎いからなあ。 18/7/31(石川浩司)

18/7/24の追記。10月からBSの日本映画専門チャンネルで「追悼・橋本忍」と題し、この「幻の湖」を含む4作品が放映ですって!思いもかけずにカルト作品、名作作品が観られるので気持ちが盛り上がっております。*あとの3作品は「八甲田山」、「人間革命」、「続・人間革命」。こちらもすっごく楽しみです! 18/10/7(波照間エロマンガ島)

人間革命って映画にもなってるのか。・・・そりゃ大ベストセラーだもんな(笑)。 18/10/7(石川浩司)

18/10/7の石川さん。
某宗教団体の初代会長の牧口常三郎を芦田伸介、二代目会長の戸田城聖を丹波哲郎、三代目会長の池田大作の若き頃をあおい輝彦がそれぞれ演じています。日蓮上人は仲代達矢。立正安国論にある鎌倉時代の大地震など天変地異を東宝特撮陣が見事映像化していました。 18/11/10(波照間エロマンガ島)

ほお。すごい金のかかってそうな布陣だね。
幸◯の科学の映画も特撮すごいと聞いたことある。 18/11/10(石川浩司)

最近スティーブン・スピルバーグ監督作品「E.T.」〔1982年〕を何十年ぶりかでケーブルテレビで鑑賞し、大いに楽しみました。1985年頃、演出家で作家の久世光彦さんとお会いしたとき、雑談の中で「E.T.」の試写会に行ったら黒澤明が来ていて映画が終わったら泣いていたとのこと。「あの世界のクロサワが泣いていたんですよー」と久世さんが興奮気味に語っていたのが印象的でした。映画のラストシーンに向かう自転車の追跡シーンの「ある」箇所で、必ず「ぐっ」とこみあげてくるシーケンスがあるのですが、案の定今回もその瞬間、涙腺がどばーっと開いてしまいました。大好きな映画です。 19/1/12(波照間エロマンガ島)

俺も観た・・・はずだが記憶が曖昧。
もしかしてきちんとは観てないのかなあ。 19/1/12(石川浩司)

18/7/24、18/10/7の追記。『幻の湖』観ましたよ!! これは脱力必至のB級大傑作だと確信しました。東宝50周年記念作品の大作として製作されたものの、記録的不入りで公開わずか2週間で上映終了してしまったという「呪われた映画」。しかし橋本忍というシナリオライター&監督の頭の中にある狂気のイリュージョンがとことん盛り込まれた「作家の映画」として見事に成立していました。音楽の芥川也寸志、美術の村木与四郎ら、日本映画屈指の精鋭スタッフを使い、こんな「狂っ」た映画を作ってしまったこと。琵琶湖湖畔にある雄琴のソープランド街が舞台となっていて、黒澤映画の美術監督を務めつづけた村木与四郎は、ジャポネスクで悪趣味なソープランドの内装を見事に再現してくれました。そして舞台は戦国時代にタイムスリップし、浅井長政一党が織田信長に滅ぼされた小谷城の戦いのエピソード、さらにはNASAのスペースシャトルに乗り込んだ登場人物が琵琶湖の上空で宇宙遊泳するシーンへ唐突につながったりして、にやにや笑いが止まりませんでした。もともとは主人公のソープ嬢の源氏名が「お市」といい、そこから織田信長の妹で浅井長政に嫁いだお市の方に物語が移っていくのですが、なぜか同僚のアメリカ人ソープ嬢がアメリカ合衆国の諜報部員だったり、わけわからない設定もわたしにとってはツボを刺激しました。ただこの映画は観客によってはブーイングする人もかなり多くいると思われ、事実、橋本忍は興行収入9000万円という興業的失敗作を作ったことで、日本映画界からの信頼は失墜したといわれています。 19/2/26(波照間エロマンガ島)

映画は音楽と違って(特殊な例を除き)ひとりで勝手にやるよ、が難しいからどうしても売り上げをあげなくちゃならないから大変だよねー。
なんせ音楽とかも含んだ総合芸術だしね。 19/2/26(石川浩司)

19/1/12の追記。「E.T.」の前半、エリオット少年がE.T.に地球のことを教えるシーンがありました。フィギュアを手にとって「これはランド・カルリジアン、これはボバ・フェットだよ」とスター・ウォーズの登場人物を説明するシーンがありビックリしたんです。その数週間前に「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」で若き日のランド・カルリジアンを見たばかりだったので。シンクロを感じましたよ。1982年と2018年が接続したって。
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」というのは、2018年製作の「スター・ウォーズ」の外伝映画で、エピソード4からエピソード7まで出演した主要登場人物のハン・ソロ〔ハリソン・フォード〕の若い頃を描いたスピンオフ作品です。「E.T.」製作の直前に公開したエピソード5にランド・カルリジアンも出演していたので、そのフィギュアが「E.T.」に出てきたわけですね。といってもこのシリーズを観ていない石川さんには「なんのこっちゃ」なのでしょうけれども。わかりにくくてすいません。 19/3/12(波照間エロマンガ島)

1982年と2018年を足すと、4000年。 19/3/12(石川浩司)

19/3/12の追記。「スター・ウォーズ エピソード9 The Rise of Skywalker」の予告編が先ごろ公開されましたが、なんと、ランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムズがエピソード6以来、36年ぶりに登場!!これはすごい。2019年クリスマスの公開が楽しみであります。 19/4/19(波照間エロマンガ島)

長く続いてる作品だとそういう楽しみもあるよねー。 19/4/19(石川浩司)

波照間エロマンガ島@タイランドです。2019年4月24日、話題のマーベル映画の超大作「アベンジャーズ・エンドゲーム」を公開初日に観にいきました。この作品は「マーベル・シネマティック・ユニバース」(略してMCU〕というマーベルコミックの主人公たちが結集して同じ世界観を共有し悪と戦う物語群で、2008年製作の「アイアンマン」に始まり、今作までなんと22本を数えるマーベルコミックの実写化作品群の中心を占める作品です。ここ10年ほどで製作されたマーベル作品のヒーロー達がほとんど登場する映画なのですが、このシリーズを1本も観てなくても問題なく楽しめます。もちろん深くハマッて他の作品を見た上でこの作品に接すると、よりいっぱい楽しめる、そんな構造になっています。

わたしはコアなMCUファンではなく、劇場公開する映画で面白そうな映画をシネコンの入り口でなんとなく選んで鑑賞する口なので、MCUは全作品は観ていません。でもちょっとずつ観ていくうちに複数のヒーローが同一のスクリーンに出演する世界観の面白さにハマッていきました。2008年の「アイアンマン」は、B級の「よくある」タイプの特撮ヒーロー映画に過ぎないと思っていたのですが、それが大ヒットしたものだから、以後どんどん作品のグレードが上がっていったのですね。最初は「ヒロイン役のグウィネス・パルトロウ、なんでこんなB級映画に出てるの? 格が違うっしょ」と疑問を持っていたのですが、映画の格がどんどんあがっていって、いつのまにかこのシリーズがハリウッドのトップマネーメイキングスターばかり出るようになっていき、最初にグウィネス・パルトロウ出演で感じた違和感は見事に解消されていきました。

でもって、1本の映画で主役をはったスーパーヒーローたちが集まって共通の敵を倒すという話なのですが、ふつうだとストーリーがあちこちとっちらかってしまい、まとまりがつかない冗漫な内容になるとすぐに想像しがちなのですが、この作品は作り手たちが観客を飽きさせずに、つぎからつぎへと魅力的なプロットを仕掛けて歓ばせて構成を作っていくのが、本当に上手だと思ったのですね。娯楽映画の王道を行っているんです。2010年代から2020年代にかけての世界でもっとも先端をいく映画シリーズだと確信しています。

最後に、映画公開数日前にこの映画についてつぶやいた私のTweetをばっすいします。

前作の「アベンジャーズ、インフィニティーウォー」の直後に公開された「アントマン&ワスプ」の最後のエピローグで「ある事件」が起こって、あれ、この作品って「ユニバース」の世界観上にある映画だったんだー! とかなり驚いたしだいです。エンドゲームに出てくるのかな、アントマンは。

結果はアントマン、出てきましたよ、大活躍でした。そんな「好きな映画」「アベンジャーズ、エンドゲーム」の巻き、でした。 19/5/2(波照間エロマンガ島)

なんか世界的な大ヒットらしいとニュースで読んだな。俺も詳しくないけど興味はそそられた。 19/5/2(石川浩司)

2015年製作「ターミネーター:新起動/ジェニシス」。リブート版新3部作の第1作ということでしたが、その後4年近く経つも続編製作の話題はいっこうに聴かれません。このトピックの上のほうには絶賛している方もいらっしゃいますが、わたしはあまり面白く感じませんでした。なんだかなぁ、って不完全燃焼な感じ。「ターミネーター」のプロット自体、繰り返されることによって消耗されマンネリ化されていると思うのですね。

やっぱりわたしは「ターミネーター」は第1作と第2作かな。「ターミネーター2」はほんとに入れ込んで、1991年8月の初日オールナイトに日劇に友人たちとはせ参じました。大いに映画を堪能し、終わったあと友人たちと朝まで語り合った幸福な記憶があります。それにしてもこの映画の最後のシュワちゃんの科白「I'll be back」は本当に人口に膾炙した名フレーズになりましたね。 19/5/12(波照間エロマンガ島)

俺もまさか自分が何の気なしに叫んだ「着いた〜!」が俺の代名詞になるとは露ほども思ってなかった...。 19/5/12(石川浩司)

19/5/12の追記。と思ったら今秋「ターミネーター」シリーズの最新作公開ですって!! ジェームス・キャメロンが製作に復帰し、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトン復活となれば、期待は否応なしに高まりますね!! 予告編も面白そう。というわけでこの映画も初日に推参つかまつりまする。 19/5/31(波照間エロマンガ島)

ひとつも見てない〜。 19/5/31(石川浩司)

1930年代から1960年代まで活躍した、映画監督の小津安二郎の作品に特徴的な有名なカットバック〔人物の切り替えしショット〕技法について、思うところを書いてみます。

大学時代の同級生が、かなり昔に松竹大船撮影所の大庭秀雄監督〔故人、代表作に「君の名は」〕に訊いた話によると「小津は駄目。あんな電気紙芝居は」と貶していたといいます。同時代の映画人には小津を酷評する人が多かったようです。しかも同じ撮影所の同僚にまで。
酒に酔った小津が松竹大船撮影所の監督会で吉田喜重に執拗にからんだ通称「吉田事件」のことを想起するまでもなく、小津が映画を「わが道を行く」方法で作り続けるもその孤高の生き方を揶揄する空気は、当時から確かにあったということかもしれません。

確かに2人の人物が対面で会話するときに話者をバストショットで同じサイズで撮影し切り返す小津のカットバック手法について、話者の視線を交わらないように〔イマジナリーラインを無視して〕カットを繋ぐのは間違いであると、同時代の映画関係者からはよく指摘されていました。

これは小津固有の映画文法であるカットバックの会話シーンですが、交流分析心理学でいうところの自我状態が「成人」であるときの平常の会話のときはよいとしても、例えば中村鴈治郎が関西弁で京マチ子とやり合う「浮草」の雨の中の罵倒シーンとか、笠智衆が娘役の岩下志麻に結婚話をして逆ギレされたときに怒りの表情を浮かべる「秋刀魚の味」のシーンなど、感情を露わにするシーンでのカットバック技法は、表情の変化を紙芝居的でかつ漫画のコマ割り的に捉えるので、不気味なことこの上ないのです。映画の限界を観客に感じさせてしまう〔劇から醒め、白けさせてしまう〕。それでもあえて小津がこの手法に固執したのは何故なのでしょうか。観客に物語への没入を回避させてしまう映画技法の暴走と言えなくはないのか、と。とにかく観ていてある種の不自然さ、気持ち悪さが妙に意識されるのです。でもわたしはこういう映画の「限界」を露呈してしまっている瞬間のほうにかえって味を感じ惹かれてなりません。今観ている映画がフィクションであることを強く意識するからです。小津安二郎のカットバック技法についてはいろいろな人が論じていると思いますので興味のある方はあたってみてください。 19/9/12(波照間エロマンガ島)

カットバック技法はよくわからないんだけど、フィクションだと分からせてしまうのは演劇とかにはより強く言える約束事かもね。 19/9/12(石川浩司)

10/1/27の追記。マキノ雅弘監督作品『次郎長三国志』シリーズでの好きなエピソード。この映画は中国の伝奇書「水滸伝」のように、新キャラが登場すると、次郎長とやりあったあとに次郎長に心酔し杯を交わし子分になる、という流れがパターンとしてありました。

ここに加東大介演じる「三保の豚松」というキャラクターが確か第4部に登場しました。すると地方ロケで撮影しているマキノ監督のもとへ東宝本社から電報が届いたそうです。それには「ブタマツコロセ」とだけ書いてあったとか。これはどういうことかというと、このまま豚松を「次郎長三国志」に出演させるのではなく、すぐに死なせる設定にして東京に帰らせろ、というのです。なんと加東大介は黒澤明の「七人の侍」の七郎次役が決まったから急いで殺せ、というんですね!

マキノは仕方なく演出プランをすべて白紙にして、アドリブ撮影で豚松殺害のシーンを撮影しました。そのシーンを覚えていますが、まったく唐突な死のシーンで当時の観客がわけがわからなかっただろうと思いました。なにせ重要な脇役であるはずの加東大介は登場したばかりで殺されちゃうんですから。そして加東大介はすぐに東京に戻り、世界映画史上に残る傑作の「七人の侍」に出演したというわけでした。これは世界映画史に残る面白い逸話です。

わたしはこういう風にフィクションの作品中に現実の出来事が影響して作品を変質させてしまうアクシデントを面白く思います。最近の作品でいうと、NHK大河ドラマ「いだてん」で足袋職人役のピエール瀧が麻薬所持の現行犯逮捕でドラマを降板、三宅弘城がピエールに替わってこの役を演じた例がわかりやすいかな。これも後世の人が見たらなぜピエール瀧が途中からドラマに出てないのか、その理由を考えるだろうからです。

そんな『次郎長三国志』の話。 19/10/8(波照間エロマンガ島)

へ〜、それは面白いね。
三宅くんにももっと売れてほしいけど、いい人過ぎるのかなあ。 19/10/8(石川浩司)

19/5/31の追記。1991年製作「ターミネーター2」以来、リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役で出演する「ターミネーター・ニュー・フェート」を劇場にて鑑賞してきました。面白かったー! 〔日本公開2019年11月8日〕

「ターミネーター」の初期2作に監督として関わったジェームス・キャメロンが製作として復帰、「2」以降制作された3作品「ターミネーター3」(2003)、「ターミネーター4」(2009)、「ターミネーター:新起動 ジェニシス」(2015)は存在しなかったものとして、「ターミネーター2」の直接の続編として世界観が構成されているのが特徴でした。そう、その後の3作品に登場した救世主のジョン・コナーが出てこない!その理由はこの作品の中で明らかにされています。わたしは鑑賞後数日経った現在も余韻にドキドキしている状態です。また映画館に観に行こうかなー。
そんな「ターミネーター」シリーズ最新作を観たという話でした。 19/11/14(波照間エロマンガ島)

そんなに余韻が残る映画、しばらく観てないなー。 19/11/14(石川浩司)

「翔んで埼玉」
2019年2月22日に公開され、4か月以上のロングラン上映となりました。

最初、原作漫画を見たときは本を破り捨てようとまでしてしまいました。
しかし「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせておけ!!」
「さいたまさいたまなんて言っていたら口が埼玉になるわ!!」などというセリフはまさに郷土愛があってこそ言えるもの。
まともに言ったら殺されます。もとい殺します。

そのうち「こんな風に取り上げてもらえる埼玉がうらやましい」という声も聞かれえるようになりました。
やっぱり悪口をいわれるのは気分のいいものではありませんが、とにかく埼玉は脚光を浴びます。
公開当日はNHKのニュース番組の特集で、監督と原作者がヒット祈願をしに行く様子が映されました。
また映画の1年位前に、ある意味物語の聖地でもある新所沢パルコに原作者が来るなどのイベントもありました。

私も映画館で2回鑑賞しました。考えてみれば聖地ともいえる新所沢パルコでこの映画を見れる感慨。なかなかのものでした。
散々埼玉県の悪口が映画の中で言われてきましたが、物語のラストでは埼玉をフォローする場面も、埼玉県の活躍ぶりが紹介されました。

原作の漫画は私の好みには合わなかったけれど、映画のほうは大いに楽しめました。
確かに埼玉はダサい県かもしれないけれど、自分から何かを探せば素晴らしいくらいにいろんなものがある、そんなところには誇りを感じます。 19/12/3(Sankaku)

これ見たいんだけど見れてない。ネットに降りて来たら観ようと思ってる。
原作の漫画読んだけどギャグなので全然怒りはわかなかったけどなー。 19/12/3(石川浩司)

というわけで2019年12月19日〔木〕、『スター・ウォーズ/ スカイウォーカーの夜明け』鑑賞しました。シリーズ全作品映画館で観ていますが、今回も初日に駆けつけました。一言「最高」な映画でした。1977年の初公開以来40余年を経て、全9作のスカイウォーカー家の話がひと段落し、感無量の気持ちでいっぱいです。

2016年12月に亡くなったキャリー・フィッシャーさんはこの映画でも生前撮影したカットをつなぎ、普通にストーリーラインの中で演技をしています。でも最初に想起したのは、阪東妻三郎の遺作『あばれ獅子』〔1953年〕で撮影途中で逝去した阪東妻三郎の肩なめの背後ショットや手足のアップショットをスタンドインの役者でつなぎ合わせて作品を作り上げたときに感じたカットの接続の「ぎこちなさ」なのですが、この映画では合成やカットのつなぎの齟齬は気にならずにすぐに内容に惹きこまれて、ごく自然に演技している印象をもちました。

あれこれ言いたいことはたくさんあるのですが、しばらくはこの世界観の中にいてあれこれ妄想をやゆたわせていくことになると思います。時間を作って2度目3度目の鑑賞もしたいくらいです。そんな好きな映画「スター・ウォーズ」最新作を観たの巻き、でした。 19/12/26(波照間エロマンガ島)

実は一作も観てないのだが、はまれるかなあ。 19/12/26(石川浩司)

とうとう40年以上にも及ぶ「スター・ウォーズ/STAR WARS」シリーズ〈全9部作〉が完結を迎えました。
しかし7作目以降をネィズミーが制作した事で世界観が変わり、その思いは複雑です。
一つ一つの作品は本当に素晴らしいんですけど、シリーズとして見ると数多く作られたバッタもんと変わらないような気がします。
たとえるなら、「たま」に関する全権利をジャリーズ事務所が買い、メンバーを一新しつつ旧メンバーもゲスト出演。歌詞は女子中学生好みに改編し、曲もアイドル路線に編曲。甘ったるく歌い〈口パクし〉ながら、適当なダンスを披露。グッズ販売優先のために、よく見ると中性的な5人目のメンバーまで加入しています。それなのに「たま」。
ネィズミーを悪の帝国〈ダース・ベイダー側〉になぞらえ「スター・ウォーズ/ネィズミーの侵略」と揶揄される事も。
変わる事はしょうがないにせよ、多くのファンを落胆させた事は事実です。言いたい事は宇宙ほどありますけど、この辺で。
フォースと共にあらんことを。 19/12/31(テングザル)

規模が大きくなると器は同じでも中身は全然違うものって、結構あるよねー。小さくないと成り得ないもの。 19/12/31(石川浩司)

今年観た映画で、最も印象に残っているのは「野火」という作品です。作品としては古いですが、終戦記念日の頃にしばしばライバイバル上映されるようです。
第二次大戦における南方戦線での日本兵を描いた映画でしたが、食うという部分に重要な要素があって考えさせられました。
本編終了後に、中村達也と石川忠のセッションライブの映像もあったのですが、これもまた素晴らしかったです。 19/12/31(KPC)

戦死は実は餓死の割合が非常に高いという話は聞いたことがあるな。 19/12/31(石川浩司)

私が好きな映画監督は、
押井守と、塚本晋也です。
このふたりの映画はほぼ全部見ています。
押井守を知ったのは、「パトレイバー」というアニメです。
ものすごく面白いです!
そこから、さかのぼって、「うる星やつら」の監督をやっていたのを知り、
その後、「天使のたまご」というアニメを作りました。
その作品が、タルコフスキー的でありながら、それをも凌駕しそうなほど、すばらしいんです!
そして、「パトレイバー」の何年か後、
「攻殻機動隊」を作るんです。
それがめちゃめちゃ良いんです。
「ブレードランナー」からのオマージュで、サイバーパンクなんです。
「攻殻機動隊」の続編、「イノセンス」もすばらしい!
今、新作を作っているところらしいので、ものすごく楽しみです!

塚本晋也にはまったきっかけは、
「鉄男」という映画です。
主人公が鉄になる映画です。
その映画を、近所のレンタル屋で借りて、見たんです。
ものすごくおもしろい!
塚本晋也さんが、早稲田大学の文化祭に来てくださって、田口トモロヲさんとイベントをして、
そのイベントを見たんです。
そこで、オークション的なことが行われたんです。
塚本晋也さんか、もしくは田口トモロヲさんの、
飲み終わった、紙パックのジュースの空き箱がオークションにかけられ、
それをほしいと、私が手をあげたら、塚本晋也さんにウケました(笑)
直後にはずかしくて、ちょっと隠れたのですが、うれしかったです。
塚本晋也さんの映画はほぼ全部見ています。

「野火」は太平洋戦争を描いた、小説の実写化です。
戦争がいかにいけないことか、わかります。
私は戦争は絶対に反対です。
最新作の「斬、」はヒロインが蒼井優です。
蒼井優がまさか、実生活で、山里亮太さんと結婚するとは、夢にも思いませんでした。
びっくりしました。 20/2/24(マサラ)

押井守監督は現在すごい映画を撮ってるよ。
ふたりでこの前トークショーをした時に本人に直接聞いた。これ以上は今は話せない~。 20/2/24(石川浩司)

19/5/2の追記。
「ザ・アベンジャーズ・エンドゲーム」がケーブルテレビで放映されたので約1年ぶりに鑑賞しました。やはり大好きな映画でした。実はこの1年間、ケーブルテレビでかなりのMCU〔マーヴェル・シネマティック・ユニバース〕の作品を観つづけたので、細部の伏線についての理解も深まり、細かい部分まで味わうことができました。そう、この映画はほかのシリーズ作品と同じ世界観の連続性があるので、出演するヒーローたちが別の映画で演じてきたプロットがこの映画でもいろいろ活きているというのが最大の魅力なのではないかと思います。 20/3/8(波照間エロマンガ島)

スピンオフの嵐なんだね。はまると楽しいかもね。 20/3/8(石川浩司)

市内の図書館に『その男、凶暴につき』〈北野武/監督〉の映画ビデオ〈VHS〉があり、借りて観たことがあります。
たけしさん演じる刑事が、違法薬物を取り扱っている容疑者を建物裏のトイレで尋問するシーンがあるのですが、その際たけしさんは17発犯人にビンタをしました。作者自身も「痛々しいシーン」と振り返っていらっしゃったと思いますが、私はそのシーンを見るととても安心した覚えがあります。

また「ターミネーター2」でシュワちゃんのターミネーターT-800と、敵のT-1000型のファーストコンタクトのシーン。
T-800がショットガンを撃ちながら敵のターミネーターに迫ってゆくシーンも好きです。

もしかしたら、学校の同級生を殺すことを連想していたのかもしれません。 20/3/16(Sankaku)

映画からの妄想で終わりますように! 20/3/16(石川浩司)

2020年4月10日、大林宣彦監督、逝去。大好きな映画監督でした。合掌。

1984年頃、わたしは「時をかける少女2」という映画を脳内で妄想していた時期がありました。

〔以下、ネタばれ注意〕
映画「時をかける少女」〔1983年〕のラストシーンでは、主演の原田知世が理科室で気を失っていると楽曲「時をかける少女」のイントロが流れる。すると、原田知世は意識を戻しとつぜん立ち上がり、「あなた 私のもとから突然消えたりしないでね」と歌い始める。そしてその映画の各シーンのセットでこの歌を歌っていくという、プロモーションビデオ+ボーナスショット集みたいなエンディングタイトルになっていました。映画館内では大林監督の編集ギャグのセンスに観客は大爆笑してました。わたし、このシーン大好きでした。

「時をかける少女2」は、前作のエピローグに出てきた物語の舞台〔11年後の1994年〕に作品を撮影すると設定します。
オープニングタイトルは、前作エンディングタイトルで楽曲「時をかける少女」の歌唱シーンから始まります。まったく同じカット割りで、27歳になった原田知世が高校時代の制服を着てこの曲を歌う。歌いながら1983年から1994年までの出来事がバックで走馬灯にように合成されながら続編が始まるという体を妄想したのです。メインの出演者は同じ。高柳良一さんはもうこの頃俳優は廃業して角川書店の社員になっていたので実現は難しそうですが、前作エピローグで研究施設に勤める原田知世と高柳良一が再会するシーンをからめて物語を発展できないかな、と、そう現実の1983年から1994年までの時間を超えた「時をかける少女」が16歳と27歳で映画的合成をして映画をつむぐことはできないか、と妄想していたのです。

そうだ、昔は気に入った映画やドラマがあると、その続きを妄想して楽しんだものでした。高校時代は授業中たいていこの妄想ノートを書いたりしていたなー。 20/4/18(波照間エロマンガ島)

あの映画は俺も何度も観た。もちろん監督と知り合う遥か以前。好きだったなあ。映画も、原田知世も。 20/4/18(石川浩司)

「アギーレ /神の怒り」〔1972年西ドイツ、ヴェルナー・ヘルツォーク監督 クラウス・キンスキー主演〕という映画を最近鑑賞しました。公開当時「ニュー・ジャーマン・シネマ」の最高傑作と評された作品ですが、2020年の現在になるまでなぜか縁がなくて観ることはありませんでした。今回初めて観ることができ、その驚がく的な出来栄えに感動しました。この映画に影響を受けたフランシス・フォード・コッポラは後年「地獄の黙示録」を製作したと言われています。撮影困難であったろうことが容易に想像される全編危険なアマゾンジャングルの急流くだりのロケは、スタッフ、キャストともにぎりぎりの状態で撮影に取り組んだことがわかります。

舞台は16世紀の南米アマゾン。スペイン軍がなぞの黄金の都市、エルドラドを征服するために大軍勢でジャングルに分け入り進軍するところから映画は始まる。大砲弾薬をもっての移動は困難を極め、道半ばで征服者ピサロはそこで駐屯し、精鋭40名を先遣隊として筏で遣うことを決める〔そのなかには軍人のほかに貴族や士官の妻子なども同行している〕。そこからアマゾンの源流を下る彼らの人間模様の葛藤、見えない敵との戦い、食料不足での仲間割れ、続々に死に行く兵士たちの姿などを必死のキャメラワークで撮影する。スタッフをまじえた現場での生存ぎりぎりのドキュメンタリーの様子が伝わってくる。そしてたどり着いたところは……。
主役のクラウス・キンスキーの独裁者としての狂気の演技は凄絶。クレジットはされてないが、幼い娘役としてクラウスの実の娘のナスターシャ・キンスキーも出演している。小規模の団体が自滅していくさまは、同時代の日本映画「八甲田山」を想起もした。いやぁ、面白かった。

そんな好きな映画、「アギーレ/神の怒り」の巻きでした。 20/5/11(波照間エロマンガ島)

俺もまだその映画観てないのだが、タイトルだけは印象的だったので、若い頃はよく人にふざけて怒る時に「アギーレ~神の怒り~~~!」と言ってたことを思い出す(笑)。 20/5/11(石川浩司)

わたしは映画は映画館で観たい派なので、新型コロナウイルス騒動以来ずっと映画館が閉鎖されており、ハリウッド映画の新作を観られないことにストレスを感じています。
わたしが今もっとも注目している映画は2020年9月公開予定のクリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET」。ノーラン監督はほとんどの作品を公開初日に鑑賞するのがここ10年以上の慣わしなのですが、この映画もそうなることを願っています。 20/6/2(波照間エロマンガ島)

タイは映画も安いしね。日本の映画館の窮状も分かるけど、1800円は動画サイトが無料で溢れる中、なかなか二の足を踏んでしまう金額だなあ。 20/6/2(石川浩司)

僕は集中力がないので、映画をあまり見ませんが、「釣りバカ日誌」は図書館にあるやつ片っ端からみました。 20/6/13(ポコポコ)

俺も集中力がないので、ネットで映画観る時は10~30分おきくらいに休んでメールチェックとかしてる。 20/6/13(石川浩司)

20/6/2の石川さん。たしかに日本の映画鑑賞料の1800円は高いですね!タイは日本の約1/3くらいの料金で大スクリーンで映画が見られます。新型コロナウイルスでのロックダウンの規制が緩和されて、ついに映画館も再オープンの運びになりました。また新作映画をどんどん観ていこうと思います。 20/6/19(波照間エロマンガ島)

貧乏性だから600円なら大スクリーンで楽しみたいと思うけど、1800円だと余程大スクリーンならではの迫力のあるものじゃないとなかなか食指が動かない。
例えばホームドラマ的なものだと「ネットに落ちてきてから家で観よう」ってなっちゃうんだよね。 20/6/19(石川浩司)

マット・デイモン主演、リドリー・スコット監督のSF映画「オデッセイ」〔2015〕。大好きな映画で劇場公開以来、ケーブルテレビで放映されるたびに鑑賞しています。
火星にひとりだけ取り残された宇宙飛行士で科学者のマット・デイモンが自力で火星を生きぬき、地球からの救助船の到着によって生還するまでのストーリー。これが何度見ても胸をゆさぶられます。
わたしはこの映画のように、危機に陥った宇宙飛行士がNASAのスタッフと力を合わせて宇宙から地球に生還するお話は大好きです。ほかに事実に基づいた映画としては「アポロ13」という映画もありますがそちらも大好き。
悪役がいない映画だからかな。悪役やクリーチャーが出るSF映画もいいですが、もう食傷しまくっているので、新しいパターンで観たいんですね。
わたしはあるシーンがくると泣きそうに感動するのですが、それはラストシーンではなくだれもが死んでると思っていた主人公の生存を最初にNASAの地上スタッフが発見するシーン。最高に胸熱になります。

という好きなSF映画「オデッセイ」でした。 20/6/26(波照間エロマンガ島)

そういう展開って映画でも嬉しくなるよねー。 20/6/26(石川浩司)

メジャーなものはあまり見ない私ですが、先日公開になった「ドラえもん のび太と新恐竜」を見ました。
OPは私も好きなアニメ「ポプテピピック」の映像を担当した神風動画の映像がカッコイイ!!
そしてあいつがでてくるなんて・・・
ビックリしました 20/8/18(ズミ天)

観てないからあいつが誰だかわからない...。喪黒福造?・・・ドーン! 20/8/18(石川浩司)

つい数日前、大林宣彦監督の自主映画作家時代の作品『喰べた人』〔1963年 白黒16ミリ 23分〕という作品を鑑賞しました。大学生時代、大林監督の自主制作映画時代の作品は授業で何本か観た記憶はあるのですが、この作品は初めてだったかも。シュールレアリズムっぽい内容で非常に面白くよく出来ていると感心しました。

レストランで料理をつくる料理人と料理を配ぜんするウェイトレス、そして暴飲暴食するお客さんたちが、調理と配ぜんと喰らう、あいだに起こる時間を映像的に切断し、あれよあれよという間にあれな世界に引き込んでいき、あれからあれに世界が展開し、最後「落ち」るというような詩的映画でした。音楽はあるのですがダイアローグは無いので、サイレント映画といってもいいでしょう。科白なしで撮影だけでプロットを説明するというのはとても難しい作業だと思うのですが、その困難さをいとも簡単に超越し、しかもそこに独特なゆるやかな「軽み」をもったふわふわな材質感をもった映像が本当に気持ちよかった。レストランのお客さんとして若き日の岸田森さんや草野大悟さんが、料理を美味しそうに喰べまくっています。とても好きな映画に出会いました。 20/9/12(波照間エロマンガ島)

それは知らないなー。本人は自分のことを映画監督じゃなくて映像作家と称することも多いよね。その感覚わかるよなー。 20/9/12(石川浩司)

日常クイズで、安藤サクラさんの話が出たので、安藤サクラの話がしたくなって、投稿します。

私も安藤サクラ、結構好きです。
「愛のむきだし」はすごい映画でした。好きな映画です。安藤サクラの怪演がすごい!
「百円の恋」はまだ見ていません。いずれ見たいと思っています。
「万引き家族」にも出ていましたね。アカデミー賞の会場で、世界トップクラスの女優たちに称賛されました。 ご歓談の時に、「万引き家族」のあるシーンの安藤サクラの演技の真似を、海外の女優が、安藤サクラの目の前でして、
「あなたの演技をパクりたい。」みたいなことを言ってました。 20/9/12(マサラ)

どれも観たけど、圧倒的な凄さを感じるのは「百円の恋」だから是非観て感想聞かせて~。なんせ映画の最初と最後では体型すら全く違うのだから(映像処理じゃなくて実際に変えてる)。 20/9/12(石川浩司)

クリストファー・ノーラン監督作品 『テネット』。コロナ禍で公開が遅れましたが、2020年9月無事全世界で公開されました。最近10年ほどはこの監督の作品はほとんど劇場公開で観ていますが、初回観た第一印象は「難解で意味がわからない」、でした。普通映画を観ると、2時間くらいの時間の中でだいたいの意味はうっすらとわかるものですが、この映画は何重にも作者の仕掛けたトリックが隠されていて、1回観ただけではそれらを読み解くことはできなかったのです。帰宅してネット上にある解説サイトを見て、初めてだいたいの意味がわかりました。けれどもそれらのサイトで意味がわかったとしても、まったくすっきりしません。この映画には「わからなくても面白い」というカタルシスが少ない印象をもったからです。解説サイトに誘導されて内容を理解するというのも、やや不快な現象でした。映画本体のみで興奮する映画を欲していたからです。
今後この映画はケーブルテレビに下りてきて繰り返し視聴することになると思いますが、おそらくは感想はあまり変わらないのではないかと想像します。けれども、けして嫌いな映画ではないのです。この映画が提示した劇映画の可能性は何か未来への道標のひとつになるかもしれないという勘があります。それと今後これほどの大作映画がコロナ禍の影響で製作することが可能なのかという点でも、未来への道標となるかもしれないとわたしは思っています。 20/10/4(波照間エロマンガ島)

観てないので意見は言えないけど物理学者の先生でも「この映画を一回で理解できる人はおそらく皆無だろう」と言ってましたな。
普通の映画でさえ、相貌失認で誰が誰だかわからなくなる俺には無理だろうなー。 20/10/4(石川浩司)

『黒い罠』〔1958年 オーソン・ウェルズ監督、チャールトン・ヘストン主演〕。
オーソン・ウェルズがユニバーサル映画から与えられたフィルム・ノワール〔犯罪ミステリー映画〕の企画を「おれは自分以外が出した企画でも撮れるんだ」ということを証明するために映画製作するも、完成した映画は難解なオーソン・ウェルズ風の「作家の映画」ができてしまい、ユニバーサル上層部の勘気に触れ、ずたずたに編集され勝手にシーンを加えられた上、しかも映画はヒットしなかった。オーソン・ウェルズはハリウッドで信用をおとし、以後ハリウッドで映画を撮れなくなってしまったという「呪われた映画」だ。しかし、オーソン・ウェルズのオリジナル版への改変嘆願を彼の死後ユニバーサルは認め、ディレクターズカット版として再編集再公開され陽の目を見るにいたった。そしてハリウッドクラシックとして後年多くの映画監督に影響を与える名画となった。わたくしも初めて観たときの衝撃は忘れられない。大好きな映画です。

ストーリーは説明しないが、大好きなシーンはたくさんある。映画冒頭の映画史上に残る3分20秒にわたる1カットの長まわしシーン。

https://www.youtube.com/watch?v=Yg8MqjoFvy4

映画のつかみは最高だ。そして怪しい登場人物たちが行動しその出鱈目さは観客を焦らすが、ラストシーンまで疾走する。
今でも新鮮なのは、そこから始まるつかみの大事件から時間がリアルタイムで進行し、「徹夜明け」状態で進行していくことだ。登場人物たちはいらいらし、観客は徹夜の肉体心理状態を追体験する。観客が物語の展開にいらいらするタッチはほとほと素晴らしい。さて、続きは今度チェンマイでお会いしたときに、お話しましょうね。コーヴィット19で何年後になるかはわかりませんが。 〔波照間エロマンガ島〕

すんません、今ライブが立て込んでいてこのコメントも電車の中で大急ぎで書いているので、3分の映像も見る時間がありません。今度時間ができたらゆっくり観ます~。 20/10/17(石川浩司)

ビデオ化・DVD化されてない日本映画作品として「喜劇 泥棒大家族 天下を盗る」〔1972年 東宝 坪島孝監督〕という映画のことを思い出しました。この映画は植木等主演で、最後の「クレージー・キャッツ」物かどうか認定する/しないでファンのあいだで議論されている映画らしいです。わたしは浅草東宝のクレージーキャッツ特集オールナイトで1983年頃に鑑賞した記憶があります。これは九州の筑豊地方に実在したという「泥棒村」の大家族の興亡を扱った喜劇映画です。

筑豊の片田舎に「泥棒村」という村があって、辺ぴな場所なのに住人は家電製品の揃った都会的な豊かな生活をしている。実はこの家族は一族で都会に行って、窃盗を繰り返して生業を得ているのだ。ところが末端の若い衆には盗んだものの分け前が少なく、不満をもっている。そこで長老たちが温泉に行っているあいだに、若い衆だけで長老の許可を得ないで都会に「大航海」〔泥棒ツアー〕に行く。そこで起こったこととは・・・。

まぁ、ラストシーンが予想される予定調和の映画であるわけですが、わたしは本当に面白かった。泥棒大家族には10数人の役割分担があって、そのセオリーにしたがってペテン的詐術を使って泥棒するわけですね。1回目は驚きをもって観客はその手法を堪能するのですが、2回目はどこかで詐術が失敗して逮捕されるスリルを観客は味わう。映画の見せ方の常道を描いているわけです。そして最後には泥棒家族は崩壊し警察権力が村に拘引に来て映画が終わる。わたしはこの映画が実在の泥棒村をそれらしくリアリティーに描いたことに驚きました。まだ遠くない過去の日本にこんな泥棒村があったなんて。

それと同時にいろいろなことを考えました。まず思い浮かべたのは、1971年にテレビアニメで観た「ルパン三世」第1シリーズの「泥棒島」の話。記憶ではおぼつかないので調べてみると、第20話の「ニセルパンを捕まえろ」だったことがわかります。この泥棒島は島民全員が泥棒を生業にしているという点で前述の「泥棒大家族」を彷彿とします。ふたつのあいだの相関性についてはわかりませんが、何か関連するものがあるのではないか、と「泥棒大家族」の映画を観たときにまず感じました。この「泥棒島」の話はルパン三世の第1シリーズではもっとも印象に残る作品でした。

そしてその印象はそれから何十年も経った2000年代、タイ北部旅行で訪れたメーホーンソーンにあった中国国民党村を訪れたときに、突然記憶の奥底から爆発して脳の表面に現われました。
中国国民党村というのは、蒋介石率いる、のちに中華民国になる勢力〔国民党軍〕と、毛沢東率いる、のちに中華人民共和国になる勢力とが戦闘し、前者が敗走してタイ北部の山岳地帯に流れ着き村を作った場所なのですね。この村については、いつかまた石川さんのHPで書いてみたいと存じます。
というわけでわたしが何故この映画に惹かれるのか、もうちょっと考察を進めていきたい「喜劇 泥棒大家族 天下を盗る」についてその序章、でした。 20/12/12(波照間エロマンガ島)

売春島=渡鹿野島も今や公になっちゃったしね。ちょっと前まではマスメディアでもその島の名前を出したら身に危険が及ぶとまで言われたのに、ネットで一気に広まっちゃったね。ことの善悪はともかく、謎がなくなっていくのはなんかつまらないねー。 20/12/12(石川浩司)

最近BSで「仁義なき戦い」〔1973~74年 東映 深作欣二監督〕シリーズの集中放送をしていて、何十年ぶりかで観てますがやはり大好きな映画です。これほど面白い映画はなかなかありません。東映が「髷をとった時代劇」と言われた大正昭和初期を舞台にした仁侠映画路線から、現代の実録やくざ路線にパラダイムシフトの舵を切ってからの大ヒット映画であり、カテゴリーとしては、やくざ映画のジャンルをはみ出て青春映画、アクション映画、政治サスペンス映画・・・・・・とさまざまな魅力にあふれた群像劇になっています。わたしはもちろん現実世界での反社会組織を肯定する人間ではありませんが、戦後の混乱期に無頼の世界で生きるしかなかった人間たちの苦悩ゆえの生き様が裏切りや野心などを、喜怒哀楽の感情を伴って爆発させていく描写は本当に痺れましたね。それはこの映画が製作された1970年代前半の日本映画界の背景ともオーバーラップする部分もあったことは想像にかたくありません。映画界が斜陽になり、倒産する映画会社が出る中で生き残りに必死だった東映で、この企画の大ヒットで経営を持ち直したことまで考えてしまいます。いつか書きましたがやはり岡田茂社長のプロデュース能力というのは桁外れにすごかったということか、と。今回は小林旭の魅力にはまりましたね。 20/12/26(波照間エロマンガ島)

日活もロマンポルノで息を吹き返したしね。 20/12/26(石川浩司)

スタンリー・キューブリック監督作品「シャイニング」を観ました。噂通りのホラー映画の金字塔的作品でした。が、原作者のスティーヴン・キング氏はこの映画を大変に嫌っています。
最初からヤバそうなオヤジが案の定ストレスによっておかしくなっていったように見えました〈ネタバレ防止のため抽象的な表現ですみません〉けど、原作ではどこにでもいそうな善良な父親が霊的な力によって凶行に走らされる様子が克明に描かれています。
またタイトルの由来でもあるダニー少年〈息子〉の特殊な霊能力〈シャイニング〉が疎かにされているのも気にくわなかったようです。
そこで何十年も我慢ならなかったスティーヴン・キング氏は40年後の世界を描いた続編「ドクター・スリープ」を発表し、よき理解者でもあるマイク・フラナガン監督の元で映画化もしました。
これが本当によく出来た作品で、前作「シャイニング」を完璧に踏襲しながら〈ロゴから当時のもの、音楽やデザインもそのままに、ダニーを演じたダニー・ロイド氏もカメオ出演〉本来描きたかったダニーの特殊な霊能力も見事に表現されていました。「シャイニング」も本来こういう作品になるべきものだったのかと。
「シャイニング」と「ドクター・スリープ」を続けて観たんですけど、双方のファンを納得させた上で〈傷付ける事なく〉スティーヴン・キング氏のわだかまりも溶けていくような、そんな清々しささえ感じる作品でした……ホラー映画なのに〈苦笑〉。 20/12/26(テングザル)

へー、そんないきさつがあったのね。それは「ドクター・スリープ」も観なくちゃね。 20/12/26(石川浩司)

20/12/26の石川さん。
1980年代のいつか、おそらく日活の創立70周年かのパーティーがあった記事を読んだことがあります。 その席では1970年代初頭のロマンポルノスタート以前・以降で俳優たちがまっぷたつに別れてしまい、パーティー会場内で両者が歩み寄って歓談することはなかったという話を聞いて悲しい気分になりました。同じ撮影所で同じ釜の飯を食った仲間であるはずなのに「自分は一般映画でロマンポルノとは格が違うから」というような蔑みの視線もあったのではないか、と想像しました。 21/1/15(波照間エロマンガ島)

ロマンポルノだってちゃんと演技してるのにね。
まあ映画に限らず今でもそういうところはあるのかもしれないけどね。 21/1/15(石川浩司)

黒澤明監督作品『天国と地獄』〔1963年〕。モノクローム作品ですが、ある場面のみパートカラーになっていて、これが強烈な効果を生み出しています。最近WOWOWで放映していたので久々に鑑賞すると面白いことに気づきました。もしこの映画が全編カラーで製作されたとしたらと、妄想を呼び起こすシーンを発見したのです。
それは国電有楽町駅近くの高架下の売店をクレーンショットで映すシーン。高架線には新橋方面から走行してくる山手線内回り線を一瞬だけ映し、そこから下方にパンして売店にキャメラは移動し映し出します。ここではたと気づきました。この映画の撮影当時、山手線のラインカラーはうぐいす色ではなく、確かカナリアイエロー色ではなかったか。もしモノクロ映画だから気づかないけど、もしカラー映画になっていたら21世紀の観客は、山手線のこのカナリアイエロー色に時代の推移を感じ、相当違和感を感じるのではないだろうか、と。
公開してから57年になんなんとするこの映画、撮影当時の「風景」が画面に定着されているのを観るだけで気持ちが高揚してくるので繰り返し観たくなるのです。わたしが1990年代に住んだ横浜伊勢佐木町から始まり、浅間台、黄金町、鎌倉、江ノ島、小田原酒匂川付近まで、神奈川県内が多くロケーションされていてその風景を見るのも楽しいのです。そんな好きな映画『天国と地獄』。 21/2/8(波照間エロマンガ島)

俺も古い映画は内容よりも町の風景などをメインに見ていることも多いな。
そして自分の生まれた頃は今見るとやはり相当「昭和」という過去なんだなと思い知らされる。 21/2/8(石川浩司)

今まで北海道及び沖縄が舞台の「男はつらいよ」を見てきたのですが、ここまできたら50作全部見ちゃうぞー。残り40作強、うーん。 21/2/23(わいわい)

実際に寅さんがいたら、ほとんどチンピラだよね~。
遠くから見ている分にはいいけど、親兄弟だったら大変。 21/2/23(石川浩司)

2021年初夏に公開予定の『シン・ウルトラマン』

初代ウルトラマンをデザインされた、成田 亨 氏が望んだ本来のウルトラマンを現代のCG技術などで再現するというもの。
公式ホームページに新たなウルトラマンのビジュアルが公開されています。
『シン・ゴジラ』もそうでしたが、キャラクターデザインの独特の気持ち悪さが人によっては癖になるのでしょうか。
ゴジラの方は、成長途中の未完成形態のゴジラは人によって好みが分かれるところです。
「シン」という書き方は、色んな意味を感じてもらうためにこういう表記にしているそうです

個人的には、カラータイマーの無いウルトラマンは何だかしっくりきません。
ウルトラマンがどのような活躍をするのか、分からないのが楽しいところです。
また有名俳優さんたちもどのような演技をされるのか。

また映画グッズもどのようなものが発売されるのか、こちらも個人的には大いに楽しみです! 21/3/1(Sankaku)

映像でも音楽でもみんな「最初にインパクトを受けたもの」を継続してほしいという気持ちがあるよね。なのでいつの時期のものを最初に見たかで、人によってベストが違うんだよね。 21/3/1(石川浩司)


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