「地下生活者第3話」について
1983年の1月9日に、大久保の「オフオフ新宿スタジオジャム2」というところで行われました。この日はオールナイトでいろんな人が出たのですが、その中でWちゃんという女の子も一人芝居で出ました。テープに合わせて何事かしゃべりながら生卵を投げつけたりして、晴れやかに演じていたのです。が、カセットデッキにテープのA面とB面を間違って入れてしまったらしく、悲しいセリフなのにマーチが高らかに流れたりして、途中で芝居が続行不能になり、泣き出してしまいました。せっかくのステージがそんな機械操作のちょっとしたミスで失敗して、とてもかわいそうでした。しかしその後、富山県新湊市在住の大谷博之君(当時22歳)が古本屋で買ったエロ写真集に、Wちゃんがさわやかな笑顔を見せながらすっぱだかで自転車に乗っている姿を発見しました。すっぱだかでペダルを軽やかにこぎ、すっぱだかでサドルにお尻の谷間を食い込ませるWちゃん。その晴れ晴れしい姿を見ていると、心に一点の傷も負っていないことをしり、みなで大変ほがらかな気持ちになりました。
(車掌/お題 「地下生活者第3話」について )
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