ギャング集団会場占拠作戦&結果報告
悪の司令その7
ギャング集団会場占拠作戦&結果報告(02/5/29発令)
さて、今回は突如ライブ当日に思いついたので、ページにアップする時間がなく、「ひとことメッセージ」でのみお知らせした。概要はこうだ。
『本日からの、名古屋・大阪でのインストアライブ及び「温故知新」ライブで、100円ショップで売っている黒いサングラスをかけて会場にやってきてくれい。いきなりギャング団のようなお客が睨みを効かせていたら、メンバーはどんな反応をするか?』
という感じのものだった。
さて、最初は29日の名古屋インストアライブだが、さすがにまだ指令を聞いてた人がほとんどいなかったとみえ、ごく普通にライブは終わった。そして、その日の夜、指令を聞いたと思われる、翌日の30日。開演とともにステージに上ってみると、
「いたっ!」
後ろの席は暗くてよく見えないのでわからなかったが、前三列だけでも、10人以上のサングラス軍団がこちらを凝視していた。さぁ、メンバーの反応は? とワクワクして皆をちらちら見る俺。ところが、メンバーは全くその事態に気づいていない。しっ、しまったー、よく考えたらメンバーはお客さんの様子には鈍感なのだった~。というか、やはりやりなれていない曲が多いので、到底客席を見る余裕などなかったのだ。そして何事もなく本番は終わった。や・やばい・・・。
しかしまだアンコールがある。今回はアンコールはいっぺんだけ、但し3曲やろうと打ち合わせし、最後は「おやすみいのしし」。ここで何かアクションを起こさねば、この作戦は無に帰してしまう! と思った俺は、立ち太鼓をかかえながら、
「おやっ!? こんなところにサングラスが4個も。(お客さんはすでにサングラスを外して、テーブルの上に置いてあった) そして俺達も4人。ということは、これをかけて曲をやれ、ということかっ!! あっ、お客さんそのサングラス貸してくれる?」
とメンバーに振ってみた。ところが知久君は露骨に嫌な顔をして、
「いやぁ、やめようよ、そういうのは」
「石川さんが、置いたの?」
と聞かれたがここでバラすわけにはいかないので、
「俺が客席にいつサングラスを置けるというんだい。・・・でもせっかくだから・・・」
「いいよ~、はい、曲やるよ。ワン・ツー・スリー!」
ということで俺の呼びかけも虚しく、サングラスの事は棚上げにされてしまった。あぁ、もうこれでしまいや・・・。
ところが、これで終わりではなかった。当初、もうアンコールをやる予定はなかったのだが、お客さんの拍手が鳴りやまず、スタッフから連絡が入り
「せめて、挨拶にだけでも出た方がいいよ」
と言われた。しかし「ただの挨拶」が苦手な俺達は、
「じゃ『まちあわせ』でもやるか~」
ということで、再びステージに。
さて、この曲は1番に「粉がついてる口のまわりにハムカツの」という歌詞があって、たいがい客席に俺が降りていって、客のほっぺたを触りまくったりするのが定番なのだが、毎回でもなんだしなー、と思って、この日は咄嗟に、隣りにいた斉藤君のほっぺをぐるぐるかきまぜた。と、2番で斉藤君、やってくれました。偶然なのか故意なのか、その復讐と、先ほどの客席に置いてあったサングラスを4つ、全部俺の顔に次々とかけて、八目鰻ならぬ、八目石川にさせられながら歌いました。
ということで、最初の目論見とは違ったけど、無事サングラスは活用されてめでたし、めでたし。
ちなみに、それでもGさんや知久君は、「やけにサングラスをかけているお客さんが多い」ことに気づいていなくて、たまたまサングラスを持ってた人がいたんだろうぐらいにしか、楽屋に戻っても認識してなかった。
そこで俺は、
「フフフ、まだ気づいてないということは、明日からの大阪も楽しみだな」
とほくそ笑んだところ・・・イッカーン、みんなアンケート用紙に、
『悪の指令、がんばりましたよ!』『また、悪の指令出して下さいね!』と書かれてあったのだ・・・
これではさすがにバレてしまった・・・
おいおい、大阪でもそのまま騙そうと思ったんだから、アンケートに書くな~、と言っても時、すでに遅し。
「やっぱり石川さんの差し金か!」
と言われて、一巻の終わり。
ま、でも一応へなちょこパフォーマンスが出来たので、今回は良し、としようか。今度はもっと緻密なやつを考えるぞ~い!
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