はこにわポエム集会その4




実は男も女も縛られるのが大好き!? 人間の真理を見たもんね。

やっほーい。この連載もついに10回目。誰も気づいてないだろーから、ひとりで祝おうっと。「おめでとう、石川さん! 」「ありがとう! 」って、わぁ虚しい。実は今回、少しテーマが難しかったので、応募が来なかったらどーしようと思っていたのだ。もしも全然なかったら、北への切符をひとり買い、ぴゅるるぴゅるると日本海、深爪しすぎて血は赤い、心の傷もちょっと深い、俺の人生大後悔、てな感じになってたと思うのだが、沢山きたのでうれしーなー。こりゃ逆に「ちょっとぐらいきつめのルールで縛られた方が男も女も燃えるのよね」という人間の真理だろうか。さてさて、実際にゃ文字の縦と横では微妙な行間とかが違うだろうから真四角にはならないんじゃーわははは、って自分で出したテーマへの突っ込みはともかく、四角いリングの上でみんなくんずほぐれつ、がんばってくれた。中には、確かに10文字×10行ではあるけれども、まったく行を無視して(つまり全然関係ないところで文が切れて、また始まっている)なんていうニヤリとさせてくれた作品もあった。こうゆう掟破り、いいぞいいぞ。なぁ、ペンネーム宇久志君よ。あとはポエムさえ良かったら大賞だったのだが・・・まぁ、今後も度肝を抜く作品を頼むぞ!!



 フロム・エーでグローバルなバイト探しをしよう!?

   この俺の原稿は、押し入れで書いている。いや、今回だけじゃなくていつも押し入れで書いている。いや、別に女房に「あんたなんか、ここがお似合いよ。部屋には出てこないでね!!」なんていわれのない凄まじい家庭内暴力にあっているわけではない。近いけど、そこまでではない。そう、単に俺は押し入れを改造して机にしているのだ。便利だぞ。そもそも、みんなは普段どんなところでポエムを書いているのだろーか。俺の場合、ハッとフレーズやテーマが思いつくのは、自転車に乗りながらハハハーンってな鼻歌を歌っている時が一番多い。あとはやっぱり風呂とかトイレとか洗い物とか靴履いてる時とか、頭かゆい時とか要するに日記には書き留められる事がないような「ただ通り過ぎていく時間」が多い気がする。で、今は半分それで食ってるようなものだから、つまりはどーでもいいように見える時間が、一番大切なわけだ。それがなきゃ、俺は餓死して土の中にいたわけだ。あぁ、人生って実はそんなことが大事だったのねー。ってなことで今回、やっぱり多かったのはトイレや布団の中だった。でも「カムチャッカ半島」とか「カルカッタ」とかもあって、まさかフロム・エーで探した仕事でそんなとこに飛ばされたんじゃ・・・ご苦労様です。



********酔っ払った時に書いた詩********

悪の組織の人達よ、どうかそれだけは勘弁してくれ!

 俺も昔は酔っ払った時によく「うぉぉぉぉぉー」とか言いながら感情が盛り上がるまま、熱いメッセージの詩を書いたりしちまったことがあった。しかし次の日起きてその詩を見た途端、もっと大きな「うおぉぉぉーーっ!!」という雄叫びとともに顔を真っ赤にしてそのクソ恥ずかしい詩を破り捨てたことが一度や二度じゃない。捨てたはずのその詩がもしも悪の組織によって保管されていて「フッフッフッおまえの真実の姿を公表してやろう! 」と脅されたら、俺はどんなことでもして許しを乞うね。って、そんな悪の組織はないか。つまり、これはその「シラフの時だったらとても書けない、馬鹿状態の時、人は勢いでどんな恥ずかしい詩を書いてしまうのか?」という実験だったのだ。ベロベロになった時、なんだかいつもよりずっと素直になったり、もしくは自分の事を天才だと思ったりして書いてしまった詩。もちろん半分は大誤解のコンコンチキだけど、実は半分は本当にシラフの時には忘れていた別の凄い自分が出てきていることだってあるのだ。でも応募作品を読んでみると案外「自分が酔っ払った時のことを想像してシラフの時に書いたポエム」が多い気がしたぞ。駄目だぞ、ズルは。もしくは、酔いが足らんなー。  

(フロムA)


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